JPS6250330A - リポアミド膜およびその製造法 - Google Patents

リポアミド膜およびその製造法

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JPS6250330A
JPS6250330A JP18845985A JP18845985A JPS6250330A JP S6250330 A JPS6250330 A JP S6250330A JP 18845985 A JP18845985 A JP 18845985A JP 18845985 A JP18845985 A JP 18845985A JP S6250330 A JPS6250330 A JP S6250330A
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lipoamide
polyglutamate
riboamide
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pyridine nucleus
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Takeshi Endo
剛 遠藤
Yoko Nanbu
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はリポアミド膜およびその製造法に関し、さらに
詳しくは、優れた電子伝達機能を有し、例えば、種々の
有機化合物の選択的還元反応に適用して有用なリポアミ
ド膜およびそれを製造する方法に関する。
[従来技術] 近年、電子伝達能を有する物質が媒介する電子伝達系を
種々の有機合成に応用するための研究がさかんに進めら
れている。かかる電子伝達性物質の一つとしてリポアミ
ドが知られている。しかし、このものを直接触媒として
使用すると1反応後の分離−回収が困難であるという不
都合がある。
そこで、本発明者らは、先に、成膜性に優れたポリグル
タマートに上記リポアミドをアミド型結合により結合せ
しめた電子伝達性の高分子膜を開示した[ジャーナル・
オブ・ポリマー・サイエンス、ポリマー・ケミストリー
・エディジョン、第23巻、第 223頁、1985年
(J、  PolymerScience、 Po17
mer Chew、 Ed、、 23.223(198
5)]。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、このリポアミドが結合されてなる膜は、
該膜を介しての電子移動速度、すなわち、電子伝達速度
が充分でなく、例えば、酸化還元反応の触媒としては実
用に適さないという問題がある。
本発明は、従来のかかる問題を解消し、ポリグルタマー
トよりなるマトリックスにリポアミドが結合されてなる
基本構造を有するリポアミド膜において、該膜を介する
電子伝達速度が非常に高く、種々の酸化還元反応の触媒
として有用なリポアミド膜およびそれを製造する方法の
提供を目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは、上記目的を達成すべく、ポリグルタマー
トに結合せしめるリポアミドの構造、ならびに、その結
合方法に焦点を絞って鋭意研究を重ねた結果、まず、ポ
リグルタマートに結合するリポアミドとして、特定の構
造、すなわち、ピリジン核を有するリポアミド誘導体を
採用し、そして、更に該リポアミド誘導体のピリジン核
上の窒素原子を四級化反応によってポリグルタメートに
結合せしめることとし、その結果を確認して本発明を完
成するに到った。
すなわち、本発明のリポアミド膜は、ピリジン核を有す
るリポアミド誘導体を分枝として有するポリグルタマー
トからなることを特徴とし、その製造法は、リポアミド
のピリジン核上の窒素原子を、四級化反応によってポリ
グルタマートに結合せしめる工程を含むことを特徴とす
る。
さらに、本発明のリポアミド膜において、該ポリグルタ
マートが、さらに、1.4−ジアザビシクロ[2,2,
2] オクタンにより架橋されている構造であってもよ
い。
[A体的説明] 本発明のリポアミド膜は、ポリグルタマートよりなる高
分子マトリックス中にピリジン核を有するリポアミド誘
導体が結合せしめられてなるものである。
まず、高分子マトリックスとなるポリグルタマートとし
ては、例えば、ポリ(γ−メチルーD−グルタマート)
、ポリ(γ−エチルー〇−グルタマート)、ポリ (γ
−ノルマルプロピルーD−グルタマート)、ポリ (γ
−イソプロピルーD−グルタマート)、ポリ(γ−イン
ブチルーD−グルタマート)、、t!リ (γ−シクロ
