JPS6256516B2 - - Google Patents

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JPS6256516B2
JPS6256516B2 JP53020730A JP2073078A JPS6256516B2 JP S6256516 B2 JPS6256516 B2 JP S6256516B2 JP 53020730 A JP53020730 A JP 53020730A JP 2073078 A JP2073078 A JP 2073078A JP S6256516 B2 JPS6256516 B2 JP S6256516B2
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JP
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chord
note
pattern
tonic
key
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Application number
JP53020730A
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English (en)
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JPS54112618A (en
Inventor
Yoji Sugiura
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
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Publication of JPS54112618A publication Critical patent/JPS54112618A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は和音の入力方法に特徴を有する和音の
自動演奏装置に関する。
ギター等の楽器で唄に合せて伴奏をつける場
合、普通〔Dm〕、〔G7〕等楽譜に書かれている和
音を各種の分散和音や同時和音などの演奏方法で
和音部を構成し、情趣豊かな伴奏を実現してい
る。しかし、ギターにしろ、ピアノにしろ、前述
の如き伴奏を行うには充分に熟練された奏者でな
ければ正確な伴奏を行う事が出来ない。またフル
ート、オーボエ等管楽器は単音楽器であるため、
かかる和音を演奏するには複数の奏者が必要であ
る。
このような点に鑑み発明は、(イ)予め移調の情報
を入力する事により調子を指定し、和音の主音を
入力する事により入力された主音と該指定された
調子に合う和音を演算処理手段により指定する。
(ロ)和音の主音と和音コードを入力指定する事によ
り和音を指定する。(ハ)鍵盤の複数の鍵を押えて和
音を入力指定する。前記(イ)(ロ)(ハ)の入力方法にて指
定された和音を別途指定された和音パターンで、
(ニ)別途指定された拍子の1小節長の時間自動演奏
を行うか、(ホ)次に和音が指定されるまで自動演奏
を行う新規な和音の自動演奏装置を提供するもの
である。また本発明に係る和音の自動演奏装置
は、 (イ) 和音の主音を指定するか、 (ロ) 和音の主音と和音コードを指定するか、 (ハ) 鍵盤の複数の鍵で和音を指定する。
以上(イ)(ロ)(ハ)の和音の指定のみで1小節の時間、
該和音を極めて演奏技術を必要とする演奏方法で
も演奏技術を必要とせず和音の演奏を行わしめる
和音の自動演奏装置を提供するものである。
以下本発明を実施例に基き図面と共に説明す
る。
第1図は本発明実施例の和音の自動演奏装置の
ブロツク図で、同図に於て、100は接点式鍵盤
と入力操作を制御するスイツチであり、マイクロ
コンピユータシステム(以下単にコンピユータと
記述する。)300のI/oポート340に結線
されている。このコンピユータ300は鍵盤及び
入力スイツチ(以下入力スイツチと略記する。)
100により与えられる楽譜の音楽情報を数値情
報としてそのデータ記憶素子RAM330に記憶
したり、RAM330に記憶されているデータを
ROM320に記憶されているデータと共にCPU
310で演算処理し、音源回路700〜820を
駆動する制御信号を与える。200は基準時間発
生回路であり、和音の自動演奏を行う際テンポの
基準時間の情報をコンピユータ300に与える。
200は入力スイツチの詳細な配置図を示す第
15図の可変抵抗器部190のテンポを可変にす
る抵抗器V1に接続され、可変抵抗器V1の抵抗値
により、発振周波数が変化する。
400は音源回路のクロツクパルスを発生する
矩形波の発振回路であり、第15図可変抵抗器部
190の音域を可変にする可変抵抗器V2に接続
され、可変抵抗器V2の抵抗値により、発振周波
数が変化する。400は本実施例において、16M
Hzを標準とし、可変抵抗器V2の設定により、8M
Hz〜32MHzまで可変とする事により、音域を±1
オクターブ以内にて可変にできる構成とする。
500は発振回路400の出力〔To〕を分周
する分周回路であり、出力〔T1、T2、T3〜T7
はそれぞれ8MHz、4MHz、2MHz〜125KHzと言う
具合に順次2分周され、音源回路700〜820
の中のそれぞれの切換え回路に接続される。音源
回路700の切換え回路710はコンピユータ3
00のI/oポート340に出力された4つの制
御信号〔AB3、AB2、AB1、AB0〕により〔T0
T7〕の何れか1つを出力〔Y1〕に選ぶか、何れも
出力しないかを制御する働きをする。最下位ビツ
トを〔AB0〕とし、最上位ビツトを〔AB3〕として
構成される2進数〔AB3、AB2、AB1、AB0〕が
(0、0、0、0)のとき、切換え回路710の
出力〔Y1〕には〔T0〕が出力され、(0、0、0、
1)のとき〔T1〕、(0、0、1、0)のとき
〔T2〕、(0、1、1、1)のとき〔T7〕が出力さ
れる。〔AB3=1〕のとき、即ち(1、X、X、
X)のとき、〔Y1〕は何れも出力されない。但し
