JPH03277372A - 血液処理装置の製造方法 - Google Patents

血液処理装置の製造方法

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JPH03277372A
JPH03277372A JP2079684A JP7968490A JPH03277372A JP H03277372 A JPH03277372 A JP H03277372A JP 2079684 A JP2079684 A JP 2079684A JP 7968490 A JP7968490 A JP 7968490A JP H03277372 A JPH03277372 A JP H03277372A
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JP
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blood
tube
processing device
osmotic pressure
circuit
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JP2079684A
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Masatomi Sasaki
正富 佐々木
Hirotomo Morita
森田 浩智
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Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、体液バランスの調整、溶質の除去などの目的
のために血液を処理する血液処理装置の製造方法に関す
るものである。
[従来の技術] 従来より、多くの血液処理装置が使用されており、血液
処理装置は、その使用時に、血液処理装置内部の空気を
液体に置換するブライミングといわれる作業が行われる
。このブライミングは、例えば、生理食塩水などをポン
プを用いて、血液処理装置内に導入し、生理食塩水にて
血液処理装置内の空気を押し出し、処理装置内部の空気
を生理食塩水に置換することにより行われ、このプライ
ミングの後に、血液を血液処理装置内へ導入し、血液処
理が行われる。しかし、プライミング作業は、時間がか
かるとともに血液処理装置内の空気の完全な除去が困難
であり、除去できなかった空気か血液循環時に気泡とな
って現れることがある。そこで、現在では、あらかじめ
血液処理装置内部に液体を充填した状態にて滅菌された
ものが提供されるようになってきた。
そのような、血液処理装置としては、例えば、特公昭5
7−26135号公報に示されるものがある。この公報
には、人工腎臓を滅菌するに当たり、人工腎臓と血液回
路とに体液とほぼ同等の浸透圧を有する液体(具体的に
は、生理食塩水)を充填し、人工腎臓と血液回路とを連
結した状態で高圧蒸気滅菌処理を行う人工腎臓の滅菌方
法が開示されている。
上記の人工腎臓の滅菌方法を用いて作製された人工腎臓
は、使用時に洗浄、ブライミングを行う必要がな(、そ
のまま使用することができる。
そして、最近、持続的血液濾過法(CAVH。
Continuous Arterio−venous
 Hemofiltration)、持続的血液透析法
(CA V D 、 Contir+uous Art
eBo−venous Dialysis)といった持
続的な血液処理が検討されるようになってきた。そして
、これら持続的血液濾過法および持続的血液透析法は、
通常の血液透析、血液濾過を行いにくい患者への適用が
検討されている。このような患者の多くは、循環状態が
悪く、また不均衡症状が強く出るなどの特色があり、具
体的には、急性腎不全、心不全による腎機能の低下、多
臓器不全などの症状を呈する場合が多い。持続的血液濾
過法および持続的血液透析法は、上記のような重症の患
者に主に適用され、輸液などの投与と平行して除水を行
う手段として検討されている。よって、使用される場所
は、病院内のICU、CCUなどきなる。このような重
症の患者に使用するにあたり、その準備がより容易な血
液処理装置が好ましく、そのためには、上記のようなあ
らかじめ血液回路を含む血液処理装置全体に、体内に流
