JPS6246185Y2 - - Google Patents
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- JPS6246185Y2 JPS6246185Y2 JP17256985U JP17256985U JPS6246185Y2 JP S6246185 Y2 JPS6246185 Y2 JP S6246185Y2 JP 17256985 U JP17256985 U JP 17256985U JP 17256985 U JP17256985 U JP 17256985U JP S6246185 Y2 JPS6246185 Y2 JP S6246185Y2
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Landscapes
- Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
- Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本考案は、あるゆる種類のフイルムにも適合し
得るフイルム平面保持装置に関するものである。
得るフイルム平面保持装置に関するものである。
[従来の技術]
近時の著しく進歩する高性能レンズの偉力を充
分に発揮させるためには、カメラに装填したフイ
ルムを焦点面としてのアパーチユア面で正しく平
面を保たせる必要がある。
分に発揮させるためには、カメラに装填したフイ
ルムを焦点面としてのアパーチユア面で正しく平
面を保たせる必要がある。
ところがフイルムはベースの一面に感光乳剤が
塗布され、通常この面が撮影レンズの結像面に対
向して置かれるが、この乳剤塗布面と他の面にお
ける張力に差異ができ、このため感光乳剤塗布面
が内彎する傾向がある。
塗布され、通常この面が撮影レンズの結像面に対
向して置かれるが、この乳剤塗布面と他の面にお
ける張力に差異ができ、このため感光乳剤塗布面
が内彎する傾向がある。
この傾向を無視してフイルム繰出軸と捲取軸と
の間で緊張状態にあるフイルムをアパーチユアに
向けて圧板により押圧して平面を保たせようとす
ると、かえつてフイルム画面中央部が圧板面を離
れ撮影レンズ側に膨出する傾向を伴ない、殊に画
面サイズの大きなフイルムの場合これが目立つて
生じレンズの焦点深度を超すことすらある。
の間で緊張状態にあるフイルムをアパーチユアに
向けて圧板により押圧して平面を保たせようとす
ると、かえつてフイルム画面中央部が圧板面を離
れ撮影レンズ側に膨出する傾向を伴ない、殊に画
面サイズの大きなフイルムの場合これが目立つて
生じレンズの焦点深度を超すことすらある。
このため従来、この欠陥を除去するために圧板
の中央部所要範囲にフイルム進行方向に対し適当
深さの凹所を形成したり、フイルムガイドレール
と圧板端部とでフイルムの周縁部を狭持するな
ど、圧板の改良による解決方法と、フイルム輸動
路中にフイルムの背面を押えるローラをフイルム
に直交する向きに配設したりアパーチユアの近傍
に定形の樽型ローラを設けるなどローラの改良に
よる解決方法があつた。
の中央部所要範囲にフイルム進行方向に対し適当
深さの凹所を形成したり、フイルムガイドレール
と圧板端部とでフイルムの周縁部を狭持するな
ど、圧板の改良による解決方法と、フイルム輸動
路中にフイルムの背面を押えるローラをフイルム
に直交する向きに配設したりアパーチユアの近傍
に定形の樽型ローラを設けるなどローラの改良に
よる解決方法があつた。
[考案が解決しようとする問題点]
しかし前者の方法はフイルムが圧板とアパーチ
ユアとの間で強く狭持され、そのままではフイル
ムの輸動が不可能になつたりフイルム巻上げが重
くなつたりするため、フイルム輸動中、圧板の押
圧力を解除する特別の機構を施こさなければなら
ない欠陥があり、後者の方法のうち樽型のローラ
は、定形的であり、ローラに基づく張力作用は定
量的に決定されるものであるためフイルム彎曲量
が一律に定められる限り、樽型ローラの使用をも
つて彎曲の修正を行うことができるが、フイルム
の彎曲量は、種々の要因により変化しその大きさ
及び状態を異にするので、全てのフイルムの彎曲
量の変化に追随し得ない結果を招来し、その修正
が充分でなかつた。
ユアとの間で強く狭持され、そのままではフイル
