JPS6252191A - セラミツクス焼結体の塑性加工方法 - Google Patents
セラミツクス焼結体の塑性加工方法Info
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- JPS6252191A JPS6252191A JP60188460A JP18846085A JPS6252191A JP S6252191 A JPS6252191 A JP S6252191A JP 60188460 A JP60188460 A JP 60188460A JP 18846085 A JP18846085 A JP 18846085A JP S6252191 A JPS6252191 A JP S6252191A
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- ceramic sintered
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、セラミックス焼結体の塑性加工方法に関し、
さらに詳しくは、セラミックス焼結体を塑性変形せしめ
ることにより、例えば、プレス加工法、鍛造法などを適
用して複雑形状あるいは大型のセラミックス製品を製造
することを可能にしたセラミックス焼結体の塑性加工方
法に関する。
さらに詳しくは、セラミックス焼結体を塑性変形せしめ
ることにより、例えば、プレス加工法、鍛造法などを適
用して複雑形状あるいは大型のセラミックス製品を製造
することを可能にしたセラミックス焼結体の塑性加工方
法に関する。
[従来技術および発明が解決しようとする問題点]
セラミックス焼結体は、耐熱性、耐摩耗性ならびに耐食
性に優れた材料として各種工業分野で注目を集めている
。ところが、このセラミックス焼結体は極めて硬度が高
いため、その加工にあたって1±、例えばダイヤモンド
研磨などにより目的の形状とすることが一般的であった
。
性に優れた材料として各種工業分野で注目を集めている
。ところが、このセラミックス焼結体は極めて硬度が高
いため、その加工にあたって1±、例えばダイヤモンド
研磨などにより目的の形状とすることが一般的であった
。
したがって、大型のもの、あるいは複雑形状のものを製
造することは困難であり、また、製造コストの上昇を招
来するなどの加工上の問題がある。とくに、A文203
は耐熱性、硬度および耐食性に優れ、しかも安価なセラ
ミックス材料として最も多く使用されているものだけに
、かかる問題は深刻なものとなっている。
造することは困難であり、また、製造コストの上昇を招
来するなどの加工上の問題がある。とくに、A文203
は耐熱性、硬度および耐食性に優れ、しかも安価なセラ
ミックス材料として最も多く使用されているものだけに
、かかる問題は深刻なものとなっている。
本発明は、従来のかかる問題を解消し、セラミックス焼
結体を塑性ダ形せしめることにより、金属と同様のプレ
ス加工法、鍛造法などを適用することが可能となるよう
なセラミックス焼結体の塑性加工方法を提供を目的とす
る。
結体を塑性ダ形せしめることにより、金属と同様のプレ
ス加工法、鍛造法などを適用することが可能となるよう
なセラミックス焼結体の塑性加工方法を提供を目的とす
る。
[問題を解決するための手段]
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねる中
で、次のように着想するに到った。すなわち、一般的な
例として金属を塑性変形せしめる場合を考えてみると、
塑性変形は金属の結晶粒の粒界すべりにより起きるもの
で、これは金属結合という金属に特有の原子結合状態に
因るものである。一方、セラミックス焼結体は一般にイ
オン結合と共有結合と一部の金属結合とが混在したかた
