JPS6254187B2 - - Google Patents
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- JPS6254187B2 JPS6254187B2 JP404080A JP404080A JPS6254187B2 JP S6254187 B2 JPS6254187 B2 JP S6254187B2 JP 404080 A JP404080 A JP 404080A JP 404080 A JP404080 A JP 404080A JP S6254187 B2 JPS6254187 B2 JP S6254187B2
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- strip
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- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 60
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Landscapes
- Heat Treatment Of Nonferrous Metals Or Alloys (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明はアルミストリツプを加熱帯に通して
加熱し、次にそのストリツプを冷却帯に通して冷
却することによつて、そのアルミストリツプに対
し焼鈍等の熱処理を施す方法に関するものであ
る。
加熱し、次にそのストリツプを冷却帯に通して冷
却することによつて、そのアルミストリツプに対
し焼鈍等の熱処理を施す方法に関するものであ
る。
従来よりアルミストリツプ(このアルミのスト
リツプとは圧延機で連続圧延した薄くて長い帯状
のアルミ板を言う。その厚みは通常3.5mm以下で
あり、また幅は広狭種々のものがある。)を上述
のようにして熱処理する場合、そのストリツプを
浮揚状態で加熱帯及び冷却帯に通して熱処理する
ことが行なわれている。この場合アルミストリツ
プに生ずる幅方向の熱応力にアルミストリツプの
耐座屈応力が負けると、第13図に示されるよう
なアルミストリツプの移動方向に平行なシワ41
が発生して、そのアルミストリツプが不良品とな
つてしまつたりする問題点があつた。
リツプとは圧延機で連続圧延した薄くて長い帯状
のアルミ板を言う。その厚みは通常3.5mm以下で
あり、また幅は広狭種々のものがある。)を上述
のようにして熱処理する場合、そのストリツプを
浮揚状態で加熱帯及び冷却帯に通して熱処理する
ことが行なわれている。この場合アルミストリツ
プに生ずる幅方向の熱応力にアルミストリツプの
耐座屈応力が負けると、第13図に示されるよう
なアルミストリツプの移動方向に平行なシワ41
が発生して、そのアルミストリツプが不良品とな
つてしまつたりする問題点があつた。
そこで本発明は上述の問題点を解決しようとす
るもので、特願昭53−86558号出願に示されたも
のに更に改良を加えて、幅方向の歪が発生し易い
アルミストリツプであつても、その耐座屈応力を
大きくすることができて、歪を発生させることな
く熱処理をすることができるようにしたアルミス
トリツプの熱処理方法を提供しようとするもので
ある。
るもので、特願昭53−86558号出願に示されたも
のに更に改良を加えて、幅方向の歪が発生し易い
アルミストリツプであつても、その耐座屈応力を
大きくすることができて、歪を発生させることな
く熱処理をすることができるようにしたアルミス
トリツプの熱処理方法を提供しようとするもので
ある。
以下本願の実施例を示す図面について説明す
る。第1図において1は熱処理装置を示し、加熱
装置2と、徐冷装置12と、冷却装置21とから
成つている。先ず加熱装置2において、(尚この
加熱装置2に関しては第2図にその縦断面が示さ
れている。)3は壁を示し、周知のようにその
内部と外部との間の熱遮断ができるよう構成され
ている。4は導入孔、5は挿通孔を示し、これら
は加熱装置2の内部にアルミストリツプ6を図示
の如く挿通させ得るよう設けられたものである。
7,7はアルミストリツプ6が通過する位置に相
対向して設けられたプレナムチヤンバで、夫々の
相対向する面には複数のノズルが周知の如く配設
されている。8は壁3に取付けられた循環フア
