JPS62533Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はガラスケース入り羽子板飾りに関す
るもので、詳しくはガラスケース本体内部に飾ら
れる羽子板の柄部と松竹梅等添え物のうちの松の
枝とで飾毬を支持固定せしめることを目的とする
ものである。

この考案の一実施例を図面について説明する
と、図中Ａはガラスケース入り羽子板飾りで、前
面ガラス１、両側面ガラス２、および背板３等で
ガラスケース本体４を形成し、このガラスケース
本体４の内部に添え物として羽子板５、松竹梅等
の細工品６、および飾毬７等を飾る。この飾毬７
の主球部７ａは、第２図に示すようにガラスケー
ス本体４の内部中央に飾置される羽子板５の柄部
８表面に接し、且つ羽子板５の柄部８と釘着９等
により止着されて羽子板５と一体となり、さらに
飾毬７の下周面７ｂは、羽子板５の柄部８前面に
立設される松竹梅等の細工品６の主体となる略Ｕ
字形を呈する松の枝６ａで支承される。なお、図
中１０は前記松竹梅等の細工品６の載台を示す。

従来この種のガラスケース入り羽子板飾りで、
ガラスケース本体内部に飾毬を飾置したものが種
種提案されている。典型的な例は、ガラスケース
の地板の片隅に飾台を置き、この飾台の上に飾毬
を載置したものであり、この飾毬と一緒にガラス
ケース本体の内部には羽子板、回転式花車、市松
人形、水引松竹梅の細工品、吊玉等が飾られるた
めにガラスケース本体内部が雑然とした飾り形式
となり、そのため羽子板の豪華さを強調できない
難点や製作組付作業が著しく面倒となり、勢い高
格商品となり、さらに飾毬それ自体も前記したよ
うにガラスケースの地板の片隅等に飾置されるだ
けで飾り映えを損つたり、飾毬は飾台等に載置さ
れるため転り易い等の欠点があつた。

この考案は上記したようにこのガラスケース入
り羽子板飾りの添え物として用いられる飾毬７の
主球部７ａをガラスケース本体４の中央に飾置さ
れる羽子板５の柄部８と釘着９等の手段により完
全止着し、飾毬７の下周面７ｂを羽子板５の柄部
８前面に飾置される松竹梅等の細工品６の主体と
なる略Ｕ字形を呈する松の枝６ａで支承されるた
め飾毬７それ自体、徒らにガラスケース本体４内
部を移動したり、従来飾具に載せた飾毬のように
飾具から飾毬が転げ落ちたりする心配等がなくな
り、羽子板５の柄部８と松竹梅等の細工品６の主
体となる松の枝６ａとで堅固に支承され、しかも
飾毬７は第１図に示すように羽子板５松竹梅等の
細工品６と共にガラスケース本体４の中央下方部
に配置して飾られるため、羽子板飾りのバランス
や体裁上好ましく、従来よりも一層羽子板の豪華
さを強調できる利点があり、さらにガラスケース
本体４の前面ガラス１を透視して看取するとき、
飾毬７は松竹梅等の細工品６の主体となる松の枝
６ａに乗り上る型態として看取できるから全体的
に優雅な趣と自然感をかもし出すことができ、さ
らに従来ガラスケース入り羽子板飾りの如く、回
転式花車、市松人形、吊玉等の余分な羽子板添え
物が不要となり、ケース入り羽子板飾りの内部構
成がシンプルなものとなつて廉価に提供できる
等、実用面で顕著な効果を発揮する考案である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図はガラ
スケース入り羽子板飾りの全体斜視図、第２図は
飾毬の支持状態を示す説明略図である。 Ａ……ガラスケース入り羽子板飾り、４……ガ
ラスケース本体、５……羽子板、６……松竹梅等
の細工品、６ａ……松の枝、７……飾毬、８……
羽子板の柄部、９……釘着。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ガラスケース本体と、該ケース本体の内部に飾
   られる羽子板、松竹梅等の細工品および飾毬等か
   らなり、前記飾毬の主球部はガラスケース本体の
   内部中央に飾られる羽子板の柄部前面に接し該柄
   部と釘着等の手段により止着されて一体となり、
   飾毬の下周面は羽子板の柄前面に立設される松竹
   梅等の細工品の主体となる略Ｕ字形を呈する松の
   枝で支承されることを特徴とするケース入り羽子
   板飾り。