JPS624816Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は天井埋込形空気調和機（以下カセツ
ト形空気調和機と呼ぶ）の改良に関するものであ
る。

従来のこの種のカセツト形空気調和機は第１
図、第２図に示されているような構造のものであ
る。つまり、本体１を天井内部３に固定し化粧パ
ネル５を本体に取付ける際には、一人が化粧パネ
ル５を支えている間に、他の人が化粧パネル５中
央の丸穴８′にボルト９を通して化粧パネル５を
本体１に仮締し、その後、他のボルト９位置をあ
わせて本締めし、第１図のように据付けるのであ
る。この場合、化粧パネルを取付けるのに複数の
人数を必要とし、また穴あわせも、穴とボルトと
の遊びが少ないため締めにくいのと、第２図のよ
うに本体１の位置によつて化粧パネル５の位置が
決まるので、化粧パネル５と天井の目地との線が
揃いにくく、美観的に損ねる結果となる。このた
め、本体１の据付の時、天井目地との位置あわせ
をよほどしつかりしないと作業のやり直し等の欠
点が生じた。

本案はかかる欠点を鑑みてなされたもので、化
粧パネルの取付作業が簡単でしかも一人ででき、
天井目地のあわせも化粧パネル５の調整だけでで
きる機器を提供するものである。

以下第３図、第４図にてこの考案の一実施例に
ついて説明すると、１は吊りボルト２により天井
内３へ設置された空気調和機本体、４は天井開口
部、５は化粧パネル本体、６は吸込グリルで、上
記化粧パネル１の平担部に形成されている。７は
支持具で、８は支持具７のほぼ中央部に取付ボル
ト９の頭径より大き目な穴径と小さな穴径を持つ
ダルマ穴で、１０は前記ダルマ穴８を中心とし
て、複数個長穴状に孔設された取付ボルト９の取
付穴である。

以上のように構成されたものにおいて、まず本
体に化粧パネル５を取付ける際には、まず中央の
ボルト９を本体１に仮締めし、その後、化粧パネ
ル５の中央支持具７のダルマ穴８の大き目な穴部
よりボルト９の頭を通し、次にスライドさせて小
さ目の穴部分にボルト９がくるようにして化粧パ
ネル５を仮固定する。その後、第４図のように仮
固定のボルト９を中心にして設けられた取付穴１
０の長穴の調整範囲内で化粧パネル５は本体１と
別個に回転調整できるので、天井目地に対して化
粧パネルは仮固定の状態で線あわせが可能で、位
置が決まれば、他のボルト９を締めつけるだけで
作業が完了する。

以上に述べたように、化粧パネルの取付穴のう
ち概ね中央が仮固定できるとともに、この位置を
中心化粧パネル５と本体１との回転方向の位置ず
れに対しても、本体１との取付穴１０の長穴の分
調整が可能であるため、化粧パネル５の取付けを
一人で取付けることが可能で、しかも化粧パネル
５と天井目地の位置あわせも容易である。すなわ
ち作業効率が向上し、据付費用も安価になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の空気調和機を示す分解斜視図、
第２図は従来の天井と本体と化粧パネルの位置関
係を示す平面図、第３図はこの考案の空気調和機
の一実施例を示す分解斜視図、第４図はこの考案
の天井と本体と化粧パネルの位置関係を示す平面
図である。 図中、同一符号は同一または相当部分を示し、
１は空気調和機本体、２は吊りボルト、３は天井
内、４は天井開口部、５は化粧パネル、６は吸込
グリル、７は支持具、８はダルマ穴、９は取付ボ
ルト、１０は取付穴である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 空気調和機本体より大きい天井開口部より本体
   を天井内部に固定し、吹出口、吸込口を備え、か
   つ天井開口部より大きい化粧パネルを本体に取付
   ける天井埋込形空気調和機において、化粧パネル
   または本体のいずれかのほぼ中央部に、本体と取
   付ボルトで仮固定できるようにダルマ穴を設ける
   とともに、前記ダルマ穴を概ね中心として化粧パ
   ネルに複数個の長穴状の取付穴を設け、本体に対
   して化粧パネルが前記ダルマ穴を中心として回転
   方向に調整可能とした事を特徴とする空気調和
   機。