JPS6257326B2 - - Google Patents
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- JPS6257326B2 JPS6257326B2 JP53118631A JP11863178A JPS6257326B2 JP S6257326 B2 JPS6257326 B2 JP S6257326B2 JP 53118631 A JP53118631 A JP 53118631A JP 11863178 A JP11863178 A JP 11863178A JP S6257326 B2 JPS6257326 B2 JP S6257326B2
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Landscapes
- Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
Description
本発明は敷ぶとんの詰綿用として優れた実用性
能を発揮するポリエステル繊維ステープルに関す
る。 従来ポリエステル繊維は嵩高性、風合、保温、
通気性などふとん綿用として多くのすぐれた性能
を有し、合成繊維ふとん綿或はふとんとして大量
に生産、販売されているが、殆んどは掛ぶとん用
であつて敷ぶとん用としては単独ではもちろん木
綿との混綿品としても限られた量しか使用されて
いないのが現状である。 すなわち、ポリエステル繊維は掛ぶとん用とし
ては優れた実用性能を示すにも拘わらず、敷ぶと
ん用としては使用時の人身の沈みが大きく、嵩高
性も木綿にくらべれば秀れているが経時的に低下
するなど、掛ぶとん用としての特徴が欠点として
現われることが多いと云われている。 かかる欠点を改良するため従来各種の提案が為
されているが、いずれもふとん綿用としてポリエ
ステル繊維の特徴が犠牲になつたり、ふとん製造
上の取扱い性を悪くし、品質、性能の安定した製
品が得られないなどいまだ満足すべきものは見出
されていない。 本発明の目的は上記の如き欠点のない敷ぶとん
用ポリエステル繊維ステープル、特に敷ぶとんと
して使用するとき人体の沈み、カサ減りが小さ
く、風合の良好な敷ぶとん用ポリエステル繊維ス
テープルを提供することにある。 かかる本発明の目的は、潜在ケン縮性を有する
ポリエステル繊維であつて、140℃乾熱収縮率4
%以上とケン縮数5〜15山/25mmを有し、かつウ
エブの状態における140℃×1分間熱処理後の比
容積が30〜60cm3/gであることを特徴とする敷ぶ
とん用ポリエステル繊維ステープルによつて達成
される。 本発明のステープルはラツプ状、ウエブ状ある
いはふとんにした状態で高温の熱処理を施すこと
によつて、非常に優れた敷ぶとんすなわち使用時
の人体の沈み、カサ減りが小さく、風合の良好な
敷ぶとんにすることができるのである。 本発明における潜在ケン縮性を有するポリエス
テル繊維とは通常の紡糸方法によつて得られるサ
イドバイサイド型の複合繊維または非対称冷却繊
維で、紡糸後のケン縮発現処理によつて立体ケン
縮を生じるポリエステル繊維である。また繊維の
断面形状は円形でも非円形でもよく中空断面であ
つてもよい。 しかしながら本発明のステープルは、まず第1
に140℃における乾熱収縮率が4%以上でなけれ
ばならない。 本発明において乾熱収縮率は次のようにして測
定する。 ステープル製造後室温で一日以上放置したステ
ープルの原長L1を300mg/dの荷重下で測定し、
ついで140℃で20分間無荷重の状態で熱処理した
後のステープル長L2を300mg/dの荷重下で測定
し、次式により算出する。 乾熱収縮率(%)=L1−L2/L1×100 この乾熱収縮率が4%以上のステープルはラツ
プ状、ウエブ状あるいはふとんにした状態で高温
(例えば140℃)の熱処理を施すと、ステープルが
収縮して初期カサが適当に減少し、使用時の人体
の沈みが小さく、カサ減りも小さい敷ぶとんにす
ることができる。乾熱収縮率が4%より小さいと
高温の熱処理を施しても収縮が不十分で初期カサ
が大きすぎ、使用時の人体の沈みが大きくなるの
で好ましくない。 本発明のステープルは第2にケン縮数が5〜15
山/25mmでなければならない。ケン縮数が5山/
25mmより小さいとラツプ状、ウエブ状あるいはふ
とんにした状態で熱処理し十分に収縮させても、
敷ぶとんとして使用する時の人体の沈み、カサ減
りが大きく、風合も柔かくなりすぎて好ましくな
く、一方ケン縮数が15山/25mmより大きいと逆に