ちの原子結合であるが、塑性変形性という点からみると
、上述した金属結合と同様、電子の自由度が高いという
点でイオン結合性が強いものの方が好ましい、ところが
、このようにイオン結合が強いものは、逆に、高温強度
が低下してしまい、結果として、塑性変形せしめるため
の応力に耐えることができない、一方、その反対に、共
有結合性が強いセラミックス焼結体は高温強度に優れて
いるものの塑性変形を起こしにくいという性質を有する
。すなわち、塑性変形せしめることが可能なセラミック
ス焼結体は、ある程度以上の強度を既に備えていること
が必要である。
で、次のように着想するに到った。すなわち、一般的な
例として金属を塑性変形せしめる場合を考えてみると、
塑性変形は金属の結晶粒の粒界すべりにより起きるもの
で、これは金属結合という金属に特有の原子結合状態に
因るものである。一方、セラミックス焼結体は一般にイ
オン結合と共有結合と一部の金属結合とが混在したかた
ちの原子結合であるが、塑性変形性という点からみると
、上述した金属結合と同様、電子の自由度が高いという
点でイオン結合性が強いものの方が好ましい、ところが
、このようにイオン結合が強いものは、逆に、高温強度
が低下してしまい、結果として、塑性変形せしめるため
の応力に耐えることができない、一方、その反対に、共
有結合性が強いセラミックス焼結体は高温強度に優れて
いるものの塑性変形を起こしにくいという性質を有する
。すなわち、塑性変形せしめることが可能なセラミック
ス焼結体は、ある程度以上の強度を既に備えていること
が必要である。
そこで、本発明者らは、被加工材として、イオン結合性
の高い金属化合物と焼結体に所望の強度を発現せしめる
ための共有結合性の高い金属化合物を所定の体積比で含
有する、すなわち、イオン結合と金属結合と共有結合を
所定の割合で含むセラミックス焼結体を選定し、かつ、
かかるセラミックス焼結体を塑性変形せしめるための諸
条件の最適値を見出して本発明を完成するに到った。
の高い金属化合物と焼結体に所望の強度を発現せしめる
ための共有結合性の高い金属化合物を所定の体積比で含
有する、すなわち、イオン結合と金属結合と共有結合を
所定の割合で含むセラミックス焼結体を選定し、かつ、
かかるセラミックス焼結体を塑性変形せしめるための諸
条件の最適値を見出して本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明のセラミックス焼結体の塑性加工方法
は、酸化アルミニウム、窒化アルミニウムおよび酸窒化
アルミニウムから選ばれる少なくとも 1種のアルミニ
ウム含有化合物;チタン、ジルコニウム、ハフニウム、
バナジウム、ニオブ、タンタル、クロム、モリブデン、
タングステンまたはケイ素の炭化物、窒化物または酸化
物およびこれらの相互固溶体から選ばれる少なくとも
1種の硬質化合物を必須成分とするセラミックス焼結体
であって、該アルミニウム含有化合物の含有量が5〜8
5体積%であるセラミックス焼結体を、還元性雰囲気も
しくは真空中において、温度1300”0以上、応力1
0kg/am2以下かつ歪速度1o4/秒以下の条件で
塑性変形せしめることを特徴とする。
は、酸化アルミニウム、窒化アルミニウムおよび酸窒化
アルミニウムから選ばれる少なくとも 1種のアルミニ
ウム含有化合物;チタン、ジルコニウム、ハフニウム、
バナジウム、ニオブ、タンタル、クロム、モリブデン、
タングステンまたはケイ素の炭化物、窒化物または酸化
物およびこれらの相互固溶体から選ばれる少なくとも
1種の硬質化合物を必須成分とするセラミックス焼結体
であって、該アルミニウム含有化合物の含有量が5〜8
5体積%であるセラミックス焼結体を、還元性雰囲気も
しくは真空中において、温度1300”0以上、応力1
