JPS6246912Y2 - - Google Patents

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JPS6246912Y2
JPS6246912Y2 JP1981194736U JP19473681U JPS6246912Y2 JP S6246912 Y2 JPS6246912 Y2 JP S6246912Y2 JP 1981194736 U JP1981194736 U JP 1981194736U JP 19473681 U JP19473681 U JP 19473681U JP S6246912 Y2 JPS6246912 Y2 JP S6246912Y2
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JP
Japan
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retainer
spring member
roller
spring
cage
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JP1981194736U
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JPS5899528U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は一方クラツチ、殊にローラを保持す
る保持器と、殻体のカム面に向つてローラを付勢
するばね部材とが別体に成形されて組立てられる
ようになつた一方クラツチに関する。
例えば、実公昭49−20603号公報に示される如
く、軽量化のために、保持器を板金製とし、殻体
のカム面に向つてローラを付勢するばね部材を、
保持器のプレス打抜き成形時に同体に形成し、そ
のばね部分を折曲してローラを付勢するようにし
た保持器ばね一体型の一方クラツチが公知であ
る。
ところがこのような保持器ばね一体型のもの
は、保持器の強度を保障するためには、その板厚
を厚くする必要があり、必然的にばね部分の厚み
も厚みが厚くなつてばね力が強すぎるという不都
合があり、反対にばね力を小さくするために板厚
を薄くすると保持器強度が低下する。
また米国特許第3537555号明細書に示されるよ
うに、保持器の内径側に板金製ばね部材を取付け
るようになつたものが提案されているが、これは
ばね部材が保持器の全周に亘つて連続するもので
あり、実際上、保持器へのばね部材の組付けが不
可能に近い構造であり、組付け可能であるとして
も、保持器にばね部材を巻きつけた後、いちいち
ばね部分を折曲して所定形状に整形する必要があ
り、その作業がきわめて困難であると共に、作業
能率がきわめて悪い。
一方、例えば実公昭48−40309号公報に示され
る如く、保持器の柱部分(ウエブ)に、該部分を
ローラポケツトの壁面から挟みつけるようにして
スナツプ状のばね部材が取付けられているものも
公知であるが、これは柱部分の1つ1つにばね部
材を押し込んで取付けるものであるために、その
取付けが甚だ面倒であると共に、特に小型の一方
クラツチはばね部材が非常に小さなものとなり、
その取付け作業がきわめて困難となる欠点があ
る。
しかも、上記ばね部材は、そのばね部分と前記
保持器の柱部分を挟みつけるスナツプ部分との両
方をローラーポケツトの壁面に装着するようにし
ているため、該ポケツトの軸方向長さと径方向長
さの範囲内でばね部材の前記各部分を形成しなけ
ればならない。
従つて、ばね部分を大きくすればスナツプ部分
が小さくなつて、保持器への挟着力が弱まり、逆
にスナツプ部分を大きくすればばね部分が小さく
なつてばね力の調整が難しくなるという欠点があ
る。
さらに保持器の柱部分の形状も、ばね部材の取
付けのため、その形状が限定され、ローラーに対
して最良の形状をとりにくいという欠点がある。
この考案は以上のような一方クラツチにおい
て、保持器とばね部材を別体に形成して、保持器
の強度保障を充分に行うと同時にばね力を適切に
設定することを可能となし、保持器へのばね部材
の組付けをきわめて容易にすると同時に、組付け
作業の自動化を容易に達成しうるようにしたもの
である。
実施例について説明すれば、図面は回転軸1の
軸周に配置した複数個のローラ2を、同数のロー