このとき〔X〕は1、0、のどちらでも構わな
い。
従つて切換え回路710はコンピユータ300
からの制御信号〔AB3、AB2、AB1、AB0〕により
制御され、音源回路700で出力される音響信号
の基本周波数のオクターブ単位の音階(以下音域
と表現する。)にあるかあるいは休符であるかを
決定する。即ち〔AB3、AB2、AB1、AB0〕の2進
数が(0、0、0、0)のとき最高周波数を出す
音域であり、(0、0、0、1)のときはその1
オクターブ下の音域であり、(0、0、1、0)
のときは更に1オクターブ下の音域という具合に
〔AB3、AB2、AB1、AB0〕によつて構成される2
進数が1つ増す毎に1オクターブ下の音域とな
り、AB3=1のとき、以後に接続される周波数設
定回路720にて分周されるべきクロツクが出な
いので、休符を表現できる。この周波数設定回路
720は、切換え回路710の出力〔Y1〕をコン
ピユータ300からの入力情報に応じて508〜269
分周する事により、1オクターブ内の音階の周波
数比率を決定し、その分周出力〔Y2〕を楽器音制
御回路730に入力する働きを持つている。この
楽器音制御回路730は、周波数設定回路720
の出力〔Y2〕が矩形波であるため、これを16段階
の階段波に直し、ローパスフイルタを通して高調
波成分を除くと同時に、コンピユータ300によ
り指定された楽器情報に基き、高調波成分を混入
させ、指定された楽器音の音色を形成すると同時
に、指定された楽器音の包絡線波形(ADSR)に
より振巾変調をする。800,810,820は
音源回路700と全く同じ構成の音源回路であ
り、これを必要音声チヤンネル数だけもつ。
本実施例の和音の自動演奏装置では、セブンの
和音を演奏可能とするため、4つの音声チヤンネ
ルが必要であり、第1図に示す如く合計4個の音
源回路700,800,810,820を有す
る。これ等の各音源回路はコンピユータ300に
より、音階、休符、楽器音が適宜制御され、各音
源回路出力は混合器600に入力され、混合され
た出力〔Y4〕が増巾器900により電流増巾さ
れ、スピーカ1000を駆動し和音の自動演奏を
行う。増巾器900は第15図記載の可変抵抗器
部190の音量を制御する可変抵抗器V2により
増巾率が変化する様に構成されている。
第2図は和音コードの構成を示す楽譜である。
〔M〕はメジヤー、〔M−7〕はメジヤーセブン、
〔−7〕はセブン(又はドミナントセブン)、
〔m〕はマイナー、〔m−7〕はマイナーセブン、
〔dim〕はデイミニツシユの各和音コードを意味
する。同図において黒丸で示したものが和音コー
ドの和音構成であり、白丸はその展開を示す。絶
対音階を表すのに〔A3〕、〔C4〕等の記号が用いら
れる。
(A、B、〜G)の英字は“ラ、シ、〜ソ”の
音階名を表し、3、4等数字の添字は音域を表
す。
A4=440Hz、A3=220Hz、A2=110Hz、C4
261.63Hzと言う具合に音階の基本周波数が表現さ
れ、楽譜に描かれている音符の位置により、音階
が一義的に定まる。第2図M(メジヤー)に描か
れている下1線の黒丸11は〔C4〕の音階を表し
第1線の黒丸12は〔E4〕、第2線の黒丸13は
〔G4〕、第3間の白丸14は〔C5〕を表す。第2図
においてメジヤー系和音〔M、M−7、−7〕は
主音を〔C4〕とし、マイナー系和音緑m、m−
7〕は主音を〔D4〕とし、短3度の積み重ねの和
音であるデイミニツシユ〔dim〕は主音を〔B3
として楽譜に示した。M(メジヤー)の和音は主
音11と第2音12の音程は長3度であり、第2
音12と第3音13の音程は短3度である。M
(メジヤー)の和音構成は主音11と第2音12
と第3音13の3つの音階で決まるが、和音構成
の展開として第4音以降を主音の1オクターブ上
に展開した。但しM(メジヤー)とm(マイナ
ー)の和音の第7音17は主音の2オクターブ±
にある。主音の音階に関係なく、M(メジヤ
ー)、m(マイナー)等各和音コード構成音は主
音からの各構成音の音程が一義的に定まる。
第3図は第2図に示された和音コードの各構成
音の音階関係を主音から半音の数として何個離れ
ているかを数値化した図表であり、この数列はコ
ンピユータ300の記憶素子ROM320に記憶
されている。第4図、第5図、第6図は主音が指
定された時指定された主音に対し適当な和音コー
ドを選択するためにコンピユータ300の記憶素
子ROM320に記憶されている数列を示す図表
である。
楽譜に適当個数の#(シヤープ)又は♭(フラ
ツト)が描かれていないとき、調子は長調であれ
ばハ長調であり、短調であればイ短調である。ハ
長調の場合によく用いる基本的な和音は〔CM、
FM、G−7〕である。〔CM〕は主音が〔C〕で
和音コードがM(メジヤー)であり〔FM〕も同
様に主音が〔F〕で和音コードがM(メジヤー)
であり、〔G−7〕は主音が〔G〕で和音コード
が−7(セブン)である。但し〔C〕、〔F〕、
〔G〕と主音の音階を記述したが〔C1〕、〔C2〕、
〔C3〕、〔C4〕、〔C5〕等どのオクターブ単位の音域
にあつても構わない。
イ短調の場合によく用いる基本的な和音は
〔Am、Dm、E−7〕又は〔Am、Dm、Em〕で
ある。〔E−7〕の第2音が〔G〕の半音高い音
となつているのを除くと、ハ長調又はイ短調で
は、〔CM、FM、G−7、Am、Dm、E−7、
Em〕の各和音は五線譜の音階にあり、#、♭で
の表現を必要としない。#(シヤープ)又は♭
(フラツト)が適当個数楽譜に描かれていない場
合の調子をハ長調かイ短調であると述べたが、こ
れは一曲を通しての曲想がハ長調かイ短調であ
り、曲中部分的にハ長調からイ短調へ、又はイ短
調からハ長調へと部分的曲想が変化している場合
が多い。
従つてハ長調又はイ短調の場合、主音として
各々〔A、B、C、D、E、F、G〕の音階が選
ばれた時和音コードはそれぞれ〔m、M、m、−
7、M、−7〕を選ぶ様に構成すれば、ほぼ一般
的な曲想に合う和音をつける事が出来る。上記の
点を鑑みて、ハ長調又はイ短調のとき、主音が指
定された時最もよく対応する和音コードを決め、
第4図に図表として表した。主音がBの場合、
“シ、レ、ソ”の和音即ち〔Bdim〕を対応させ
