JP3107517B2 - 切削性に優れる高耐食アルミニウム合金押出材 - Google Patents

切削性に優れる高耐食アルミニウム合金押出材

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JP3107517B2 JP08124128A JP12412896A JP3107517B2 JP 3107517 B2 JP3107517 B2 JP 3107517B2 JP 08124128 A JP08124128 A JP 08124128A JP 12412896 A JP12412896 A JP 12412896A JP 3107517 B2 JP3107517 B2 JP 3107517B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製造の過程で切削
加工を多用する機械部品等に適する切削性に優れた高耐
食アルミニウム合金押出材に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム合金のうち特に3000系
のAl−Mn系合金を中心とした非熱処理型合金は、中
程度の機械的性質を持ち耐食性と冷間鍛造性に優れ、低
コストで成形が可能なため、機械部品などへの使用実績
が多く、その際、一般に冷間鍛造した後切削加工や穴あ
け加工を施して製品化されている。しかし、この系の合
金は、切削時に発生する切粉が分断され難く切削性に劣
るため、複雑な切削や穴あけ加工を必要とする機械部品
への採用は困難であった。
【0003】また、アルミニウム合金のうち5000系
のAl−Mg系合金を中心とした非熱処理型合金は、中
程度の機械的性質(3000系より強度レベルがやや高
い)を持ち耐食性と冷間加工性に優れ、低コストで加工
が可能なため、カメラや顕微鏡の筒材のような光学機器
その他の機械部品などへの使用実績が多く、その際、一
般に冷間鍛造した後切削加工や穴あけ加工を施して製品
化されている。しかし、この系の合金は、切削時に発生
する切粉が分断され難く切削性に劣り、複雑な切削や穴
あけ加工を必要とする機械部品への採用は困難であっ
た。
【0004】一方、従来の高切削性アルミニウム合金
は、展伸材の分野ではAA6262合金(Si:0.4
〜0.8質量%、Mg:0.8〜1.2質量%、Cu:
0.15〜0.4質量%、Pb:0.4〜0.7質量
%、Bi:0.4〜0.7質量%、残部Al)に代表さ
れるように、有効添加元素としてPb、Bi、Sn等の
低融点金属を含有する(特開昭54−143714号公
報、特開平3−39442号公報参照)。これら低融点
金属はアルミニウム中にほとんど固溶せず、アルミニウ
ム合金中に粒状にミクロ偏析し、その低融点金属粒子が
切削加工時の加工発熱により溶融して切粉を分断し、ア
ルミニウム合金の切削性を向上させる。
【0005】なお、上記AA6262合金は、製造の過
程で切削加工、特にドリル加工が多用される機械部品、
例えば自動車のアンチスキッド・ブレーキ・システムの
ハウジングの素材として従来より使用されている熱処理
型アルミニウム合金であるが、このようなPb、Bi、
Sn等の低融点金属の添加による切削性向上効果は、上
記熱処理型合金に限らず非熱処理型合金においても等し
く得られることが予想される(例えば上記特開平3−3
9442号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらの低
融点金属が添加されたアルミニウム合金は切削性が向上
する反面耐食性が低下し、また、低融点金属は熱脆性を
引き起こす欠点もあり、使用環境に十分な注意を払う必
要があった。さらに、合金をスクラップとしてリサイク
ルする場合、Pb、Bi等を必要とする比較的少ない合
金種にしか転用ができず、転用範囲が狭まるためにリサ
イクル性に不利であるという問題を有する。
【0007】また、機械部品は耐食性、耐摩耗性又は装
飾効果を高めるために、表面にアルマイト処理を施す場
合があるが、PbやBiが添加されたアルミニウム合金
の場合、表面にPbやBiが露出した箇所において酸化
皮膜が形成されず、不均質で光沢のないアルマイト皮膜
しか得られないという問題がある。
【0008】このような低融点金属を含有せずに切削性
を高めた非熱処理型アルミニウム合金は、特開昭60−
184658号公報に提案されてはいるが、Pb、B
i、Sn等の低融点金属を含有したアルミニウム合金に
比べて切削性が十分でなかった。
【0009】本発明は上記従来技術の問題点に鑑みてな
されたもので、包括的にいえば、切削性と耐食性の双方
に優れるアルミニウム合金押出材を得ること、また、リ
サイクル性を備え、均質なアルマイト皮膜を形成するこ
とのできる切削性に優れたアルミニウム合金押出材を得
ることを目的とする。個別具体的にいえば、従来の30
00系あるいは5000系非熱処理型アルミニウム合金
押出材と同程度の機械的性質、冷間鍛造性、耐食性、及
びリサイクル性を備えるとともに、切削性が改善された
非熱処理型アルミニウム合金押出材を得ること、従来の
AA6262合金と同等以上の切削性を備え、より改善
された耐食性を有する熱処理型アルミニウム合金押出材
を得ること、を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、従来切削性を向
上させる目的で添加されていたPb、Bi、Snなどの
低融点金属を添加せず、リサイクル性を阻害しないSi
及びMgなどを用いることで上記目的を達成できること
を見い出し、その知見を基に本発明を完成するに至っ
た。なお、以下に示すように、本願は強度レベルの異な
る2系統の非熱処理型アルミニウム合金に関する発明
(請求項1〜5と請求項6〜9)と、熱処理型アルミニ
ウム合金に関する発明(参考発明)を包含する。
【0011】[請求項1〜5の発明]この発明に関わる
切削性に優れる高耐食アルミニウム合金は、Si:1.
