JPS62475B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、時打ち報知機能を付加した電子時計
に関する。

時打ち報知機能を付加した電子時計では、夜中
の時打ちは不必要であり、また時には迷惑であ
る。

しかし、不必要時に、使用者が、報知止めをし
再び、必要時にそれを解除するのもわずらわし
い。

そこで本発明では、時打ち報知機能を付加した
電子時計に於いて、感光素子からなる感光スイツ
チ機構を設け、光量が一定量以下の時を、該感光
スイツチ機構で検出し、前記時打ち報知機能を制
御するようにしたものである。

本発明に係る効果の大きな実施によれば、夜、
周囲が暗くなれば時打ちを止め、朝明るくなつて
くれば時打ちをするようになり、上述した従来の
問題を解決することができる。

以下図面で説明する。

第１図は、本発明による電子時計の部分ブロツ
ク回路図で、２は基準信号発生源、４は分周回
路、６は計時回路、８は秒カウンタ、１０は分カ
ウンタ、１２は時カウンタ、１４は報時検出回
路、１６は時打ち制御回路、１８は報音制御回
路、２０は時打ち警報機構、２２は感光スイツチ
機構である。

第１図における実施例においては、光量が一定
量以下になつたとき時打報知機能を停止すること
を特徴とする。

計時回路６の分カウンタ１０、秒カウンタ８が
それぞれ０になるとそれぞれアンドゲート２４，
２６の出力がＨとなりアンドゲート２８の出力線
３０がＨとなる。

線３０がＨとなるとアンドゲート３２が開き、
この出力線３６に、分周回路４からの１Hz信号が
伝送されカウンタ３８の計数値を変化させる。カ
ウンタ３８の計数値が、時カウンタ１２と一致す
ると、一致検出回路４０で検出し、この出力線４
２がＬからＨとなる。

同時にフリツプフロツプ４４の出力線４６がＬ
からＨへと固定され、インバータ４８を介して、
アンドゲート３２を閉じる。

この間、線３６に１Hz信号が伝送され、報音制
御回路１８で、この信号のパルス巾が細くなり、
時打ち警報機構２０で短い音で、１秒１回時打ち
する訳で、その時の時報数の数だけ時打ちしたと
き止る訳である。

第２図は、第１図の感光スイツチ機構のブロツ
ク回路図の１例で、５０は制御パルス作製回路、
５２は光検出回路、５４は感光素子、５６は波形
整形回路、５８は間欠スイツチ手段、６０はメモ
リ手段である。

分周回路４と時計回路６からそれぞれ線６２、
線６４を介して伝送されてくる信号により制御パ
ルス作成回路５０で、第３図に示したようなφ
Ａ，φＢ，φＣの信号を作る。

φＢ信号がＨとなると、間欠スイツチ手段５８
のCMOSが働き、光検出回路５２に電力が供給さ
れ、この回路が働く。φＡ信号がＨとなるとコン
デンサ６６が充電される。この時の線６８の電圧
をV₁とし、線７０の電圧をV₂とすると、感光素
子５４で検出される光の強弱Ｌによつて、φＡ信
号とφＣ信号のパルスの間隔Ｔ時間経過する間に
変化するV₂の値は、第４図のようになる。

すなわち、光の強度が強い時には、V₂は小さ
く弱い時には大きい。

φＣ信号がＨとなつた時に、線７０のV₂の電
圧レベルをメモリ手段６０のフリツプフロツプ７
２で読み取る。光が一定の弱さの時には、フリツ
プフロツプ７２のＱ出力がＨとなり、線７３がＨ
となり、第１図のアンドゲート３２を閉じること
になる。

そのため時打ちはストツプする。

要するにこの時計では、感光スイツチ部２２の
働きで、暗くなれば自然に時打ちをストツプさ
せ、明るくなれば、再び時打ちを開始するように
なつている。

また消費電力の問題を考え、間欠スイツチ手段
５８によつて一定時間間隔で、光検出回路５２が
働くようにし、光検出回路５２での消費電力を減
らし、メモリ手段６０によつて、光検出回路５２
で検出した情報を保持するようにしている。

