JPH0854064A - 揺動接続部のシール機構 - Google Patents

揺動接続部のシール機構

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Publication number
JPH0854064A
JPH0854064A JP6188494A JP18849494A JPH0854064A JP H0854064 A JPH0854064 A JP H0854064A JP 6188494 A JP6188494 A JP 6188494A JP 18849494 A JP18849494 A JP 18849494A JP H0854064 A JPH0854064 A JP H0854064A
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JP
Japan
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sleeve
seal
powder
ring
seal ring
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Application number
JP6188494A
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English (en)
Inventor
Taiichiro Ninomiya
泰一郎 二宮
Tadahiro Yoshimura
忠宏 吉村
Souichirou Ueda
奏一朗 上田
Hideki Nakamura
秀樹 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Mutsubushi Rubber Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Mutsubushi Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シール能力を高めて粉体漏れを防止し、気密
性を高くする。 【構成】 揺動可能に支持された第一スリーブ4の下部
を、揺動運動する本体6の上蓋10に取り付けた第一シ
ール部26の中央孔26bに挿通させる。このスリーブ
4下部を中央孔26b内壁面に設けたシールリング27
でシールさせる。シールリング27のスリーブ4に対す
る当接部27aは、断面弧状または凸曲線状にして線接
触でシールさせ、スリーブ4の揺動の支点となる。シー
ルリング27の下側近傍の中央孔26bに設けた環状凹
溝29にリップシール28を嵌合させ、肉薄の湾曲部2
8bでスリーブ4を押圧する。第一シール部26を含む
第一スリーブ4を蛇腹30で覆って封止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の粉体を、揺動す
るスリーブと他の中空状の部材の間で粉体を移送する粉
砕機等の機器において、スリーブと揺動部材またはスリ
ーブと中空部材との接続部等をシール部によってシール
した、揺動接続部のシール機構に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、各種の粉体を粉砕機器等へ供給
して、所定の粒度に粉砕し、その後別の部材へ移送する
粉砕機器等の一例として、図5及び図6に示すものがあ
る。このような粉砕機について説明すると、図5は粉砕
機の概略構成を示す縦断面図である。この粉砕機1の上
方には、別の部材から原料粉体を受け取る供給シュート
2が設けられ、その下端の吐出口2aの外周には筒状の
枠体部3が連結されている。この吐出口2aの外周側に
は凹溝2bが形成され、この凹溝2b内に球面座22が
装着されている。球面座22の下方外側の枠体部3の内
周面には、球面滑り軸受3aが形成されている。吐出口
2aと枠体部3との空間部には、第一スリーブ4が揺動
可能に装着されている。即ち、この第一スリーブ4は、
上端部の外周面に二段の球面状に突出形成された球面部
4aと球面軸部4bとを有し、これらは球面座22と球
面滑り軸受3aとにそれぞれ嵌合して、摺回動及び揺動
可能に保持されている。又、凹溝2b内の球面座22の
奥部には、バックアップリング20が設けられている。
【0003】第一スリーブ4の下端には、粉砕機1の縦
軸Oを中心にして例えば垂直面(図中、紙面と平行な