5〜12.0質量%、Mg:0.5〜6.0質量%、T
i:0.01〜0.1質量%をそれぞれ含有し、残部が
Al及び不可避不純物からなる。また、この発明に関わ
る切削性に優れる高耐食アルミニウム合金は、必要に応
じて、上記合金元素に加え、Mn:0.5〜2.0質
量%又はCu:0.1〜1.0質量%のいずれか一方又
は双方を含有し、あるいは、Fe:0.5〜1.0質
量%、Cr:0.1〜0.5質量%、Zr:0.1〜
0.5質量%のうちいずれか1種以上を含有し、あるい
は、上記、の双方に挙げた元素を自由に組み合わ
せて含有する。
【0012】上記切削性に優れる高耐食アルミニウム合
金は、鍛造性が優れるものの切削性が劣るため多くの機
械部品などへの適用ができなかった従来の3003合金
や3004合金と比較すると、強度、耐食性、及び冷間
鍛造性が同等で、切削性が著しく改善された非熱処理型
アルミニウム合金であり、低コストの冷間鍛造が可能
で、かつ複雑な切削加工が可能となる。そして、切粉の
分断性がよく、長い切粉による工具への切粉の巻き付き
等のトラブルが発生しない。また、切削性向上のためP
b、Bi等の低融点金属を添加していないので、高耐食
であり熱脆性も生じ得ず、リサイクル性も阻害されてい
ない。なお、このアルミニウム合金は、常法に従って製
造することができ、例えば溶解、鋳造、均質化熱処理を
施した後押出加工を行い、この押出材を鍛造加工用の素
材とすることができる。
【0013】次に、上記アルミニウム合金における各元
素の添加理由及び添加量の限定理由を説明する。
【0014】Si:1.5〜12.0質量% Siはアルミニウム組織中にSi系の化合物を形成し切
粉の分断性をよくし切削性を向上させる。これはSi系
化合物が切粉を分断する起点となるためである。Si添
加下限値はアルミニウム中での固溶限である1.5%を
越えていることが必要であり、Siによる効果を明確に
させるためには2.0%を越える添加が望ましく、さら
に4.0%以上の添加により顕著な効果を得ることがで
きる。従って、優れた切削性を得るとの観点からは、S
iは2.0〜12.0(2.0を含まず)%、あるいは
4.0〜12.0%とするのがよい。一方、Siの添加
上限は、粗大な初晶Siが生じ変形抵抗が増加すること
による押出性の低下や押出材の脆化を招かないために、
共晶点の12.0%以下とする必要がある。特に押出性
が良好な6%以下が望ましい。
【0015】Mg:0.5〜6.0質量% Mgは歪硬化能を向上させるため切粉分断性を向上さ
せ、また固溶体化して素材の強度を高める効果がある。
Mg含有量が0.5%未満では十分その効果が得られ
ず、6.0%を越えて添加すると変形抵抗が増し押出性
が低下する。強度と良好な押出性を確保するとの観点か
ら、概ね1.0%以上、3.0%以下が好ましいが、専
ら押出加工時の変形抵抗を抑えて押出性を向上させると
の観点からすれば、1.0%未満、特に0.9%以下と
することで顕著な効果を得ることができる。従って、そ
の場合はMgは0.5〜1.0(1.0を含まず)%、
あるいは0.5〜0.9%とすればよい。
【0016】Ti:0.01〜0.1質量% Tiは鋳造組織を微細化して機械的性質を安定化する。
しかし、Ti含有量が0.01%未満ではその効果が得
