JPS627476A

JPS627476A - 合成樹脂製品の塗装方法

Info

Publication number: JPS627476A
Application number: JP14459185A
Authority: JP
Inventors: Toshiro Shigetaka; 重高　俊郎; Toyoo Kawase; 川瀬　豊生; Hiroshi Goto; 博後藤
Original assignee: Nissan Motor Co Ltd
Current assignee: Nissan Motor Co Ltd
Priority date: 1985-07-03
Filing date: 1985-07-03
Publication date: 1987-01-14

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は強化プラスチック等の合成樹脂により成形され
た製品を素材としこれの表面を塗装するための合成樹脂
製品の塗装方法に関する。

（従来の技術）合成樹脂製品におっても、その外観を良くして装飾価値
を向上したり、表面の性質を機能化することで品質を向
上するために、表面を塗装する場合がある。

樹脂製品は車体の軽量化の要請と共に自動車部品にも多
用されており、近年おいてはガラス繊維、カーボン繊維
或いはグラフフィト繊維等を補強材とする強化プラスチ
ック（ＦＲＰ）も用いられてようになっている。このよ
うな強化プラスチックの成形方法としては、型の上に樹
脂とガラス繊維を積層していくハンドレイアップ法、ガ
ラス繊維を切断しながら樹脂と一緒に型に吹き付けるス
プレーアップ法があるが、自動車部品の成形には、型を
加熱することなく樹脂の硬化の際に発生する熱を利用し
て樹脂とガラス繊維とを積層した状態で加圧するコール
ドプレス法、樹脂中に充填材等を配合してガラスチョッ
プマットに含浸させて成形材料を作り、これを金型に設
置して加熱、加圧硬化させて成形するＳＭＣ法、或いは
バルク状ないし予め賦型されたブリミヅクスを成形材料
として金型等で加圧、加熱硬化して成形する８ＭＣ法等
が主として用いられている。その他、射出成形法を用い
ることもめる。

樹脂製品のうち上述した強化プラスチックによる製品の
表面を塗装するために従来用いられている塗装方法は、
第２図に示す通りである。まず、所定の形状に成形され
た樹脂製品の素材を洗浄（工程１）した後、ウレタン系
樹脂塗料、或いはアミノアルキッド系樹脂塗料等を用い
て素材に下塗りしく工程２）、これにより形成された下
塗り塗膜面を焼付は乾燥している（工程３）。更に必要
ならば、水研ぎ（工程４）した後に、再度ウレタン系樹
脂塗料、或いはアミノアルキッド系樹脂塗料等を用いて
上塗りしく工程５）、これにより形成された上塗り塗膜
面を焼付は乾燥して（工程６）、最終製品を得ている。

（発明が解決しようとする問題点）しかしながら、このような従来の塗装方法によって、強
化プラスチック等による樹脂製品の表面を塗装すると、
下塗り塗装の焼付は時、及び上塗り塗装の焼付は時に塗
膜面にピンホールやクレータ等の塗装欠陥が発生するこ
とがあった。これは主として強化プラスチックを用いて
ＳＭＣ等の方法により合成樹脂製品の素材を成形した場
合に、樹脂とガラス繊維等の補強材とを積層して成形す
る際に製品の中に気泡が発生し、この気泡のうち特に製
品の表面に近い気泡が、塗装の焼付は時における熱によ
り膨張して製品の外部に噴出することにより発生してい
た。

このため、従来は塗装の焼付けを行なった後に塗装面の
手直し作業が予低なくされていた。また、この手直し作
業の工程を必要とすることは塗装作業の効率の低下をも
たらすと共に樹脂製品の製造コストを大幅に高めること
となるという問題点があった。

本発明は上記従来技術の問題点に鑑みてなされたもので
あり、合成樹脂製品の表面に塗装を行なう場合に、ピン
ホールやクレータ等の塗装欠陥が生じない高品質の塗装
を行ない得るようにすることを目的とする。

（問題点を解決するための手段）上記目的を達成するための本発明は、所定の形状に樹脂
製品の素材を成形した後、塗料の焼付は乾燥温度以上の
温度に前記素材を熱処理し、次いで塗料の塗着と当該塗
料の焼付は乾燥とを行なうようにしたことを特徴とする
合成樹脂製品の塗装方法である。

（作用）樹脂製品の素材を成形した後に、この素材に塗布される
塗料を焼付は乾燥する温度以上の温度で熱処理すること
より、素材の表面近くの気泡が外部に噴出することとな
る。そして、塗料を塗布した後この塗料の焼付は乾燥を
行なうと、素材の表面近くには気泡が消滅していること
から、この気泡の存在に起因するピンホール等の塗装欠
陥は生じなくなる。