0kg/am2以下かつ歪速度1o4/秒以下の条件で
塑性変形せしめることを特徴とする。
[具体的説明]
本発明は、前述したように、被加工材となるセラミック
ス焼結体の組成および塑性変形条件の2点に特徴を有す
るものである。
ス焼結体の組成および塑性変形条件の2点に特徴を有す
るものである。
まず、第1の特徴であるセラミックス焼結体はまず、第
1の必須成分としてイオン結合性の強いアルミナ(AL
;LP01) 、窒化アルミニウム(A立N)、アルミ
ニウムの酸窒化物(A!;L(0,N))のうちから選
ばれる少なくとも 1種のAn含有化合物を含有する。
1の必須成分としてイオン結合性の強いアルミナ(AL
;LP01) 、窒化アルミニウム(A立N)、アルミ
ニウムの酸窒化物(A!;L(0,N))のうちから選
ばれる少なくとも 1種のAn含有化合物を含有する。
中でも Au203はイオン結合性が強く、高硬度で低
比重であることから好ましいものであるといえる。この
An含有化合物はセラミックス焼結体において5〜95
体積%の範囲で含有されることが必要である。この含有
量が上記範囲を逸脱すると前述したイオン結合、金属結
合および共有結合の適正な配分調整が困難となる。好ま
しくは40〜70体積%である。
比重であることから好ましいものであるといえる。この
An含有化合物はセラミックス焼結体において5〜95
体積%の範囲で含有されることが必要である。この含有
量が上記範囲を逸脱すると前述したイオン結合、金属結
合および共有結合の適正な配分調整が困難となる。好ま
しくは40〜70体積%である。
一方、第2の必須成分である硬質化合物としては、上に
列挙したものであればとくに限定されるものではないが
、その組成は、上述したAI含有化合物のイオン結合性
および金属結合性との関係、および、得られた焼結体の
用途に応じて適宜設定することが好ましい。
列挙したものであればとくに限定されるものではないが
、その組成は、上述したAI含有化合物のイオン結合性
および金属結合性との関係、および、得られた焼結体の
用途に応じて適宜設定することが好ましい。
この硬質化合物の具体例としては5例えば、TiC、Z
rC、HfC、VC,NbC、↑aC、Cr3C2、N
o2C,VC,SiC; TiN 、 ZrN 、 H
fN 、 VL NbN、TaN 、 CrN 、 5
i3N(; TiO、TiO2、ZrO2,HfO2、
Cr2O3、Ta205 、 5i02 ; T
i(C,N)、 Ti(C,O) 、Ti(N、0
) 、 Ti(C,N、0) 、 (Ti、Z
r)(C,N)、 (〒i、Ta)C。
rC、HfC、VC,NbC、↑aC、Cr3C2、N
o2C,VC,SiC; TiN 、 ZrN 、 H
fN 、 VL NbN、TaN 、 CrN 、 5
i3N(; TiO、TiO2、ZrO2,HfO2、
Cr2O3、Ta205 、 5i02 ; T
i(C,N)、 Ti(C,O) 、Ti(N、0
) 、 Ti(C,N、0) 、 (Ti、Z
r)(C,N)、 (〒i、Ta)C。
(Ti、Wb)C1(Ti、Ta、W)Cなどをあげる
ことができる。
ことができる。
また、この金属化合物は単独で添加しても2種以上を添
加してもよいが、とくに、2種以上の金属化合物が互い
に固溶してなる固溶体の形で添加すると、焼結時に発生
する気孔が減少するため焼結体の強度の向上という点で
効果的である。
加してもよいが、とくに、2種以上の金属化合物が互い
に固溶してなる固溶体の形で添加すると、焼結時に発生
する気孔が減少するため焼結体の強度の向上という点で
効果的である。
さらに、得られる焼結体に低比重、耐酸化性および高強
度を発現せしめる場合は、Tiを含有する金属化合物を
使用することが、また、強靭性かつ良熱絶縁性のものを