た。また、〔#C、#D、#F、#G、#A〕の
主音に#が付いている場合は、第2音以降が五線
譜の音階にある様和音コードを対応させた。
〔M、M−7、−7、m、m−7、dim〕の和音コ
ードに対応する数値を、〔0、1、2、3、4、
5〕とし第4図に示す和音コードの数値でつくる
数列〔0、3、3、0、2、0、5、2、5、
3、0、5〕をコンピユータ300の記憶素子
ROMに記憶する。
該数列を用いて、ハ長調又はイ短調の場合、主
音が指定されると指定された主音に対する適切な
和音コードを選択する事が出来る。複数個の
#(シヤープ)又は♭(フラツト)で表現される
ハ長調又はイ短調でない調子の場合、主音が指定
された場合に選択すべき和音コードはハ長調又は
イ短調の場合と異る和音コードを選択する必要が
生じる。例えば#(シヤープ)が2個ついたニ長
調の場合、5線譜の第1間と第3間の音及びこの
オクターブ単位の音程にある音に#(シヤープ)
がつき、楽譜上の位置よりも半音高い音を表す。
従つてハ長調の場合〔CM、FM、G−7〕と与
えられる和音は、ニ長調では〔DM、GM、A−
7〕を主音を1度上げる事により選ばれる。これ
は、ハ長調の場合基準となる音階(以下キー音階
と称する。)が〔C〕であり、ニ長調の場合はキ
ー音階が〔D〕であるため、ニ長調の場合指定さ
れた主音に対し選択される和音コードは、指定さ
れた主音より1度低い音を主音としてハ長調の場
合に選択される和音コードが選択される。
第5図は、楽譜に#(シヤープ)が適当個数つ
く事により決まる調子を#(シヤープ)の数とキ
ー音階の表す数値とを対応させた数列の図表であ
る。第6図は楽譜に♭(フラツト)が適当個数つ
く事により決まる調子を♭(フラツト)の数とキ
ー音階の表す数値とを対応させた数列の図表であ
る。第5図及び第6図の数列をコンピユータ30
0の記憶素子ROM320の一定領域に記憶して
おく。第5図及び第6図の数値は〔C〕の音階を
0として〔#C〕、〔D〕、〔#D〕等が〔C〕の音
階と較べ半音の数にして何個上にあるかを示す数
値である。
次に適当個数の#(シヤープ)又は♭(フラツ
ト)が楽譜についている調子の主音が指定された
場合の和音コードの選び方を述べる。
音階(音域を表す数字の添字は何れであつても
同じ)〔C、#C、D、#D、E〜B〕を数値
〔0、1、2、3、4、………、11〕に対応させ
る。第5図又は第6図から、#(シヤープ)又は
♭(フラツト)の個数によるキー音階に対応する
数値(αとする)を選ぶ。押された主音(対応す
る数値がβとする。)に対応する和音コードはβ
−α=γ(γ0)、β−α<0の時β−α+12
=γ′(γ′>0)で表わされるγ又はγ′を第4
図の主音に対する数値としたときの和音コードを
選ぶ。例えば#(シヤープ)が2つで表現される
ニ長調の場合、主音が〔D、#D、E〕の場合、
βが〔2、3、4〕となる。第5図よりα=7で
あるから、γ′はそれぞれ、β−α+12で〔7、
8、9〕となり、第4図より、〔−7、dim、
m〕の和音コードが選択される。第7図は#(シ
ヤープ)が1つで表現されるト長調の場合の主音
に対応する和音コードを該方法により選ばれた図
表である。
以上述べた様に第4図、第5図、第6図の数列
をコンピユータ300の記憶素子ROMに記憶し
ておき、#(シヤープ)又は♭(フラツト)の個
数を予め指定しておけば、指定された主音に対す
る典型的な和音コードをコンピユータ300の演
算処理により選択する事が出来る。
勿論和音コードを指定する和音コード入力手段
を有し、主音と和音コードを指定する事によつて
和音を指定する事も出来る。この方法だと、和音
の指定に主音と和音コード共に指定しなければな
らない反面、一定規則化されない主音と和音コー
ドの組合せを指定する事が出来る。
又、鍵盤の複数の鍵を同時に押えて和音を指定
する事も出来る。この方法だと従来の鍵盤楽器の
演奏方法に近くなり、若干の演奏技術を必要とす
るが、全ての鍵盤のうち、任意の組合せの和音が
指定でき、和音選択の自由度が増す。尚本発明構
成の和音の自動演奏装置は同時に4音を出力でき
また、和音パターンによつては和音構成音の第7
音まで出力できる構成としているため、該鍵盤に
て直接和音を指定する場合、指定された和音の展
開による和音構成音を第7音までコンピユータ3
00の演算処理により決定する必要がある。例え
ば〔G3、B3、D4〕と〔ソ、シ、レ〕の和音が対応
する鍵盤を同時に押す事により指定された場合
〔G3〕を和音構成音の主音とし〔B3〕を第2音とし
〔D4〕を第3音とし、第4音は主音の1オクター
ブ上の音階、即ち〔G4〕、第5音は第2音の1オ
クターブ上の音階、即ち〔B4〕、第6音、第7音
はそれぞれ〔D5)、〔G5〕の音階とする。又1オク
ターブ内に第4音まで指定された場合は、第5音
以降を指定された主音、第2音、第3音の1オク
ターブ上の音階となる様決定し、RAM330の
一定領域に記憶する様コンピユータ300はプロ
グラムされている。また、例えば〔C4〕、〔E4〕の
様に2音しか指定されなかつた場合は第3音を主
音(この場合〔C4〕)の5度上の音階(この場合
は〔G4〕)とし、前述の如く第4音、第5音、第
6音を主音、第2音、第3音の1オクターブ上に
(即ち、〔C5〕、〔E5〕、〔G5〕)、第7音は主音の2
オクターブ上の音階となるよう決定し、ROM3
30の一定領域に記憶する。
第8図は〔C4M〕(主音が〔C4〕で和音コード
がメジヤー)の場合の和音パターンの具体例2例
を拍子が8/8の場合の1小節分について楽譜に示
したものである。この図においてパターン1は8
ビート的奏法であり、パターン2はアルペジオの
奏法の1つである。
第9図は第8図に示した和音パターンを数値化
した図表であり、この数列はコンピユータ300
の記憶素子ROM320に記憶されている。第8
図パターン1の様に4つの音階で和音が構成され
ている場合があるので、同時に4つの音源回路が
駆動されなければならない場合がある。従つて本
実施例では第1図に示したように4つの音源回路
700,800,810,820を設ける。この
各音源回路を便宜上チヤンネル1(CH1と記す)