ン、9は循環フアン8とプレナムチヤンバ7とを
結ぶ送風路である。10は壁3の内側に配設さ
れたバーナを示す。
る。第1図において1は熱処理装置を示し、加熱
装置2と、徐冷装置12と、冷却装置21とから
成つている。先ず加熱装置2において、(尚この
加熱装置2に関しては第2図にその縦断面が示さ
れている。)3は壁を示し、周知のようにその
内部と外部との間の熱遮断ができるよう構成され
ている。4は導入孔、5は挿通孔を示し、これら
は加熱装置2の内部にアルミストリツプ6を図示
の如く挿通させ得るよう設けられたものである。
7,7はアルミストリツプ6が通過する位置に相
対向して設けられたプレナムチヤンバで、夫々の
相対向する面には複数のノズルが周知の如く配設
されている。8は壁3に取付けられた循環フア
ン、9は循環フアン8とプレナムチヤンバ7とを
結ぶ送風路である。10は壁3の内側に配設さ
れたバーナを示す。
次に徐冷装置12について説明する。この徐冷
装置12は上記加熱装置2と同様に構成されてい
る為、その詳細な説明は省略する。尚、13は
壁、14は挿通孔、15,15はプレナムチヤン
バ、16は循環フアン、17は送風路を夫々示
す。又、18は加熱ガス供給管で、加熱装置2に
おける壁3内の加熱ガス(バーナ10の燃焼排
ガス)を循環フアン16の吸気口に供給するよう
にしたものである。19は風量調整用のダンパで
ある。
装置12は上記加熱装置2と同様に構成されてい
る為、その詳細な説明は省略する。尚、13は
壁、14は挿通孔、15,15はプレナムチヤン
バ、16は循環フアン、17は送風路を夫々示
す。又、18は加熱ガス供給管で、加熱装置2に
おける壁3内の加熱ガス(バーナ10の燃焼排
ガス)を循環フアン16の吸気口に供給するよう
にしたものである。19は風量調整用のダンパで
ある。
次に冷却装置21について説明する。この冷却
装置21は上記のような熱遮断の為の壁を有し
ない点を除き上記加熱装置2と同様に構成されて
いる為、その詳細な説明は省略する。尚、22は
プレナムチヤンバ、23は送風フアン、24は送
風路を夫々示す。又、25はストリツプ6の送出
口を示す。
装置21は上記のような熱遮断の為の壁を有し
ない点を除き上記加熱装置2と同様に構成されて
いる為、その詳細な説明は省略する。尚、22は
プレナムチヤンバ、23は送風フアン、24は送
風路を夫々示す。又、25はストリツプ6の送出
口を示す。
次に26,27,28は湾曲操作部を示し、上
記プレナムチヤンバ7,15,22においてアル
ミストリツプ6と対向する面に形成されている。
尚湾曲操作部26はプレナムチヤンバ7において
挿通孔5に近接する部分に、湾曲操作部27はプ
レナムチヤンバ15の全域に、湾曲操作部28は
プレナムチヤンバ22において挿通孔14に近接
する部分(後述の如く冷却速度の低い部分)に
夫々設けてある。(尚これらの湾曲操作部は、ア
ルミストリツプにおいて後述のような熱応力の発
生する部分に対応させて設けられるものであ
る。)これらの湾曲操作部26,27は第6図に
その詳細な構造が示されている。先ず湾曲操作部
26において、31はノズル面を示し、アルミス
トリツプ6に向けチヤンバ7内のガスを吹出し得
るようにした複数のノズルが周知の如く配設され
ている。32は静圧パツド部を示し、周知の静圧
パツドと同様に、即ちプレナムチヤンバ7内のガ
スをノズル33からアルミストリツプ6に向け矢
印で示されるように吹出し得るよう構成されてい
る。
記プレナムチヤンバ7,15,22においてアル
ミストリツプ6と対向する面に形成されている。
尚湾曲操作部26はプレナムチヤンバ7において
挿通孔5に近接する部分に、湾曲操作部27はプ
レナムチヤンバ15の全域に、湾曲操作部28は
プレナムチヤンバ22において挿通孔14に近接
する部分(後述の如く冷却速度の低い部分)に
夫々設けてある。(尚これらの湾曲操作部は、ア
ルミストリツプにおいて後述のような熱応力の発
生する部分に対応させて設けられるものであ
る。)これらの湾曲操作部26,27は第6図に
その詳細な構造が示されている。先ず湾曲操作部
26において、31はノズル面を示し、アルミス
トリツプ6に向けチヤンバ7内のガスを吹出し得
るようにした複数のノズルが周知の如く配設され
ている。32は静圧パツド部を示し、周知の静圧
パツドと同様に、即ちプレナムチヤンバ7内のガ
スをノズル33からアルミストリツプ6に向け矢
印で示されるように吹出し得るよう構成されてい
る。