第５図は、本発明による電子時計の一実施例
で、液晶表示式電子時計の外観図である。

７２は時刻表示部、７４は時打ち音発生部で、
感光素子は、この時計の上面ケースに設けてあ
る。

第６図も、本発明による電子時計の一実施例
で、アナログ指針式表示電子時計の外観図であ
る。

７６は感光素子で、光を内蔵した光検出回路で
検出した電気的信号で、時打ち機構を制御し、時
打ちをストツプするように構成している。

以上の如く、本実施例によれば、周囲が暗くな
つて光量が一定量以下になつたときのみ自動的に
時打ちが行なわれなくなり、特に夜間寝るときな
どは使用者がいちいち報知止めをしたり、あるい
は朝報知止め解除をする必要もなくなる。さらに
本実施例によれば周囲が明るくて時打ち報知が可
能な間は、周囲の明るさが変化しても、みだりに
報知音の音量が変化せず一定の報知音量が発生す
る。このため使用者が薄暗いところにいても時打
報知音が聞こえにくくなることもない。

また、この時打ち機構を制御する感光スイツチ
機構は、間欠スイツチ手段とメモリ手段によつ
て、その機構を働かせるに要する消費電力が少な
くなるように構成しているため、電池を電源とす
る時計にも使用でき便利である。

また消費電力をより少なくするため第２図の制
御パルスを作成するにあたつて、第１図の時カウ
ンタ１２からの信号によつて合成して作成し、１
日のうち特定時間帯のみ間欠用のパルスが出力さ
れるようにすることもできる。

第７図は、本発明の他の実施例を示す回路図で
あり、第１図、第２図に基本的に基づいている。
本実施例では光量が一定量以下になつたときに、
時打報知音の音量を小さくすることを特徴とす
る。感光スイツチ機構２２で検出した光量の変化
は、線７３を通して、第１図のようにアンドゲー
ト３２を制御するのではなく、切り換えゲート７
８を制御するようにしている。

抵抗R₁と抵抗R₂には、R₁＜R₂の関係があり、
従つて、明るいときは線７３がＬで、切り換えゲ
ート７８のアンドゲート８０が開き、R₁を介し
て発音部８４に大きい電流が流れ、大きい音で時
打ちをすることになる。

反対に、暗いときには線７３がＨで、アンドゲ
ート８２が開き、R₂を介して発音部８４に小さ
い電流が流れ、小さい音で時打ちすることにな
る。

これを第１図の発音の制御ストツプと兼用して
暗さの程度によつてストツプさせたり、音を小さ
くさせたりしてもよい。

このように本実施例によれば、周囲が暗くなつ
て光量がある一定量以下になつたときのみ、時打
ち音の音量が小さくなるため、夜間寝る時など時
打ち報知音がうるさいということがなくなる。

また本実施例においても光量がある一定量以下
にならない限り、時打ち報知音の音量は変化しな
いため、使用者が薄暗いところにいたとしても、
報知音が聞きとりにくくなるということはない。

以上述べたように本発明によれば、光量が一定
量以下になつたときのみ時打報知機能を制御、例
えば停止あるいは報知音量を小さくすることによ
り、従来使用者が行なつていた時打ち報知止め、
あるいは解除の操作を自動的に行なうことができ
るようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の電子時計の一実施例部分回
路図、第２図は、第１図の感光スイツチ機構の一
実施例回路図、第３図は、第２図のパルスφＡ，
φＢ，φＣの動作波形図、第４図は、第２図の説
明図で、電圧L₂と光の強弱の関係グラフ、第５
図、第６図は本発明による電子時計の実施例外観
図、第７図は、本発明による時打ち警報機構の他
の実施例回路図である。 ５４，７６……感光素子、２２……感光スイツ
チ機構、５８……間欠スイツチ手段、６０……メ
モリ手段。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 時打ち報知機構を備え、電池を電源とする電
   子時計に於いて、感光素子、該感光素子による光
   量検出を間欠的に行なうための間欠手段、検出さ
   れた値を記憶するメモリ手段とからなる感光スイ
   ツチ機構を備え、光量が一定量以下の時を該感光
   スイツチ機構で検出し、前記時打ち報知機構を制
   御するように構成したことを特徴とする電子時
   計。