得るためにはZrを含有するものをそれぞれ使用するこ
とが好ましい。
度を発現せしめる場合は、Tiを含有する金属化合物を
使用することが、また、強靭性かつ良熱絶縁性のものを
得るためにはZrを含有するものをそれぞれ使用するこ
とが好ましい。
本・発明において使用するセラミックス焼結体は、上記
2つの必須成分を含有するものであり、この2成分が存
在することによって、焼結時に相互の結晶粒の粒成長抑
制効果を発揮するが、かかる必須成分のほかに、さらに
0.1〜7体積%の粒成長抑制剤を含有せしめると粒成
長抑制効果が一層増強され極めて微細な結晶の焼結体を
得ることができる。かかる粒成長抑制剤の具体例として
は、例えば、MgO、CaO、5c203 、 Y2O
3,NiO。
2つの必須成分を含有するものであり、この2成分が存
在することによって、焼結時に相互の結晶粒の粒成長抑
制効果を発揮するが、かかる必須成分のほかに、さらに
0.1〜7体積%の粒成長抑制剤を含有せしめると粒成
長抑制効果が一層増強され極めて微細な結晶の焼結体を
得ることができる。かかる粒成長抑制剤の具体例として
は、例えば、MgO、CaO、5c203 、 Y2O
3,NiO。
Coo 、 FeO、Fe2O3、Fe3O4、La2
O3、Ce2O3、Pr2O3、Nd2O3、Sm2O
3、Eu2O3、Dy2O3。
O3、Ce2O3、Pr2O3、Nd2O3、Sm2O
3、Eu2O3、Dy2O3。
Er2O3、Tb2O3、Mg3N2 、 Ca3N2
、 ScN 、 YN、GeN 、 07N 、 Y
3Fe5J2、NiFe2O4、MgFe2O4、La
FeO3などをあげることができる。この粒成長抑制剤
の含有量が0.1体積%未満であると充分な添加効果は
得られず、一方、 7体積%を超えて添加すると、逆に
粒成長を起こし、さらに、粒界に脆弱な化合物が偏析す
るので好ましくない。
、 ScN 、 YN、GeN 、 07N 、 Y
3Fe5J2、NiFe2O4、MgFe2O4、La
FeO3などをあげることができる。この粒成長抑制剤
の含有量が0.1体積%未満であると充分な添加効果は
得られず、一方、 7体積%を超えて添加すると、逆に
粒成長を起こし、さらに、粒界に脆弱な化合物が偏析す
るので好ましくない。
以上述べた本発明の被加工体であるセラミックス焼結体
は、前述した各化合物粉末を所定の割合で混合・混練し
たのち、常法を適用して成形、焼結することにより容易
に製造することができる。
は、前述した各化合物粉末を所定の割合で混合・混練し
たのち、常法を適用して成形、焼結することにより容易
に製造することができる。
このとき、得られるセラミックス焼結体の強度は、各成
分を単独で焼結して得られた焼結体に比べて飛躍的に向
上する。さらに、焼結体の塑性変形の機構は金属の場合
と同様、結晶粒界のすべりによるものである。したがっ
て、焼結体の結晶粒径が小さいほど、結晶粒界が増大し
て塑性変形が容易となる。このことから5焼結体の結晶
粒径は1戸以下であることが好ましい。
分を単独で焼結して得られた焼結体に比べて飛躍的に向
上する。さらに、焼結体の塑性変形の機構は金属の場合
と同様、結晶粒界のすべりによるものである。したがっ
て、焼結体の結晶粒径が小さいほど、結晶粒界が増大し
て塑性変形が容易となる。このことから5焼結体の結晶
粒径は1戸以下であることが好ましい。
ついで1本発明方法の第2の特徴である焼結体の塑性変
形条件、すなわち、雰囲気、変形温度、応力および歪速
度について説明する。まず、焼結体及び使用するモール
ドの酸化を防止するために、Ar、 N2などの還元性
雰囲気もしくは真空中で行なうことが必要である。また
、変形温度は130゜°C以上であることが必要であり
、この温度が1300°C未満である場合には応力印加
状態でクラックが生じたり、破壊が起こるため好ましく
