JPS6272756A - アントラセン誘導体 - Google Patents
アントラセン誘導体Info
- Publication number
- JPS6272756A JPS6272756A JP21389185A JP21389185A JPS6272756A JP S6272756 A JPS6272756 A JP S6272756A JP 21389185 A JP21389185 A JP 21389185A JP 21389185 A JP21389185 A JP 21389185A JP S6272756 A JPS6272756 A JP S6272756A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toluidino
- anthracene derivative
- fibers
- alcohol
- bath
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は染料および顔料もしくはその中間体として価値
ある新規なアントラセン誘導体およびその製造方法に関
する。
ある新規なアントラセン誘導体およびその製造方法に関
する。
[従来の技術]
従来の繊維用建染染料は、浴中で還元剤を用いて染料を
ロイコ体となし、該浴中に繊維を浸しながら上記ロイコ
体を空気酸化して発色させ繊維に吸着させるタイプのも
のである。
ロイコ体となし、該浴中に繊維を浸しながら上記ロイコ
体を空気酸化して発色させ繊維に吸着させるタイプのも
のである。
たとえば、建染染料として代表的なインジゴは下記式(
II)の構造を有しており、染色にあたってはインジゴ
とアルカリおよび還元剤とを含有する溶液中に繊維を浸
漬させる。インジゴは上記条件下で下記式(III)の
ロイコ体になっており、このものが空気酸化を受けて発
色し同時に繊維に染め付くと考えられている。
II)の構造を有しており、染色にあたってはインジゴ
とアルカリおよび還元剤とを含有する溶液中に繊維を浸
漬させる。インジゴは上記条件下で下記式(III)の
ロイコ体になっており、このものが空気酸化を受けて発
色し同時に繊維に染め付くと考えられている。
マタ、この他に建染染料にはインダスレン系染料、アン
トラキノン系染料などがあるが、これらもまた同様の機
構で染色されると考えられている。
トラキノン系染料などがあるが、これらもまた同様の機
構で染色されると考えられている。
H○
[発明が解決しようとする問題点]
しかしながら、これらのロイコ体は非常に不安定で空気
に触れるとたちどころに酸化されてしまうので、浴中に
は多量の還元剤を共存させる必要があり、繊維にとって
は苛酷な条件となる。さらに、還元はアルカリ条件下で
行われるのでなおさら繊維が傷む原因になっていた。
に触れるとたちどころに酸化されてしまうので、浴中に
は多量の還元剤を共存させる必要があり、繊維にとって
は苛酷な条件となる。さらに、還元はアルカリ条件下で
行われるのでなおさら繊維が傷む原因になっていた。
Ca5sel la社により開発されたHe1indo
n YellowRは縮合Carbazole環を有す
るナフトキノン系染料で、羊毛用黄色建染染料であるが
、還元に強アルカリ浴を必要とするので市販されなかっ
たことは良く知られていることである。
n YellowRは縮合Carbazole環を有す
るナフトキノン系染料で、羊毛用黄色建染染料であるが
、還元に強アルカリ浴を必要とするので市販されなかっ
たことは良く知られていることである。
また、インジゴのロイコ体の硫酸エステルでは逆に安定
性がよすぎて、強い酸化剤、たとえば過マンガン酸カリ
ウムを用いなければ発色させることができず、これもま
た繊維に対してはよい条件ではない。
性がよすぎて、強い酸化剤、たとえば過マンガン酸カリ
ウムを用いなければ発色させることができず、これもま
た繊維に対してはよい条件ではない。
本発明者は、上記事情にかんがみ、適度な安定性を有す
る、つまりロイコ体としてR離できかつ緩和な条件下で
酸化されて強く発色するロイコ体が得られないかと鋭意
研究した結果、本発明を完成するに至った。
る、つまりロイコ体としてR離できかつ緩和な条件下で
酸化されて強く発色するロイコ体が得られないかと鋭意
研究した結果、本発明を完成するに至った。
[問題点を解決するための手段]
すなわち、本発明は、下記式(1)で表される1−トル
イジノ−IO−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロアントラ
セン−4,9−ジオンである。
