JPS6246217B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はローラミルにおいて、ローラ支軸の軸
封装置に関するものである。

ローラミルの構成は第１図および第２図に示す
とおりである。

すなわち、ローラミルのケーシング１の基部に
は、ローラテーブル２が駆動装置２ａによつて、
所定の速度で回転できるように配置されている。

このローラテーブル２上には円すい台状に形成
されたローラ３が配設されており、この両者は回
転テーブル２上に取付けられたライナ４を介して
接触している。

ローラ３は支軸５に回転自在に軸承されてい
る。支軸５の後端部は、アーム６を介して軸７に
より回動自在に軸承されている。

ケーシング１の上端部には筒体８が連結されて
いる。

この筒体８の中央部には円筒形状のシユート９
が同心状に配置されており、その外側には回転筒
１０が回転自在に嵌合されている。

回転筒１０の下端部には羽根１１が固定されて
いる。回転筒１０は、軸受１２を介して筒体８側
に回転自在に軸承されている。

回転筒１０の上端部にはプーリ１３が固定され
ており、このプーリ１３とモータ１４の出力軸１
４ａに固定されたプーリ１５との間にはベルト１
６が張架されており、回転筒１０に対し回転力を
伝達している。

以上のような構造のもとに、回転テーブル２上
に供給された石灰石などの被粉砕物が複数個のロ
ーラ３によつて粉砕される。

ところが被粉砕物の粒径は大きかつたり、塊り
状であつた場合にはローラ３は起き上る。このと
き、ローラ３は支軸５とともにアーム６を介して
軸７を中心として揺動しなければならない。

ところで、ローラミルのケーシング１内は通常
負圧状態となつているので、支軸５とケーシング
１との間は密封されていなければならない。

そこで、例えば第２図に示すように、支軸５が
嵌入するケーシング１に形成された軸受匡体１７
の端縁と支軸５側のカバー１８との間に、例えば
ゴムなどから形成された弾性変形の可能なシール
部材１９を設け、支軸５が揺動された場合にも軸
封ができる構造が採用されている。

ところがシール部材１９は第２図に示すよう
に、平板状で、かつリング状に形成されているの
で、大きな揺動が生じるとシール部材１９は充分
に変化を吸収することができず、完全な軸封は難
かしい。

本発明は以上のような従来の欠点を除去するた
めになされたものであり、ローラの支軸が大きく
揺動した場合でも完全に軸封状態を保つことがで
きるように構成したローラミルを提供することを
目的としている。

本発明においては上記の目的を達成するため
に、ローラの支軸側に設けられた軸受金物と、ケ
ーシング側に設けられた軸受金物とが球面軸受け
を構成するようにした構造を採用した。

以下図面に示す実施例にもとづいて本発明を詳
細に説明する。

第３図ないし第５図は本発明の一実施例を説明
するものである。

各図中、第１図および第２図と同一部分には同
一符号を付し、その説明は省略する。

本実施例においては、支軸５側の上下部分に、
上側が外側に凸、下側が内側に凸となるように球
面の一部を構成する軸受金物２０が支軸５を囲ん
で設けられている。

一方、軸受匡体１７側には、支軸５側の軸受金
物２０と密接した状態にある軸受金物２１が、軸
受金物２０を囲んで設けられている。

そして、軸受金物２１の外側円には、全周にわ
たつて前記軸受金物２０との間をシールするシー
ル部材１９が設けられている。

本実施例は以上のように構成されているので、
ローラ３が浮き上り、支軸５が大きく揺動しても
軸受金物２０，２１との間でシールした状態で支
軸５は、大きな自由度をもつて揺動することがで
きる。

また、シール部材１９が、軸受金物２２，２１
間をシールしているので、球面軸受けを構成する
軸受金物２０，２１間は完全にシールされたこと
になり、軸封状態は確実に保たれる。

この説明から明らかなように本発明によればロ
ーラの支軸と、ケーシング側との間に密接した状
態にある球面軸受けを構成する軸受金物を設けた
構造を採用しているので、ローラが浮き上り、支
軸が大きく揺転しても、軸封状態を保つたまま自
由に揺動することができ、さらに、シール部材の
存在により、二重に、確実にシールされたことに
なり、外気との間を遮断され、ダスト等が侵入す
ることもないという優れた効果をあげることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は、従来の構造を説明する
ものである。第１図はローラミル全体の縦断側面
図、第２図はローラ軸頚部分の拡大側面（断面）
図である。第３図ないし第５図は本発明の一実施
例を説明するものである。第３図は本発明の要部
の拡大縦断側面図、第４図は軸受金物の上部の拡
大断面図、第５図は軸受金物の下部の拡大断面図
である。 １はケーシング、２はローラテーブル、３はロ
ーラ、４はライナ、５はローラの支軸、６はアー
ム、７はアームの軸、８は筒体、９はシユート、
１０は回転筒、１１は羽根、１２は軸受、１３は
プーリ、１４はモータ、１４ａは出力軸、１５は
プーリ、１６はベルト、１７は軸受匡体、１８は
カバー、１９はシール部材、２０，２１は軸受金
物。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ケーシングの基部に回転テーブルを設備し、
   その上面に接して回転する複数個のローラを有す
   るローラミルにおいて、ローラの支軸側と、ケー
   シング側とに、それぞれ密接した状態で球面軸受
   けを構成する軸受金物を設けるとともに、ケーシ
   ング側の外周縁に支軸側の軸受金物との接触部を
   シールするシール部材を設けたことを特徴とする
   ローラミルにおけるローラ支軸の軸封装置。