〜チヤンネル4(CH4と記す)と名付ける。第8
図パターン1において、21〜25の音符を
(CH1)が出力し、31〜38の音符を(CH2)が
出力し、41〜48の音符を(CH3)が出力し、
51〜58の音符を(CH4)が出力する。
第8図パターン2においては、21,22の音
符を(CH1)が出力し、31の休符と32,3
3,34,35の音符を(CH2)が出力し、41
〜44は(CH3)、51,52は(CH4)が出力す
る。なお休符を出力すると言う言葉を使つたが、
これは休符長に対応する時間音を出力しないと言
う意味で(CH1〜CH4)が第8図の楽譜に示され
た時間関係により駆動される。休符を含めた音符
の音階関係と音符長(休符の場合は休符長である
が以下音符長と言う言葉にこれを含める。)を各
和音パターンのチヤンネル毎に2桁の16進数とし
て数値化したものが第9図であり、例えば第9図
パターン2の(CH1)の数列“08”と“18”は第
8図パターン2の音符21と22を数値化したも
のであり、“08”の中の“0”は和音構成音の主
音を意味し、“8”は16分音符の長さを1とした
場合の音符長、即ち2分音符を意味する。“18”
の“1”は和音構成音の第2音を意味する。
第9図に示された2桁の16進数を“XY”とす
ると“X”は和音構成音の第何音であるかを示
す。“X=0”なら主音、“X=1”ならば第2
音、“X=N”ならば第N+1音と言う関係にあ
る。“Y”は16分音符を1とした場合の音符長を
示し“Y=1”なら16分音符、“Y=2”ならば
8分音符、“Y=4”なら4分音符、“Y=6”な
ら符点4分音符、“Y=8”ならば2分音符と言
う具合に対応する。
尚“X=F”(16進数)の場合は休符を示しこ
の時“Y”は16分休符を1としたときの休符長を
示す。
〔C4M〕(主音がC4で和音コードがメジヤー)
と指定されたとき、パターン1とパターン2は第
8図に示された楽符通り演奏されるが、例えば
〔E4m−7〕と指定された時パターン1は第10
図に示す楽符の様に演奏される。また、〔C4M−
7〕と指定された時パターン2は第11図に示す
楽符の様に演奏される。
次に第10図の音符21,31,41,51,
32,42,52が如何にして図示された音階及
び音符長に対応づけられているかを説明する。第
10図音符21は第9図パターン1、(CH1)dig
1に記されていを数値“06”により、和音構成音
の第何音であるかと、音長が指定される。和音構
成音の第何音であるかを示す数字が“0”である
からこれは主音を示し、一方主音は〔E4〕と指定
されているから、第10図音符21の音階は
〔E4〕である。前記の数値“06”の“6”が音符
長を示し、16分音符の6倍の長さの音符を指定さ
れるから結局第10図の音符21は音階が
〔E4〕の符点4分音符を示す。第10図の音符3
1は第9図のパターン1、(CH2)のdig1に示さ
れる数値“12”により和音構成音の第2音で音符
長が16分音符の2倍即ち8分音符と指定される。
一方和音コードが〔m−7〕と指定されているか
ら、第3図の〔m−7〕の行の第2音の列に示さ
れる数値“3”が半音の数として主音〔E4〕に加
えられるから、音階は〔E4〕より短3度上の音
階、即ち〔G4〕となる。従がつて第10図音符3
1は音階が〔G4〕の8分音符を示す。同様にして
第10図音符41,51はそれぞれ音符長が8分
音符で〔E4m−7〕の和音構成音の第3音及び第
4音であり、音階は〔E4)の半音の数として
“7”及び“11”加えられるから、〔B4〕、〔D5〕の
音階を示す。第10図音符32,42,52はそ
れぞれ第9図パターン1(CH2)dig2、(CH3
dig2、(CH4)dig2に示される数値“12”、
“22”、“32”により和音構成音の第何音であるか
及び音符長が同様に指定される。
第11図は〔C4M−7〕(主音がC4、和音コー
ドがM−7)と指定されたときパターン2が演奏
される楽譜を示す。
第11図の音符21,31は第8図のそれと全
く同じであるが、音符42が第8図では音階が
〔C5〕であつたが第11図のそれは〔B4〕となつて
いる。
この音符42は第9図パターン2、〔CH3〕dig
2の数値“34”で指定され、音符長に関しては16
分音符の4倍の長さ、即ち4分音符であり、音階
は和音構成音の第4音が指定され、第3図より
〔M〕の場合の第4音は主音から半音が12個上の
音階(即ち1オクターブ上の音階)であり、〔M
−7〕の場合第4音は主音から半音が11個上の音
階と指定される。一方主音が〔C4〕と指定されて
いるから、第8図の音符42の音階は〔C5〕であ
り、第11図の音符42の音階は〔B4〕となる。
以上、和音の主音と和音コードが指定されたと
き、和音パターンが指定された和音にて演奏され
る演算方法にて述べたが、この和音の指定は既述
の如く和音の主音と和音コードを指定する事によ
つても、和音の主音を指定し、和音コードを第4
図、第5図、第6図の如き図表を用いて演算し指
定しても同様である。また、既述の如く複数の鍵
を同時に押す事によつて和音を指定しても、全く
同様である事は明らかである。
また、和音パターンを数値化する第9図の図表
と和音コードを数値化する第3図の図表を用いて
説明したが、第12図の如く、和音コード毎に和
音パターンを数値化する図表を用いても全く同じ
様に和音パターンの演奏を指示する事が出来る。
第12図は和音パターンを和音コード毎に数値
化した図表である。図において、3桁の数値が記
されている。この数値を〔UVW〕とすると、
〔UV〕は主音から半音の数にして何個高い音階か
を示し、〔W〕は16分音符を1としたときの音符
長を示す。従がつて音符長は和音コードによつて
影響を受けず、第9図の図表の2桁の数値
〔XY〕の音符長を示す数値〔Y〕と〔W〕は一致
する。
第12図パターン1、和音コード〔M〕のdig
1に記される数値〔006〕、〔042〕、〔072〕、〔122〕
は和音コードが〔M〕(メジヤー)の場合で第9
図パターン1、dig1の数値〔06〕、〔12〕、〔22〕、
〔32〕に対応し、主音が〔C4〕のとき、第8図の
音符21,31,41,51を示す。この場合音
