JPS6255050A - 栄養性および消化性の改良された膨化製品およびその製造方法 - Google Patents

栄養性および消化性の改良された膨化製品およびその製造方法

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JPS6255050A
JPS6255050A JP60193192A JP19319285A JPS6255050A JP S6255050 A JPS6255050 A JP S6255050A JP 60193192 A JP60193192 A JP 60193192A JP 19319285 A JP19319285 A JP 19319285A JP S6255050 A JPS6255050 A JP S6255050A
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柳本 正勝
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、栄養性および消化性の改良された膨化製品お
よびその製造方法に関し、さらに詳細には、穀物種子に
対し、酵母を混合して加熱押出し成型することによる膨
化製品およびその製造方法に関するものである。
コメ、ムギ、トウモロコシ等の穀物種子は、古くより人
類の食糧として利用され、エネルギー源として重要なも
のであるが、同時にタンパク質やビタミン類の源として
もその意味1よ大きい。しかしながら、穀物種子は総じ
てタンパク質含量が少ないのみならず、必須アミノ酸、
特にリジン含量が低いという共通の問題点を有しており
、タンパク質およびビタミン類の強化された穀物食品に
対する必要性はきわめて高いと言える。
また、わが国において、総人口に対する高齢者の割合が
増加し、乳幼児や病弱者も含めると、消化性の良好な食
品を必要とする人は非常に多いと考えられる。
上述の背景を踏まえて、本発明の目的とするとごろは、
栄養性および消化性の改良された穀物食品を提供するこ
とならびに産業上利用可能で実用的な該食品の製造方法
を提供することにある。具体的には、穀物種子および該
穀物種子の5−30重量%の殺菌された酵母を含有し、
5.0m#/g以上の比容積を有し、該酵母含有穀物種
子のデンプンのアルファー化度が90%以上である膨化
製品およびその製造方法を提供することにある。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〕従来
、穀物種子に対するタンパク質強化のためには、小麦グ
ルテンやグルテンミール等の穀物タンパク、大豆粕やナ
タネ粕等の油糧種子あるいはフィンシュミールやオキア
ミ等の水産物タンパクが用いられてきた。これらのうち
穀物タンパクの場合は、穀物種子の良好な膨化性を損な
うことが少ない点では優れているものの、タンパク質中
のリジン含量が少なく、栄養性改良の効果の点から不適
当である。水産物タンパクおよびナタネ粕の場合は、栄
養性改良の点からは有効であるものの、少量の添加でも
穀物種子の膨化性を著しく損なうので不適当である。大
豆粕の場合は、穀物種子の膨化性をかなり損なうととも
に、ビタミンB群の強化効果の点で不充分である。
酵母は、タンパク含量が多い上にリジンの比率も高く、
ビタミンB群も多いので、添加原料としての潜在的可能
性は有するものの、その細胞壁が強固なために、人体内
で消化吸収されにくいという問題があった。さらに、酵
母を大量に摂取すると、血中の尿酸量が増加するという
問題もあった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、前述の問題点に鑑み、鋭意研究を行なっ
た結果、穀物種子に適量の酵母を添加混合し、適正水分
でエクストルーダーにより加熱押出し成型することによ