られず、一方、0.1%を越えて添加してもその効果は
飽和する。
【0017】Mn:0.5〜2.0質量% Mnは固溶体化して素材の強度を高める効果があり、ま
た、歪硬化能を向上させるため切粉分断を助長する効果
を持つ。しかし、Mn含有量が0.5%未満では十分な
効果が得られず、一方、2.0%を越えて添加すると押
出性が低下する。特に強度と良好な押出性を確保すると
の観点から、0.7%以上、1.5%以下が望まれる。
【0018】Cu:0.1〜0.8質量% Cuは固溶体化して素材の強度を高めるとともに、歪硬
化能を向上させるため切粉分断も助長する効果を持ち、
Mnに代えて又はMnとともに添加される。しかし、C
u含有量が0.1%未満ではその効果に乏しく、一方、
0.8%を越えて添加すると耐食性が低下し、また押出
性も低下する。特に強度と良好な耐食性及び押出性を確
保するとの観点から、0.3%以上、0.8%以下が望
まれる。
【0019】Fe:0.5〜1.0質量%、 Cr:0.1〜0.5質量%、 Zr:0.1〜0.5質量% Fe、Cr、ZrはそれぞれAlとの化合物を形成し、
切粉分断の起点となって切削性を向上させる。本発明に
おいてそれぞれ不可避不純物として下限値未満の含有が
許容されるが、下限値未満ではその効果が十分でなく、
一方、上限値を越えると粗大な化合物を生成し押出性が
低下する。
【0020】また、上記アルミニウム合金の不可避不純
物としては、JISH4040に規定する化学成分に準
じ、Pb、Bi、Snは各々0.05質量%以下が許容
される。これらの低融点金属は多く含まれるとアルミニ
ウム合金の耐食性を劣化させるが、この範囲内であれば
その特性に影響を与えない。また、他の不可避不純物も
個々に0.05質量%以下が許容される。
【0021】[請求項6〜9の発明]この発明に関わる
切削性に優れる高耐食アルミニウム合金は、Si:1.
5〜12.0質量%、Mg:2.0〜6.0質量%をそ
れぞれ含有し、残部がAl及び不可避不純物からなる。
また、この発明に関わる切削性に優れる高耐食アルミニ
ウム合金は、必要に応じて、上記合金元素に加え、M
n:0.3〜1.2質量%、Ti:0.01〜0.1質
量%のいずれか一方又は双方を含有し、あるいは、F
e:0.5〜1.0質量%、Cr:0.1〜0.5質量
%、Zr:0.1〜0.5質量%のうちいずれか1種以
上を含有し、あるいは、上記、の双方に挙げた元
素を自由に組み合わせて含有する。
【0022】上記切削性に優れる高耐食アルミニウム合
金は、冷間加工性が優れるものの切削性が劣るため多く
の機械部品などへの適用ができなかった従来の5052
合金や5056合金と比較すると、強度、耐食性、及び
冷間鍛造等の冷間加工性が同等で、切削性が著しく改善
された非熱処理型アルミニウム合金であり、複雑な切削
加工を可能とする合金である。そして、切粉の分断性が
よく、長い切粉による工具への切粉の巻き付き等のトラ
ブルが発生しない。また、切削性向上のためPb、Bi
等の低融点金属を添加していないので、高耐食であり熱
脆性も生じ得ず、リサイクル性も阻害されていない。な
お、このアルミニウム合金は、常法に従って製造するこ
とができ、例えば溶解、鋳造、均質化熱処理を施した後
押出加工を行い、この押出材を切削加工用の素材とする
ことができる。
