JPH08289891A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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Publication number
JPH08289891A
JPH08289891A JP7098653A JP9865395A JPH08289891A JP H08289891 A JPH08289891 A JP H08289891A JP 7098653 A JP7098653 A JP 7098653A JP 9865395 A JP9865395 A JP 9865395A JP H08289891 A JPH08289891 A JP H08289891A
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JP
Japan
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weighting
ultrasonic
weighting coefficient
storing
wavefront
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Withdrawn
Application number
JP7098653A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Okuno
喜之 奥野
Masahiko Gondo
雅彦 権藤
Atsushi Osawa
篤 大澤
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 サイドローブにより現れる反射体回りの虚像
を回避すると共に、ダイナミックレンジの小さな対象物
では、メインローブをシャープにし分解能を向上させ、
測定対象のダイナミックレシジに対応した良好な画像を
得る。 【構成】 波面メモリ10より波面ローカスに従って波
面データが取り出され、重み付け回路12で観測対象に
適した重み付けが行われる。この結果を加算器17で加
算することにより、ある空間ポイントの反射信号の強度
が求まる。加算されたデータをDSC18で、座標変換
を行い同時に画素間の補間を行い表示器19へ出力す
る。重み付け回路12では、操作装置16により切り換
え制御回路15をコントロールして、重み付け係数メモ
リ13a及び13bをスイッチ14でどちらかに切り換
え、切り換えられた重み付け係数で重み付けを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波を用いて生体断
層像を構築する超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】人体などの生体に超音波を送信し、生体
の組織で反射したエコー信号を受信して、生体内の断層
像を得る超音波診断装置は、非侵襲かつリアルタイムで
生体内部の情報が画像として得られるため、診断医療の
分野において広く用いられ、重要な役割を担ってる。特
に複数の超音波振動素子(以下、素子と記す)をアレイ
状に配列し、これらの素子を順次一定時間と一定間隔で
電子的に高速で切り換えることで断層像を得る、電子走
査型の診断装置が主流となっている。
【0003】この種の診断装置の中に“開口合成法”と
呼ばれる手法を応用したものがあるが、まずこの手法の
原理を説明する。直線状に配列された複数の素子を走査
させて順次超音波パルスを送信し、送信した素子と同じ
素子で反射体からのエコー信号を受信して記録する。
【0004】次に、反射体の超音波像を形成するため
に、反射体にフォーカスを結ぶ処理を行う。すなわち、
各素子と反射体間を超音波が往復するのに要する時間だ
けずれた、時間位置にあるエコー信号同士を加算し、フ
ォーカスを結ぶ位置を時間(距離)方向に順次移動しな
がら行い、超音波走査線を形成する。
【0005】実際の装置においては、各素子からの受信
信号を一旦A/D変換し、画像化領域からのエコー信号
を時系列データとしてすべて1つの合成処理部のメモリ
に格納した後、上述した開口合成法に基づく処理を行
う。そして開口径を素子のピッチ分だけ順次移動しなが
ら、同様の処理を繰り返して行い、画像化領域すべての
超音波走査線を形成していくように構成している。
【0006】これらの超音波診断装置では、生体内組織
での超音波の反射強度の違いにより、臓器の詳細な構造
を知ることができる。超音波診断装置に用いられる複数
の素子は、図5の実線に示すような感度特性を有してお
