JPS627033Y2 - - Google Patents

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JPS627033Y2
JPS627033Y2 JP1981000884U JP88481U JPS627033Y2 JP S627033 Y2 JPS627033 Y2 JP S627033Y2 JP 1981000884 U JP1981000884 U JP 1981000884U JP 88481 U JP88481 U JP 88481U JP S627033 Y2 JPS627033 Y2 JP S627033Y2
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solenoid
port
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spool
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Description

【考案の詳細な説明】
この考案は電磁切換弁に関する。 従来より、トラクタなどの作業機械のような重
量物を持上げる単動シリンダピストン装置の駆動
用弁装置には作業機の上昇下降の制御のために電
磁切換弁が用いられている。この種の単動シリン
ダピストン装置の駆動システムとして実開昭52−
64294号公報には第1図のような回路構成のもの
が示されている。すなわち第1図に示す従来のも
のは、ポンプ1からの加圧流路2に主リリーフ弁
3を接続すると共に、電磁切換弁4とパイロツト
操作チエツク弁5およびチエツク弁付絞り弁6を
用いて上記加圧流路2を単動シリンダピストン装
置7の加圧シリンダ室8に接続し、電磁切換弁4
が下降ポジシヨンDに切換つたときだけ、別に設
けたパイロツトリリーフ弁9により生ずるパイロ
ツト圧を上記パイロツト操作チエツク弁5に作用
させるようにしてある。 このような駆動システムは、例えば単動シリン
ダピストン装置7によつて作業機を上昇下降させ
るトラクタなどの農業機械に使用され、車載原動
機によつてポンプ1を駆動することにより作動す
るように構成される。 ところでこのようなトラクタにおいては、作業
機によつて畑土を耕やしている間は電磁切換弁4
を下降ポジシヨンDにして「P→B,A→T流
れ」にすることによつて作業機を下げているが、
例えば畑の縁での折り返し点などでトラクタの進
行方向をUターンさせる場合などは電磁切換弁4
を上昇ポジシヨンUに切換えて「P→A,B→T
流れ」にすることにより作業機を上げ、Uターン
完了後再び下降ポジシヨンDに戻して作業機を下
げる操作を行なう。この場合、従来の駆動システ
ムでは例えば車載原動機が高速回転していると、
すなわち比較的速いエンジン回転速度でUターン
すると、ポンプ1からの全吐出量が上昇ポジシヨ
ンUへの切換と同時に加圧シリンダ室8に急激に
流入し、これによつて作業機がいきなり上昇して
衝撃および土砂のはね上げ等の不都合が生じる欠
点がある。 これを解決するためには上昇位置において電磁
切換弁のスプールに絞りを与えればよいが、この
ようにするとUターン時のトラクタの進行速度を
遅くしないと作業機の上昇下降が間に合わなくな
つたりする問題点が生じる。 また耕運の間は、一定の深さで耕運させるため
に電磁切換弁4を中立ポジシヨンNを中間にして
上昇と下降の両ポジシヨンU,Dに間欠的に切換
えながら土壌の硬軟および凹凸に対応した作業機
の耕深制御を行なうが、ポンプ1の吐出流量特性
がその回転数に比例したものであるため車載原動
機の回転数が変化すると特に上昇ポジシヨンでの
加圧シリンダ室への流量が直接変化して制御動作
が正確に行なえなくなる欠点がある。 この考案は上述の諸欠点を除去すべくなされた
もので、上記中立ポジシヨンから上昇又は下降ポ
ジシヨンへ切換る中途に減速ポジシヨンを有する
多段ポジシヨンの電磁切換弁を提供しようとする
ものであり、電磁切換弁の可動弁体(スプール)
を一方向につき複数のソレノイド装置の選択的な
駆動によつて複数の切換位置へ安定して移動停止
させる改良された電磁切換弁構造を提供すること
を目的とするものである。 このような目的を達成するための本考案の電磁
切換弁は、一方向について二位置以上の複数の停