【0023】次に、上記アルミニウム合金における各元
素の添加理由及び添加量の限定理由を説明する。
【0024】Si:1.5〜12.0質量% Siはアルミニウム組織中にSi系の化合物を形成し切
粉の分断性をよくし切削性を向上させる。これはSi系
化合物が切削時に発生する切粉を分断する起点となるた
めである。Si添加下限値はアルミニウム中での固溶限
である1.5%を越えていることが必要であり、Siに
よる効果を明確にさせるためには2.0%を越える添加
が望ましく、さらに4.0%以上の添加により顕著な効
果を得ることができる。従って、優れた切削性を得ると
の観点からは、Siは2.0〜12.0(2.0を含ま
ず)%、あるいは4.0〜12.0%とするのがよい。
一方、Siの添加上限は、粗大な初晶Siが生じ変形抵
抗が増加することによる押出性の低下や押出材の脆化を
招かないために、共晶点の12.0%以下とする必要が
ある。特に押出性が良好な6%以下が望ましい。
【0025】Mg:2.0〜6.0質量% Mgは歪硬化能を向上させるため切粉分断性を向上さ
せ、また固溶体化して素材の強度を高める効果がある。
Mg含有量が2.0%未満では十分な効果が得られず、
6.0%を越えて添加すると変形抵抗が増し押出性が低
下する。特に強度と良好な押出性を確保するとの観点か
ら、2.5%以上、5.5%以下が望まれる。
【0026】Ti:0.01〜0.1質量% Tiは鋳造組織を微細化して機械的性質を安定化する。
しかし、Ti含有量が0.01%未満ではその効果が得
られず、一方、0.1%を越えて添加してもその効果は
飽和する。
【0027】Mn:0.3〜1.2質量% Mnは固溶体化して素材の強度を高める効果があり、ま
た、歪硬化能を向上させるため切粉分断を助長する効果
を持つ。しかし、Mn含有量が0.3%未満では十分な
効果が得られず、一方、1.2%を越えて添加すると押
出性が低下する。特に強度と良好な押出性を確保すると
の観点から、0.5%以上、1.0%以下が望まれる。
【0028】Fe:0.5〜1.0質量%、 Cr:0.1〜0.5質量%、 Zr:0.1〜0.5質量% Fe、Cr、ZrはそれぞれAlとの化合物を形成し、
切粉分断の起点となって切削性を向上させる。本発明に
おいてそれぞれ不可避不純物として下限値未満の含有が
許容されるが、含有量がそれぞれ下限値未満ではその効
果が十分でなく、一方、上限値を越えると粗大な化合物
を生成し押出性が低下する。
【0029】また、上記アルミニウム合金の不可避不純
物としては、JISH4040に規定する化学成分に準
じ、Pb、Bi、Snは各々0.05質量%以下が許容
される。これらの低融点金属は多く含まれるとアルミニ
ウム合金の耐食性を劣化させるが、この範囲内であれば
その特性に影響を与えない。また、他の不可避不純物も
個々に0.05質量%以下が許容される。
【0030】[参考発明] この発明に関わる切削性に優れる高耐食アルミニウム合
金は、Si:1.5〜12.0質量%、Mg:0.2〜
1.2質量%、Cu:0.15〜3.0質量%をそれぞ
れ含有し、残部がAl及び不可避不純物からなる。ま
た、この発明に関わる切削性に優れる高耐食アルミニウ
ム合金は、必要に応じて、上記合金元素に加え、Cr:
0.04〜0.35質量%又はTi:0.001〜0.
