JPS6246180B2 - - Google Patents

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JPS6246180B2
JPS6246180B2 JP54108159A JP10815979A JPS6246180B2 JP S6246180 B2 JPS6246180 B2 JP S6246180B2 JP 54108159 A JP54108159 A JP 54108159A JP 10815979 A JP10815979 A JP 10815979A JP S6246180 B2 JPS6246180 B2 JP S6246180B2
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distance
ultrasonic
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time
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JP54108159A
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JPS5634337A (en
Inventor
Kazuyoshi Saito
Taketoshi Iida
Toshio Shirasaka
Yasuhiko Takemura
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Toshiba Corp
Original Assignee
Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tokyo Shibaura Electric Co Ltd filed Critical Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Publication of JPS6246180B2 publication Critical patent/JPS6246180B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、被検体内からの超音波エコー信号を
記憶装置を備え、繰り返しパルス毎に送・受波す
る超音波ビームの焦点を遠・近距離用に設定し、
得られるエコー情報を前記記憶装置に記憶後所定
タイミングにおいて読出すことにより被検体内部
走査部位の方位分解能の向上をはかつた電子走査
型超音波診断装置に関するものである。
近年、超音波診断装置で超音波の反射を利用し
て被検体の内部状況を観察する診断方法が医学的
に確立されている。
この種の装置は、複数の超音波振動子を配列し
た探触子を用い、この複数の振動子のうちいくつ
かを付勢して超音波パルスを被検体中に送波し、
この送波された超音波による被検体内の音響イン
ピーダンスの異なる部位(境界部)からの超音波
エコーを前記超音波振動子によつて受波する操作
を順次操り返し、同時に受波信号を増幅、輝度変
調することにより被検体内部の超音波反響断層像
を表示部に表示するものである。このように複数
の超音波振動子を電子的に順次切換付勢すること
による超音波ビームの走査方法に、リニア方式と
セクタ方式がある。前者は主に腹部の診断に採用
され、振動子列方向に略直交して送波される超音
波ビームを平行移動させる方式であり、後者は主
に循環器系の診断に採用され、超音波ビームを扇
状に走査する方式である。
次に解像度の良い画像を得るためには、送・受
波する超音波ビームを極力細くする必要があり、
そのために従来電子集束法が広く用いられてい
る。この電子集束については、第1図を用いて説
明する。
第1図において、任意の繰り返しパルス時に8
個の振動子群1(1a〜1h)を同時に駆動する
ことにより送・受波される超音波ビームパターン
外形2を実線によつて示し、また、この超音波ビ
ームの仮想中心軸3を一点鎖線で示し更に送・受
波される超音波ビームの焦点を4で示してある。
この図において理解されるように、焦点4近傍
においては超音波ビームが絞られて細くなつてい
るため方位分解能は良くなるが、この4点から離
れるのに従い超音波ビームが広がるため方位分解
能は劣化する。このように超音波ビームの特徴的
現象による方位分解能の劣化問題を解決するため
に従来次のような補正手段が行なわれている。
第一の方法として、第2図に示すような可変口