ない、とくに、焼結体およびモールドの酸化防止と後述
するモールドの強度の限界との2点から、 1300〜
1500℃の範囲に設定することが好ましい、つぎに、
変形応力は10kg/m層2以下に設定する。この応力
が10kg/mm2を超えると高価なモールドが破壊し
たり、焼結体にクラックが生じるという不都合が生ずる
。好ましくは5kg/■曽2である。さらに、歪速度は
10−37秒以下に設定する。10−37秒を超えると
、焼結体は変形せずに破壊してしまう、好ましくは10
’〜10−3/秒である。これらの諸条件は゛それぞ
れ・独立した条件ではなく、互いに関連し合うものであ
るため、総括的な最適値にそれぞ紅設定することが好ま
しい。
形条件、すなわち、雰囲気、変形温度、応力および歪速
度について説明する。まず、焼結体及び使用するモール
ドの酸化を防止するために、Ar、 N2などの還元性
雰囲気もしくは真空中で行なうことが必要である。また
、変形温度は130゜°C以上であることが必要であり
、この温度が1300°C未満である場合には応力印加
状態でクラックが生じたり、破壊が起こるため好ましく
ない、とくに、焼結体およびモールドの酸化防止と後述
するモールドの強度の限界との2点から、 1300〜
1500℃の範囲に設定することが好ましい、つぎに、
変形応力は10kg/m層2以下に設定する。この応力
が10kg/mm2を超えると高価なモールドが破壊し
たり、焼結体にクラックが生じるという不都合が生ずる
。好ましくは5kg/■曽2である。さらに、歪速度は
10−37秒以下に設定する。10−37秒を超えると
、焼結体は変形せずに破壊してしまう、好ましくは10
’〜10−3/秒である。これらの諸条件は゛それぞ
れ・独立した条件ではなく、互いに関連し合うものであ
るため、総括的な最適値にそれぞ紅設定することが好ま
しい。
なお、かかる塑性変形工程に使用するモールドの材料と
しては、耐酸化性、耐摩耗性、耐圧強度に優れているも
のが好ましく、具体的には、黒鉛、Si3N4 、 S
iCなどがあげられ、なかでもSiCは好適である。
しては、耐酸化性、耐摩耗性、耐圧強度に優れているも
のが好ましく、具体的には、黒鉛、Si3N4 、 S
iCなどがあげられ、なかでもSiCは好適である。
さらに、塑性変形前の焼結体表面を砥粒又は砥石によっ
て研磨したのち、塑性変形させると、変形後の焼結体表
面は変形前と同様の滑らかさを保持するため、とくに複
雑形状品を製造する場合に有用である。
て研磨したのち、塑性変形させると、変形後の焼結体表
面は変形前と同様の滑らかさを保持するため、とくに複
雑形状品を製造する場合に有用である。
実施例1〜10および比較例1〜5
各種のAn含有化合物、゛硬質化合物及び粒成長抑制剤
となる出発原料粉末を用いて、第1表に示した各種試料
を配合した。この各試料を混合、乾燥、成形及び焼結し
て形状寸法3φX 15s■及び3X 4 X 30m
mの焼結体を得た。これらの焼結体の諸物件を第1表に
併記した。これらの焼結体の内、3φX 15m層形状
寸法のものを用いて引張り試験により塑性変形させ、一
方、 3X4X3hm形状寸法のものを用いて圧縮試験
により塑性変形させた。引張り試験は、JIS Z 2
201の金属材料引張試験に準拠して、破断後の伸び率
(%)を測定し、圧縮試験は、JIS R1801に準
拠して、クラック発生又は破断までの曲げ角度(0)を
測定した。この引張り試験及び圧縮試験における塑性変
形条件及び変形後の焼結体の変形量(伸び率(%)又は
曲げ角度(0))及び変形部分の硬度を測定して第2表
に示した。
となる出発原料粉末を用いて、第1表に示した各種試料
を配合した。この各試料を混合、乾燥、成形及び焼結し
て形状寸法3φX 15s■及び3X 4 X 30m