入しても安全な液体が充填されているものが望まれる。
[発明がM決しようとする問題点] しかし、上記のようにあらかじめ人工腎臓と血液回路と
を接続した血液処理装置内に体液とほぼ同等の浸透圧(
例えば、生理食塩水)を有する液体を充填し、高圧蒸気
滅菌処理を行う方法では、血液処理装置内に生理食塩水
を充填するために使用する配管が腐食しやすく、また充
填作業時に漏れた生理食塩水が作業に使用する装置類を
腐食させる危険性が高く、充填液として生理食塩水を使
用することは実際にはかなり困難である。さらに、滅菌
時に血液処理装置とともに内部に充填された生理食塩水
も加熱され、液体膨張が生ずる。このため人工腎臓と血
液回路との接続部、血液回路の端部などの封止部より生
理食塩水が漏出し、滅菌後に漏出した生理食塩水中の塩
化す) IJウムが析出し、血液処理装置の表面、さら
には、血液処理装置が包材に封入されている場合には、
包材の内面に付着することがあった。
また、上記の方法では、生理食塩水が回路全体に充填さ
れた状態で高圧蒸気滅菌が行われるため、イオン強度の
高い状態で回路を加熱することとなり、回路を構成する
チューブ等の部材中に含有されている可う剤(例えば、
DoP)の溶出が促進され、さらに冷却後回路表面に付
着することから安全面において問題があった。
そこで、本発明の目的は、使用時におけるブライミング
作業および充填されている充填液の除去作業の必要がな
く、すぐに使用することができ、また、血液処理装置に
充填液を充填するための配管の腐食、また充填作業にお
いて漏出した充填液による充填作業用装置類の腐食など
の危険性が少な(、さらに、滅菌時に充填液が漏出して
も、血液処理装置の表面、さらには、血液処理装置が包
材に封入されている場合であっても、包材の内面に汚れ
を生じることがなく、さらに、血液処理装置に用いられ
ている血液回路を形成する材質中の可う剤の溶出が促進
されない血液処理装置の製造方法を提供するものである
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するものは、血液処理器と、該血液処理
器の血液流入口および/または血液流入口に接続された
血液回路とを有する血液処理装置の製造方法において、
前記血液処理器および前記血液回路内に水を充填し、さ
らに、前記血液回路内の一部に高浸透圧液を注入すると
ともに、該高浸透圧液の移動を抑制するために前記血液
回路の高浸透圧液充填部を外部より閉塞し、前記血液処
理装置の開口端を封止した状態にて滅菌した後、前記血
液回路の高浸透圧液充填部の閉塞を開放する血液処理装
置の製造方法である。
そして、前記血液処理器は、例えば、血液透析器または
血液濾過器である。また、前記高浸透圧液は、電解質含
有液体であることが好ましい。さらに、前記高浸透圧液
中の高浸透圧調製物質の濃度は、該高浸透圧液中に含有
される高浸透圧調整物質が、前記血液処理装置内に充填
された水全体に分散された状態において体液とほぼ等し
い浸透圧となる濃度であることが好ましい。そして、前
記滅菌は、例えば、高圧蒸気滅菌または放射線滅菌であ
る。
そこで、本発明の血液処理装置の製造方法を第1図に示
す持続的血液濾過装置を用いて説明する。
本発明の血液処理装置の製造方法は、血液処理器3と、
血液処理器3の血液流入口4および/または血液流入口
5に接続された血液回路とを有する血液処理装置1の製
造方法であり、血液処理器3および血液回路内に水を充
填し、さらに、血液回路内の一部に高浸透圧液を注入す
るとともに、高浸透圧液の移動を抑制するために血液回
路の高浸透圧液充填部を外部より閉塞し、血液処理装置
1の開口端を封止した状態にて滅菌した後、血液回路の
高浸透圧液充填部の閉塞を開放するものである。
そこで、各工程について第1図を参照して説明する。
最初に、第1図に示すような持続的血液濾過装置を組み
立てる。特に、第1図に示す実施例の持続的血液濾過装
置1は、本体バッグ2と、この本体バッグ2に取り付け
られた血液濾過器3と、本体バッグ2に接続された動脈
側回路チューブ21および静脈側回路チューブ20とを
有している。本体バッグ2は、2枚の可撓性樹脂シート
(例えば、軟質ポリ塩化ビニルシート)を重ね合わせ、
部分的に熱融着することにより作成されている。そして
本体バッグ2の上部には、2枚の可撓性樹脂シート間に
硬質板材(例えば、PP板)が設けられるとともに、吊