05質量%のいずれか一方又は双方を含有する。
【0031】上記切削性に優れる高耐食アルミニウム合
金の最大の特徴は、AA6262合金のようにPb、B
i、Sn等の低融点金属を添加せずに、切削性を向上さ
せていることである。このアルミニウム合金押出材は、
低融点金属を添加していないことからAA6262合金
に比べ高耐食性であり、さらに、熱脆性も生じ得ず、リ
サイクル性も高い。そして、切粉の分断性がよく、長い
切粉による工具への切粉の巻き付き等のトラブルが発生
しない。なお、上記アルミニウム合金は、常法に従い、
例えば、溶解、鋳造、均質化処理を施した後押出加工を
行い、この押出材を溶体化、焼入れ、人工時効処理を施
し所定の強度を与えた後、切削加工に供することができ
る。
【0032】次に、上記アルミニウム合金における各元
素の添加理由及び添加量の限定理由を説明する。
【0033】Si:1.5〜12.0質量% Siはアルミニウム組織中にSi系の化合物を形成さ
せ、切粉分断をよくし、切削性を向上させる。これはS
i相が歪み伝播の起点となり、切削時に工具から受ける
歪の伝播速度を速くしているためである。よってSi添
加下限値は、アルミニウム中での固溶限である1.5%
を越えていることが必要であり、Siによる効果を明確
にさせるためには2.0%を越える添加が望ましく、さ
らに4.0%以上の添加により顕著な効果を得ることが
できる。従って、優れた切削性を得るとの観点からは、
Siは2.0〜12.0(2.0を含まず)%、あるい
は4.0〜12.0%とするのがよい。一方、Siの添
加上限は、粗大な初晶Siが生じ変形抵抗が増加するこ
とによる押出性の低下や押出材の脆化を招かないため
に、共晶点の12.0%以下とする必要があり、特に押
出生産性が良好な6%以下が望ましい。
【0034】Mg:0.2〜1.2質量% MgはSiとの共存によって熱処理時にMg2Siとな
って析出し、強度を高める効果がある。Mg含有量が
0.2%未満ではその効果が得られず、一方、1.2%
を越えて添加するとMg単体の固溶強化により変形抵抗
が増加し押出性が低下する。強度と良好な押出性を確保
するとの観点から、概ね0.4%以上、1.0%以下が
好ましいが、専ら押出加工時の変形抵抗を抑えて押出性
を向上させるとの観点からすれば、1%未満、特に0.
9%以下とすることで顕著な効果を得ることができる。
従って、その場合はMgは0.2〜1.0(1.0を含
まず)%、あるいは0.2〜0.9%とすればよい。
【0035】Cu:0.15〜3.0質量% Cuは熱処理により強度を高めるとともに、歪み硬化能
を向上させるため切粉分断を助長する。Cu含有量が
0.15%未満ではその効果に乏しく、一方3.0%を
越えて添加すると耐食性が低下し、また押出性も低下す
る。特に強度と良好な耐食性及び押出性を確保するとの
観点から、0.2%以上、2.5%以下が望まれる。
【0036】Cr:0.04〜0.35質量% Crは押出加工時の加工発熱過程での再結晶による強度
低下を抑える効果があるが、0.04%未満ではその効
果がない。一方、0.35%を越えて添加するとAl−
Cr系の粗大な化合物を生成し押出材を脆化させる。特
に再結晶防止と押出材脆化を防止するとの観点から、
0.07%以上、0.3%以下が望まれる。
【0037】Ti:0.001〜0.05質量% Tiは鋳造組織を微細化して機械的性質を安定化する。
しかし、Ti含有量が0.001%未満ではその効果が
得られず、一方0.05%を越えて添加してもそれ以上
微細化効果は向上しない。
【0038】Fe:0.5〜1.0質量% Zr:0.1〜0.5質量% Fe、ZrはそれぞれAlと化合物を形成し、切粉の分
断の起点となって切削性を向上させるため、必要に応じ
て添加することができる。本発明合金においてそれぞれ
不可避不純物として下限値未満の含有が許容されるが、
下限値未満ではその効果が十分でなく、一方、上限値を
越えると粗大な化合物を生成し、押出性が低下する。
【0039】また、上記アルミニウム合金の不可避不純
物としては、JISH4040に規定する化学成分に準
じ、Pb、Bi、Snは各々0.05質量%以下、Mn
は0.15質量%以下が許容される。これらの成分は多
く含まれると上記アルミニウム合金の耐食性(Pb、B
i、Sn)又は切削性(Mn)を劣化させるが、上記範
囲内であればこれらの特性に影響を与えない。
【0040】[請求項10の発明] この発明に関わるアルマイト処理用アルミニウム合金
出材は、これまで述べた切削性に優れる高耐食アルミニ
