JP4530455B2 - 慣性円錐破砕機の上部球面軸受装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は慣性円錐破砕機の上部球面軸受装置に関する。詳しくは、コーンケーブと、該コーンケーブに対して偏心しながら回転運動する円錐ヘッドに取付けられたマントルとにより石材を破砕する慣性円錐破砕機において、その円錐ヘッドを支持する主軸の上端に球面軸受を設け、マントルの踊り運動を防止した慣性円錐破砕機の上部球面軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の慣性円錐破砕機を図3により説明する。これは、上部に材料投入口1を有し、中間部に球面座支持体2を有し、下部に軸受部3を有する略円筒状のシェル4が防振ゴム5に支持されて設けられ、該シェル4の材料投入口1の下部には表面が逆円錐状のコーンケーブ6が取付けられ、球面座支持体2には球面座7が取付けられ、下部の軸受部3には、モータ8からVベルト9及びプーリ10を介して駆動される駆動軸11が支持されている。
【0003】
そして、前記駆動軸11には回転を伝達でき且つ揺動可能なスピンドルシャフト12の一端が支持され、該スピンドルシャフト12の他端は主軸13に回転を伝達でき且つ揺動可能に接続されている。また主軸13の下部には不釣合ユニット14が取付けられ、上部には球面座7に支承される円錐ヘッド15が取付けられ、該円錐ヘッド15の上面にはコーンケーブ6に対向してマントル16が取付けられている。そして円錐ヘッド15は球面座7上を回転可能であると共に球面に沿って揺動することができるようになっている。なお、符号17は円錐ヘッド15と球面座支持体2との間をシールするように球面座支持体2に設けられたダストシールである。
【0004】
このように構成された従来の慣性円錐破砕機の作用を図4により説明する。
先ず、(a)図の状態においてコーンケーブ6とマントル16とにより形成される破砕室左端では、不釣合ユニット14の回転により発生する遠心力によりマントル16はコーンケーブ6との隙間が0mmに近づくように転動し原石19の破砕を行い、右端では破砕室内が振動しているため、原石充填状態は高密度状態となる。
【0005】
マントル16が転動し(b)図の状態となると、破砕室左端では圧縮破砕された産物が重力と振動により速やかに排出される。さらにマントル16が転動し(c)図の状態となると、(a)図と反対に、破砕室左端に原石が充填され、右端では、高密度状態の原石をマントル16とコーンケーブ6との間隙が0mmに近づくようにマントル16が転動するため、粒子の逃げ場がなく、粒子相互で破砕され完全粒子間破砕が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の慣性円錐破砕機においては、破砕した産物に水分、泥分等が含まれている場合は、パッキングが発生して円錐ヘッド15に取付けたマントル16が激しく踊り運動を起こし、次のような問題を生ずる。
▲1▼ 球面支持体2に取けられた球面座は、マントル16が激しく上下方向に動いたときの衝撃荷重を受けて変形する。
▲2▼ ダストシール17はゴムの弾性力により、シールする構造であるため円錐ヘッド15に取付けたマントル16の転動運動の不安定状態により、ゴムの弾性力では円錐ヘッド15の不安定な動きに追随できず、シール効果が低下する。
▲3▼ マントル16は、転動運動が不安定となり、激しい衝撃荷重が発生して破損する恐れがある。
【0007】
本発明は上記従来の問題点に鑑み、円錐ヘッドを支持する主軸の上端に球面軸受を設け、マントルの踊り運動を防止した慣性円錐破砕機の上部球面軸受装置を実現することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の慣性円錐破砕機の上部球面軸受装置は、シェル4と、該シェル4に設けられた球面座支持体2と、該球面座支持体2に取付けられた球面座7と、該球面座7に支承され、偏心しながら回転駆動される円錐ヘッド15と、該円錐ヘッド15に取付けられたマントル16と、該マントル16に対向してシエル4に取付けられたコーンケーブ6とを具備し、前記円錐ヘッド15が球面座7上を偏心しながら回転駆動されることにより、マントル16とコーンケーブ6との間で原石を破砕する慣性円錐破砕機において、前記球面座7の球面曲率の中心Oに球面軸受20を配置し、該球面軸受20の内輪を主軸13に固定すると共に、外輪をシエル4に設けられた調整リング21に僅かな隙間を設けて支持させたことを特徴とする。
【0009】
この構成を採ることにより、産物に水分・泥分等が含まれる場合でも、マントル及び円錐ヘッドは球面座の球面曲率の中心に位置した球面軸受により球面座7の上から逸脱することなく回転するため、マントルの踊り運動はなくなり、球面座及びマントルの変形または破損は防止される。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は本発明の慣性円錐破砕機の上部球面軸受装置の実施の形態を説明するための図であり、図1は本発明の上部球面軸受装置を用いた慣性円錐破砕機の縦断面図、図2は上部球面軸受装置の拡大断面図である。
【0011】
図1において、4は防振ゴム5で支持された略円筒形のシェルであり、該シエル4の上部には材料投入口1が、中間部に球面座支持体2が、下部に軸受部3がそれぞれ設けられている。そして、材料投入口1の下部には逆円錐状のコーンケーブ6が、球面座支持体2の上には球面座7が、軸受部3には回転可能に駆動軸11がそれぞれ取付けられている。
【0012】
