JPS6268622A - ストリツプのスケ−ル除去方法およびその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、圧延された帯鋼（ストリップ）の表面のスケ
ールを酸液によって連続的に除去するストリップのスケ
ール除去方法およびその装置に関するもので、さらに詳
しくは、噴射される酸液の液圧によりストリップを支持
すると共に該ストリップに繰り返して曲げ力を与えて該
ストリップのスケールを除去するストリップのスケール
除去方法およびその装置に関するものである。

〈従来の技術〉 従来、圧延されたストリップにおいては、通常、連続酸
洗装置において圧延時に生じた表面の酸化鉄皮膜（スケ
ール）を酸洗タンクによって除去している。この場合、
一般に、スケール層は１表面からヘマタイト（Ｆｅ２０
３）、マグネタイト（Ｆｅ３０４）、ウスタイト（Ｆｅ
ｄ）の３層から構成されている。このうち、ヘマタイト
は硬く、靭性が乏しく、マグネタイトと共に酸との反応
が遅いため。

酸洗タンクに入れる前に、スケールブレーカでストリッ
プを機械的に繰り返して曲げてスケール層に亀裂を入れ
・酸洗タンク内で酸液の浸透を早めてスケールの溶解を
促進させて酸洗時間を短縮する方法が採られている。

ここで、従来の連続酸洗装置におけるスケール除去装置
の一事例を、機構概念図である第３図に基づいて説明す
る。

第３図において、１はストリップ、２はスケールブレー
カで、該スケールブレーカ２は、入側ブライドル３と出
側ブライドル４とテンションレベラ５とを主要構成部材
として構成されている。６は酸洗タンクで、酸洗タンク
本体７と水洗タンク８とで構成されている。入側ブライ
ドル３は２対のブラドルロール３ａにより、また、出側
ブライドル４は２対のブライドルロール４ａによりそれ
ぞれ構成され、入側ブライドル３のブライドルロール３
ａと出側ブライドル４のブライドルロール４ａとにおい
て速度差を与えることにより、テンションレベラ５を通
過するストリップ１に所要のテンションを加えている。

テンションレベラ５は、バックアップローラ等を含む複
数の小径ロール群からなるワークロール９．１０．１１
とデフレクタロール＋２．１３．１４とを有し、これら
ロールがストリップｌを挾んで上下に千鳥状に配列され
て構成されている。デフレクタロール１２．１３．１４
とストリ・ンプ１の上部のワークロールｌＯとはパスラ
インレベルＸに対し固定されているが、ストリップ１の
下部のワークロール９，１１は、それぞれ、その下部に
設置した、例えば、ねじジヤツキ等のインタメツシュ調
整装置（図示省略）によって昇降可能である。したがっ
て、ワークロール９，１１においては、ワークロール９
はストリップ１の上部のデフレクタロール１２とワーク
ロール１０との間に、また、ワークロール１１はストリ
ップ１の上部のデフレクタロール１４．１４間にそれぞ
れ上昇させて各々の部位において適当なインタメツシュ
を設定させれば、矢印Ｚ方向に搬送されるストリップ１
は、テンションが加えられた状態で、上下一対のワーク
ロール９，１０で順向げおよび通商げが施されて伸長さ
せられた後、再び、ワークロール１１で伸長されるので
、ストリップ１においては、スケール層には多くの亀裂
が発生し、且つ、前記のワークロール９，１０にて繰り
返して曲げを受けて該ストリップ１に発生した反りがワ
ークロール１１にて嬌正されて次の酸洗タンク６へ送ら
れることとなる。ここで、図示のスケールブレーカ２で
は、−組（７）　’７−　り、０−ル８．ｌＯが配列さ
れているが、ストリップ１の性状によってはこのワーク
ロール対を複数組配列する場合もある。

次に、酸洗タンク６の酸洗タンク本体７は、上部にスト
リップ１を支持するためのスキー７ド１５を有する仕切
１６によって複数の分割槽イ２２ロ、ハ二に区切られて
おり、ストリップ１は、各分割槽内の酸液（例えば、塩
酸あるいは硫酸の水溶液）１７中を通過する間にスケー
ルが溶解除去され、後続の水洗タンク８内で水洗された
後、次工程へ送られる。なお、図において、１８は入側
サポートロール、１９は出側サポートロール、２ｏはリ
ンガロール、２１はブラッシロール、２２．２２’はス
プレー水ヘツダをそれぞれ示している。

ここで、酸洗タンク本体７の長さ立ｌは、酸洗速度（ラ
イン速度）に比例し、例えば、酸洗速度が約１分間に３
００メートルの場合、約１００メートルとなり、これに
水洗タンク８の長さ幻（約２０メートル）を加えると酸
洗タンク６の全長は約１２０メートルにも達することに
なる。

〈発明が解決しようとする問題点〉 ところが、近年、生産性向上ならびに酸洗能力の増大に
伴って酸洗速度が１分間に約５００メートル〜６００メ
ートルとますます高速化の傾向にあり、そのため、酸洗
タンク６の全長がますます長大化され、設備の製造コス
トならびに設備の据付スペース増大を含めた建設コスト
が増大することとなり、問題となっている。