ウム合金押出材の用途を特定したものである。このアル
ミニウム合金の母材中に微細に分散したSiやSiMg
は、従来の高切削性アルミニウム合金中に分散するP
bやBiと異なり、酸化皮膜の均質な形成を妨げず、表
面に均質で光沢のあるアルマイト皮膜が形成された機械
部品等を得ることができる。
【0041】
【実施例】以下、本発明の実施例について、比較例と
比較して具体的に説明する。なお、[実施例1]は請求
項1〜5の発明に対応し、[実施例2]は請求項6〜9
の発明」に対応し、[参考例1]は参考発明に対応し、
実施例3]は請求項10の発明に対応する。
【0042】[実施例1]表1〜表3に示した化学組成
の合金を溶解し半連続鋳造により160mm径の押出ビ
レットを作製し、520℃で4時間均質化熱処理を施し
た後、500℃の押出温度で60mm径に押し出した。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】この押出材から押出方向に径20mm×高
さ20mmの試験片を採取し、これを冷間で軸方向に据
込み鍛造し、側面に微小割れが発生する限界据込み率を
求め、各々の冷鍛性(据込み鍛造性)を下記の要領で評
価した。また、この押出材から高さ60mmの試験片を
切り出し、これを冷間で軸方向に据込み鍛造(限界据込
み率が50%以上のものは50%、限界据込み率が50
%未満のものはその限界据込み率まで)し、その据込み
鍛造材を用いて各々の機械的性質、切削性及び耐食性を
下記の要領で測定した。なお、押出性を調べるため上記
押出では押出荷重を一定(600トン)とし、押出速度
(押出材が出てくるときの速度)を計測し、各押出材の
押出性を下記の要領で評価した。
【0047】冷鍛性;限界据込み率が50%を越えると
き◎(優れている)、30〜50%のとき○(使用可能
である)、30%未満のとき×(使用に耐えない)と評
価した。 機械的性質;据込み鍛造材から据込み方向に垂直な方向
に径6mm、平行部長さ40mmの引張試験片を採取
し、その引張強さ、耐力、及び伸びを測定した。 切削性;市販の高速度鋼製の4mm径ドリルを用い、回
転数1500mm/分、送り速度300mm/分の条件
にて切削し、ドリルへの巻き付き発生の有無を観察する
とともに、切粉分断性を調べるため切粉100個当りの
重量を測定した。 耐食性;72時間のCASS試験(5%食塩水に塩化第
二銅を100ppm添加し、さらに酢酸にてpH=3に
調整した液を50℃にて噴霧)による単位面積当りの重
量減少を測定した。 押出性;押出速度の値が5m/分より大のとき◎(優れ
ている)、2〜5m/分のとき○(使用可能である)、
2m/分より小のとき×(使用に耐えない)と評価し
た。
【0048】これらの試験結果を表4〜表6に示す。こ
の発明の実施例に相当する合金1〜32は、いずれも優
れた切削性と耐食性を示し、これを比較例の合金45
(従来の3003合金に相当)や合金46(従来の30
04合金に相当)と比較すると、切削性において著しく
優れ、機械的性質や耐食性は同等であり、冷鍛性でもほ
ぼ同等である。また、押出材にはむしれや焼き付き痕は
なく表面性状は良好で、押出性の値も十分使用可能な範
囲内にある。
【0049】
【表4】
【0050】
【表5】
【0051】
【表6】
【0052】これに対し、比較例の合金33〜47は組
成がこの発明の範囲外の合金であり、いずれも何らかの
特性が実施例合金1〜32に比べ劣っている。すなわ
ち、合金33、35、37、39は、それぞれSi、M
g、Cu、Mnの含有量が不足のため切削性に劣る(切
粉の分断性が劣り、切粉の巻き付きがある)。合金3
4、36、38、40、42〜44は、それぞれSi、
Mg、Cu、Mn、Fe、Cr、Zrが過剰なため押出
性と冷鍛性に劣り、合金38は耐食性にも劣る。合金4
1はTiを有効量含有しないため、伸びが悪く冷鍛性に
劣る。また、従来の合金45及び合金46は切削性に劣
り、合金46にPb及びBiを添加してなる合金47は
切削性は改善されたが、耐食性が悪くなっている。
【0053】[実施例2]表7及び表8に示した化学組
成の合金を溶解し半連続鋳造により160mm径の押出
ビレットを作製し、520℃で4時間均質化熱処理を施
した後、500℃の押出温度で60mm径に押し出し
た。
【0054】
【表7】
【0055】
【表8】
【0056】この押出材から[実施例1]と全く同じ要
領で試験片を採取し、かつ全く同じ要領で冷鍛性、機械
的性質、切削性、耐食性、押出性の測定及び評価を行っ