ラポケツト3を設けた保持器4の該ポケツト3に
それぞれ保持し、ポケツト3内に臨ませたばね部
材5のばね部6によりローラー2を一方に付勢し
て、保持器4の外周に配置した殻体7の内面のロ
ーラ2と同数のカム面8に対し各ローラ2を弾接
させ、軸1の矢符A方向の回転において殻体7に
対し軸1が空転し、B矢符方向の回転により軸周
面とカム面8との間にローラ2をくさび状に噛み
込み、軸1と殻体7とが同体に回転するようにな
つた一方クラツチを示し、殻体7と保持器4とは
周知のように第1図に示していない係合手段を介
して回転方向に係合している。
以上において、保持器4の円筒面に沿つて取付
けられてローラ2に弾接するばね部6をローラポ
ケツト3内に臨ませるばね部材5を、二つのばね
部6を有する如く保持器4の円周方向において複
数個に分割し、分割されたばね部材5毎にその両
側からローラ2の軸方向に突出する適数の耳片9
を形成し、保持器4の軸方向両端面に円周方向の
等配位置に設けた係合部10に前記耳片9を折曲
して係合させ、ばね部材5を保持器4の所定位置
に固着する。
保持器4は第6図、第7図、第8図にその詳細
を示すように、両側の環状部11と環状部11を
軸方向に結合する柱部分12とにより所要数のロ
ーラポケツト3を円周等配に形成し、軸方向両端
面に前記ばね部材5の耳片9を折曲して係入させ
る段付凹部(係合部10)を所要数設け、また殻
体7のカム面8を形成する凹部に係合して保持器
4と殻体7とを回転方向に係合させる係合突起1
3を軸方向端面の一方(または双方)に突設す
る。なお図示の保持器4は、一方の環状部11を
他方の環状部11よりも外径側に位置させ、両環
状部11の半径方向厚みを、保持器柱部分12の
半径方向厚みのほぼ1/2としたものを示したが、
これは両環状部11がほぼ同一の内外径を有し、
その半径方向厚みが柱部分の半径方向厚みよりも
厚くてもよく、また薄くてもよいことは云うまで
もなく、また保持器はプラスチツク製であるか
ら、その成形が容易であると共に、一方クラツチ
の軽量化に役立つ。
ばね部材5は第9図に示すように、りん青銅、
ベリリウム青銅、ステンレススチール等のシート
材料を使用してプレス打抜きにより形成し、図示
の如く2個のばね部6と、4個の耳片9、および
ローラポケツト3に対応する窓14を打抜き、そ
して保持器4の柱部分12に沿接する軸方向帯状
の部分15に適宜の大きさの窓16を開設する。
この窓16はばね部材5を保持器4の円筒面に沿
わせるとき、該部材5が保持器4に沿い易いよう
に形成するもので、これにより、前記帯状部分1
5の弾発力を低下させて、ばね部材5の耳片9を
保持器4の係合部10に係合させた際に、ばね部
材5の外径方向へのはね上がりを防止して、ばね
部6が正しくローラポケツト3に臨むようにする
ものである。
ばね部材5は、所要幅のシート状帯状材料をプ
レス打抜き装置により連続的に打抜き、所要数の
ばね部6を有する長さに順次切断して製作するこ
とができる。また保持器4の形状において、耳片
9を第9図仮想線9′に示すようにばね部材5の
端部に形成しておけば、該耳片9′を折曲して保
持器4の係合部10に係合させるとき、保持器4
の円筒面に対するばね部材5の密着がより容易に
得られる。
なお保持器4の柱部分12の壁面の内径側に
は、ローラ2の内径側への脱落を防止するため、
ポケツト3の内径側開口部の円周方向巾が前記ロ
ーラ2の直径よりも小さくなるように突出部17
を形成しているが、ローラ2をポケツト3に保持
する際の、ローラ2のポケツト3の外径側への飛
び出しを防止するため、前記柱部分12壁面の外
径側にも同様の突出部を形成しても良い。
この外径側の突出部は、ローラ2をポケツト3
に挿入する関係上、またローラ2がばねにより一
方に付勢されていることから、ローラ2が付勢さ
れて当接する側の壁面にだけ形成すれば良く、例
えば第10図のようにバネ部材5のバネ部6が装
着される側の壁面18には内径側にのみ突出部1
7を形成し、対向する側の壁面19には内外径両
側に突出部17,20を形成する。なお第11図
の実施例の場合、壁面19を円弧面にして前記突
出部17,20を形成している。
保持器4へのばね部材5の組付けは、例えば、
第9図の如くプレス打抜きにより形成したばね部
材5を、それを所定寸法に截断する前または後に
ばね部6を、保持器4のローラポケツト3内に臨
入させ得る如くほぼ直角に折曲すると共に第4図