イジノ−IO−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロアントラ
セン−4,9−ジオンである。
HO
(式中のphはベンゼン環、C6H5を示す。)本発明
のアントラセン誘導体は、水酸化カリウム、水酸化ナト
リウムまたは炭酸ナトリウムなどのアルカリ存在下、ジ
チオン酸ナトリウムなどの還元剤を用いて1−トルイジ
ノ−4−ヒドロキシアントラキノンを還元することによ
って得られる。
のアントラセン誘導体は、水酸化カリウム、水酸化ナト
リウムまたは炭酸ナトリウムなどのアルカリ存在下、ジ
チオン酸ナトリウムなどの還元剤を用いて1−トルイジ
ノ−4−ヒドロキシアントラキノンを還元することによ
って得られる。
溶媒は水、アルコールまたはアルコール混合溶液がよい
。
。
本発明のアントラセン誘導体は、亜鉛の塩酸水溶液中で
同じくジチオン酸ナトリウムなどの還元剤を用いて1−
トルイジノ−4−ヒドロキシアントラキノンを還元する
ことによっても得られる。
同じくジチオン酸ナトリウムなどの還元剤を用いて1−
トルイジノ−4−ヒドロキシアントラキノンを還元する
ことによっても得られる。
上記いずれの場合も適当な反応条件は嫌気下、室温〜還
流温度で1〜7時間である。
流温度で1〜7時間である。
本発明のアントラセン誘導体を用いて染色を行うに際し
ては、浴中に0.1〜2.0 !(3%のアンモニアを
共存させるか、同程度のベンジルアルコールあるいはア
ンモニア−ベンジルアルコール混合液を共存させること
により、さらに繊維は良好に染色される。
ては、浴中に0.1〜2.0 !(3%のアンモニアを
共存させるか、同程度のベンジルアルコールあるいはア
ンモニア−ベンジルアルコール混合液を共存させること
により、さらに繊維は良好に染色される。
[発明の効果]
本発明のアントラセン誘導体は、上述のごとく反応系中
からロイコ体として単離することができ、安定共存する
ことができ、しかも特別な酸化剤を用いずとも浴中で酸
化して良好に発色して繊維を染色することができる。
からロイコ体として単離することができ、安定共存する
ことができ、しかも特別な酸化剤を用いずとも浴中で酸
化して良好に発色して繊維を染色することができる。
従来の建染染料は通常5%濃度以上でないと充分な染色
は望めなかったが、本発明のアントラセン誘導体は0.
1%程度の濃度から実用に耐える染色力を発揮する。
は望めなかったが、本発明のアントラセン誘導体は0.
1%程度の濃度から実用に耐える染色力を発揮する。
本発明のアントラセン誘導体は、繊維用の染料としてだ
けではなく、入毛用の染毛剤としても使用可能であり、
染毛剤として用いる場合には緩和な条件で用いろること
がとくに好ましい。
けではなく、入毛用の染毛剤としても使用可能であり、
染毛剤として用いる場合には緩和な条件で用いろること
がとくに好ましい。
[合成例]
以下、本発明のアントラセン誘導体の合成例をあげて本
発明をさらに詳細に説明する。
発明をさらに詳細に説明する。
1−トリビジノー4−ヒドロキシアントラキノン5.O
gを炭酸ナトリウム5.0g、ジチオン酸ナトリウム1
0.0gとともにエタノール水溶液(エタノール40、
水80) 120−中に分散し、アルゴン雰囲気下、
80℃で6.5時間攪拌した。溶液が黄褐色に変化した
ことを確認した後、結晶を濾過し脱気した水で充分洗浄
した。これらの操作はすべてアルゴン雰囲気下で行った
。
gを炭酸ナトリウム5.0g、ジチオン酸ナトリウム1
0.0gとともにエタノール水溶液(エタノール40、
水80) 120−中に分散し、アルゴン雰囲気下、
80℃で6.5時間攪拌した。溶液が黄褐色に変化した
ことを確認した後、結晶を濾過し脱気した水で充分洗浄
した。これらの操作はすべてアルゴン雰囲気下で行った
。
結晶を減圧乾燥して黄褐色結晶3.5gを得、さらにア
ルゴン雰囲気下エタノールで再結晶した。
ルゴン雰囲気下エタノールで再結晶した。
このものには数種の互変異性体が考えられるが、下記の
’ H−NMRのデータにみられるごとく、ヒドロキシ
プロトン1(固、メチレンプロトン4個、また、13C
−NMRにおけるカルボニル基の化学シフトが対応する
キノン類のそれより著しく低磁場側に認められることか
ら、カルボニル基の隣接にメチル基あるいはメチレン基
が存在すると考えられ、1−トルイジノ−10−ヒドロ
キシ−2,3−ジヒドロアントラセン−4,9−ジオン
であることを確認した。
’ H−NMRのデータにみられるごとく、ヒドロキシ
プロトン1(固、メチレンプロトン4個、また、13C
−NMRにおけるカルボニル基の化学シフトが対応する
キノン類のそれより著しく低磁場側に認められることか
ら、カルボニル基の隣接にメチル基あるいはメチレン基
