JPS6246421B2 - - Google Patents

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JPS6246421B2
JPS6246421B2 JP54090334A JP9033479A JPS6246421B2 JP S6246421 B2 JPS6246421 B2 JP S6246421B2 JP 54090334 A JP54090334 A JP 54090334A JP 9033479 A JP9033479 A JP 9033479A JP S6246421 B2 JPS6246421 B2 JP S6246421B2
Authority
JP
Japan
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packing
resin
peeling
paint
layer
Prior art date
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Application number
JP54090334A
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English (en)
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JPS5623460A (en
Inventor
Takeshi Kunimoto
Isao Ichinose
Noboru Suzuki
Fumio Mori
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NIPPON CROWNCORK
Original Assignee
NIPPON CROWNCORK
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Publication date
Application filed by NIPPON CROWNCORK filed Critical NIPPON CROWNCORK
Priority to JP9033479A priority Critical patent/JPS5623460A/ja
Priority to NZ192166A priority patent/NZ192166A/xx
Priority to AU52985/79A priority patent/AU530421B2/en
Priority to ES486237A priority patent/ES486237A1/es
Priority to NO793820A priority patent/NO151456C/no
Priority to EP79302687A priority patent/EP0011999B1/en
Priority to DE7979302687T priority patent/DE2964164D1/de
Priority to FI793695A priority patent/FI69787C/fi
Priority to US06/097,370 priority patent/US4372457A/en
Publication of JPS5623460A publication Critical patent/JPS5623460A/ja
Publication of JPS6246421B2 publication Critical patent/JPS6246421B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は剥離可能なパツキングを備えた容器蓋
に関し、より詳細には容器蓋殻体から、パツキン
グと共に塗膜が剥離され、その結果懸賞の印を示
す印刷層がパツキング側に完全な形で移行するよ
うな構成の容器蓋に関する。 (従来技術) 従来、容器蓋殻体とライナーとが剥離し得る程
度に密着された容器蓋は、ビン詰品等の懸賞販売
の場合に必要となる。 即ち、王冠、その他の容器蓋等の密封材料とし
ては、金属シートに表面保護塗料を塗布したもの
を、王冠シエル、キヤツプシエル等の形状に成形
し、この成形物の内面にパツキングを接着させた
ものが広く使用されているが、ビン詰飲料等の懸
賞付販売に際しては、ビン詰の購入者等が所定枚
数のパツキング或いは当りくじであることが明ら
かなパツキングを郵送し或いは販売店頭に持参し
た場合に、これと引換に商品を発送し或いは手渡
するシステムが一般に採用されている。このよう
な懸賞付販売用の王冠或いはキヤツプ等の製造に
は、パツキングが王冠シエル或いはキヤツプ等か
ら容易に剥離し得ることが必要な条件となるが、
これと同時に王冠或いはキヤツプ等の製造工程、
輸送時或いはビン詰の打栓工程において、パツキ
ングが王冠シエル或いはキヤツプ・シエルから離
脱しない程度に接着していること、及び王冠シエ
ル或いはキヤツプ等が腐食傾向の強い内容飲料等
に対して十分な耐腐食性を有し、しかもクリンピ
ング、ロール・オン等の加工に耐え得ることが必
要となる。更に、内容飲料等が直接接触するパツ
キング表面に印刷することは衛生的な見地からみ
て、到底不可能であると共に、パツキングそのも
のが一般に流動性のある状態で王冠シエル或いは
キヤツプ等の内面に施されることからみて、王冠
シエル或いはキヤツプの内面に施されたインク層
がパツキングの引剥がしに際して、パツキングに
付着した状態で移行するようにすることが望まし
い。 従来、このような懸賞付販売用の王冠等として
は、容器蓋殻体とパツキングとを、剥離可能な塗
膜―塗膜界面を介して接合されたものが提案され
ている。 (従来技術の問題点) 然しながら、このような従来の王冠は何れも蓋
体の輸送乃至打栓操作中の振動等によりライナー
の脱落防止や充分な密封性を避けるという理由か
らある程度の接着力で接着されていること、及び
前述した塗膜―塗膜界面での剥離を行なうために