って、栄養性および消化性の改良された膨化食品を製造
し得る事実を見い出し、本発明を完成したものである。
本発明は、細胞壁が破損し、殺菌された酵母を、穀物種
子100部に対して5−30部の割合で含有し、5.0
ml/g以上の比容積を有し、該酵母含を穀物種子のデ
ンプンのアルファー化度が90%以上である栄養性およ
び消化性の改良された膨化製品であり、さらに本発明は
穀物種子100部に対し、酵母を5−30部添加混合し
、水分含量10−30%、温度120℃以上、圧力10
kg/12以上の処理条件で、エクストルーダーにより
加熱押出し成型することを特徴とする栄養性および消化
性の改良された上記膨化製品の製造方法に関する。
本発明における穀物種子とは、食用イネ科植物の種子を
指し、具体的にはコメ、コムギ、オオムギ、ライムギ、
エンバク、トリティカレ、トウモロコシ、アワ、ヒエ、
キビ、モロコシ、ハトムギ等を挙げることができる。穀
物種子には、デンプンがアミロースおよびアミロペクチ
ンから構成されるウルチ性の種子と、デンプンがアミロ
ペクチンのみから構成されるモチ性の種子とがあるが、
アミロースは脂質と複合体を形成した場合に、デンプン
の糊化を抑制することが知られており、本発明において
はウルチ性の穀物種子においても目的の達成は可能では
あるものの、モチ性の穀物種子の方がより好適である。
モチ性の穀物種子を用いた場合は、加熱押出し成型にお
いて、体積膨張および水溶性全糖の増加が著しく、膨化
製品の食感および消化性がきわめて優れたものとなる。
特にモチ米の場合は、膨化製品の食味が住良であり、モ
チ性のモロコシの場合は、体積膨張が著しく、ハトムギ
の場合は、種子自体のタンパク含量が多く、これらはい
ずれも本発明においてきわめて適した穀物種子である。
本発明における酵母とは、生活の大部分を単細胞で過ご
し、栄養生殖を出芽によって行なう真菌類を1旨す、具
体的にはパン酵母、ビール酵母、ブドウ酒酵母、醤油酵
母、乳糖発酵性酵母、飼料酵母等を挙げることができ、
菌種基としてはサツカロミセス祷セレビシェ(Sacc
haromyces  cerevi−siae)、サ
ン力ロミセス・カールスベルゲンシス(Sacchar
omyces  carlsbergensis)+サ
ツカロミセス0ロキシー(Saccharom ces
  rouxii)、クルイベロミセス・フラギリス(
Ktu verom ces  江u旦旦Lクルイベロ
ミセス・ラクテイス(にlu verom cesIa
ctis) Iキャンディダ・ウテイリス(Cand 
1dautilis)等を挙げることができる。
S CP (Single Ce1l Protein
)に関するWHOの規準によると、核酸は2(57日)
以下の摂取量に抑える必要がある。本発明における酵母
も核酸含有量が多い(5−12%)ので、酵母単独の押
出し成型製品は不適当である。この点からも、3.3−
20倍量の穀物種子と混合膨化して、通常の食品程度の
核酸含有量に低下せしめることが有効であり、より好ま
しくは核酸を除去した脱核酵母を使用することが適して
いる。酵母の核酸は調味料の原料として有用、であり、
抽出9分解されて呈味性ヌクレオチドとして利用されて
いるが、本発明の場合、核酸は不要であり、かかる核酸
除去酵母、すなわち脱核酵母が極めて適している。
本発明における穀物種子に対する酵母の添加割合として
は、5−30重量%の範囲にあることが必要である。添
加割合が5%未満では、酵母添加によるタンパク質およ
びリジン、さらにはビタミンBの強化効果力で不充分で
あり、また添加割合が30%を超える場合は、該酵母含
有穀物種子のデンプン含量が約62%以下となり、膨化
不充分のために、5.0ar1/g以上の比容積の製品
が得られず、食感の優れた膨化製品とならないので不適
当である。酵母の添加による栄養強化の効果と膨化抑制
の影響との観点から、より好ましくは該穀物種子に対し