が存在すると考えられ、1−トルイジノ−10−ヒドロ
キシ−2,3−ジヒドロアントラセン−4,9−ジオン
であることを確認した。
元素分析値 C75,88(計算値 76.12)H4
,99(計算値 5.17 ) N 4.01 (計算値 4.23 )核磁気共
鳴スペクトル(CDC13、δ、ppm >’ H−N
MR13,75(LH,OH,s)、16.15 (L
H,OH,s ) 、8.30 (2H,arom、
、m) 、7.62(2H,arom、 、m)
、7.11 (4H1arom、、m)、2.87(
4H,(CH2)2.、q) 、2.34 (3H,
’CH3、t)13C−NMRcarbonylgro
up、 164.7%200.6 ppm [実施例] 次に本発明のアントラセン誘導体を用いた染色の実施例
を示す。
,99(計算値 5.17 ) N 4.01 (計算値 4.23 )核磁気共
鳴スペクトル(CDC13、δ、ppm >’ H−N
MR13,75(LH,OH,s)、16.15 (L
H,OH,s ) 、8.30 (2H,arom、
、m) 、7.62(2H,arom、 、m)
、7.11 (4H1arom、、m)、2.87(
4H,(CH2)2.、q) 、2.34 (3H,
’CH3、t)13C−NMRcarbonylgro
up、 164.7%200.6 ppm [実施例] 次に本発明のアントラセン誘導体を用いた染色の実施例
を示す。
実施例1
合成例で得た1−トルイジノ−10−ヒドロキシ−2,
3−ジヒドロアントラセン−4,9−ジオン20mg、
100mgを各々水20g中に溶解し、該溶液中に株
式会社色染社製の羊毛モスリン試験用繊維を浴比l/4
0で浸漬して30℃または40℃の温度で45分間震盪
染色し、いずれの場合も鮮やかな紫色の羊毛モスリンを
得た。なお、この際、アンモニア、ベンジルアルコール
、およびアンモニアベンジルアルコール混合液を0.1
%〜2.0重量%共存させると染色がさらに良好に行な
われる。
3−ジヒドロアントラセン−4,9−ジオン20mg、
100mgを各々水20g中に溶解し、該溶液中に株
式会社色染社製の羊毛モスリン試験用繊維を浴比l/4
0で浸漬して30℃または40℃の温度で45分間震盪
染色し、いずれの場合も鮮やかな紫色の羊毛モスリンを
得た。なお、この際、アンモニア、ベンジルアルコール
、およびアンモニアベンジルアルコール混合液を0.1
%〜2.0重量%共存させると染色がさらに良好に行な
われる。
実施例2
実施例1に準じ、該溶液中に株式会社アベイユから購入
した白髪混じりの毛髪1.0gを浸漬して30℃で45
分間震盪染色した。その後、染色毛髪を水200dによ
り30℃5分間洗浄して白髪が全く感じられない毛髪を
得た。
した白髪混じりの毛髪1.0gを浸漬して30℃で45
分間震盪染色した。その後、染色毛髪を水200dによ
り30℃5分間洗浄して白髪が全く感じられない毛髪を
得た。
得られた染色毛髪を市販のシャンプーを用いて洗浄し、
さらにリンス処理したが、色調の変化は認められなかっ
た。
さらにリンス処理したが、色調の変化は認められなかっ
た。
実施例3
実施例1に準じ株式会社色染社製の試験用マルチファイ
バー(17種の繊維からなる。アセテートがベージュ、
他は白色)を染色し、アンモニア、ベンジルアルコール
、およびアンモニアベンジルアルコール混合液の有無お
よびその量に準じた鮮やかな紫色の染色繊維を得た。
バー(17種の繊維からなる。アセテートがベージュ、
他は白色)を染色し、アンモニア、ベンジルアルコール
、およびアンモニアベンジルアルコール混合液の有無お
よびその量に準じた鮮やかな紫色の染色繊維を得た。
Claims (1)
- (1)下記式( I )で表される1−トルイジノ−10
−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロアントラセン−4,9
−ジオン。 ▲数式、化学式、表等があります▼・・( I ) (式中のPhはベンゼン環、C_6H_5を示す。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21389185A JPS6272756A (ja) | 1985-09-27 | 1985-09-27 | アントラセン誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21389185A JPS6272756A (ja) | 1985-09-27 | 1985-09-27 | アントラセン誘導体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6272756A true JPS6272756A (ja) | 1987-04-03 |