ムの輸動が不可能になつたりフイルム巻上げが重
くなつたりするため、フイルム輸動中、圧板の押
圧力を解除する特別の機構を施こさなければなら
ない欠陥があり、後者の方法のうち樽型のローラ
は、定形的であり、ローラに基づく張力作用は定
量的に決定されるものであるためフイルム彎曲量
が一律に定められる限り、樽型ローラの使用をも
つて彎曲の修正を行うことができるが、フイルム
の彎曲量は、種々の要因により変化しその大きさ
及び状態を異にするので、全てのフイルムの彎曲
量の変化に追随し得ない結果を招来し、その修正
が充分でなかつた。
ちなみに彎曲変化の要因について述べれば、第
一にフイルムメーカーによるフイルムの材質及び
薬質の違いによる場合、第二に白黒フイルムとカ
ラーフイルムのベース厚さの違いによる場合、第
三に画面ナンバーの撮影位置におけるフイルムの
巻き癖の違いによる場合、第四にフイルムのおか
れる環境湿度に起因する場合、第五に12枚撮りと
24枚撮りのフイルムの違いによるリーダーペーパ
ーに起因する場合等が考えられる。
一にフイルムメーカーによるフイルムの材質及び
薬質の違いによる場合、第二に白黒フイルムとカ
ラーフイルムのベース厚さの違いによる場合、第
三に画面ナンバーの撮影位置におけるフイルムの
巻き癖の違いによる場合、第四にフイルムのおか
れる環境湿度に起因する場合、第五に12枚撮りと
24枚撮りのフイルムの違いによるリーダーペーパ
ーに起因する場合等が考えられる。
而して本考案の目的は以上のような非定形的な
フイルムの彎曲を修正して常に適正なフイルム画
面の下にそのレンズの偉力を遺憾なく発揮し得る
カメラのフイルム平面保持装置を提供することに
ある。
フイルムの彎曲を修正して常に適正なフイルム画
面の下にそのレンズの偉力を遺憾なく発揮し得る
カメラのフイルム平面保持装置を提供することに
ある。
[問題点を解決するための手段]
上述の事情に鑑み、本考案は、フイルムがアパ
ーチユアを横切つて緊張された状態においてフイ
ルム乳剤塗布面側に接し、この接する部分がフイ
ルムの乳剤塗布面側が内彎する方向に変位するフ
イルム送転ローラをフイルムの彎曲量の度合によ
つてフイルムとの接触面の位置が変化するように
フイルムに対向して弾持させるよう構成した。こ
れによつて、本考案の目的は完全に達成される。
ーチユアを横切つて緊張された状態においてフイ
ルム乳剤塗布面側に接し、この接する部分がフイ
ルムの乳剤塗布面側が内彎する方向に変位するフ
イルム送転ローラをフイルムの彎曲量の度合によ
つてフイルムとの接触面の位置が変化するように
フイルムに対向して弾持させるよう構成した。こ
れによつて、本考案の目的は完全に達成される。
[実施例]
本考案を以下図面に基づいて詳述すると、第1
0図は、フイルム送転ローラを示し、該ローラ1
は、樽型をなしその材質はゴム又は合成ゴム等の
高分子化合物からなり、その両端面中心から回転
軸2が延設されている。
0図は、フイルム送転ローラを示し、該ローラ1
は、樽型をなしその材質はゴム又は合成ゴム等の
高分子化合物からなり、その両端面中心から回転
軸2が延設されている。
又第11図及び第12図はフイルム平面保持装
置の断面図を示し、樽型ローラは、フイルム7の
輸動路域にあるアパーチユア4の両側又は片側の
近傍にあつて、且つアパーチユア4面の延長線上
より撮影レンズ6側に置かれる。撮影光線3,3
はレンズ6を通過してフイルムの感光乳剤面に射
入し、その撮影範囲はアパーチユア4で決定され
る。第11図はフイルムがフイルム繰出軸と巻取
軸との間に緊張されたままの状態を示し、第12
図は、これを更に圧板5でアパーチユア4面に圧
着した状態を示す。
置の断面図を示し、樽型ローラは、フイルム7の
輸動路域にあるアパーチユア4の両側又は片側の
近傍にあつて、且つアパーチユア4面の延長線上
より撮影レンズ6側に置かれる。撮影光線3,3
はレンズ6を通過してフイルムの感光乳剤面に射
入し、その撮影範囲はアパーチユア4で決定され
る。第11図はフイルムがフイルム繰出軸と巻取
軸との間に緊張されたままの状態を示し、第12
図は、これを更に圧板5でアパーチユア4面に圧
着した状態を示す。
7′は、フイルム7の輸動方向の中央部の径路
を、7″は側縁部の径路を示す。
を、7″は側縁部の径路を示す。
以上の実施例の構成において、フイルムが輸動
過程に置かれるときは、第11図に示す通りフイ