止位置を有し各停止位置につき対応した種々の制
御フアンクシヨンを与える可動弁体を含む切換弁
本体と、上記可動弁体に上記各停止位置を与える
ように多段に同軸配置された複数のソレノイド装
置とを備えたものにおいて、各ソレノイド装置が
個々に独立した可動鉄心とコイルとを有し、前記
可動弁体の少なくとも一方の側に互いに異なるス
トロークをもつ複数のソレノイド装置が多段同軸
配置され、前記可動弁体の他方の側に前記一方の
側のソレノイド装置のうちの少なくともひとつと
対向する力を可動弁体に与える別のソレノイド装
置が配置されていることによつて特徴付けられ
る。 このように本考案の電磁切換弁では、可動弁体
の片側に互いに異なるストロークをもつ複数のソ
レノイド装置を多段同軸配置すると共に、他の片
側に前記多段配置ソレノイド装置のうちの少なく
ともひとつと対向する力を可動弁体に与える別の
ソレノイド装置を配置してあるので、通常のスプ
リングセンタ方式の切換弁であつても、スプリン
グに工夫することなく、可動弁体の両側で一対の
ソレノイド装置同志を作動させて一方の吸着力に
他方のストローク途中の吸引力を対向させること
により中途の減速ポジシヨンでのフローフオース
に対する可動弁体の停止安定性が確実になり、こ
れによつて可動弁体を複数のソレノイド装置の選
択的な駆動によつて複数の切換位置へ安定して移
動停止させることが可能となるものである。 尚、この考案においては、前述のような単動シ
リンダピストン装置の駆動用弁装置に適用して好
適な電磁切換弁を提供するものであるが、この考
案の適用対象はこれに限定されるものではなく、
一方向への可動弁体(スプール)の移動に対して
該スプールに二位置以上の複数の制御用停止位置
を与える必要のある場合に全て適用し得るもので
ある。 この考案を実施例図面と共に詳述すれば以下の
通りである。 第2図において第1図と同効部分には同一符号
が付され、前記駆動用弁装置は符号100で示さ
れている。 弁装置100は、ポンプ1から供給される加圧
流路2の圧油の最高圧力を所定値に規制する主リ
リーフ弁3と、加圧流路2内に介装配置されるこ
の考案の一実施例に係る電磁切換弁400、パイ
ロツト操作チエツク弁5、およびチエツク付絞り
弁6と、さらに上記パイロツト操作チエツク弁5
のパイロツト圧を得るためのパイロツトリリーフ
弁9とを、例えば一体的に組合せて構成して成
る。 前記パイロツト操作チエツク弁5は、ポンプ吐
出口からの圧油を加圧シリンダ室8へ流入させる
と共に、パイロツト圧を受けたときには加圧シリ
ンダ室8からの圧油の流出を通過させ、パイロツ
ト圧を受けていないときにはこの流出圧油を阻止
するものである。 チエツク弁付絞り弁6は、ポンプ吐出口から加
圧シリンダ室8へ流入する圧油に対して自由流れ
を与え、逆に加圧シリンダ室8からの流出圧油に
対しては所定の絞りを与えるもので、この絞り量
を任意に調整することによつて、図示しない作業
機等の荷重で降下する単動シリンダピストン装置
7のピストン下降速度を加減できるものである。 この考案に係る電磁切換弁400は、第3図に
示すように、第1のソレノイド装置410と第4
のソレノイド装置440とを同軸上に重ね、また
第2のソレノイド装置420と第3のソレノイド
装置430とを同軸上に重ね、これらを互いに向
い合うように弁本体450の両側に同軸配置して
なり、弁本体450内にはスプリング451,4
52によつて中立位置を与えられるスプール46
0を備えている。 第1と第2のソレノイド装置410,420
は、各々弁本体450に螺合された固定コア41
1,421と、ソレノイドコイル412,422
と、ヨーク413,423と、プランジヤ41
4,424とを備えてなり、プラジヤ414,4
24はその先端が各々割溝付プツシユピン41
5,425を介してスプール460の両端と各々
当接している。 第1のソレノイド装置410の尾端に連結され
る第4のソレノイド装置440と、第2のソレノ
イド装置420の尾端に連結される第3のソレノ
イド装置430とは、各々前記と同様に、固定コ
ア441,431と、ソレノイドコイル412,
432とヨーク443,433と、プランジヤ4
44,434とを備えてなり、プランジヤ44
4,434の各先端は、割溝付プツシユピン44
5,435を介して、各々第1のソレノイド装置