り下げ用の穴26.27.28が設けられており、硬質
板材および穴26.27.28の周縁部分の可撓性樹脂
シートは熱融着されて、ハンガ一部が形成されている。
そして、本体バッグ2の左側部分には、本体バ・7グ2
の下方に延びる静脈側チャンバー14が、この静脈側チ
ャンバー14の下方には、動脈側チャンバー15か取り
付けられている。このチャンバー 14.15が取り付
けられている部分の本体バ、。
グ2は、部分的に打ち抜かれており、その打ち抜かれた
部分に各チャンバー14.15が嵌め込まれている。そ
して、チャンバー14.15は、はぼ円筒状を有してお
り、ある程度の保形性を有する軟質樹脂(例えば、塩化
ビニル樹脂)により形成されている。そして、静脈側チ
ャンバー14の上方には、モニタリングボート16と軟
質樹脂製チューブlOが取り付けられている。モニタリ
ングポート16は、その端部にゴムキャップ等の封止部
材が取り付けられ、針を穿刺することにより外部と連通
可能になっている。また、静脈側チャンバー14の下端
は、2枚の樹脂シート間を通る静脈側回路チューブ20
と接続されている。
また、チューブ10は、チャンバー14の内部に連通す
るとともに、2枚の樹脂シート間に設けられており、チ
ューブlOの他端部は、2枚の樹脂シート間より露出し
、血液濾過器3の血液流出ボート4に接続されている。
さらに、露出している部分のチューブ10には、流路開
閉手段12(そえば、スライドクレンメ)が取り付けら
れている。また、静脈側チャンバーと同様に、動脈側チ
ャンバー15の上方にも、モニタリングボート18が取
り付けられている。モニタリングボート18は、その端
部にゴムキャップ等の封止部材が取り付けられ、針を穿
刺することにより外部と連通可能になっている。さらに
、動脈側チャンバー15の上端は、2枚の樹脂シート間
を通る動脈側回路チューブ21と接続されている。そし
て、動脈側チャンバー15の下端は、2枚の樹脂シート
間を通るチニーブII七連通している。そして、このチ
ューブ11の他端部は、2枚の樹脂シート間より露出し
、血液濾過器3の血液流入ボート5に接続されている。
静脈側チャンバー14の内部容量としては、201程度
が好ましく、また、動脈側チャンバー15の内部容量と
しては、15z(程度が好ましい。また、静脈側チャン
バーは、第1図に示すように、動脈側チャンバー15よ
り大きいことが好ましい。これは、静脈側チャンバーは
、循環中発生した血栓などの体内への流入を防ぐため、
メツシュを組み込む場合があり、ある程度の容積が必要
となり、また、循環中発生した気泡の体内への流出を確
実に防ぐため、静脈側チャンバーはある程度の容積が必
要となるからである。その程度としては動脈側チャンバ
ーの内部容量の47z程度が好ましい。また、本体バッ
グ2の中央には、バッグ状に2枚の樹脂ソートを融着す
ることにより形成された濾液貯留部30が設けられてい
る。そして、この濾液貯留部30の上部には、濾液チュ
ーブ9が接続されており、この濾液チューブ9の他端は
、血液濾過器3の濾液ボート7に接続され、さらに、濾
液チューブ9には、流量調整手段33(例えば、ローラ
ークレンメ)が取り付けられている。そして、濾液貯留
部30の下端には、濾液排出用チューブ13が取り付け
られている。また、血液濾過器3の他の濾液ボート6は
、密封部材8(例えば、ゴム栓)により密封されている
。濾過貯留部30の内部容量としては、5001程度が
好ましい。
そして、動脈側回路チューブ21の途中には、ポンプ用
チューブ22か取り付けられており、さらに、動脈側回
路チューブ21の端部には、動脈側/ヤントコネクター
25が、同様に静脈側チューブ20の端部には、静脈側
シャントコネクター24が取り付けられており、さらに
シャントコネクター24.25は、接続チューブ23に
より接続されている。また動脈側チャンバー下方にサン
プリングボート31、静脈側チャンバー下方にサンプリ
ングボート32が設けられている。
血液濾過器3としては、再生セルロース(例えば、銅ア
ンモニアセルロース、酢酸セルロース)、ポリサルホン
、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリメチルメタ
アクリレートなどの中空糸膜を用いた中空糸膜型血液濾
過器が好適に使用でき、膜面積としては、0.2〜0.
