JPS6256546A - 電気伝導性に優れた耐軟化性銅合金 - Google Patents
電気伝導性に優れた耐軟化性銅合金Info
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- JPS6256546A JPS6256546A JP19691685A JP19691685A JPS6256546A JP S6256546 A JPS6256546 A JP S6256546A JP 19691685 A JP19691685 A JP 19691685A JP 19691685 A JP19691685 A JP 19691685A JP S6256546 A JPS6256546 A JP S6256546A
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- electric conductivity
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、電気伝導性に優れた耐軟化性銅合金に関する
。
。
銅に少量の添加元素を加えた銅合金は、電気伝導度と熱
伝導度との間に良い比例関係があり、電気伝導度が優れ
たものは熱伝導度も優れることは良く知られている。電
気伝導度が優れ従って熱伝導性が優れた銅合金において
耐熱性に優れることが必要となる用途が多い。例えば電
気部品としての導電材料や熱交換器部品などである。こ
のような用途に最も一般的に使用されている銅合金はS
n入り銅である。例えばCu−0,14S n−0,0
3Pは導電率が88%5強度3B、Okg/mm”であ
る。
伝導度との間に良い比例関係があり、電気伝導度が優れ
たものは熱伝導度も優れることは良く知られている。電
気伝導度が優れ従って熱伝導性が優れた銅合金において
耐熱性に優れることが必要となる用途が多い。例えば電
気部品としての導電材料や熱交換器部品などである。こ
のような用途に最も一般的に使用されている銅合金はS
n入り銅である。例えばCu−0,14S n−0,0
3Pは導電率が88%5強度3B、Okg/mm”であ
る。
Cu−5n合金は鋳造性および加工性が良好でありSn
の量によっては熱伝導および導電率も優れるが、この材
料は軟化温度と引張強さが比較的低いという問題がある
。従って、この材料をハンダ付けする場合には、低融点
のハンダを使用しなければならない。低融点のハンダは
それだけSnlが多いので高価であるという問題が付随
する。
の量によっては熱伝導および導電率も優れるが、この材
料は軟化温度と引張強さが比較的低いという問題がある
。従って、この材料をハンダ付けする場合には、低融点
のハンダを使用しなければならない。低融点のハンダは
それだけSnlが多いので高価であるという問題が付随
する。
本発明の目的は、このような問題を解決することであり
、電気伝導度が優れるとともに(従って熱伝導度も優れ
る共に)耐軟化温度の高い銅合金を提供しようとするこ
とにある。
、電気伝導度が優れるとともに(従って熱伝導度も優れ
る共に)耐軟化温度の高い銅合金を提供しようとするこ
とにある。
〔問題点を解決する手段]
本発明は5重量%で、Niを0.1〜2.0%1 そて
Bを0.005〜0.35%の範囲でC11中に含有さ
せることによって、導電率の低下を抑制しながら強度と
耐軟化性の向上を図った点に特徴があり2本発明者らは
、一般式がNiBで表される化合物をCuマトリックス
中に析出させることによって。
Bを0.005〜0.35%の範囲でC11中に含有さ
せることによって、導電率の低下を抑制しながら強度と
耐軟化性の向上を図った点に特徴があり2本発明者らは
、一般式がNiBで表される化合物をCuマトリックス
中に析出させることによって。
CIl自携のもつ高い導電率の維持を図りながら強度向
セと耐軟化性の向上を図ることが出来ることを見出した