径方法がある。例えば、第2図において8個(1
a〜1h)の振動子群1を同時駆動することによ
り超音波ビーム5(一点鎖線)を送波し次に被検
体内部からの超音波エコー受波時において、被検
体内部走査領囲の振動子群1から離れた遠距離部
6からの超音波エコーを送波時と同一の振動子群
1によつて受波し、その時の最少ビーム幅となる
深度(深さ方向の位置)に振動子群1の各振動子
(1a〜1h)の遅延量を制御するものである。
振動子群1に近い近距離部7からの超音波エコ
ーは、前記遠距離部6の受波時使用の振動子群1
よりも駆動振動子数の少ない振動子群8(1c〜
1f)によつて受波され、その時の最小ビーム幅
となる深度8Fは前記遠距離時の5Fより振動子群
1により近づいた点になるよう各振動子の遅延量
を制御するものである。この時の受波超音波ビー
ムパターン9を実線で示してある。このような可
変口径方法を採用すれば、近距離部7を超音波ビ
ーム9で走査し、遠距離部6を超音波ビーム5で
走査することとなり、総合的に超音波ビーム5,
9の合成された超音波ビームとなる。すなわち、
仮想中心軸3に沿つた広い範囲に渡つて細いビー
ムによつて走査することとなるため方位分解能の
良い画像を得られるものである。
第二の可変焦点法について第3図によつて説明
する。これは、例えば8個の振動子(1a〜1
h)からなる振動子群1から仮想中心軸3上の点
12に焦点を結ぶように遠音波ビームを送波した
後、被検体内部の振動子群1から遠く離れた遠距
離部16からの超音波エコーを前記送波時と同一
の振動子群1を用いて、点12となるように各振
動子の遅延量を制御して受波するものであり、仮
想的に超音波ビームパターン14(一点鎖線)の
ように受波したこととなる。また、近距離部17
からの超音波エコーを前記送波時と同一の振動子
群1を用いて、焦点12より振動子群1に近づい
た位置13に焦点を有するように各振動子の遅延
量を制御された状態で受波されるものであり、こ
の時の受波ビームパターン15(実線)となる。
これら焦点の移動は、前記超音波ビーム14,1
5が交差する時期に各振動子(1a〜1h)に接
続された遅延線のタツプを選択切換ることによつ
て行なわれる。
このように受波時に遠距離、近距離それぞれ異
なる焦点を有するように振動子群1,8の遅延量
を制御することにより、仮想中心軸3に沿つた広
い範囲に渡つて細い超音波ビームで走査すること
となり、方位分解能を広い領域に渡り改善できる
ものである。
更に、近距離からの超音波エコーの受波時に前
述の可変口径方法を組合せ、近距離超音波エコー
の受波における同時駆動振動子数を減少すること
も考えられる。
第3の方法として、繰り返しパルス毎に同時駆
動する振動子数を変えるとともに、焦点も変化さ
せる方法を第4図によつて説明する。
最初の繰り返しパルスにおいて、例えば(1a
〜1l)12個からなる振動子群18によつて超音
波ビームを送受波し、その時の焦点を振動子群1
8の仮想中心軸19上の点20とし、第二の繰り
返しパルスにおいて、前記振動子群18より少な
い振動子数(1d〜1k)8個からなる振動子群
21によつて超音波ビームを送受波し、その時の
焦点を振動子群21の仮想中心軸22上の前記焦
点20より振動子列により近い点23とし、前記
点20を遠距離用、点23を近距離用焦点と複数
の焦点を有するように超音波ビームを送波する。
以後(1c〜1n)12個からなり遠距離焦点を有
する振動子群24、(1F〜1m)8個からなり
近距離焦点を有する振動子群25により各々順次
走査する。このような走査によつて、遠距離、近
距離とも方位分解能が向上した超音波断層像が得
られる。また、この場合、同時駆動振動子数が大
のとき遠距離の感度を下げて近距離のエコーが最
適な大きさで得られ、同時駆動振動子数が小のと
き近距離の感度を下げて遠距離のエコーが最適な
大きさで得られるようにする。
第4の方法として、写真合成方法があり、第5
図によつて説明する。
第5図において、第一の走査を振動子群(1a
〜1h)1を用いて、その時の焦点26が近距離
走査部30内に位置するように超音波ビーム28
(実線)を送受波し、この走査の場合、増幅器
(図示せず)の利得制御部または表示部(図示せ
ず)の輝度調節部(図示せず)を制御することに
より振動子群1に近い部分(近距離走査部)30
のみを表示し、振動子群1から遠い部分(遠距離
走査部)31を表示しないようにする。
次の走査を振動子群(1a〜1h)1を用い
て、その時の焦点27が遠距離部31内に位置す
