JPS62484A - 抗生物質ライソセリンbおよびその製法 - Google Patents

抗生物質ライソセリンbおよびその製法

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JPS62484A
JPS62484A JP13779885A JP13779885A JPS62484A JP S62484 A JPS62484 A JP S62484A JP 13779885 A JP13779885 A JP 13779885A JP 13779885 A JP13779885 A JP 13779885A JP S62484 A JPS62484 A JP S62484A
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JP
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antibiotic
lysoserine
methanol
reaction
chloroform
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JP13779885A
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English (en)
Inventor
Masaharu Miyamoto
宮本 正春
Tomonori Takashina
知典 高品
Yukio Miyazaki
宮崎 幸雄
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Kaken Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kaken Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新抗生物質ライソセリンBおよびその製法に
関する。
〔従来の技術〕
放線菌ストレプトミセス属に分類されるストレプトミセ
ス・カカオイ(ワックスマン)・フックスマン・アンド
・ヘンリッチ・バール・アソエンシス20−52 (特
公昭41−15520号公報参照)の−変異株であるK
 −9M e t″″(微工研菌寄第1148号)が、
その培養液中に抗生物質ライソセリンを産生することは
知られている。
(特公昭54−12555号公報参照)〔発明が解明し
ようとする問題点〕 本発明者らは、放線菌ストレプトミセス属に分類される
ストレプトミセス・カカオイ(ワックスマン)・ワック
スマン・アンド・ヘンリッチ・バール・アソエンシス 
20−52 (特公昭41−15520号公報参照)の
−変異株であるに一9Met″″(微工研菌寄第114
−8号)が、その培養物中に抗生物質ライソセリンとと
もに、ライソセリンに酷似し、しかもライソセリンと明
らかに異なる新抗生物質(以下ライソセリンBと称する
)を産生ずることを見出した。
したがって本発明者は、新抗生物質ライソセリンBを生
産する能力を有するストレプトミセス属菌を培養し、そ
の培養物からライソセリンBを採取することを目的とす
る。
〔問題点を解決するための手段〕
前記変異株の親株は特公昭41−15520号公報に生
産菌株1型として記載されたもので、変異株は諸性質に
おいてこの親株と同じであるが。
メチオニン栄養要求性を異にし、またライソセリンおよ
び本発明の新抗生物質ライソセリンBを生産する点で特
異性を有している。
本発明により変異株のK −9M a を−株(微工研
菌寄第1148号)を培養してライソセリンBを得るに
は、普通に知られている放線菌の培養方法を用いること
ができるが、工業的には通気撹拌培養が特に有利である
。培養温度は27〜30℃、培養時間は5〜78.が好
ましい。培地としては放線菌培養に一般的に用いられる
もの、すなわち炭素源、窒素源、無機塩類、有機微量成
分、消泡剤などを適宜組合せたものを使用することがで
きる。
培養混合物からのライソセリンBの採取は、ライソセリ
ンBの理化学的性質を利用して行なわれる。すなわちラ
イソセリンBは後述のように種々の有機溶剤に可溶であ
るので、溶剤抽出法が普通に用いられる。に−9Met
−株の培養物を塩酸でpH2に下げることにより、大部
分のライソセリン及びライソセリンBは菌体と共に沈殿
する。
これを濾別し、固形分に数倍〜20倍量のアセトンを加
えて懸濁させたのち2N苛性ソーダで中和することによ
り抽出する。抽出溶媒はアセトンその他通常用いられる
有機溶剤等のどれを用いてもよいが、工業的にはアセト
ン、メタノール等が有利である。この抽出液を濾過し、
濾液を減圧濃縮するとライソセリンの結晶が析出する。
このライソセリンの結晶を濾別し、ライソセリンBを含
有する母液を減圧下に濃縮したのち、吸着剤たとえばア
ルミナのカラムクロマトグラフィーにより精製する。展
開溶媒としては、酢酸エチル、メタノール等又はそれら
の混合溶媒が用いられる。溶出液を分画して抗菌力の強
い活性区分のみを集め減圧濃縮し、ゲル濾過剤たとえば
セファデックスLH−20(ファルマシア社製)を用い
るカラムクロマトグラフィーにより精製を繰返すことが
好ましい。その際、展開溶媒としてはアセトン等が適し
ている。溶出液を分画して活性区分を集め減圧濃縮する
と、ライソセリン及びライソセリンBを含む混合物が得
られる。この混合物からライソセリンBを分離するには
、たとえば混合物をクロロホルム等の溶媒に溶解し、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィーを行ない、クロロホ
ルムとメタノール(50:1)の混液等の溶媒で展開分
画する。
この分画法によりまずライソセリンが得られ1次いでラ
イソセリンBが溶出される。このクロマトグラフィーを
繰返すことにより、純粋なライソセリンBを得ることが
できる。
このようにして得られたライソセリンB(遊離型)は次
の理化学的性状を有する。
(1)性状:無色油状物 (2)元素分析値:実測値(%) C: 64.76  H: 9.54 0 : 25.
