JPS625172Y2 - - Google Patents

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JPS625172Y2
JPS625172Y2 JP1981099643U JP9964381U JPS625172Y2 JP S625172 Y2 JPS625172 Y2 JP S625172Y2 JP 1981099643 U JP1981099643 U JP 1981099643U JP 9964381 U JP9964381 U JP 9964381U JP S625172 Y2 JPS625172 Y2 JP S625172Y2
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pressure
fluid
air
sealed chamber
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JP1981099643U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は体液処理回路用圧力検出器に関するも
のである。
従来、例えば血液透析や腹水過濃縮を行う場
合、患者の体液を体外へ取り出して処理し、しか
る後再び患者の体内に戻す体外循環体外処理を行
つているが、この体外循環流路中には体液の回路
となるチユーブの他に必要に応じて圧力検出器、
圧力調節器、気泡除去器、過器、サンプル採取
または薬剤添加器等が設けられている。これらの
うち圧力検出器は気泡を除去するドリツプチヤン
バーに設けられた空気溜めの空気を利用し、圧力
計を作動するものである。かかる従来の圧力検出
器を第1図に示す。
第1図においてチユーブ1は外管2と連結され
ており、その上部に空気溜め3が形成される。体
液は4の様に管体の下方に滞留する。この機構は
通常ドリツプチヤンバーまたはエアートラツプ
(以下ドリツプチヤンバーとする)と呼ばれてい
る。体液が外管2中に滞留する間に気泡が管上部
に上昇して分離され、気泡のない体液とすること
ができる。この外管2には空気溜め3と圧力計5
を結ぶ導管6が設けられ、空気溜め3に溜められ
た空気圧を圧力計5で検知することにより体液の
圧力を知ることができる。空気溜め3にはさらに
液面調整用の導管7が設けられている。液面調整
用の導管7は空気溜めの空気量が多くなりすぎた
場合、鉗子またはクランプ8を開として注射筒な
どで空気を系外に放出する。一方空気溜めの空気
量が少なく体液が導管6,7を逆流する場合には
鉗子またはクランプ8を開として注射筒などで系
外より空気を注入して適正なレベルに調整する。
以上のように従来の圧力検出器においては、体液
中の気泡を除去するドリツプチヤンバーの機構を
巧みに利用している。さらに外管2の下方には前
述のドリツプチヤンバー、透析器内等で生じる凝
固物等を過し、凝固物が体内へ還流するのを防
止する袋状のメツシユ体9が設けられ、体液は袋
状メツシユ体の内側から外側に流通する。メツシ
ユ体からなる体液過部分を透過した体液は他の
チユーブ10より導出される。かかるドリツプチ
ヤンバーを圧力検出器として用いた体液処理回路
では体液の凝固(血液であれば凝血)を防止する
ためにヘパリンあるいは凝固物を溶解するための
ウロキナーゼを体液に添加しつつ体液処理を行な
うため、例え体液が空気と接触しても凝固はほと
んど生ぜず回路中に空気溜めを設けることは何ら
問題でなかつた。
しかしながら近年上述の凝固防止剤等を用いる
問題として患者の生理的負担の増加、出血傾向の
増長(術後の透析、生理中の女性の透析など)が
指摘され、凝固防止剤等の減量または不使用が望
ましいと言われている。この様に凝固防止剤の減
量または不使用(以下まとめて減量とする)によ
り、体液を処理する場合は、体液は空気と接触す
ると凝固しやすいので回路中に空気溜め等の空気
が体液と接触する部分を設けることは厳しく避け
ねばならない。そのため従来のドリツプチヤンバ
ーを利用した圧力検出器に代えて、体液が空気と
絶対に接触しない構造の圧力検出器を提供するこ
とが必要となつてきた。
本考案者らは凝固防止剤を減量した体液処理を
安全に行うため、空気が体液と絶対に接触せず、
しかも体液の圧力を正確に検出できる、フイルタ
ーを収納した圧力検出器を提供するため鋭意検討
した結果本考案に到達したものである。すなわち
本考案は、体液処理回路に取着されて、該回路内
を流通する体液の圧力を検出する体液処理回路用
圧力検出器であつて、2枚の可撓性シートで形成
された袋状体の両端に体液流入管と体液流出管を
液密に取着し、かつ該袋状体の内部を体液過用
フイルターで体液流入口側と体液流出口側とに区
割した、体液の圧力で膨張・収縮する体液流通管
を、非可撓性材料からなる外管内に液密に収容し
て、該非可撓性の外管と可撓性の体液流通管の間
に流体が充填された密閉室を形成するとともに、
該密閉室に接続された導管の端部に圧力計を取着
して、密閉室内に充填された流体の圧力を体液流
通管内を流れる体液の圧力として検出するよう構
成したことを特徴とする体液処理回路用圧力検出
器である。
次に本考案の圧力検出器の一実施例を図面にて
説明する。本考案では第2図に示すように2放の
可撓性のシート11,15を用いてその間にフイ
ルター12をはさみ、そのフイルター12を隔て
て体液流入管13と体液流出管14が互いに反対
側に位置するように、それぞれをシート11の短
辺部に位置させ、シート、フイルターを重ね、そ
れぞれの外周部を同時に溶着、接着等の手段で密
にシールし、体液流入管および体液流出管の開口
部のみが導通するようにして第3図に示す袋状の
体液流通管16を形成する。その体液流通管16
は非可撓性材料からなる第5図に示す外管17に
液密に収容される。そのため体液流通管と外管の
間で流体のもれが生ぜず、また外管17から系外
への不必要な流体の流出もない。体液流通管と外