mの焼結体を得た。これらの焼結体の諸物件を第1表に
併記した。これらの焼結体の内、3φX 15m層形状
寸法のものを用いて引張り試験により塑性変形させ、一
方、 3X4X3hm形状寸法のものを用いて圧縮試験
により塑性変形させた。引張り試験は、JIS Z 2
201の金属材料引張試験に準拠して、破断後の伸び率
(%)を測定し、圧縮試験は、JIS R1801に準
拠して、クラック発生又は破断までの曲げ角度(0)を
測定した。この引張り試験及び圧縮試験における塑性変
形条件及び変形後の焼結体の変形量(伸び率(%)又は
曲げ角度(0))及び変形部分の硬度を測定して第2表
に示した。
[発明の効果]
以上の説明から明らかなように、本発明方法においては
、まず、イオン結合および金属結合と共有結合が適当に
混在した組成を有する焼結体を被加工材として使用し、
さらに、このような焼結体に対し、前述の如き特定の塑
性変形条件を設定したので例えば、アルミナのようにイ
オン結合性の強い焼結体を単味で使用する場合に比べて
便性変形前の焼結体自身の強度が向上するとともに、塑
性変形時の粒界すベリに寄与するイオン結合成分も存在
しているので、容易に塑性変形せしめることが可能とな
る。したがって、本発明方法を適用すれば、従来極めて
困難であるとされていたセラミックス焼結体のプレス加
工や鍛造などが可能となり、大型もしくは複雑形状の部
品の製造が極めて容易かつ安価に行なうことができ、し
かも変形後の表面は滑らかな状y息で得ることができる
などその工業的価値は極めて大である。
、まず、イオン結合および金属結合と共有結合が適当に
混在した組成を有する焼結体を被加工材として使用し、
さらに、このような焼結体に対し、前述の如き特定の塑
性変形条件を設定したので例えば、アルミナのようにイ
オン結合性の強い焼結体を単味で使用する場合に比べて
便性変形前の焼結体自身の強度が向上するとともに、塑
性変形時の粒界すベリに寄与するイオン結合成分も存在
しているので、容易に塑性変形せしめることが可能とな
る。したがって、本発明方法を適用すれば、従来極めて
困難であるとされていたセラミックス焼結体のプレス加
工や鍛造などが可能となり、大型もしくは複雑形状の部
品の製造が極めて容易かつ安価に行なうことができ、し
かも変形後の表面は滑らかな状y息で得ることができる
などその工業的価値は極めて大である。
f−続補正書
昭和60年12月25日
特許庁長官 宇 賀 道 部 殿
1、事件の表示
昭和60年特許願第188460号
2、発明の名称
セラミックス焼結体の塑性加工方法
3、補正をする者
事件との関係 特許出願人
名称 東芝タンガロイ株式会社
4、代理人
5、補正命令の日付 自発
7、補正の内容
エ、明細書の特許請求の範囲の欄
別紙のとおり
II 、明細書の発明の詳細な説明の欄(1)明細書第
5頁、下から5行目に記載の「応力10kg/mゴ以下
」を「応力15kg/電以下」と補正する。
5頁、下から5行目に記載の「応力10kg/mゴ以下
」を「応力15kg/電以下」と補正する。
(2)同第9頁、最下行〜第10頁、4行目に記載の「
つぎに、変形応力は・・・・・・5kg/Ifである。
つぎに、変形応力は・・・・・・5kg/Ifである。
」を「つぎに、変形応力は15kg/−以下に設定する
。なお、高価なモールドが破壊したり、焼結体にクラ+
7りが生じるといった不都合を避けるために、この応力
を10kg/−以下に設定することが好ましい。」と補
正する。
。なお、高価なモールドが破壊したり、焼結体にクラ+
7りが生じるといった不都合を避けるために、この応力
を10kg/−以下に設定することが好ましい。」と補
正する。
(3)同第13頁、第2表のあとに次文を挿入する。
「実施例1I
An 、、03粉末に種々の配合比でTI(Go、5.
