JPS6256552A - 鍛造用Ａｌ−Ｚｎ−Ｍｇ系合金 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野１ 本発明は鍛造用Ａｌ−Ｚｎ−Ｍｇ系合金に関し、さらに
詳しくは、鍛造時或いは鍛造後の熱処理において粗大結
晶粒が発生することがない、自動車、オートバイおよび
車輌等の部品として適した鍛造用ＡＩ−Ｚｎ−ＭＦｌ系
合金に関する。

［従来技術１ 最近、自動車、オートバイおよび車輌等の部品は、軽量
化、美観の面からアルミニウム合金が多く使用されるよ
うになってきている。

これら自動車、オートバイおよび車輌等の部品には、強
度および溶接性が要求されることから、一般に、Ａ　Ｉ
　　Ｚ　ｎ　−Ｍ　ｇ系合金（ＪＩ３７ＮＯ１合金）が
使用されている。

そして、自動車、オートバイおよび車輌等の部品は、上
記したアルミニウム合金を鍛造により製造しているが、
結晶粒の粗大化によ！）強度、耐応力腐蝕割れ性が劣化
し、さらに、フルマイト加工ではアルマイトむらが生し
るので美観を損ねる等実際の使用において大きな問題が
ある２、［発明が解決しようとする問題点１ 本発明は上記に説明したように、いままで１こおける自
動車、オートバイ等の車輌部品に使用されていたＪＩＳ
７ＮＯ１＠金の鍛造により生じる種々の問題点を解消し
たちのであって、本発明者が鋭意研究を行なっｔ結果、
鍛造時或いは鍛；ｈ後における熱処理１こよって結晶粒
の和犬化することがない、強度および耐応力腐蝕古りれ
性の優れた鍛造用Ａｌ−Ｚｎ−Ｍｇ系合金を開発したの
である。

［問題点を解決するだめの手段１ 本発明に係る鍛造用ＡｌＺｎ−Ｍｇ系合金の特徴とする
ところは、 Ｚｎ　３−８ｗｔ％、ＭＢ　０．４−１，８ｗｔ％、Ｃ
ｒ　Ｏ，０５−０，３ｕ＋Ｌ％、Ｚｒ　Ｏ，１，−０，
２５ｗｔ％を含有し、かつ、 Ｍｎ　０．７−１，０ｗｔ％、Ｖ　Ｏ，０８−０，１５
ｗｔ％の内から選んだ１種または２種 を含有し、残部Ａｌおよび不可避不純物からなることに
ある。

本発明に係る鍛造用ＡＩ　　Ｚｎ　　Ｍｇ系合金は、こ
のような構成を有していることにより、例えば、車輌用
部品を鍛造により製造する場合に、鍛造後の熱処理によ
って結晶粒が粗大化することがないアルミニウム合金で
ある。

本発明に係る鍛造用ＡｌＺｎ−Ｍｇ系合金について以下
詳細に説明する。

先ず、本発明に係る鍛造用ＡｌＺｎ−Ｍｇ系合金１こお
ける、含有成分および成分割合について説明する。

Ｚｎｌ！ｎｌ的性質を向上させるのに不可欠の元素であ
り、含有量が３ｗｔ％未満では機械的性質、特に、強度
向上の効果は少なく、また、８ｗＬ％を越えて含有され
ると鍛造性および耐応力腐蝕割れ性を劣化させ、かつ、
生産性を悪化させる。よって、Ｚｎ含有量は３〜８ｗＬ
％とする。

ＭＢはＺｎと同様に機（成約性質を向上させるのに不可
欠の元素であり、含有量が０．４ｗｔ％未満ではこの効
果は小さく、また、１．８ｗｔ％を越えて含有されると
鍛造性を劣化させ、さらに、生産性を悪化させる。よっ
て、Ｍｇ含有量は０．４〜１．ＳｗＬ％とする。

Ｃｒは鍛造後の熱処理によって結晶粒の粗大化を防止す
るために必要な元素であり、かつ、耐応力腐蝕割れ性を
向上させる元素であり、含有量が０．０５ｗｔ％未満で
はこのような効果は充分ではなく、また、０，３ｗｔ％
を越えて含有されると鍛造性を劣化させ、さらに、生産
性を悪化させる。よって、Ｃ「含有量は０．０５−０．
３ｗＬ％とする。

Ｚ「はＣｒと同様に鍛造後の熱処理による結晶粒の粗大
化を防止し、かつ、耐応力腐蝕割れ性を向上させる元素
であり、含有量が０．１ｕｓｔ％未満では二のような効
果は充分ではなく、主た、０．２５ｔｌｌｔ％を越えて
含有されると上記の効果は飽和し、巨大化合物を生成し
鍛造性を劣化させ、さらに、生産性を悪化させる。よっ
て、Ｚｒ含有量は０．１〜０．２５ｗｔ％とする。