は、先ず一方の側の塗膜の破断を行う必要があ
り、しかもこの塗膜の破断にかなり大きい力を要
することに関連して、一方の塗膜がパツキング側
に完全に密着した状態で剥離を行うこと、即ち懸
賞の印を示す印刷インキ層を完全な形でパツキン
グ側に移行させることが屡々困難であるという欠
点がある。 従つて、本発明の目的は、容器蓋殻体とパツキ
ングとが剥離可能な塗膜―塗膜界面を介して接合
された容器蓋において、パツキングの剥離開始部
分で一方の塗膜の破断が容易に進行し、その結果
懸賞の印を示すインキ層がそれを被覆する塗料層
と共に完全な形でパツキング側に移行する容器蓋
を提供するにある。 本発明の他の目的は、容器蓋殻体とパツキング
との偶発的な剥離が防止され、しかも必要なとき
には、パツキングの容器蓋殻体からの剥離が、格
別の器具を使用する必要なしに、指で容易に行い
得るパツキング付容器蓋を提供するにある。 (問題点を解決するための手段) 本発明の懸賞付容器蓋は、容器蓋殻体と、前記
殻体の頂板部に複数種の塗膜層を介して接着され
たパツキングと、前記塗膜層の何れかに施された
懸賞の印を示す印刷インキ層とから成り、前記パ
ツキングの剥離に際し印刷インキ層がパツキング
側に移行するように構成されているものであつ
て、 (イ) 前記パツキングは、剥離方向を規定する完全
切断乃至は破断可能な弱化線を介してパツキン
グ内に区画された剥離用タブと、剥離用タブの
先端に頂板に対して直角方向に突出して設けら
れ且つパツキングの略中心部において剥離開始
部分となるノブとを有していること、 (ロ) 前記複数種の塗膜層は、剥離すべきパツキン
グのどの位置においても該パツキングと最上層
塗膜との剥離強度よりも小さい剥離強度を示す
剥離性塗膜層間界面を有していること、 (ハ) 前記剥離性塗膜層間界面は、前記剥離開始部
分に対応する域がそれ以外の域に比して剥離強
度が小となる様に構成されていること、 及び、 (ニ) パツキングの剥離に際しては、パツキングの
剥離開始部分に対応する塗膜層間界面での剥離
とこの界面から最上層塗膜に至る塗膜の破断が
行われ、次いで塗膜層間界面での剥離が行われ
ること、 を特徴としている。 本発明の特に好適な容器蓋においては、前記剥
離性塗膜層間界面は、炭化水素樹脂乃至は炭化水
素樹脂組成物から成る第一の塗料層とエポキシ系
樹脂を含有する第二の塗料層との間に形成され、
前記剥離開始部分対応域の第一の塗料層は実質上
未変性の炭化水素樹脂乃至は炭化水素樹脂組成物
から形成され、それ以外の域の第一の塗料層は
0.1乃至20の酸価を有する変性炭化水素樹脂乃至
は変性炭化水素樹脂組成物から形成されている。 (作用) 即ち本発明の懸賞付容器蓋においては、前記(イ)
に示す様なノブ付の剥離用タブをパツキングに設
けることによつて、パツキングの剥離は、該ノブ
が位置するパツキングの中央部分から開始され
る。 また前記(ロ)に示す様に、パツキングと塗膜との
接着強度を塗膜間の接着強度よりも大とし、且つ
前記(ハ)に示す通り、パツキングとは直接接してい
ない塗膜間に、パツキング剥離開始部分に対応し
て弱接着域と、それ以外の部分に強接着域とを形
成させることによつて、前記(ニ)に示す通り、 1 パツキングの剥離開始部分に対応する塗膜層
間界面での剥離、 2 剥離開始部での塗膜破断、 3 塗膜間での剥離、 の順序で剥離が進行し、塗膜がパツキングに密着
した状態での剥離が可能となり、また剥離開始部
での塗膜の破断を正確に行ない得るのである。 かくして本発明によれば、 (A) パツキングの剥離開始部分で塗膜の破断が容
易に進行し、その結果として懸賞の印を示すイ
ンキ層がそれを被覆する塗料層と共に完全な形
でパツキング側に移行し得る、 (B) 容器蓋殻体とパツキングとの偶発的な剥離が
防止され、しかも必要なときには、パツキング
の容器蓋殻体からの剥離が、格別の器具を使用
する必要なしに、指で容易に行い易る、 という顕著な作用効果が達成される。 (発明の好適な態様の説明) 本発明を添付図面に示す具体例に基ずき以下に
詳細に説明する。 容器蓋の断面構造を示す第1図において、錫メ
ツキ鋼板、テイン・フリー・スチール(電解クロ
ム酸処理鋼板)、アルミニウムの如き金属基体1
の少なくとも内表面には、所望により、それ自体
公知の保護塗料層2が施される。この塗装金属板
のパツキングが施されるべき面には、施されるパ
ツキングにほぼ匹敵する寸法及び形状で、剥離性
界面を形成する第一の塗膜層3a,3bが部分的
に施される。 この第一の塗膜層3a,3bの上には、剥離性
界面を形成する第二の塗膜層4が全面にわたつて
施されており、この第二の塗膜層4の上には前記
部分被覆層3a,3bに対応する位置に、懸賞等
の印を表示する印刷インキ5が設けられ、その上
に接着性塗料層6が設けられている。 この塗装金属板は図示していないが、それ自体
公知のように、例えば円形の頂板部とスカート部
とに打抜成形或いは絞り成形されている。 この容器蓋殻体の頂板部7には、合成樹脂製の
パツキング9が施され、このパツキング9は接着
性塗料層6を介して殻体に接着されている。パツ
キング9は、容器(ビン)口部(図示せず)への
密封に望ましい厚肉部分乃至は外周部分10を有
していることができる。 第4図に示す通り、このパツキング9の中央部
分13には、完全切断線乃至は破断可能な弱化線
11を介して区画され且つ厚肉の外周部分10に
連なる剥離用タブ12を設ける。この明細書にお
いて、完全切断線とはタブ12とその他の中央部
分13とを区画する線が接着性塗料層6に至るよ
うに完全に切込まれた線を意味し、弱化線とは、
この区画線に沿つて容易に破断が生じるように、
スコア或いはミシン目乃至はこれらの組合せ等に
よつて、区画線が弱化された線を意味する。 剥離タブ12は、ライナー中央部分に比べて比
較的短かい巾での剥離が可能で且つライナー全体
の剥離に際して指で撮むに十分な大きさを有する
ようなものであればよい。かくして、剥離タブ1
2を区画する線11は、V字型、U字型、コの字