面)内を横方向に揺動運動する粉砕機1の本体5が設け
られている。この本体5は円筒状の粉砕室6とその下側
に連結されたシュート部7とを備えており、本体5の側
面に連結された振動ベース8は図示しない揺動用駆動源
に接続されている。この本体5の粉砕室6では、上蓋1
0の開口部10a内に第一スリーブ4の下端部4cが位
置しており、床面11上には、粉体を粉砕するための円
盤状の石臼部材12と、石臼部材12の外周面との間に
リング状のスペースが形成され得るように大径に形成さ
れたドーナツリング13とがそれぞれ自由に摺動可能に
載置されている。そして、床面11の端部には適宜数の
孔11aが穿設され、所定の粒度に粉砕されドーナツリ
ング13の下面を通過して外側に移動した粉体が、この
孔11aからシュート部7に落下するようになってい
る。
【0004】又、上蓋10の開口部10aには、第一ス
リーブ4から本体5に供給される粉体が外部に漏れるこ
とを防止するためのシールリング14が第一スリーブ4
の外周面に当接して装着されている。このシールリング
14は、図6に示すように、第一スリーブ4への当接部
4aが断面台形状に形成されている弾性部材からなり、
本体5の揺動に追従して揺動する第一スリーブ4を弾性
的に押圧して、シールするようになっている。
【0005】そして、シュート部7の下端の吐出口7a
の外周には筒状の枠体部15が連結されている。又、吐
出口7aの外周側には凹溝7bが形成され、球面座23
が装着されている。球面座23の下方の枠体部15の内
周面には、球面滑り軸受15aが形成されている。吐出
口7aと枠体部15との空間部には、第二スリーブ16
が揺動可能に装着されている。即ち、この第二スリーブ
16は、上端部の外周面に互いに離間して二段階に球面
状に突出形成された球面部16aと球面軸部16bとを
有し、これらは球面座23と球面滑り軸受15bとにそ
れぞれ嵌合して、摺回動及び揺動可能に保持されてい
る。又、凹溝7b内の球面座23の奥部には、バックア
ップリング21が設けられている。この第二スリーブ1
6の下端部16cは、中空部材17の供給口17a内に
位置しており、この供給口17aには、図6に示すもの
と同様のシールリング19が第一スリーブ4の外周面に
当接して装着されていて、本体5の揺動運動に追従して
揺動する第二スリーブ16を弾性的に押圧して、その揺
動運動を許容しつつシールするようになっている。
【0006】このような構成を有する粉砕機1は、供給
シュート2へ原料粉体が供給されると、粉体は第一スリ
ーブ4を介して本体5の粉砕室6に移送される。本体5
は図示しない駆動源により振動ベース8を介して、粉砕
機1の軸線Oを中心に横方向に揺動運動させられる。こ
れに応じて、粉砕室6内では、石臼部材12とドーナツ
リング13とが慣性によりゆっくりと旋回運動(遊星運
動)させられる。第一スリーブ4から供給される粉体は
粉砕室6内で、ドーナツリング13内に落下し、そして
石臼部材12とドーナツリング13と間のスペースの床
面11上に落下する。床面11上の粉体は遊星運動する
石臼部材12やドーナツリング13にすりつぶされて粉
砕され、粒度の小さくなったものが徐々にドーナツリン
グ13下面を通過して外側に押し出されて、孔11aか
らシュート部7に落下する。
【0007】このようにして粉砕された粉体は、第二ス
リーブ16を介して中空部材17に受け渡される。とこ
ろで、このような粉砕機1においては、本体5の軸線O
を中心とする揺動運動に従動して第一及び第二スリーブ
4,16がそれぞれ揺動運動させられる。各スリーブ
4,16の下端部は、それぞれシールリング14,19
によってシールされ、揺動運動する各スリーブ4,16
はシールリング14,19の当接部14a,19aを支
点として上部と下部がそれぞれ揺動運動することにな
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
シールリング14,19のみによって構成されるシール
部は、各スリーブ4,16の揺動運動の際にスリーブへ
の追従性が良くないために、粉体が外部へ漏れ易いとい
う欠点がある。しかも、これらのシールリング14,1
9は当接部14a,19aが断面台形状を呈しており、
これがスリーブに面接触して圧縮運動や引っ張り運動が
行われるために、反復使用されると、特に先端角部14
b(図6参照)に亀裂や割れが発生し易く、この部分か
ら粉体が空気を同伴して外部へ漏れ易くなるという欠点