るよう超音波ビーム29(一点鎖線)を送受波
し、この走査では、増幅器の利得制御部、または
表示部の輝度調節器(図示せず)を制御すること
により遠距離走査部31のみを表示し近距離走査
部30は表示しないようにする。これら2回の走
査と表示部(図示せず)に取り付けられたカメラ
のシヤツターとを同期させ、各走査に応じてシヤ
ツターを開くようにし、2回の走査により1枚の
合成写真を得るようにする。この得られる超音波
合成像は遠、近距離とも方位分解能が改善された
ものとなる。しかし、前述の4方法には次のよう
な欠点がある。
第一の可変口径方法は、受波時にのみ行なえる
ものであつて、送波時には行なうことができな
い。したがつて、送波時の超音波ビームは何らビ
ーム幅を絞る手段が構じられないため、いかに受
波時細いビームが得られても、送受総合でのビー
ムが大幅に細くなることは期待できない。
また、受波時の口径変化のために、受波時駆動
振動子数の切換を増幅器の前段階で行なうため、
切換時のスイツチングノイズが増幅され、表示さ
れる超音波像にノイズが表示されるという欠点も
ある。
第二の可変焦点法も、第一の可変口径方法同様
に受波時のみ行なうものであり、送波時の超音波
ビームは何らビーム幅を絞る手段が講じられない
ため、前述のように送受の超音波ビームの相乗効
果により送受総合でのビームパターンが大幅に細
くはならず、期待する程の分解能の向上は得られ
ない。また、前述同様遅延線タツプの切換ノイズ
が表示断層像上に現出する欠点がある。
第三の繰り返しパルスごとに同時駆動振動子数
を変えるとともに焦点を移動する方法について
も、各パルス毎の同時駆動振動子群による超音波
走査毎に焦点を変えるために、例えば近距離部の
画像に注目すると高分解能の走査線は走査線1本
置きに現出されることとなり、見掛け上走査線密
度が1/2に減少することとなる。遠距離部につ
いて同様のことが言える。また、近距離部と遠距
離部との境界部が不連続となる欠点もある。
第四の写真合成による方法は、得られる像があ
くまでも静止画像であるため、診断上非常に有効
な実時間表示の要望に答えるものではない。
以上のように従来の4方法にはそれぞれ欠点が
あり、本発明はこれら欠点を解決し、仮想中心軸
上全体に沿つて、細い超音波ビームを送受するこ
とにより高い方位分解能を得るとともに可変口
径、移動焦点法におけるスイツチ切換時のノイズ
の問題を減少し、しかも実時間表示のできる電子
走査方式の超音波診断装置を提供することを目的
とするものである。
以下、図面を参照して本発明の一実施例につい
て説明する。
本実施例では、異なる焦点を2ケとした時の可
変焦点法と可変口径法を組み合わせたものを受信
のみではなく、送受信で行う場合について説明す
る。
第6図において、制御部100によつて作られ
た繰り返しパルスに対応して、発振器101から
励振されたトリガパルスは遅延線群(遅延線タツ
プ切換回路も含む)102を経て、パルサー群1
03を駆動する。このパルサー群103から出力
される励振された高電圧パルスは、プローブ10
4に含まる振動子を励振し、超音波パルスを送信
する。この超音波パルスは被検体内を伝搬し、体
内の音響インピーダンスの異なる境界面より反射
され、この反射パルスつまり送信パルスは再度プ
ローブ104に含まれる振動子により受信され、
遅延線群105(遅延線タツプ切換回路も含む)
に入力される。
この遅延線群105において所定量の遅延時間
を与えられた受信信号は増幅、検波部106によ
り増幅、検波される。その時、利得制御部107
によつて、体内の深い所からのエコーと近い所か
らのエコーの利得を調節する。前記増幅、検波部
106を介した受信信号は、図示されないAD変
換器でAD変換された後メモリ部108に一度情
報を蓄積した後、Bモード用輝度変調部109
で、輝度変調された後、表示部110に送られ画
像として表示されるか、メモリ部108を介さず
直接前記Bモード用輝度変調部109を介して表
示部110に送られる。増幅、検波された後の受
信信号を、メモリ部を介してから表示するかメモ
リを介さず直接表示するかは、SW1,SW2に
よつて行われ、これは制御部100によつて制御
される。
Bモード表示の時は、前記Bモード用輝度変調
部109の他に距離方向掃引波発生部111ビー
ム位置指示用信号発生部112によつて、必要信
号が表示部110に送られ、Bモード表示され
る。
また、前記制御部100は、発振器101、遅
延線群102、105、パルサー群103、増
幅・検波部106、利得制御部107、距離方向