No、5)粉末を配合して得られた原料粉末を使用し、
上記実施例1と同様の工程により種々の組成の焼結体を
製造した。そして、各焼結体から、 4X 3X35■
の試験片を作製し、JIS K 1801に準拠して、
Ar雰囲気下、1300℃および1400℃におけるそ
れぞれの試験片の曲げに対する塑性変形強度を測定し、
結果を図に示した。
No、5)粉末を配合して得られた原料粉末を使用し、
上記実施例1と同様の工程により種々の組成の焼結体を
製造した。そして、各焼結体から、 4X 3X35■
の試験片を作製し、JIS K 1801に準拠して、
Ar雰囲気下、1300℃および1400℃におけるそ
れぞれの試験片の曲げに対する塑性変形強度を測定し、
結果を図に示した。
図からも明らかなように、1300°CにおいてはTi
(C8,5,No、5)の含有量が30〜60重量%の
ものが塑性変形し、一方、 1400℃では同じ<
T i(G o 、 s 。
(C8,5,No、5)の含有量が30〜60重量%の
ものが塑性変形し、一方、 1400℃では同じ<
T i(G o 、 s 。
No、5)の含有量が10〜80重量%のものが塑性変
形することを確認した。」 (4)同第14頁、下から4行目に記載の「複雑形状の
部品」を「複雑形状の部品、例えば、切削用エンドミル
刃、食品用押出フィーダー、油圧ポンプ用スクリュー、
穀物搬送用ポンプスクリュー。
形することを確認した。」 (4)同第14頁、下から4行目に記載の「複雑形状の
部品」を「複雑形状の部品、例えば、切削用エンドミル
刃、食品用押出フィーダー、油圧ポンプ用スクリュー、
穀物搬送用ポンプスクリュー。
締結用ワッシャー、タービン用プロペラ、紡績用糸道、
自動車ローター、カッター、はさみ、磁気テープ切断用
スリッターなど」と補正する。
自動車ローター、カッター、はさみ、磁気テープ切断用
スリッターなど」と補正する。
■、明細書の図面の簡単な説明の欄
間第14頁最下行に記載の「極めて大である。」の後に
次文を挿入する。
次文を挿入する。
図は1種々の配合比のAJI z03−TI(Cc5.
No、5)系焼結体の1300℃および1400℃にお
ける塑性変形強度を示したものである。」 ■2図面 別紙のとおり図面を特徴する 特許請求の範囲 1、酸化アルミニウム、窒化アルミニウムおよび酸窒化
アルミニウムから選ばれる少なくとも1種のアルミニウ
ム含有化合物;チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バ
ナジウム、ニオブ、タンタル、クロム、モリブデン、タ
ングステンまたはケイ素の炭化物、窒化物または酸化物
およびこれらの相互固溶体から選ばれる少なくとも1種
の硬質化合物を必須成分とするセラミックス焼結体であ
って、該アルミニウム含有化合物の含有量が5〜95体
積%であるセラミックス焼結体を、還元性雰囲気もしく
は真空中において、温度1300°C以上、応力15k
g/′@i以下かつ歪速度10−37秒以下の条件で塑
性変形せしめることを特徴とするセラミックス焼結体の
塑性加工方法。 2、 該セラミックス焼結体が、さらに、周期律表のI
Ia、I[Ia、■族元素又は希土類元素の酸化物、窒
化物およびこれらの相互固溶体から選ばれる少なくとも
1種の粒成長抑制剤を0.1〜7体積%含有するもので
ある特許請求の範囲第1項記載の方法。
No、5)系焼結体の1300℃および1400℃にお
ける塑性変形強度を示したものである。」 ■2図面 別紙のとおり図面を特徴する 特許請求の範囲 1、酸化アルミニウム、窒化アルミニウムおよび酸窒化
アルミニウムから選ばれる少なくとも1種のアルミニウ
ム含有化合物;チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バ
ナジウム、ニオブ、タンタル、クロム、モリブデン、タ
ングステンまたはケイ素の炭化物、窒化物または酸化物
およびこれらの相互固溶体から選ばれる少なくとも1種
の硬質化合物を必須成分とするセラミックス焼結体であ
って、該アルミニウム含有化合物の含有量が5〜95体
積%であるセラミックス焼結体を、還元性雰囲気もしく
は真空中において、温度1300°C以上、応力15k
g/′@i以下かつ歪速度10−37秒以下の条件で塑
性変形せしめることを特徴とするセラミックス焼結体の
塑性加工方法。 2、 該セラミックス焼結体が、さらに、周期律表のI
Ia、I[Ia、■族元素又は希土類元素の酸化物、窒
化物およびこれらの相互固溶体から選ばれる少なくとも
1種の粒成長抑制剤を0.1〜7体積%含有するもので
ある特許請求の範囲第1項記載の方法。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、酸化アルミニウム、窒化アルミニウムおよび酸窒化
アルミニウムから選ばれる少なくとも1種のアルミニウ
ム含有化合物;チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バ
ナジウム、ニオブ、タンタル、クロム、モリブデン、タ
ングステンまたはケイ素の炭化物、窒化物または酸化物
およびこれらの相互固溶体から選ばれる少なくとも1種
の硬質化合物を必須成分とするセラミックス焼結体であ
って、該アルミニウム含有化合物の含有量が5〜95体
積%であるセラミックス焼結体を、還元性雰囲気もしく
は真空中において、温度1300℃以上、応力10kg
/mm^2以下かつ歪速度10^−^3/秒以下の条件
で塑性変形せしめることを特徴とするセラミックス焼結
体の塑性加工方法。 2、該セラミックス焼結体が、さらに、周期律表のIIa
、IIIa、VIII族元素又は希土類元素の酸化物、窒化物
