JPS627115B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は乗客コンベアに係り、特に、踏段の走
行をガイドする案内レールを保持する案内レール
支持金具を備えた乗客コンベアに関する。

〔発明の背景〕

乗客コンベアは乗客を乗せて移動させるもので
あり、乗客コンベアの概略側面図が第１図に、第
１図のＡ−Ａ線に沿つた断面図が第２図に示され
ている。図において、乗客コンベアは踏段を移動
させるものとしてローラ２、踏段チエーン４、軸
６が設けられており、踏段を案内するものとして
案内レール８がローラ２の下部に設けられてい
る。この案内レール８は、Ｈ型鋼フレーム１０の
側面内側に設けられた案内レール支持金具１２に
よつて支持されている。

ところで、乗客コンベアはその移動をスムース
に行わせるために踏段チエーン４に潤滑油等が供
給される。この潤滑油は軸６、ローラ２、案内レ
ール８を介して、案内レール支持金具１２の下方
に設けられている油受１４に滴下するようになつ
ている。

ところが従来の乗客コンベアに用いられている
案内レール支持金具１２は、案内レールを支持す
るレール支持部１２Ａから前記フレーム１０への
取付部１２Ｂまでの下面が前記フレーム１０に対
してほぼ垂直となる形状となつている。そのため
案内レール８に伝わつた潤滑油は油受１４に滴下
せずに案内レール支持金具１２を介してフレーム
１０の側面に伝わり、油受１４との隙間からフレ
ーム１０の外部に流出して外装板１６等を汚すと
いう不都合があつた。

〔発明の目的〕

本発明は前記課題に鑑みなされたものであり、
その目的は、潤滑油がフレーム外に流出しない構
造の乗客コンベアを提供することにある。

〔発明の概要〕

前記目的を達成するために本発明は、案内レー
ルを支持する案内レール支持金具に、レール支持
部がフレームへの取付部よりも下方となるような
傾斜部を形成したことを特徴とする。

〔発明の実施例〕

以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例を
説明する。

第３図には本発明の好適な実施例としての乗客
コンベアの断面図が示されている。

本実施例は、案内レール支持金具２０の形状が
従来のものと大きく異なり、それ以外のものは第
２図とほぼ同じであるので、案内レール支持金具
２０以外のものについては同一符号を付してそれ
らの説明を省略する。

本実施例における案内レール支持金具２０は、
案内レールを乗せて支持するレール支持部２０Ａ
と、フレーム１０へ取付けるための取付部２０Ｂ
と、これらの間に前記レール支持部２０Ａを前記
取付部２０Ｂよりも下方に位置させるための傾斜
部２０Ｃとが形成されている。一方、フレーム１
０の下方に配設された油受１４の縁は前記案内レ
ール支持金具２０の傾斜部２０Ｃの下端よりも外
側に位置させている。

そのため、踏段チエーン４に供給されて案内レ
ール８を介して案内レール支持金具２０に伝わつ
た潤滑油は、傾斜部２０Ｃを越えてフレーム１０
には伝わらず、レール支持部２０Ａの底面より油
受１４に滴下する。

このように本実施例によれば、潤滑油はフレー
ム１０の側面に伝わらずに滴下するので潤滑油が
フレーム１０の外部に流出するのを防止すること
ができる。

なお、本実施例においては、Ｈ型鋼フレームに
ついて述べたが、トラス形状のフレームの場合に
も本実施例を適応できる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、潤滑油が
フレーム外に流出するのを防止できるので、外装
板等を汚す不都合が生じない。

【図面の簡単な説明】

第１図は乗客コンベアの概略側面図、第２図は
第１図のＡ−Ａ線に沿う断面図、第３図は本発明
の一実施例であつて第１図のＡ−Ａ線に沿う断面
図である。 ２……ローラ、８……案内レール、１０……フ
レーム、１４……油受、２０……案内レール支持
金具、２０Ａ……レール支持部、２０Ｂ……取付
部、２０Ｃ……傾斜部、１６……外装板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 乗客を乗せて移動する踏段と、この踏段を案
   内する案内レールと、この案内レールを支持する
   案内レール支持金具と、この案内レール支持金具
   を側部内側に取付けたフレームと、このフレーム
   の下方に配設された油受とを備えた乗客コンベア
   において、前記案内レール支持金具の前記フレー
   ムへの取付部と前記案内レールを支持するレール
   支持部との間に傾斜部を形成して前記レール支持
   部を前記取付部より下方に位置せしめると共に、
   前記油受の縁を前記案内レール支持金具の傾斜部
   下端より外側に設けたことを特徴とする乗客コン
   ベア。