6e程度が好ましい。またこの血液濾過器3としては7
5〜150++Q/win程度の血流において、100
〜500z(/h程度の濾液を得ることができるものが
好ましい。 そして、上記の持続的面e、i!!過装置
1内に、水、好ましくは、無菌水、R○水、蒸留水を充
填する。本体バッグ2およびチューブ20,21内への
水の充填とは別に、血液濾過器3のみに水を充填したも
のを準備する。そして、例えば、チューブ10の端部(
血液a過器3の血液ボート4に接続される端部)に水供
給装置を接続し、水供給装置を作動させ、チューブIO
1静脈側チャンバー14、静脈側回路チューブ20、接
続チューブ23、動脈側回路チューブ21、動脈側チャ
ンバー15およびチューブ11内に水を注入し、血液回
路内に水を充填する。そして、静脈側回路チューブ20
に、流路開閉手段17(例えば、スライドクレンメ)を
取り付け、静脈側回路チューブ20を閉塞する。
そして、血液回路内の一部に高浸透圧液を注入する。高
浸透圧液としては、電離度が大きく、分子量が小さい物
質の水溶液が好ましい。電離度が小さい場合には、溶液
中のモル数が小さくなるため、必要な浸透圧を得るため
には高い濃度の水溶液にする必要がある。また、分子量
が大きくなると、自己拡散速度が小さくなるため、血液
濾過器と回路の系内を連通した後、設定の浸透圧に到達
するまでの時間が長くなる。よって、高浸透圧調整物質
としては、電解質が好ましく、例えば、安全性などの面
から、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウ
ム、クロル、酢酸などが好適に使用でき、特に好ましく
は、塩化ナトリウムである。血液処理装置1内の水の最
終浸透圧としては、通常のブライミング操作(生理食塩
水112のシングルパス洗浄)で、生理的な浸透圧(2
80〜30012051)になればよいが、より好まし
くは、血液処理装置1内の水の最終浸透圧が、生理的浸
透圧にほぼ等しくなることが好ましい。高浸透圧物質と
して、塩化ナトリウムを使用した場合、注入量により相
違するが、高浸透圧液濃度として、好ましくは、15%
〜30%であり、最終的な血液処理装置内部の液体中の
濃度が、0.9%程度となるようにすることが好ましい
。そして、血液処理装置内部の水が充填される部分の総
容積は、上記のように、全体に水を充填した後、計量容
器に内部の水を排出させることにより、はぼ測定できる
そして、計量容器にて測定された液量により、添加する
塩化ナトリウムの重量を算出し、その重量の塩化ナトリ
ウムを適量の水に溶解し、高浸透圧液を作成することが
好ましい。そして、この高浸透圧液は、例えば、シリン
ジなどに充填され、該シリンジの穿刺針を、静脈側チャ
ンバー14のモニタリングボート16の封止部材に穿刺
する。そして、シリンジのプランジャを押し、高浸透圧
液を注入する。この高浸透圧液の注入により同量の水が
チューブ10より流出する。そして、チューブ10を流
路開閉手段12(例えば、スライドクレンメ)により閉
塞する。
続いて、あらかじめ内部に水が充填された血液濾過器3
の血液ボート4,5のそれぞれに各チューブIO,il
を接続する。さらに、血液濾過器3の濾液ボート7に濾
液チューブ9を接続する。
なお、この濾液チューブ9の流!調整手段33は、濾液
チューブ9を最大限に押圧する状態となっている。
また、水の充填方法は、上記の場合に限られず、本体容
器2に血液濾過器3を取り付けた状態にて、同時に行っ
てもよく、さらに、水を充填した血液濾過器3を取り付
けた状態にて、各゛チューブおよび各チャンバー内に水
を充填してもよい。また、高浸透圧液の注入箇所は、上
記にとられれず、例えば、接続チューブ23の一端を取
り外して行ってもよく、また、動脈側チャンバーのモニ
タリングポート18より注入してもよい。また、注入時
期も上述の時期にとられれるものではない。さらに、上
述の実施例では、血液S過器の2つの血液ボートのそれ
ぞれに血液回路が取り付けられているが、いずれか一方
にのみ取り付けるものとしてもよい。なお、この場合、
取り付けられていない血液@路の端部は封止することが
必要である。
続いて、上記のように作製された、血液濾過装置lを滅
菌する。滅菌は、高圧蒸気滅菌または放射線滅菌が好適