型、S字型、X字型等の任意の形態をとりうる。 本発明の容器蓋において、タブ12の最初の剥
離開始を有効に行なうためにタブ12の先端部
に、頂板に対して直角方向に突出したノブ14を
設ける。即ち、このノブ14を指先乃至は爪で、
タブ12の引剥し方向(第4図における矢印の方
向)に押込むと、このノブ14が一種のテコとな
つて、後述する接着界面での剥離が容易に進行す
るようになる。ノブ14の形状は、円柱状、半円
柱状、角柱状等の任意の形状でもよいが、成形作
業性(離型性)の点では切頭円錐状の形状を有す
ることが望ましい。 タブ12がちぎれることなしに、その剥離を有
効に行い得るように、前記区画線11の内側に
は、厚肉の外周部分10の方に延びている比較的
厚肉の補強リブ15を設けることができる。また
図面に示す具体例において、前記ノブ14も補強
リブとしての役目を有する。尚、区画線11が弱
化線である場合、前記補強リブ15を設けると、
タブ12の引剥しに伴なうライナーの破断が弱化
線の部分のみで生じ、この弱化線の部分を外れた
タブの部分で破断が生じないようにすることがで
き、この内側の補強リブ15と協動して偶発的な
破断から弱化線を保護し且つ剥離時において弱化
線の部分での破断を確実にするように、弱化線の
外側にも、これに沿つて厚肉の補強リブ16を設
けることができる。 本発明の重要な特徴は、パツキング9に剥離開
始部分、即ちタブ12の先端部を形成させると共
に、複数種の塗膜層を、前記パツキング9と最上
層塗膜6との剥離強度よりも小さい剥離強度を示
す剥離性塗膜層間界面3,4を有するように形成
し、前記剥離性塗膜層間界面を、前記剥離開始部
分に対応する域3aがそれ以外の域3bに比して
剥離強度が小となるように構成することに存す
る。このような接着構造を用いると、第3図に示
す通り、パツキング9の剥離に際して、先ずノブ
14を倒すことにより塗膜3aと塗膜4との間で
容易に剥離が生じ、次いでノブ14を引張ると塗
膜3aとパツキング9との間で塗膜6及び4及び
パツキング弱化線11の破断が容易に行われ、最
後に塗膜4と塗膜3bとの間で剥離が行われるこ
とになる。かくして、塗膜6及び4にはパツキン
グ9に完全に密着した状態で剥離が行われ、これ
らの塗膜の間にある印刷インキ層5も完全な形で
パツキング9に移行することになる。 剥離性界面を構成する第一の塗膜3と第二の塗
膜4との間に強接着域3bのみが形成されている
場合には、パツキング9の剥離開始部分でのみ塗
膜6及び4の破断を行うことが困難となり、これ
らの塗膜の破断はパツキングの剥離進行に伴なつ
てランダムな位置で生じるようになり、その結果
として印刷インキ層5を完全な形でパツキング9
に移行させることが困難となる。 一方、剥離性界面を構成する塗膜3と4との間
に非接着乃至は弱接着域3aのみが形成されてい
る場合には、パツキング9の押圧成形乃至は接着
操作時、或いは容器蓋の取扱い時に、パツキング
9が容器蓋殻体から偶発的に脱落する傾向が大と
なるという致命的な欠陥が生じる。 更に、パツキング層9と最上層塗膜6との剥離
強度を、剥離すべきパツキングのどの位置におい
ても、塗膜3a,3bと塗膜4との剥離強度より
も大きくしておくことは、懸賞を表わす印をより
広い面積に印刷して転写可能にし、また剥離に際
して印刷インキ層を完全にパツキング層9に移行
させ、更にパツキング剥離後のリシール容器蓋に
おけるダステイングの問題を解消する上で著効を
もたらす。 本発明において、塗膜層間剥離性の制御は、前
述した炭化水素樹脂塗料とエポキシ樹脂塗料との
組合せを使用することにより容易になし得る。 第一の塗膜層3a 本発明の懸賞付容器蓋において、弱接着域を形
成する第1の塗膜層3aを構成する樹脂として
は、前述した見地から、また印刷作業性等の点
で、軟化点(環球法)が180℃以下、特に120℃で
あるような炭化水素樹脂或いは天然樹脂が好適に
使用され、特に、石油樹脂、クマロンインデン樹
脂、テルペン樹脂、ロジン、ロジンエステル、ロ
ジン変性樹脂等がよい。 石油樹脂としては、シクロペンタジエン或いは
高級オレフイン系炭化水素(一般にC5乃至C11
等の石油系不飽和炭化水素を主原料とし、これら
を触媒の存在下に加熱重合して得られるものが知
られているが、これらの何れをも第1の塗膜層3
a用の樹脂として最も好適に使用することができ
る。クマロンインデン樹脂としては、クマロン及
びインデン等を主体とするタール留分(一般に
160〜180℃)を熱或いは触媒の存在下に重合させ
た比較的低重合度のものが知られており、同様に
使用し得る。テルペン樹脂としては、テルペン炭
化水素の合成或いは天然の重合体、特にテレピン
油或いはノピネン留分を触媒の存在下に重合させ
て得られる樹脂が使用される。また、ガムロジ
ン、ウツドロジン等の所謂生ロジンの他に、ロジ
ン中のアビエチン酸をエステル化して得られるロ
ジンエステル、例えばロジンのグリセリンエステ
ル(エステルガム)、アビエチン酸ジエチレング
リコール、2―ヒドロアビエチン酸ジエチレング
リコール、ロジンのモノエチレングリコールエス
テル、ロジンのペンタエリスリトールエステル等
を使用することができる。これらのロジンはそれ
自体公知の熱効果性樹脂等で変性して用いてもよ
い。 第2の塗膜層3b 強接着域を形成する第1の塗膜層3bとして
は、酸価が0.1乃至20、特に1.0乃至10.0の範囲に
ある酸変性炭化水素樹脂或いは酸変性炭化水素樹
脂組成物を用いる。 酸変性炭化水素樹脂としては、前述した炭化水
素樹脂を不飽和カルボン酸乃至はその無水物と反
応させて得た酸変性炭化水素樹脂乃至は酸変性炭
化水素樹脂をアルコールと部分的に反応させて得
た部分エステル変性炭化水素樹脂を好適に使用し
得る。 これらの炭化水素樹脂と反応させるエチレン系
不飽和カルボン酸乃至はその無水物としては、ア
クリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、マレイン
酸モノメチルエステル、フマル酸、フマル酸モノ
エチルエステル、クロトン酸、イタコン酸、シト
