JPS6249276B2 - - Google Patents

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JPS6249276B2
JPS6249276B2 JP27074184A JP27074184A JPS6249276B2 JP S6249276 B2 JPS6249276 B2 JP S6249276B2 JP 27074184 A JP27074184 A JP 27074184A JP 27074184 A JP27074184 A JP 27074184A JP S6249276 B2 JPS6249276 B2 JP S6249276B2
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JP
Japan
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compound
formula
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germanium
compounds
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Application number
JP27074184A
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English (en)
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JPS61148186A (ja
Inventor
Norihiro Kakimoto
Katsuyuki Sato
Mitsuo Akiba
Toyozo Takada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asai Germanium Research Institute Co Ltd
Original Assignee
Asai Germanium Research Institute Co Ltd
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Application filed by Asai Germanium Research Institute Co Ltd filed Critical Asai Germanium Research Institute Co Ltd
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Publication of JPS6249276B2 publication Critical patent/JPS6249276B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は有機ゲルマニウム化合物の製造方法に
関するものである。 〔従来の技術〕 金属の一種であるゲルマニウムGeは、半導体
として旧くから研究の対象になつていたものであ
るが、最近になつてその有機化合物に関する研究
が進んで研究成果の発表が活発に行なわれるよう
になり、例えば、式(GeCH2CH2COOH)2O3で表
わされるカルボキシエチルゲルマニウムセスキオ
キサイドという化合物が、極めて強力な血圧降下
作用や抗腫瘍作用等の生理活性を示す半面、全く
毒性や副作用が見られないものであることが医薬
学会では周知の事実となつているように、ゲルマ
ニウム、とりわけその有機化合物は種々の技術分
野から注目されるようになつた。 一方、本発明の発明者らも長い間にわたつて有
機ゲルマニウム化合物の研究に携わつてきた者で
あるが、一部の者は自己の研究の一環として、一
般式 で表わされるユニークなアトラン骨格を有する有
機ゲルマニウム化合物の発明を完成し、すでに特
許出願済みである(特公昭59−43479号公報参
照)。 〔発明が解決しようとする問題点〕 然し乍ら、上記特許出願に係る発明にあつて
は、下記の反応式に示すようにトリクロルゲルミ
ルプロピオン酸誘導体をアルコール中でアルコ
キサイドと扱つてトリアルコキシ体とし、これ
をトリエタノールアミンと反応させて前記アトラ
ン型化合物を得ていたので、更に改良すべき点
もあつた。 即ち、上記のような合成ルートを採る限り、中
間体としてトリアルコキシ体を経由せざるを得
ないのであるが、このトリアルコキシ体が比較
的不安定なためアトラン型化合物のトータルな
収率が良好でなく、しかも合成操作を煩雑なもの
としていたのであり、更に、トリアルコキシ体
の合成にアルコキサイドを使用するため、トリク
ロルゲルミルプロピオン酸誘導体の酸素官能基
がフリーのカルボン酸等である場合は、所望する
アトラン型化合物を直接的には得ることができな
いという難点があるのである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は上述した事情を背景としてなされたも
ので、その構成は、一般式 (式中、R1、R2、R3は水素原子又はメチル基、エ
チル基等の低級アルキル基若しくは置換或いは無
置換のフエニル基を、Yは水酸基、アミノ基又は
O−低級アルキル基を、Zは酸素原子又は硫黄原
子をそれぞれ表わす)で表わされる有機ゲルマニ
ウム化合物を、トリエタノールアミンN(CH2
CH2−OH)3……()と反応させることによ
り、一般式 (式中、R1乃至R3及びYは上記定義と同一であ
る。)で表わされる有機ゲルマニウム化合物を製
造することを特徴とするものである。 以下に本発明を詳細に説明する。 本発明製造方法は、上述したようにゲルマニウ
ム三二酸化物<()に於いてZ=Oのもの>又
はゲルマニウム三硫化物<()に於いてZ=S
のもの>を出発物質として一工程でアトラン骨格
の有機ゲルマニウム化合物を合成するものなの
で、まず一方の出発物質であるゲルマニウム三二
酸化物(′)について説明すると、これはゲル
マニウム原子に、3個の置換基R1、R2、R3と酸
素官能基COYとが結合した置換ゲルミルプロピ
オン酸誘導体と、酸素原子とが、2:3の割合で
結合した化合物であつて、下記反応式1の示すよ
うに、対応する不飽和化合物にトリクロルゲルマ
ンCl3GeHを付加せしめ、その後に加水分解反応
に付すことにより容易に合成することができる。 又、残る出発物質であるゲルマニウム三二硫化
物(″)は、下記反応式2に示すように、上記