風合が硬くなりすぎ、ガサつき感が出て好ましく
ない。 本発明においてケン縮数の測定はステープル製
造後室温で1日以上放置したステープルについて
JIS.L1074の試験法に基づいて測定する。 本発明のステープルは第3にウエブの状態にお
ける140℃×1分間熱処理後の比容積(以下単に
ウエブ比容積という)が30〜60cm3/gでなければ
ならない。 本発明においてウエブ比容積は次のようにして
測定する。 ステープルをカードにかけてウエブを作成し、
このウエブを室温で1日以上放置した後タテ、ヨ
コ各10cmの正方形に切り取り、これを積み重ねて
10gの積層ウエブを作成する。次にこの積層ウエ
ブの上面に10cm四方の重さ20gの板を10分間のせ
た後板を取り除き、ついで積層ウエブを熱風乾燥
機で140℃×1分間熱処理する。熱処理完了5分
後に前記板を再び該ウエブ上面にのせ、その時の
ウエブの高さH(cm)、タテ方向の長さL(cm)、
ヨコ方向の長さW(cm)を測定し、次式によりウ
エブ比容積を算出する。 ウエブ比容積(cm3/g)=H×L×W/10 このウエブ比容積が60cm3/gより大きいと敷ぶ
とんとして使用する場合初期カサが大きすぎ、人
体の沈みが大きくなるので好ましくなく、また使
用中のカサ減りも大きい。一方、ウエブ比容積が
30cm3/gより小さいと敷ぶとんとして使用する場
合初期カサが小さすぎ、風合も硬くなつてガサつ
き感が出るので好ましくない。 本発明になる敷ぶとん用ポリエステル繊維ステ
ープルの製造法の一態様を説明すると、通常の方
法で、紡糸されたポリエステル複合繊維の未延伸
トウを蒸気延伸浴あるいは熱水延伸浴等で延伸す
る。次に得られた延伸トウを適当な長さ、例えば
50〜120mmの長さに切断し、100℃を越えない範囲
で約10〜30分間弛緩状態で熱処理を行ない、ケン
縮数が5〜15山/25mmの範囲となるよう立体ケン
縮を発現させる。このとき延伸トウは切断前に弛
緩熱処理によつて立体ケン縮を発現させ、しかる
後所定長に切断してもよく、また該延伸トウは適
宜機械ケン縮を施した後、弛緩熱処理によつて立
体ケン縮を発現させてもよいが、この場合でもケ
ン縮数は5〜15山/25mmの範囲にコントロールす
ることが肝要である。 本発明の敷ぶとん用ポリエステル繊維ステープ
ルの製造法において特に留意すべきことは、製糸
工程における熱処理特に弛緩熱処理の温度であつ
て、この温度が100℃を越えると延伸条件にもよ
るが通常得られたステープルの140℃乾熱収縮率
が4%より小さくなり、敷ぶとんとしての性能が
低下するので100℃以上の温度は避けなければな
らない。なおウエブ比容積は単糸デニール、繊維
長、ケン縮形態、140℃乾熱収縮率等によつて変
化するので、これらを適当に選ぶことによつて30
〜60cm3/gになるようにする。 本発明の敷ぶとん用ポリエステルステープルは
ラツプ状、ウエブ状あるいはふとんにした状態で
熱処理することによつて優れた性能を有する敷ぶ
とんにすることができ、その熱処理条件は生産
性、融着の問題、作業環境などの点から130〜150
℃程度で10〜120秒が望ましい。ただしステープ
ルの140℃乾熱収縮率が大きい場合にはより低
温、より短時間の熱処理で十分である。 以下実施例により本発明を更に具体的に説明す
る。 なお実施例において、ふとんの特性である初期
カサHO、沈みHSおよびカサ減りHVは次のよう
にして測定された値である。 ステープルをタテ220cm、ヨコ110cmの大きさの
側地に5Kg詰めて敷ぶとんを作り、このふとん全
体に0.2g/cm2の荷重をかけた時の高さHO(cm)
を測定し、初期カサとする。次にふとん全体に50
g/cm2の荷重をかけた時の高さH1(cm)を測定
し、またふとん全体に50g/cm2の荷重をかけたま
ま2週間放置した後除重して5分後の高さH2
(cm)を測定して、次式により沈みHS、カサ減り
HVを算出する。 沈みHS(cm)=HO−H1 カサ減りHV(cm)=HO−H2 実施例 1 O―クロロフエノールに溶解し25℃で測定した
固有粘度〔η〕が0.65と0.55である2種のポリエ
チレンテレフタレートを複合紡糸口金から吐出
し、紡糸速度1250m/minでバイメタル型に複合
紡糸し、単糸当りデニールが40デニールの未延伸
糸を得た。 次いでこの未延伸糸を97℃の蒸気延伸浴を用い
て延伸速度100m/minで第1表に示す種々の延
伸倍率で延伸し、しかる後75mmに切断し次いで第