ラコン酸、5―ノルボルネン―2,3―ジカルボ
ン酸等の酸単量体や無水マレイン酸、無水シトラ
コン酸、無水イタコン酸、5―ノルボルネン―
2,3―ジカルボン酸無水物、テトラヒドロ無水
フタル酸等の酸無水物単量体が単独で或いは2種
類以上の組合せで使用される。 更に酸単量体として、不飽和樹脂酸、例えばオ
レイン酸、リノール酸、リノレイン酸、或いは綿
実油、アマニ油、サフラワー油、大豆油、脱水ヒ
マシ油、トール油等の乾性油からの脂肪酸を用い
ることも可能である。これらの酸乃至は酸無水物
単量体は、他の単量体、例えばアクリル酸エチ
ル、メタクリル酸メチル、アクリル酸2―エチル
ヘキシル、マレイン酸モノ又はジ・エチル、酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニル、アクリルアミド、
メタクリルアミド、マレイミド、アクロレイン、
メタクロレイン、ビニルメチルケトン、ビニルブ
チルケトン、アクリロニトリル、メタクリロニト
リル、γ―ヒドロキシメタクリル酸プロピル、β
―ヒドロキシアクリル酸エチル、ビニルメチルエ
ーテル、ビニルエチルエーテル、アリルエチルエ
ーテル、グリシジルアクリレート、グリシジルメ
タクリレート、グリシジルビニルエーテル等との
組合せで使用することもできる。 用いる酸乃至は酸無水物単量体の量は、炭化水
素樹脂中に、最終的に前述した範囲の酸価が賦与
されるものであればよい。 これらの単量体と炭化水素樹脂とは、熔融系、
溶液系或いは固気乃至は固液不均質系で反応させ
ることができる。両者の付加反応乃至はグラフト
反応は、加熱により開始することもでき、例えば
熔融系の反応では無触媒でも十分に反応が進行す
ることが認められる。勿論、ラジカル開始剤やそ
の他のラジカル開始手段を用いることもできる。
開始剤としては、ジクミルパーオキシド、t―ブ
チルヒドロパーオキシド、ジベンゾイルパーオキ
シド、ジラウロイルパーオキシド等の有機過酸化
物や、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスイ
ソプロピオニトリル等のアゾニトリル類等がそれ
自体公知の触媒量で使用される。ラジカル開始手
段としては、X―線、γ―線、電子線等のイオン
化放射線:紫外線或いは紫外線と増感剤との組合
せ;混練り(素練り)や超音波照射等の機械的ラ
ジカル開始手段等が使用される。 例えば、均一溶液系の反応では、炭化水素樹
脂、単量体及び開始剤を、トルエン、キシレン、
テトラリン等の芳香族溶媒に溶解させてグラフト
を行ない、生成する変性炭化水素樹脂を沈殿とし
て回収する。また、不均一系の反応では、炭化水
素樹脂の粉末と単量体或いは単量体の稀釈液と
を、イオン化放射線の照射下に接触させてグラフ
トを行なう。更に均一熔融系の反応では、炭化水
素樹脂、単量体或いは更に所望により開始剤のブ
レンド物を、撹拌容器、押出機或いはニーダー等
内で熔融混練して、変性炭化水素樹脂とする。こ
れら何れの場合にも、生成する変性炭化水素樹脂
は、未重合の単量体。ホモポリマー或いは開始剤
残渣等を除去するために、洗浄、抽出等に賦する
こともできる。 このようにして得られた酸変性炭化水素樹脂
を、アルコール類と部分的に反応させて、前述し
た範囲の酸化を有する部分エステル変性炭化水素
樹脂とし、本発明の目的にこの形で使用すること
もできる。この場合、アルコール類としてはメタ
ノール、エタノール、プロパノール等の1価アル
コール、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、グリセリン等の多価アルコールを使用し得
る。エステル化の条件はそれ自体公知のものであ
り、このような公知の手段でエステル化を行えば
よい。 酸変性炭化水素樹脂の他の例としては、炭化水
素樹脂を酸素或いは空気等の酸素含有ガスで酸化
せしめたものを挙げることができる。炭化水素樹
脂の酸化は、この樹脂の溶液或いは溶液中に前述
したガスを吹込むことにより容易に行なうことが
できる。 本発明において、最終ブレンド物の酸価が本発
明で規定した範囲内にある限り、上述した方法で
得られる酸変性乃至は部分変性炭化水素樹脂は、
所望により未変性の炭化水素樹脂とブレンドして
前述した塗膜3bとして使用することができる。 本発明の別の態様では未変性の炭化水素樹脂乃
至は天然樹脂に、酸変性オレフイン樹脂を、最終
ブレンド物の酸価が前述した範囲となるようにブ
レンドして、第一の塗膜3bの形成に使用する。 酸変性オレフイン樹脂としては、高密度ポリエ
チレン、アイソタクテイツクポリプロピレンのよ
うなオレフイン樹脂に、前述した酸乃至は酸無水
物単量体を付加乃至はグラフト反応させることに
より変性した樹脂が使用される。原料オレフイン
樹脂としては、上述したものが好適であるが、所
望によつては、中乃至低密度ポリエチレンや結晶
性のエチレン―プロピレン共重合体も使用し得
る。付加乃至グラフトは反応の条件は、変性炭化
水素樹脂の場合と同様であるので、このでは特に
記述しない。酸又は酸無水物で変性したオレフイ
ン樹脂を用いる代りに、酸化ポリエチレン、即ち
ポリエチレンを熔融状態乃至は溶液状態で分子状
酸素等により酸化して得られる酸素含有ポリエチ
レンを用いることもできる。 これらの酸変性オレフイン樹脂乃至は酸化ポリ
エチレン(B)は炭化水素樹脂乃至は天然樹脂(A)に対
して、 A:B=99.5:0.5乃至40:60 特に 98:2乃至50:50 の重量比となるようにブレンドして使用するのが
望ましい。 本発明において、上述した変性炭化水素樹脂或
いは変性炭化水素樹脂組成物は、これら単独で十
分に塗膜層3bとして使用し得るが、所望によつ
ては全体当り20重量%以下のそれ自体周知の塗膜
形成性ベース樹脂、例えばフエノール樹脂、アミ
ノ樹脂、エポキシ樹脂、アルキド樹脂、ロジン
類、オレオレジン、ポリアミド樹脂、ポリエステ
ル樹脂、ビニル樹脂等との組合せで塗料層3bと
して用いることができる。 尚、塗膜層3aとして、未変性の炭化水素樹脂
乃至は天然樹脂を使用する代りに、塗膜層3bを