符21,31,41,51は第9図の図表による
数値〔06〕、〔12〕、〔22〕、〔32〕ではそれぞれ、符
点4分音符の主音、8分音符の第2音、8分音符
の第3音、8分音符の第4音と指定されたのに対
し、第12図の図表による数値〔006〕、〔042〕、
〔072〕、〔122〕ではそれぞれ、主音より半音が
〔00〕個上の音階の符点4分音符、主音より半音
が〔04〕個上の8分音符、主音より半音が〔07〕
個上の8分音符、主音より半音が〔12〕個高い8
分音符という表現になり、この場合主音が
〔C4〕であるからそれぞれ〔C4〕、〔E4〕、〔G4〕、
〔C5〕の音階を示し結局第9図及び第3図の図表
を用いて計算するのと同じ結果となる。第12図
の図表を用いた場合、計算処理するプログラム
は、簡略化されるが、和音コードの種類が多い場
合、第12図図表を記憶する記憶素子の容量が増
えると言う欠点を有する。
以上に説明した和音パターンはコンピユータ3
00の記憶素子ROM320に対応する数列が記
憶されたものについて説明したが、任意和音パタ
ーンを作成し、該和音パターンに対応する数列を
記憶素子RAMに記憶すれば、記憶素子ROMに対
応する数列の記憶されている和音パターンと共
に、和音パターンに対応するパターン番号を指定
する事により、所望和音パターンによる和音の自
動演奏を行う事が出来る。第8図に示すパターン
1、パターン2の和音パターンを作成する場合第
9図記載の図表の数列をコンピユータ300の記
憶素子RAM320に記憶すればよく最も典型的
な方法としては、0〜Fの16進の数値キーを用い
て2桁の数値をチヤンネル毎に順次入力していく
方法がある。2桁の数値“XY”は、“X”が和音
構成音の第何音であるかを示し、“Y”は16分音
符を1としたときの音符長を示すよう計算し、入
力する訳であるが楽符と数値の対応がつきにくい
と言う問題点を有すると考えられる。そこで、別
の和音パターンの入力方法としては入力条件を任
意設定し、(例えば〔C4M〕)チヤンネル毎に鍵盤
と音符長を表示するキーを押す事により音階と音
符長を指定し、入力する方法や鍵盤の複数の鍵を
同時に押して和音構成音を直接指定し、音符長に
対応するキーを押す事により和音パターンを入力
する方法もある。
第15図は本発明装置の入力スイツチの機構を
示す配置図である。同図において110は鍵盤で
あり、各白鍵及び黒鍵は押されたとき各接点を閉
じ、対応する数値をコンピユータ300に入力す
る。最左端の白鍵〔C3〕から黒鍵〔#C3〕、白鍵
〔D3〕、黒鍵〔#D3〕、白鍵〔E3〕、白鍵〔F3〕と半
音上る毎に1つづつ増す数値、〔30、31、32、
33、34、35、………、66〕が各鍵に対応する数値
として、コンピユータ300に与えられる。12
0は数値キーである。130は和音コードを指定
する場合のコードキーである。140は音符長を
指定する音符キーである。150は各機能を指定
する機能キーであり、数値キー120又は楽器キ
ー160と共に指定される。例えばオルガンにて
演奏する様指定するには、「楽器」のキーを押
し、次いで「オルガン」のキーを押す事により指
定する。170は休符を指定する休符キーであ
り、対応する数値として〔90〕がコンピユータに
入力される。180は操作を指定する操作キーで
ある。
190はテンポ、音域、音量を任意設定する可
変抵抗器部である。
以下本実施例について順次説明を加える。先ず
和音パターンをプログラムする手順について説明
する。第15図記載の操作キー180のうち「パ
ターンプログラム」のキーを押し、次いでプログ
ラムするべき和音パターンのパターン番号に対応
する数値キー120を押す〔本実施和音の自動演
奏装置は予め複数の和音パターンが用意され、更
に複数の和音パターンがプログラム可能となる構
成とする為、和音パターンはそれぞれそれを指示
するパターン番号を付けなければならない。〕。
押されたキーは数値情報としてコンピユータ3
00に与えられ、この数値情報による指定(すな
わち、「パターン入力」と「パターン番号」の指
定)により、コンピユータはROM320に予め
記憶されているプログラムに従い記憶素子RAM
330の指定されたパターン番号の和音パターン
のデータを入れるべき先頭番地を決定し、該先頭
番地をRAM330の一定領域に記憶しておく。
和音パターンをプログラムする際の入力方法に
は既述の如く複数種類の入力方法があり、既述の
パターン1はパターン2をプログラムする場合を
例にとつて、それぞれの入力方法について説明す
る。
(イ) 数値キーにて、和音構成音と音符長を数値キ
ーにて入力する場合を、パターン1を例にとつ
て説明する。第8図のパターン1の音符21,
22,23,24,25はそれぞれ和音構成音
の主音であり、音符長は16分音符を1とした場
合、それぞれ、“6”、“2”、“2”、“4”、
“2”である。主音は“0”、第2音は“1”、
第3音は“2”、第N+1音は“N”と表すか
ら、21〜25の音符を表す数値“06”、
“02”、“02”、“04”、“02”を順次入力する。第
8図パターン1の音符31〜38はそれぞれ和
音構成音の第2音(即ち数値“1”が対応す
る。)であり音符長は8分音符(即ち16分音符
を1としたとき数値“2”が対応する。)の
で、それぞれ数値“12”を順次入力する。同様
にして音符41〜48には数値“22”を、51
〜58には数値“32”を順次入力する。従つて
第15図操作キー180の「パターンプログラ
ム」、数値キー120の1、機能キー150の
「チヤンネル」のキー、該チヤンネル番号を表
すための数値キー120の1、を順次押し続い
て数値キー120を“06”、“02”、“02”、
“04”、“02”と順次押し、次に操作キー180
の「(,)」のキーを押すと、和音パターンのパ
ターン名1のCH1のデータとして“06”、
“02”、“02”、“04”、“02”の数列がRAM330
のパターン番号1の和音パターンを記憶する領
域に記憶される。続いて、「チヤンネル」のキ
ー、該チヤンネル番号を表す数値キー120の
“2”のキーを押し、数値キー120を順次
“12”、“12”、“12”、“12”、“12”、“12”、“