がある。特に、粉体が例えば毒性物質や放射性物質等で
あると、外部へ漏洩することで、周囲環境を汚染した
り、被爆のおそれがあるという重大な問題が発生する。
又、そのような問題がなくても、粉体の漏洩は、粉体処
理の歩留りの低下やコストの増大、粉砕機周囲の汚染等
を引き起こすものである。そのため、より耐久性と気密
性の高いシール機構が要望されている。
【0009】本発明は、このような課題に鑑みて、シー
ル部の耐久性と気密性とを一層高めて、粉体を移送、収
容する部材が揺動運動しても、粉体が外部へ漏れないよ
うにした揺動接続部のシール機構を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による揺動接続部
のシール機構は、揺動可能な粉体移送用のスリーブ(中
空状部材)と、このスリーブに接続され揺動可能または
静止された他の部材と、これらスリーブと他の部材との
接続部をシールするシール部とが備えられた揺動接続部
のシール機構において、シール部は、スリーブの外周面
に弾性的に当接して支持するシールリングと、このシー
ルリングの前後の少なくとも一方の位置でスリーブの外
周面に弾性的に当接するリップシールとが備えられたこ
とを特徴とするものである。このスリーブは揺動部材に
従動して揺動すると共に、シールリングはスリーブの揺
動の支点となる。
【0011】又、シールリングのスリーブ外周面に対す
る当接部は断面弧状または凸曲線状に形成されていて、
スリーブ外周面に線接触していることを特徴とする。リ
ップシールは、肉薄の湾曲部でスリーブを押圧する。リ
ップシールは、その湾曲凹部がシールリングと反対側を
向いている。リップシールはリング状に形成され、その
断面において、比較的肉厚の本体部と、この本体部一端
から湾曲しつつ延びる比較的肉薄の湾曲部と、からなる
断面略フの字状の弾性部材である。
【0012】又、他の部材は、内部に粉体が収納されて
いて揺動自在な揺動部材であり、スリーブの下部がこの
揺動部材に接続されていて、スリーブから揺動部材へ粉
体が移送されるようになっている。或いは、他の部材が
中空部材であり、スリーブの下部がこの中空部材に接続
されていて、このスリーブを介して中空部材へ粉体が移
送されるようになっていてもよい。又、少なくともシー
ル部を含むスリーブが、蛇腹で覆われて封止されていて
もよい。
【0013】
【作用】揺動するスリーブは、シールリングの当接部で
支持されており、この当接部に近接した位置でリップシ
ールがシールリングを押圧してシールするため、二重に
シールできると共に、シールリングの当接部でスリーブ
を支持するから、スリーブの揺動によってリップシール
にかかる負荷を小さくすることができる。又、シールリ
ングはスリーブの揺動の支点となるから、スリーブの揺
動によってシールリングの近傍に位置するリップシール
にかかる負荷を小さくすることができ、リップシールの
耐久性が高い。又、シールリングの当接部はスリーブ外
周面に線接触しているから、隙間ができにくく気密性が
高い。リップシールは、肉薄の湾曲部でスリーブを押圧
するから、その弾性と追従性が高くてシール能力が高
い。リップシールの湾曲凹部がシールリングと反対側を
向いているから、リップシールの耐久性が向上し、外部
のエアやゴミ等が侵入したり、内部の粉体が漏洩したり
しにくい。
【0014】スリーブから揺動部材へ粉体が移送される
際、シール部で粉体の漏れが防止される。或いは、スリ
ーブへ給送された粉体が、その下側の中空部材へ移送さ
れる際、シール部で粉体の漏れが防止される。又、少な
くとも二重のシールを含むシール部に加えて、蛇腹でス
リーブごと覆われているから、より一層シールが確実に
なる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の好適な一実施例を図1及び図
2に基づいて説明するが、上述の従来技術と同様の部分
または部材には同一の符号を用いてその説明を省略す
る。図1は粉砕機の要部構成を示す縦断面図、図2は図
1のシール部の拡大断面図である。図1において、供給
シュート2下部の凹溝2b内に配置された球面座22の
奥部には、従来技術におけるバックアップリング20に
代えて、球面座22をスリーブ4の上端である球面部4
aに押圧するスプリング25が介装されている。又、本
体5の粉砕室6の上蓋10上には、略リング状の第一シ
ール部26が装着されている。この第一シール部26
は、上蓋10にネジ等によって固着されるフランジ部2