1表に示す熱処理温度で15分間弛緩熱処理した。 得られたステープルの特性を第1表に示す。 またこのステープルをウエブ状にして140℃で
1分間熱処理した後、タテ220cm、ヨコ110cmの大
きさの側地に5Kg詰めて敷ぶとんを作製し、初期
カサ、沈み、カサ減りを測定した結果を第1表に
示す。 第1表より明らかなように、140℃乾熱収縮率
が4%より小さいNo.9はふとんの沈みが大きくて
敷ぶとんとしては柔かすぎる風合となり、使用中
のカサ減りも大きいので好ましくない。 またケン縮数が5山/25mmより小さいNo.1もふ
とんの沈みが大きくて柔かすぎる風合となり、カ
サ減りも大きいので好ましくない、一方ケン縮数
が15山/25mmを越えるNo.5は初期カサが小さい上
沈みが小さすぎるので敷ぶとんとして硬すぎる風
合となり、ガサつき感が出るので好ましくない。 更にウエブ比容積が60cm3/gより大きいNo.7は
ふとんの沈みが大きくて柔かすぎる風合となり、
カサ減りも大きいので好ましくなく、一方30cm3/
gより小さいNo.6は沈みが小さすぎて硬くなり、
カサつき感の出る風合となるので好ましくない。 本発明の範囲を満足するNo.2,3,4,8は敷
ぶとんとして適正な性能を有し風合も良好であ
る。
能を発揮するポリエステル繊維ステープルに関す
る。 従来ポリエステル繊維は嵩高性、風合、保温、
通気性などふとん綿用として多くのすぐれた性能
を有し、合成繊維ふとん綿或はふとんとして大量
に生産、販売されているが、殆んどは掛ぶとん用
であつて敷ぶとん用としては単独ではもちろん木
綿との混綿品としても限られた量しか使用されて
いないのが現状である。 すなわち、ポリエステル繊維は掛ぶとん用とし
ては優れた実用性能を示すにも拘わらず、敷ぶと
ん用としては使用時の人身の沈みが大きく、嵩高
性も木綿にくらべれば秀れているが経時的に低下
するなど、掛ぶとん用としての特徴が欠点として
現われることが多いと云われている。 かかる欠点を改良するため従来各種の提案が為
されているが、いずれもふとん綿用としてポリエ
ステル繊維の特徴が犠牲になつたり、ふとん製造
上の取扱い性を悪くし、品質、性能の安定した製
品が得られないなどいまだ満足すべきものは見出
されていない。 本発明の目的は上記の如き欠点のない敷ぶとん
用ポリエステル繊維ステープル、特に敷ぶとんと
して使用するとき人体の沈み、カサ減りが小さ
く、風合の良好な敷ぶとん用ポリエステル繊維ス
テープルを提供することにある。 かかる本発明の目的は、潜在ケン縮性を有する
ポリエステル繊維であつて、140℃乾熱収縮率4
%以上とケン縮数5〜15山/25mmを有し、かつウ
エブの状態における140℃×1分間熱処理後の比
容積が30〜60cm3/gであることを特徴とする敷ぶ
とん用ポリエステル繊維ステープルによつて達成
される。 本発明のステープルはラツプ状、ウエブ状ある
いはふとんにした状態で高温の熱処理を施すこと
によつて、非常に優れた敷ぶとんすなわち使用時
の人体の沈み、カサ減りが小さく、風合の良好な
敷ぶとんにすることができるのである。 本発明における潜在ケン縮性を有するポリエス
テル繊維とは通常の紡糸方法によつて得られるサ
イドバイサイド型の複合繊維または非対称冷却繊
維で、紡糸後のケン縮発現処理によつて立体ケン
縮を生じるポリエステル繊維である。また繊維の
断面形状は円形でも非円形でもよく中空断面であ
つてもよい。 しかしながら本発明のステープルは、まず第1
に140℃における乾熱収縮率が4%以上でなけれ
ばならない。 本発明において乾熱収縮率は次のようにして測
定する。 ステープル製造後室温で一日以上放置したステ
ープルの原長L1を300mg/dの荷重下で測定し、
ついで140℃で20分間無荷重の状態で熱処理した
後のステープル長L2を300mg/dの荷重下で測定
し、次式により算出する。 乾熱収縮率(%)=L1−L2/L1×100 この乾熱収縮率が4%以上のステープルはラツ
プ状、ウエブ状あるいはふとんにした状態で高温
(例えば140℃)の熱処理を施すと、ステープルが
収縮して初期カサが適当に減少し、使用時の人体
の沈みが小さく、カサ減りも小さい敷ぶとんにす
ることができる。乾熱収縮率が4%より小さいと
高温の熱処理を施しても収縮が不十分で初期カサ
が大きすぎ、使用時の人体の沈みが大きくなるの
で好ましくない。 本発明のステープルは第2にケン縮数が5〜15
山/25mmでなければならない。ケン縮数が5山/
25mmより小さいとラツプ状、ウエブ状あるいはふ
とんにした状態で熱処理し十分に収縮させても、