掃引波発生部111、ビーム位置指示用信号発生
部112をも制御する。
次に上記実施例の動作について説明する。
第7図aは繰り返しパルスで、パルスが励起さ
れた時に超音波パルスが振動子より発射されるも
のとする。
前記制御部100によつて作られる前記繰り返
しパルスは以下の形をしている。
繰り返しパルスRP1のt0時間の後にRP1′のパ
ルスを励起する。そしてRP1′のt1時間の後にRP
2のパルスを励起し、これを順々に繰り返す。つ
まり、繰り返しパルスはt0+t1時間内に2つの繰
り返しパルスを励起し、超音波パルスはt0、t1
間ごとに発射されるのである。その時の受信され
た超音波エコーの様子を第7図bに示す。RP1
の時に発射される超音波は第8図中の振動子群1
に含まれる口径a1の振動子群(1c〜1jまでの
8個の振動子)によつて励振される。その時、前
記遅延線群102によつて、送信時に深さ方向距
離γΝの点113Fに音響的焦点が形成されるよ
うに電子集束法を行い、受信時にも、前記遅延線
群105によつて、送信時と同様に距離γΝの点
に音響的焦点が形成されるように電子集束法を行
う。その時の送受総合の超音波ビームを第8図中
113(実線)で示す。
RP1′の時に発射される超音波は、口径a2の振
動子群(1a〜1lの12個の振動子)によつて励
振される。そして、送受信時の焦点は深さ方向距
離γF(γF>γN)に置かれる。その時の送受総
合の超音波ビームを第8図中114(一点鎖線)
に示す。
超音波ビーム113と114の交点を距離の位
置とすると、第7図中aのt0はt0=γ/c
(c:超音波の体内速度)であり測定したい体内
距離をγとするとt1=γ/cとなる。したが
つて、t0の時間には、方位分解能の良い近距離エ
コー情報が得られ、t1の時間には、方位分解能の
良い遠距離エコー情報が得られることになる。
次にメモリ部108の動作を説明する。
t0期間の近距離エコー情報はメモリ部108に
一度記録される。この様子を第7図c,d,eに
示す。cはSW1の開閉を制御する信号、dは
SW2の開閉を制御する信号、eはSW3の開閉
を制御する信号で、Highレベルの時にスイツチ
が閉じ、Lowレベルの時にスイツチが開くものと
する。従つて、t0期間にメモリ部108に記録さ
れた近距離エコー情報は、t1期間の前半、t0期間
に読み出され、t1期間の後半(t1−t0)期間はメモ
リ108を介さない情報が表示部110へ送られ
る。
次にBモード表示する時の前記距離方向掃引波
発生部111と前記ビーム位置指示用信号発生部
の動作を第7図f,gで説明する。
第7図fは距離方向掃引波信号のタイムチヤー
トであり、gはビーム位置指示用信号のタイムチ
ヤートである。ここでは、リニア式電子走査型に
ついて説明するものである。f,gからわかるよ
うにBモード表示時の1つの走査線はt0+t1期間
に1本形成される。セクタ式電子走査型の場合も
同様に必要信号により、t0+t1期間に1走査線を
形成するようにする。
また第7図hは前記利得制御部107により前
記増幅部106の増幅度の時間的変化を制御する
信号のタイムチヤートで、繰り返しパルスt1期間
のメモリ108からの情報とメモリを介さない情
報の境界点のエコー感度を一致させるための信号
である。
以上の動作により、表示部110の画像は第9
図の如く、メモリ108を介した情報(斜線部)
とメモリを介さない情報の合成画像となる。ここ
で、aはリニア式電子走査型の例で、bはセクタ
式走査型の例である。
次に本実施例の効果を説明すると、本発明によ
ると表示部110に表示される断層像を形成るた
めの超音波ビームは第7図で示したSW1,SW
2,SW3のスイツチング動作により繰り返しパ
ルスのt1期間のものであり、第8図の送受総合の
超音波ビーム113の距離間のものと、超音波ビ
ーム114の距離(γ−γ)間のものの合成
された超音波ビーム(第8図中実線で示された超
音波ビーム)となる。これは近距離、遠距離とも
に方位分解能の良い超音波ビームの合成で仮想軸
115に沿つて広い範囲に渡つて方位分解能が良
いものとなる。例えば、第8図において送信時に
口径a2でγFの位置に焦点を置き、受信時には、
口径a1でγNの位置に焦点口径a2でγFの位置に焦
点というように可変口径法と可変焦点法を組み合
せると、送受総合の超音波ビームは第8図中11
6の如くなる。図から明白なように本発明による
超音波ビームは、送受総合では、前記可変口径、
可変焦点法に比較してはるかに細く、よつて方位