12”、
“12”と押し「(,)」のキーを押すと和音パター
ンのパターン名1のCH2のデータとして
“12”、“12”、“12”、“12”、“12”、“12”、“
12”、
“12”の数列がRAM330に記憶される。同様
の操作をする事により第9図、パターン1に記
載の数列をコンピユータ300の記憶素子
RAM330のパターン番号1に対応する領域
に記憶する。尚、休符を指定するには16進数の
〔F〕を表す数値キー(図示せず)が休符キー
170を押す事により行う。休符キーが押さ
れ、このキーに対応する〔90〕の数値がコンピ
ユータに入力されるとコンピユータは〔F〕
(16進数)を割り当てる様プログラムされてい
る。
(ロ) 〔C4M〕、〔D3m−7〕等入力条件を予め設定
し、鍵盤110と音符キー140を用いて和音
パターンをプログラムする場合を、パターン2
を例にとつて説明する。第15図の操作キー1
80の「パターンプログラム」のキー、数値キ
ー120の“2”、鍵盤110の“C4”、和音
コードキー130の“M”のキーを順次押す
と、押されたキーは数値情報としてコンピユー
タ300に与えられ、この数値情報による指定
(すなわち「パターンプログラム」とパターン
番号及び〔C4M〕の入力条件)により、コンピ
ユータは予め記憶されているプログラムに従い
記憶素子RAMのパターン2のデータを入れる
べき先頭番地を決定し、RAM330の一定領
域にこれを記憶する。
次に「チヤンネル」、「1」のキーが押された
のち「C4」、音符キー140の「〓」、「E4」、
「〓」、「(,)」のキーが順次押されると、コンピ
ユータ300はパターン2、チヤンネル1のデ
ータとして“42”、“8”、“46”、“8”の数列を
得る。入力条件が〔C4M〕(主音〔C4〕に対応
する数値が“42”)と与えられているから押さ
れた鍵盤〔C4〕、〔E4〕に対応する数値“42”、
“46”から、入力条件により指定された主音に
対応する数値“42”を引く。この結果、“0”
と“4”の数値を得る。この数値は主音よりも
半音の数にして何音高いかを表し、入力条件に
より指定された和音コードがM(メジヤー)で
あるから第3図和音コードMの行にある数値に
対応する構成音番号(主音が“0”で、第2音
が“1”、第N音が“N−1)を探す。この場
合“0”(主音)と“1”(第2音)の数値が探
される。ここで探された数値“0”と“1”と
を音符長に対応する数値“8”と組合せて
“08”、“18”の数列をパターン2、チヤンネル
1のデータとしてRAMに記憶する。チヤンネ
ル2,3,4に関しても同様に行う。尚、休符
の場合は、休符キー140を押す事により指定
する。
(ハ) 〔C4M〕、〔D3m−7〕等入力条件を予め設定
し、鍵盤110の複数の鍵と音符キーを用いて
和音パターンをプログラムする場合を、パター
ン3を例にとつて説明する。
第16図はパターン3を〔C4M〕にて表現し
た楽符を示し、パターン3の各音符が和音構成
音の第何音であるか、また音符長はいくらであ
るかを対応する数値による図表として示したも
のが第18図であり、これは第8図のパターン
1、パターン2を第9図の図表として表現した
ものと全く同じ表現である。即ち、2桁の数値
(16進数)を(X、Y)とすると、和音構成音
の第X+1音で音符長は16分音符のY倍の音符
を示す。但しX=F(16進数)の場合は休符を
示す。第17図は〔E4m〕にてパターン3が演
奏される楽譜を示したものである。パターン3
はサンバのリズムを刻む和音パターンである。
「パターンプログラム」、「3」、「E4」、「m」に
対応するキーを順次押すと、(ロ)の場合と同様に
入力条件〔E4m〕にて、パターン番号3の和音
パターンを記憶する記憶素子RAM330の先
頭番地が用意される。次に第17図記載の音符
21,31,41,51に対応する鍵盤110
の〔E4〕、〔G4〕、〔B4〕、〔E5〕の鍵を同時に押さ
え、音符キー140の「〓.」のキーを押す。
〔E4〕、〔G4〕、〔B4〕、〔E5〕、〔〓.〕のキーは対
応する数値“46”、“49”、“53”、“58”、“3”を
コンピユータ300に入力し、コンピータ30
0は、この数値を第20図dig1に示す如く数
列として記憶素子RAM330の一定領域に記
憶する。続いて第19図記載の音符及び休符2
2,32,42,52を入力すべく対応する鍵
盤110の〔E4〕、〔G4〕の鍵を同時に押さえ、
音符キー140の「〓」のキーを押す。押され
た鍵は2鍵であるためチヤンネル1、チヤンネ
ル2に、〔E4〕〔〓〕と〔G4〕〔〓〕に対応する
数値が割り当てられ、チヤンネル3とチヤンネ
ル4は、休符長が「〓」に対応した16分休符が
割り合てられる。
休符キーに対応する数値は“90”であるため
第20図dig2に示す数列がRAM330の一定
領域に記憶される。同様の操作を繰返し、第1
9図に記載した各音符及び休符に対応する数列
である第20図表をRAM330の一定領域に
得る。尚24,34,44,54の休符及び2
8,38,48,58の休符を入力するには、
鍵盤を押さずに音符キー140の「〓」のキー
を押すだけでよい。パターン3の全ての音休符
を前述の如く入力したのち、第15図操作キー
のうち「(,)」のキーを押すと、コンピユータ
300は用意されたプログラムに従い第20図
図表を、第18図図表に変換する。入力条件が
〔E4m〕と指定されているから、第20図図表
の各音休符に対応する数値から、〔E4〕に対応
する数値“46”を引き、第19図に示す図表を
得る。この音階の差を、第3図和音コード音程
を示す図表の〔m〕の行に対応する数値を参照
し、対応する和音構成音番号に変える。尚第3
図図表にて見つからない数値(この場合は
“44”)は休符を表すF(16進数)に変えると第
18図に示す図表が得られ、従つて和音パター
ンを指定する数列をRAM330のパターン番
号に対応する一定領域に記憶する。音符長又は
休符長を指定するのに(イ)の方法では数値キー1
20を用い、(ロ)(ハ)の方法では音符キー140を
用いたが、数値キー、音符キーの何れでも入力
可能なことは明らかである。
