JPS6253831A - ポリ塩化ビニル系積層体 - Google Patents

ポリ塩化ビニル系積層体

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JPS6253831A
JPS6253831A JP19417885A JP19417885A JPS6253831A JP S6253831 A JPS6253831 A JP S6253831A JP 19417885 A JP19417885 A JP 19417885A JP 19417885 A JP19417885 A JP 19417885A JP S6253831 A JPS6253831 A JP S6253831A
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JP
Japan
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polyvinyl chloride
plasticizer
aqueous solution
chitosan
film
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JP19417885A
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均 丸山
卓 田中
山内 淳之介
岡谷 卓司
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A、産業上の利用分野 本発明は、耐水性に優れかつ可塑剤の表面への移行・滲
出の実質的にない可塑化ポリ塩化ビニル系積層体、より
詳しくは可塑剤を含有するポリ塩化ビニルからなるフィ
ルムまたはシートの少くとも片面に、特定の厚さをもっ
た特定の組成物よりなる層を設けた、耐水性に優れかつ
実質的に可塑剤表面滲出のない可塑化ポリ塩化ビニル系
積層体に関する。
B、従来の技術およびその問題点 従来一般の軟質ポリ塩化ビニルフィルムまたはシートは
工業的には約25重電%以上、多くの場合30@に%以
上の多菫の可塑剤が添加されるのが通常である。軟質塩
化ビニルシート等は楡めて広範囲の用途に、好適な特性
を活かして用いられているが、そのために可塑剤が表面
に移行・滲出するという大きな欠点を有している。たと
えばデスクマットや書類ホルダーに使用すると感熱記録
紙あるいは静電複写機でコピーした書類と接した場合に
はきわめて短時間のうちに印字が消失したり印刷インク
が軟質ポリ塩化ビニルシートに付着して書類が破損した
り、軟質塩化ビニルシートが汚染し、該シー)Q通して
印刷面の文字等を読みとることができなくなるという問
題がある。実質的に軟質ポリ塩化ビニルからなる、所謂
、塩ビレザーを材料としてつくられた、または該塩ビレ
ザーで被覆されてなる、たとえば、家屋、自動車等の内
装材、家具類、事務用什器等においても可塑剤の表面へ
の移行・滲出に起因して汚染し易く。
かつ該汚染がとれにくいという解決されねばならない課
題がある。ざらに軟質ポリ塩化ビニルフィルムは、ポリ
オレフィンフィルム等に比し、保温性に優れるなどの長
所を活かし、農業用被覆フィルムに使用されているが、
比較的長期に亘り、使用すると可塑剤が滲出して表面が
汚れるために光線透過率が低下するという欠点があり、
ここにも解決されねばならない同様の技術課題がある。
該欠点を改善せんとする試みは幾多もみられ、例えば、
デスクマット等の表面に可塑剤の滲出防止性に優れた被
覆層を設ける等の試みもあるものの、該被覆層の耐可塑
剤滲出防止性がいかに優れようとも、該被覆層の耐水性
が不良の場合には。
例えば、該被覆層を有するデスクマット表面の汚れを除
去しようとして、濡れ雑巾等で清拭した場合、該被覆層
の耐水性が不良であるが為に、本来有している優れた耐
可塑剤滲出防止性がそこなわれ、充分に発揮されないと
いう問題を招来する。
つまり、該被覆層の有する優れた耐可塑剤滲出防止性は
、該被覆層の耐水性が良好な場合においてのみ、充分に
その効果を発揮し得るのである。
しかしながら、該目的全達成し、満足に実用に供せられ
るものは、未だ見出されておらず、耐水性に優れ、かつ
可塑剤表面滲出のない軟質ポリ塩化ビニル系フィルムま
たはシートが待望されているのが実情である。
本発明音らは、多数の実用に供せられているポリ塩化ビ
ニル用可塑剤について、各欅熱可塑性樹脂フィルムの耐
可塑剤性、耐可塑剤移行・滲出性および外部要因に基づ
く汚染性と該汚染の除去の難易等に関し、鋭意検討を進