分解能も著しく改善するものである。
また、スイツチング動作は増幅後に行われるの
で、スイツグノイズの画像に及ぼす影響は非常に
少なく、従来の可変焦点法、可変口径法に見られ
るスイツチング時のノイズが表示画像上に影響を
及ぼすことがない。
また、近年のメモリICの発展により、第9図
に示された画像においてメモリによる画像と実時
間の画像との間に画質の差はないものと考えられ
る。
また、例えば、γ=7cm、γ=15cm、とす
ると、t0=91.5μsec、t1=196μsec(超音波の体
内速度を1530m/secとする)となる。この94.5
μsec期間の情報がメモリ内に入力され、出力さ
れる時に次の実時間情報につながるのであるか
ら、時間遅れは91.5〜183.0μsecとなり、近年の
超音波診断における実時間と称している時間誤差
がτ=15cmの時は最高196μsecであることを考
えると、本発明における時間遅れは無視できるほ
ど小さい値であり本発明による方法は十分実時間
であると言える。特に腹部診断では、十分無視で
きる時間遅れと考えられる。また、本発明による
と、第4図で示した移動焦点方法のように走査線
の長さが減少するという欠点もない。
本発明の表示方法は、メモリ108を介した情
報と、メモリを介さない実時間の情報の2つの組
合せであるが、第10図に示すように、実時間表
示の部分もメモリ108に一旦記憶した後、SW
2の切換操作により交互に表示部110へ出力す
る方法も考えられる。
また、本発明は、異なる2つの焦点を設定した
ものであるが、焦点は1つに固定し、異なる2つ
の振動子数を設定しても良い。その際、近距離情
報は少ない振動子数によつて得られ、遠距離情報
は多い振動子数によつて得られるようにする。
また、本発明の第2の実施例として、第7図に
示す繰り返しパルスaのパルス間隔t0をt0=γ
/cに限定するものではなく、t0≧μ/cで
あれば良いのであつて、t0=t1でも良い。t0=t1
とき、第7図に相当するタイムチヤートを第11
図に示す。
また、本発明の第2の実施例は、2つの繰り返
しパルスで、1本の走査線を構成し、始めの繰り
返しパルスでは、近距離に焦点を置き、次の繰り
返しパルスでは、遠距離に焦点を置いているが、
その逆で、最初遠距離に焦点を置き、次に近距離
に焦点を置くようにしても構わない。その時の第
7図に相当するタイムチヤートを第12図に示
す。第11図、第12図のa′〜h′,a″〜h″は全て
第7図のa〜hに対応するのである。
また、以上の本発明の第1の実施例、第2の実
施例、第3の実施例では2つの繰り返しパルスで
1つの走査線を構成するものであるが、3つ以上
の繰り返しパルスで1つの走査線を構成しても構
わない。
次に本発明の第4の実施例を第14図によつて
説明する。動作は第1の実施例の場合とほぼ同じ
であるが、メモリが2個であるので、SW1〜
SW5のスイツチング動作を第15図に示す。a
は繰り返しパルスでRP1,RP3,RP5……の
ときは、第8図中の振動子列1に含まれる口径a
の振動子によつて励振される。その時、送信・受
信時ともに距離γNの点に焦点を置く。繰り返し
パルスRP2,RP4,RP6……のときは、第8
図中の口径a2の振動子によつて励振され、送信・
受信時ともに距離の点に焦点を置く。その時の送
受総合の超音波ビームを113,114に示す。
次に2ケのメモリの使い方をSW1〜SW5の
開閉動作を第15図によつて説明する。タイムチ
ヤートcは第14図のSW1のc′は第14図のSW
2のdは第14図のSW3のd′は第14図のSW4
のeは第14図のSW5の開閉のための制御信号
を示したもので、Highレベルの時にスイツチが
閉じ、Lowレベルの時にスイツチが開くものとす
る。また、fは距離方向掃引波信号のタイムチヤ
ートであり、gはビーム位置指示用信号のタイム
チヤートである。f,gはリニア式の信号である
が、セクタ式の場合も必要信号により、ビーム位
置が表示器に表示される。
RP2の時、焦点はγN(遠距離)にあるので方
位分解能の良い遠距離情報が得られる。その遠距
離情報はSW5を閉じることによつて(第15図
中g)実時間表示されるとともにSW2を閉じる
ことによつて(第15図中d)メモリ2,117
に情報が記録される。その時の近距離情報は、
RP1のときにメモリ108に記録された近距離
情報を取り出す(第15図中c,e)ことによつ
て、表示部110上において画像合成が行われ
る。
次の繰り返しパルスRP3のときは、近距離情
報を実時間表示するとともにメモリ108に情報