敷ぶとんとして使用する時の人体の沈み、カサ減
りが大きく、風合も柔かくなりすぎて好ましくな
く、一方ケン縮数が15山/25mmより大きいと逆に
風合が硬くなりすぎ、ガサつき感が出て好ましく
ない。 本発明においてケン縮数の測定はステープル製
造後室温で1日以上放置したステープルについて
JIS.L1074の試験法に基づいて測定する。 本発明のステープルは第3にウエブの状態にお
ける140℃×1分間熱処理後の比容積(以下単に
ウエブ比容積という)が30〜60cm3/gでなければ
ならない。 本発明においてウエブ比容積は次のようにして
測定する。 ステープルをカードにかけてウエブを作成し、
このウエブを室温で1日以上放置した後タテ、ヨ
コ各10cmの正方形に切り取り、これを積み重ねて
10gの積層ウエブを作成する。次にこの積層ウエ
ブの上面に10cm四方の重さ20gの板を10分間のせ
た後板を取り除き、ついで積層ウエブを熱風乾燥
機で140℃×1分間熱処理する。熱処理完了5分
後に前記板を再び該ウエブ上面にのせ、その時の
ウエブの高さH(cm)、タテ方向の長さL(cm)、
ヨコ方向の長さW(cm)を測定し、次式によりウ
エブ比容積を算出する。 ウエブ比容積(cm3/g)=H×L×W/10 このウエブ比容積が60cm3/gより大きいと敷ぶ
とんとして使用する場合初期カサが大きすぎ、人
体の沈みが大きくなるので好ましくなく、また使
用中のカサ減りも大きい。一方、ウエブ比容積が
30cm3/gより小さいと敷ぶとんとして使用する場
合初期カサが小さすぎ、風合も硬くなつてガサつ
き感が出るので好ましくない。 本発明になる敷ぶとん用ポリエステル繊維ステ
ープルの製造法の一態様を説明すると、通常の方
法で、紡糸されたポリエステル複合繊維の未延伸
トウを蒸気延伸浴あるいは熱水延伸浴等で延伸す
る。次に得られた延伸トウを適当な長さ、例えば
50〜120mmの長さに切断し、100℃を越えない範囲
で約10〜30分間弛緩状態で熱処理を行ない、ケン
縮数が5〜15山/25mmの範囲となるよう立体ケン
縮を発現させる。このとき延伸トウは切断前に弛
緩熱処理によつて立体ケン縮を発現させ、しかる
後所定長に切断してもよく、また該延伸トウは適
宜機械ケン縮を施した後、弛緩熱処理によつて立
体ケン縮を発現させてもよいが、この場合でもケ
ン縮数は5〜15山/25mmの範囲にコントロールす
ることが肝要である。 本発明の敷ぶとん用ポリエステル繊維ステープ
ルの製造法において特に留意すべきことは、製糸
工程における熱処理特に弛緩熱処理の温度であつ
て、この温度が100℃を越えると延伸条件にもよ
るが通常得られたステープルの140℃乾熱収縮率
が4%より小さくなり、敷ぶとんとしての性能が
低下するので100℃以上の温度は避けなければな
らない。なおウエブ比容積は単糸デニール、繊維
長、ケン縮形態、140℃乾熱収縮率等によつて変
化するので、これらを適当に選ぶことによつて30
〜60cm3/gになるようにする。 本発明の敷ぶとん用ポリエステルステープルは
ラツプ状、ウエブ状あるいはふとんにした状態で
熱処理することによつて優れた性能を有する敷ぶ
とんにすることができ、その熱処理条件は生産
性、融着の問題、作業環境などの点から130〜150
℃程度で10〜120秒が望ましい。ただしステープ
ルの140℃乾熱収縮率が大きい場合にはより低
温、より短時間の熱処理で十分である。 以下実施例により本発明を更に具体的に説明す
る。 なお実施例において、ふとんの特性である初期
カサHO、沈みHSおよびカサ減りHVは次のよう
にして測定された値である。 ステープルをタテ220cm、ヨコ110cmの大きさの
側地に5Kg詰めて敷ぶとんを作り、このふとん全
体に0.2g/cm2の荷重をかけた時の高さHO(cm)
を測定し、初期カサとする。次にふとん全体に50
g/cm2の荷重をかけた時の高さH1(cm)を測定
し、またふとん全体に50g/cm2の荷重をかけたま
ま2週間放置した後除重して5分後の高さH2
(cm)を測定して、次式により沈みHS、カサ減り
HVを算出する。 沈みHS(cm)=HO−H1 カサ減りHV(cm)=HO−H2 実施例 1 O―クロロフエノールに溶解し25℃で測定した
固有粘度〔η〕が0.65と0.55である2種のポリエ
チレンテレフタレートを複合紡糸口金から吐出
し、紡糸速度1250m/minでバイメタル型に複合
紡糸し、単糸当りデニールが40デニールの未延伸
糸を得た。 次いでこの未延伸糸を97℃の蒸気延伸浴を用い
て延伸速度100m/minで第1表に示す種々の延