めた結果、前記デスクマット、書類ホルダー、家屋、自
動車等の内装材、家具類、事務用什器、農業用フィルム
、軟質ポリ塩化ビニル積層合板類などの少なくとも片面
に、特定の組成物よりなる特定の厚ざの層を被覆層とし
て設けることによって該軟質ポリ塩化ビニル系シートま
たはフィルムに、優れた耐水性及び可塑剤の表面滲出防
止性および耐汚染性に優れた特性を付与しうろことを見
出し、本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明は可塑剤を含有するポリ塩化ビニル系
フィルムまたはシートの少くとも片面に(Alポリビニ
ルアルコール系樹脂(以下ポリビニルアルコールはPV
Aと略記する。) 、FBl 1%水溶液の20℃にお
ける粘度が70センチポイズ以下のキトサン及び(C)
アルデヒド系化合物よりなり、重量配合比率[fAl 
/ (B) )が99/1〜10/90でかつ(〔(A
l+(B)〕 /(C1)が100/1〜100/20
である、厚さ1〜50μの層を有することを特徴とする
ポリ塩化ビニル系積層体を提供せんとするものである。
D0本発明のより詳細な説明 ポリ塩化ビニル用可塑剤は常温(20℃)で液状を示す
可塑剤と該温度で固体である可塑剤に大別することがで
きるが、前者については、たとえばジブチルフタレート
、ジー2−エチルへキシルフタレート、ジイソオクチル
フタレート、ジイソデシルフタレート、ジデシルフタレ
ート、ジノニルフタレート、ジラウリルフタレート、ブ
チルラウリルフタレート、プチルペンジルフタレートナ
どのフタレート系可塑剤、トリクレジルホスフェート、
トリブチルホスフェート、トリー2−エチルヘキシルホ
スフェートなどのホスフェート系。
塩素化パラフィンなどの含塩素系などの可塑剤があり、
後者については、たとえばジシクロへキシルフタレート
、アルコールの炭素数13以上のフタル酸ジエステル等
のフタレート糸回1[J、ジ−ペンタエリスリトール脂
肪酸エステル等の多価アルコール系可塑剤、トリオクチ
ルトリメリテートなどのトリメリット酸系の可塑剤など
がある。該可塑剤の添加量が少いとポリ塩化ビニルフィ
ルムまたはシートの柔軟性が不充分となるなど、所謂、
軟質ポリ塩化ビニルとしての特性の充分な発現が期待で
きず、該添加量が多さに過ぎると強度等の物理的特性の
低下等を来たし好ましくない。したがって該添加量は2
5〜55重量%の間にあるのが通常であるが、該添加量
が、かかる領域にある該ポリ塩化ビニルフィルムまたは
シートの表面への該可塑剤の移行・滲出は、顕著であり
、就中、常温で液状を示す該可塑剤についての該現象は
極めて著しい。
本発明で使用されるPVA系樹脂としては水溶性のもの
であればいずれでもよく、通常のPVAの他にカルボキ
シル基変性PVA、スルホン酸基変性PVA、  リン
酸基変性PVA等の7ニオン変性PVAまたはカチオン
変性PVAあるいはエチレン、長鎖アルキル基金有する
ビニル:s−−f /l/、ビニルエステル、(メタ)
アクリルアミド、アルファオレフィン、ビニルシラン等
を共重合した変性PVA等も使用できる。
またこれらPVA系樹脂の重合度としては特に制限はな
いが通常100〜3000の範囲から選ばれ、ケン化度
としては水溶性の範囲であれば特に制限はないが通常7
0〜100モル%の範囲から選ばれる。
本発明に用いられるキトサンとしてはアミノ基をクルコ
ース単位当り40%以上含有するものまたはこれらのア
ミノ基の一部あるいは全部が酸によってアンモニウム塩
に変換されているものが使用される。該キトサンの重合
度としては1%水溶液の20℃における粘度(B型粘度
計による粘度)が700p以下となるように特殊な解重
合処理を施こした低重合度のものであることが必要であ
り、特に1〜l0CPのものが最も好ましく用いられる
本発明で用いられる上述のキトサンは例えばキチンを原
料とし、これを不均一系でアルカリ処理する通常の方法
で脱アセチル化しキトサンにした後、更にアルカリ処理
あるいは酸処理または過酸化物処理によって高度に解重
合するか、あるいはキチンの溶媒中均一系でアルカリ処
理等により説アセチル化と解重合を行い、場合により更
に酸処理または過酸化物処理を行うことによって製造す
ることができる。
上述のキトサンのうちアミノ基がアンモニウム塩に変換
されていない場合は一般に水に不溶であるため、これら
の7ミノ基の一部あるいは全部をアンモニウム塩にする
程度の酸の存在下で水に溶解することが必要であるが、
アミノ基がアンモニウム塩に変換されている場合、ある
いは上述の均−系で製造されアミノ基含有率が40〜6