ルムの中央部7′がローラの最大膨出部に接し、
その両側縁7″が樽型ローラの小径部に接する。
フイルムの張力が大きい側縁部はローラの弾性変
位がより多く生ずるためにアパーチユア4に位置
するフイルム面の張力を等しくする如く作用す
る。即ち圧板に押されるフイルム7は、同一径の
円柱体ローラである場合には、アパーチユア面に
展張されるフイルムの中央部が光学系方向に膨出
する。これはフイルムの両側縁の応力分布がその
中央部に比し大きいためである。これに対し樽型
ローラにおいては、フイルムの両端部が中央部よ
りも光学系方向にカーリングするため、アパーチ
ユア4の中央部の膨出を圧板5に引き戻す作用を
し、フイルム面全面は均一な応力分布となるか
ら、第12図の如く圧板5をもつてフイルムをア
パーチユア面に押圧すると、フイルムの全面がほ
ぼ均一に圧板5に密着した状態が得られ、フイル
ムは正しく結像面に平面として保持されることに
なる。
過程に置かれるときは、第11図に示す通りフイ
ルムの中央部7′がローラの最大膨出部に接し、
その両側縁7″が樽型ローラの小径部に接する。
フイルムの張力が大きい側縁部はローラの弾性変
位がより多く生ずるためにアパーチユア4に位置
するフイルム面の張力を等しくする如く作用す
る。即ち圧板に押されるフイルム7は、同一径の
円柱体ローラである場合には、アパーチユア面に
展張されるフイルムの中央部が光学系方向に膨出
する。これはフイルムの両側縁の応力分布がその
中央部に比し大きいためである。これに対し樽型
ローラにおいては、フイルムの両端部が中央部よ
りも光学系方向にカーリングするため、アパーチ
ユア4の中央部の膨出を圧板5に引き戻す作用を
し、フイルム面全面は均一な応力分布となるか
ら、第12図の如く圧板5をもつてフイルムをア
パーチユア面に押圧すると、フイルムの全面がほ
ぼ均一に圧板5に密着した状態が得られ、フイル
ムは正しく結像面に平面として保持されることに
なる。
このように樽型ローラの全体又は少なくともロ
ーラの両側に弾性部を構成することにより一定し
ないフイルムの彎曲に対し、常に追随して彎曲を
修正することが可能になる。つまり応力分布の大
なるフイルム両側縁部はローラの両側による弾性
部の作用から該応力分布の大きさに反比例して張
力が及び応力分布の小さい中央部には該応力分布
の小さい割合に応じて張力が大きく作用するの
で、アパーチユアに位置するフイルム面は全面に
亘つて均一な応力分布となり彎曲修正に大きく作
用させることが可能となる。
ーラの両側に弾性部を構成することにより一定し
ないフイルムの彎曲に対し、常に追随して彎曲を
修正することが可能になる。つまり応力分布の大
なるフイルム両側縁部はローラの両側による弾性
部の作用から該応力分布の大きさに反比例して張
力が及び応力分布の小さい中央部には該応力分布
の小さい割合に応じて張力が大きく作用するの
で、アパーチユアに位置するフイルム面は全面に
亘つて均一な応力分布となり彎曲修正に大きく作
用させることが可能となる。
従つて、ローラの弾性をローラの両端部では大
きく、端部から中央部に向うに従つて小さくなる
ように構成すれば、上記効果が一層顕著になる。
又ローラは自然状態において必ずしも樽型である
必要はなく、円柱体であつても、上記のようにそ
れ自体弾性を有し、フイルムがアパーチユアを横
切つて緊張されたとき、フイルムに接する部分が
弧状に膨出するように変形する構成にしても全く
同様の効果を奏する。
きく、端部から中央部に向うに従つて小さくなる
ように構成すれば、上記効果が一層顕著になる。
又ローラは自然状態において必ずしも樽型である
必要はなく、円柱体であつても、上記のようにそ
れ自体弾性を有し、フイルムがアパーチユアを横
切つて緊張されたとき、フイルムに接する部分が
弧状に膨出するように変形する構成にしても全く
同様の効果を奏する。
第6図〜第8図は、他の実施例であり、このロ
ーラ13は、その材質を合成ゴム等の弾性を有す
る高分子化合物とし、その両側部(一側部が略円
柱体13の1/3)に空胴14を設けてあり、且つ
空胴14を形成する円柱体両側部には複数の長溝
15が円柱体軸に並行して切り欠いてある。従つ
て、長溝15の切り欠きによつて構成する端側片
16は夫々弾性力をもち、フイルム送転ローラの
両側部に弾性部を構成する。
ーラ13は、その材質を合成ゴム等の弾性を有す