およびこれらの相互固溶体から選ばれる少なくとも1種
の粒成長抑制剤を0.1〜7体積%含有するものである
特許請求の範囲第1項記載の方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60188460A JPS6252191A (ja) | 1985-08-29 | 1985-08-29 | セラミツクス焼結体の塑性加工方法 |
EP86111790A EP0212659B1 (en) | 1985-08-29 | 1986-08-26 | Plastic processing method of pressure or pressureless sintered ceramic body and ceramics-made molded material formed by the method |
DE8686111790T DE3675463D1 (de) | 1985-08-29 | 1986-08-26 | Verfahren zur plastischen verformung eines druckgesinterten oder drucklosgesinterten keramikkoerpers und nach diesem verfahren hergestelltes keramikformmaterial. |
US06/901,052 US4786448A (en) | 1985-08-29 | 1986-08-27 | Plastic processing method of pressure or pressureless sintered ceramic body |
IL79878A IL79878A (en) | 1985-08-29 | 1986-08-28 | Plastic processing method of pressure or pressureless sintered ceramic body and ceramics-made molded material formed by the method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60188460A JPS6252191A (ja) | 1985-08-29 | 1985-08-29 | セラミツクス焼結体の塑性加工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6252191A true JPS6252191A (ja) | 1987-03-06 |
JPH0460080B2 JPH0460080B2 (ja) | 1992-09-25 |
Family
ID=16224092
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60188460A Granted JPS6252191A (ja) | 1985-08-29 | 1985-08-29 | セラミツクス焼結体の塑性加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6252191A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPS62278169A (ja) * | 1986-05-26 | 1987-12-03 | 東芝タンガロイ株式会社 | セラミツクス焼結体部品およびその製造方法 |
JPS6483566A (en) * | 1987-09-25 | 1989-03-29 | Riken Kk | Alumina-zirconia composite sintered form and production thereof |
JPH01242461A (ja) * | 1988-03-24 | 1989-09-27 | Narumi China Corp | 塑性セラミック焼結体およびその製造方法 |
JPH01242462A (ja) * | 1988-03-24 | 1989-09-27 | Narumi China Corp | 塑性セラミック焼結体及びその製造方法 |
JPH0234557A (ja) * | 1988-07-25 | 1990-02-05 | Toshiba Tungaloy Co Ltd | 易焼結性酸化アルミニウム基セラミックス焼結体 |
JPH02212381A (ja) * | 1989-02-13 | 1990-08-23 | Suzuki Motor Co Ltd | セラミックスの超塑性加工法 |
JP2014062013A (ja) * | 2012-09-21 | 2014-04-10 | Sumitomo Electric Ind Ltd | セラミック焼結体およびその製造方法、ならびに工具 |
-
1985
- 1985-08-29 JP JP60188460A patent/JPS6252191A/ja active Granted
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JP2014062013A (ja) * | 2012-09-21 | 2014-04-10 | Sumitomo Electric Ind Ltd | セラミック焼結体およびその製造方法、ならびに工具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0460080B2 (ja) | 1992-09-25 |
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