30(3)分子量、62B(マススペクトル法による)
(4)分子式二C34H6oO1゜ (5)構造式: (6)塩基性、酸性、中性の区別二弱酸性物質(7)溶
解性:アセトン、メタノール、エタノール、n−ブタノ
ール、ピリジン、クロロホルム、ベンゼンに易溶。水に
不溶。
(8)赤外線吸収スペクトル:クロロホルム溶液で測定
した主な吸収帯は、3500.1705.1460.1
375.1105.1025.980,950.905
.880cm−’ある。(第1図参照) (9)紫外線吸収スペクトル:メタノール中で極大吸収
は269 nm (E +L=1−80 )(10)呈
色反応:ニンヒドリン、モーリッシュ、塩化鉄の各反応
は陰性。ヨードとは反応して褐色を呈する。
(11)安定性: p87〜9で安定、pH4以下でや
や不安定。
(12)薄層グロマトグラフィー二シリカゲル薄層クロ
マトグラフィーにおけるRf値を第1表に示す。(尚、
比較のためライソセリンのRf値を併記する。) 第1表 ライソセリンB ライソセリン 耀溶媒      Rf値   Rf値酢酸エチル:ア
セトン(3:1)      0.31    0.5
5酢酸エチル              0,22 
   0.45クロロホルム:メタノール(19:1)
   0.14   0.29酢酸エチル:ベンゼン(
4:1)      o、it     o、31ベン
ゼン:メタノール(9:1)      0.18  
  0.27また、ライソセリンBメチルエステルは次
の理化学的性質を有する。
(1)性状=無色針状結晶 (2)融点:122〜125℃(n−ヘキサンより結晶
化) (3)質量スペクトル二E工法で測定したスペクトルを
第2図に示す。
以上の理化学的性質及び後述の生物学的性質から、本物
質はポリエーテル系抗生物質群に属する抗生物質である
と考えられる。しかし本性状を有する抗生物質は報告さ
れていない。なお本物質に類似した抗生物質として前記
のライソセリンが考えられるが、赤外線吸収スペクトル
、薄層クロマトグラフィーにおけるRf値が明らかに相
違する。
しかし、ライソセリンBの分子式及び質量スペクトルは
ライソセリンと一致することから、本物質はライソセリ
ンの立体構造異性体と考えられる。
(実施例) ストレプトミセス・カカオイ(ワックスマン)ワックス
マン・アンド・ヘンリッチ・バール・アラエンシス20
−52菌の変異株に一9Met″″株をシュークロース
1.5%、大豆油1.0%、大豆粉3.2%、硝酸ソー
ダ0.5%、硫酸第二鉄0.02%、第二燐酸カリ0.