次に、湾曲操作部27は前記湾曲操作部26と
同様にノズル面、静圧パツド部などを有する。尚
その構成は湾曲操作部26と機能上同様である
為、前記と同一の符号を付して重複する説明を省
略する。湾曲操作部28もまた前記湾曲操作部2
6と同様の構成である為、その図示及び説明を省
略する。
同様にノズル面、静圧パツド部などを有する。尚
その構成は湾曲操作部26と機能上同様である
為、前記と同一の符号を付して重複する説明を省
略する。湾曲操作部28もまた前記湾曲操作部2
6と同様の構成である為、その図示及び説明を省
略する。
また前記冷却装置21においては、湾曲操作部
28とそれ以外の部分29とではアルミストリツ
プ6に向けて吹き出されるガス(空気)の量を異
ならしめて、夫々所望の(その一例が後で述べら
れているような)アルミストリツプの冷却特性が
得られるようにしてある。尚ガスの吹出量を異な
らしめる為には、ノズルの大きさ、配列密度を変
える等周知の方法を用いれば良い。
28とそれ以外の部分29とではアルミストリツ
プ6に向けて吹き出されるガス(空気)の量を異
ならしめて、夫々所望の(その一例が後で述べら
れているような)アルミストリツプの冷却特性が
得られるようにしてある。尚ガスの吹出量を異な
らしめる為には、ノズルの大きさ、配列密度を変
える等周知の方法を用いれば良い。
更にまた本件明細書中においては第1図に符号
35で示された区間を加熱帯、符号36で示され
た区間を冷却帯とも呼ぶ。
35で示された区間を加熱帯、符号36で示され
た区間を冷却帯とも呼ぶ。
上記構成のものにあつては、周知の如くペイオ
フリールに対し第3図に示されるように巻かれた
アルミストリツプ6aは、矢印40で示されるよ
うに繰り出され、その繰り出されたアルミストリ
ツプ6は周知の種々の機構を通した後上記熱処理
装置1に挿通され、更に熱処理装置1から出たア
ルミストリツプ6は周知の種々の機構を通した
後、周知の如くリワインドリールに符号6bで示
されるように巻き取られる。
フリールに対し第3図に示されるように巻かれた
アルミストリツプ6aは、矢印40で示されるよ
うに繰り出され、その繰り出されたアルミストリ
ツプ6は周知の種々の機構を通した後上記熱処理
装置1に挿通され、更に熱処理装置1から出たア
ルミストリツプ6は周知の種々の機構を通した
後、周知の如くリワインドリールに符号6bで示
されるように巻き取られる。
アルミストリツプ6が上述のように挿通されて
いる状態において、バーナ10、フアン8,1
6,23も夫々運転される。そして定常状態にお
いては、プレナムチヤンバ7,7間、15,15
間、22,22間においてアルミストリツプ6
は、それらのチヤンバのノズルから吹出される加
熱ガス(チヤンバ22においては加熱されていな
い通常の空気)によつて浮揚した状態に保持され
る。またアルミストリツプ6は、湾曲操作部2
6,27,28と対向する部分においては第6図
に詳しく示されるようにその移動方向に向け波状
に湾曲される。尚加熱装置2、徐冷装置12、冷
却装置21におけるフアン、チヤンバなどの部材
は、上記のような作用が得られかつ次に述べるよ
うなアルミストリツプ6の昇温、降温の特性が得
られるよう構成されている。
いる状態において、バーナ10、フアン8,1
6,23も夫々運転される。そして定常状態にお
いては、プレナムチヤンバ7,7間、15,15
間、22,22間においてアルミストリツプ6
は、それらのチヤンバのノズルから吹出される加
熱ガス(チヤンバ22においては加熱されていな
い通常の空気)によつて浮揚した状態に保持され
る。またアルミストリツプ6は、湾曲操作部2
6,27,28と対向する部分においては第6図
に詳しく示されるようにその移動方向に向け波状
に湾曲される。尚加熱装置2、徐冷装置12、冷
却装置21におけるフアン、チヤンバなどの部材
は、上記のような作用が得られかつ次に述べるよ
うなアルミストリツプ6の昇温、降温の特性が得
られるよう構成されている。
このようにして熱処理装置1を浮揚状態で通過
するアルミストリツプ6は、加熱装置2により加
熱され、次に徐冷装置12及び冷却装置21によ
つて冷却される。
するアルミストリツプ6は、加熱装置2により加
熱され、次に徐冷装置12及び冷却装置21によ
つて冷却される。
上記のようにして熱処理されるアルミストリツ
プ6の温度は一例として第4図に示されるように
変化する。即ち、加熱帯35においては図示され
る如く一気に最高温度まで上昇し、一方、冷却帯