410のプランジヤ414の尾端と第2のソレノ
イド装置420のプランジヤ424の尾端とに当
接可能になされている。 前記第3と第4のソレノイド装置430,44
0は、付勢されたときに各々第1と第2のソレノ
イド装置410,420に比べて強い力を生じる
ようになされている。 第1又は第2のソレノイド装置410又は42
0の尾端のヨーク413又は423と、第4又は
第3のソレノイド装置440又は430のソレノ
イドコイル442又は432の前端面との間は、
非磁性材419又は429を介して磁気的に離さ
れており、第1又は第2のソレノイド装置と第4
又は第3のソレノイド装置との間の磁気回路が遮
断若しくはそれに近い状態にされている。 固定コア411と441又は421と431
は、各々スリーブ部446又は436によつて結
合一体化されており、また固定コア441又は4
31は各々スリーブ部447又は437によつて
止めプラグ416又は426と結合一体化されて
いる。417は第1および第4のソレノイド装置
の外周を被う磁性材カバーであり、427は第2
および第3のソレノイド装置の外周を被う同様の
磁性材カバーであり、それらの各尾端は止めプラ
グ416又は426に螺合するロツクナツト41
8又は428により止着される。 第1のソレノイド装置410において、プラン
ジヤ414は固定コア411との間に初期ギヤツ
プL1を、また固定コア441との間に初期ギヤ
ツプL1′を持ち、プツシユピン415は、この初
期ギヤツプL1をあけた状態のプランジヤ414
と中立状態のスプール460の対向端との間隔寸
法に等しい長さ寸法をもつようにその長さを決め
られている。 同様に第2のソレノイド装置420において、
プランジヤ424は固定コア421との間に初期
ギヤツプL2を、また固定コア431との間に初
期ギヤツプL2′を持ち、プツシユピン425はこ
の初期ギヤツプL2をあけた状態のプランジヤ4
24と中立位置のスプール460の対向端との間
隔寸法に等しい長さをもつようにその長さ寸法を
決められている。 さらに第3のソレノイド装置430において、
プランジヤ434は固定コア431との間に初期
ギヤツプL3を持ち、プツシユピン435はこの
初期ギヤツプL3をあけた状態のプランジヤ43
4と初期ギヤツプL2′をあけたプランジヤ424
との間において上記L2′だけの遊動寸法をもつよ
うにその長さを決められている。 さらにまた第4のソレノイド装置440におい
て、プランジヤ444は固定コア441との間に
初期ギヤツプL4を持ち、プツシユピン445は
この初期ギヤツプL4をあけた状態のプランジヤ
444と初期ギヤツプL1′をあけたプランジヤ4
14との間において上記L1′だけの遊動寸法をも
つようにその長さを決められている。 第3図に示した状態はいずれのソレノイド装置
も非励磁の中立ポジシヨン状態であり、この状態
において各ギヤツプの関係は、 L1=L2、L1=L1′、L2 =L2′、L3<L1、L4<L2 であり、各ソレノイド装置の選択的な励磁によつ
て後述の如くスプール460を多段に切換える。 弁本体450には、ポンプ1の吐出口に接続さ
れるPポートPと、タンク10へ接続されるTポ
ートTとチエツク弁付絞り弁6を介して加圧シリ
ンダ室8に連通されたパイロツト操作チエツク弁
5に接続されるAポートAと、パイロツトリリー
フ弁9によつて上限圧力を規制された弁5のパイ
ロツトポートに接続されるBポートBとが設けら
れ、これらのポート間の切換をスプール460が
行なうようになされている。 スプール460は、第4図a,b,c,dに拡
大して示すようにAポート切換用のランド部46
1とBポート切換用のランド部462とATポー
ト間開閉用のランド部463とを有し、ランド部
461と463とには各々PA間およびAT間の絞
り部を形成するための切欠部464,465が設
けられている。このスプール460の各ポジシヨ
ンにおける切換りの様子は第2図中の各ポジシヨ
ンと対応させて第5図に示してある。 全てのソレノイド装置が消勢されている中立状
態では、スプール460は両端のスプリング45
1,452により、AポートAとTポートT、B
ポートBとTポートT、およびPポートPとBポ
ートBとを各々全開で連通させ、且つPポートP
とAポートA間を切欠部464によつて絞り開度
で連通させる。この状態は第2図および第5図の
