JPS6264360A - 歯科臨床用補綴物の酸化方法に用いる電解錫メツキ液 - Google Patents

歯科臨床用補綴物の酸化方法に用いる電解錫メツキ液

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JPS6264360A
JPS6264360A JP20494385A JP20494385A JPS6264360A JP S6264360 A JPS6264360 A JP S6264360A JP 20494385 A JP20494385 A JP 20494385A JP 20494385 A JP20494385 A JP 20494385A JP S6264360 A JPS6264360 A JP S6264360A
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prosthesis
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gold
electrolytic
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穂坂 真一
加賀田 司
中川 智郁
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Nippon Avionics Co Ltd
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Nippon Avionics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、歯科医療に用いられる補綴物と歯質との接
着強度を向上させるため、歯科臨床用補綴物の表面を酸
化する方法並びにそのための電解錫メッキ液に関する。
(従来の技術) 歯科医療の一技法である補綴技法において、最近歯質と
補綴物とを重合硬化型の接着剤により固着する方法が普
及して米でいる。しかしながら、クラウン、インレイ、
ブリッジ等の補綴物が金、金合金等の貴金属から成る場
合、金属表面が酸化し難いため、接着剤による接着強度
が不充分である。そこで、貴金属から成る補綴物の表面
を熱処理若しくはエツチング処理して酸化させる方法が
用いられているが、満足な接N強度を得ることが8米ず
、口腔内に補綴物を装着した場合、脱落し易い欠点があ
った。又、熱処理やエツチング処理は、処理に手間がか
かる欠点も存していた。
(発明が解決しようとする問題点) この発明は、従来の重合硬化型接着剤による歯質と青金
R製補綴物との接着においでみちれた補綴物表面の酸化
の不充分さによる接着強度の低下を防止せんとするもの
であり、補綴物表面に容易に自然酸化される卑金属の膜
を形成して金属酸化膜を生成させ、重合硬化型接着剤と
の接着性を向上させて接着強度を高めることを目的とす
る。
この目的を達成するには、!l綴物表面に形成される卑
金属の膜は、容易に自然酸化されて金属酸化膜が生成可
能であり、又、歯科医療用材料として人体への安全性を
有することが要求される。更に卑金属膜を形成するため
の処理が容易で簡便であると共に、処理剤は艮朋的な保
管安定性と使用に際しての短期間での保管安定性を有し
ていることが要望される。
(問題点を解決するための手段) この発明は上記問題、αを解決するものであって、特定
発明は歯科臨床用補綴物、特に貴金属製の補綴物に金−
属酸化膜を形成する方法であって、金、金合金等の貴金
属製歯科臨床用補綴物を所定の前処理を行った後、錫塩
として硫酸第1錫を含む電解錫メ・スキ液により電析処
理して、補綴物表面に錫電析膜を形成し、該錫電析膜の
自然酸化により金属酸化膜を生成せしめたことを特徴と
する。
又、第2の発明は、該特定発明の方法に用いる電解錫メ
ッキ液に関し、硫酸第1錫10〜18g/lを含み、こ
れに有機カルボン酸30〜40g、#、無無機アンモニ
ウム塩9御〜100 形成せしめ、pnを6.4±0.2の中性に維持し、更
に添加剤を8〜10xl/1加えたことを特徴とする。
この発明において、形成される錫電析膜は、歯科医療用
の接着補綴に有効な接着性を与える錫結晶の緻密性、結
晶粘性、析出金属の純度を得ることができる。
第2の発明において、有機カルボン酸は、そのキシレー
ト化作用によって錯体を形成し、無機アンモニウム塩を
加えることで、液に含有される2価錫の酸化防止剤とし
て働き、錫電析の寿命を長くしている。
(作 用) !金属製補綴物の表面に形成された錫電析膜は、容易に
自然酸化して金R酸化膜を生成するので、この金属酸化
膜に対し強力な接着力を発揮する接着剤、例えば酸性基