36においてはその前半の部分36a(徐冷装置
12の内部、及び冷却装置21においてその入口
に近い部分即ち湾曲操作部28が設けられている
部分)ではストリツプ温度が約250℃となるまで
約110℃/mの冷却勾配で降下し、後半の部分3
6bではそれ以上の冷却勾配で降下する。尚アル
ミストリツプ6の寸法は0.3t×2000w、加熱装置
2のプレナムチヤンバ7から吹き出される加熱ガ
スの温度は500℃、徐冷装置12のそれは220℃、
また冷却装置21のプレナムチヤンバ22からは
20℃の空気が吹き出されている。更にまた導入孔
4よりも前段側に設けられるシーリングロールか
ら導入孔4までの長さは2m、加熱装置2の長さ
は2.2m、徐冷装置12の長さは1.2m、冷却装置
21の長さは2.2m、送出口25から送出口より
も後段側に設けられるシーリングロールまでの長
さは2mである。また湾曲操作部26,27,2
8における各部の寸法を第7図に従つて示せば、
A=250mm、B=1200mm、C=600mm、D=50mm、
E=200mm、F=約90mm、またアルミストリツプ
6の曲率半径Rは約0.7mである。
プ6の温度は一例として第4図に示されるように
変化する。即ち、加熱帯35においては図示され
る如く一気に最高温度まで上昇し、一方、冷却帯
36においてはその前半の部分36a(徐冷装置
12の内部、及び冷却装置21においてその入口
に近い部分即ち湾曲操作部28が設けられている
部分)ではストリツプ温度が約250℃となるまで
約110℃/mの冷却勾配で降下し、後半の部分3
6bではそれ以上の冷却勾配で降下する。尚アル
ミストリツプ6の寸法は0.3t×2000w、加熱装置
2のプレナムチヤンバ7から吹き出される加熱ガ
スの温度は500℃、徐冷装置12のそれは220℃、
また冷却装置21のプレナムチヤンバ22からは
20℃の空気が吹き出されている。更にまた導入孔
4よりも前段側に設けられるシーリングロールか
ら導入孔4までの長さは2m、加熱装置2の長さ
は2.2m、徐冷装置12の長さは1.2m、冷却装置
21の長さは2.2m、送出口25から送出口より
も後段側に設けられるシーリングロールまでの長
さは2mである。また湾曲操作部26,27,2
8における各部の寸法を第7図に従つて示せば、
A=250mm、B=1200mm、C=600mm、D=50mm、
E=200mm、F=約90mm、またアルミストリツプ
6の曲率半径Rは約0.7mである。
上記のアルミストリツプ6がこのようにして加
熱、冷却される過程において、アルミストリツプ
6の幅方向中心部には、熱応力rx(ストリツプの
幅方向の熱応力)が第5図に示されるように加熱
帯35と冷却帯36との境界部付近において、即
ち加熱装置2における挿通孔5に近い区域及び徐
冷装置12のほぼ全域と冷却装置21における挿
通孔14に近い区域においてやや大きな値となつ
て生ずる。しかしながらアルミストリツプ6はこ
れらの部分において上記湾曲操作部26,27,
28によつて前記のように湾曲させられている
為、その幅方向の耐座屈応力はそのような熱応力
よりも大きくなつており、そのような熱応力によ
つては変形を受けることなく原形を維持した状態
で速い速度で送り出すことが可能となる。
熱、冷却される過程において、アルミストリツプ
6の幅方向中心部には、熱応力rx(ストリツプの
幅方向の熱応力)が第5図に示されるように加熱
帯35と冷却帯36との境界部付近において、即
ち加熱装置2における挿通孔5に近い区域及び徐
冷装置12のほぼ全域と冷却装置21における挿
通孔14に近い区域においてやや大きな値となつ
て生ずる。しかしながらアルミストリツプ6はこ
れらの部分において上記湾曲操作部26,27,
28によつて前記のように湾曲させられている
為、その幅方向の耐座屈応力はそのような熱応力
よりも大きくなつており、そのような熱応力によ
つては変形を受けることなく原形を維持した状態
で速い速度で送り出すことが可能となる。
次に第8図は上記のような寸法でしかも約450
℃に加熱されたアルミストリツプにおける曲率半
径と耐座屈応力との関係を示すものである。前記
の例の場合、境界部における最大の熱応力は第5
図から2.3Kg/mm2であるから、それに耐え得る耐
座屈応力の得られる最大の曲率半径0.7mがこの
グラフから求められる。
℃に加熱されたアルミストリツプにおける曲率半
径と耐座屈応力との関係を示すものである。前記