本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、酸
洗タンクの全長を大幅に短縮して設備の製造コストなら
びに建設費の大幅な低減を図ると共に、酸洗速度の増大
にも充分に対応できるストリップのスケール除去方法お
よびその装置を提供することを目的とするものである。

〈問題点を解決するための手段〉 上記目的を達成させるため、本発明における第１番目の
発明の構成は、テンションが加えられた状態で搬送され
るストリップを該ストリップの上下方向から噴射される
酸液の液圧により支持すると共に該ストリップの上下方
向に交互に繰り返して曲げ力を与えて該ストリップのス
ケールを除去することを特徴としている。また、第２番
目の発明の構成は、ストリップにテンションを与える入
側ブライドルと出側ブライドルとの間に配設された酸洗
タンク本体および水洗タンクと、前記酸洗タンク本体の
内部に前記ストリップにおける上下方向に千鳥状に配設
されると共にスリットを有するノズルと、該ノズルの前
記ストリップにおける出側に該ストリップに対して上下
に配設されたスプレィヘッダと、前記ノズルおよび前記
スプレィヘッダとに酸液を加圧供給するための酸液供給
手段とを具えたことを特徴としている。

〈作　用〉 上記構成とすることにより、ストリップを挾んで千鳥状
に配設されたノズルから噴射される酸液の液圧にて該ス
トリップに繰り返して曲げを与えてスケール層に亀裂を
生じさせなから該酸液によりスケールを溶解除去し、残
ったスケールはスプレィへっ、ダにて完全に除去される
こととなる。

〈実施例〉 以下、本発明に係る一実施例を、機構概念図である第１
図および第１図の要部の拡大図である第２図に基づいて
説明する。

第１図および第２図において、従来例と同一構成要素あ
るいは類似構成要素のものには同一の符号を付し、それ
らの重複する説明は省略すると共にそれらの符号を適宜
に用いて説明する。

本発明に係る装置社、酸洗タンク３０の入側および出側
に設けた入側ブライドル３および出側ブライドル４と、
酸洗タンク本体３１の内部に設置した液圧式のテンショ
ンレベラ３２と、酸液を噴射するスプレィヘッダ３３．
３３’　　と、水洗タンク８等を主要構成部材として構
成されている。酸洗・タンク本体３１の内部は３個の仕
切１６で４個の分割槽Ａ。

Ｂ、Ｃ，Ｄに区切られている。分割槽ＡおよびＤには従
来装置の場合と同様にリンガロール２０を設け、酸洗タ
ンク本体３１の外部への酸液１７の流出を防止している
。液圧式のテンションレベラ３２は分、１；！Ｉ槽Ｂに
設置されており、高圧の酸液１７の液圧を利用してスト
リップ１を支承しながら該ストリップ１に曲げ力を与え
て該ストリップ１における上下方向に複数個配設された
ノズル３４．３４’　　と、酸液１７の加圧装置３５と
を主要構成部材として構成されている。前記ノズル３４
．３４’は、未実施例の場合には、ストリップ１の上部
に３個、下部に２個設けられ、該ストリップ１を挾んで
上下に千鳥状に配列されており、そして、それらのノズ
ル３４゜３４゛　は、ストリップｌの幅方向に少なくと
も該ストリップ１の全幅区間に渡って延設され、且つ、
ストリップ１の表面にほぼ垂直に酸液１７を噴出可能な
スリット３６を有するノズルチップ３７と、その支持ビ
ーム３８．３８’　　とで構成されている。支持ビーム
３８．３８’　は、ノズルチップ３７へ高圧の酸液１７
を円滑に供給するだめのヘッダ一部３９を有しており、
液圧供給管路４１．４２にそれぞれ接続している。そし
て、さらに、上方のノズル３４または下方のノズル３４
°のうちいずれか一方のノズルには、例えば、ねじジヤ
ツキ等の昇降機構からなるインタメツシュ調整装置（図
示省略）が具えられており、それぞれ個々に昇降させる
ことによって、上下の両ノズル間において、任意所望の
インタメツシュを設定することができるようになってい
る。

分割槽Ｂの底部には配管４０が接続され、加圧ポンプ４
３で分割［Ｂ内の酸液１７を吸引、加圧して管路４１、
４２および調圧弁４４を介して上下のノズル３４゜３４
°へ該酸液１７を循環供給可能となる如く構成されてい
る。分割槽Ｃにはストリップ１を挾んで上下にそれぞれ
多数のスプレーノズルを有する一対のスプレィヘッダ３
３．３３′が設置され、この酸液を噴射するスプレィヘ
ッダ３３．３３°は、それぞれ調圧弁４５を介して前記
加圧ポンプ４３の吐出管路４１、４２に接続されている
。なお、分割槽Ｂと分割槽Ｃとの間の仕切１６の底部に
は貫通孔が設けられており、分割槽Ｃ内の酸液１７は分
割槽Ｂ内へ流れるようになっている。