反応式1中の最後の加水分解反応を硫化水素によ
る反応に置き換えれば良い。 尚、いずれにあつても、前記置換基R1乃至R3
は水素原子又は、メチル基、エチル基やプロピル
基等の低級アルキル基若しくは置換或いは無置換
のフエニル基を表わし、酸素官能基中の置換基Y
は水酸基、アミノ基或いは上記と同様のアルキル
基によるO−低級アルキル基を表わしている。 このゲルマニウム三二酸化物(′)又はゲル
マニウム三二硫化物(′)と反応させるべき化
合物はトリエタノールアミンN(CH2CH2OH)3
()であり、このトリエタノールアミン()
は試薬として市販されているものを使用すること
ができる。 上記説明したゲルマニウム三二酸化物(′)
又はゲルマニウム三二酸化物(′)とトリエタ
ノーリアミン()との反応は、適宜の溶媒、例
えばベンゼン中、必要に応じて還流する等して行
なわれ、常法に従つて後処理することによりアト
ラン骨格を有する有機ゲルマニウム化合物()
を得ることができるのである。 尚、得られた有機ゲルマニウム化合物()の
構造は、一部については各種物理化学的データ
を、先に述べた特許公報所載のものと比較するこ
とにより、その他については測定した各種物理化
学的データを解析することにより確認した。 〔発明の効果〕 而して、本発明によれば、比較的不安定でトー
タルの収率を低下させていたトリアルコキシ体を
経由することなくアトラン骨格の化合物()を
合成できるので、合成操作を簡略化できると共に
トータルの収率の向上が期待できるし、又、アル
コキサイドを使用する必要もないので、フリーの
カルボキシ基等を有する化合物()であつても
容易に合成することができという利点があるので
ある。 〔実施例〕 次本発明の実施例について説明する。 1 ゲルマニウム三二酸化物からのアトラン型化
合物の合成 化合物 (一般式()に於いて、R1=R3=H、
【式】 Y=OHの化合物の合成 3−ゲルミル−3−フエニルプロピオン酸
三二酸化物
【式】 5g(0.01mol)とトリエタノールアミン3
g(0.02mol)とを100mlのコルベンに入れ、
ベンゼン50mlを加え加熱還流し、共沸してく
る水−ベンゼン混合物を反応系外に除きなが
ら、8時間にわたつて反応を行つた。溶媒を
留去して得られるパウダー状の結晶をエタノ
ール−ヘキサンから再結晶することにより、
目的とする上記化合物を4.38g得た。収率は
60%であつた。 融点:178℃ IR:1650、900、620、580 元素分析: C H N 計算値 48.97 5.75 3.81 実験値 49.11 5.78 3.78 上記と略同様の合成操作により、ゲルマ
ニウム三二酸化物から他のアトラン型化合物
も合成することができたので、それら化合物
及び物理化学的データを下記に例示する。 a 化合物
【式】 収率:80% NMR:1.56(2H、t)2.46(2H、t)
3.46(6H、t)3.93(6H、t) IR:1670、920、910、900、580 b 化合物
【式】 融点:228℃ 元素分析: C H N 計算値 49.10 6.04 7.63 実験値 49.13 6.11 7.70 NMR:2.70(6H、t)2.95(2H、d)
3.00(1H、t)3.65(6H、t) IR:3410〜3200、3100、1680〜1650、930 c 化合物
【式】 融点:177℃ 元素分析: C H N 計算値 37.16 6.19 9.63 実験値 37.22 6.11 9.77 NMR:1.08(2H、t)2.38(2H、t)
2.91(6H、t)3.75(6H、t) IR:3520〜3200、1660、1620、900、690 2 ゲルマニウム三二硫化物からアトラン型化合
物の合成 化合物 (一般式()に於いて、R1=R3=H、
【式】 Y=NH2の化合物)合成 3−ゲルミル−3−フエニルプロピオン酸
アミド三二硫化物
【式】 5.38gとトリエタノールアミン3.00g
(0.02mol)とをベンゼン中で7時間にわたつ
て加熱還流を行なつた。反応終了後、析出す
る結晶濾取し、メタノールーエーテルから再
結晶すると、上記化合物を3.1g得た。収率
は86%であつた。 前記1−の化合物の合成 3−ゲルミル−3−フエニルプロピオン酸
三二硫化物
【式】 5g(0.0092mol)とトリエタノールアミン
2.7g(0.0185mol)とを100mlのコンベンに
入れ、ベンゼン30mlを加え、8時間にわたつ
て加熱還流を行つた。溶媒を留去して得られ
る結晶をエタノール−ヘキサンから再結晶す
ることにより、目的とする上記化合物を3.6
g得た。収率は53%であつた。 尚、得られた化合物の物理化学的データ
は、上記1−で得られたもののデータと一
致した。 上記と略同様の合成操作により、ゲルマ
ニウム三二硫化物から他のアトラン型化合物
も合成することができ、それら化合物の物理
化学的データは上記したものと一致した。 本発明は以上の通りであるから、有機ゲルマニ
ウム化合物の製造方法として極めて優れている。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、R1、R2、R3は水素原子又はメチル基、エ
    チル基等の低級アルキル基若しくは置換或いは無
    置換のフエニル基を、Yは水酸基、アミノ基又は
    O−低級アルキル基を、Zは酸素原子又は硫黄原
    子をそれぞれ表わす) で表わされる有機ゲルマニウム化合物を、トリエ
    タノールアミンN(CH2−CH2−OH)3……
    ()と反応させることにより、一般式 (式中、R1乃至R3及びYは上記定義と同一であ
    る。) で表わされる有機ゲルマニウム化合物を製造する
    ことを特徴とする有機ゲルマニウム化合物の製造
    方法。
JP27074184A 1984-12-24 1984-12-24 有機ゲルマニウム化合物の製造方法 Granted JPS61148186A (ja)

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JPS61148186A JPS61148186A (ja) 1986-07-05
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JPS61148186A (ja) 1986-07-05

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