ヘキシルー〇−グルタマート)、ポリ (γ−イソペン
チルーO−グルタマート)があげられ、中でも、次式 
[I]で示される繰り返し単位を有するポリ (γ−メ
チルーローグルタマート)(PMG)は好ましいもので
ある。
−NH(IHCO− (CH2)2          [I ]02CH3 かかるポリグルタマートの分子量は 10000〜20
0000であることが好ましい。
そして、このポリグルタマートに導入されるリポアミド
誘導体は、ピリジン核を有するリポアミド誘導体であれ
ば、とくに限定されるものではないが、とくに、次式[
TI]で示されるN−ピコリルリポアミドを好適なもの
としてあげることができる。
このN−ピコリルリポアミドは、ピリジン核の窒素原子
が四級塩構造となることにより上記ポリグルタマートに
結合されている。
なお1本発明のリポアミド膜においては、ポリグルタマ
ートがさらに、1.4−ジアザビシクロ[2,2,2]
オクタン(DABCO)により架橋された構造であって
もよい。
ついで、本発明のリポアミド膜の製造法について説明す
る。
この製造工程は、例えば、以下に述べる3段の反応によ
り行なうことができる。
まず、第1段の反応によりリポアミド誘導体を合成する
。すなわち、上記のN−ピコリルリアミドを例にとると
、リボ醜と4−アミンメチルピリジンとをジシクロへキ
シルカルボジイミドの存在下で反応させる。このときの
反応温度は −1θ〜30°C1反応時間は0.5〜1
00時間にそれぞれ設定することが好ましい。
ついで、第2段の反応として、ポリグルタマートコポリ
マーを合成する。この工程は、例えば、上記したPMG
を例にとって説明すると、先ず、酸性溶媒中でPMGに
例えばブロモプロパツールを反応させ、このエステル交
換反応により式[1] に示した繰り返し単位のγ位の
メチル基をブロモプロピル基で置換する。この反応にお
いて使用する溶媒としては、ジクロロエタン、メチレン
ジクロライド、テトラクロロエタン、クロロベンゼンな
どがあげられる。このエステル交換反応においてはPM
Gの5〜95モル%がポリ (γ−プロモプロピルーグ
ルタマート)(PBPG)に変換される。
しかるのち、本発明の特徴である第3段の反応により、
PMGよりなるマトリックスを得るとともに、該マトリ
ックスに上記N−ピコリルリポアミドのピリジン核上の
窒素原子を四級化反応により結合せしめことにより、該
N−ピコリルリポアミドを導入して本発明のリポアミド
膜を得る。すなわち、上記により得られたPMGとPB
PGのコポリマーに対し、溶媒中でN−ピコリルリポア
ミドを反応させる。このとき、N−ピコリルリポアミド
の使用量はPBPGのモル数に対して 1〜100モル
%となるように設定することが好ましい、使用する溶媒
としては、例えばジメチルホルムアミド。
ジメチルスルホ午シト、スルホラン、N−メチルピロリ
ドンなどがあげられる。しかるのち、この溶液を例えば
ガラス板上にキャスト製膜することにより本発明のリポ
アミド膜を得る。このときのキヤステング温度は25〜
150℃、キャスティング詩間は0.5〜100時間で
あることが好ましい。
なお、PMGマトリックスを、さらにDABGOにより
架橋した構造とする場合は、上記溶媒中に0ABGOを
一緒に添加すればよく、この[1ABGOの使用量はP
BPGのモル数に対して0.1〜lOOモル%であるこ
とが好ましい。
[実施例] A、リポアミド膜の製造 (1)リポアミド誘導体 (N−ピコリルリポアミド)
の合成 リボ酸2.Of3g(10ミリモル)をア七ト二トリル
3゜−に溶解し、水冷下で該溶液中にジシクロへキシル
カルボジイミド2.2g (11ミリモル)を加えた。
ついで4−アミノメチルビリジン 1.Oa/  (1
0ミリモル)を徐々に滴下し、0〜5°Cで311間攪
拌を続けた。反応読了後、析出したジシクロヘキシル尿
素をろ別して溶媒を留去した。この残液をシリカケルカ
ラム (溶媒:テトラヒドロフラン)で精製したのち、
クロロホルムに溶解させ、IN塩酸−飽和食塩水 l:
l混合溶液を加えて生成物を塩酸塩として水相に抽出し
た。この水相を水冷して、飽和炭酸ナトリウムを加えて
中和した後、塩基生成物をクロロホルムで抽出し、N−
ピコリルリポアミド0.57g(収率19%)を得た。
IR,NMRおよび元素分析により生成物を同定し、目
的物であることを確認した。
(2)γ−ブロモプロピルーγ−メチルグルタマートコ
ポリマー(PBPG)の合成 数平均分子13 G+、000(7) PMG 4.8
g(0,034−E−ル)をジクロロエタン50−に溶
解し、これにブロモプロパツール4.73g (0,0