また、駆動軸11には回転を伝えると共に揺動可能なスピンドルシャフト12の一端が接続され、該スピンドルシャフト12の他端は回転及び揺動可能な主軸13に接続している。また主軸13の下部には不釣合いユニット14が取付けられ、上部には円錐ヘッド15及びマントル16が取付けられている。
【0013】
そして円錐ヘッド15及びマントル16は、モータ8からVベルト9、プーリ10を介して回転駆動されるスピンドルシャフト12及び主軸13により回転駆動される。このとき、主軸13と共に不釣合ユニット14が回転し遠心力を生じて主軸を傾けるため、円錐ヘッド15及びマントル16は球面座7上で偏心しながら回転運動をなし、マントル16はコーンケーブ6との間で原石を破砕することができるようになっている。以上の構成は図3で説明した従来例と同様であり、本発明の特徴は主軸13の上部を延長し、その先端を支持する球面軸受20を設けたことである。
【0014】
図2は図1における上部球面軸受装置を拡大して示した図である。この上部球面軸受装置は、同図の如く、球面座7の球面曲率の中心Oに球面軸受20を配置し、その球面軸受20の内輪を主軸13に固定し、外輪を、シェル4の上部に設けられた調整リング21に僅かな隙間に設けて支持さられている。なお調整リング21は、その外周には雄ねじが形成されており、シェル4の内側に形成された雌ねじに螺合し、回転することによりその位置を上下に調整できるようになっている。また、中心に形成された円筒の中に球面軸受20を支持している。
【0015】
このように構成された本実施の形態は、球面座7の球面曲率の中心に設けた球面軸受20に主軸13の先端を支持させたことにより、産物に水分、泥分等が含まれる場合でも、主軸13の球面軸受20に支持されている点は左右に動くことができず、且つ、上下方向に動くことも抑制されるため、円錐ヘッド15及びマントル16は球面座7の球面に沿ってのみ動くことができ、マントル16はコーンケーブ6の内面を産物を介して間隙ほぼ0mmで安定した高速回転を行うことができ、マントル16の踊り運動は防止される。
【0016】
なお、マントル16及びコーンケーブ6が磨耗してマントル16及びコーンケーブ6の隙間が大きくなっても調整リング21に取付けたコーンケーブ6は、調整リング21を回すことにより、下方向に移動して常にマントル16に対して一定の隙間を得ることができる。その時球面軸受20の外輪は調整リング21にわずかな隙間を設けて取付けられているため、常に球面座7の曲率中心Oに位置していることができる。
【0017】
【発明の効果】
本発明の慣性円錐破砕機の上部球面軸受装置に依れば、円錐ヘッド及びマントルを支持した主軸を上方に延長し、その上端を、球面座の球面曲率の中心に設けた球面軸受に支持させたことにより、マントルの踊り運動を防止することができ、それによりダストシール、マントル、球面座等の損傷を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の上部球面軸受け装置を適用した慣性円錐破砕機を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の上部球面軸受け装置の断面図である。
【図3】従来の慣性円錐破砕機を示す断面図である。
【図4】従来の慣性円錐破砕機の作用を説明するための図である。
【符号の説明】
1…材料投入口
2…球面座支持体
3…軸受部
4…シェル
5…防振ゴム
6…コーンケーブ
7…球面座
8…モータ
9…Vベルト
10…プーリ
11…駆動軸
12…スピンドルシャフト
13…主軸
14…不釣合ユニット
15…円錐ヘッド
16…マントル
17…ダストシール
19…原石
20…球面軸受
21…調整リング
Claims (1)
- シェル(4)と、該シェル(4)に設けられた球面座支持体(2)と、該球面座支持体(2)に取付けられた球面座(7)と、該球面座(7)に支承され、偏心しながら回転駆動される円錐ヘッド(15)と、該円錐ヘッド(15)に取付けられたマントル(16)と、該マントル(16)に対向してシエル(4)に取付けられたコーンケーブ(6)とを具備し、前記円錐ヘッド(15)が球面座(7)上を偏心しながら回転駆動されることにより、マントル(16)とコーンケーブ(6)との間で原石を破砕する慣性円錐破砕機において、前記球面座(7)の球面曲率の中心(O)に球面軸受(20)を配置し、該球面軸受(20)の内輪を主軸(13)に固定すると共に、外輪をシエル(4)に設けられた調整リング(21)に僅かな隙間を設けて支持させたことを特徴とする慣性円錐破砕機の上部球面軸受装置。
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JP35079299A JP4530455B2 (ja) | 1999-12-09 | 1999-12-09 | 慣性円錐破砕機の上部球面軸受装置 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP35079299A Expired - Lifetime JP4530455B2 (ja) | 1999-12-09 | 1999-12-09 | 慣性円錐破砕機の上部球面軸受装置 |
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-
1999
- 1999-12-09 JP JP35079299A patent/JP4530455B2/ja not_active Expired - Lifetime
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