Family
ID=16646724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21389185A Pending JPS6272756A (ja) | 1985-09-27 | 1985-09-27 | アントラセン誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6272756A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8807199B2 (en) | 2004-04-08 | 2014-08-19 | Composite Metal Technology Ltd. | Liquid pressure forming |
-
1985
- 1985-09-27 JP JP21389185A patent/JPS6272756A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8807199B2 (en) | 2004-04-08 | 2014-08-19 | Composite Metal Technology Ltd. | Liquid pressure forming |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
DE1644380A1 (de) | Verfahren zur Herstellung von Monoazofarbstoffen | |
JPS6272756A (ja) | アントラセン誘導体 | |
JPS6241267A (ja) | アントラセン誘導体 | |
Desai et al. | The oxidation of azo dyes and its relation to light fading | |
JPS6259669A (ja) | ナフタレン誘導体 | |
DE1469669A1 (de) | Neues Verfahren zum Faerben von Cellulosefasern | |
JPS6259668A (ja) | ナフタレン誘導体 | |
JPS6195074A (ja) | ナフタレン誘導体 | |
JPS62195050A (ja) | ナフタレン誘導体 | |
DE929568C (de) | Verfahren zur Herstellung von Monoazofarbstoffen | |
JPS6172063A (ja) | ナフタレン誘導体 | |
DE942104C (de) | Verfahren zur Herstellung metallhaltiger Azofarbstoffe | |
JPS62249954A (ja) | ナフタレン誘導体 | |
DE2016862C3 (de) | Verfahren zur Herstellung von I zu 1- und I zu 2-Metailkomplexazofarbstoffen | |
JPS63196538A (ja) | ナフタレン誘導体 | |
JPH0528747B2 (ja) | ||
JPS61250060A (ja) | 2−ベンジルアミノナフタザリンおよびその製造方法 | |
EP0018008A2 (de) | Verfahren zur Herstellung von lasierenden Pigmentformen des 4,4',7,7'-Tetrachlorthioindigo | |
Yoshida | Chemistry and hair dyes application of dihydroxy derivatives of anthraquinone and naphthoquinone | |
DE2035002C3 (de) | Monoazo-Dispersionsf arbstoffe, Verfahren zu deren Herstellung und ihre Verwendung | |
JPS61203174A (ja) | ナフタレン誘導体 | |
JPS6136208A (ja) | 染毛料 | |
JPS60224659A (ja) | ナフタレン誘導体 | |
DE868325C (de) | Verfahren zur Herstellung von wasserloeslichen Farbstoffen der Anthrachinonreihe | |
JPS6218471A (ja) | 染毛料 |