に示すようにばね部6の両端でローラ2を押動し
うるように彎曲させる。そして必要ならば耳片9
をもほぼ直角に折曲しておき、該ばね部材5を保
持器4の円筒面に沿わせ、ばね部6をローラポケ
ツト3内に臨入させておいて、保持器4の軸方向
両側からばね部材5の耳片9をコ字状に屈折さ
せ、保持器4の段付凹部(係合部10)にしつか
りと係合させる。
ばね部材5を手作業で組付ける場合は、第5図
に示すように耳片9を予めく字形に屈曲させてお
き、また必要があれば保持器4の係合部10をく
字状の傾斜底面を有する段付凹部としておいて、
保持器4の外周(または内周)からばね部材5を
押し込んで組付けても良く、また自動組立機を用
いる場合は、上記の組付けの工程を組合せたり、
各工程を同時に行なうようにしても良い。
この考案は以上のような構造であつて、ばね部
材5を保持器4の全周に対し複数のシート片に分
割し、そして保持器4への係着を、その軸方向両
側に突出させた耳片9を折曲して行うものである
から、ばね部材5を保持器4の円筒面に沿わせる
に当り、そのばね部6がローラポケツト3内に極
くスムーズに臨入し、ばね部6がローラポケツト
3の縁(柱部分)に当つて組付けを阻害するとい
うような不都合が全くなく、しかも耳片9が保持
器4の軸方向両端面からさらに突出するから、該
耳片9を折曲して係合部10に係合させるに当つ
て何ら複雑な操作をする必要がなく、前記折曲、
係合操作が容易となる。従つて自動組立機を用い
て組付けの全自動化をはかることもきわめて容易
に達成でき、また手作業による組付けの場合で
も、ローラポケツトの2個分のばね部を1つのば
ね部材に設けておくことにより、ばね部材自体を
取扱いの容易な程度に大きく形成できるので従来
のばね部材組付式の一方クラツチの組立てに比し
てその組付け工数、取扱いの容易性等の作業能率
を大巾に向上し、特に小型の一方クラツチにおい
てその組立てが一層容易化する。しかもローラサ
イズ及びその配設ピツチ間隔が等しければ、ロー
ラ組付数の増減に対して容易に適応するばね部材
を提供することができる。
またこの考案は、ばね部材の帯状部分に打抜き
窓を設けて、該帯状部分の弾発力を低下させてい
るから、保持器とばね部材との係止部分を保持器
の軸方向両側に形成しても、ばね部材が外径方向
にはね上がることがなくなる。
従つてばね部材が保持器に沿い易くなつて、ば
ね部材と保持器の係着が一層容易となり、ばね部
材のばね部をローラポケツト部に正しく臨ませる
ことができる。
しかも、保持器とばね部材との係止部分を保持
器の軸方向両側に形成したことで、保持器とばね
部材の係止力を大幅に向上でき、かつばね部材の
ばね部の形状も任意に設定することが可能となる
ので、ばね力の設定も容易となり、保持器強度及
びばね力に過不足のない一方クラツチを提供する
ことができる。
さらに、殻体7と保持器4との回転方向の係
合、ローラ2の保持器4からの半径方向内方への
脱落防止、保持器4の柱部分12によるローラ2
の受け等、強度を必要とする機能を保持器4に一
体的に形成した係合突起13、突出部17、保持
器4の柱部分12の壁面19により行い、ばね部
材5はただローラ2の付勢作用のみを行うように
したので、ばね部材5にローラ2に対する適正な
付勢力のみを考慮した材質、強度、ばね力のもの
を選択することができ、例えば、ばね部材5の材
質、強度を、ローラ2に対する付勢力を一方クラ
ツチとしての機能を損なわない程度まで小さくし
たものとして、一方クラツチの空間時のローラ2
と軸1とのすべり摩擦抵抗を小さくし、該一方ク
ラツチの回転トルクを極めてちいさなものとする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例の横断面図、第2図は第1図の
−線に沿う断面図、第3図はばね部材の正面
図、第4図は平面図、第5図は他の実施例の第2
図相当部分を示す断面図、第6図は保持器の平面
図、第7図はその一方の側面図、第8図は他方の
側面図、第9図はばね部材の展開図、第10図は
保持器の他の例を示す横断面図である。 2……ローラ、3……ローラポケツト、4……
保持器、5……ばね部材、6……ばね部、7……
殻体、8……カム面、9……耳片、10……係合
部(段付凹部)、11……環状部、12……柱部
分、13……係合突起、14,16……窓、1