ものである。
セと耐軟化性の向上を図ることが出来ることを見出した
ものである。
Bを2重量%(原子量比では約10aL、χ)含有させ
Ntをこれ以上の量で含有させたCu−N1−Bの3元
系に“ついて、 E、Lugscheiderは、
Int、Thrm。
Ntをこれ以上の量で含有させたCu−N1−Bの3元
系に“ついて、 E、Lugscheiderは、
Int、Thrm。
Anal、 Vol、5. p9B〜101.1977
において、高Ni側からNi3B、N1zB+ Ni
4B3.NiBが析出すると報告ξ、ている。この研究
報告は2本発明合金の組成範囲よりかなり高濃度域のB
およびNiを含む系について調べたものであり、学術的
には興味があるが1本発明の目的に沿うような実用合金
としては適さない。本発明合金では、後記の実施例にお
ける特に第2図に示した比抵抗の挙動に見られるように
、NiBの化合物が析出していることに特徴がある。本
発明合金では、この化合物が銅マトリックス中に分散析
出することによって再結晶温度が上昇し、耐軟化性が向
上するものと考えられる。また、一般に銅マトリツクス
中に添加元素が固溶すると(Niは固溶元素である)電
気抵抗が上昇して電気伝導度を低下させるが1本発明合
金ではNi1lに見合うBtの存在によってNiがBと
の化合物NiBを形成し、これが銅マトリツクス中に分
散析出するので、Niが固溶状態にある場合よりも電気
伝導度が向上しひいては熱伝導度が向上し、さらにこの
化合物が転位のすべりを抑制するので強度が向上するも
のと考えられる。このNi、:!:Bの化合物は鋳造時
に即座に成形するようである。
において、高Ni側からNi3B、N1zB+ Ni
4B3.NiBが析出すると報告ξ、ている。この研究
報告は2本発明合金の組成範囲よりかなり高濃度域のB
およびNiを含む系について調べたものであり、学術的
には興味があるが1本発明の目的に沿うような実用合金
としては適さない。本発明合金では、後記の実施例にお
ける特に第2図に示した比抵抗の挙動に見られるように
、NiBの化合物が析出していることに特徴がある。本
発明合金では、この化合物が銅マトリックス中に分散析
出することによって再結晶温度が上昇し、耐軟化性が向
上するものと考えられる。また、一般に銅マトリツクス
中に添加元素が固溶すると(Niは固溶元素である)電
気抵抗が上昇して電気伝導度を低下させるが1本発明合
金ではNi1lに見合うBtの存在によってNiがBと
の化合物NiBを形成し、これが銅マトリツクス中に分
散析出するので、Niが固溶状態にある場合よりも電気
伝導度が向上しひいては熱伝導度が向上し、さらにこの
化合物が転位のすべりを抑制するので強度が向上するも
のと考えられる。このNi、:!:Bの化合物は鋳造時
に即座に成形するようである。
本発明合金は、耐軟化性、電気伝導性および強度につい
ての特性向上の面からCII中のNiおよびBの含’[
1を規制するが、これを個別に説明すると、Niは0.
1重量%未満では強度の向上効果がなく、it軟化性が
低下する。しかし、2.0重量%を超えて添加した場合
には、たとえBを多量に添加して化合物の析出を進めて
も電気伝導度が低下してくるし、Niは高価であるので
経済性の面でも好ましくない。このため、Niは0.1
〜2.0重量%の範囲とする。Bは既述のように、Ni
と化合物を形成するので、前記のNi含有tの範囲にお
けるNi量に対応して添加するのがよい、特に本発明者
らの研究によると、NiとBとの原子量比は約に1が適
当であり、この原子量比がl:1から大きくずれるにし
たがって電気伝導度が低下してくることが判明しく第2
図)、また耐熱効果が十分得られなくなるや従って、B
はNiIとの関連で重量%では0.005〜0.35%
とするのがよい。
ての特性向上の面からCII中のNiおよびBの含’[
1を規制するが、これを個別に説明すると、Niは0.