（実施例）次に、本発明の一実施例について第１図を参照しつつ説
明する。本発明の実施例としては、不飽和ポリエステル
樹脂中に、充填剤や触媒等を配合してこれをガラス繊維
マットに含浸さで成形材料を作り、この成形材料を用い
て金型により加熱圧縮するＳＭＣ法により樹脂製品の素
材を成形した。

この素材をまず洗浄しく工程１）、加熱炉において１４
０’Ｃで３０分間熱処理した（工程１２）。

これにより、素材中にあける巣や空洞内の空気等のガス
は膨張して外部に噴出し、外部に通じてＧ）なかった巣
や空洞も完全に外部に解放される。

この状態で素材の表面に下塗り塗料としてウレタン系樹
脂塗料を約２５μ〜３０μ塗布する（工程１３）。これ
により、塗料は解放された巣や空洞にすみずみにまで充
填されることとなる。次し）で、塗料を塗布後の素材を
、前述した熱処理温度よりも低い１２０’Ｃの温度で３
Ｑ分間焼付は乾燥する（工程１４）。このときには、熱
処理温度よりも低い温度のため焼付は乾燥を行なっても
、新たにや空洞内からのガスの噴出によるピーンホール
やクレータ等の塗装欠陥は発生しない。

更に、水研ぎして（工程１５）から、上塗り塗装として
ウレタン系樹脂塗料を約２５μ〜３０μ塗布しく工程１
６〉、下塗り塗料の焼付は乾燥温度と同様の温度条件に
より焼付は乾燥を行なう（工程７）。これにより、ピン
ホールやクレータ等の塗装欠陥が発生しない高品質の樹
脂製品が得られた。

ガラス繊維により強化されたポリブチレンテレツタレー
ト（ＰＢＴ）を用いて素材を成形し、これにメラミンア
ルキッド系樹脂塗料で上塗りと、下塗りとを行ない、上
）ホと同様の温度条件で熱処理と焼付は乾燥とを行なっ
た場合にも、塗装欠陥が生じない高品質の樹脂製品が得
られた。また、ガラス繊維により強化されたポリアミド
（ナイロン）を用いて素材を成形し、これにウレタン系
塗料を下塗り塗料とし、更にメラミンアルキッド系塗料
を下塗り塗料として上）ボの同様の温度条件で熱処理と
焼付は乾燥を行なった場合にも高品質の樹脂製品が得ら
れた。

強化プラスチックの材料としては、上述した不飽和ポリ
エステル以外に、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シリ
コーン、メラミン樹脂、ＰＢＴ。

ナイロン、ポリプロピレン等のどのようなものを用いて
も良い。また、上塗り及び下塗り塗料しても、ウレタン
系樹脂塗料以外に、アミノアルキッド系樹脂塗料、アク
リル系樹脂塗料、或いはオレフィン系樹脂塗料等を用い
ることが可能である。

更に、熱処理温度及び焼付は乾燥温度についても、上述
した温度に限定されるものではなく、熱処理温度を焼付
は乾燥温度よりも高くすれば、どのような温度でおって
も良い。

（発明の効果）上述したように、本発明によれば、所定の形状に樹脂製
品の素材を成形した後、塗料の焼付は乾燥温度以上の温
度に前記素材を熱処理し、次いで塗料の塗着と当該塗料
の焼付は乾燥とを行なうようにしたので、上塗り塗料や
下塗り塗料の焼付は乾燥時には、素材中における空洞か
らのガスの噴出に起因する塗装欠陥が発生することがな
くなり、高品質塗装面を有する樹脂製品が構られた。ま
た、従来のような塗装面の手直し作業が不要となり、作
業性の向上と相俟って塗装コストの大幅な低減を達成す
ることが可能となる。しかも、熱処理により合成樹脂の
素材にはキユアリングの効果が必り、素材の特性が向上
するという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の合成樹脂製品の塗装方法の一実施例に
係る塗装工程を示す工程図、第２図は従来の合成樹脂製
品の塗装方法を示す工程図で必る。１２・・・熱処理工程、１３・・・下塗り工程、１４・
・・焼付乾燥工程、１６・・・上塗り工程、

Claims

【特許請求の範囲】

所定の形状に樹脂製品の素材を成形した後、塗料の焼付
け乾燥温度以上の温度に前記素材を熱処理し、次いで塗
料の塗着と当該塗料の焼付け乾燥とを行なうようにした
ことを特徴とする合成樹脂製品の塗装方法。