JPS6246253Y2 - - Google Patents

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JPS6246253Y2
JPS6246253Y2 JP16712478U JP16712478U JPS6246253Y2 JP S6246253 Y2 JPS6246253 Y2 JP S6246253Y2 JP 16712478 U JP16712478 U JP 16712478U JP 16712478 U JP16712478 U JP 16712478U JP S6246253 Y2 JPS6246253 Y2 JP S6246253Y2
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JP
Japan
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silicon steel
steel plates
shield plate
magnetic shield
thermosetting resin
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JP16712478U
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JPS5584934U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は鉄心の外周に漏洩磁束を防止するため
に磁気シールド板を配置したトランスに関するも
のである。
従来の技術 従来におけるこの種のトランスは、実開昭53−
141450号公報に見られるように、第1図、第2図
に示すように構成されていた。すなわち、コイル
1を巻装したラミネート鉄心2の外周面に、2枚
のケイ素鋼板を積層してL字状に形成したものを
2組枠状に溶接結合して構成した磁気シールド板
3を配置し、磁気シールド板3の4つの面の中央
部をラミネート鉄心2の4つの面の中央部にスポ
ツト溶接4により溶接していた。
考案が解決しようとする問題点 しかしながらこのような構成において、トラン
スが動作したとき、磁気誘導により第1図の矢印
Aで示すように磁気シールド板3が瞬間的に振動
し、磁気シールド板3を構成するケイ素鋼板間、
鉄心2と磁気シールド板3間のすき間でうなり音
が発生していた。
このうなり音の発生はスポツト溶接4によつて
阻止されるように考えられるが、このスポツト溶
接4は点に近いためスポツト溶接4以外の部分で
うなり音を発生し、しかも、ケイ素鋼板は絶縁被
膜をもつているため、十分な強度で溶接すること
ができず、このうなり音発生の対策にはなり得な
いものであつた。
そこで本考案はこのうなり音の発生を防止する
ことを目的とするものである。
問題点を解決するための手段 そして上記目的を達成するために本考案は、磁
気シールド板の構成を次のようにしたものであ
る。
すなわち、2層以上の積層構造となるケイ素鋼
板間に、セパレータ基材の表面に熱硬化性樹脂接
着剤を配したシートを介在させ、上記熱硬化性樹
脂接着剤によりケイ素鋼板を接着結合した構成と
したものである。
作 用 以上の構成とすれば、積層されるケイ素鋼板は
その間のセパレータ基材に略全面が熱硬化性樹脂
接着剤で装着されるので、うなりの発生は防止で
きるものとなる。
実施例 以下、本考案の一実施例を図面第3図〜第9図
により説明する。
まず、第3図において、コイル5を巻装した
EI形あるいはEE形のラミネート鉄心6の外周面
には磁気シールド板7が配置させられている。
この磁気シールド板7は、第4図、第5図に示
すようにクラフト紙、ポリエステル不織布あるい
はガラスクロスなどのセパレータ基材8の表面
に、ポリエステルやエポキシなどの熱硬化性樹脂
接着剤9を配したシート10を、第6図に示すよ
うにケイ素鋼板11間に介在させ、第7図、第8
図、第9図のように折曲加工して枠状あるいはコ
字状に形成し、この状態あるいはラミネート鉄心
6に組込んだ状態で加熱処理して熱硬化性樹脂接
着剤9を溶融硬化させ、ケイ素鋼板11間の接着
を行うことにより構成されている。
なお、第7図に示す磁気シールド板7は、帯状
に長いケイ素鋼板11を2重の枠状に折曲加工
し、この内層と外層のケイ素鋼板11間にシート
10を介在させたものであり、第8図に示すもの
はシート10を挟んだ2枚のケイ素鋼板11をコ
字状に折曲加工し、ラミネート鉄心6の下面を除
く周面に被せる構成としたものであり、第9図に
示すものはコ字状に折曲加工したケイ素鋼板11
を2個互いに上下面が重なるように組合わせ、上
下面間の積層面にシート10を挟んで枠状に構成
したものである。
このようにセパレート基材8の両側の熱硬化性
樹脂接着剤9でケイ素鋼板11間の略全面が強固
に接着結合されるものであり、第1図、第2図に
示す従来技術のようにスポツト溶接により結合す
るものと比較して、ケイ素鋼板の絶縁被膜が原因
で十分な強度で結合できないということは生じな
いと共に、略全面に亘つて結合されるため、磁気
誘導により矢印A方向に磁気シールド板が振動し
ても、ケイ素鋼板11間でのうなり音は完全にな
くすことができる。
また、磁気シールド板7とラミネート鉄心6間
は、トランスを完成する際に施すワニス含浸が十
分に行われておれば、うなり音の発生はなくな
