JPS6249628B2

JPS6249628B2 -

Info

Publication number: JPS6249628B2
Application number: JP54167904A
Authority: JP
Inventors: Masaaki Ogura
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1979-12-24
Filing date: 1979-12-24
Publication date: 1987-10-20
Also published as: JPS5689753A

Description

【発明の詳細な説明】技術分野本発明は、転写型電子写真装置に関する。

従来技術一般に、転写型の電子写真装置にあつては、感
光体ドラムを回転させながら帯電、露光、現像、
転写、クリーニング、除電の各電子写真プロセス
を順次行なわせ、転写された記録紙を分離、定着
して画像の記録を行なわせるもので、以上の各プ
ロセスは第１図に示すように、メインモータによ
つて駆動させる感光体ドラム１の周囲に配設され
た帯電器２、光学系からなる露光手段３、現像器
４、転写器５、クリーナ６、除電器７および分離
器８、定着ローラ９によつてそれぞれ実行される
ようになつている。なお、記録紙Ｐは、給紙ロー
ラ１０、レジストローラ１１を介して感光体ドラ
ム１と転写器５および分離器８との間に送られ、
定着ローラ９を通して排紙される。

従来、この種の転写型電子写真装置にあつて
は、その主電源スイツチのオン、オフにしたがつ
てメインモータの駆動、停止を行なわせるととも
に、転写器５、除電器７および分離器８の各チヤ
ージヤー部への電源の供給、しや断をも同時に行
なわせるようにしている。

しかし、このような従来の電源系統のスイツチ
ング制御手段をとる場合、主電源スイツチのオフ
時における感光体ドラムの慣性によつて、次の画
像記録サイクル時に感光体ドラムの一部にトナー
による汚れを生じてしまうことになる。すなわ
ち、主電源スイツチをオフにしてからも数百ｍＳ
の間は感光体ドラムがそれ自体およびメインモー
タの慣性によつて回転してしまい、その際転写器
５、分離器８および除電器７の各電源を主電源ス
イツチのオフと同時にしや断させてしまうと、最
終的に転写器５および分離器８の箇所でプラスに
帯電された感光体ドラム１の部分が慣性により、
第２図および第３図に示すように、電源の切れた
除電器７の下を除電されないで通過してしまうこ
とになる。したがつて、その部分における感光体
ドラム１の表面電位が自然放電する前に再び主電
源スイツチをオンにして次の画像記録サイクルを
開始させると、その前に画像記録サイクルの終り
に慣性により除電器７を通過してしまつたプラス
に帯電された感光体ドラム１の部分が現像器４を
通るとその部分にトナーが付着してしまい（その
プラスに帯電された感光体ドラム１の部分が帯電
器２の下を通過することにより零単位になつてし
まうこともある）、その部分は画像部の前である
ので転写されることなくクリーナ６に至つてクリ
ーニング負担を増大させて充分な清掃を行なわせ
ることができなくなつてしまうとともに、その付
着したトナーが途中で飛散して周囲を汚してしま
うという問題がある。

なお、第３図は従来の転写型電子写真装置にお
ける電源系統のスイツチング動作のタイミングを
示すもので、同図ａはメインモータのスイツチ指
令、ｂは感光体ドラムの回転状態、ｃは除電器７
等のスイツチ指令、ｄはその除電器７等の出力状
態をそれぞれ示しており、図中T₁期間中回転す
る感光体ドラム１の部分が何ら除電されずに除電
器７の下を通過してしまうことになる。

目的本発明は以上の点を考慮してなされたもので、
主電源スイツチのオン、オフに応じてメインモー
タおよび除電器、転写器、分離器の各種チヤージ
ヤー部における各電源系統のスイツチングを行な
わせる際、主電源オフ時における感光体ドラムの
慣性によるいきすぎによつて生ずる悪影響を完全
になくすようにした転写型電子写真装置を提供す
るものである。

