JPS6260964B2

JPS6260964B2 -

Info

Publication number: JPS6260964B2
Application number: JP23409783A
Authority: JP
Inventors: Masahiro Inayama
Original assignee: Misawa Homes Co Ltd
Current assignee: Misawa Homes Co Ltd
Priority date: 1983-12-12
Filing date: 1983-12-12
Publication date: 1987-12-18
Also published as: JPS60125604A

Description

【発明の詳細な説明】［技術分野］本発明は、壁パネル等の建築用成形品を成形す
る際に用いる型枠装置に関する。

［背景技術］住宅等の建築物の短工期、低コスト化の要請か
ら、プレハブ式建築物が多数建築されているが、
近時、このようなプレハブ式建築物にあつても、
規格化された一定寸法の建築物を構築する場合に
限らず、施主の希望に応じた注文建築が構築され
る場合がある。このような場合、壁パネル等の建
築用成形品の寸法も種々のものとしなければなら
ない。

ところで、建築用パネルの表面には、模様（パ
ターン）が形成されるが、従来、種々の寸法の建
築パネル等の建築用成形品に表面模様を形成させ
るためには、寸法の種類や表面模様に対応して、
極めて多数の、例えば何百種類にも達する型枠装
置を用意しなければならず、そのため、経済的負
担が大きく、且つ、それら型枠装置の収納場所の
確保も困難であつた。

［発明の目的］本発明の目的は、表面模様を有する壁パネル等
の建築用成形品を、所望の寸法に応じて成形する
ことができる建築用成形品の型枠装置を提供する
ことにある。

［発明の構成］そのため、本発明は、縦枠および横枠がベツト
上に載置されて方形状の空所が画成され、この空
所内に成形品素材が注入されて建築用成形品が成
形される建築用成形品の型枠装置において、前記
空所の縦寸法および横寸法を夫々所定の縦ピツチ
および横ピツチ毎に変更可能にするとともに、前
記空所内に複数の模様形成用型枠片を敷き詰め、
これら複数の模様形成用型枠片の縦寸法および横
寸法を、夫々前記縦ピツチおよび横ピツチに対応
する所定寸法の公倍数同士の関係を有するよう構
成し、形成しようとする壁パネル等の建築用成形
品の寸法に合わせて前記縦ピツチおよび横ピツチ
毎に前記空所の縦寸法および横寸法を変更させ、
且つ、あたかもジクゾーパズルのように、この空
所内に前記模様形成用型枠片を隙間なく敷き詰め
ることを可能にして、前記目的を達成しようとす
るものである。

［実施例の説明］以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図には本発明に係る建築用成形品の型枠装
置の一実施例が示されている。この図において、
ベツト１の上には２本の横枠２がボルト３を介し
て互いに平行に固定されている。一方の横枠２を
固定するボルト３は、ベツト１上に所定の縦ピツ
チ毎の間隔でに配列された固定穴４に沿つて、前
記縦ピツチ毎に取付位置調整可能に取付けられて
おり、これにより２本の横枠２の間隔は前記縦ピ
ツチ毎に調整可能とされている。なお、この縦ピ
ツチは、例えば200mmであり、２本の横枠２間の
間隔は、1800、2000、2200、2400、2600、2800、
3000、3200mmの内の何れかから選択される等して
いる。

両横枠２間には、縦枠５，６が前記横枠２と直
角に且つ互いに所定間隔を隔てて平行に配置され
ており、これによりベツト１上には横枠２および
縦枠５，６で囲まれる方形状の空所７が画成され
ている。

縦枠５，６は、両横枠２間の寸法に対応して、
複数用意され、例えば前述の場合であれば、寸法
1800mmから3200mmの間で200mmピツチ毎に、即
ち、前記縦ピツチ毎に、互いに異なる寸法の縦枠
５，６が容易されている。

また、一方の縦枠５は横枠２の一端側に固定的
にボルト８により固定されるが、両横枠２には
夫々その長手方向に沿つて所定の横ピツチ毎に固
定穴９が設けられており、これら固定穴９毎に他
方の縦枠６をボルト８を介して取付けることによ
り、両縦枠５，６間の寸法は、前記横ピツチ毎に
寸法調整可能とされている。ここにおいて、前記
横ピツチとは、例えば、455mmであり、両縦枠
５，６間の最大寸法は前記455mmのピツチ毎に変
更可能で最大4550mmの寸法となるようにされる等
している。

このように構成された前記空所７内のベツト１
上には複数の模様形成用型枠１１が敷き詰められ
ている。これら模様形成用型枠１１はゴム、合成
樹脂等より形成され、表面には形成しようとする
模様の型が設けられ、例えば、波形の繰り返し模
様が形成されるようになつている。

複数の模様形成用型枠１１は、その縦寸法およ
び横寸法が夫々前記縦ピツチおよび横ピツチに対
応する所定寸法の公倍数同士の関係を有するよう
構成されており、横枠２および縦５，６が前述の
例の場合であれば、例えば、縦方向の寸法が200
mmの倍数であり、横方向の寸法が113.75mmの倍数
であり、これら所定寸法の公倍数の内から適宜選
択され、縦寸法については200、400、600、800の
４種が用意され、横寸法については113.75、
227.5、341.25、455mmの４種が用意され、従つ
て、寸法については合計24種が用意される等して
いる。