り、図6に示すような、すなわち、図7における放射ま
たは入射方位θを横軸に、そのときの音圧強度を横軸に
示超音波指向特性を示す(図6のA)。図6のAで示さ
れる実線の指向特性では、30dBのダイナミックレン
ジの反射体の分布までをサイドローブの影響を無くして
観察できる。
【0007】比較的反射強度の大きい組織のみを観察対
象とする場合(例えば、血管壁のみの構造を知る場合)
などは、観察対象のダイナミックレンジが30dBもあ
れば十分であるから、装置のコントラストを上げて、表
示器へ断層像表示させる。
【0008】一方、反射強度の大きい組織から反射強度
の小さい組織までを観察しようとする場合は、ダイナミ
ックレンジを広げてコントラストを下げて断層像を表示
させる必要がある。そのため図6のAで示される指向特
性のままでは、サイドローブが観察対象のダイナミック
レンジ内に含まれてしまい、反射体の回りに虚像が発生
するとになる。
【0009】そこで、この現象を回避するために、図5
の破線で示すような送波または受波に重み付けを行う。
この重み付けを行うとによって、メインローブが広がる
がサイドローブが抑圧された図6のBで示される指向特
性となる。このサイドローブが抑圧された指向特性で観
測することにより、サイドローブの影響で現れる虚像を
回避することができる。
【0010】上記超音波診断装置において、得られた受
信信号は、受信収束点の位置に関係なく、データの全て
を生体断層像の構築に使用している。
【0011】しかし、受信収束点が近距離の場合、グレ
ーティングローブによる虚像が現われる。ここで、グレ
ーティングローブとは、アレイ状振動子の1つのエレメ
ントの示す指向特性(=このエレメントの開口の回折パ
ターン)に、該エレメントがアレイ状に複数並ぶときに
相互の干渉効果によって発生する干渉パターンが乗じら
れておこる指向特性の強弱であり、有限の開口の単なる
回折効果の結果であるサイドローブとは異なるものであ
る。
【0012】このため、近距離では合成に用いる振動子
の数を少なくし(開口を小さく)、遠距離では合成に用
いる振動子の数を大きく(開口を大きく)する開口可変
といわれる技術を用いて、近距離でのグレーティングロ
ーブにより現れる虚像を回避している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例のような、生体内に超音波パルスを送信し、生
体内の組織からの反射波を受信する動作を探触子の全振
動素子で行い、その受信信号の送信から受信までの時間
遅れから決まる走査方向に沿った波面ローカスのデータ
により生体断層像を得る開口合成法に基づく超音波診断
装置においては、観測部位によっては30dBのダイナ
ミックレンジの観察で十分な場合もある。この場合、観
察に支障の無いくらいサイドローブの発生を許容できる
にもかかわらず、上述の重み付けのために、メインロー
ブが太くなってしまい、分解能の悪い画像しか得られな
いといった問題点がある。
【0014】また、上記開口合成法に基づく超音波診断
装置において、合成時の波面ローカスのデータは、近距
離、遠距離にかかわらず同じ重み付けを行っているた
め、近距離では、グレーティングローブによる虚像が現
われるといった問題もある。
【0015】さらに、生体内に遅延回路を通して所定の
超音波ビームを形成した超音波パルスを送信し、これよ
り生体内の組織からの反射波を受信し、受信収束点によ
って決定される遅延時間を与えて、生体断層像を構築す
る超音波診断装置においても同様に、観測部位によって
は、30dBのダイナミックレンジの観察で十分である
という場合もある。この場合、観察に支障の無いくらい
サイドローブの発生を許容できるにもかかわらず、上述
の重み付けのために、メインローブが太くなってしま
い、分解能の悪い画像しか得られないといった問題点が
ある。
【0016】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、サイドローブにより現れる反射体回りの虚像を
回避すると共に、ダイナミックレンジの小さな対象物で
は、メインローブをシャープにし分解能を向上させ、測
定対象のダイナミックレシジに対応した良好な画像を得
ることのできる超音波診断装置を提供することを目的と
している。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の超音波診断装置
は、アレイ状に配列された複数の超音波振動素子からな
る振動素子群と、前記振動素子群から超音波の送受信に
係わる前記超音波振動素子を複数個順次選択して操作す