管で形成される密閉室18には空気、生理食塩
液、ブドウ糖等の圧縮性または非圧縮性の流体が
充填される。密閉室18には導管19が設けら
れ、その端部は第6図に示すように圧力計20に
接続されている。第6図は第5図に示す圧力検出
器のW−W′の断面図と、圧力検出器の導管19
に圧力計20を接続した状態を示す。体液流通管
16を通る体液は圧力に応じて体液流通管を膨脹
または収縮させ、その体積変化に応じて密閉室1
8に充填した流体の圧力が変化するので圧力計2
0で密閉室18の流体圧の変化を体液の圧力変化
として検出できる。本考案の圧力検出器では密閉
室に充填された流体と体液とは直接接触すること
がなく、例え流体として空気を用いた場合でも体
液の凝固が防止でき安全である。
圧力計20としては各種のものが使用できる
が、圧力を電気的に変換する圧トランスジユーサ
ーが好ましく使用できる。また圧力の伝達を正確
にするため導管19はなるべく短かく、しかも細
径とした方が良い。体液流通管に万一もれが生じ
た場合を考えれば、密閉室内の流体としては空気
より生理食塩液、ブドウ糖液の方が安全で、しか
も液体は非圧縮性流体であるから、圧力伝達手段
としてすぐれているので好ましく用いられる。体
液流通管に用いられる可撓性材料としては管内を
通る体液の圧力に感応して膨張・収縮する程度の
柔軟性があればよく、通常シリコン、ポリウレタ
ン、軟質塩化ビニール、天然または合成ゴム等が
使える。また外管に用いられる非可撓性材料とし
ては、密閉室に充填された流体の圧変化を吸収し
ない程度の剛性があればよく、通常ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、硬質塩化ビニール、ポリカー
ボネート等のプラスチツク材料、または金属等が
利用できる。
本考案の圧力検出器において、体液流通管は可
撓性材料からできており、該可撓性材料の膨張、
収縮を利用しているので、流通体液が陽圧または
軽度の減圧を示す領域で用いるのが望ましい。流
通体液の減圧度が大となると、可撓性材料部分の
つぶれが大きくなり流路を閉止する結果となるの
で望ましくない。従つて陽圧及び軽度減圧域の体
液処理回路用圧力検出器として特に有用である。
さらに本考案ではフイルター12を体液流通管
16の内部に設けてある。これは体液処理中に発
生する凝固物を患者に還流させない目的のための
ものである。フイルターを体液流通管に内蔵し、
その体液流通管と一体化するに当つては、第2図
及び第7図に示すように、可撓性の材料、たとえ
ば塩化ビニールからなる2枚のシートを用い適当
な大きさにして、そのシートの間にフイルター1
2、または21をはさみ、フイルターを体液が通
過するように体液流入管13及び体液流出管14
をシートの端部に位置させてシート、フイルター
を重ね、それぞれの外周部を同時に溶着、接着等
の手段で液密にシールする。より液密にシールす
るためには、体液流入管と体液流出管はシートと
接着性または融合性のある材質を用いることが好
ましい。またフイルターは流体圧に対して抵抗の
少ない、たとえばメツシユ状のものが好ましい。
このようにして、体液流通管を構成すれば製造
工程上の作業性が良く、フイルターを内蔵した圧
力検出器を簡単に得ることができる。
以上のように本考案の圧力検出器は体液と空気
の接触がないため、凝固防止剤を減量した体液処
理においても体液が凝固することなく安全に処理
することができる。また体液流通管内にフイルタ
ーを収納しているため別に過器を設ける必要が
ないなどの効果を有しており、実用上極めて有用
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のドリツプチヤンバーの断面図で
あり、第2図は本考案の圧力検出器に用いる体液
流通管の組立構成を示す斜視図、第3図は体液流
通管、第4図aは第3図のX−X′断面図、第4
図bはY−Y′断面図、第4図cはZ−Z′断面図、
第5図は圧力検出器の斜視図、第6図は第5図の
W−W′断面図、第7図は体液流通管の組立構成
を示す斜視図、第8図は体液流通管の斜視図であ
る。 1:チユーブ体、2,17:外管、3:空気溜
め、4:体液、5,20:圧力計、6,19:導
管、7:導管、8:鉗子、9:メツシユ体、1
0:チユーブ体、11,15:可撓性シート、1
2,21:フイルター、13:体液流入管、1
4:体液流出管、16,22:体液流通管、1
8:密閉管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 体液処理回路に取着されて、該回路内を流通す
    る体液の圧力を検出する体液処理回路用圧力検出
    器であつて、2枚の可撓性シート11,15で形
    成された袋状体の両端に体液流入管13と体液流
    出管14を液密に取着し、かつ該袋状体の内部を
    体液過用のフイルター12で体液流入口側と体
    液流出口側とに区割した、体液の圧力で膨張・収
    縮する体液流通管16を、非可撓性材料からなる
    外管17内に液密に収容して、該非可撓性の外管
    と可撓性の体液流通管の間に流体が充填された密
    閉室を形成するとともに、該密閉室に接続された
    導管19の端部に圧力計20を取着して、密閉室
    内に充填された流体の圧力を体液流通管内を流れ
    る体液の圧力として検出するよう構成したことを
    特徴とする体液処理回路用圧力検出器。
JP9964381U 1981-04-16 1981-07-03 体液処理回路用圧力検出器 Granted JPS585443U (ja)

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JPS585443U JPS585443U (ja) 1983-01-13
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