を有するメタアクリル系モノマーを含有した重合硬化型
の接着剤を用いて、補綴物と歯質とを強固に接着するこ
とが8米る。
前゛記第2の発明において、硫酸第1錫の含有量が1h
#!より少ない場合には、結晶粒が小さくなり、接着力
が低下する。又1 Bg/lより多い場合には、結晶粒
が粗大化し破壊し易いため、接着強度が低下する。有機
カルボン酸が30g/lより少ない場合には、錫の析出
速度が低下すると共に、析出した錫の色調が黒変する。
又40g/lより多い場合には、析出した錫の表面に有
機カルボン酸の薄い白色膜が形成され、接着力が低下す
る。無8!アンモニウム塩が90g/lより少ないと、
メッキ液が酸化し易くなり、100g,#より多いと、
錫イオンの動きを防げる。添加剤は8〜10w1/1の
範囲にとどめるべきであり、これより少ないと析出した
錫が白濁し、多いと析出した錫の表面が平滑になり、接
着力が低下する。
(実施例) 以下にこの発明の好しい実施例を示す。歯科臨床用の金
、会合/に等の貴金属から成るクラウン、インレイ、ブ
リツノ等の補綴物を、錫メッキ液で電析処理して、補綴
物の表面所望部分に、錫電析膜を形成する。形成された
錫電析膜の表面は容易に自然酸化し、金属酸化膜を生成
する。そこで、この金属酸化膜に対して強力な接着力を
有する接着剤を用いることにより歯質と補綴物とを強固
確実に接着することが8米る。接着剤としては、例えば
酸性基を有するメタアクリル系モノマーを含有した重合
硬化型の接着剤が最適である。
電析法としては浴電析が最も一般的である。しかしなが
ら、補綴物の接着すべき部分のみを部分的に電析しなけ
ればならない場合には、電析卑金属を多量に溶解含有さ
せた濃厚メッキ液を、白金またはステンレス鋼等の難溶
性金属からなる陽極を内部に設けた筆に含ませ、補綴物
を陰極に接続して、下で補綴物の被電析面をこすりなが
ら電析する筆電析法が最適である。筆電析法によるメッ
キ液の2価錫の濃度は25〜33g/fが適当である。
電析膜の厚みは、0.02℃以上、好しくは0.1〜1
.0μの範囲である。電析処理条件を、浴温25℃、電
流密度150〜200贋^/cw’、処理時間約1分間
としたときに形成される錫電析膜は、歯科医療用の接着
補綴に有効な接着性を与る錫結晶の緻密性、結晶粘性、
析出金属の純度を得ることが出来る。
錫メッキ液は、硫酸第1錫10〜18g/N好しくは1
5〜18971に、有機カルボン酸30〜40こ/l好
しくけ35〜40g/l、無機アンモニウム塩90〜t
oog#!好しくけ95〜100Nを加え、添加剤(光
沢剤)を8〜10r1.#を含み、pl+を中性ないし
弱アルカリ性に維持する。
メ2キ液に添加される有機カルボン酸は、そのキシレー
ト化作用によって錯体を形成し、無機アンモニフム塩を
加えることで、液に含有される2価錫の酸化防止剤とし
て働き、錫電析液の寿命を艮くする。
発明者−等は電解錫メッキ液について、種々研究した結
果、歯科臨床用補綴物のj&着に良好な電析膜を形成す
る電析液は、次の4項目の条件を満足する必要のあるこ
とを知った。
(1)金属イオンは硫酸第1錫の形で補給されること。
M綴物表面に形成する電析膜は、酸化膜の生成、人体へ
の安全性並びに取り扱い」−の便宜さの点からして2価
錫が矛適であり、溶液中の錫イオンを2価とするために
硫酸第1錫が用いられた。
(2) メッキ液のpl+は中性ないし弱アルカリ性に
すること。
歯科医療用としで、口腔内に装着される錫電析した補綴
物は、人体への安全性が保障されていなければならず、
メッキ液のpHは中性ないし弱アルカリ性に維持される
ことが必要である。
(3)錯形成体を含むこと。
中性ないし弱アルカリ性で作業すると錯イオンは不安定
となり沈澱を起し易い。そこで錯形成体を加乏て錫イオ
ンと反応させ安定した錯イオンを形成することが重要で
ある。
(4)保管安定性を有すること。
メッキ液は、在庫として比較的長期間に亙って保Ir!
される場合と、使用に際して比較的長期間保Wされる場
合とを考慮するとき、35℃の一定温度での長期保管安
定性と、60℃の短期間的保管安定性を有しているこ゛
 とが望まれる。
上記において35℃は、本発明の電析液の長期保管は一
般的に倉庫で行なわれるが、この場合の最高温度が35
°Cであることから設定されたものであり、又60℃は
客先である歯科医への運搬が通常自動車により行なわれ
、トランク内の温度が夏朋で最高60℃l+4+1−1
−占) L Wル中艦釣ナヤL1ので本ス一本発明の錫
メッキ液は以上4項目の条件を完全に満足するものであ
る。
次に、pHを中性ないしアルカリ性に保ち1.金属イオ
ンとして硫酸第1錫を含むメッキ液につし1でその具体
