JPS6269424A - 六硼化ランタン熱陰極 - Google Patents
六硼化ランタン熱陰極Info
- Publication number
- JPS6269424A JPS6269424A JP60206441A JP20644185A JPS6269424A JP S6269424 A JPS6269424 A JP S6269424A JP 60206441 A JP60206441 A JP 60206441A JP 20644185 A JP20644185 A JP 20644185A JP S6269424 A JPS6269424 A JP S6269424A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electron
- cathode
- curvature
- radius
- electron beam
- Prior art date
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- Pending
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- Solid Thermionic Cathode (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の利用分野〕
本発明は電子顕微鏡、とくに電子線描画装置において、
電子ビームの輝度や放射角の経時変化の少ない六硼化ラ
ンタン熱陰極を提供することに関する。
電子ビームの輝度や放射角の経時変化の少ない六硼化ラ
ンタン熱陰極を提供することに関する。
六硼化ランタン(LaBe)は仕事関数が低く高融点で
あり、しかもイン衝撃にも強いことから、優れた熱電子
放出材料として各種電子顕微鏡にすでに実用化されてい
る。しかし、電子線描画装置、とくに可変整形ビーム方
式の電子線描画装置では高輝度で、放射角の広い電子ビ
ームが要求されている。その点で1円錐形や円錐台形の
各種のチップ形状が提案されている。しかし、従来は、
ジャーナルオブザバキュームサイエンステクノロジー(
J 、 Vac、 Sci、 Technol、 )
A 2(1984)1361や実開昭59−11293
2に記載されているように、輝度や放射角の初期特性の
最適化にのみ関心が払すれ、肝心の寿命特性まで考慮し
たチップ形状の決定までに至らなかった。
あり、しかもイン衝撃にも強いことから、優れた熱電子
放出材料として各種電子顕微鏡にすでに実用化されてい
る。しかし、電子線描画装置、とくに可変整形ビーム方
式の電子線描画装置では高輝度で、放射角の広い電子ビ
ームが要求されている。その点で1円錐形や円錐台形の
各種のチップ形状が提案されている。しかし、従来は、
ジャーナルオブザバキュームサイエンステクノロジー(
J 、 Vac、 Sci、 Technol、 )
A 2(1984)1361や実開昭59−11293
2に記載されているように、輝度や放射角の初期特性の
最適化にのみ関心が払すれ、肝心の寿命特性まで考慮し
たチップ形状の決定までに至らなかった。
本発明の目的は可変整形ビーム方式の電子線描画装置な
どで必須である高輝度で、放射角の広い電子ビームを長
時間に渡って放出させることを可能にするLaBgfi
陰極を提供することにある。
どで必須である高輝度で、放射角の広い電子ビームを長
時間に渡って放出させることを可能にするLaBgfi
陰極を提供することにある。
本発明はLa8g陰極の先端部をできるだけ鈍角にし、
かつ先端部に放電を引き起し易い鋭角部をなすことで、
動作時間と共に、陰極の大きさは消耗するが、電子ビー
ムの輝度や放射角の経時変化を極力抑えたところに特徴
がある。
かつ先端部に放電を引き起し易い鋭角部をなすことで、
動作時間と共に、陰極の大きさは消耗するが、電子ビー
ムの輝度や放射角の経時変化を極力抑えたところに特徴
がある。
以下1本発明を実施例を用いて詳細に説明する。
第1図は可変整形ビーム方式の電子線描画装置の電子光
学系の概略図を示す。lはLaB 、陰極搭載の電子線
源部、2はビーム整形部、3は電子ビームの縮小部、4
は集束偏向部、5は描画面である。第2図は電子線源部
の拡大図である6LaB 6陰極6から放出された電子
ビームはウェネルト電極7で一旦絞られてクロスオーバ
一点8を形成し、次いで陽極9により加速されて試料方
向へ放出される。
学系の概略図を示す。lはLaB 、陰極搭載の電子線
源部、2はビーム整形部、3は電子ビームの縮小部、4
は集束偏向部、5は描画面である。第2図は電子線源部
の拡大図である6LaB 6陰極6から放出された電子
ビームはウェネルト電極7で一旦絞られてクロスオーバ
一点8を形成し、次いで陽極9により加速されて試料方
向へ放出される。
以上の第1図と第2図の装置構成で、輝度BはB=I8
/ω・8tlBは試料電流、Sはクロスオーバー径の断
面積、ωはビームの立体角、より算出した。また、放射
角θの測定は電子銃部の放射角分布において、IBの9
5%に相当する放射半角とした。
/ω・8tlBは試料電流、Sはクロスオーバー径の断
面積、ωはビームの立体角、より算出した。また、放射
角θの測定は電子銃部の放射角分布において、IBの9
5%に相当する放射半角とした。