6aと、第一スリーブ4が挿入される中央孔26bを有
する環状支持部26cとが設けられており、中央孔26
bの周壁面にはリング状のシールリング27が取り付け
られている。このシールリング27は、合成ゴム等の弾
性部材からなり、図2に示すように、断面視で第一スリ
ーブ4との当接部27aが弧状または凸曲線状をなして
おり、当接部27aは第一スリーブ4と線接触してシー
ルすると共に、第一スリーブ4の揺動の支点となる。
【0016】又、シールリング27の下側の中央孔周壁
面には、合成ゴム等の弾性部材からなるリング状のリッ
プシール28が取り付けられている。このリップシール
28は、断面「フ」の字型を呈しており、比較的肉厚の
本体部28aが中央孔周壁面の環状凹溝29内に嵌合さ
れており、本体部28aの一方の端部から湾曲して延び
る比較的薄肉の湾曲部28bで第一スリーブ4の外周面
を押圧してシールするようになっている。そのため、こ
のリップシール28は、湾曲凹部がシールリング27と
反対側を向くように配置されることになり、粉体が外部
へ漏洩することを確実に防止できる。これにより、第一
シール部26においては、スリーブ4はシールリング2
7で支持されてその上部と下部で揺動運動し、かつその
下端側近傍をリップシール28でシールされることにな
る。又、この第一シール部26の環状支持部26cとそ
の上部の枠体3との間は、第一スリーブ4を覆う蛇腹3
0でシールされている。
【0017】又、本体5のシュート部7の吐出口7a外
周に設けられた凹溝7b内に配置された球面座23の奥
部にも、上述の供給シュート2と同様に、バックアップ
リング21に代えて球面座23を第二スリーブ16の球
面部16aに押圧するスプリング32が介装されてい
る。又、第二スリーブ16の下端部16cが挿入される
中空部材17の上蓋18には、第一シール部26と同一
構成の、シールリング33とリップシール34を備えた
第二シール部35がネジ等によって装着されている。し
かも、この第二シール部35の環状支持部とその上部の
枠体部15との間には、第二スリーブ16を覆う蛇腹3
6が取り付けられて、第二スリーブ16をシールしてい
る。
【0018】本実施例は上述のように構成されているか
ら、粉砕機1の作動時に本体5が軸線Oを中心に横方向
に揺動運動させられることで、粉砕室6内へ第一スリー
ブ4から供給される粉体に対して、石臼部材12とドー
ナツリング13が互いに自由にゆっくりと遊星運動し、
粉体はすりつぶされた後に孔11aから落下する。この
とき、第一スリーブ4はその上端の球面部4aと球面軸
部4bを支点として揺動運動する。しかも、第一シール
部26において、第一スリーブ4はシールリング27を
支点として線接触でシールされて、上部と下部とが揺動
運動することになる。第一スリーブ4は、シールリング
27の下側近傍部分がリップシール28の湾曲部28b
で弾性的にシールされ、この湾曲部28bは弾性と追従
性が高いために第一スリーブ4の下部の揺動運動に容易
に追従するから、気密性をいっそう高めることができ
る。
【0019】又、第二スリーブ16は、第一スリーブ4
とは逆に上部の揺動の振幅が下部の揺動の振幅より大き
くなるよう、本体5に従動して揺動運動させられる。こ
の場合、第二シール部35においても、第二スリーブ1
6はシールリング33を支点として線接触でシールさ
れ、上部と下部とが揺動運動することになる。第二スリ
ーブ16は、シールリング33の下側部分がリップシー
ル34の湾曲部34bで弾性的にシールされ、気密性を
いっそう高めることができる。
【0020】以上のように、本実施例によれば、シール
リング27,33で揺動する第一及び第二スリーブ4,
16を支持することで、スリーブの揺動運動の支点を設
定するとともに線接触して確実にシールするから、シー
ルリングによるシール能力を高めることができる。しか
もシールリング27,33は、弧状または凸曲線状の先
端部4a,16aを有しているから反復使用による亀裂
や割れ等の発生を抑制することができる。又、リップシ
ール28,34はスリーブの揺動に対して追従性が高い
から、気密性を更に高めることができる。しかも、リッ
プシール28,34は、スリーブの揺動の支点をなすシ
ールリング27,33に近接した位置にあるから、スリ
ーブの揺動ストロークが小さくて負荷が小さく、反復使
用によっても高い耐久性を保持することができる。更に
リップシールの可撓性の大きい先端がスリーブの揺動の