0%のものの場合、そのままで水に溶解することができ
る。上述の溶解時に使用する酸としては特に制限はない
が通常、グリコール酸、乳酸、酢酸、蟻酸、クエン酸、
フマル酸、マレイン酸、スルファミノ酸、安息香酸、ヒ
ト−キシ安息香酸、塩酸、リン酸、硫酸等が使用される
本発明に用いられるアルデヒド系化合物としては水溶性
でかつ水溶液中でアルデヒドを生成するものであればい
ずれでも使用でき、具体的には例えばホルマリン、アセ
トアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒ
ド等の七ノアルデヒド、グリオキザール、グルタルアル
デヒド、ジアルデヒドでんぷん等の多価アルデヒド、ヘ
キサメチレンテトラミン等のホルマリンとアンモニアと
の縮合物、ジメチロール尿素、N−メチロールアクリル
アミド等のメチロールアミド、尿素ホルマリン樹脂、メ
ラミンホルマリン樹脂等が挙げられる。上述のアルデヒ
ド系化合物のうち、本発明において用いられるPVA系
樹脂とキトサンおよびアルデヒド系化合物からなる塗布
液の使用しやすさく無臭、粘度安定性など)および耐水
化効果の虚でグリオキザールあるいはへキサメチレンテ
トラミンが好ましく用いられる。
本発明で用いられる組成物において(AI P V A
系樹脂と(B)キトサンとの重量配合比率〔(A) /
 (川〕は99/1〜10/90好ましくは9515〜
50150更に好ましくは90/10〜60/40であ
る。また(C)アルデヒド系化合物のiim配合比率(
〔(A)+(B)〕 /(C))は100/1〜100
/20である。(Δ1 / (B)が99/1を超える
場合には耐水化効果が十分でないため農業用フィルム等
屋外用途分野においては勿論のこと、前記デスクマント
、書類ホルダー、家屋、自動車等の内装材、家具類、事
務用什器等においても、たとえば雑巾等により可塑剤の
滲出に起因しない単なる外部要因による汚染を清拭し、
除去するに際し、該表面の膨潤を惹起したり、該表面の
損傷を来たすので好適でなく、10/90未満の場合に
は得られる皮膜が硬くもろくなる傾向があるため好まし
くない。また(  EtA)+fB)しくC))が10
0/1を超える場合には耐水化効果が低く、10072
0未満の場合には本発明で用いられる組成物上水溶液と
して用いる場合の粘度安定性が悪くなるため好ましくな
い。
本発明に用いる被覆層の厚さは前記可塑剤の移行・滲出
を防止するためには、少くとも1μの厚さを必要とする
。1μ未満の厚さの領域であっては、該移行・滲出を抑
制することはできるが、実質上完全に防止することがで
きない。特に常温で液状を呈する可塑剤に対しては2μ
以上であることがより好ましい。余りに厚すぎると、経
済的に不利になるばかりか、用途によっては軟質ポリ塩
化ビニル系フィルムシート等の、たとえば柔軟性などの
特性をも損うことになるので、50μ以下で用いること
が好ましく、10μ以下であることがより好適である。
軟質ポリ塩化ビニル系フィルムまたはシートに被覆層を
設けるに当っては、先づPVA系樹脂とキトサンおよび
アルデヒド系化合物からなる所望の厚さのフィルム金得
て、それ自体公知のドライラミネーション法、押出ラミ
ネーション法などの加工操作によって行うことができる
またPVA系樹脂とキトサンおよびアルデヒド系化合物
からなる水溶液を軟質ポリ塩化ビニル系フィルムまたは
シートに塗布し乾燥することによっても好適に該被覆層
を設けることができる。特、 に軟質ポリ塩化ビニルシ
ートあるいはフィルム等の、例えば柔軟性等の特性を全
く損うことのない10μ以下の比較的薄い被M層を容易
に設けることができる点でより好適に採用できる。
水溶液全塗布する場合、該水溶液にはじき防止割塾派加
ナス、′″、L−雀好中1.い一岐けじき防!ト剤とし
ては例えばフッ素系界面活性剤、アルキル硫酸ナトリウ
ムあるいはアルキルスルホン酸ナトリウム等の7ニオン
性界面活性剤、ポリエチレングリコールアルキルエーテ
ル等のノニオン性界面活性i+1.N!Jエチレングリ
コールアルキルエーテルのスルホン酸ナトリウムエステ
ル等のノニオンアニオン性界面活性剤あるいはエチレン
グリコールとプロピレングリコールとの水溶性共重介体
等が使用できる。とりわけフッ素系界面活性剤またはノ
ニオンアニオン性界面活性剤が好ましい。該はじき防止
剤の添加量としては上記PVA系樹脂とキトサンとの合
計量100重量部あたり0.01〜5、OW置部が好ま
しい。o、oxlir量部未満の場合にははじき防止効
果が十分でないため均一な被覆層が形成しにくく、5.