構成する酸変性炭化水素樹脂よりも変性度の低い
酸変性炭化水素樹脂を使用し、或いは塗膜層3b
を構成する酸変性炭化水素樹脂組成物よりも酸変
性オレフイン樹脂や酸化ポリエチレン含有量の少
ない樹脂組成物を用いることができる。この態様
では塗膜層3aと第二の塗膜層4との間の濡れ特
性が向上するという利点がある。勿論、実質上未
変性の炭化水素樹脂組成物としては、未変性のオ
レフイン樹脂、即ちワツクス状のポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン―プロピレン共重合体
等を配合した炭化水素樹脂を用いることもでき
る。 第二の塗膜層4 第二の塗膜層4としては、エポキシ樹脂が使用
され、このものは第一の塗膜層3a,3bとの間
に前述した制御された層間剥離性を与えると共
に、この塗膜は加工性、防食性及び耐ダスト性に
も優れている。 層4を構成するエポキシ系樹脂としては、分子
内にエポキシ基を2個以上含有する高分子化合物
や、その初期反応生成物、或いはこれらとエポキ
シ基に対して反応性を有する低分子乃至は高分子
化合物(硬化剤成分)との組合せ等が使用され
る。 一般には、エピクロルヒドリンと多価フエノー
ルとの縮合により得られたエポキシ樹脂が好適で
ある。このようなエポキシ樹脂は、下記式 式中、nはゼロ又は正の整数、特に12以下の数
であり、Rは多価フエノールの炭化水素残基であ
る、 で表わされる分子構造を有している。2価のフ
エノール(OH―R―OH)としては、2,2―
ビス(4―ヒドロキシフエニル)プロパン〔ビス
フエノールA〕、2,2―ビス(4―ヒドロキシ
フエニル)ブタン〔ビスフエノールB〕、1,
1′―ビス(4―ヒドロキシフエニル)エタン、ビ
ス(4―ヒドロキシフエニル)メタン〔ビスフエ
ノールF〕等の多環フエノール、特にビスフエノ
ールAが好適であるが、フエノールとホルムアル
デヒドとの初期縮合物を多価フエノールとして使
用することができる。エポキシ当量が140乃至
4000、特に200乃至2500の範囲にあるエポキシ樹
脂を樹脂成分として使用するのが望ましい。 これらのエポキシ樹脂成分と組合せて使用する
硬化剤としては、エポキシ基に対して反応性を有
する多官能性化合物、例えば多塩基性酸、酸無水
物、ポリアミン、ポリアマイド等が使用される。
その適当な例は、エチレンジアミン、ジエチレン
トリアミン、トリエチレンテトラミン、メタフエ
ニレンジアミン、4,4′―ジアミノジフエニルメ
タン、4,4′―ジアミノジフエニルスルホン、
4,4′―ジアミノジフエニルエーテル、ダイマー
酸ポリアミド、アジピン酸ヒドラジド、シユウ
酸、無水フタル酸、無水マレイン酸、ヘキサヒド
ロフタル酸無水物、ピロメリツト酸二無水物、シ
クロペンタジエンメチルマレイン酸付加物、ドデ
シルコハク酸無水物、ジクロルマレイン酸無水
物、クロレンジツク酸無水物等である。 これら硬化物は、エポキシ樹脂成分100重量部
当り2乃至150重量部(以下、%及び部は特記し
ない限り重量基準とする)、特に20乃至60重量部
の量で使用するのがよい。 好適には、前述したエポキシ樹脂成分と、レゾ
ール型フエノール―ホルムアルデヒド樹脂、尿素
―ホルムアルデヒド樹脂及びメラミン―ホルムア
ルデヒド樹脂から成る群より選択された少なくと
も1種の熱硬化性樹脂とを、組合せて第二塗膜層
4として用いる。両者の比は、広い範囲内で変化
させ得るが、一般に5:95乃至95:5、特に40:
60乃至90:10の重量比で組合せて使用するのがよ
い。このエポキシ樹脂成分と前記熱硬化性樹脂と
は混合した状態で塗膜層4の形成に使用でき、或
いは予備縮合させた状態で塗膜4の形成に使用で
きる。 本発明において、部分的塗膜3a及び3bの施
用は、平板、凸板、凹板、スクリーン、ローラ等
により印刷で容易に行い得る。 本明細書において、塗膜3bと塗膜4との間の
接着力を表わすのに用いる剥離性強接着とは、2
つの塗膜層が通常の取扱い時には剥離せず、一方
両者の間の界面に剥離開始用の裂け目が形成され
るときには格別の器具を使用することなしに容易
に剥離が進行する程度の接着程度を意味し、一般
にこのような接着程度は剥離強度で表わして50乃
至2000g/cmの範囲にある。 保護被覆層2 保護被覆層2としては、可工性及び耐腐食性の
点で、ビニル樹脂、特に(a)塩化ビニルと、(b)酢酸
ビニル、ビニルアルコール、ビニルアセタール、
アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、アクリル酸アルキルエステル、
メタクリル酸アルキルエステル、塩化ビニリデン
等の他のエチレン系不飽和単量体の少なくとも1
種との共重合が好適に使用される。塩化ビニル(a)
と他のエチレン系不飽和単量体(b)との組成は種々
変化し得るが、一般にa/b=95/5〜60/40、
特に90/10〜70/30のモル比にあることが望まし
く、またこのビニル系樹脂の分子量は一般にフイ
ルムを形成し得る分子量範囲にあればよい。 適当なビニル系樹脂の例は、塩化ビニル/酢酸
ビニル共重合体、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合
体部分ケン化物、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合
体・部分ケン化・部分アセタール化物、塩化ビニ
ル/酢酸ビニル/無水マレイン酸共重合体、塩化
ビニル/塩化ビニリデン/アクリル酸共重合体等
である。 他に、エポキシ樹脂、アミノ樹脂、フエノール
樹脂、アクリル樹脂、ビニルブチラール樹脂等も
単独乃至は組合せで、或いは更に前述したビニル
樹脂との組合せで使用される。 尚、本発明に使用する全ての塗料には、本発明
の目的を妨げない範囲内で顔料、染料、充填剤、
補強剤、増粘剤、減粘剤、消泡剤、レベリング
剤、滑剤、可塑剤、界面活性剤、酸化防止剤、ア
ンチブロツキング剤等のそれ自体周知の配合剤を
周知の処方に従つて配合することができる。 接着塗料層6 接着塗料層6としては、オレフイン系樹脂パツ