第3図実験に供した典型的な各種形状の陰極先端部を示
す。(A)は円錐台形の場合である。ここで、基部10
は太さ400μmの角柱であり、円錐台部11は円錐角
60°、円錐台150μmφである。結晶方位は(1,
00>である。図中の点線は1500℃で3000 h
動作後のチップ形状を示す。形状観察は走査型電子顕微
鏡で行った。チップの大きさが小さくなっているのはL
aB Bが加熱時間とともに蒸発するためである。
す。(A)は円錐台形の場合である。ここで、基部10
は太さ400μmの角柱であり、円錐台部11は円錐角
60°、円錐台150μmφである。結晶方位は(1,
00>である。図中の点線は1500℃で3000 h
動作後のチップ形状を示す。形状観察は走査型電子顕微
鏡で行った。チップの大きさが小さくなっているのはL
aB Bが加熱時間とともに蒸発するためである。
3000hの加熱後は円錐台形の周辺が丸くなり、円錐
台そのものも丸味を帯びた形となった。
台そのものも丸味を帯びた形となった。
(B)は陰極先端部が円錐形の場合である。先端部の曲
率半径γ、は100μmである。この場合、3000h
の加熱後は先端部の曲率γ□′が大きくなり、300μ
mになった。以上の実験結果は、(A)の円錐台形と(
B)の円錐形のいずれの場合も、チップに鋭角な角部や
曲率半径の小さいものがあると、表面積の占める割合が
他部に比べて大きいため、比較的優先蒸発し、チップ先
端が大きな曲率半径になって最終的に安定することで説
明できる。この点で、最初から300μm前後の大きな
曲率半径γ2をもつ円錐形の陰極(C)や5円錐台の周
辺部に50μm程度の曲率半径γ3を設けた円錐台形の
陰極は3000h動作させても、先端部の曲率半径の変
化は少なかった。
率半径γ、は100μmである。この場合、3000h
の加熱後は先端部の曲率γ□′が大きくなり、300μ
mになった。以上の実験結果は、(A)の円錐台形と(
B)の円錐形のいずれの場合も、チップに鋭角な角部や
曲率半径の小さいものがあると、表面積の占める割合が
他部に比べて大きいため、比較的優先蒸発し、チップ先
端が大きな曲率半径になって最終的に安定することで説
明できる。この点で、最初から300μm前後の大きな
曲率半径γ2をもつ円錐形の陰極(C)や5円錐台の周
辺部に50μm程度の曲率半径γ3を設けた円錐台形の
陰極は3000h動作させても、先端部の曲率半径の変
化は少なかった。
第4図は第3図(B)の陰極形状で、先端部の曲率半径
を50μm、100.cam、200pmt300μm
、400pm、500μm、600μmと変化させて、
1500℃で3000h加熱後の曲率半径を測定した結
果である。加熱前の曲率半径12は加熱後は曲率半径1
3と変化する。
を50μm、100.cam、200pmt300μm
、400pm、500μm、600μmと変化させて、
1500℃で3000h加熱後の曲率半径を測定した結
果である。加熱前の曲率半径12は加熱後は曲率半径1
3と変化する。
なお、曲率半径が600μmの場合、加熱すると、曲率
半径が逆に小さくなるのは、曲率半径が大きくなりすの
ざると、先端部が平坦になりすぎて、第3図(A)のよ
うに、円錐台の周辺蒸発を伴うようになるためである。
半径が逆に小さくなるのは、曲率半径が大きくなりすの
ざると、先端部が平坦になりすぎて、第3図(A)のよ
うに、円錐台の周辺蒸発を伴うようになるためである。
以上の実験結果から、可変整形ビームの電子線描画機器
において、通常の陰極チップの大きさでは、先端部の曲
率半径を200〜500μm前後の大きさにするのが加
熱に伴なう経時変化が少なくて良いことが分った。なお
加熱時間をさらに長時間にすることを考慮すると300
〜450μmの範囲がより好ましい。
において、通常の陰極チップの大きさでは、先端部の曲
率半径を200〜500μm前後の大きさにするのが加
熱に伴なう経時変化が少なくて良いことが分った。なお
加熱時間をさらに長時間にすることを考慮すると300
〜450μmの範囲がより好ましい。
第5図、第6図は第3図の中で、(A)、(B)。
(C)の各陰極チップに対して、第1図の装置を用いて
輝度と放射角を測定した結果である。ここで、14と1
5は(A)チップの輝度と放射角の経時変化、16と1
7は(B)チップの輝度と放射角の経時変化、18と1
9はチップの輝度と放射角の経時変化を示す、これより
、円錐台形の(A)チップは最初輝度が低く、放射角が
広いが、加熱時間と共に、輝度が高くなり、放射角が狭
まってくる。一方、先端の曲率半径の小さいCB)チッ
プはその逆の傾向にある。陰極の先端部に印加される電
界の強さは曲率半径の逆数に比例するため、曲率半径が
変化すると、(A)、(B)チップのように、輝度と放
射角が変化する。一方、(C)の陰極チップは加熱中に
、曲率半径の変化が少ないため、輝度と放射角の変化も
少ない。
輝度と放射角を測定した結果である。ここで、14と1
5は(A)チップの輝度と放射角の経時変化、16と1
7は(B)チップの輝度と放射角の経時変化、18と1
9はチップの輝度と放射角の経時変化を示す、これより
、円錐台形の(A)チップは最初輝度が低く、放射角が
広いが、加熱時間と共に、輝度が高くなり、放射角が狭
まってくる。一方、先端の曲率半径の小さいCB)チッ
プはその逆の傾向にある。陰極の先端部に印加される電