を記録し、遠距離情報はメモリ117に蓄えられ
ていた情報を取り出すことによつて、表示部11
0に画像合成が行われる。
また、第15図hは前記利得制御部107によ
り前記増幅部106の増幅度の時間的変化を制御
する信号のタイムチヤートで画像表示された遠距
離情報と近距離情報の境界線のエコー感度を一致
できる。
以上述べたように本発明は、メモリを介した情
報と実時間、情報の合成であるが、実時間表示の
部分をメモリに書き換えて、そのメモリへの入出
力は瞬時に行うようにしても良い。
また、本発明は異なる2つの焦点を設定したも
のであるが、焦点は1つに固定し、異なる2つの
振動子数を設定しても良い。その際、近距離情報
は少ない振動子数によつて得られ、遠距離情報は
多い振動子数によつて得られるようにする。
また、第4の実施例では、2つのレートパルス
で1ラスターを構成するものであるが、3つ以上
のレートパルスによつて1ラスターを構成しても
構わない。その時のメモリの数の決め方焦点距離
の決め方、焦点の数の決め方、口径を変化させる
方法は本発明の思想により決定されることは言う
までもない。
以上のように本発明によれば、被検体内部を複
数に分割し、その分割領域に適した超音波ビーム
により走査し、少なくとも一分割領域から得られ
た超音波エコー情報をメモリに記憶し、その他の
分割領域からの超音波エコー情報とを交互に表示
部に出力することにより画像合成し広い範囲に渡
つて方位分割能の改善された超音波断層像を表示
するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の電子集束法による点集束の超
音波ビームを模式的に示した図、第2図は従来の
可変口径法による受信時の超音波ビームを模式的
に示した図、第3図は従来の可変集束法による受
信時の超音波ビームを模式的に示した図、第4図
は従来の繰り返しパルスごとに焦点距離を変える
方法を示した図、第5図は従来の写真合成による
方法を説明する図、第6図は本発明の一実施例の
超音波診断装置の概略構成を示すブロツク図、第
7図は第6図に示した超音波診断装置のタイムチ
ヤート図、第8図は本発明の超音波診断装置の原
理を示した図、第9図は本発明の超音波診断装置
による表示方法を示した図、第10図は、本発明
の第二の実施例の超音波診断装置のメモリ部を示
した図、第11図は、本発明の第二の実施例のタ
イムチヤートを示した図、第12図は本発明の第
三の実施例のタイムチヤートを示した図、第13
図は本発明の第四の実施例の超音波診断装置の概
略構成を示したブロツク図、第14図は第13図
に示した超音波診断装置のタイムチヤートを示し
た図である。 100…制御部、101…発振器、102…送
信用遅延線群、103…パルサー群、104…プ
ローブ、105…送信用遅延線群、106…増
幅、検波部、107…利得制御部、108…第一
のメモリ部、109…Bモード用輝度変調部、1
10…表示部、111…距離方向掃引波発生器、
112…ビーム位置指示用信号発生部、117…
第二のメモリ部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 複数の単位振動子を配列してなる超音波プロ
    ーブを用いこれら単位振動子のうち任意個数の振
    動子を順次付勢するための繰り返しパルスを発生
    する回路を備え、被検体の所定方向へ超音波ビー
    ムを送波しそのエコー情報を受波することにより
    超音波像を得るようにした超音波映像装置におい
    て、励振する振動子数を変更することにより行な
    われるビーム口径制御と送受波における振動子の
    遅延量を変更することにより行なわれる焦点制御
    とを、遠距離に焦点を設定するときは大口径とし
    近距離に焦点を設定するときは小口径とし方位方
    向の分解能を均一化する送受波制御手段と、この
    送受波制御手段により得られる遠距離及び近距離
    焦点からの各エコー情報のいずれか或いは両方を
    前記繰り返しパルス毎に記憶する記憶手段と、前
    記繰り返しパルスに同期して遠距離焦点或いは近
    距離焦点からの各エコー情報を前記繰り返しパル
    ス毎に前記記憶手段から読出し、これら各エコー
    情報を合成して表示部に供給する切換手段とを具
    備したたことを特徴とする超音波映像装置。
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