10−20!を量%の酵母を添加混合することが望まし
い。本発明によれば、ビタミンB含fio、6■%以上
の膨化製品が得られる。
本発明における該酵母含有穀物種子の水分含量は10−
30重量%の範囲にあることが必要である。10重景%
未満の場合は、デンプンの糊化が不充分となるのみなら
ず、加熱時における該酵母含有穀物種子の流動性が低下
するために、良好な膨化製品が得られない。一方、30
重量%を超える場合は、加熱時における該酵母含有穀物
種子の過度の流動性に起因する圧力不足によってエクス
トルーダー出口における体積膨張が不充分となり、5、
Omj!/g以上の比容積が達成できないので不適当で
ある。水分含量を調整するためには、一定の温湿度の調
湿室中に静置して緩徐にして均一に平衡化することが望
ましいが、一定量の水を噴霧して調湿しても良い。
本発明に使用するエクストルーダーとは、加熱押出し成
型装置を意味し、蒸気、電熱ヒーター。
誘電加熱等により原料を加熱しながらモーター駆動のス
クリューによって該原料を粉砕、混ねつ。
圧縮、移送し、細孔より押出す加工装置である。
スクリューの軸数により一軸型あるいは二軸型と区別す
る場合もあり、本発明においては食品製造の実用性とい
う観点から、装置が安価で操作も簡便な一軸型エクスト
ルーダーが適している。具体的には、Wenger社の
X−150型り・7カーエクストルーダー、 B ra
vender社の20D−N型エクストルーダー、ブラ
ザーズ社のフリトグレンパフマシン等を挙げることがで
きる。
本発明の方法におけるエクストルーダーの処理条件とし
ては、温度120℃以上、圧力10kg/Cff1z以
上であることが必要である。酵母の細胞壁を破壊し、穀
物種子のデンプンをアルファー化して消化吸収性を高め
るためには、エクストルーダー内部が水の沸点以上の高
温高圧状態であって、出口において水の突沸による組織
構造の破壊および急速な体積膨張、乾燥、成型が行なわ
れること、すなわち膨化する必要がある。しかるに、温
度が120℃未満であるか、あるいは圧力が10kg/
cmz未満の場合は、単に押出されるか、あるいは細孔
の詰まりを生じて上述の膨化が起こらないので不適当で
ある。上述の膨化処理の結果、該穀物種子のデンプンの
アルファー化度は90%以上となり、酸素分解を受けや
すく、消化性の優れた食品が得られる。アルファー化度
が90%未満の場合は、さらに蒸煮や油ちょう等の調理
が必要となるので不適当である。
〔発明の効果〕
本発明の効果は以下のとおりである。
16穀物種子に対し、5重量%以上の酵母を添加混合す
ることにより、タンパク含量が多く、リジンやビタミン
Bの豊富な膨化製品が得られる。
2、水分含量10−30重量%、温度120℃以上、圧
力10kg/am”以上の処理条件でエクストルーダー
により膨化加工を行なうことにより、デンプンが90%
以上アルファー化され、消化性の改良された膨化製品が
得られる。
3、水分含fi10−30重景%、処理温度120℃以
上、圧力I Q kg / caa ”以上ゐ処理条件
でエクストルーダーにより膨化加工を行なうことにより
、添加酵母の細胞を破壊して消化性を高めることが可能
となる。
4、水分含量10−30重量%、温度120℃以上、圧
力10kg/am”以上の処理条件でエクストルーダー
により膨化加工を行なうことにより、穀物種子の優れた
膨化性を著しく損なうことなく、比容積5.Omj!/
g以上の食感の良好な膨化製品が得られる。
5、穀物種子としてモチ性の穀物種子を用いる場合は、
膨化加工時の体積膨張が著しく、水溶性全糖の多い膨化
製品が得られる。
6、酵母として脱核酵母を用いる場合は、大量摂取した
場合においても安全性の高い膨化製品が得られる。
7、穀物種子としてモチ米を用いる場合は、食味住良な
膨化製品が得られる。