例を示す。
(具体例) 硫酸第1錫       15g#! 有機カルボン酸     35g/l 無機アンモニウム塩   90g/l 光沢剤(添加剤)      8m17NpH6,3 2価錫         10.4f/l’陽極   
       ステンレス板このメッキ液を用いて、I
Cl112の金合金について、脱脂等の通常の前処理を
行った後、電流密度150〜2001^/C12の範囲
で約1分間電析処理を行った。得られた試験片と、ステ
ンレス丸棒とをリン酸エステル系コンポジット型接着性
レノン(株式会社クラレ製パナビアEX)により接着し
、37℃水中に24時間放置した後、接着強度を測定し
た。
比較のため、同一の金合金について熱処理を施したもの
、及びエツチング処理を施したものを用意した6熱処理
は、試験片を400℃で10分間加熱して酸化処理した
。又、エツチング処理は、エツチング剤″L(株式会社
クラレ製)″を用いて試験片のキャスティングゴールド
■面を60秒エツチングして酸化させた。
接着強度は以下のとおりであり、本発明品は極めて良好
な接着強度を示した。
本発明品        340kg/cz2熱処理品
        290Ay/cz2工ツチング処理品
    151*g/cm”又、本発明の35℃並びに
60℃における保管安定性は以下の表に示すとおりであ
り、それぞれ良好な保管安定性を示した。尚、メッキ厚
さ、接着強さの試験データは試料5個の平均値を採った
表1 保管安定性に関するデータ(60℃連続試験)(
促進試験) 表2 保管安定性に関するデータ(35℃連続試験)(
発明の効果) この発明によれば、歯科臨床用の貴金属性補綴物の表面
に、容易に自然酸化して金属酸化膜を形成するので、歯
質と補綴物とを重合硬化型接着剤で接着処理することが
出来、接着された補綴物は歯質に対してきわめて良好な
接着強度を示し、脱落するようなおそれがない。又、メ
ッキ液はpHが中性もしくは弱アルカリ性に保たれてい
るため、:    人体に対して安全であり、歯科医療
用材料としてきわめて優れたものを提供することが出来
るのでi  、、、う。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)金、金合金等の貴金属製歯科臨床用補綴物を所定
    の前処理を行った後、錫塩として硫酸第1錫を含む電解
    錫メッキ液により電析処理して、補綴物表面に錫電析膜
    を形成し、該錫電析膜の自然酸化により金属酸化膜を生
    成せしめることを特徴とする歯科臨床用補綴物の酸化方
    法。
  2. (2)金、金合金等の貴金属製歯科臨床用補綴物を所定
    の前処理を行った後、錫塩として硫酸第1錫を含む電解
    錫メッキ液により電析処理して、補綴物表面に錫電析膜
    を形成し、該錫電析膜の自然酸化により金属酸化膜を生
    成せしめるようにした歯科臨床用補綴物の酸化方法に用
    いる電解錫メッキ液であって、硫酸第1錫10〜18g
    /lを含み、これに有機カルボン酸30〜40g/l、
    無機アンモニウム塩90〜100g/lを加えて適度な
    緩衝系を形成せしめ、pHを6.4±0.2の中性に維
    持し、更に添加剤を8〜10ml/l加えたことを特徴
    とする電解錫メッキ液。
JP20494385A 1985-09-17 1985-09-17 歯科臨床用補綴物の酸化方法に用いる電解錫メツキ液 Granted JPS6264360A (ja)

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JPH0461659B2 JPH0461659B2 (ja) 1992-10-01

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05508378A (ja) * 1990-07-12 1993-11-25 ザ・ヴィクトリア・ユニヴァーシティ・オブ・マンチェスター 接合の為の歯科用セラミックスの調製方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5460230A (en) * 1977-10-21 1979-05-15 Dipsol Chem Stabilizing of electroplating bath of tin or tin alloy
JPS6069010A (ja) * 1983-09-26 1985-04-19 Kuraray Co Ltd 歯科用修復材料

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