JPS6259118A - 自動車用ドアトリム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の分野） この発明は、自動車用ドアトリムに係り、特にスピーカ
グリルを備えた自動車用ドアトリムに関する。

（従来技術とその問題点） 近来、カーステレオ等の普及に伴い、音響効果あるいは
室内装飾等との兼合いからスピーカを乗用車のドアトリ
ムに取付けて標準装備とすることが行なわれている。

その具体的構造としては、ドアトリム裏面側にスピーカ
そのものを取付けるとともに、ドアトリムの室内側より
スピーカグリルを装着してスピーカを保護すると同時に
意匠性を付与しているものが一般的である。

この種ドアトリムの従来例を第４図を基に説明する。

まず、ドアトリム１は、芯材２．パッド材３゜表皮材４
の三者を、図示しない高周波溶着装置により、そのウエ
ルダ模様５に沿って一体化して形成され、かつそのスピ
ーカ（図示せず）対応位置には開口６が開設されている
。

一方上記ドアトリム１の開口６に装着されるスピーカグ
リル７は、合成樹脂を射出成形することにより所要形状
に成形されており、このスピーカグリル７の裏面適宜箇
所に突設された係止爪７ａを上記開口６周縁に係合させ
ることにより、スピーカグリル７をドアトリム１に取付
けるようにしている。

ところで、上記スピーカグリル７はスピーカからの音響
を車室内に効率よく伝達させる必要上、その表面に多数
の通気孔８が設けられている。

従って、車室内側からこの通気孔８を通して内部のスピ
ーカもしくはインナーパネル等が見えてしまい、美観の
低下を招くという不具合があった。

そのために、第４図中符号９で示す不織布がスピーカグ
リル７の目隠しとして通常用いられている。

この不織布９は、スピーカグリル７の裏面全面に予め超
音波溶着等により接着され、この不織布９を裏面に接着
したスピーカグリル７をドアトリムの開口６に取付けて
いるのが実情であった。

しかしながら、このような構造のドアトリムにあっては
、スピーカグリル７に不織布を超音波溶着により接着す
るため、作業工数が多大になるとともに、超音波溶着設
備を始め、製作設備も多額となるなど作業部並びにコス
ト面において好ましいものではなかった。

更に、超音波ホーンの形状はスピーカグリルの裏面形状
に合せるため、超音波ホーンの設備費用を考えれば、ス
ピーカグリルの形状を共通にすることが望ましく、その
ためスピーカグリルの形状を任意に設定できないという
不具合も指摘されていた。

（発明の目的） この発明は上述の事情に鑑みてなされたもので、本考案
の目的とするところは、スピーカグリルを備えたドアト
リムであって、作業性を著しく向上させ、製品コストを
大幅に引き下げることができるとともに、スピーカグリ
ルの設計自由度を飛躍的に増大させることを可能にした
自動車用ドアトリムを提供することにある。

（発明の構成と効果） 前記目的を達成するために、本発明は、芯材。

パッド材１表皮材の三者を積層し、高周波溶着装置にて
溶着一体化し、かつ芯材裏面側にスピーカを付設してな
る自動車用ドアトリムにおいて、前記芯材、パッド材２
表皮材には上記スピーカの対応位置に開口がそれぞれ開
設され、芯材、パッド材２表皮材の三者を一体化する高
周波溶着時に、スピーカグリルの目隠し…不織布を上記
開口周縁に溶着固定し、その上側からスピーカグリルを
前記開口に取付けたことを特徴とする。

すなわち、前記構成の自動車用ドアトリムによれば、従
来のように予め不織布をスピーカグリルの裏面全面に貼
着するという工程を廃止でき、作業工数を削減できると
ともに、超音波溶着設備を廃止することにより、ドアト
リム製作に当たってのコストを大幅に引き下げることが
できる。

更に本発明は不織布貼着用として超音波ホーンを使用せ
ず、ドアトリム成形用の高周波溶着型で不Ｒ布取付を兼
用させるというものであるから、不織布の形状、すなわ
ちスピーカグリルの形状を任意に設定でき、ドアトリム
全体の設計自由度を飛躍的に増大させることができる効
果をも有する。