8、穀物種子としてモチ性のモロコシを用いる場合は、
比容積のきわめて大きい膨化製品が得られる。
9、穀物種子としてハトムギを用いる場合は、タンパク
含量のきわめて高い膨化製品を得ることができる。
10、エクストルーダーとして一軸型エクストルーダー
を用いる場合は、安価にして簡便に膨化製品を得ること
ができる。
〔実施例〕
実施例1 モチモロコシを、中野式竪型精米麦機を用いて歩留88
%に精白した。この精白モロコシ(水分含量14%) 
3.0 kgに対して無添加またはパン酵母、大豆粕お
よびグルテンミールのいずれかをそれぞれ乾物として1
5重量%添加し、20℃。
75%RHの調湿室に3日間静置した後、ブラザーズ■
製の一軸型エクストルーダー、フリトグレンパフマシン
(15馬力)を用いて加熱押出し成型を行なった。スク
リューのL/D比は3/1であり、ノズル部は1×10
鶴の短冊型6孔を有するものを使用した。試料投入速度
は1kg/winであり、を軸回転数は2’ 40 r
 p mであった。ノズル部を電熱ヒーターによって5
0分間加熱し、220℃になった時点で装置を起動して
玄米5 kgを供給、押出しを行ない、膨化が定常的に
なった状態で、玄米から試験試料に切替えて加熱押出し
成型を行なった。試料処理中のモーター負荷電流は5O
−52A、圧力は50kg/am”で一定であった。押
出された被処理物をノズル出口で回転カッターによって
チップ状に切断し、スナック様食品を得た。これら4種
類の膨化食品は大豆粕添加製品を除き、いずれも良く膨
化しており、サクサクとした食感であった。これら4種
類の膨化食品を超遠心粉砕機で粉末化し、ケルプール法
によりタンパク含量を測定した。また、過ギ酸酸化およ
び6規定塩酸加水分解の後、日立835型アミノ酸自動
分析機を用いてアミノ酸分析を行ない、ヒトおよび成長
期ラットに対するアミノ酸スコアおよび化学価を算出し
た。さらに、チオクローム法によりビタミンB、含量を
測定した。また、各膨化製品の比容積を柳瀬らの植物種
子置換法(食総研報、42号、pi−9,1983)に
より測定し、デンプンのアルファー化度を貝沼らのBA
P(注)()内の数字は1lhl (対照)の値に対す
る比率を示す。
単位は次のとおり。
膨化製品の比容積 ;   me/g アルファー化度  ; % 粗タンパク     ; % ビタミンB1    ; ■% (例)における(A)は、本発明例、 (B)は比較例
を示す。
第1表から明らかなように、本発明例の場合は酵母の添
加によって、粗タンパク含量が対照の8.6%から13
.6%に増加し、化学価およびアミノ酸スコアもそれぞ
れ対照の26が55に、対照の36が75へと著しい向
上を示した。また、ビタミンB1についても対照の0.
35mg%に対して1.47■%と約4.2倍に増加し
た。これに対し、グルテンミールの場合は、粗タンパク
含量こそ対照に比較して僅かに増加しているものの、リ
ジン含量が低いために化学価およびアミノ酸スコアとも
むしろ対照より劣る値を示し、ビタミンB+の増加も見
られなかった。また、大豆粕の場合はタンパク質の量お
よび質に関しては酵母添加の場合に近い補強効果を示し
たものの、ビタミンBlの量が本発明の場合に比べて約
33%に過ぎず、本発明に比較して著しく劣っていた。
膨化製品の被容積およびアルファー化度の点においても
、本発明例の酵母添加製品の場合、5.32−1 / 
gおよび98%ときわめて良好な結果であった。さらに
、上記11h2の粉末をダラム染色した後に顕微鏡観察
を行なった結果、添加した酵母菌体は該加熱押出し処理
によって破壊され、原状をとどめていないことが確認さ
れた。原料酵母粉末    −および上記陽2の粉末そ
れぞれ0.1gを10+sJの殺菌水にけん濁し、その
1白金耳をPDA (ポテト・デキストロース・アガー
)培地上にストリークし、30℃、24時間後に観察し