以上述べたような構成であるから、本発明の装置を使用
してストリップｌのスケールを除去する場合には、予め
インタメツシュ調整装置によって上下ノズル３４．３４
’間に適当なインタメツシュを設定した後、加圧ポンプ
４３を始動して調圧弁４４により任意の設定圧に加圧さ
れた酸液１７をノズル３４．３４°へ供給する。そうす
ると、酸洗タンク３０の入側ブライドル３と出側ブライ
ドル４によって所要のテンションが加えられた状態のス
トリップ１は、第２図のノズル部の拡大図に示す如く、
上下のノズル３４．３４’から噴出される高圧の酸液１
７によるクッション１７ａによって支持されると共に順
向げおよび逆向げが交互に繰り返されて伸長させられる
こととなり、スケール層に多くの亀裂が発生することと
なる。そして、これと同時に、この亀裂部に酸液１７が
噴射されるため、この酸液１７の浸透によりスケールの
溶解が著しく促進され、溶解ならびに剥離したスケール
は高速の酸液流でストリップ１の表面から効果的に洗滌
除去される。かくして、ストリップ１においては、液圧
式のテンションレベラ３２にて殆どのスケールが除去さ
れるが、完全に除去されずに残ったスケールは、後続の
スプレィヘッダ３３．３３″から噴射される酸液１７に
より完全に溶解除去される。この後のストリップ１は、
水洗タンク８へ送られる。スプレィヘッダ３３．３３°
の液圧は調圧弁４５によってノズル３４．３４°へ供給
される液圧より適宜低い圧力に設定する。なお、ここで
、液圧式のテンションレベラ３２においては、従来のロ
ール式のテンションレベラの場合と同様に、最終列のノ
ズル３４のインタメツシュを調整することにより、スト
リップ１の反りを矯正することも可能である。

〈発明の効果〉 以上述べた如く、本発明にかかる第１番目の発明によれ
ば、複数のノズルから高圧の酸液を噴射させて該酸液に
より、ストリボ・ブを支持すると共に該ストリップに繰
り返して曲げ力を与えて該ストリップに亀裂音生ぜしめ
、しかも、酸洗も行うので、従来のロール式のテンショ
ンレヘラにおけるが如き、多くのロールを必要としない
ばかりか、テンションレベラと酸洗タンクとを別々に設
けることもないので、装置全体が著しく小型化され、し
かも、スケール除去能力も著しく向上する。例えば、酸
洗タンク本体の長さのみについて１っても、その全長を
旦とすると、１＝３０〜４０メートルとなり、従来の長
さである幻＝約１００メートルと比較して約２分の１以
下に短縮することが可能となる。また、酸洗速度も従来
における１分間に約２００〜３００メートルに対し、１
分間に約５００〜６００　メートルと大幅に向上させる
ことができる。また、本発明方法によれば、酸液の液圧
によるクッションを介してストリップを支承するので、
従来のロール式におけるが如き、ロールとストリップ間
に起因するストリップ表面の損傷あるいはロールの摩耗
等の問題がなくなり、スト１）−ツブの品質向上が達成
できると共に、設備の保守費の低減も達成できる。

また、第２番目の発明によれば、上記した如き多く効果
を奏するストリップのスケール除去方法が確実に実施で
きると共に、ノズルにて除去できなかった残りのスケー
ルはスプレィへツタにて除去されるのでスケール除去が
確実に行え、また、極めて簡素な構成としたので、設備
の製造コストおよび建設費の大幅な低減が達成できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る一実施例の機構概念図、第２図は
第１図の要部の拡大図、第３図は従来例の機構概念図で
ある。 また、図中の符号で、１はストリップ、３は入側ブライ
ドル、４は出側ブライドル、８１士水洗タンク、１７は
酸液、３０は酸洗タンク、３１は酸洗タンク本体、３２
はテンションレベラ、３３．３３“はスプレィヘッダ、
３４．３４’　はノズル、３５は加圧装置、３６はスリ
ットである。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）テンションが加えられた状態で搬送されるストリ
   ップを該ストリップの上下方向から噴射される酸液の液
   圧により支持すると共に該ストリップの上下方向に交互
   に繰り返して曲げ力を与えて該ストリップのスケールを
   除去することを特徴とするストリップのスケール除去方
   法。
2. （２）ストリップにテンションを与える入側ブライドル
   と出側ブライドルとの間に配設された酸洗タンク本体お
   よび水洗タンクと、前記酸洗タンク本体の内部に前記ス
   トリップにおける上下方向に千鳥状に配設されると共に
   スリットを有するノズルと、該ノズルの前記ストリップ
   における出側に該ストリップに対して上下に配設された
   スプレイヘッダと、前記ノズルおよび前記スプレイヘッ
   ダとに酸液を加圧供給するための酸液供給手段とを具え
   たことを特徴とするストリップのスケール除去装置。