である。また、滅菌前に、血eL濾過装置l全体を袋に
入れ密封してもよい。
そして、滅菌が終了した後、高浸透圧液か注入されてい
る部分の前後の流路開閉手段(上記、実施例では、流路
開閉手段14.17)を開放状態とする。また、血液濾
過装置1が袋に密封されている場合は、袋の外部より流
路開閉手段を操作する。よって、袋は、そのような操作
が可能なものを選択することが必要であり、また操作に
よって破断しないものが好ましい。
このようにして、本発明の血液濾過装置の製造方法が終
了する。
(実施例) 本発明の血液処理装置の製造方法の具体的実施例を説明
する。
血液−過器としては、銅アンモニアセルロース中空糸(
内径200μ!、外径224μ友)で、膜面積が0.6
1″の血液透析器を使用した。本体バッグ2は、2枚の
軟質ポリ塩化ビニルシートを重ね合わせ、部分的に熱融
着することにより作成し、本体バッグ2の上部には、2
枚の可撓性樹脂シート間にPP板を挟むとともに、吊り
下げ用の穴を設けた。本体バッグ2の左側部分には、静
脈側チャンバーおよび動脈側チャンバー取り付は部を打
ち抜きにより作成した。動脈側チャンバー(容量tsB
)は、塩化ビニル樹脂により作成した円筒状のもので、
上部にモニタリングポートを有するものを用い、動脈側
チャンバーの下端には、チューブが接続され、また上端
には動脈側回路チューブ(ポンプチューブを中間部に有
する)を取り付けたものを用いた。また、静脈側チャン
バー(容量20i12)は、塩化ビニル樹脂によって作
製した円筒状のもので、上部にモニタリングボートを有
するものを用い、静脈側チャンバーの下端には、静脈側
回路チューブが接続され、また上端にはチューブを取り
付けたものを用いた。本体バッグの中央には、樹脂シー
トを融着することにより濾液貯留部(容量5001、最
大容量60[1ffiff)を形成し、この濾液貯留部
の上部に濾液チューブを接続し、下端には濾液排出チュ
ーブを接続した。そして、静脈側チャンバーおよび動脈
側チャンバー下方にそれぞれサンプリングボートを設け
、各チューブを第1図に示すように配置した。さらに、
静脈側チャンバーに接続されているチューブおよび静脈
側チューブのそれぞれにスライドクレンメを取り付け、
濾液チューブにはローラクレンメを取り付け、濾液排出
チューブにはスライドクレンメを取り付けた。また、静
脈側チューブと動脈側チューブは接続チューブにより接
続した。
そして、血液濾過器に水を充填した。また、静脈側チュ
ーブの端部に水供給装置を接続し、水供給装置を作動さ
せ、静脈側チャンバーのチューブ、静脈側チャンバー、
静脈側回路チューブ、接続チューブ、動脈側回路チュー
ブ、動脈側チャンバーおよび動脈側チャンバーのチュー
ブ内に水を充填した。そして、静脈側回路チューブのス
ライドクレンメを閉塞した。このようにして、血液濾過
器内および血液回路内に水を充填した。
そして、水を排出することにより測定した血液濾過器お
よび血液回路の総容積は、185xQであった。上記の
ようにして、再び水を充填した後、シリンジに塩化ナト
リウム(濃度20%、6xQ)を充填したものを静脈側
チャンバーのモニタリングポートに取り付け、血液回路
内に注入した後、静脈側チャンバーのチューブのスライ
ドクレンメを閉塞した。続いて、あらかじめ内部に水が
充填された血液濾過器の血液ボートおよび濾液ボートの
それぞれに各チューブを接続した。
続いて、上記のように作成された血液濾過装置ヲ袋(ポ
リエチレン−ポリプロピレンの2層構造のシートを熱シ
ールにより袋状に形成したもの)に入れ密封し、高圧蒸
気酸!!+(121℃、60分)を行った後、静脈側チ
ャンバーのチューブおよび静脈側チューブのスライドク
レンメを袋の外部より操作し開放状態とした。
そして、上記のようにして複数の血液濾過装置を作製し
、作製時、常温保存(1ケ月)、6C℃保存(1ケ月)
のものの血液濾過器内部濾液側、動脈側チャンバー内(
A)および静脈側チャンバー内(B)の塩化ナトリウム
濃度をNa/にアナライザー(オリオン株式会社製)を
用いて測定した。その結果は、第1表に示すとおりであ
った。
第1表 (比較例) 血液濾過装置としては実施例と同じものを用い、血液濾
過器および血液回路内に生理食塩水を充填した。続いて
、上記のように作成した血液濾過装置を袋(ポリエチレ