たところ、原料酵母の場合は増殖によりコロニーを形成
していたが、1lkL2の場合はコロニーが全く見られ
ず、該加熱押出し処理によって酵母が完全に殺菌されて
いることが確認された。
実施例2 実施例1で用いたものと同じモチモロコシ(未精白)に
対して実施例1とおなしパン酵母、大豆粕、内臓を除去
したオキアミ粉末、ナタネ粕およびフィンシュミールの
いずれかをそれぞれ10重量%添加し、水分含量を16
.5%に調湿し、実施例1と同じエクストルーダーを用
いて処理温度150℃、圧力4 Q kg/cj+zで
加熱押出し成型を行なった。回転カッターにて切断して
得た各チップの比容積(aif/g)を植物種子置換法
で測定した結果を第2表に示す。
第2表 (注)A: 本発明例   B; 比較例第2表から明
らかなように、高いタンパク素材を添加することによっ
て、対照と比較して膨化性の低下(比容積の低下)が起
こるが、本発明例の酵母の場合は他の高タンパク素材と
比較して膨化性の低下度合が最も小さく、穀物種子のタ
ンパク質を量的および質的に改良するために添加する高
タンパク素材として最も適していることがわかる。
実施例3 ハトムギおよびジュズダマを、千代田式ゴムロール籾摺
機によって脱穀した後、中野式竪型精米麦機を用いて歩
留75%に精白した。ヨード呈色試験の結果、精白ハト
ムギは赤紫色、精白ジュズ゛ダマは青紫色に染まり、ハ
トムギはモチ性種子、ジュズダマはウルチ性種子と判明
した。この精白ハトムギおよび精白ジュズダマ各5 k
gに和光純薬特製乾燥酵母750gを添加混合し、実施
例1と同じエクストルーダーを用いて165℃、60k
g/ cm ”で加熱押出し成型を行なった。かくして
得られた膨化製品の比容積(+IIl/g)を植物種子
置換法により測定した。さらに、該膨化製品を超遠心粉
砕機によって粉末化し、デンプンのアルファー化度を貝
沼らのBAP法により測定し、粗タンパク含量をケルプ
ール法により測定した。ビタミンB、含量をチオクロー
ム法で測定した。また、該粉末1gを100mj!の水
で抽出し、遠心分離して得た上澄液中のI!量をフェノ
ール硫酸法により測定した。以上の測定結果を第3表に
示す。
第3表より明らかなように、モチ性穀物であるハトムギ
に酵母を添加して加熱押出し成型を行なった場合は、膨
化製品の比容積が6.7 me / gと良好な膨化性
を示し、食感も優れていたのに対し、ハトムギと同属で
はあるもののウルチ性穀物であるジュズダマに酵母を添
加して加熱押出し成型を行なった場合は、膨化製品の比
容積が3.11IIl/gと不充分な膨化性を示し、し
かも食感も劣っていた。さらに、ハトムギの場合は水溶
性全糖が50.9%と著しく多く、デンプンのアルファ
ー化度も94.6%と高いのに対してジュズダマの場合
は水溶性全糖が21.3%と少なく、デンプンのアルフ
ァー化度も73.1%と低かった。また、ハトムギの場
合、粗タンパク含量が20.2%、ビタミンB、含量1
.4■%ときわめて高い膨化製品が得られた。
実施例4 実施例1と同じモチモロコシをブラベンダーテストミル
によって50メツシュ通過程度に粉砕し、該モチモロコ
シに対して雪印食品■製うクティックイーストを8重量
部、水をtooiit部添加して混ねつした後、岡崎産
業■製飼料成型機を用いて直径4+u、長さ1O1lの
チップ状に成型した。
該チップを熱風乾燥機によって50℃で乾燥し、ケソト
科学(構製赤外線水分計によって目的とする水分含量と
なる毎に一定量の試料を取出し、かくして水分含量がそ
れぞれ5,10.15,20゜30.40%のチップを
調製した。このものについて実施例1と同じエクストル
ーダーを用いて150℃で加熱押出し成型を行なったと
ころ、隘18の場合のみ圧力がlQkg/am”に達せ
ず、膨化不充分であったが、それ以外は良好な膨化を示
した。かくして得られた膨化製品の比容積および加工に