より大きい領域に位置することでも耐久性が高い。又、
シール部を包囲してスリーブを覆う蛇腹30、36が設
けられているから、三重にシールされることになり、一
層気密性が高いという利点がある。
【0021】図3は本発明によるシール部の第一変形例
を示すものである。図において、このシール部37で
は、中央孔37b内に挿通される第一スリーブ4(第二
スリーブ16)の外周面に当接する、上述の実施例と同
様のシールリング38が、中央孔37bの周壁面に取り
付けられて、揺動の支点を設定することになる。しか
も、このシールリング38の上部近傍の中央孔37b周
壁面には、その湾曲部39aが第一スリーブ4を押圧す
るリップシール39が、環状凹溝40内に嵌合されてい
る。この場合、リップシール39は湾曲凹部が上方、即
ちシールリング38と反対側を向いて装着されている。
この構造においても、リップシール39によって確実に
外部からのエアやゴミ等の侵入を防止できると共に、内
部粉体の漏洩は二重シール構造によって防止される。
又、リップシール39の位置はシールリング38(支
点)からの距離が上述の実施例と同様のものとなり、揺
動の振幅に差異はないから、反復使用してもリップシー
ル39に過度の負荷がかかることはない。
【0022】図4は本発明によるシール部の第二変形例
を示すものである。図において、このシール部41で
は、中央孔41b内に挿通される第一スリーブ4(第二
スリーブ16)の外周面に当接する、上述の実施例と同
様なシールリング42が中央孔41bの周壁面に取り付
けられて、揺動の支点を設定することになる。しかも、
このシールリング42の上部と下部の中央孔41b周壁
面には、湾曲部43a,43aで第一スリーブ4を押圧
する一対のリップシール43,43が、各環状凹溝44
内に嵌合されている。この場合、2つのリップシール4
3はともに湾曲凹部がシールリング42と反対側を向い
て装着されている。この構造によれば、2つのリップシ
ール43,43が設けられているから、気密性は第一変
形例よりも更に高い利点があり、しかも両者はスリーブ
4の揺動の支点であるシールリング42に近接したほぼ
等距離にあり、いずれも耐久性が高い。
【0023】尚、本発明は、横方向に揺動運動すること
で粉体を粉砕する粉砕機1について説明したが、これに
限定されることなく、揺動したり、回転したり、旋回し
たりする適宜部材間のシール部のシール機構として、採
用することができる。又、粉砕機1の本体は揺動部材を
構成する。そして、揺動部材や中空部材や容器等の、内
部が中空状の各種部材は、他の部材を構成する。又、揺
動には、横方向の往復運動としての揺動運動の他に旋回
運動や回転運動やこれらの複合運動等が含まれるものと
する。
【0024】
【発明の効果】上述のように本発明に係る揺動接続部の
シール機構は、シール部が、スリーブの周面に弾性的に
当接して支持するシールリングと、このシールリングの
前後の少なくとも一方の位置でスリーブの周面に弾性的
に当接するリップシールとが備えられているから、シー
ルリングで揺動するスリーブを支持することで、スリー
ブの揺動運動の支点を設定して揺動を規制するととも
に、更にリップシールが設けられていて、二重にシール
できて気密性を高めることができる。又、リップシール
はスリーブの揺動運動に対して追従性が高いから、その
シール能力が高い。しかも、リップシールは、スリーブ
の揺動の支点をなすシールリングに近接した位置にある
から、反復使用によっても大きな負荷がかからず、リッ
プシールの耐久性を高い状態に保持することができる。
又、シールリングのスリーブ外周面に対する当接部は断
面弧状または凸曲線状に形成されているから、シールリ
ングのスリーブへの当接部が面接触することなく線接触
でシールでき、当接部に反復使用による亀裂や割れが発
生しにくく、シールリングの耐久性が長くなる。又、リ
ップシールは、肉薄の湾曲部でスリーブを押圧するもの
であるから、スリーブの揺動に対する追従性が高くシー
ル能力が高い。又、リップシールは、その湾曲凹部がシ
ールリングと反対側を向いているから、内部の粉末や外
部エア,ゴミ等の侵入を確実に防止でき、しかも可撓性
の大きい先端がスリーブの揺動の大きい領域に位置する
ので寿命が長い。又、少なくともシール部を含むスリー
ブが、蛇腹でシール部を包囲して覆われて封止されてい
るから、シールリングとリップシールによるシールに加
えて、蛇腹でもシールできて、三重にシールされること