7,20……突出部、18,19……壁面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 複数のローラ2を、保持器4に設けた同数のロ
    ーラポケツト3のそれぞれに保持し、 ローラ2と同数のカム面8を有する殻体7の該
    カム面8に沿つて前記ローラ2を付勢するばね部
    材5を保持器4に取り付け、 殻体7と保持器4とを回転方向に係合させた一
    方クラツチにおいて、 前記保持器4をプラスチツク製とし、該保持器
    4に、 保持器4の軸方向の一端部外径側に位置して、
    保持器4と殻体7とを回転方向に係合させる係合
    突起13と、 該保持器4の柱部分12の壁面18,19の内
    径側に位置して、ポケツト3の内径側開口部の円
    周方向巾を前記ローラ2の直径よりも小さくなる
    ようにした突出部17と、 該保持器4の軸方向両端面に位置する段付凹部
    状の係合部10とを一体的に設けるとともに、 保持器4の円筒面に沿つて取り付けられるばね
    部材5を、 二つずつのローラ付勢用ばね部6を有するごと
    く保持器4の円周方向において複数個に分割し、 分割されたばね部材5毎に、該ばね部材5の円
    周方向両端部位置でローラ2の軸方向両側に突出
    する耳片9を形成し、 かつ該ばね部材5の保持器4の柱部分12に沿
    接する部分に打抜き窓14を設け、 前記保持器4の軸方向両端面に設けた係合部1
    0に前記耳片9を折曲して係合させ、 前記ばね部6のみをローラポケツト3内に臨ま
    せたことを特徴とする一方クラツチ。
JP19473681U 1981-12-28 1981-12-28 一方クラツチ Granted JPS5899528U (ja)

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JP19473681U JPS5899528U (ja) 1981-12-28 1981-12-28 一方クラツチ

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JP19473681U JPS5899528U (ja) 1981-12-28 1981-12-28 一方クラツチ

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Publication Number Publication Date
JPS5899528U JPS5899528U (ja) 1983-07-06
JPS6246912Y2 true JPS6246912Y2 (ja) 1987-12-22

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ID=30108041

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JP19473681U Granted JPS5899528U (ja) 1981-12-28 1981-12-28 一方クラツチ

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0765631B2 (ja) * 1985-06-28 1995-07-19 中部ベアリング株式会社 ワンウエイクラツチ
JPH0765632B2 (ja) * 1986-01-31 1995-07-19 中部ベアリング株式会社 ワンウエイクラツチ
WO2008114468A1 (en) * 2007-03-20 2008-09-25 Nsk-Warner K.K. Roller-type one-way clutch

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS564917U (ja) * 1979-06-25 1981-01-17

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS564917U (ja) * 1979-06-25 1981-01-17

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JPS5899528U (ja) 1983-07-06

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