構成以下、添付図面を参照して本発明の一実施例に
ついて詳述する。

本発明による転写型電子写真装置にあつては、
メインモータのオン、オフ指令に応じて除電器
７、転写器５および分離器８の電源のスイツチン
グを行なわせる制御系統中に遅延要素をもたせ、
第５図に示すように、そのオフ指令が出されたと
きに各チヤージヤー部の電源しや断をメインモー
タのそれよりも一定時間遅らせることにより、感
光体ドラム１の慣性による回転時にも除電を行な
わせてその表面電位が第４図に示すようにプラス
に帯電されたままで除電器７の下を通過しないよ
うに制御するものである。

なお、第５図は本発明の転写型電子写真装置に
おける電源系統のスイツチング動作のタイミング
を示すもので、同図ａはメインモータのスイツチ
指令、ｂは感光体ドラムの回転状態、ｃは除電器
７等のスイツチ指令、ｄはその除電器７等の出力
状態をそれぞれ示すもので、図中T₂は感光体ド
ラムが回転する前に除電される期間を、T₃は感
光体ドラムが慣性によつて回転している間に除電
される期間をそれぞれ示している。なお、ここで
は本発明の目的をより完全に達成させるために、
メインモータの制御系統中にも遅延要素をもた
せ、第５図に示すように、そのオン指令が出され
たときに除電器７などの各チヤージヤー部への電
源投入よりも一定時間T₂だけ遅らせて感光体ド
ラム１を駆動させるようにしている。また、除電
器７等の制御系統中にもたせた遅延要素を比較的
大きくとり、感光体ドラム１が完全に停止しても
第５図中T₄の期間で示すように、まだ除電が継
続して行なわれるように制御すれば一層の効果を
挙げることができるようになることはいうまでも
ない。

第６図は以上説明した本発明による転写型電子
写真装置の具体的な一構成例を示すもので、コピ
ースタートスイツチSWを閉じるとセツトされ、
コピー動作終了時に電子写真装置本体のシーケン
ス制御を行なわせるコピーコントロール回路（図
示せず）から送られてくるコピー終了信号CES
に応じてリセツトされるフリツプフロツプFF
と、このＱ出力に応じて動作する単安定マルチバ
イブレータMM１およびフリツプフロツプFFの
出力に応じて動作する単安定マルチバイブレー
タMM２と、フリツプフロツプFFのＱ出力と単
安定マルチバイブレータMM２の出力との論理和
をとるオアゲートOR出力に応じて除電器７、転
写器５、分離器８の各チヤージヤー部へそれぞれ
高圧電圧を印加する高圧発生装置１２を駆動する
ドライバ１３と、フリツプフロツプFFのＱ出力
と単安定マルチバイブレータMM１の否定出力と
の論理積をとるアンドゲートAND出力に応じて
メインモータＭの駆動制御を行なう駆動回路１４
とによつて構成されている。なお、図中ｄは積分
器を示している。

このような構成のものでは、コピースタートス
イツチSWを閉じるとその微分信号によつてトリ
ガされてフリツプフロツプFFがセツチされ、そ
のＱ出力がオアゲートORを通してドライバ１３
へ送られ、ドライバ１３から高圧発生装置１２へ
駆動指令が出された除電器７、転写器５、分離器
８の各チヤージヤー部へ高電圧が印加される。そ
れと同時に、フリツプフロツプFFのＱ出力が単
安定マルチバイブレータMM１にも送られるが、
その反転動作を行なわせる時定数１／T₂だけ否
定出力の発生が遅れたのちアンドゲートANDが
開いて駆動回路１４へメインモータＭの駆動指令
が与えられることになる。したがつて、コピース
タートスイツチSWが押されると同時に除電器
７、転写器５、分離器８が動作状態になり、メイ
ンモータＭはそれよりもT₂時間遅れて回転され
ることになる。またコピースタートスイツチSW
が押されてからそのコピーサイクルが終わると、
コピーコントロール回路からコピー終了信号
CESが出力されてフリツプフロツプFFがリセツ
トされる。それと、同時に、アンドゲートAND
が閉じて駆動回路１４によりメインモータＭへの
電源供給を直ちにしや断するとともに、フリツプ
フロツプFFの出力が単安定マルチバイブレー
タMM２に送られ、その出力が時定数１／T₃によ
つて反転するまでの時間T₃（またはT₃＋T₄）だけ
オアゲートORを通してドライバ１３へ送られ、
その間高圧発生装置１２は各チヤージヤー部へ高
電圧を供給し続け、T₃時間経過後にオアゲート
ORが閉じてその高電圧供給がしや断される。し
たがつて、コピー終了時に直ちにメインモータＭ
に停止指令が出されたのち、T₃時間だけ遅らさ
れて除電器７等へオフ指令が出されることにな
る。第７図は第６図の回路中における各部信号の
動作タイミングを示すもので、ａはコピースター
トスイツチSWのオン信号、ｂはその微分器ｄの
出力信号、ｃはフリツプフロツプFFのＱ出力、
ｄは単安定マルチバイブレータMM１の出力、ｅ
はコピー終了信号CES、ｆは単安定マルチバイ
ブレータMM２の出力、ｇはオアゲートOR出
力、ｈはアンドゲートAND出力をそれぞれ示し
ている。