中立ポジシヨンNおよび第3図の通りである。 第1のソレノイド装置410のみの付勢により
スプール460は中立位置に対してストローク
L1でAポート方向(第3図において左方)に移
動し、PポートPとAポートA、およびBポート
BとTポートT間を各々全開で連通させる。(勿
論述べるまでもなくA−T間およびB−P間は遮
断される。)この状態が第2図および第5図の全
速上昇ポジシヨンUHである。 第2のソレノイド装置420と第4のソレノイ
ド装置440を消勢状態にして、第1のソレノイ
ド装置410と第3のソレノイド装置430を共
に付勢すると、スプール460は中立位置からの
ストローク(L1−L3)でAポート方向(第3図に
おいて左方)に移動し、該スプール460は、P
ポートPとAポートA間を切欠部464によつて
所定の絞り開度で連通させると共にTポートTと
BポートBを全開で連通させる。この状態が第2
図および第5図の減速上昇ポジシヨンULであ
る。 第1のソレノイド装置410と第3のソレノイ
ド装置430を消勢状態にして、第2のソレノイ
ド装置420と第4のソレノイド装置440を共
に付勢すると、スプール460は中立位置に対し
てストローク(L2−L4)でBポート方向(第3図
で右方)へ移動し、PポートPとBポートB間を
全開で連通させ、AポートAとTポートT間を切
欠部465によつて所定の絞り開度で連通させ
る。この状態が第2図および第5図の減速下降ポ
ジシヨンDLである。 第2のソレノイド装置420のみを付勢する
と、スプール460は中立位置に対しストローク
L2でBポート方向(第3図で右方)へ移動し、
PポートPとBポートB間およびAポートAとT
ポートT間を共に全開で連通させる。この状態が
第2図および第5図の全速下降ポジシヨンDH
ある。 以上のソレノイド装置の選択付勢とポジシヨン
の切換りの関係を一覧表にすると下記第1表の通
りである。尚、第1表ではソレノイド装置の付勢
状態をON、消勢状態をOFFとして示してある。
【表】 このように本考案に係る電磁切換弁400は、
中立位置を間にして上昇と下降の両全速ポジシヨ
ンUH,DHのほかに中立ポジシヨンNとこれら全
速上昇および下降ポジシヨンUH,DHの間で各々
前記減速上昇および下降ポジシヨンUL,DLとし
て示した絞り開度ポジシヨンをとることができる
ため、全速上昇ポジシヨンと全速下降ポジシヨン
との間でスプールが切換る際に、シリンダ7の加
圧シリンダ室8に通じるAポートAが切欠部46
4又は465による絞りを経由してPポートP又
はTポートTへ開く過程を必ず経由し、いきなり
全開でPポート又はTポートへ開かれることがな
く、従つて上昇下降切換時の加圧シリンダ室8内
の圧力変化が徐々に行なわれてシヨツクなく作業
機の上昇下降ができることになる。 また耕運中の作業機の耕深制御は、中立位置を
間にして第1および第3のソレノイド装置41
0,430と、第2および第4のソレノイド装置
420,440とによる減速上昇ポジシヨンUL
と減速下降ポジシヨンDLとの間で切換制御を行
なうが、こうすることにより減速上昇又は下降ポ
ジシヨンUL,DLにあるときに原動機回転Nが例
えば2800rpmの高速時から1400rpmの如く低速に
落ちても、切欠部464,465による絞り開度
を適当に選定して絞り流量を例えば7/minの
ように一定しておけば、ポンプ吐出量が高速時に
例えば14/min、低速時に7/minとなつた
としても、耕深制御中に加圧シリンダ室8へ流入
される流量は、上記一定の絞り流量7/minと
なり、高速時の残量はPポートからBポートへブ
リードオフしてリリーフ弁9を介しタンク10へ
還流するだけで、原動機回転数の変化が耕深制御
に影響しなくなるものである。 第6図はこの考案の別の実施例を示す縦断面図
で、この例では第4のソレノイド装置440を備
えていない点が第3図の例との相異点である。第
6図において第3図と同効部分には同一符号を付
してあり、またその切換りポジシヨンの油圧フア
ンクシヨンが添画してある。 第6図に示す電磁切換弁の中立状態における各
初期ギヤツプの関係は、 L1=L2、L1=L1′, L2=L2′、L3<L1 であり、下記第2表に示すような各ソレノイド装
置の選択的な励磁によつてスプールが全速上昇ポ
ジシヨンUH、減速上昇ポジシヨンUL、中立ポジ
シヨンN、全速下降ポジシヨンDHに切換る。