キングに対しては、酸変性オレフイン樹脂や酸化
ポリエチレンを含有する塗料や、塩化ビニル系樹
脂パツキングに対しては前述したビニル樹脂塗料
やアクリル系樹脂塗料が使用される。 パツキング9 パツキング9としては、適度のクツシヨン性と
密封性とを有する合成樹脂、例えば、ポリエチレ
ン、エチレン―酢酸ビニル共重合体、エチレン―
プロピレン共重合体等のオレフイン系樹脂や、軟
質塩化ビニル系樹脂等が好適に使用される。 パツキング9の成形は、作業性の点で、容器蓋
殻体内に熱可塑性樹脂を押出して、型押しにより
パツキング形状への成形と熱接着とを同時に行な
う方法や、プラスチゾル等の流動性組成物を殻体
内に供給して遠心力により流展させて延伸成型す
る方法を採用できる。或いは外部で熱可塑性樹脂
のジスクパツキングを形成し、これを殻体の頂板
部に接着させてもよい。 本発明の容器蓋は、所謂パツキング付キヤツプ
の形とすることもできる。この場合には、第2図
に示す通り、パツキング9の厚肉の密封部10と
薄肉の中央部13とから構成し、この境界に完全
切欠線乃至は破断可能な弱化線17を設けて、パ
ツキング中央部13のみが剥離するようにして、
パツキング剥離後もキヤツプにリシール性を保持
させることができる。またパツキング中央部13
がジスク状の形態のまま剥離されるように、弱化
線17の内側に補強リブ18設けることができ
る。 (実施例) 実施例 1 厚さ0.25mmの表面処理鋼板の片面(王冠の外面
になる面)にベースコート層(エポキシ―アミノ
系塗料)、印刷、オーバーコート層(エポキシエ
ステル系塗料)を形成した後、他方の面(王冠の
内面になる面)に防錆下塗りラツカーとして、ビ
ニル系塗料(塩化ビニル酢酸ビニル共重合体
VYHH UCCメチルエチルケトン25%溶液)を乾
燥皮膜で3μの膜厚に全面ロールコート後180℃
10分間の加熱を行い両面塗装板を作成した。 次に、この防錆下塗りラツカー層(保護塗料層
2)の上に、弱接着域を形成する第一の塗膜層3
aとして、同心円状の直径6mmの円状部分に炭化
水素樹脂(商品名タツキーロール1000、住友化学
工業製)のケロシン溶液(50wt%)を2μの厚
さに塗布した。 また、強接着域を形成する第一塗膜層3bとし
て、第一塗膜層3bの外側の内径6mm、外径25mm
の部分に、無水マレイン酸添加加熱反応により得
られた酸変性炭化水素樹脂(軟化点105℃、酸価
4.6)のケロシン溶液(50wt%)を2μの厚さに
塗布した。 この後、180℃×10分間の加熱を行ない、次い
で第一の塗膜層3a,3bの上に全面に、第二の
塗膜層4として、エポキシ樹脂(エピコート
1007)70重量部、フエノール樹脂(ヒタノール
#2080)20重量部、酸化ポリエチレン(密度
1.0、軟化点135℃、全酸素濃度4.3%)10重量部
及び有機溶媒(キシレン―ブチルセロソルブ等量
混合溶媒)とから成る塗料組成物(全固形分
30wt%)を、乾燥皮膜で2μの膜厚に全面ロー
ルコートした。 次いで第二の塗膜層4上に、エポキシ系インキ
(エピコート1004/エポメートB001/カーボンブ
ラツク=80/20/5のキシレン・メチルエチルケ
トン等量混合溶媒30wt%溶液)を用いて懸賞マ
ークをスクリーン印刷し、190℃×10分間の加熱
を行なつた。 更に下塗りラツカー層に用いたビニル系塗料を
使用し、これを懸賞印刷面側全体に乾燥皮膜で5
μの厚みに塗装した後、190℃×10分間の加熱乾
燥を行ない、接着性塗料層6を形成し、両面印刷
塗装板を作成した。 この塗装板を、懸賞マーク印刷面が王冠の内側
となり、且つ同心円状に施した第一の塗膜層3a
の中心と王冠の中心とが同一となる様に、王冠成
形用プレスで成形し、王冠シエル(内径26mm)を
作成した。 この王冠シエルの内面に、低密度ポリエチレン
(メルトインデツクス7g/10min、密度0.92)
から成る外径24mmのパツキングを設けた。 このパツキングは、直径24mmのところから19mm
までのところに、密封用の連続した山形環状突起
(高さ1.5mm)を2個有しており、2個の環状突起
の間(谷)の厚さが0.3mmであり、直径19mmから
内側は0.2mmの厚さの薄肉部となつている。 またこのパツキングには、薄肉部の中央部から
内側環状突起につながるように弱化線(幅0.5
mm、厚さ0.01mm)で区画された1個のタブが設け
られており、該タブを形成する弱化線の両側に
は、幅0.5mm、高さ1mmの補強リブが設けられて
いる。 更に前記タブの先端部(パツキング薄肉部分の
中心部)には、切頭円錐状のノブ(底面直径3
mm、高さ4mm、上面直径2mm)が形成されてお
り、該タブを形成する弱化線は、このノブの底面
外周上の2本接線が内側環状突起の内側円周にま
で延びている2本の直線から構成され、該内側円
周部において、2本の直線間隔は6mmとなつてい
る。 この様なポリエチレンパツキングがライニング
された王冠について、 (i) パツキング接着保持性;室温放置後1ケ月後
のホツパーリングによるパツキング脱落の有
無、 (ii) パツキング剥離性;ガラス壜に王冠を打栓し
た後、開栓した王冠からのパツキングの剥がし
易さ、 (iii) 懸賞印刷マークのパツキングへの転写性;転
写率で表わす、 を評価し、その結果を表1に示した。 比較例 1,2 実施例1において、第一の塗膜層が前記炭化水
素樹脂のケロシン溶液だけを用いて作られた王冠
(比較例1、弱接着域のみから塗膜層間界面が形
成されている。)及び、前記酸変性炭化水素樹脂
のケロシン溶液だけを用いて作られた王冠(比較
例2、強接着域のみから塗膜層間界面が形成され
ている)について、実施例1と同様の評価を行な
つた。 その結果を表1に示した。
【表】 * 剥がし易さ評価 ○;指で容易に剥がせ

×;剥がせない
実施例2〜5,比較例3〜7 芳香族炭化水素樹脂(商品名ペトロジン#120
三井石油化学工業製、軟化点120℃(環球法)、平
均分子量870、酸価0.10)をソルベツソ#100を溶
媒として50wt%の濃度に溶解し樹脂溶液Cとし