る高分子化合物とし、その両側部(一側部が略円
柱体13の1/3)に空胴14を設けてあり、且つ
空胴14を形成する円柱体両側部には複数の長溝
15が円柱体軸に並行して切り欠いてある。従つ
て、長溝15の切り欠きによつて構成する端側片
16は夫々弾性力をもち、フイルム送転ローラの
両側部に弾性部を構成する。
この実施例の構成において、フイルムが輸動過
程に置かれるときは、第7図に示す通り、フイル
ムの中央部7′が円柱体13の中央に当る殆んど
弾性のない部分に接し、その両側縁7″が該円柱
体13両側に当る弾性部と接するためにアパーチ
ユア4に位置するフイルム面の張力を等しくする
如く作用する。フイルムの平面性を保持する作用
は、前記する実施例と同様である。この実施例に
おいてもより効果的にするため、弾性部を円柱体
端面で大きくその端面を離れるに従つて減少する
弾力構造とすることが望ましいが、その手段とし
てローラの中程より両端面に近づくにつれて、長
溝15の幅を広くするか、空胴14の孔径を大き
くするか、材質自体を変えて弾性を減少させる。
程に置かれるときは、第7図に示す通り、フイル
ムの中央部7′が円柱体13の中央に当る殆んど
弾性のない部分に接し、その両側縁7″が該円柱
体13両側に当る弾性部と接するためにアパーチ
ユア4に位置するフイルム面の張力を等しくする
如く作用する。フイルムの平面性を保持する作用
は、前記する実施例と同様である。この実施例に
おいてもより効果的にするため、弾性部を円柱体
端面で大きくその端面を離れるに従つて減少する
弾力構造とすることが望ましいが、その手段とし
てローラの中程より両端面に近づくにつれて、長
溝15の幅を広くするか、空胴14の孔径を大き
くするか、材質自体を変えて弾性を減少させる。
第9図にローラの形状及び材質を変えた場合の
フイルムの平面性についての実験結果を示す。こ
の実験は、リーダーペーパー付6×6版フイルム
(商品名:ネオパンSS、12枚撮り)を用い室温17
℃の条件下に行われたものであるが、その結果に
よると、単なる円柱ローラを用いた場合、折線d
で示されるように彎曲量は、0.3mmにも及ぶが第
6図のようなローラを用いてその材質、形状を変
えて測定した結果、折線a,b,cで示されるよ
うに最大0.1mm、最小0の彎曲量で、平均してみ
ると略0.048mmとなり、フイルム平面性の保持効
果が確認できた。
フイルムの平面性についての実験結果を示す。こ
の実験は、リーダーペーパー付6×6版フイルム
(商品名:ネオパンSS、12枚撮り)を用い室温17
℃の条件下に行われたものであるが、その結果に
よると、単なる円柱ローラを用いた場合、折線d
で示されるように彎曲量は、0.3mmにも及ぶが第
6図のようなローラを用いてその材質、形状を変
えて測定した結果、折線a,b,cで示されるよ
うに最大0.1mm、最小0の彎曲量で、平均してみ
ると略0.048mmとなり、フイルム平面性の保持効
果が確認できた。
第1図は、樽型ローラのフイルム面への押圧力
を可変できるように構成したフイルム平面保持装
置の実施例を示す。
を可変できるように構成したフイルム平面保持装
置の実施例を示す。
前記実施例に相応する構成部材は同一符号を用
いることとする(以下同じ)。
いることとする(以下同じ)。
樽型ローラ1は剛体又は弾性体でできておりロ
ーラの軸2はカメラの基板10に対しばね12を
介し弾性支持される保持板8に回動自在に軸承さ
れている。
ーラの軸2はカメラの基板10に対しばね12を
介し弾性支持される保持板8に回動自在に軸承さ
れている。
保持板8は、ガイド軸9に案内されて上下動可
能となつており、その上下動範囲はガイド軸9の
上部ストツパーおよび軸11上面で規制される。
能となつており、その上下動範囲はガイド軸9の
上部ストツパーおよび軸11上面で規制される。
この実施例は、圧板5に対向する向き即ちカメ
ラの背後向きにローラを付勢する如く、ローラの
軸をカメラ本体に対しばね12を介し弾性支持し
ている。フイルムの彎曲の度合に応じてフイルム
の両端部がローラ1の両端に近い傾斜曲面部
1′,1′を押圧すると、ローラ1、軸2及び保持
板8は、共にばね12の拡圧力に抗してカメラの
前方向きに変位するので、フイルムの応力分布を
均一化させ、圧板をアパーチユアに押しつけた際
の膨出量をごく僅かに押さえ、ローラの軸がカメ
