JPS6269607A - アルミニウム電解コンデンサの駆動用電解液 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はアルミニウム電解コンデンサの駆動用電解液に
関するものである。

従来の技術 従来、低圧用のアルミニウム電解コンデンサの駆動用電
解液としては、エチレングリコールを主体とした溶媒に
アジピン酸またはその塩を溶解した電解液が多用されて
いる。

発明が解決しようとする問題点 近年アルミニウム電解コンデンサの小型化、高（８転化
に伴い、アルミニウム電解コンデンサの駆動用電解液と
しては比抵抗が低く、高温で安定なものが要求されてい
る。

比抵抗を低くするために従来電解液中の水の配合比を増
大させると高温の安定性が劣り、一方溶質量を増加させ
ると、火花電圧が低下し、使用電圧範囲が限定される問
題が生じる。

問題点を解決するための手段 本発明は上述の問題点を解消するため、エチレングリコ
ールを主体とした溶媒に炭素数１０で側鎖にアルキル基
を有する二塩基酸またはその塩のうち１種もしくは２種
以上を溶質として溶解したことを特徴とするアルミニウ
ム電解コンデンサの駆動用電解液である。

作用 二塩基酸の比抵抗は２個のカルボキシル基の間の炭素数
と共に増加する。同様に高温での安定性は二塩基酸の総
炭素数と共に増加する傾向をもつが、本発明の電解液の
側鎖基を有する二塩基酸はカルボキシル基の間の炭素数
に対応する比抵抗を示し、かつ総炭素数に対応する高温
安定性と高い火花電圧を有するため、低比抵抗でも高温
で安定な作用をする一方、より高い使用電圧でも安定で
ある。

ここで、総炭素数が９以下では火花電圧が低く、定格２
００ＷＶの製品のエージング中ショートパンクが多発す
る。また総炭素数１）以上ではエチレングリコールを主
体とした溶媒に対する溶解度が減少し、比抵抗を低減さ
せ得るだけの溶質量を溶解させられないため、総炭素数
を１０と限定した。

実施例 以下、本発明の実施例について説明する。

第１表は電解液組成と、３０℃における電解液の比抵抗
値と、定格２５０ＷＶ、３３μＦで陽極箔に３００Ｖ化
成箔を使用したコンデンサ素子に、従来例の電解液と本
発明の電解液を含浸後組立てた製品に１ｍＡ／個の電流
を流して８５℃で火花電圧を測定した値を対比したもの
である。

第２表は第１表に示す電解液を用いて定格２５ＷＶ、２
２００μＦのアルミニウム電解コンデンサを製作し、１
０５℃、１０００時間の高温負荷試験を行った結果を示
す。

第３表は第１表に示す電解液を用いて定格２００ＷＶ、
３３μＦのアルミニウム電解コンデンサを製作し、１０
５℃、１０００時間の高温負荷試験を行った結果を示す
。

なお、第２表および第３表とも各特性は電解コンデンサ
試料１０個の平均値を示し、漏れ電流は定格電圧印加１
分後の値である。

上述の実施例から明らかなように本発明の電解液（試料
記号り、Ｅ、Ｆ、Ｇ）を用いた電解コンデンサ（試料群
番号４．５．６．７および１）．１２．１３．１４）は
、製品ｔａｎδを増大することな（、電解液をより高い
電圧まで適用でき、かつ高温での安定性も非常に良好で
あることが実証された。

発明の効果 以上のようにエチレングリコールなどの多価アルコール
類を主体とした溶媒に、炭素数１０で側鎖にアルキル基
を有する二塩基酸またはその塩のうち１種もしくは２種
以上を主たる溶質として溶解した電解液はアルミニウム
電解コンデンサ用として電解液の比抵抗が低く、火花電
圧も高くかつ高温での安定性も高い特性を示すことから
、低圧から２００ＷＶクラスまで安定して使用できるの
で、工業的ならびに実用的価値大なるものである。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）エチレングリコール、プロピレングリコールなど
   の多価アルコール類あるいはさらに水を加えたものを溶
   媒とし、炭素数１０で側鎖にアルキル基を有する二塩基
   酸またはその塩のうち１種もしくは２種以上を主たる溶
   質として溶解したことを特徴とするアルミニウム電解コ
   ンデンサの駆動用電解液。
2. （２）上記二塩基酸は２、２−ジエチルアジピン酸、２
   、３−ジエチルアジピン酸、３、３−ジエチルアジピン
   酸、３、４−ジエチルアジピン酸の何れかを用いたこと
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載のアルミニウム
   電解コンデンサの駆動用電解液。