おける状況は第4表に示すとおりであった。
第4表から明らかなように、該チップの膨化前の水分含
量が10−30重量%の場合に良好な膨化性を示した。
第4表 (2)A;*M@B;□ 実施例5 モチトウモロコシ100部に対し武田薬品工業■製脱核
酵母をそれぞれ0.2.5,10,20゜30.50部
添加混合し、実施例4と同様にして成型チップを調製し
て水分含量を14%に調湿した。該成型チップを実施例
1と同じエクストルーダーを用いて150℃、  40
 kg/cm”で加熱押出し成型を行なった。かくして
得られた膨化製品のタンパク含量、化学価および比容積
を実施例1および2と同様にして測定した。その結果は
第5表に示すとおりであり、モチトウモロコシに対する
酵母の添加比率が30%以下の場合に良好な膨化性を示
した。一方、タンパク質に関しては酵母2%添加の場合
(11kL20)には、酵母無添加の場合(N119)
と比較して粗タンパク含量で僅かに7%、化学価で8%
の改良に過ぎないのに対し、酵母5%添加の場合(N1
21)には、粗タンパク含量で21%、化学価で22%
の著しい改良を示し、酵母添加量の増加に伴ってタンパ
ク質の質、量ともに優れたものとなった。
第5表 (注)()内の数値は対照の値に対する比率を示す。
比容積の単位Hm j! / g   A ;本発明例
  B;比較例実施例6 モチ米をプラベンダーテストミルによって50メツシュ
通過[1に粉砕して得た粉末1 kgに対し、武田薬品
工業■製の脱核酵母粉末100gを添加混合して20℃
、75%RHの調湿室に48時間静置したところ、水分
含量が15.6%となった。
この混合粉末をグラベンダーラボエクストルーダー20
DN型を用い、処理温度それぞれ80℃。
120℃、150℃で加熱押出し成型を行なった。
その結果、80℃の場合はノズル部のオリフィスが詰ま
り、モーターとスクリューのカップリングが折れて加工
を中止せざるを得なかったが、120℃および150℃
の場合は被処理物の押出しが可能であり、特に150℃
の場合には比容積7.6ts l / gの食味のきわ
めて優れた膨化製品が得られた。
手続(甫正書(自4り 昭和60年11月27日

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)細胞壁が破損し、殺菌された酵母を、穀物種子1
    00部に対して5−30部の割合で含有し、5.0ml
    /g以上の比容積を有し、該酵母含有穀物種子のデンプ
    ンのアルファー化度が90%以上であることを特徴とす
    る栄養性および消化性の改良された膨化製品。
  2. (2)穀物種子が、モチ性の穀物種子である特許請求の
    範囲第1項に記載された膨化製品。
  3. (3)穀物種子100部に対し、該酵母を10−20部
    含有する特許請求の範囲第1項に記載された膨化製品。
  4. (4)酵母が、脱核酵母である特許請求の範囲第5項に
    記載された膨化製品。
  5. (5)穀物種子100部に対し、酵母を5−30部添加
    混合し、水分含量10−30重量%、温度120℃以上
    、圧力10kg/cm^2以上の処理条件にてエクスト
    ルーダーにより加熱押出し成型することを特徴とする栄
    養性および消化性の改良された膨化製品の製造方法。
  6. (6)穀物種子が、モチ性の穀物種子である特許請求の
    範囲第5項に記載された膨化製品の製造方法。
  7. (7)穀物種子100部に対し、酵母を10−20部添
    加混合する特許請求の範囲第5項に記載された膨化製品
    の製造方法。
  8. (8)酵母が、脱核酵母である特許請求の範囲第5項に
    記載された膨化製品の製造方法。
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