の例の場合、境界部における最大の熱応力は第5
図から2.3Kg/mm2であるから、それに耐え得る耐
座屈応力の得られる最大の曲率半径0.7mがこの
グラフから求められる。
尚上記熱応力rxは、ストリツプ温度が約250℃
となるまではストリツプが約110℃/mの冷却勾
配で冷却されている結果、冷却帯36においてス
トリツプ6を第11図に示されるような温度状態
で冷却した場合にストリツプに生ずる熱応力(第
12図に示されている)に比べ約40%に低下して
いる。従つて上記曲率半径はその分大きな値で足
りている。
となるまではストリツプが約110℃/mの冷却勾
配で冷却されている結果、冷却帯36においてス
トリツプ6を第11図に示されるような温度状態
で冷却した場合にストリツプに生ずる熱応力(第
12図に示されている)に比べ約40%に低下して
いる。従つて上記曲率半径はその分大きな値で足
りている。
また当然のことながら、上記アルミストリツプ
の材料の組成の違いその他によつて熱応力の大き
さが異なる場合には、それに応じた耐座屈応力が
得られるような曲率半径が求められ、そのような
曲率半径にストリツプ6を湾曲させ得るよう、上
記湾曲操作部26,27,28の各部寸法あるい
はノズルからのガスの吹出圧が選定される。
の材料の組成の違いその他によつて熱応力の大き
さが異なる場合には、それに応じた耐座屈応力が
得られるような曲率半径が求められ、そのような
曲率半径にストリツプ6を湾曲させ得るよう、上
記湾曲操作部26,27,28の各部寸法あるい
はノズルからのガスの吹出圧が選定される。
前記のような熱応力は、ストリツプ6の幅にほ
ぼ比例して大きくなり、また加熱帯長(加熱帯に
おいてストリツプ自体の実質的な温度上昇が始ま
る地点から、ストリツプの温度が最高温度となる
地点までの長さ)にほぼ比例して小さくなること
が判明している。またストリツプ6を湾曲させた
ときの耐座屈応力は、その曲率半径の2乗に反比
例し、ストリツプ幅の2乗に反比例することが判
明している。従つてこれらの諸点及び種々の実験
結果から、ストリツプに発生する熱応力に耐え得
るだけの耐座屈応力を得る為には、アルミストリ
ツプ6の曲率半径Rは、 (但しx:加熱帯長、y:ストリツプの幅) で得られる値以下にすればよいことが判明した。
尚、徐冷装置12と冷却装置21との境界部にお
いては図示される如く前記2.3Kg/mm2よりも大き
い熱応力が発生している。しかしながらこの部分
においてはアルミストリツプ6の温度が前記の場
所よりも低下している為、アルミストリツプ6の
耐座屈応力はより大きな値となつている。(その
特性は第8図に実線で示されたグラフとは異なる
グラフ〔第8図においてより右方に位置する〕で
表わされる。)従つて前記と同様の曲率半径で湾
曲させるだけで、充分な耐座屈応力が得られてい
る。
ぼ比例して大きくなり、また加熱帯長(加熱帯に
おいてストリツプ自体の実質的な温度上昇が始ま
る地点から、ストリツプの温度が最高温度となる
地点までの長さ)にほぼ比例して小さくなること
が判明している。またストリツプ6を湾曲させた
ときの耐座屈応力は、その曲率半径の2乗に反比
例し、ストリツプ幅の2乗に反比例することが判
明している。従つてこれらの諸点及び種々の実験
結果から、ストリツプに発生する熱応力に耐え得
るだけの耐座屈応力を得る為には、アルミストリ
ツプ6の曲率半径Rは、 (但しx:加熱帯長、y:ストリツプの幅) で得られる値以下にすればよいことが判明した。
尚、徐冷装置12と冷却装置21との境界部にお
いては図示される如く前記2.3Kg/mm2よりも大き
い熱応力が発生している。しかしながらこの部分
においてはアルミストリツプ6の温度が前記の場
所よりも低下している為、アルミストリツプ6の
耐座屈応力はより大きな値となつている。(その
特性は第8図に実線で示されたグラフとは異なる
グラフ〔第8図においてより右方に位置する〕で
表わされる。)従つて前記と同様の曲率半径で湾
曲させるだけで、充分な耐座屈応力が得られてい
る。
また加熱装置2の入口付近の部分ではストリツ
プはより温度が低い為、その耐座屈応力はより大
きくなつている。従つて第5図に示されるような
応力が生じていてもストリツプの品質に大きな影
響が及ぶことはない。
プはより温度が低い為、その耐座屈応力はより大
きくなつている。従つて第5図に示されるような
応力が生じていてもストリツプの品質に大きな影
響が及ぶことはない。
次に、前記湾曲操作部においてノズル面31と