界の強さは曲率半径の逆数に比例するため、曲率半径が
変化すると、(A)、(B)チップのように、輝度と放
射角が変化する。一方、(C)の陰極チップは加熱中に
、曲率半径の変化が少ないため、輝度と放射角の変化も
少ない。
(D)チップについても実装試験を行ったが、(C)チ
ップの結果とほぼ同様であった。なお、(C)とCD)
チップの場合、測定開始直後のアノードとチップ間の放
電発生回数も少なかった。
ップの結果とほぼ同様であった。なお、(C)とCD)
チップの場合、測定開始直後のアノードとチップ間の放
電発生回数も少なかった。
これは(C)と(D)チップの場合、電界の集中する箇
所が少ないことで説明できる。
所が少ないことで説明できる。
以上説明したように、本発明によれば比較的簡単な陰極
チップの先端部加工で、可変整形ビーム方式の電子線描
画機器に不可欠な安定した電子ビームを得ることができ
る。
チップの先端部加工で、可変整形ビーム方式の電子線描
画機器に不可欠な安定した電子ビームを得ることができ
る。
第1図は可変整形ビーム方式の電子線描画装置の概要を
示す説明図、第2図はその陰極部分の斜時変化を示す図
である。 1・・・電子線源部、2・・・ビーム整形部、3・・・
ビーム縮小図、4・・・集束偏向部、5・・・描画面、
6・・・陰極、7・・・ウェーネルト電極、8・・・ク
ロスオーバー径、9・・・陽極、IO・・・陰極の基部
、11・・・円錐台部、12・・・加熱前の曲率半径、
13・・・加熱後の曲率半径、14,16,18・・・
輝度の経時変化、15.1.7.19・・・放射角の経
時変化。 第7図 第2図 菊3図
示す説明図、第2図はその陰極部分の斜時変化を示す図
である。 1・・・電子線源部、2・・・ビーム整形部、3・・・
ビーム縮小図、4・・・集束偏向部、5・・・描画面、
6・・・陰極、7・・・ウェーネルト電極、8・・・ク
ロスオーバー径、9・・・陽極、IO・・・陰極の基部
、11・・・円錐台部、12・・・加熱前の曲率半径、
13・・・加熱後の曲率半径、14,16,18・・・
輝度の経時変化、15.1.7.19・・・放射角の経
時変化。 第7図 第2図 菊3図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、円錐形のチップにおいて、先端形状が 200から500μmの曲率半径を有することを特徴と
する六硼化ランタン熱陰極。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60206441A JPS6269424A (ja) | 1985-09-20 | 1985-09-20 | 六硼化ランタン熱陰極 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60206441A JPS6269424A (ja) | 1985-09-20 | 1985-09-20 | 六硼化ランタン熱陰極 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6269424A true JPS6269424A (ja) | 1987-03-30 |
Family
ID=16523426
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60206441A Pending JPS6269424A (ja) | 1985-09-20 | 1985-09-20 | 六硼化ランタン熱陰極 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6269424A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2389450A (en) * | 2001-10-30 | 2003-12-10 | York Electron Optics Ltd | Electron source |
JP2005228741A (ja) * | 2004-02-10 | 2005-08-25 | Nuflare Technology Inc | 高輝度熱陰極 |
JP2012009428A (ja) * | 2010-05-28 | 2012-01-12 | Canon Inc | 電子銃、電子線描画装置、物品製造方法および電子線装置 |
-
1985
- 1985-09-20 JP JP60206441A patent/JPS6269424A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2389450A (en) * | 2001-10-30 | 2003-12-10 | York Electron Optics Ltd | Electron source |
JP2005228741A (ja) * | 2004-02-10 | 2005-08-25 | Nuflare Technology Inc | 高輝度熱陰極 |
JP2012009428A (ja) * | 2010-05-28 | 2012-01-12 | Canon Inc | 電子銃、電子線描画装置、物品製造方法および電子線装置 |
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