JPS6261744B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、壁内部の配管材料に対する湯水混合
栓の取付け方法に関するものである。

（従来の技術） 壁内部の配管材料に湯水混合栓を取付けるのに
従来は、第７図に示すように、壁B′の施工に先立
つて、壁内部相当箇所の給湯用および給水用の配
管材料（エルボを例示する。）２０の接続口に中
実のプラグA′を螺着しておき、そして、壁B′の
施工後に前記プラグA′を配管材料２０から螺脱
すると共に、該プラグ螺脱後の配管材料２０に湯
水混合栓を螺着している。

（発明が解決しようとする問題点） ところで、配管２０の内部には、配管作業時の
管切粉やシールテープ屑、その他、錆や砂粒等の
異物が存在しており、この異物を排除するため
に、前記両配管材料２０に螺着した湯水混合栓を
開弁すると共に、この水栓に通水してフラツシン
グを行なつているが、前記湯水混合栓において
は、それの湯水混合部の構造が複雑であつて異物
の詰りを生じやすく、特に、上記水栓がシヤワー
切換え構造の場は、構造が複雑な流路切換え部に
おいても異物の詰りを生じるもので、水栓自体に
は何らの欠点がないにも拘らず、水栓交換等のク
レームを招来する原因になつている。

本発明は、上記の実情に鑑みて成されたもので
あつて、上記欠点を伴わせないように、湯水混合
栓の装着前に配管のフラツシングを行なえる湯水
混合栓の取付け方法を提供せんとしている。

（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するための本発明による壁内部
の配管材料に対する湯水混合栓の取付け方法は、
壁施工に先立つて壁内部相当箇所の給湯用および
給水用の配管材料夫々に、配管流路に連通すると
共に壁外部で開口する排水流路が形成され且つ該
排水流路開閉用の弁機構が設けられた養生用プラ
グを螺着し、壁施工後において前記弁機構を開弁
させると共に前記配管流路から排水流路に通水し
てフラツシングを行ない、次いで、前記配管流路
からの通水を停止すると共に前記養生用プラグを
配管材料から螺脱し、かつ、該プラグ螺脱後の前
記両配管材料に湯水混合栓を螺着する点に特徴が
ある。

（作用） 即ち、湯水混合栓を装着する前に養生用プラグ
の弁機構をもつて配管のフラツシングを行ない、
この後に前記プラグに代えて湯水混合栓を装着す
るので、湯水混合栓での異物の詰りがなくなる。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
ると、第１図は本発明の方法に用いる接続口養生
プラグＡを示すものであつて、第１排水流路P₁が
形成された第１プラグ部材１と、該第１排水流路
P₁に連通する第２排水流路P₂が形成された第２プ
ラグ部材２、及び、前記第１排水流路P₁を開閉す
るための弁機構３から成り、前記第１及び第２プ
ラグ部材１，２の夫々は、合成樹脂製あるいはア
ルミダイカスト等の金属製である。

詳しくは、前記第１プラグ部材１は、先端側ほ
どやや小径になるテーパー周面（全長にわたつて
同径のストレート周面であつても良い。）Ｓを有
し、壁内部相当箇所に施工された配管材料（立上
り管４に接続されたエルボを例示する。）５の接
続口ａに着脱自在の雄ねじ部ｂが先端部に設けら
れ、後端部にはスパナ等を嵌合するための異径嵌
合部６が設けられている。

そして、前記雄ねじ部ｂの接続口ａへの螺着下
において配管流路Ｒに連通すると共に壁Ｂの外部
で開口するように、前記第１排水流路P₁が第１プ
ラグ部材１の全長にわたつて形成されているので
ある。

この第１排水流路P₁は、その流路方向中間部か
ら後端側にかけて大径になつており、その大径流
路部分に雌ねじ部ｃが形成され、かつ、円錐面形
状の段違い部が前記弁機構３の弁座ｄを構成して
いる。

他方、前記第２プラグ部材２は、長手方向中間
部に回転操作具７を有し、かつ、先端側には第１
プラグ部材１の雌ねじ部ｃに螺合する雄ねじ部ｅ
が、また後端側にはホース８の接続部ｆが、夫々
形成されている。