して構成されている部分は、ストリツプ6を湾曲
させる度合の都合によつてはノズル面とすること
なく単に平板で構成しても良い。即ち上記の部分
からはガスを吹き出すことなく、静圧パツド部3
2だけでストリツプ6を湾曲させるようにしても
良い。また静圧パツド部32の表壁32aにもガ
スをストリツプ6に向けて吹き出すようにした複
数のノズルを設けても良い。
して構成されている部分は、ストリツプ6を湾曲
させる度合の都合によつてはノズル面とすること
なく単に平板で構成しても良い。即ち上記の部分
からはガスを吹き出すことなく、静圧パツド部3
2だけでストリツプ6を湾曲させるようにしても
良い。また静圧パツド部32の表壁32aにもガ
スをストリツプ6に向けて吹き出すようにした複
数のノズルを設けても良い。
次に、上記冷却帯36の入口側におけるストリ
ツプの冷却の条件即ち、ストリツプ温度が約250
℃となるまでは約110℃/mの冷却勾配となるよ
うな冷却速度で冷却することは、次のような理由
によつて決められるものである。即ち、前記のよ
うな熱処理が済んだ製品に要求される品質に応じ
て、上記のような110℃/m以下の冷却勾配が決
められるのであり、並の製品として影響のない程
度のわずかな(例えば高さ1mm程度の)シワ(第
13図に示されたようなシワ41)が許容される
場合には110℃/m程度の冷却勾配が選択され、
シワの全くないより高品質を製品が要求される場
合には70℃/mあるいはそれ以下の冷却勾配が選
択される。また前記250℃なる温度も前記と同様
の理由で決められるものであり、上記のような並
の製品を製造する場合には約250℃が選ばれ、よ
り高品質な製品を提供しようとする場合にはより
低い温度が選ばれる。
ツプの冷却の条件即ち、ストリツプ温度が約250
℃となるまでは約110℃/mの冷却勾配となるよ
うな冷却速度で冷却することは、次のような理由
によつて決められるものである。即ち、前記のよ
うな熱処理が済んだ製品に要求される品質に応じ
て、上記のような110℃/m以下の冷却勾配が決
められるのであり、並の製品として影響のない程
度のわずかな(例えば高さ1mm程度の)シワ(第
13図に示されたようなシワ41)が許容される
場合には110℃/m程度の冷却勾配が選択され、
シワの全くないより高品質を製品が要求される場
合には70℃/mあるいはそれ以下の冷却勾配が選
択される。また前記250℃なる温度も前記と同様
の理由で決められるものであり、上記のような並
の製品を製造する場合には約250℃が選ばれ、よ
り高品質な製品を提供しようとする場合にはより
低い温度が選ばれる。
次に第9図は本願の異なる実施例を示すもの
で、湾曲操作部26eと27eとの境界部付近
(湾曲操作部27eと28eとの境界部付近にお
いても同様)における静圧パツド部32eの位置
を異ならしめた例を示すものである。
で、湾曲操作部26eと27eとの境界部付近
(湾曲操作部27eと28eとの境界部付近にお
いても同様)における静圧パツド部32eの位置
を異ならしめた例を示すものである。
静圧パツド部32eがこのような位置に形成さ
れることによりアルミストリツプ6eは図示され
るように湾曲して移動し、前記と同様に大きい耐
座屈応力が得られる。
れることによりアルミストリツプ6eは図示され
るように湾曲して移動し、前記と同様に大きい耐
座屈応力が得られる。
なお、機能上前図のものと同一又は均等構成と
考えられる部分には、前図と同一の符号にアルフ
アベツトのeを付して重複する説明を省略した。
(また、次図のものにおいても同様の考えでアル
フアベツトのfを付して重複する説明を省略す
る。) 次に第10図は本願の異なる実施例を示すもの
で、加熱装置、徐冷装置、冷却装置の各プレナム
チヤンバ7f,15f,22fを全て一連に構成
すると共に、内部に区画壁42を設けて各チヤン
バを区分するようにした例を示すものである。
考えられる部分には、前図と同一の符号にアルフ
アベツトのeを付して重複する説明を省略した。
(また、次図のものにおいても同様の考えでアル
フアベツトのfを付して重複する説明を省略す
る。) 次に第10図は本願の異なる実施例を示すもの
で、加熱装置、徐冷装置、冷却装置の各プレナム
チヤンバ7f,15f,22fを全て一連に構成
すると共に、内部に区画壁42を設けて各チヤン
バを区分するようにした例を示すものである。
このような構成の装置においてもアルミストリ
ツプ6fは前実施例と同様に、加熱から冷却の一