て準備する。次に添加溶液として以下の1〜4溶
液を調製する。 (1) 酸化ポリエチレン(密度1.0、軟化点135℃、
カルボニル含有量35meq/100g)を120℃の熱
キシレンに溶解し20%wtの溶液としたもの (2) 無水マレイン酸変性ポリオレフインを熱キシ
レンに溶解し20wt%溶液としたもの (3) アマニ油500gを脱水した後120℃で空気を吹
き込み7時間ボイル化を行ないアマニ油型ボイ
ル油酸価2.9としたもの (4) 塩化ビニル―酢酸ビニル共重合体(VYHH)
100gをシクロヘキサノン/キシレン(80/
20)の混合溶媒400gに溶解したもの 溶液C中に1〜4の溶液を固形分比で5部各々
添加しよく撹拌し各種樹脂添加炭化水素樹脂組成
物を作成した。 厚さ0.23mmの表面処理鋼板上に下塗り塗料層と
してフエノール変性アルキド(商品名フタルキツ
ドX41 日立化成)を膜厚2μとなる様に直径25
mmの円状に塗布し180℃×10分間で加熱乾燥す
る。 次にこの下塗り塗料層(保護塗料層2)の上
に、円心円状の直径6mmの部分に、第一の塗膜層
3aとして前記試料溶液Cを2μの厚さに塗布
し、またその外側に内径6mm、外径25mmの部分に
は、第一の塗膜層3bとして前記各種樹脂添加炭
化水素樹脂組成物を2μの厚さにそれぞれ塗布
し、180℃×10分間の加熱を行なつた。 次いでこれら第一の塗膜層3a,3b上に、第
二の塗膜層4としてエポキシ―尿素系塗料(エピ
コート#1007/スーパーベツカミンP―138=
80/20、ソルベツソ100、ブチロセルソルブ等量
混合溶媒25wt%溶液)を、乾燥皮膜が2μとな
るようにロールコートし、190×10分間の加熱焼
付を行なつた。 次にこの下塗り塗料層及び第一の塗膜層の上に
第二の塗膜層として実施例2で用いたエポキシ尿
素系塗料を乾燥皮膜が2μとなるようにロールコ
ートし、190℃×10分間の加熱焼付を行つた。次
に通常の金属印刷用インキを用いて前記エポキシ
尿素系塗料膜上に前記第一の塗膜層に対応する部
分に懸賞印刷を施し、150℃×10分間の加熱乾燥
を行つた。更にその上に実施例1で第二の塗膜層
として用いた塗料組成物を乾燥皮膜で2μの膜厚
に全面ロールコート後、190℃×10分間の加熱を
行い印刷塗装板を作成した。この塗装板から前記
実施例1と同様の操作を繰り返すことにより、頂
板部の内側に懸賞印刷をもち、且つ、ノブ付ポリ
エチレンパツキングをライニングした王冠を作成
した。 又、比較例として、本実施例と同じ塗膜構成の
うち第一の塗膜層が前記樹脂溶液Cだけを用いて
作られた王冠(比較例3)及び前記各種樹脂添加
炭化水素樹脂組成物それぞれを用いて作られた王
冠(比較例4〜7)を作成した。得られた王冠に
ついて実施例1と同様に評価した結果を表2に示
した。
【表】
【表】 以上の如く、本実施例の王冠は剥離開始部では
ポリエチレンパツキングとこれに接する最上層と
は強接着しているが第二の塗膜層と第一の塗膜層
との間がほとんど接着してない為、ノブを倒すこ
とにより最上層及び第二の塗膜層が切断され、続
いてノブを引き上げることによりパツキング全体
を剥離することができる。これに対して比較例1
及び3の王冠ではパツキング剥離性及び転写性は
良好であつたが王冠の密封性機能上欠くことので
きないライナーが脱落する欠点があり又、比較例
2,4,5,6及び7の王冠は剥離困難であつ
た。 実施例 6 芳香族炭化水素樹脂(商品名ペトロジン#120
三井石油化学工業製、軟化点120℃、平均分子量
870、酸価0.1)をn―パラフイン(日石化学製
Bp235〜270℃)に溶解し50wt%の濃度の樹脂溶
液を調製する。 次に表―3(1)に示す様に、前記芳香族炭化水素
樹脂溶液中に、各種樹脂材料を混合し、炭化水素
樹脂組成物を調製した。 厚さ0.25mmの表面処理鋼板の片面(容器蓋の外
面になる面)にベースコート層(エポキシ―アミ
ノ系塗料)、印刷、オーバーコート層(エポキシ
エステル系塗料)を形成した後、他方の面(容器
蓋の内面になる面)に防錆下塗りラツカーとし
て、エポキシ・フエノール系塗料(エピコート
#1007/クレゾール・フオルムアルデヒド縮合物
=75/25のキシレン MIBK等量混合溶媒30wt%
溶液)を乾燥皮膜3μとなる様にロールコート
し、190℃×10分間の加熱乾燥を行なう。 次に2色刷オフセツト印刷機を用いて、この防
錆下塗りラツカー層(保護塗料層2)上の同心円
状の直径6mmの部分に、第一の塗膜層3aとして
前記芳香族炭化水素樹脂組成物を2μの厚さに印
刷し、またその外側の内系6mm、外径25mmの部分
に、第一の塗膜層3bとして、無水マレイン酸添
加加熱反応により得られた酸変性炭化水素樹脂
(軟化点105℃、酸価4.6)のケロシン溶液(50wt
%)を2μの厚さに印刷した後、180℃×10分間
の加熱を行なつた。 次に得られた塗装板の第一の塗膜層印刷面側全
体に第二の塗膜層として、実施例2で第二の塗膜
層として用いたエポキシ―尿素系塗料を乾燥皮膜
が4μとなる様にロールコートし、190℃―10分
間の加熱焼付を行なう。 次に通常の金属印刷用インキを用いて上記エポ
キシ―尿素樹脂塗膜上の直径25mmの部分(第1の
塗膜層と中心を同じくする円状部分)に懸賞印刷
を施し150℃×15分間の加熱乾燥を行なう。 次に得られた懸賞印刷部を有する塗装板面上の
全面に実施例1で第二の塗膜層として用いた塗料
組成物を乾燥皮膜で2μの膜厚に全面ロールコー
ト後、190℃×10分間の加熱を行ない片面に懸賞
印刷を有する両面印刷塗装板を作成した。 この塗装板から前記実施例1と同様の操作を繰
り返すことにより、頂板部の内側に懸賞印刷をも
ち、且つ、ノブ付ポリエチレンパツキングをライ
ニングした王冠を作成した。得られた王冠につい
て実施例1と同様に評価した結果を表―3(2)に示
した。
【表】
【表】 実施例 7 実施例6によつて得られた印刷塗装板を懸賞印
刷面が内側となり、且つ懸賞印刷部の中心とキヤ
ツプ天面の中心とが同一となるようにプレス成形