になり、一層気密性が高く、粉体の漏洩等をより確実に
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるシール機構を備えた粉
砕機の要部構成を示す縦断面図である。
【図2】図1のシール部の拡大断面図である。
【図3】シール部の第一変形例を示す拡大断面図であ
る。
【図4】シール部の第二変形例を示す拡大断面図であ
る。
【図5】従来のシール機構を備えた粉砕機の要部構成を
示す縦断面図である。
【図6】図5のシール部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 粉砕機 4 第一スリーブ 5 本体 16 第二スリーブ 17 中空部材 26 第一シール部 27,38,42 シールリング 27a 当接部 28,39,43 リップシール 28a,39a,43a 湾曲部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 奏一朗 兵庫県神戸市長田区若松町9丁目1番30号 六菱ゴム株式会社内 (72)発明者 中村 秀樹 兵庫県神戸市長田区若松町9丁目1番30号 六菱ゴム株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】揺動可能な粉体移送用のスリーブと、この
    スリーブに接続され揺動可能または静止された他の部材
    と、これらスリーブと他の部材との接続部をシールする
    シール部とが備えられた揺動接続部のシール機構におい
    て、 前記シール部は、スリーブの周面に弾性的に当接して支
    持するシールリングと、このシールリングの前後の少な
    くとも一方の位置で前記スリーブの周面に弾性的に当接
    するリップシールとが備えられたことを特徴とするシー
    ル機構。
  2. 【請求項2】前記シールリングのスリーブ外周面に対す
    る当接部は断面弧状または凸曲線状に形成されていて、
    スリーブ外周面に線接触していることを特徴とする請求
    項1に記載のシール機構。
  3. 【請求項3】前記リップシールは、肉薄の湾曲部でスリ
    ーブを押圧することを特徴とする請求項1または2のい
    ずれかに記載のシール機構。
  4. 【請求項4】前記リップシールは、その湾曲凹部が前記
    シールリングと反対側を向いていることを特徴とする請
    求項1乃至3のいずれかに記載のシール機構。
  5. 【請求項5】前記リップシールはリング状に形成され、
    その断面において、比較的肉厚の本体部と、この本体部
    一端から湾曲しつつ延びる比較的肉薄の前記湾曲部と、
    からなる断面略フの字状の弾性部材であることを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれかに記載のシール機構。
  6. 【請求項6】前記他の部材が、内部に粉体が収納されて
    いて揺動自在な揺動部材であり、前記スリーブの下部が
    この揺動部材に接続されていて、スリーブから揺動部材
    へ粉体が移送されるようになっていることを特徴とする
    請求項1乃至5のいずれかに記載のシール機構。
  7. 【請求項7】前記他の部材が中空部材であり、前記スリ
    ーブの下部がこの中空部材に接続されていて、このスリ
    ーブを介して中空部材へ粉体が移送されるようになって
    いることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載
    のシール機構。
  8. 【請求項8】少なくとも前記シール部を含むスリーブ
    が、蛇腹で覆われて封止されていることを特徴とする請
    求項1乃至7のいずれかに記載のシール機構。
JP6188494A 1994-08-10 1994-08-10 揺動接続部のシール機構 Pending JPH0854064A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104154368A (zh) * 2014-06-22 2014-11-19 江苏鹏飞集团股份有限公司 一种浮动密封装置
JPWO2019043884A1 (ja) * 2017-08-31 2019-12-12 三菱電機株式会社 アクチュエータ
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