連の熱処理が行なわれる。
ツプ6fは前実施例と同様に、加熱から冷却の一
連の熱処理が行なわれる。
尚、本件明細書中における実施例では、加熱装
置、徐冷装置、冷却装置などにプレナムチヤンバ
を用いた例を示したが、これはプレナムチヤンバ
に代えて、アルミストリツプを浮揚させかつ加熱
あるいは冷却等の熱処理を行なうことのできる他
の慣用構成を用いることもできる。
置、徐冷装置、冷却装置などにプレナムチヤンバ
を用いた例を示したが、これはプレナムチヤンバ
に代えて、アルミストリツプを浮揚させかつ加熱
あるいは冷却等の熱処理を行なうことのできる他
の慣用構成を用いることもできる。
以上のようにこの発明にあつては、アルミスト
リツプを加熱帯を通過させてこれを加熱した後こ
れを冷却するに当つては、そのアルミストリツプ
の温度が250℃にまで降下する間は、冷却勾配が
110℃/m以下となるように冷却するものである
から、加熱帯の高温部分を含む全域(加熱帯及び
冷却帯の全域)においてアルミストリツプ6の材
料内部での応力の発生を低く抑制して、歪のない
製品に仕上げられる利点がある。
リツプを加熱帯を通過させてこれを加熱した後こ
れを冷却するに当つては、そのアルミストリツプ
の温度が250℃にまで降下する間は、冷却勾配が
110℃/m以下となるように冷却するものである
から、加熱帯の高温部分を含む全域(加熱帯及び
冷却帯の全域)においてアルミストリツプ6の材
料内部での応力の発生を低く抑制して、歪のない
製品に仕上げられる利点がある。
しかも本発明にあつては、上記加熱帯と冷却帯
との境界部付近即ちストリツプに比較的大きい熱
応力が発生する部分では、ストリツプを波状に湾
曲させてその耐座屈応力を大ならしめるようにし
ているから、上記のように冷却帯の温度制御をし
て応力発生を低く抑制するものであつても、その
温度制御はわずかな配慮で(上記の部分での熱応
力までをも僅小ならしめる程の配慮を要すること
なく)行なうことができる操業上の効果もある。
との境界部付近即ちストリツプに比較的大きい熱
応力が発生する部分では、ストリツプを波状に湾
曲させてその耐座屈応力を大ならしめるようにし
ているから、上記のように冷却帯の温度制御をし
て応力発生を低く抑制するものであつても、その
温度制御はわずかな配慮で(上記の部分での熱応
力までをも僅小ならしめる程の配慮を要すること
なく)行なうことができる操業上の効果もある。
更にその上、上記の如く比較的大きい熱応力が
発生する部分でストリツプ6を湾曲させてその耐
座屈応力を大きくするようにしたものであつて
も、冷却帯において上記の如く温度制御をし上記
部分での応力発生も低く押えるようにしているか
ら、その応力が小さい分だけアルミストリツプに
要求される耐座屈応力も小さくて足り、従つて波
状に湾曲されるアルミストリツプの曲率半径は大
きい値で足りることとなつて、アルミストリツプ
をそのように湾曲させる為に要する動力も少なく
て足りる省エネルギー上の効果もある。
発生する部分でストリツプ6を湾曲させてその耐
座屈応力を大きくするようにしたものであつて
も、冷却帯において上記の如く温度制御をし上記
部分での応力発生も低く押えるようにしているか
ら、その応力が小さい分だけアルミストリツプに
要求される耐座屈応力も小さくて足り、従つて波
状に湾曲されるアルミストリツプの曲率半径は大
きい値で足りることとなつて、アルミストリツプ
をそのように湾曲させる為に要する動力も少なく
て足りる省エネルギー上の効果もある。
図面は本願の実施例を示すもので、第1図は熱
処理装置の略示縦断面図、第2図は−線断面
図、第3図はアルミストリツプの繰出、巻取状態
を示す略示斜視図、第4図はアルミストリツプの
温度変化を示すグラフ、第5図はアルミストリツ
プにおける熱応力の発生状態を示すグラフ、第6
図は第1図の要部拡大図、第7図は湾曲操作部の
寸法を説明する為の断面図、第8図はアルミスト
リツプの曲率半径と耐座屈応力との関係を示すグ
ラフ、第9図は異なつた実施例を示す第6図と類
型の図、第10図は異なる実施例を示す第1図と
類型の図、第11図乃至第13図は従来例を示す
もので、第11図第12図は夫々第4図第5図と
類型の図、第13図はアルミストリツプにシワが
発生した状態を示す図。 35……加熱帯、36……冷却帯、26,2
7,28……湾曲操作部、6……アルミストリツ
プ。
処理装置の略示縦断面図、第2図は−線断面
図、第3図はアルミストリツプの繰出、巻取状態