し、内径38mmのスクリユーキヤツプシエルを作成
した。 このキヤツプシエルの内面に、熔融ポリエチレ
ンの約1gを切り落とし、直ちに冷却されたパン
チでパンチングして第2図に示す様な形状のノブ
付ポリエチレンパツキングを有するスクリユーキ
ヤツプを作成した。 このパツキングは、底面直径が3mm、上面直径
が2mm、高さが4mmである切頭円錐状のノブがキ
ヤツプの中心部に位置し、剥離される部分を区画
する弱化線はキヤツプ天面の中心から半径12.5mm
の円周上に延びており、またその円周の外側の内
径28mmから36mmの部分に、シール用環状突起が位
置しているものである。 このノブ付ポリエチレンパツキングを有するス
クリユーキヤツプをガス入り飲料を詰めたガラス
壜に密栓してから開栓した。開栓キヤツプについ
て実施例1と同様の評価に加えてシール性の評価
を行なつた。結果を表―4に示した。 比較例 8 実施例6において、芳香族炭化水素樹脂組成物
の印刷部分(第一の塗膜層3a)を、「直径6mm
の部分」から「内径4mm、外径8mmの部分」に変
更し、また酸変性炭化水素樹脂の印刷部分(第一
の塗膜層3b)を、内径6mm、外径25mmの部分」
から「内径8mm」、外径25mmの部分」に変更した
以外は実施例6と同様にして、両面印刷塗装板を
作成した。 次に塗装板の懸賞印刷のある面の最上層の上に
アマニ油変性アルキツド樹脂80重量部、沈降性炭
酸カルシウム10重量部、ナフテン酸マンガン2重
量部及びケロシン10重量部とからなるマスキング
剤組成物を第一の塗膜層を中心を同じくする直径
5mmの円状部分に印刷し、150℃×10分間の加熱
を行い、最上層にマスキング層をもつ印刷塗装板
を作成した。 この印刷塗装板を用いて、実施例7と同様にし
て、ノブ付ポリエチレンパツキングを有するスク
リユーキヤツプを作成した。 このスクリユーキヤツプについて、実施例7と
同様の評価を行ない、その結果を表―4に示す。
【表】 * リシールした後、 激しく振とうしてから
静置し、1ケ月保存後内容物の残留ガス圧を
測定して判定
実施例7のキヤツプでは剥離されたパツキング
部分のシエル側全面に懸賞マークが完全に転写し
ていたが、比較例のキヤツプでは中心部に印刷さ
れた懸賞マークはシエル側に残り、パツキング側
へは転写しない為、パツキング側に転写した懸賞
マークは不完全なものであつた。又、リシール性
についてキヤツプ間に差はなかつたが比較例8の
キヤツプにはダスト片の落下しているものがあつ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の容器蓋の1例の要部を示す断
面図、第2図は本発明の容器蓋の他の例の要部を
示す断面図、第3図はパツキングの剥離の進行状
態を示す説明図、第4図は第1図の容器蓋の平面
図であり、引照数字1は容器蓋の金属基体、2は
公知の保護塗料層、4は剥離性界面を形成する第
2の塗膜層、5は印刷インキ層、6は接着性塗料
層、9はパツキング、10はパツキング9の外周
部分、11及び17は破断可能な弱化線、12は
外周部分10に連なる剥離用タブ、13はパツキ
ング9の中央部分、14はノブ、15,16及び
18は補強リブ、3aは第1の塗膜層3における
弱接着塗膜層、3bは第1いの塗膜層3における
強接着塗膜層を夫々示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 容器蓋殻体と、前記殻体の頂板部に複数種の
    塗膜層を介して接着されたパツキングと、前記塗
    膜層の何れかに施された懸賞の印を示す印刷イン
    キ層とから成り、前記パツキングの剥離に際し印
    刷インキ層がパツキング側に移行するようにした
    懸賞付容器蓋において、 前記パツキングは、剥離方向を規定する完全切
    断乃至は破断可能な弱化線を介してパツキング内
    に区画された剥離用タブと、剥離用タブの先端に
    頂板に対して直角方向に突出して設けられ且つパ
    ツキングの略中心部において剥離開始部分となる
    ノブとを有し、 前記複数種の塗膜層は、剥離すべきパツキング
    のどの位置においても該パツキングと最上層塗膜
    との剥離強度よりも小さい剥離強度を示す剥離性
    塗膜層間界面を有し、 前記剥離性塗膜層間界面は、前記剥離開始部分
    に対応する域がそれ以外の域に比して剥離強度が
    小となる様に構成され、 パツキングの剥離に際しては、パツキングの剥
    離開始部分に対応する塗膜層間界面での剥離とこ
    の界面から最上層塗膜に至る塗膜の破断が行わ
    れ、次いで塗膜層間界面での剥離が行われること
    を特徴とする懸賞付容器蓋。 2 前記剥離性塗膜層間界面は、炭化水素樹脂乃
    至は炭化水素樹脂組成物から成る第一の塗料層と
    エポキシ系樹脂を含有する第二の塗料層との間に
    形成され、前記剥離開始部分対応域の第一の塗料
    層は実質上未変性の炭化水素樹脂乃至は炭化水素
    樹脂組成物から形成され、それ以外の域の第一の
    塗料層は0.1乃至20の酸価を有する変性炭化水素
    樹脂乃至は変性炭化水素樹脂組成物から形成され
    ていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の容器蓋。 3 前記パツキングがオレフイン系樹脂から成
    り、最上面塗膜が表面に酸化ポリエチレン乃至は
    酸変性オレフイン樹脂を含有する塗料から成る特
    許請求の範囲第1項記載の容器蓋。 4 前記パツキングが塩化ビニル系樹脂から成
    り、最上面塗膜がビニル樹脂系乃至はアクリル樹
    脂系塗料から成る特許請求の範囲第1項記載の容
    器蓋。
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JPS5623460A (en) 1981-03-05

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