【表】 第7図および第8図はこの考案の更に別の実施
例を各々示すもので、第7図は第3図の例に、第
8図は第6図の例に各々対応する変形例である。 さて、第3図や第6図の例では減速上昇又は減
速下降ポジシヨンUL,DLにおいて、例えばポジ
シヨンULで説明すれば、第1と第3のソレノイ
ド装置410,430が共に付勢されてスプール
460を両側から押え、スプールを安定した絞り
開度ポジシヨンに停止させるようにしている。し
かしながら第7図と第8図に示した例では、これ
ら減速ポジシヨンにおいても付勢されるソレノイ
ド装置はひとつのみであり、ソレノイド装置に対
するスプールの対向力はスプリング451又は4
52で与えるようにしてある。 フローフオースに対する油圧的な作動の安定性
の面では第3図や第6図のスプールを両側からソ
レノイド装置で押える方式のほうが好ましいが、
ソレノイド装置の付勢制御信号の処理回路を簡略
にするなら第7図や第8図のスプールを片側のソ
レノイド装置によつて押し切る方式のほうが好ま
しい。 第7図および第8図において第3図や第6図と
同効部分には同一符号を付してあり、第3と第4
のソレノイド装置430,440の取付位置およ
びそれらの初期ギヤツプL3′,L4′だけが第3図お
よび第6図の例と異なる点である。 第7図の電磁切換弁において中立状態における
各初期ギヤツプの関係は、 L1=L2、L1=L1′, L2=L2′、L3′>L1′、L4′>L2′ であり、下記第3表のように各ソレノイド装置を
選択的に付勢することによつてスプールが全速上
昇ポジシヨンUH、減速上昇ポジシヨンUL、中立
ポジシヨンN、減速下降ポジシヨンDL、全速下
降ポジシヨンDHに切換ることになる。
【表】 第8図の電磁切換弁において中立状態における
各初期ギヤツプの関係は、 L1=L2、L1=L1′, L2=L2′、L3′>L1′ であり、下記第4表のように各ソレノイド装置を
選択的に付勢することによつてスプールが全速上
昇ポジシヨンUH、減速上昇ポジシヨンUL、中立
ポジシヨンN、全速下降ポジシヨンDHに切換る
ことになる。
【表】 以上に述べたようにこの考案によれば、ひとつ
の電磁切換弁で多段の流量変化を伴う方向切換が
可能であり、トラクタ等の作業機の制御用弁装置
向きの電磁切換弁として多大な実用的効果を奏し
得ることが明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のソレノイド装置駆動システムを
示す回路図、第2図はこの考案の一実施例に係る
電磁切換弁を用いたソレノイド装置駆動システム
の回路図、第3図は前図に用いたこの考案の一実
施例に係る電磁切換弁を示す縦断面図、第4図a
は前図の電磁切換弁のスプールを拡大して示す正
面図、同図b,c,dは各々a図のX−X,Y−
Y,Z−Z線矢視図、第5図は第3図の電磁切換
弁の各ポジシヨンにおけるスプール切換り位置を
示す説明図、第6図、第7図、第8図は、この考
案の各々別の実施例を示す縦断面図である。 400……電磁切換弁、410……第1のソレ
ノイド装置、420……第2のソレノイド装置、
430……第3のソレノイド装置、440……第
4のソレノイド装置、450……弁本体、45
1,452……スプリング、460……スプー
ル、464,465……切欠部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一方向について二位置以上の複数の停止位置を
    有し各停止位置につき対応した種々の制御フアン
    クシヨンを与える可動弁体を含む切換弁本体と、
    上記可動弁体に上記各停止位置を与えるように多
    段に同軸配置された複数のソレノイド装置とを備
    えたものにおいて、各ソレノイド装置が個々に独
    立した可動鉄心とコイルとを有し、前記可動弁体
    の少なくとも一方の側に互いに異なるストローク
    をもつ複数のソレノイド装置が多段同軸配置さ
    れ、前記可動弁体の他方の側に前記一方の側のソ
    レノイド装置のうちの少なくともひとつと対抗す
    る力を可動弁体に与える別のソレノイド装置が配
    置されていることを特徴とする電磁切換弁。
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