ラボデイに剛体的に支持される構造のものより平
面性を保持する効果は大きい。
ラの背後向きにローラを付勢する如く、ローラの
軸をカメラ本体に対しばね12を介し弾性支持し
ている。フイルムの彎曲の度合に応じてフイルム
の両端部がローラ1の両端に近い傾斜曲面部
1′,1′を押圧すると、ローラ1、軸2及び保持
板8は、共にばね12の拡圧力に抗してカメラの
前方向きに変位するので、フイルムの応力分布を
均一化させ、圧板をアパーチユアに押しつけた際
の膨出量をごく僅かに押さえ、ローラの軸がカメ
ラボデイに剛体的に支持される構造のものより平
面性を保持する効果は大きい。
尚第1図における実施例において第6図に示す
ローラ13を用いると彎曲の修正においてより一
層効果的である。
ローラ13を用いると彎曲の修正においてより一
層効果的である。
第2図は、第1図の樽型ローラ1を3分割しこ
れをフイルムの幅方向に軸をとるように一連に並
設し、夫々弾性支持構造とした独立の軸承部材で
軸支した他の実施例である。即ち、各ローラは、
その中間位置において保持板17の軸承部で軸支
され、保持板17を一体的に固着した揺動板18
は、カメラの基板10に対しばね12を介して、
弾性支持されている。第1図の実施例と相違する
点は、3分割されたローラ20,21,20に対
する押圧力を夫々独立して可変的に付与してなる
点である。
れをフイルムの幅方向に軸をとるように一連に並
設し、夫々弾性支持構造とした独立の軸承部材で
軸支した他の実施例である。即ち、各ローラは、
その中間位置において保持板17の軸承部で軸支
され、保持板17を一体的に固着した揺動板18
は、カメラの基板10に対しばね12を介して、
弾性支持されている。第1図の実施例と相違する
点は、3分割されたローラ20,21,20に対
する押圧力を夫々独立して可変的に付与してなる
点である。
本実施例においては、ばね19の抗圧力をばね
12よりも大きくしておくとフイルムによつて押
圧されても中央部はあまり変位しないので前記第
6図の実施例と同様の効果が得られる。
12よりも大きくしておくとフイルムによつて押
圧されても中央部はあまり変位しないので前記第
6図の実施例と同様の効果が得られる。
また中央部ローラ21の中央凹部21aにはフ
イルムの応力を均一化させる膨出作用が生じ、ア
パーチユア中央のフイルム面は圧板側に引かれ、
より優れた平面保持に寄与する。
イルムの応力を均一化させる膨出作用が生じ、ア
パーチユア中央のフイルム面は圧板側に引かれ、
より優れた平面保持に寄与する。
この実施例において、ローラを更に多数に分割
したり、ローラ自体を弾性材料で構成してもよ
い。
したり、ローラ自体を弾性材料で構成してもよ
い。
第3図に更に他の実施例を示す。2つのローラ
22,22が保持部材23で支持されるローラの
軸25の軸方向に摺動可能であつて相互に離反す
る向きにばね24で付勢されているので、彎曲し
たフイルムによつて圧力が加わると、その彎曲の
度合に応じ、ローラ22は、相互に近接する向き
に移動しフイルムの平面性を保持するよう作用す
る。
22,22が保持部材23で支持されるローラの
軸25の軸方向に摺動可能であつて相互に離反す
る向きにばね24で付勢されているので、彎曲し
たフイルムによつて圧力が加わると、その彎曲の
度合に応じ、ローラ22は、相互に近接する向き
に移動しフイルムの平面性を保持するよう作用す
る。
第4図は、本考案の他の実施例を示す。第10
図実施例とは、ローラ22,22間を軟質弾性部
材をもつて連接した点で相違するが、この場合ロ
ーラに圧力が加わるとローラの軸心が保持部材を
中心に揺動するので、前述の実施例と同効を奏す
る。
図実施例とは、ローラ22,22間を軟質弾性部
材をもつて連接した点で相違するが、この場合ロ
ーラに圧力が加わるとローラの軸心が保持部材を
中心に揺動するので、前述の実施例と同効を奏す
る。
第5図は、更に他の実施例であり、二つに分割
したローラ27,27′をフイルムの幅方向に直
列に並べて夫々のローラ27,27′の軸28,
28′を軸31,31′を中心に揺動する軸承部材
29,29′で支持し、両ローラ27,27′が互
いに接近する向きにばね30,30′付勢したも
のである。軸承部材29,29′の揺動範囲は、
中央のストツパ29と他のストツパ33,33′
で規制される。