た。これらの試験結果を表9及び表10に示す。この発
明の実施例に相当する合金48〜60は、いずれも優れ
た切削性と耐食性を示し、これを比較例の合金69(従
来の5056合金に相当)、合金70(従来の5052
合金に相当)及び合金71(従来の5083合金に相
当)と比較すると、切削性において著しく優れ、機械的
性質や耐食性は同等であり、冷鍛性でもほぼ同等であ
る。また、押出材にはむしれや焼き付き痕はなく表面性
状は良好で、押出性の値も十分使用可能な範囲内にあ
る。
【0057】
【表9】
【0058】
【表10】
【0059】これに対し、比較例の合金61〜72は組
成がこの発明の範囲外の合金であり、いずれも何らかの
特性が実施例合金48〜60に比べ劣っている。すなわ
ち、合金62、64はそれぞれSi、Mgの含有量が不
足のため切削性に劣る(切粉の分断性が劣り、切粉の巻
き付きがある)。合金61、63、65〜68はそれぞ
れSi、Mg、Cu、Fe、Cr、Zrが過剰なため押
出性と冷鍛性に劣り、合金65は耐食性にも劣る。ま
た、従来の合金69、合金70及び合金71は切削性に
劣り、合金69にPb及びBiを添加してなる合金72
は切削性は改善されたが、耐食性が悪くなっている。
【0060】[参考例1] 表11及び表12に示した化学組成の合金を溶解し半連
続鋳造により160mm径の押出ビレットを作製し、4
75℃で4時間均質化熱処理を施した後、500℃の押
出温度で60mm径に押し出し、これを520℃で1時
間溶体化処理して水中に焼入れた。さらに170℃で6
時間の人工時効処理を施して供試材とし、各々の機械的
性質、切削性及び耐食性を下記の要領で測定及び評価を
行った。
【0061】
【表11】
【0062】
【表12】
【0063】機械的性質;押出方向に採取したJIS4
号試験片を用い、JISZ2241に規定する金属材料
試験方法に準じ、引張強さ、耐力、及び伸びを測定し
た。 切削性、耐食性、押出性;[実施例1]と同じ要領。
【0064】これらの試験結果を表13及び表14に示
す。この参考発明の実施例に相当する合金73〜98
は、いずれも優れた切削性と耐食性を示し、これを比較
例合金105(従来のAA6262合金に相当)と比較
すると、耐食性に優れ、切削性でも同等ないし優れてい
る。また、押出材にはむしれや焼き付き痕はなく表面性
状は良好で、押出性と機械的性質の値も十分使用可能な
範囲内にある。
【0065】
【表13】
【0066】
【表14】
【0067】これに対し、比較例合金99〜105は組
成がこの参考発明の範囲外の合金であり、いずれも何ら
かの特性が実施例合金73〜98に比べ劣っている。す
なわち、合金100、101はSi量が不足のため切削
性に劣り(切粉の分断性が劣り、切粉の巻き付きがあ
る)、合金104はCu量が過剰のため耐食性に劣り、
合金105(AA6262相当)はPb、Biを含有す
るためさらに耐食性が劣る。また、合金99はSi量が
過剰のため、合金102はMg量が過剰のため、合金1
03はCr量が過剰のため、合金104はCuが過剰な
ため、合金106はFeが過剰なため、合金107はZ
rが過剰なため、それぞれ押出性に劣る。
【0068】[実施例3] 実施例1〜2及び参考例1の供試材の表面を研磨したの
ち硫酸アルマイトを施し、酸化皮膜の厚さを10μmに
して表面の光沢を観察した。表面の光沢が優れているも
のを◎、劣るものを×と評価し、その結果を表4〜6、
9、10、13、14に併せて記載した。本発明の実施
及び参考発明の実施例に相当する合金は、いずれも表
面の光沢が優れアルマイト処理性に優れている。
【0069】
【発明の効果】このように、本発明に関わるアルミニウ
ム合金(請求項1〜5)は、Pb、Bi等の低融点金属
を使用していないにも関わらず、従来の3003合金や
3004合金に比べて切削性が著しく優れ、機械的性
質、耐食性、冷間鍛造性、押出性についてもほぼ同等で
優れる非熱処理型合金である。また、本発明に関わるア
ルミニウム合金(請求項6〜9)は、Pb、Bi等の低
融点金属を使用していないにも関わらず、従来の505
6合金、5052合金及び5083合金に比べて切削性
が著しく優れ、機械的性質、耐食性、冷間鍛造性、押出
性についてもほぼ同等で優れる非熱処理型合金である。
そして、いずれも長い切粉による工具への切粉の巻き付
き等のトラブルも発生せず、冷間鍛造の採用及び熱処理
の省略により工程の低コスト化を達成できるものであ
り、さらにリサイクル性にも難がないことから、工業的
価値が極めて大きいものである。