を示す略示斜視図、第4図はアルミストリツプの
温度変化を示すグラフ、第5図はアルミストリツ
プにおける熱応力の発生状態を示すグラフ、第6
図は第1図の要部拡大図、第7図は湾曲操作部の
寸法を説明する為の断面図、第8図はアルミスト
リツプの曲率半径と耐座屈応力との関係を示すグ
ラフ、第9図は異なつた実施例を示す第6図と類
型の図、第10図は異なる実施例を示す第1図と
類型の図、第11図乃至第13図は従来例を示す
もので、第11図第12図は夫々第4図第5図と
類型の図、第13図はアルミストリツプにシワが
発生した状態を示す図。 35……加熱帯、36……冷却帯、26,2
7,28……湾曲操作部、6……アルミストリツ
プ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 アルミストリツプを浮揚状態で加熱帯から上
記の加熱帯に隣接する冷却帯へ向けて移動させな
がらそのアルミストリツプを熱処理するようにし
ている方法において、上記加熱帯と冷却帯との境
界部付近においては上記アルミストリツプをR=
√1.83〔式中Rは曲率半径、xは加熱帯長、
yは ストリツプの幅〕で表わされる値以下の曲率半径
で、その移動方向に向け波状に湾曲させて移動さ
せ、更に、上記の冷却帯においては、アルミスト
リツプの温度が250℃に降下するまではその冷却
勾配が110℃/m以下となるように冷却すること
を特徴とするアルミストリツプの熱処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP404080A JPS56102566A (en) | 1980-01-14 | 1980-01-14 | Heat treatment of aluminum strip |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP404080A JPS56102566A (en) | 1980-01-14 | 1980-01-14 | Heat treatment of aluminum strip |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56102566A JPS56102566A (en) | 1981-08-17 |
JPS6254187B2 true JPS6254187B2 (ja) | 1987-11-13 |
Family
ID=11573828
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP404080A Granted JPS56102566A (en) | 1980-01-14 | 1980-01-14 | Heat treatment of aluminum strip |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS56102566A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02137487U (ja) * | 1988-11-25 | 1990-11-16 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4517229A (en) * | 1983-07-07 | 1985-05-14 | Inland Steel Company | Diffusion treated hot-dip aluminum coated steel and method of treating |
CN102002577A (zh) * | 2010-11-15 | 2011-04-06 | 无锡市光彩机械制造有限公司 | 用于生产弯弧波浪板的冷却系统 |
-
1980
- 1980-01-14 JP JP404080A patent/JPS56102566A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02137487U (ja) * | 1988-11-25 | 1990-11-16 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56102566A (en) | 1981-08-17 |
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