JPS62474B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、アナログ式の電子時計に係り、ブザ
ー等の電子的アラーム手段を有するアナログ電子
時計のアラームの設定に関する。そして特に電子
時計のアラーム制御回路に関する。

本発明の目的は、従来のアナログ式のアラーム
時計を改良して、秒まで合つた時刻にアラームが
鳴るようにする電子時計のアラーム制御回路を提
案するものである。

従来のアラーム付アナログウオツチとしては、
完全なメカ方式のものと時計部のみメカ式で電子
ブザーを備えたものとがあるが、いずれもアラー
ムが設定時刻にぴつたり鳴らかなつた。その理由
は、アラーム時の設定を目安車と筒車で行なつて
いるため歯車のガタや針付の位置ずれ等があつて
±５分くらいが精度の限界であつたからである。
これをさらに精度よく鳴らすには分針の位置に関
与する輪列部あるいは分針自身に分針の位置検出
手段を設ける他はなく非常に値段の高い、かつ厚
い時計になつてしまう。これを解決するために、
カレンダー部分に液晶表示体をおいてこれによつ
て使用者が内部のアラームカウンターに針が指示
する現在時刻を一度入力することにより、針と内
部のアラームカウンターを同期させ、所定のアラ
ーム設定時にぴつたりアラームが鳴るようにする
方法がある。この方法では、アラームカウンター
設定のモードとアラーム時設定のモードを切替で
使用しなければならないが、アラームカウンター
の同期設定は電池交換後に１回行なうだけでよい
ので、それ程不便ではない。しかし、この場合、
時計は実質上アナログ時計とデイジタル時計を両
方含んでいるようなものであり、コストが大幅に
上昇するにもかかわらず、デザイン的に見劣りが
する等の問題がある。本発明はこれらの問題を解
決してアラーム設定時にぴつたりアラームが鳴る
がデザイン的にも従来のアナログ時計から後退し
ない方法を提供する。

以下、図面に基いて説明する。

第１図は、本発明のアラーム電子時計の一実施
例におけるアラーム制御回路のブロツク図であ
る。

まず、従来の機械式アラーム時計と同じく、筒
車に穴があいており、目安車が文字板外周部の指
示針と連動してアラーム時刻を設定する。この場
合、本発明では、目安車の設定は任意時刻ではな
く、５分単位または10分単位、あるいは15分単位
の設定しかできない方が精度向上の上で有利であ
る。目安車は電源のプラスに接続されたバネによ
つて筒車に押しつけられており、筒車が回転して
目安車の突起と筒車の穴が合つた時、目安車は上
に押し上げられ、バネはスイツチに接触し、それ
まで抵抗でマイナスに保持されていたスイツチは
プラスに変化する。