る選択手段と、選択された前記超音波振動素子からの受
波信号の波形情報を各々の前記超音波振動素子に対応さ
せて格納する波形記憶手段と、前記超音波振動素子から
の受波信号を整相合成して、所定の空間位置に焦点を結
ばせるために、前記複数の超音波振動素子からの受波信
号にそれぞれ与えるべき遅延時間に対応する前記波形記
憶手段についての読み出しアドレス集合である波面軌跡
を格納する波面軌跡格納手段と、前記振動素子群の走査
方向についての重み付け係数を複数種類格納する重み付
け係数格納手段と、前記重み付け係数格納手段の重み付
け係数を選択する重み付け係数選択手段と、前記波形記
憶手段から前記波面軌跡に基づいて読み出された波形情
報を、前記重み付け係数選択手段で選択された重み付け
係数に基づいて重み付けする重み付け手段と、前記重み
付け手段の出力信号を合成して超音波断層信号を生成す
る合成処理手段とを備えて構成される。
【0018】
【作 用】本発明の超音波診断装置では、前記重み付け
手段が前記波形記憶手段から前記波面軌跡に基づいて読
み出された波形情報を、前記重み付け係数選択手段で選
択された重み付け係数に基づいて重み付けすることで、
サイドローブにより現れる反射体回りの虚像を回避する
と共に、ダイナミックレンジの小さな対象物では、メイ
ンローブをシャープにし分解能を向上させ、測定対象の
ダイナミックレシジに対応した良好な画像を得ることを
可能とする。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて述べる。
【0020】図1は本発明の第1実施例に係る超音波診
断装置の構成を示すブロック図である。
【0021】(構成)本実施例の超音波診断装置は、図
1に示すように、観察対象である図示しない反射体に超
音波パルス1を照射しエコーを検出するn個の超音波素
子T1〜Tnからなるリニア型探触子2と、リニア型探
触子2の超音波素子T1〜Tnを切り換えるためのマル
チプレクサ3と、マルチプレクサ3を介して超音波素子
T1〜Tnに対してパルスを送信する送信アンプ4と、
超音波素子T1〜Tnからのエコー信号を受信する受信
増幅回路5と、送信アンプ4にパルス出力する送信パル
ス発生回路6と、受信増幅回路5の増幅度を制御するS
TCコントローラ7と、受信増幅回路5を介して受信し
た超音波素子T1〜Tnからのエコー信号をA/D変換
するA/D変換器8と、A/D変換器8からの信号を切
り換えて出力するメモリ用のマルチプレクサ9と、マル
チプレクサ9からの信号を入力し超音波素子T1〜Tn
に対応したn個の波面データを記憶する波面メモリ10
−1〜10−nからなるメモリ部10と、マルチプレク
サ9からの超音波素子T1〜Tn毎の波面データをそれ
ぞれ時系列的にメモリ部10からリード・ライトするた
めのアドレスを発生するアドレス制御LUT(ルック・
アップ・テーブル)11と、メモリ部10からリードさ
れた波面データに重み付けを行う重み付け回路12と、
異なる重み付け係数を記憶している重み付け係数メモリ
13a、13bよりなる重み付け係数記憶部13と、重
み付け係数記憶部13の重み付け係数メモリ13a、1
3bを切り換えて重み付け回路12に出力するスイッチ
14と、スイッチ14を切り換え制御する切り換え制御
回路15と、切り換え制御回路15に対して切り換え制
御を指示する操作装置16と、重み付け回路12により
重み付けされた波面データを加算する加算回路17と、
加算回路17により加算されたデータに対して座標変換
を行うと共に画素間の補間処理を行うDSC(デジタル
・スキャン・コンバータ)18と、DSC18の出力に
より超音波断層像を表示する表示装置19と、マルチプ
レクサ3、7、STCコントローラ7及びアドレス制御
LUTを送信毎に切り換え制御するタイミングコントロ
ール回路20とを備えて構成される。
【0022】(作用)本実施例では、まず、タイミング
コントロール回路20の制御でマルチプレクサ3、9を
超音波素子T1及び波面メモリ10−1に切り換える。
そして、送信パルス発生回路6で発生したパルス信号
は、送信アンプ4で増幅され、超音波素子T1を駆動し
超音波パルス1として生体内に発射される。これより、
生体内から反射された超音波は、超音波素子T1で受信
される。受信された信号は、STCコントロール回路7
からの信号をもとに受信増幅部5により適正な大きさに
増幅され、A/D変換器8でディジタル信号に変換され
て、メモリ用のマルチプレクサ9を介して、波面メモリ
10−1へ時系列データとして格納される。
【0023】このようなシーケンスをリニア型探触子2
の全ての振動素子T1〜Tnについて行い、リニア型探