O7i壊部を超える場合には水溶液が発泡しやすくかえ
って被覆層中にピンホールが発生する原因となりやすい
ため好ましくない。
水溶液の塗布はキャスティングヘッドよりの吐出、バー
コード、ロールコート、ドクターナイフコート、ドクタ
ーロールコート、カーテンフローコート、グラビヤコー
トなどの手段により行うことができる。水溶液を塗布し
た後乾燥することが必要であるが、この際の乾燥温度と
しては通常70〜150℃1好ましくは1oo〜145
℃の範囲が好適である。
本発明の積層体においては被覆層と該ポリ塩化ビニル系
フィルムまたはシートとの接着性は良好ではないので、
被覆層と該フィルムまたはシートとの間に接着剤を使用
することが必要である。被覆層と該ポリ塩化ビニルフィ
ルムまたはシートの両者に接着性を示す好適な接着剤と
しては、例えばエチレングリコールまたはプロピレング
リコールとアジピン酸等の二塩基酸とを重縮合して得ら
れるポリエステル、酢酸ビニルと塩化ビニルの共重合体
の部分けん化物等と分子中に2個以上のインシアネート
基を有する化合物、たとえば1モルの1.6−へキサメ
チレングリコールと2モルの2゜4−トリレンジイソシ
アネートとの反応物とか、1モルのトリメチロールプロ
パンと3モルのトリレンジイソシアネートとの反応物と
を混合して得られる接着剤等のウレタン系の接着剤、ポ
リ塩化ビニル−酢酸ビニル系接着剤または該系にたとえ
ば無水マレイン酸などの第3成分を含む接着剤等がある
。これらの中で市販されている接着剤としては、日進化
学株製MP)l−TM、モートン社または東洋モートン
社製アドコー)AD−335Δと硬化剤との2液型など
があり、他に大日本インキ社製EP8−703、EP8
−903などと硬化剤との2液型など数多くのそれ自体
公知の接着剤が使用可能である。さらにポリアクリル酸
ないしアクリル酸を主体とする共重合物を一成分とし、
他の成分が塩化ビニル系樹脂であるグラフトポリマー全
接着剤として好適に用いることができる。
また所望の厚さの被覆用フィルム金得て公知のドライラ
ミネーション等の加工操作で被覆層を設けるに際してl
よ該接着剤の被覆用フィルムまたは軟質ポリ塩化ビニル
フィルムまたはシートへの塗布量としては1〜3g眉で
用いられ通常約2 y/rdが好適である。該接着剤の
塗布は、グラビヤコート、ロールコート、ドクターロー
ルコート、ドクターナイフコート、バーコード、カーテ
ンフローコートなどの任意の手段で行われる。また水溶
液を塗布し、被覆層を設ける場合には、整雪ポリ塩化ビ
ニルフィルム等に先づ0,2〜2.Oy/dの接着剤を
アンカーコートした後、水溶液を塗布することにより行
われる。
以下に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、
本発明はこれによって限定されるものではない。なお実
施例中特にことわりのないかぎり「%」および「部」は
重量基準を表わす。
実施例1 ジー2−エチルへキシルフタレー)全38%含有する軟
質ポリ塩化ビニル製デスクマットに二液型ポリウレタン
接着剤としてEP8−903と硬化剤D−12ON(式
日薬品製)との(8部/1部)混合物の酢酸エチル溶液
を乾燥固形分が1y/lriとなるようにバーコーター
にて塗布し80℃で1分間乾燥した。別に(A1重合度
1100、ケン化度98.5−F−ル%のPvA(クラ
レボバールPVA−117)87部と(B)1%の20
℃における粘度が5 CPでアミノ基含有率が90%で
あるキトサン13部とを乳酸酸性水溶液に溶解して10
%水溶/?!を調製した後、+01グリオキザールヲ1
.5部加えて被覆用水溶Mを作成した[ fA)/fB
)= s 7 / 13 、 [(A)+(B))/4
0)= 100 / 1.5 )。コノ水溶液100部
にはじき防止剤としてフッ素系界面活性剤(大日本イン