このスイツチは、端子２４につながつている。
フリツプフロツプ３５がセツトされていない時に
は、目安車が落ちた時にアラーム信号がオアゲー
ト２８を通り、２９のアラーム駆動回路をトリガ
してアラーム３０を鳴らす、なお、スイツチは、
フリツプフロツプ２５にデータ入力されていて、
適当な周期のクロツクが入つた時、フリツプフロ
ツプ２５の出力はＨとなる。また、外部スイツチ
の操作により成形回路３１を通つたセツト信号
は、まだフリツプフロツプ３５が一度もセツトさ
れていなければ、出力ＱはＬであり、従つてフリ
ツプフロツプ３６の出力もＬであり、インバータ
３３を介してゲート３２にＨが供給されるので、
セツト信号はゲートを通過してフリツプフロツプ
３５をセツトする。本発明は、最初アラーム時を
10時35分にダイヤルセツトした時にアラームが例
えば10時31分に鳴り出したとすると、針が10時35
分になつた時に外部スイツチの操作によりセツト
信号を入れてやることによつて、次回からは正し
い時刻にアラームが鳴るように構成されている。
即ち、最初フリツプフロツプ３５がリセツト状態
にある時、はＨであり、この時目安車が落ちて
フリツプフロツプ２５からアラーム信号がでる
と、フリツプフロツプ３９の出力もＨとなり、ア
ンドゲート４１が出力Ｈとなり、ゲート４３は開
かれてクロツク信号が誤差カウンター４４で計数
される。次に針がアラーム設定時に来た時に外か
らセツト信号を入れて、フリツプフロツプ３５を
セツトすると、出力はＬとなり、アンドゲート
４１は閉じ、またゲート４３も閉じるので、誤差
カウンター４４は計数を中止する。即ち、誤差カ
ウンター４４はこの時、アラームが鳴つた時刻と
アラームの設定時刻の差を情報として蓄えたわけ
である。10分カウンター３７はスイツチが切れて
から10分後にフリツプフロツプ３９をリセツトす
る。また、フリツプフロツプ３９はオアゲート３
８を通して、フリツプフロツプ３５のリセツト時
にもリセツトされる。またこの時、成形回路４０
は鋭いパルスで誤差カウンター４４をリセツトす
る。これらは、初期状態を設定するためである。
誤差情報がセツトされた後に、次回のアラーム時
刻が来た時、フリツプフロツプ３９の出力はＨと
なり、ゲート４２が開いてアラームタイミングカ
ウンター４６はクロツク信号の計数を始める。そ
して、４６の計数値が誤差カウンター４４の内容
と一致した時、比較回路４５から一致信号が出
て、アンドゲート２７に入り、さらにオアゲート
２８を通つてアラーム駆動回路２９をトリガして
アラームが鳴り始める。ここで、フリツプフロツ
プ３５は、誤差カウンター４４及びアラームタイ
ミングカウンター４６へのアラーム信号またはセ
ツト信号の入力を制御する働きをもつている。そ
して、本発明によれば、アラームが実際に鳴つた
時刻とアラーム設定時刻との差が、電子時計の精
度の関係で再び大きくなつた場合は、外部スイツ
チの操作によるセツト信号によりフリツプフロツ
プ３５，３９、誤差カウンター４４及びアラーム
タイミングカウンター４６をリセツトして、最初
からアラーム制御回路を動作しなおせばよいので
ある。つまり、第１図の例では、アラーム設定時
とアラームの鳴る時刻との差を外部からのセツト
信号で読み込んで、以後アラームが鳴る都度その
差だけ補正してやることによつて、アラームをぴ
つたり鳴らそうとするものである。この場合、ア
ラームは予め、設定ダイヤルの時刻よりやや早目
に鳴るように針付の際調整してやるべきである。

以上に詳述したように、本発明のアラーム制御
回路を有する電子時計は、アナログ表示式であり
ながらデイジタル式のアラームのように設定時ぴ
つたりにアラームを鳴らすことができるので非常
に便利であり、殊に水晶式アナログ時計のように
高精度の時計にアラームをつける場合に有利であ
る。その上、デザイン上は従来のアナログ時計の
良さをそこなわないという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のアラーム電子時計に用いられ
るアラーム周辺回路図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 針式で時刻表示をする電子時計のアラーム制
   御回路において、機械的なアラーム時刻検出手段
   から出力されるアラーム信号によりクロツク信号
   の計数を開始し、かつ外部スイツチの操作により
   外部入力信号が発生した時に前記クロツク信号の
   計数を中止する誤差カウンター、前記外部入力信
   号の出力以降に前記機械的なアラーム時刻検出手
   段から出力されるアラーム信号により前記クロツ
   ク信号の計数を開始させる制御手段、その計数値
   が前記誤差カウンターの計数値と一致した時に一
   致信号を出力する一致検出手段、前記一致検出手
   段から出力される一致信号を入力してアラームを
   鳴らすアラーム駆動回路からなることを特徴とす
   る電子時計のアラーム制御回路。