第13図は「琵琶湖周航の歌」の旋律部に本
発明記載の和音パターン(パターン1)による
和声部をつけたハ長調の楽符である。
第14図は「琵琶湖周航の歌」の旋律部に本
発明記載の和音パターン(パターン1、パター
ン2)による和声部をつけたト長調の楽譜であ
る。
以下第13図と第14図の楽譜に記載の和声
部の演奏を例にとつて本実施例構成を説明す
る。尚本実施例和音の自動演奏を行う場合の操
作方法は既述の如く(ニ)鍵盤にて主音を入力する
事により和音の自動演奏を行う入力方法、(ホ)鍵
盤にて主音を入力し、コードキーにて和音コー
ドを入力する事により和音の自動演奏を行う方
法、(ヘ)鍵盤の複数の鍵を同時に押える事により
和音を直接入力する方法、の3つの入力方法が
あり、更に(ニ)、(ホ)、(ヘ)の各入力方法において、
該入力方法により入力された和音のデータを現
在演奏している次の小節の和音の入力データと
して現在演奏している小節の演奏が終了された
のち、該入力された和音のデータに対応する和
音の自動演奏を1小節分行う場合と、入力され
た和音のデータが、次に和音のデータが入力さ
れるまで入力された和音のデータに対応する和
音の自動演奏を行う場合があり、以下これを順
次説明する。
(ニ) 鍵盤にて主音を入力する事により和音の自動
演奏を行う場合。第15図記載操作キー180
の「演奏」のキーを押し、続いて機能キー15
0の「拍子」のキーを押し、数値キー120の
“6”のキーを押す。押されたキーは対応する
数値情報としてコンピユータ300に入力され
コンピユータ300は該数値情報により、拍子
6/8にて和音の自動演奏をするように音響信号
合成回路700,800,810,820に制
御信号を与えるようプログラムされている。機
能キー150による指定は、楽器の種類を指定
する場合は、「楽器」のキーを押し、続いて楽
器キー160のうち、音響信号合成回路にて出
力される所望の楽器音に対応するキーを押す事
により指定する。
拍子の指定は「拍子」のキーを押したのち、
所望の拍子に対応する数値(拍子をN/8とし
たとき、Nに対応する数値、例えば拍子がそれ
ぞれ、3/8、4/8、6/8、8/8であれば、それぞれ
“3”、“4”、“6”、“8”の数値が対応する。)
を押す事により、指定する。
#(シヤープ)又は♭(フラツト)の適当個
数の数で表す移調を指定するには、「#」又は
「♭」のキーを押し、続いてその数を数値キー
120により、指定する。尚これら楽器の指定
と拍子の指定及び移調の指定は該指定がなされ
なければ最も典型的な和音の自動演奏を行う標
準状態、即ち楽器に関してはピアノ、拍子は8/
8、調子は移調のないハ長調又はイ短調が選ば
れるようコンピユータ300はプログラムされ
ている。必要に応じこれら指定をしたのち、数
値キー120を押すと、押された数値に対応す
るパターン番号の和音パターンが次に同様に数
値キー120が押されるまで指定される。従が
つてパターン2にて和音の自動演奏を行うた
め、数値キー120の“2”のキーを押す。鍵
盤110の適当鍵、例えば〔C4〕の鍵を押す
と、拍子が6/8の1小節にわたつて、ピアノの
楽器音にて〔C4M〕でパターン2が演奏され
る。可変抵抗器部190の各可変抵抗器V1
V2,V3を必要に応じ任意調整し、テンポ、音
域、音量を適当値に設定する。
#(シヤープ)又は♭(フラツト)の適当個
数で指定される移調が入力されていないから、
調子はハ長調又はイ短調であり、従がつて鍵盤
110にて指定された主音に対し決定される和
音コードは、第4図記載の図表より主音がそれ
ぞれ、〔C、D、E、F、G、A、B〕の場合
はそれぞれ〔M、m、−7、M、−7、m、
dim〕となる。
次に鍵盤110の〔C4〕のキーを押すと、第
14図記載楽符の第1小節の和声部に記載され
るよう〔C4M〕でパターン2が演奏される。尚
第8図等でパターン2の演奏される楽譜には2
分音符、4分音符や休符を用いて表したが、こ
れは各チヤンネルが実際に音を出力するのに対
応しやすくするため記載したものであり、第1
4図、15図では休符は図示せず、パターン2
は全て8分音符で表現したが、楽符表現上の問
題であり内容は変らない。
続いて第1小節が演奏される期間に、〔C4
の鍵を押すと、第1小節和声部演奏が拍子6/8
の1小節分終ると、第2小節和声部演奏が、図
示の如く行なわれる。同様の操作を繰返して和
音の自動演奏を行う訳であるが、第8小節及び
第11小節は、1小節内で2つの和音が演奏され
なければならない。現在演奏されている小節内
に複数回鍵盤110の鍵が押された場合、次の
小節の拍子を指定された回数にて等分し、等分
された拍子の小節長該指定された和音が演奏さ
れるようコンピユータ300はプログラムされ
ているため、第7小節演奏中に鍵盤110の
〔C4〕の鍵、〔G4〕の鍵が順次押される事によ
り、第8小節は図示の如くパターン2が
〔C4M〕で3/8拍子の期間と、〔G4−7〕が3/8
拍子の期間演奏される。
第14図に示すト長調の場合は、第16図機
能キー150の「#」のキーを押し、続いて数
値キー120の“1”のキーを押す事により、
#(シヤープ)が1個で表現されるト長調への
移調をコンピユータ300に入力する。コンピ
ユータ300は第7図図表に示す如く、主音が
それぞれ〔C、D、E、F、G、A、B〕に対
してはそれぞれ和音コード〔M、−7、m、
M、M、m、−7〕を割り当てる。従がつてハ
長調のとき、主音〔G〕に対して、〔−7〕の
和音コードが割り当てられていたのに対し、ト
長調では〔M〕が割り当てられ第14図第1小
節和音は〔GM〕となる。〔G3、G3、E4、……
…〕と順次入力する事により、ハ長調の場合と
同様に和音の自動演奏を行う事が出来る。尚、
第9小節演奏中にて、数値キー120の“1”
のキーを押す事により、第10小節以降をパター
ン2で演奏する。
(ホ) 鍵盤にて主音を入力し、コードキー130に
て和音コードを入力する場合。(ニ)の入力方法で
は1小節の和声部を指定するのに、主音を入力
するだけで良いのに対し、主音と和音コードを
入力しなければならないと言う点のみが異る。
(ヘ) 鍵盤の複数の鍵を同時に押える事により、和