触子2の波面データを得る。この波面データを用いて、
各空間での反射体の強度分布を画像として再構成するた
めに、まず波面メモリ10用のアドレス制御LUT11
で受信信号の送信から受信までの時間遅れから決まる走
査方向に沿った波面ローカスを波面メモリ10上に設定
する。
【0024】そして、波面メモリ10よりこの波面ロー
カスに従って波面データが取り出され、重み付け回路1
2で観測対象に適した重み付けが行われる。この結果を
加算器17で加算することにより、ある空間ポイントの
反射信号の強度が求まる。この加算されたデータをDS
C18で、表示装置19のフォーマットにあうように、
座標変換を行い、同時に画素間の補間を行い、表示器1
9へ出力するようにする。
【0025】上記の重み付け回路12では、操作装置1
6により切り換え制御回路15をコントロールして、重
み付け係数メモリ13a及び13bをスイッチ14でど
ちらかに切り換え、切り換えられた重み付け係数で重み
付けを行う。
【0026】(効果)このような重み付けの切り換えを
行うことにより、サイドローブはあるがメインローブが
狭くなった指向特性(図6のA)または、メインローブ
は広がるがサイドローブが小さくなった指向特性(図6
のB)のいずれかに変更できる。これより、観測対象の
ダイナミックレンジが大きな場合は、サイドローブの小
さくなった指向特性(図6のB)に切り換え、サイドロ
ーブによる虚像を回避する。また、観測対象のダイナミ
ックレンジが小さな場合は、メインローブが狭くなった
指向特性(図6のA)に切り換え分解能の高い良好な画
像を得る。
【0027】なお、以上本実施例についての説明では、
重み付け係数として矩形及びハニング関数を用いて説明
しているが、ガウシアン等の他の関数でも良い。また、
重み付け係数の数を2つと限定して説明しているが、重
み付け係数を切り換えるためのスイッチをマルチプレク
サに変更し、重み付け係数メモリの数を増やせば、これ
に限定されることはない。
【0028】次に本発明の第2実施例について説明す
る。図2及び図3は本発明の第2実施例に係わり、図2
は超音波診断装置の要部の構成を示すブロック図、図3
は図2のメモリ部に格納されている第1ないし第5重み
付け係数データを説明する説明図である。第2実施例は
第1実施例とほとんど同じであるので、異なる構成のみ
説明し、同一の構成には同じ符号を付け説明は省略す
る。
【0029】(構成)本実施例は、第1実施例が操作装
置19で重み付け係数を切り換えるように構成したのに
対して、波面ローカスの位置に応じてタイミングコント
ロール回路20で重み付けを係数を切り換え、開口可変
の機能を併せ持つように改良したものである。
【0030】すなわち、本実施例での重み付けを切り換
えは、図2に示すように、重み付け係数を切り換えるた
めのマルチプレクサ31と、図3に示されるリニア型探
触子2に対する5つの形状の第1ないし第5重み付け係
数データを格納した第1ないし第5重み付け係数メモリ
32、33、34、35、36とによりなるメモリ部3
7から構成されている。そして、この第1ないし第5重
み付け係数を切り換えるためのマルチプレクサ31は、
タイミングコントロール回路20と接続されている。そ
の他の構成は第1実施例と同じである。
【0031】(作用)このように構成された本実施例で
は、波面メモリ10−1〜10−nに格納されている波
面データを波面ローカスで取り出すまでは、第1実施例
と同じである。そして、取り出された波面データは、重
み付け回路12において所定の重み付け係数で重み付け
される。この結果を加算器17で加算することにより、
ある空間ポイントの反射信号の強度が求められる。この
加算されたデータをDSC18で座標変換と同時に、画
素間の補間を行い、表示器19へE力するようにする。
【0032】本実施例の重み付け回路12では、タイミ
ングコントロール回路20から波面ローカスが近距離か
ら遠距離に移動するのに伴い、マルチプレクサ31を制
御して、第1ないし第5重み付け係数メモリ32〜36
を切り換え、切り換えられた第1ないし第5重み付け係
数で重み付けされる。
【0033】この重み付け係数データは、図3に示した
ように、開口を小さくした第1重み付け係数データか
ら、開口を大きくした第5重み付け係数データまで用意
する。
【0034】(効果)このように本実施例では、重み付
けを、波面ローカスの位置に対応し開口の異なる重み付
け係数データを切り換えて行うことにより、開口可変を
実現でき、近距離で良好な生体断層像が得られる。
【0035】なお、本実施例についての説明では、重み