1重量%未満では強度の向上効果がなく、it軟化性が
低下する。しかし、2.0重量%を超えて添加した場合
には、たとえBを多量に添加して化合物の析出を進めて
も電気伝導度が低下してくるし、Niは高価であるので
経済性の面でも好ましくない。このため、Niは0.1
〜2.0重量%の範囲とする。Bは既述のように、Ni
と化合物を形成するので、前記のNi含有tの範囲にお
けるNi量に対応して添加するのがよい、特に本発明者
らの研究によると、NiとBとの原子量比は約に1が適
当であり、この原子量比がl:1から大きくずれるにし
たがって電気伝導度が低下してくることが判明しく第2
図)、また耐熱効果が十分得られなくなるや従って、B
はNiIとの関連で重量%では0.005〜0.35%
とするのがよい。
以下に実施例を挙げて本発明合金の効果を具体的に説明
する。
する。
実施例1
表1に示す量(重量%)でN1および/またはBを銅中
に含有させた各々の銅合金を高周波真空溶解炉で溶製し
、これを鋳造して得たインゴットから15m簿厚さX
40m++幅X 40mm長さのケークを得たうえ、冷
間加工によりいずれも厚さ51Wmの冷延板とした。こ
の冷延板を800℃×1時間の条件で焼鈍し、酸化スケ
ールを除去したあと、冷間圧延により厚さ2mmの冷延
板とした6そして再び800℃×1時間の条件で焼鈍し
、酸化スケールを除去したあと、仕上冷間圧延して17
さ0.5mmの冷延板を得た。
に含有させた各々の銅合金を高周波真空溶解炉で溶製し
、これを鋳造して得たインゴットから15m簿厚さX
40m++幅X 40mm長さのケークを得たうえ、冷
間加工によりいずれも厚さ51Wmの冷延板とした。こ
の冷延板を800℃×1時間の条件で焼鈍し、酸化スケ
ールを除去したあと、冷間圧延により厚さ2mmの冷延
板とした6そして再び800℃×1時間の条件で焼鈍し
、酸化スケールを除去したあと、仕上冷間圧延して17
さ0.5mmの冷延板を得た。
得られた冷延板から引張試験片、電気抵抗;則定試料お
よび耐熱特性試験片を採集した。引張試験はJIS−2
2241に基づき2トン引張試験機によって引張強度を
測定した。導電率(χIAC3)の測定は、JIS−Z
O505に従う標点間距離を試料により変え。
よび耐熱特性試験片を採集した。引張試験はJIS−2
2241に基づき2トン引張試験機によって引張強度を
測定した。導電率(χIAC3)の測定は、JIS−Z
O505に従う標点間距離を試料により変え。
4端子法により実測した電気抵抗値を単位長さ単位断面
積あたりの抵抗値(比抵抗)に変換し、この値から導電
率を求めた。耐熱特性試験は、マイクロピンカース硬度
計を用い、測定温度で30分保持後の硬度を測定した。
積あたりの抵抗値(比抵抗)に変換し、この値から導電
率を求めた。耐熱特性試験は、マイクロピンカース硬度
計を用い、測定温度で30分保持後の硬度を測定した。
測定結果を表1および第1図fa1. (blおよびt
elに示した。
elに示した。
表1
表1の結果から次のことがわかる。表1において9例え
ば同量のNiを含む丸1と階9の比較。
ば同量のNiを含む丸1と階9の比較。
または阻5〜6と−10の比較すると明らかなように、
適量のBの添加によって導電率と強度の両者とも向上す
る。しかし、NiとBを含有してもその含有量が本発明
で規定する量より低いtbllは強度が低く、Niが多
いItl、2はBを含有しても電気伝導度が低い。これ
に対して本発明の範囲でN1とBを含有する(1〜患8
の合金は強度および電気伝導度がいずれも良好である。
適量のBの添加によって導電率と強度の両者とも向上す
る。しかし、NiとBを含有してもその含有量が本発明
で規定する量より低いtbllは強度が低く、Niが多
いItl、2はBを含有しても電気伝導度が低い。これ
に対して本発明の範囲でN1とBを含有する(1〜患8
の合金は強度および電気伝導度がいずれも良好である。
第1図fatおよびCb)は、B@添加の磁9や隘10
に比べてB添加の本発明合金はいずれも軟化温度が高い
ことを示し2ているい第1図(C1はNiとBを含んで
もその量が少ない患11は?&L7や8に比べて軟化温
度が低い、そして1例えば第1図(alの階lと阻3の
合金を比較するとわかるようにNiNが同水準でもBの
量によってその軟化挙動が異なっCいる。これはNiB
の化合物の形成に関係があるのであろう。
に比べてB添加の本発明合金はいずれも軟化温度が高い
ことを示し2ているい第1図(C1はNiとBを含んで
もその量が少ない患11は?&L7や8に比べて軟化温
度が低い、そして1例えば第1図(alの階lと阻3の