ンテレフタレート−ポリプロピレンの2層構造のシート
を熱シールにより袋状に形成したもの)に入れ密封し、
高圧蒸気滅菌(121°C160分)を行った。
比較例の血液濾過装置を作成した作業台には充填作業中
にこぼれた生理食塩水の塩分が乾燥し、作業台の汚れが
目立ち作業性が悪かった。
また、滅菌後数日間放置した比較例の血液濾過装置では
、袋の内部および濾過装置の表面に塩の析出が目立って
いた。
[発明の効果] 本発明の血液処理装置の製造方法は、血液処理器と、該
血液処理器の血液流入口および/または血液流出口に接
続された血液回路とを有する血液処理装置の製造方法に
おいて、前記血液処理器および前記血液回路内に水を充
填し、さらに前記血液回路内の一部に高浸透圧液を注入
するとともに該高浸透圧液の移動を抑制するために前記
血液回路の高浸透圧液充填部を外部より閉塞し、前記血
液処理装置の開口端を閉塞した状態にて滅菌した後、前
記血液回路の高浸透圧液充填部の閉塞を開放するもので
あるので、製造される血液処理装置は、使用時にブライ
ミング作業および充填されている充填液の除去作業の必
要がなく、すくに使用することができ、かつ、本発明で
は、製造時に血液処理装置に充填する液体は水であるた
め充填するための配管の腐食、また充填作業において露
出した液体による充填作業用の装置類の腐食なとの危険
性が少な(、滅菌時に充填した液体が露出しても、血液
処理装置の表面、さらには、血液処理装置が包材に封入
されている場合は、包材の内面に汚れを起こすことがな
く、血液処理装置の状態を外部より確実に確認すること
ができる。また、回路を構成する部材に配合されている
可塑剤の溶出を促進しないので、安全面においても好適
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の血液処理装置の製造方法の一実施例
を説明するための説明図である。 1・・・血液処理装置、 2・・・本体バッグ3・・・
血液処理器、  4.5・・・血液ボート7・・・濾液
ボート、 9 、12.17.19・・・流路開閉手段10.1.
1・・・チューブ、 14・・・静脈側チャンバー15
・・・動脈側チャンバー 1618・・・モニタリングボート 2a・・・静脈側チューブ、 2I・・・動脈側チュー
ブ30・・・血液貯留部、

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)血液処理器と、該血液処理器の血液流入口および
    /または血液流出口に接続された血液回路とを有する血
    液処理装置の製造方法において、前記血液処理器および
    前記血液回路内に水を充填し、さらに前記血液回路内の
    一部に高浸透圧液を注入するとともに、該高浸透圧液の
    移動を抑制するために前記血液回路の高浸透圧液充填部
    を外部より閉塞し、前記血液処理装置の開口端を封止し
    た状態にて滅菌した後、前記血液回路の高浸透圧液充填
    部の閉塞を開放することを特徴とする血液処理装置の製
    造方法。
  2. (2)前記血液処理器は、血液透析器または血液濾過器
    である請求項1に記載の血液処理装置の製造方法。
  3. (3)前記高浸透圧液は、電解質含有液体である請求項
    1または2に記載の血液処理装置の製造方法。
  4. (4)前記高浸透圧液中の高浸透圧調製物質の濃度は、
    該高浸透圧液中に含有される高浸透圧調整物質が、前記
    血液処理装置内に充填された水全体に分散された状態に
    おいて体液とほぼ等しい浸透圧となる濃度である請求項
    1ないし3のいずれかに記載の血液処理装置の製造方法
  5. (5)前記滅菌は、高圧蒸気滅菌または放射線滅菌であ
    る請求項1ないし4のいずれかに記載の血液処理装置の
    製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014525789A (ja) * 2011-07-29 2014-10-02 フレゼニウス ムディカル カーレ ドイチェランド ゲーエムベーハー 体外血液回路及び装置における少なくとも1つのパラメータを決定するための方法

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