ＭｎはＣｒ、Ｚｒと同様に鍛造後の熱処理による結晶粒
の粗大化を防止し、かつ、耐応力腐蝕割れ性を向」−さ
せる元素であり、含有量がＱ、７ｗｔ％未満ではこのよ
うな効果は少なく、また、１，０ｗｔ％を越えて含有さ
せると効果は飽和し、巨大化合物が生成し、鍛造性およ
び生産性を劣化させる。よって、Ｍｎ含有量は０．７〜
１．０１％とする。

Ｖ　ｌｊ：　Ｃｒ、Ｚｒ、、Ｍｎと同様に鍛造後の熱処
理によって結晶粒の粗大化するのを防止する元素であり
、含有量が０．０８＋ｕｔ％未満ではこの効果は少なく
、また、０，１５ｗｔ％を越えて含有されると、鍛造性
および生産性を劣化させる。よって、■含有量は０．０
８〜０．１５社％とする。

なお、本発明に係る鍛造用Ａｔ−Ｚｎ−Ｍｇ系合金にお
いて、上記説明した含有元素以外にＣｕを耐応力腐蝕割
れ性を向上させるために、０．０５〜０．４ｗｔ％含有
させることがでトる。

［実　施　例１ 次に、本発明に係る鍛造用Ａｌ−Ｚｎ−Ｍｇ系合金の実
施例を説明する。

実施例 第１表に示す含有成分および成分割合のアルミニウム合
金を通常の方法により溶製し、１５５φのビレットに鋳
造した後所定の均質化処理を行ない、押出温度４４０°
Ｃ１押出速度５ｍ／ｍｉｎの条件で１８．７φの丸棒に
押出し、次いで、この押出材表面を残し２０ｍｍの高さ
の試験片を作製した。

この試験片に落槌試験磯により加工を行ない、加工率お
よび熱処理温度を変えて粗大結晶粒の発生状況を観察し
た。

その結果を第１表に示す。

この＠１表より、本発明に係る鍛造用ＡＩ　　Ｚｎ−Ｍ
ｇ系合金（Ｎ０．１〜Ｎ０．１１）は、加工率５０％、
鍛造後の熱処理温度４５０℃の条件において、粗大結晶
粒の発生がないが、比較合金（Ｎ０．　１２〜Ｎ０．１
６）は加工率５０％、鍛造後の熱処理温度４５０℃の条
件で、その何れもが粗大結晶粒が発生していることがわ
かる。

従って、本発明に係る鍛造用ＡｌＺｎ−Ｍｇ系合金は、
鍛造後に熱処理を行なっても粗大結晶粒の生成を防止で
きる。

第１図（ａ）は本発明に係る鍛造用Ａｌ−ＺｎＭｇ系合
金の結晶粒を示す金属組織の顕微鏡写真、第１図（ｂ）
は比較合金の結晶粒の粗大化を示す金属組織の顕微鏡写
真である。この第１図からも、本発明に係る鍛造用Ａ！
−Ｚｎ−Ｍｇ系合金の結晶粒が微細であることがわかる
。

第１表において。

比較合金・・ＪＩＳ７ＮＯ１ 加工率・・加工率５０％ 鍛造後の加熱温度・・鍛造後の熱処理は４５０　’Ｃ◎
・・鍛造材表面に全く結晶粒が認められない。

○・・鍛造材表面に微細結晶粒が部分的に認められる。

△・・鍛造材表面にやや成長した結晶粒が認められる。

Ａ・・鍛造材表面に粗大結晶粒が部分的（：認められる
。

×・・鍛造材表面全面に１１大結晶粒が認められる。

［発明の効果１ 以上説明したように、本発明に係る鍛造用Ａｌ−Ｚｎ　
　Ｍｇ系合金は上記の構成を有し、ているから、鍛造後
に熱処理を行なっても粗大結晶粒が生成することがなく
、強度および耐応力腐蝕割れ性にも優れており、さらに
、アルマイト処理性にも優れた合金である。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）（ｂ）は結晶粒の金属組織を示す顕微鏡写
真である。 才虞　ト、（ 手続補正書（方式） ％式％ ２、発明の名称 鍛造用ＡＩ−ＺローＭ８系合金 ３、補正をする者 事件との関係　　特許出願人 住所　神戸市中央区脇浜町１丁目３番１８号名称　（１
１９）　　株式会社　神戸製鋼所。 藤和束陽町フープ９０１号 昭和６０年１】刀２６日（発送り） ６、補正の対象 （１）第１図（ａ）（ｂ） ７、補正の内容 別紙の通り

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 Ｚｎ３〜８ｗｔ％、Ｍｇ０．４〜１．８ｗｔ％、Ｃｒ０
   ．０５〜０．３ｗｔ％、Ｚｒ０．１〜０．２５ｗｔ％を
   含有し、かつ、 Ｍｎ０．７〜１．０ｗｔ％、Ｖ０．０８〜０．１５ｗｔ
   ％の内から選んだ１種または２種 を含有し、残部Ａｌおよび不可避不純物からなることを
   特徴とする鍛造用Ａｌ−Ｚｎ−Ｍｇ系合金。