合金を比較するとわかるようにNiNが同水準でもBの
量によってその軟化挙動が異なっCいる。これはNiB
の化合物の形成に関係があるのであろう。
実施例2
銅中のNi添加量をiat、χ(原子量比)に固定した
うえでBの添加量を変えた以外は実施例1と同様にして
試料を作成し、その比抵抗を求めた。
うえでBの添加量を変えた以外は実施例1と同様にして
試料を作成し、その比抵抗を求めた。
そして横軸にBの原子量比(at、χ)をとって比胤抗
との関係を調べ、第2図の直線イを得た。
との関係を調べ、第2図の直線イを得た。
同様に、銅中のNi添加量をQ、5at、Xに固定した
うえでBの添加量を変えた場合の比抵抗を調べ第2図の
直線口を得た。
うえでBの添加量を変えた場合の比抵抗を調べ第2図の
直線口を得た。
第2図の直線イおよび直線口に見られるようにN1とB
との原子量比と比抵抗との間には明確な相関があり、
NiC!:Bとの原子量比が1:1に近づくほど比抵抗
は小さくなり、電気伝導度が良好となることがわかる。
との原子量比と比抵抗との間には明確な相関があり、
NiC!:Bとの原子量比が1:1に近づくほど比抵抗
は小さくなり、電気伝導度が良好となることがわかる。
これは、NiBで表される化合物の析出が関与している
と考えてよい。
と考えてよい。
第1図は本文に述べた実施例における耐軟化性試験の結
果を示す加熱温度と硬度との関係図、第2図は銅中のN
i含有量とB含有量を原子量比で整理したときのBと比
抵抗との関係図である。
果を示す加熱温度と硬度との関係図、第2図は銅中のN
i含有量とB含有量を原子量比で整理したときのBと比
抵抗との関係図である。
Claims (3)
- (1)重量%で、 Ni;0.1〜2.0%、B;0.
005〜0.35%、残部がCuおよび不可避的不純物
からなる電気伝導性に優れた耐軟化性銅合金。 - (2)NiとBとの化合物がCuマトリックス中に析出
している特許請求の範囲第1項記載の電気伝導性に優れ
た耐軟化性銅合金。 - (3)NiとBの銅中の含有量が原子量比で1:1付近
にある特許請求の範囲第1項記載の電気伝導性に優れた
耐軟化性銅合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19691685A JPS6256546A (ja) | 1985-09-06 | 1985-09-06 | 電気伝導性に優れた耐軟化性銅合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19691685A JPS6256546A (ja) | 1985-09-06 | 1985-09-06 | 電気伝導性に優れた耐軟化性銅合金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6256546A true JPS6256546A (ja) | 1987-03-12 |
Family
ID=16365793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19691685A Pending JPS6256546A (ja) | 1985-09-06 | 1985-09-06 | 電気伝導性に優れた耐軟化性銅合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6256546A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006104495A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-20 | Dowa Mining Co Ltd | 銅合金およびその製造法ならびに放熱板 |
-
1985
- 1985-09-06 JP JP19691685A patent/JPS6256546A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006104495A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-20 | Dowa Mining Co Ltd | 銅合金およびその製造法ならびに放熱板 |
JP4571471B2 (ja) * | 2004-09-30 | 2010-10-27 | Dowaホールディングス株式会社 | 銅合金およびその製造法ならびに放熱板 |
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