前記２つの横枠２の内、壁パネル等として成形
後にその下端縁側に位置するのこととなる横枠２
には、長手方向の所定間隔毎に取付金具収納用型
枠１２が取付けられている。取付金具収納用型枠
１２はベツト１より所定の高さ位置にボルト１４
を介して固定され（第２図参照）、この取付金具
収納用型枠１２には縁形成用型枠１３が横枠２に
沿つて取付けられている（第３図参照）。

次に、本実施例による壁パネル等の成形方法に
つき説明する。

成形しようとする壁パネル等の寸法（高さ寸法
および横幅寸法）に合わせて、両横枠２間の間隔
を決定するとともに、縦枠５，６の寸法を前記間
隔に合わせて選択し、且つ、これら縦枠５，６の
間隔を決定し、これにより、所望の縦横寸法に空
所７を画成する。この空所７内に、前記複数の模
様形成用型枠１１を敷き詰める。この際、例えば
横幅寸法の同一の模様形成用型枠１１同士を縦に
並べる等してもよい。

複数の模様形成用型枠１１を前記空所７に敷き
詰めた後、空所７内に配筋材を配置するととも
に、取付金具収納用型枠１２により取付金具を配
置し、横枠２、縦枠５，６、および模様形成用型
枠１１に剥離材を塗布し、この後、気泡コンクリ
ート、軽量コンクリート、コンクリート等の成形
品素材を注入（打設）する。

前記気泡コンクリート等が硬化した後に、横枠
２および縦枠５，６をベツト１から取外し、（脱
型）し、前記取付金具を用いる等して成形品であ
る壁パネルを立て起す。この後、成形品の一側面
から前記複数の模様形成用型枠１１を取外す（脱
型する）ことにより、壁パネル等の建築用成形品
が完成することとなる。

このような本実施例によれば、１つの型枠装置
により、表面模様を有する種々の寸法の壁パネル
等の建築用成形品を成形することができるという
効果がある。そのため、成形品の寸法毎に幾種類
もの型枠装置を用意しなければならなかつた場合
と異なり、例えば、施主の注文に応じた所望の寸
法の壁パネルをも安価に製造することができる。

なお、実施にあたり、前記縦枠６は、成形され
る壁パネルが謂ゆる負パネル用のものであつた
が、第４図に示される縦枠１５のように、勝パネ
ル用のものであつてもよいし、或いは、その端縁
が特に角部に用いられることのない標準用のパネ
ル形成用の縦枠であつてもよく、このように１つ
の型枠装置により種々のタイプの壁パネルを容易
に成形することができる。

また、前記横枠２には取付金具収納用型枠１２
や縁形成用型枠１３が取付位置変更可能に種々選
択して取付けられるものとしたが、これに限ら
ず、例えば、一方の横枠２により壁パネル等の縁
が直接形成されるようなものであつてもよい。

更に、模様形成用型枠１１の形状は、前述のよ
うに波形の繰り返し模様等に限らず、例えば、第
５図に示されるような花形模様であつたり、第６
図に示されるような古代彫刻風のレリーフパター
ン等であつてもよく、更には、１つの空所７内に
互いに異なる複数種の模様（パターン）の模様形
成用型枠１１を配置する等してもよい。

更にまた、空所７の全てを単に模様形成用型枠
１１により敷き詰める場合に限らず、所定位置の
模様形成用型枠１１に代えて、ジヤロジー等の小
開口用の型枠を配置させれば、所望の位置に前記
小開口を配置した壁パネル等を容易に製造するこ
とがきる。

［発明の効果］上述のように本発明によれば、表面模様を有す
る壁パネル等の建築用成形品を、所望の寸法に応
じて成形することができる建築用成形品の型枠装
置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る建築用成形品の型枠装置
の一実施例の全体構成を示す斜視図、第２図は第
１図の−に従う矢視拡大断面図、第３図は前
記実施例に取付けられる取付金具収納用型枠およ
び縁形成用型枠を示す拡大分解斜視図、第４図は
前記実施例に用いられる縦枠の他の例を示す斜視
図、第５図および第６図は夫々互いに異なる前記
以外の模様形成用型枠の例を示す拡大斜視図であ
る。１……ベツト、２……横枠、５，６，１５……
縦枠、７……空所、１１……模様形成用型枠、１
２……取付金具収納用型枠、１３……縁形成用型
枠。

Claims

【特許請求の範囲】

１縦枠および横枠がベツト上に配置されて方形
状の空所が画成され、この空所内に成形品素材が
注入されて建築用成形品が成形される建築用成形
品の型枠装置において、前記空所の縦寸法および
横寸法は夫々所定の縦ピツチおよび横ピツチ毎に
変更可能であるとともに、前記空所内には複数の
模様形成用型枠片が敷き詰められ、これら複数の
模様形成用型枠片の縦寸法および横寸法は、夫々
前記縦ピツチおよび横ピツチに対応する所定寸法
の公倍数同士の関係を有するよう構成されている
ことを特徴とする建築用成形品の型枠装置。