したローラ27,27′をフイルムの幅方向に直
列に並べて夫々のローラ27,27′の軸28,
28′を軸31,31′を中心に揺動する軸承部材
29,29′で支持し、両ローラ27,27′が互
いに接近する向きにばね30,30′付勢したも
のである。軸承部材29,29′の揺動範囲は、
中央のストツパ29と他のストツパ33,33′
で規制される。
この実施例は、彎曲したフイルムがロール上に
緊張されると、ローラ27,27′の外端部に押
圧力が加わるためローラ27,27′はばね3
0,30′の付勢力に抗して離反する方向に揺動
する結果フイルムの中央部は強く展張されるの
で、フイルムは極めて高い平面度でアパーチユア
面に保持される。
緊張されると、ローラ27,27′の外端部に押
圧力が加わるためローラ27,27′はばね3
0,30′の付勢力に抗して離反する方向に揺動
する結果フイルムの中央部は強く展張されるの
で、フイルムは極めて高い平面度でアパーチユア
面に保持される。
[本考案の効果]
以上、詳述した夫々の実施例にあつては、フイ
ルム輸動路がいわゆる平面直圧式、トンネル圧板
式のいずれの方式においても適用可能である。又
ローラはフイルムの乳剤面に直接圧接するため摺
傷等の発生なきよう配慮する必要があるが、フイ
ルム輸動中、圧板の押圧力を解除するような構成
にすれば、ローラの平面性をさほど問題にしなく
てもよいことは勿論である。
ルム輸動路がいわゆる平面直圧式、トンネル圧板
式のいずれの方式においても適用可能である。又
ローラはフイルムの乳剤面に直接圧接するため摺
傷等の発生なきよう配慮する必要があるが、フイ
ルム輸動中、圧板の押圧力を解除するような構成
にすれば、ローラの平面性をさほど問題にしなく
てもよいことは勿論である。
以上詳述したところからすでに明らかなよう
に、本考案によれば、フイルム輸動路域にあるア
パーチユアの両側又は片側の近傍にあつてフイル
ムがアパーチユアを横切つて緊張された状態にお
いてフイルム横断面が圧板側に向つて膨出する弧
状を呈するようにフイルムに接するローラ部分が
弾性的に変位する(軸又は軸承部材が変位する場
合を含む)如き構造にしたから、どのような種類
又は状態のフイルムを使用した場合であつても、
その潜在的な彎曲性癖に対応した彎曲修正を行な
い、極く自然な緊張状態でアパーチユア部分のフ
イルムを背後から加圧する結果、圧板に対してフ
イルムを密着することを得、優れた平面性を発揮
させ得るのである。
に、本考案によれば、フイルム輸動路域にあるア
パーチユアの両側又は片側の近傍にあつてフイル
ムがアパーチユアを横切つて緊張された状態にお
いてフイルム横断面が圧板側に向つて膨出する弧
状を呈するようにフイルムに接するローラ部分が
弾性的に変位する(軸又は軸承部材が変位する場
合を含む)如き構造にしたから、どのような種類
又は状態のフイルムを使用した場合であつても、
その潜在的な彎曲性癖に対応した彎曲修正を行な
い、極く自然な緊張状態でアパーチユア部分のフ
イルムを背後から加圧する結果、圧板に対してフ
イルムを密着することを得、優れた平面性を発揮
させ得るのである。
加えて、本考案のローラ又は軸承部材は構造が
簡単で大量生産に適し僅かに改造するのみで既存
のカメラにも取付けてフイルムに優れた平面保持
を与え、近時の高解像力のレンズ性能の真価をい
かんなく発揮し得て、実用上得られる効果は多大
である。
簡単で大量生産に適し僅かに改造するのみで既存
のカメラにも取付けてフイルムに優れた平面保持
を与え、近時の高解像力のレンズ性能の真価をい
かんなく発揮し得て、実用上得られる効果は多大
である。
図面は、本考案の実施例を示し、第1図は、本
考案の一実施例、第2図乃至第5図は本考案の他
の実施例、第6図は円柱ローラの実施例、第7図
及び第8図は、そのローラを用いた装置説明図、
第9図は、第6図円柱ローラと従来の円柱体ロー
ラとを比較したフイルム彎曲特性図、第10図は
樽型ローラの斜視図、第11図及び第12図は樽
型ローラを用いた装置説明図である。 1……フイルム送転ローラ、2……ローラの
軸、4……アパーチユア、5……圧板、6……撮
影レンズ、7……フイルム、8……保持板、9…
…ガイド軸、10……基板、12……ばね、13
……円柱体、14……空胴、15……長溝、17
……保持板、18……揺動板、19……ばね、2