キ製、メガファンクF−120)0.3部を加えた後、
上記デスクマットの接着剤層上に乾燥被覆1〜厚さが4
μとなるようにバーコーターにて塗布し、100℃で5
分間乾燥して本発明のポリ塩化ビニル系積層体を得た。
得られた積層体の被覆層上に両面接着テープ?介して塗
布を貼付して被覆層を補強した後、′r型剥離で接着力
を測定したが、該ポリ塩化ビニル層が破壊し、十分な接
着力を有することを認めた。
該軟質ポリ塩化ビニル製デスクマットの被覆禎ヲ濡rL
雑巾で清拭操作を行ったが表面がそこなわれることなく
充分な耐水性を示した。更にこの後膣表面上+c 6 
cm X 6 cmの厚さ2朋の無可塑硬笛塩ビ板を密
着させて置き、該硬質塩ビ板に2 kQの荷重を加えた
状態で該可塑剤の滲出、移行量を温度70℃の条件下に
調べた。50時間経過後も、該硬質塩ビ板の重量増加は
全く認められず、まな該被覆層表面のベタツキも全くみ
られず、可塑剤の滲出は全くなかった。
比較例1 実施例1で用いられた軟質ポリ塩化ビニル製デスクマッ
トに厚さ15μのメタアクリル酸メチル86モル%、メ
タアクリル酸ブチル14モル%の共重合フィルムを一表
面にラミネートし、実施例1と同様に試験に41した。
24時間経過−後の該硬質塩ビ板のM量増変化は3.2
%であった。該重量変化は可塑剤の移行に起因している
ことが確認され、該共重合体フィルムの表面のベタツギ
も認められた。
実施例2〜6 実施例1で用いられたl’VAに替えて、第1表に記載
したPVA系樹脂を用い、かつ該PVA系樹脂とキトサ
ンとのM量配合比率及びグリオキザール重量配合率を第
1表に示すように変える以外は実施例1と同様に行った
。結果を第1表に示す。
比較例2 実施例1において用いられたキトサンを用いない以外は
実施例1と同様に行った。結果を合せて第1表に示す。
比較例3 実施例1においてグリオキザールを用いない以外は実施
例1と同様に行った。結果を合せて第1表に示す。
比−例4〜5 実施例1で用いられたPVA系樹脂とキトサンの配合比
率に代えて、配合比率fAl / I川を第1表に示す
ように変える以外は実施例1と同様に行った。
結果を合せて第1表に示す。
比較例6 実施例1で用いられたキトサンに代えて、1%水溶液の
20℃における粘度が7000pのキトサンを用いる以
外は実施例1と同様に行った。この場合溶液は非常に高
粘度であった。結果を合せて第1表に示す。
実施例7 実施例1で用いられたはじき防止剤を用いない以外は実
施例1と同様に行った。結果を合せて第1表に示す。
米)PVA系樹脂 実施例2:重合度550.ケン化度98.5モル%〃 
4:カルボキシル基含有ff11モル%、重合度l〃 
5:スルホン酸基含有81モル%、重合度50〃 6:
カチオン基含有量0.5モル%、重合賀17/′− 750%ケン化度88モル% 0、ケン化度98.5モル% 50、ケン化度98.5モル% ご−/ 実施例8 実施例1で用いられた被覆用水溶液をキャスト法により
フィルム化し、20μの厚さのフィルムき作成した。こ
のフィルムにバーコーターにて接着剤としてウレタン系
接着剤AD−335Aと硬化剤cat −10(東洋上
−トン社製)との(17部/1部)混合物を固形分とし
て2 y/lriとなるように塗布し、80℃で1分間
乾燥した後、塩素化パラフィン/ジ−n−オクチルフタ
レート=50150(li量比)の混合可塑剤を40%
含有する軟質ポリ塩化ビニル製デスクマットの片面にド
ライラミネーション法で110℃の温度条件下にラミネ
ートした。この積層体を用いて実施例1と同様に接着力
、耐水性、可塑剤の表面移行防止性を調べたところ全て
良好であった。
実施例9 下記組成からなる樹脂組成物を準備し7、スーパーミキ
サーで10分間撹拌混合後、165℃に加温したミルロ
ール上で混練し、0.10mm厚さの農業用ポリ塩化ビ
ニル系フィルムを得た。
ポリ塩化ビニル(P=1400)     1008竜