伸倍率で延伸し、しかる後75mmに切断し次いで第
1表に示す熱処理温度で15分間弛緩熱処理した。 得られたステープルの特性を第1表に示す。 またこのステープルをウエブ状にして140℃で
1分間熱処理した後、タテ220cm、ヨコ110cmの大
きさの側地に5Kg詰めて敷ぶとんを作製し、初期
カサ、沈み、カサ減りを測定した結果を第1表に
示す。 第1表より明らかなように、140℃乾熱収縮率
が4%より小さいNo.9はふとんの沈みが大きくて
敷ぶとんとしては柔かすぎる風合となり、使用中
のカサ減りも大きいので好ましくない。 またケン縮数が5山/25mmより小さいNo.1もふ
とんの沈みが大きくて柔かすぎる風合となり、カ
サ減りも大きいので好ましくない、一方ケン縮数
が15山/25mmを越えるNo.5は初期カサが小さい上
沈みが小さすぎるので敷ぶとんとして硬すぎる風
合となり、ガサつき感が出るので好ましくない。 更にウエブ比容積が60cm3/gより大きいNo.7は
ふとんの沈みが大きくて柔かすぎる風合となり、
カサ減りも大きいので好ましくなく、一方30cm3/
gより小さいNo.6は沈みが小さすぎて硬くなり、
カサつき感の出る風合となるので好ましくない。 本発明の範囲を満足するNo.2,3,4,8は敷
ぶとんとして適正な性能を有し風合も良好であ
る。
【表】
【表】
実施例 2
O―クロロフエノールに溶解し、25℃で測定し
た固有粘度〔η〕が0.65であるポリエチレンテレ
フタレートをC型に吐出孔を穿設した紡糸口金か
ら押出した。 このとき押出された糸条体にノズル直下3〜10
cmのところで2〜3m/secの冷却風を該糸条体に
対して側方一方向から吹きつけて冷却し、
1000m/minで引取つた。得られた糸条体は単糸
デニール29デニール、中空度21%であつた。 次に、この条件体を97℃の蒸気延伸浴中、延伸
速度100m/min、延伸倍率3.2〜3.4で延伸した。 この延伸糸条体(トウ)は第2表に示す熱処理
温度で15分間弛緩熱処理し、続いて64mmの長さに
切断した。 得られたステープルの特性を第2表に示す。 また前記ステープルから実施例1と同様にして
敷ぶとんを作製し、ふとんの特性を測定した結果
を第2表に示す。 第2表から明らかなように、本発明を満足する
No.10,13,14は敷ふとんとして適正な特性を有す
る。
た固有粘度〔η〕が0.65であるポリエチレンテレ
フタレートをC型に吐出孔を穿設した紡糸口金か
ら押出した。 このとき押出された糸条体にノズル直下3〜10
cmのところで2〜3m/secの冷却風を該糸条体に
対して側方一方向から吹きつけて冷却し、
1000m/minで引取つた。得られた糸条体は単糸
デニール29デニール、中空度21%であつた。 次に、この条件体を97℃の蒸気延伸浴中、延伸
速度100m/min、延伸倍率3.2〜3.4で延伸した。 この延伸糸条体(トウ)は第2表に示す熱処理
温度で15分間弛緩熱処理し、続いて64mmの長さに
切断した。 得られたステープルの特性を第2表に示す。 また前記ステープルから実施例1と同様にして
敷ぶとんを作製し、ふとんの特性を測定した結果
を第2表に示す。 第2表から明らかなように、本発明を満足する
No.10,13,14は敷ふとんとして適正な特性を有す
る。
【表】
実施例 3
実施例1のNo.2のステープルを用いてラツプを
作製し、ラツプの状態で140℃で1分間熱処理し
た後側地に詰めて敷ぶとんを作製し、ふとん特性
を測定した。 また同じく実施例1のNo.2のステープルをウエ
ブ状にし、これを側地に詰めて敷ぶとんを作製し
た後、140℃で1分間熱処理を施しふとん特性を
測定した。 結果を第3表に示す。
作製し、ラツプの状態で140℃で1分間熱処理し
た後側地に詰めて敷ぶとんを作製し、ふとん特性
を測定した。 また同じく実施例1のNo.2のステープルをウエ
ブ状にし、これを側地に詰めて敷ぶとんを作製し
た後、140℃で1分間熱処理を施しふとん特性を
測定した。 結果を第3表に示す。
【表】
第3表より明らかなように本発明のステープル
はラツプの状態あるいはふとんにした状態で熱処
理しても適正なふとん特性を有する。
はラツプの状態あるいはふとんにした状態で熱処
理しても適正なふとん特性を有する。
Claims (1)
- 1 潜在ケン縮性を有するポリエステル繊維であ
つて、140℃乾熱収縮率4%以上とケン縮数5〜
15山/25mmを有し、かつウエブの状態における
140℃×1分間熱処理後の比容積が30〜60cm3/g