35%、pH7,0の液体培地10012 (ステンレ
ス製200Qタンク内)に接種し、通気量100Q/分
、撹拌回転数25Orpmの条件下に30℃で114時
間通気培養する。
培養終了後、培養液を2N塩酸でpH2に調整し、ただ
ちにシャープレス遠心分離機で遠心分離し、沈殿物を集
めて15倍量のアセトンを加え2N苛性ソーダでpH8
に調整して抽出する。アセトン抽出液を濾過し、濾液を
減圧濃縮するとライソセリンの結晶が析出する。ライソ
セリンの結晶を濾別した母液を減圧濃縮し、酢酸エチル
に溶解してIQとする。この液を活性アルミナ1kgを
充填したカラムに吸着させ、酢酸エチルで洗浄した後、
メタノールで溶出し、活性区分を集め減圧濃縮するとラ
イソセリンBを含む油状物7.6gが得られる。
次にセファデックスLH−20(ファルマシア社製)を
用いるカラムクロマトグラフィーにより精製する。展開
溶媒としてアセトンを使用し、活性区分を集め濃縮乾固
し、さらにクロロホルムに溶解しシリカゲルクロマトグ
ラフィーを行なう。
クロロホルムとメタノール(50: 1)の混液で展開
分画し、後から溶出してくる活性区分を集め、このクロ
マトグラフィーをさらに繰返して行なうと、ライソセリ
ンBが油状物として65mg得られる。
(試験例) 〔抗菌スペクトルの測定〕 ディスク法による各試験菌に対するライソセリンBの阻
止円径(mm)を第2表に示す0表中の記号Nはブイヨ
ン寒天培地、PSはバレイショ・ショ糖寒天培地を示し
、記号子は阻止円径が10mm以下であることを表わす
第2表 バチルス・ズブチリス にl−219N   23  
  19スタフイロコツカス・アウレウス     N
1311FT)A 209P JC−1 ニジエリチア・コリ  NIHJJC−2N    O
Oペリキュラリア・オリゼ        PS   
 24    19アルタナリア・マリ       
    PS16+コクリオボルス・ミャベアヌス  
   PS20+〔発明の効果〕 本発明のライソセリンBは、抗菌活性を有することから
抗菌剤として、また各種ポリエーテル系抗生物質が有す
る抗コクシジウム作用、殺ダニ作用及び抗ウィルス作用
を有し、そのほか牛、豚等の家畜の下痢及び赤痢の予防
及び治療剤並びに飼料効率改善剤及び発育促進剤として
、更に循環不全治療、抗肥満剤及びトリグリセリド減少
剤として有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図はライソセリンBのクロロホルム溶液の赤外線吸
収スペクトル、第2図はライソセリンBメチルエステル
のEI法で測定した質量スペクトルである。 特許出願人  科研製薬株式会社 R 塑  噌  晋  メ −謝 屈      = 球 郁 手続補正書輸発) 昭和60年7月30日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次の理化学的性状を有する抗生物質ライソセリンB
    又はその塩 (1)性状:無色油状物 (2)元素分析値:実測値(%) C:64.76 H:9.54 O:25.30 (3)分子量:628(マススペクトル法による) (4)分子式:C_3_4 H_6_0 O_1_0 (5)構造式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (6)塩基性、酸性、中性の区別:弱酸性物質 (7)溶解性:アセトン、メタノール、エタノール、n
    −ブタノール、ピリジン、クロロホルム、ベンゼンに易
    溶。水に不溶。 (8)赤外線吸収スペクトル:クロロホルム溶液で測定
    した主な吸収帯は、3500、1705、1460、1
    375、1105、1025、980、950、905
    、880cm^−^1である。 (9)紫外線吸収スペクトル:メタノール中で極大吸収
    は269nm(E^1^%_1_c_m:1.80)で
    ある。 (10)呈色反応:ニンヒドリン、モーリッシュ、塩化
    鉄の各反応は陰性、ヨードとは反応して褐色を呈する。 (11)安定性:pH7〜9で安定。pH4以下でやや
    不安定。 (12)薄層クロマトグラフィー:シリカゲル薄層クロ
    マトグラフィーにおけるRf値は、次の値を示す。  展開溶媒              Rf値 _______________________ 酢酸エチル:(3:1)        0.31 酢酸エチル              0.22 クロロホルム:メタノール(19:1) 0.14 酢酸エチル:ベンゼン(4:1)    0.11 ベンゼン:メタノール(9:1)    0.18 _______________________ 2 抗生物質ライソセリンBを生産する能力を有するス
    トレプトミセス属菌を培養し、その培養物から抗生物質
    ライソセリンBを採取することを特徴とする、抗生物質
    ライソセリンB又はその塩の製法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6357811B1 (en) 1999-02-18 2002-03-19 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Coupling structure of threaded member and synthetic resin part for vehicle

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