なお、以上の実施例では、除電器７、転写器
５、分離器８のスイツチング制御系の構成を簡単
なものにするためにそれら各チヤージヤー部へ同
時に電源の供給、しや断を行なわせる形態をとる
ようにしているが、本発明では特に除電器７のス
イツチング制御のみを単独で行なわせるようにす
ればよいことはいうまでもない。また、感光体ド
ラムの性質によつてはそれを停止させた状態で除
電器７等によつて高電圧をかけることができない
ような場合には、除電器７としてチヤージヤー方
式によるものを用いずにランプ方式のものを使用
し、メインモータＭのオフ時にはそれと同時に転
写器５および分離器８をオフ状態にさせ、その除
電ランプのみを一定時間だけ遅らせて消すように
制御すればよい。

効果以上、本発明による転写型電子写真装置の制御
方式にあつては、感光体を回転駆動するメインモ
ータの電源のオン、オフ指令に応じて除電器の電
源のオン、オフを行なわせる制御系統中に、メイ
ンモータの電源のオフ指令を一定時間遅延させる
遅延要素をもたせ、メインモータの電源のオフ指
令が出されたときに除電器の電源オフをメインモ
ータのそれよりも一定時間遅らせて、電源オフ後
にメインモータが慣性によつて回転しているあい
だ除電器を電源オン状態に保持させるようにした
もので、従来のように画像記録サイクルの終了時
に電源がオフされた感光体が慣性により回転する
際に感光体がプラスの表面電位のままで除電器の
下を通過することがなくなり、次の画像記録サイ
クル時に感光体ドラムに余分なトナーが付着して
クリーニング負担を増大させるとともに、そのト
ナーが周辺に飛散するようなことを防止すること
ができるという優れた利点を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は一般的な転写型電子写真装置の感光体
ドラム部分の構成を示す簡略図、第２図は従来の
複写型電子写真装置における感光体ドラム停止時
の表面電位の状態を示す図、第３図は従来の転写
型電子写真装置における各部信号のタイミングチ
ヤート、第４図は本発明の転写型電子写真装置に
おける感光体ドラム停止時の表面電位の状態を示
す図、第５図は本発明の転写型電子写真装置にお
ける各部信号のタイミングチヤート、第６図は本
発明による転写型電子写真装置の具体的な一構成
例を示すブロツク図、第７図は同構成例における
各部信号のタイミングチヤートである。１……感光体ドラム、２……帯電器、３……露
光手段、４……現像器、５……転写器、６……ク
リーナ、７……除電器、８……分離器、９……定
着ローラ、１２……高圧発生装置、１３……ドラ
イバ、１４……駆動回路。

Claims

【特許請求の範囲】

１電子写真プロセスの実行によつて画像の記録
を行なう転写型電子写真装置において、感光体を
回転駆動するメインモータの電源のオン、オフ指
令に応じて除電器の電源のオン、オフを行なわせ
る制御系統中に、メインモータの電源のオフ指令
を一定時間遅延させる遅延要素をもたせ、メイン
モータの電源のオフ指令が出されたときに除電器
の電源オフをメインモータのそれよりも一定時間
遅らせて、電源オフ後にメインモータが慣性によ
つて回転しているあいだ除電器を電源オン状態に
保持させるようにしたことを特徴とする転写型電
子写真装置。