【0070】一方、参考発明に関わるアルミニウム合金
は、耐食性及び切削性について従来技術のAA6262
合金を凌駕する。そして、長い切粉による工具への切粉
の巻き付き等のトラブルも発生しないため、特に自動工
作機械を用いた無人運転で作成される機械部品用素材と
して適しており、加えて低融点金属に起因する熱脆性も
生じ得ず、リサイクル性も高いので、AA6262合金
が用いられていた各用途に適用できる切削性に優れた高
耐食アルミニウム合金として工業的価値がきわめて大き
いものである。また、上記アルミニウム合金押出材(請
求項1〜9及び参考発明)は、PbやBiを添加するこ
となく切削性を高めていることから、アルマイト処理性
に優れ、均質で光沢のあるアルマイト皮膜を形成するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−190542(JP,A) 特開 平6−116667(JP,A) 特開 平2−97638(JP,A) 特開 平3−100136(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 21/00 - 21/18

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Si:1.5〜12.0質量%、Mg:
    0.5〜6.0質量%、Ti:0.01〜0.1質量%
    をそれぞれ含有し、残部がAl及び不可避不純物からな
    ることを特徴とする切削性に優れる高耐食アルミニウム
    合金押出材。
  2. 【請求項2】 Si:1.5〜12.0質量%、Mg:
    0.5〜1.0(1.0を含まず)質量%、Ti:0.
    01〜0.1質量%をそれぞれ含有し、さらに、Mn:
    0.5〜2.0質量%を含有し、残部がAl及び不可避
    不純物からなることを特徴とする切削性に優れる高耐食
    アルミニウム合金押出材。
  3. 【請求項3】 Si:2.0〜12.0(2.0を含ま
    ず)質量%、Mg:0.5〜6.0質量%、Ti:0.
    01〜0.1質量%をそれぞれ含有し、さらに、Mn:
    0.5〜2.0質量%を含有し、残部がAl及び不可避
    不純物からなることを特徴とする切削性に優れる高耐食
    アルミニウム合金押出材。
  4. 【請求項4】 さらに、Cu:0.1〜0.8質量%を
    含有し、かつSi:前記下限値〜6.0質量%(6.0
    質量%を除く)であることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載された切削性に優れる高耐食アルミニウ
    ム合金押出材。
  5. 【請求項5】 さらに、Fe:0.5〜1.0質量%、
    Cr:0.1〜0.5質量%、Zr:0.1〜0.5質
    量%のうちいずれか1種以上を含有することを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかに記載された切削性に優れる
    高耐食アルミニウム合金押出材。
  6. 【請求項6】 Si:1.5〜12.0質量%、Mg:
    2.0〜6.0質量%をそれぞれ含有し、残部がAl及
    び不可避不純物からなることを特徴とする切削性に優れ
    る高耐食アルミニウム合金押出材。
  7. 【請求項7】 Si:2〜12.0(2を含まず)質量
    %、Mg:2.0〜6.0質量%をそれぞれ含有し、さ
    らに、Mn:0.3〜1.2質量%を含有し、残部がA
    l及び不可避不純物からなることを特徴とする切削性に
    優れる高耐食アルミニウム合金押出材。
  8. 【請求項8】 さらに、Ti:0.01〜0.1質量%
    を含有することを特徴とする請求項6又は7に記載され
    た切削性に優れる高耐食アルミニウム合金押出材。
  9. 【請求項9】 さらに、Fe:0.5〜1.0質量%、
    Cr:0.1〜0.5質量%、Zr:0.1〜0.5質
    量%のうちいずれか1種以上を含有することを特徴とす
    る請求項6〜8のいずれかに記載された切削性に優れる
    高耐食アルミニウム合金押出材。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載された
    化学組成を有するアルマイト処理用アルミニウム合金押
    出材。
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