更に、前記雄ねじ部ｅを第１プラグ部材１の雌
ねじ部ｃに螺合した状態において、前記第１排水
流路P₁の大径流路部分内面に密接するシール材
ｇ，ｇが設けられ、かつ、第１排水流路P₁の大径
流路部分に連通する状態で前記第２排水流路P₂が
Ｔ字状に形成されているのである。

そして、この第２プラグ部材２の先端部には、
前記弁座ｄに当接する弁体９が取付けられ、ここ
に、前記回転操作具７による第２プラグ部材２の
回転に伴つて第１排水流路P₁を開閉する弁機構３
が構成されているのである。

而して、第２図にも示すように、壁Ｂの施工に
先立つて、壁内部相当箇所の給湯用および給水用
配管材料５，５の夫々の接続口ａ，ａに養生用プ
ラグＡ，Ａを螺着し、かつ、両プラグＡ，Ａにわ
たつて夫々の第１及び第２プラグ部材１，２の間
に、接続口ａ，ａの相対位置を規制する位置規制
部材１０を取付け、壁Ｂを施工するのである。

そして、壁Ｂの施工完了後において前記位置規
制部材１０を取り外し、かつ、前記弁機構３を閉
弁状態にし、然る後に、元栓（図外）を開弁する
と共に任意の養生用プラグＡの弁機構３を開弁し
て、前記配管流路Ｒから第１及び第２排水流路
P₁，P₂に通水し、養生用プラグＡに至るまでの配
管のフラツシングを行なうのである。

このフラツシングを完了して後に弁機構３なら
びに元栓を閉弁し、前記養生用プラグＡを配管材
料５から螺脱すると共に、該プラグ螺脱後の両配
管材料５，５に、例えばシヤワー切換え自在の湯
水混合栓Ｃを螺着するをもつて、水栓施工の工事
を完了するのである。

尚、第２プラグ部材２にホース８を接続して吐
水位置を任意に位置変更できるようにしている
が、第３図に示すように、第２プラグ部材２をＬ
字状のスイベルジヨイント構造１１にして、第２
プラグ部材２の回転如何に拘らず常に下方に向け
て排水させるようにするも良く、あるいは第４図
に示すように、第２プラグ部材２にＬ字状の第２
排水流路P₂を形成して、この第２プラグ部材２を
第１プラグ部材１に対して回転ならびに軸芯方向
摺動自在に設けると共に、第２プラグ部材２に連
設のフランジ１２に当接して弁機構３を閉弁状態
に維持することが可能な弁操作部材１３を第１プ
ラグ部材１に螺着して、排水方向を水平軸芯まわ
りで任意の位置に、かつ、その位置決め状態で弁
機構３を開閉できるようにするも良い。

更には、第５図に示すように、第２プラグ部材
２にハンドル操作式の弁機構３を備えさせたり、
第６図に示すように、第２プラグ部材２にコツク
式の弁機構３を備えさせたりして、第２排水流路
P₂を開閉させるように構成するも良い。

（発明の効果） 以上説明したように本発明は、養生用プラグに
弁機構を備えさせて、配管材料に湯水混合栓を装
着する前に上記弁機構を用いて管内フラツシング
を行ない、然る後に前記配管材料に湯水混合栓を
装着するものであるから、管内異物による湯水混
合栓の詰りを確実に回避できるに至つた。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は接続口
養生用プラグの縦断面図、第２図は湯水混合栓装
着前のプラグ取付け状態を示す斜視図、第３図〜
第６図は夫々別実施例のプラグの断面図である。
そして第７図は従来構造の養生用プラグの断面図
である。 ３…弁機構、５…配管材料、Ｃ…湯水混合栓、
P₁，P₂…排水流路、Ｒ…配管流路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 壁施工に先立つて壁内部相当箇所の給湯用お
   よび給水用の配管材料夫々に、配管流路に連通す
   ると共に壁外部で開口する排水流路が形成され且
   つ該排水流路開閉用の弁機構が設けられた養生用
   プラグを螺着し、壁施工後において前記弁機構を
   開弁させると共に前記配管流路から排水流路に通
   水してフラツシングを行ない、次いで、前記配管
   流路からの通水を停止すると共に前記養生用プラ
   グを配管材料から螺脱し、かつ、該プラグ螺脱後
   の前記両配管材料に湯水混合栓を螺着することを
   特徴とする壁内部の配管材料に対する湯水混合栓
   の取付け方法。