る。
なお、2枚のケイ素鋼板11間を接着するだけ
なら熱硬化性樹脂接着剤9だけを介在させ、セパ
レータ基材8は不要とすることも考えられるが、
そうすると、上記折り曲げ部において、熱硬化性
樹脂接着剤9が折り曲げ部の加工時に外方に押し
出されたり、また熱硬化性樹脂接着剤9が硬化前
に流動することにより、ケイ素鋼板11間の距離
にバラツキが発生する。すなわち、ケイ素鋼板1
1間の距離のバラツキは、漏洩磁束の発生源から
磁気シールド部材までの距離のバラツキとなるた
め、磁気シールド特性のバラツキを生じ、また漏
洩磁束のシールドは、発生源から遠く離れた位置
で磁気シールドするのが効果的であるのに対し、
ケイ素鋼板11間の距離のバラツキにより、磁気
シールド効果も低下することとなる。
この点、本考案においては、ケイ素鋼板11間
には熱硬化性樹脂接着剤だけでなく、常に一定の
厚みを持つセパレータ基材8が介在されているた
め、ケイ素鋼板11間の距離にバラツキを生じる
ことなく、一定の距離に保つことができ、2層の
ケイ素鋼板による2重の磁気シールド効果を安定
した特性で十分に発揮させることができ、効果的
な磁気シールドを行うことができる。
また、本考案のトランスにおいては、セパレー
タ基材8を介在させずにケイ素鋼板を2層にした
磁気シールド板を用いる従来のトランスに比べ、
漏洩磁束を約3割程度低減できることが実験によ
り確認できた。
このように本考案においては、漏洩磁束を低下
させることができるのであり、特にトランスの漏
洩磁束により悪影響を受ける磁気ヘツドを備えた
機器やデイスプレイを有する機器においては、ト
ランスの漏洩磁束によるS/N比の悪化やデイス
プレイ画面のゆれ等の影響を小さくすることがで
き、これによりトランスを使用する機器の小型化
や薄型化に対処することができる。
考案の効果 以上のように本考案は、2層以上の積層構造と
なるケイ素鋼板間に、セパレータ基材の表面に熱
硬化性樹脂接着剤を施したシートを介在させ、上
記熱硬化性樹脂接着剤で積層されるケイ素鋼板を
接着結合した構成としたものであり、積層される
ケイ素鋼板はその間のセパレータ基材に略全面が
熱硬化性樹脂接着剤で強固に接着結合されるた
め、うなりの発生を防止することができる。
また、ケイ素鋼板間にはセパレータ基材が介在
されているため、ケイ素鋼板間の距離にバラツキ
を生じることなく、一定の距離に保つことがで
き、2層以上のケイ素鋼板による多重の磁気シー
ルド効果を安定した特性で十分に発揮させること
ができ、効果的な磁気シールドを行うことができ
る。
また、単にケイ素鋼板を2層、3層とする従来
のトランスに比べ、漏洩磁束を低下させることが
でき、少ないケイ素鋼板で効果的な磁気シールド
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のトランスを示す斜視図、第2図
は同トランスに用いる磁気シールド板の斜視図、
第3図は本考案のトランスの一実施例を示す斜視
図、第4図は同トランスの磁気シールド板を構成
する一部品のシートの斜視図、第5図は同断面
図、第6図は同磁気シールド板の要部の断面図、
第7図〜第9図は磁気シールド板の実施例を示す
斜視図である。 5……コイル、6……ラミネート鉄心、7……
磁気シールド板、8……セパレータ基材、9……
熱硬化性樹脂接着剤、10……シート、11……
ケイ素鋼板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. コイルを巻装した鉄心の外周面に磁気シールド
    板を配置し、この磁気シールド板は、2層以上の
    積層構造となるケイ素鋼板間に、セパレータ基材
    の表面に熱硬化性樹脂接着剤を配したシートを介
    在させ、上記熱硬化性樹脂接着剤によりケイ素鋼
    板を接着結合した構成としたトランス。
JP16712478U 1978-12-04 1978-12-04 Expired JPS6246253Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16712478U JPS6246253Y2 (ja) 1978-12-04 1978-12-04

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16712478U JPS6246253Y2 (ja) 1978-12-04 1978-12-04

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5584934U JPS5584934U (ja) 1980-06-11
JPS6246253Y2 true JPS6246253Y2 (ja) 1987-12-12

Family

ID=29167041

Family Applications (1)

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JP16712478U Expired JPS6246253Y2 (ja) 1978-12-04 1978-12-04

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JPS5584934U (ja) 1980-06-11

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