であることを特徴とする敷ぶとん用ポリエステル
繊維ステープル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11863178A JPS5545443A (en) | 1978-09-28 | 1978-09-28 | Polyester fiber staple for mattress |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11863178A JPS5545443A (en) | 1978-09-28 | 1978-09-28 | Polyester fiber staple for mattress |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPS5545443A JPS5545443A (en) | 1980-03-31 |
JPS6257326B2 true JPS6257326B2 (ja) | 1987-11-30 |
Family
ID=14741301
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11863178A Granted JPS5545443A (en) | 1978-09-28 | 1978-09-28 | Polyester fiber staple for mattress |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5545443A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60163683A (ja) * | 1984-02-06 | 1985-08-26 | 株式会社クラレ | 詰め物材 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4845615A (ja) * | 1971-10-18 | 1973-06-29 | ||
JPS4920431A (ja) * | 1972-06-26 | 1974-02-22 | ||
JPS4968012A (ja) * | 1972-11-06 | 1974-07-02 | ||
JPS5117326A (en) * | 1974-07-31 | 1976-02-12 | Kuraray Co | T gataikeidanmenseni oyobi sonoseizoho |
JPS5123348A (en) * | 1974-08-15 | 1976-02-24 | Toyo Boseki | Horiesuterusenitono kenshukukakoho |
JPS51109320A (ja) * | 1975-02-25 | 1976-09-28 | Kuraray Co | Yuujikeiikeidanmenseni oyobi sonoseizoho |
-
1978
- 1978-09-28 JP JP11863178A patent/JPS5545443A/ja active Granted
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4845615A (ja) * | 1971-10-18 | 1973-06-29 | ||
JPS4920431A (ja) * | 1972-06-26 | 1974-02-22 | ||
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JPS5117326A (en) * | 1974-07-31 | 1976-02-12 | Kuraray Co | T gataikeidanmenseni oyobi sonoseizoho |
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JPS51109320A (ja) * | 1975-02-25 | 1976-09-28 | Kuraray Co | Yuujikeiikeidanmenseni oyobi sonoseizoho |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5545443A (en) | 1980-03-31 |
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