34モル)およびp−トルエンスルホン醜12.8g 
(0,086)を加えてe o ’cで24時間エステ
ル交換反応を行なわせた0反応中に生成したメタノール
は系外に除去した。反応終了後に。
反応液を 52のメタノール中に注いでポリマーを沈殿
させてこれを回収し、γ−プロモブロピルグルタマート
を53モル%含有するコポリマー、すなわち、 PBP
Gを得た。
(3)リポアミド膜の製造 上記により得られたPRPCIg(Br基換算0.00
44モル)をジメチルホルムアミドIQ−に溶解させた
。これに、ざらにN−ピコリルリポアミド0.88g(
0,0022モル)および0ABC00,12g(0,
0011モル)を溶解したのち、この溶液をガラス板上
にキャストして、密閉状態で60℃において20分間保
持し、ついで、開放系で80分間乾燥させることにより
製膜した。この結果、リポアミド単位を0.フロミリモ
ル7g含有する厚さ20Pのフィルムを得た。このフィ
ルムを水、メタノールでよく洗浄し、未反、応のりポア
ミドおよびアミン類を完全に除去せしめた。
B、リポアミド膜を用いた隔膜酸化還元反応上記により
得られたリポアミド膜でガラス製のセルを2つの区画に
仕切り、その一方の区画に還元剤として、 7X10−
2モル濃度の次亜硫酸ナトリウム(Na2S204)水
溶液を入れ、他方の区画に 1.7XIO−5モル濃度
のメチレンブルー(MB)を入れて、該膜を介して次式
 [II[] で示したような、52oi−イオンによ
るメチレンブルーからロイコメチレンブルー(Ieuc
o MB)への還元反応を行なわせた。
MB           1euco MBこの還元
反応の進行を水溶液の可視吸収スペクトルを測定するこ
とにより追跡した。つまり、MBの吸収極大波長888
nmにおける吸光度の時間的変化を測定し、 Me→1
euco l118の還元速度kを一次プロット法によ
り求めた。その結果、 であった・ また、還元剤として上記のNa2S2O4に代えて、ト
リブチルホスフィン(Bu3P)を用いて、同様にl’
lBの還元反応を行なったところ、k=  3.2X 
104ω11−1  であった。
なお、還元剤を添加しない場合には、MBは24時間経
過しても全く還元されなかった。
さらに、該リポアミド膜を介しての、MBのリークおよ
びNa2S2O4もしくはBu3Pのリークは全くない
ことが確認された。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明のリポアミド膜
は、優れた電子伝達機能を有するため。
例えば隔膜醸化還元反応に利用すると、安価な還元剤に
より温和な反応条件で有機化合物の選択的還元を行なう
ことができ、さらにその他にも、電子伝達機能を有する
高分子膜として種々の化学合成の分野での幅広い応用が
期待されるため、その工業的価値は極めて大である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ピリジン核を有するリポアミド誘導体を分枝として
    有するポリグルタマートからなることを特徴とするリポ
    アミド膜。 2、該ポリグルタマートが、さらに、1,4−ジアザビ
    シクロ[2,2,2]オクタンにより架橋されている特
    許請求の範囲第1項記載のリポアミド膜。 3、ピリジン核を有するリポアミド誘導体の該ピリジン
    核上の窒素原子を、四級化反応によってポリグルタマー
    トに結合せしめる工程を含むことを特徴とするリポアミ
    ド膜の製造法。
JP18845985A 1985-08-29 1985-08-29 リポアミド膜およびその製造法 Expired - Lifetime JPH0670133B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6013663A (en) * 1997-04-02 2000-01-11 Sankyo Company, Limited Dithiolan derivatives, their preparation and their therapeutic effect

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6013663A (en) * 1997-04-02 2000-01-11 Sankyo Company, Limited Dithiolan derivatives, their preparation and their therapeutic effect
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