0〜22……ローラ、23……保持部材、24…
…ばね、25……ローラの軸、26……軟質弾性
部材、27,27′……ローラ、28,28′……
ローラの軸、29,29′……軸承部材、30,
30′……ばね、31,31′……軸、32……ス
トツパー、33,33′……ストツパ。
考案の一実施例、第2図乃至第5図は本考案の他
の実施例、第6図は円柱ローラの実施例、第7図
及び第8図は、そのローラを用いた装置説明図、
第9図は、第6図円柱ローラと従来の円柱体ロー
ラとを比較したフイルム彎曲特性図、第10図は
樽型ローラの斜視図、第11図及び第12図は樽
型ローラを用いた装置説明図である。 1……フイルム送転ローラ、2……ローラの
軸、4……アパーチユア、5……圧板、6……撮
影レンズ、7……フイルム、8……保持板、9…
…ガイド軸、10……基板、12……ばね、13
……円柱体、14……空胴、15……長溝、17
……保持板、18……揺動板、19……ばね、2
0〜22……ローラ、23……保持部材、24…
…ばね、25……ローラの軸、26……軟質弾性
部材、27,27′……ローラ、28,28′……
ローラの軸、29,29′……軸承部材、30,
30′……ばね、31,31′……軸、32……ス
トツパー、33,33′……ストツパ。
Claims (1)
- フイルム輸動路域にあるアパーチユアの両側又
は片側の近傍にあつてフイルムの乳剤塗布面側に
位置し、フイルムがアパーチユアを横切つて緊張
された状態においてフイルム乳剤塗布面側に接
し、この接する部分がフイルムの乳剤塗布面側が
内彎する方向に変位するフイルム送転ローラと、
この送転ローラの軸と、前記送転ローラの軸心が
フイルム輸動方向に直交しアパーチユア面の延長
線上よりレンズ側に位置するように配設された前
記送転ローラの軸承部材と、撮影時にフイルムを
アパーチユアに押圧する圧板とを備えたカメラに
おけるフイルム平面保持装置において、フイルム
の彎曲量の度合によつてフイルムとの接触面の位
置が変化するように前記フイルム送転ローラをフ
イルムに対向して弾持させ前記送転ローラのフイ
ルムに接する部分がフイルムの乳剤塗布面側が内
彎する方向に変位することでフイルムの応力分布
を均一化させ、前記圧板でフイルムを押圧するこ
とによりフイルムがアパーチユア面に対し平面に
なるようにしたことを特徴とするカメラにおける
フイルム平面保持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17256985U JPS6246185Y2 (ja) | 1985-11-08 | 1985-11-08 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17256985U JPS6246185Y2 (ja) | 1985-11-08 | 1985-11-08 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61109431U JPS61109431U (ja) | 1986-07-11 |
JPS6246185Y2 true JPS6246185Y2 (ja) | 1987-12-11 |
Family
ID=30730231
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17256985U Expired JPS6246185Y2 (ja) | 1985-11-08 | 1985-11-08 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6246185Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2755261B2 (ja) * | 1988-04-08 | 1998-05-20 | 株式会社ニコン | カメラのフィルム押え装置 |
-
1985
- 1985-11-08 JP JP17256985U patent/JPS6246185Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61109431U (ja) | 1986-07-11 |
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