音を直接入力する場合。(ニ)の入力方法では、1
鍵のみで和音の主音を入力したのに対し、和音
を構成する(構成しなくても構わない。)複数
の鍵を同時に押える事により入力する。尚、
(ホ)、(ヘ)の入力方法にては和音コードを計算決定
する必要がないため移調を指定する必要がな
い。
また、(ニ)の入力方法にて移調を指定するの
に、#(シヤープ)又は♭(フラツト)の個数
にて指定したが、これは第5図及び6図に記載
のキー音階に対応する数値を得、主音に対応す
る和音コードを計算する為であり、移調を
#(シヤープ)又は♭(フラツト)の個数とし
て指定せず、キー音階に対応する鍵又はキー
(図示せず)にて指定しても全く同様に機能す
る事は明らかである。
また、以上の説明では(ニ)、(ホ)、(ヘ)の各入力方
法にて入力された和音のデータを現在演奏して
いる小節の次の和音の入力データとし、現在演
奏している小節の演奏が終了されたのち、該入
力された和音のデータに対応する和音の自動演
奏を1小節分行う場合について述べたが、(ニ)、
(ホ)、(ヘ)の各入力方法にて入力された和音のデー
タが、次に和音のデータが入力されるまで入力
された和音のデータに対応する和音の自動演奏
を行うよう、コンピユータ300をプログラム
できる事も明らかである。この場合、拍子の指
定は行なわなくても良い。
以上の説明から明らかな如く、本発明は和音の
演奏を、極めて簡単な操作で実現する実用性の高
い新規な和音の自動演奏装置を提供する事が出来
る。
尚以上実施例で和音コード構成音の音階関係、
和音パターンを数値化した数列がコンピユータ3
00の記憶素子に記憶され、これを用いて入力指
定された和音の構成音の音階関係および和音パタ
ーンにより指定される各音休符の音階及び音符長
を計算したが、コンピユータのプログラムの中に
入力指定された和音の各構成音の音階関係及び和
音パターンにより指定される各音休符の音階及び
音符長を計算処理するプログラムを有する場合で
も既述された通り動作する事は明らかである。
又以上実施例で、入出力制御、データ記憶、計
算処理の機能を有するマイクロコンピユータ30
0を用いたが、これは前記機能を有するミニコン
等データ処理手段であつてもよい。又、以上説明
で和音コード構成音の音階関係を示す数列や、和
音パターンの数列等がコンピユータ300の記憶
素子ROM320に記憶されている実施例を説明
したが、プログラム及びデータ等が磁気テープ等
外部記憶手段に記憶されており、これをRAMに
転送し、記憶しても既述された通り動作すること
は明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明自動演奏装置の構成を示すブロ
ツク図、第2図は和音コードの構成を示す楽譜図
第3図は第2図に示された各和音コードの構成音
の音程関係を数値化した数値図、第4図はハ長調
の場合主音に対し対応する和音コードを示す数値
図、第5図は#(シヤープ)の数により表現され
る移調に対し、対応するキー音階を示す数値図、
第6図は♭(フラツト)の数により表現される移
調に対し、対応するキー音階を示す数値図、第7
図はト長調の場合、主音に対応する和音コードを
示す数値図、第8図は和音パターンの構成例を示
す楽譜図、第9図は第8図に示された各音符を和
音の第何音であるか、及び音符長に関し数値化し
た数値図、第10図、第11図は夫々第8図に示
した和音パターンの主音及び和音コードを変えた
場合の楽譜図、第12図は第8図に示した和音パ
ターンの各音符を各和音コード毎に、主音からの
音階及び音符長に関し数値化した数値図、第13
図、第14図は夫々本発明装置によつて入力され
た楽譜図、第15図は第1図鍵盤及び入力スイツ
チの詳細を示す構成図、第16図は本発明装置に
依つて入力される和音パターンを示す楽譜図、第
17図は第16図和音パターンを入力する際の鍵
盤の音階に対応させた楽符図、第18図は第16
図に示された各音符を和音の第何音であるか、及
び音符長に関し数値化した数値図、第19図、第
20図は夫々第16図に示す和音パターンを入力
して演算処理により第18図に示す数値図を得る
過程を示す数値図であり、100は鍵盤及び入力
スイツチ、300はマイクロコンピユータ、70
0,800,810,820は音源回路を各々示
している。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 和音の主音を指定する入力手段と、メジヤ
    ー、マイナー、メジヤーセブン等の和音構成音の
    音程関係(以下和音コードと定義する。)を指定
    する入力手段と、和音構成音の音程開係を数値の
    組み合せとして記憶する和音コード記憶手段と、
    拍子を指定する入力手段と、一定和音が各種演奏
    方法で演奏される楽譜(以下和音パターンと定義
    する。)の適当拍子の1小節にある全ての音符及
    び休符を、休符に対しては休符記号に対応させた
    数値と、休符長に対応させた数値を1組とし、音
    符に対しては和音の各構成音名それぞれに所定数
    値を対応させ、かつ、音符長にもその長さに応じ
    所定数値を対応させ、この音符及び休符に対応し
    た数値により構成されるデータ列として、一定和
    音が各種演奏方法で演奏される楽譜を記憶する和
    音パターン記憶手段と、複数の和音パターンのう
    ちの1つを指定する和音パターン入力手段と、前
    記主音を指定する入力手段と前記和音コードを指
    定する入力手段で指定された主音と和音コードか
    ら和音の情報を前記和音コード記憶手段から算出
    し、前記和音パターン入力手段で指定された和音
    パターンに対し、前記和音の情報に基づいて和音
    の演奏楽譜情報を前記拍子を指定する入力手段で
    指定された小節の長さの間算出し、前記和音の演
    奏楽譜情報に基づいて楽音信号を発生するよう音
    源回路を駆動する演算回路と、から成ることを特
    徴とする和音の自動演奏装置。
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