（実施例の説明） 以下、本発明に係る自動車用ドアトリムの一実施例を添
付図面を参照しながら詳細に説明する。

第１図は本発明のドアトリムを示す全体斜視図、□ 第２図並びに第３図は同ドアトリムの要部を示す　　　
　　　　　、１縦断面図である。

図面において図中符号１０は自動車用ドアトリムを示し
、このドアトリム１０は、製品形状にトリムカットされ
、はぼフラットなボード芯材１１と、緩衝性を付与する
ために使用されるウレタンフオーム等のパッド材１２と
、装飾性並びにソフト感を与える塩ビシート、クロス材
等の表皮材１３とから構成され、図示しない高周波溶着
装置により、ウエルダパターン１４に沿って上記芯材１
１、パッド材１２１表皮材１３の三者は一体化される。

そして上記ドアトリム１０表面には機能面並びにデザイ
ン面を考慮し、アームレスト１５並びに装飾材１６．１
７が取付けられ、これらの部材によりドアトリム１０仝
体が構成される。

−六本発明に係るドアトリム１０にあっては、その裏面
側にスピーカ１８が付設されており、このスピーカ１８
の対応位置に、スピーカとほぼ同一形状の開口１９が芯
材１１．パッド材１２９表皮材１３にそれぞれ開設され
ている。かつこの間口１９には不織布２０が上記開口１
９周縁に固着されている。

そしてスピーカグリル２１をその裏面に突設された係止
爪２２を開口１９周縁に係合させることによりスピーカ
グリル２１をドアトリム１０に取付けるようにしている
。なお、上記不織布２０には、係止爪２２を貫通させる
スリットが設けられている。

このように上記不織布２０により、スピーカグリル２１
に多数開設された通気孔から内部のスピーカ並びにイン
ナーパネルが露出することがなく、上記不織布２０はス
ピーカグリル２１の目隠しの役目をする。

更に本発明においては、上記不織布２０の固定にあたり
、芯材１１．パッド材１２１表皮材１３の三者を高周波
溶着装置によりウエルダパターン１４に沿って一体化す
る溶着工程と同時に上記不織布２０を開口１９周縁に溶
着固定することを特徴としている。

すなわち、ドアトリム１０を高周波溶着する高周波溶着
用金型（ウエルダパターン１４を形成する形状に形成さ
れている）に、開口１９周縁に沿って不織布２０取付用
のウエルダパターンが構成されるように上記高周波金型
を設定すればよい。

そしてドアトリム１０を構成する芯材１１．パッド材１
２１表皮材１３を積層する際、同様に不織布２０を開口
１９に配置させればよい。

第２図では上記不織布２０を芯材１１とパッド材１２と
の間に配置した実施例を、また第３図では不織布２０を
表皮材１３上面に配置した実施例をそれぞれ示している
。

なお上記不織布２０はポリエステル樹脂、ポリアミド樹
脂等高周波溶着可能な合成繊維で構成されているものを
使用すればよいが、高周波溶着が困難な材質のものを使
用する場合に、不織布２０周縁に高周波溶着助剤をコー
ティングすればよく、本発明に使用する不織布２０の材
質を特に限定するものではない。

このように本発明による自動車用ドアトリム１０にあっ
ては、スピーカグリルの目隠し用の不織布をドアトリム
の成形と同時に溶着固定するものであるから、従来構造
のドアトリムに比べ、作業工数が削減され、設備も簡素
なもので足り、作業性の向上並びに製品コストの低減に
大きく貢献することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る自動車用ドアトリムの一実施例を
示す全体斜視図、第２図、第３図は同ドアトリムの要部
を示すそれぞれ縦断面図、第４図は従来のドアトリムを
示す斜視図である。 １０・・・自動車用ドアトリム １１・・・芯材 １２・・・パッド材 １３・・・表皮材 １４・・・ウエルダパターン １５・・・アームレスト １６．１７・・・装飾部材 １８・・・スピーカ １９・・・開口 ２０・・・不織布 ２１・・・スビーカグリル 第１図 １０（ドアトリムラ 第２図 第３図 Ｉ 第４図 ？σ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）芯材、パッド材、表皮材の三者を積層し、高周波
   溶着装置にて溶着一体化し、かつ芯材裏面側にスピーカ
   を付設してなる自動車用ドアトリムにおいて、前記芯材
   、パッド材、表皮材には上記スピーカの対応位置に開口
   がそれぞれ開設され、芯材、パッド材、表皮材の三者を
   一体化する高周波溶着時に、スピーカグリルの目隠し用
   不織布を上記開口周縁に溶着固定し、その上側からスピ
   ーカグリルを前記開口に取付けたことを特徴とする自動
   車用ドアトリム。