部ジオクチルフタレート           45 
〃トリクレジルホスフェート          5 
〃エポキシ系樹脂安定剤(商品名EP  828)1 
 //バリウムー亜鉛複合液状安定剤       1
 〃ステアリン酸バリウム            0
.2〃ステアリン酸亜鉛              
0.4〃ソルビタンモノステ7レー)        
  1.5//該ポリ塩化ビニル系フイルムにウレタン
系接着剤EPS−703と硬化剤D−12ON(混合比
8/xit−塗布量1.0μ眉になるようにアンカーコ
ートした後、実施例1で用いられた水溶液をグラビヤコ
ーターでコートし、110℃で乾燥し、2μの被覆層を
もつ農業用ポリ塩化ビニル系フィルムを得た。実施例1
に準じ濡れ雑巾による清拭操作を行っても、表面は損傷
せず良好な耐水性金示した。更にこの後可塑剤の滲出・
移行テストヲ行った。該硬質塩ビ板の重量変化は全く認
められず、可塑剤の該被覆層表面への滲出に起因するペ
タツキも全く認められなかった。
また該被覆農業用塩化ビニル系フィルムを農作物栽培用
トンネルに展張被覆し、実用試験を行ったが、可塑剤の
表面滲出もなく、空気中の塵埃による汚染も殆んどなく
、未コート農業用ポリ塩化ビニル系フィルムに比し、耐
汚染性に著しく優れていた。
比較例7 実施例9で用いられた0−1m111厚さの農業用ポリ
塩化ビニル系フィルムにメタクリル酸メチル86モル%
、メタクリル酸ブチル14モル%の共重合体の酢酸エチ
ル溶液をグラビアコーターでコートし、110℃で乾燥
して2μの被覆層上もつ農業用ポリ塩化ビニル系フィル
ムを得た。実施例9と同様にして可塑剤の移行量を測定
したところ、24時間後の硬質塩ビ板の重量増変化は4
.5%であった。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)可塑剤を含有するポリ塩化ビニル系フィルムまた
    はシートの少なくとも片面に、(A)ポリビニルアルコ
    ール系樹脂、(B)1%水溶液の20℃における粘度が
    70センチポイズ以下のキトサン及び(C)アルデヒド
    系化合物よりなり、重量配合比率〔(A)/(B)〕が
    99/1〜10/90でかつ(C)アルデヒド系化合物
    の重量配合比率{〔(A)+(B)〕/(C)}が10
    0/1〜100/20である、厚さ1〜50μの層を有
    することを特徴とするポリ塩化ビニル系積層体。
  2. (2)(B)キトサンが20℃における1%水溶液の粘
    度として1〜10センチポイズを有するものである特許
    請求の範囲第1項記載のポリ塩化ビニル系積層体。
  3. (3)(C)アルデヒド系化合物が水溶性のモノアルデ
    ヒド、多価アルデヒド、アミンとホルマリンとの縮合物
    、メチロールアミド、尿素ホルマリン樹脂またはメラミ
    ンホルマリン樹脂からなる群から選ばれた1種または2
    種以上の化合物である特許請求の範囲第1項記載のポリ
    塩化ビニル系積層体。
  4. (4)可塑剤が常温で液状である特許請求の範囲第1項
    記載の積層体。
  5. (5)積層体がデスクマットである特許請求の範囲第1
    項記載の積層体。
  6. (6)積層体が可塑剤を含有するポリ塩化ビニル系フィ
    ルムまたはシートの少なくとも片面に接着剤を塗布し、
    更にその上に(A)ポリビニルアルコール系樹脂、(B
    )1%水溶液の20℃における粘度が70センチポイズ
    以下のキトサン及び(C)アルデヒド系化合物よりなる
    水溶液を塗布し乾燥して得られたものである特許請求の
    範囲第1項記載の積層体。
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