付け係数が5つの場合について説明したが、重み付け係
数を記憶するメモリと重み係数を切り換えるためのマル
チプレクサを増加すれば、重み付け係数の数について限
定されない。また、重み付け係数として、図3に示した
ような開口数の変化したハニング関数の形状のもので説
明しているが、この形状は矩形、ガウシアン等の他の関
数でも良い。
【0036】次に本発明の第3実施例について説明す
る。図4は本発明の第3実施例に係る超音波診断装置の
構成を示すブロック図である。
【0037】(構成)第3実施例は、第1及び第2実施
例の重み付けが波面ローカスのデータに重み付け係数を
切り換えて行っていたのに対して、送信部及び受信部で
重み付け係数を切り換えて行う手段を設けて重み付けを
行うものである。
【0038】本実施例の超音波診断装置は、図4に示す
ように、観察対象である図示しない反射体に超音波パル
ス1を照射しエコーを検出するn個の超音波素子T1〜
T7からなるリニア型探触子2aと、パルス信号を出力
する送信パルス発生回路6と、送信パルス発生回路6か
らのパルス信号を所定時間遅延させる遅延回路51−1
〜51−7と、遅延回路51−1〜51−7の出力を増
幅する送信アンプ52−1〜52−7と、送信アンプ5
2−1〜52−7の出力信号に重み付けを行う重み付け
回路53と、異なる重み付け係数を記憶している重み付
け係数メモリ13a、13bよりなる重み付け係数記憶
部13と、重み付け係数記憶部13の重み付け係数メモ
リ13a、13bを切り換えて重み付け回路12に出力
するスイッチ14と、スイッチ14を切り換え制御する
切り換え制御回路15と、切り換え制御回路15に対し
て切り換え制御を指示する操作装置16と、超音波素子
T1〜T7からのエコー信号を受信する受信増幅回路5
4−1〜54−7と、受信増幅回路54−1〜54−7
の出力信号を所定時間遅延させる遅延回路55−1〜5
5−7と、遅延回路55−1〜55−7の出力信号に重
み付けを行う重み付け回路56と、重み付け回路56に
より重み付けされた信号を加算する加算回路17と、加
算回路17により加算されたデータを対数増幅する対数
増幅器57と、対数増幅器57の出力信号をデジタル信
号に変換するA/D変換器58と、A/D変換器58か
らのデジタルデータに対してに対して座標変換を行うと
共に画素間の補間処理を行うDSC18と、DSC18
の出力により超音波断層像を表示する表示装置19とを
備えて構成される。
【0039】(作用)パルス信号発生器6から出力され
るパルス信号は、送信波の収束点を決定するために送信
遅延回路51一1〜51一7で所定の遅延時間が与えら
れ、送信アンプ52一1〜52一7で増幅される。増幅
された信号は、重み付け回路53で観測対象のダイナミ
ックレンジに対応した重み付けが行われる。そして、重
み付けされた信号で超音波素子T1〜T7を駆動し、生
体内に超音波パルスが発射される。
【0040】これより、生体内から反射される超音波エ
コーは、超音波素子T1〜T7で受信され、受信増幅回
路54−1〜54−7で増幅され、受信用の遅延回路5
5−1〜55−7に送られる。ここで、受信収束点によ
って決定される遅延時間が与えられ、重み付け回路56
で送信時と同じ重み付けが行われる。そして、加算回路
17において他の超音波素子からの受信信号と加算さ
れ、対数増幅器57で信号振幅を対数変換する。そし
て、この信号をA/D変換器58でディジタル信号に変
換し、DSC18で、座標変換と同時に画素間の補間を
行い、表示器19へ出力する。
【0041】本実施例の重み付け回路53、56では、
第1実施例と同様、操作器16から切り換え制御器15
でスイッチ14をコントロールして、重み付け係数メモ
リ13a、13bのどちらかに切り換え、切り換えられ
た重み付け係数で重み付けを行う。
【0042】(効果)このような重み付けの切り換えを
行うことにより、サイドローブはあるがメインローブは
狭い指向特性(図6のA)及びメインローブは広いがサ
イドローブは抑制された指向特性(図6のB)に示す超
音波ビームのいずれかに変更できるため、観測対象のダ
イナミックレンジに対応した良好な画像が得られる。
【0043】なお、本実施例についての説明では、重み
付け係数として矩形及びハニング関数の形状を用いて説
明しているが、ガウシアン等の他の関数でも良い。ま
た、重み付け係数の数を2つと限定して説明している
が、重み付け係数を切り換えるためのスイッチをマルチ
プレクサに変更し、重み付け係数メモリの数を増やせ
ば、これに限定されることはない。
【0044】[付記] (付記項1)アレイ状に配列された複数の超音波振動素
子からなる振動素子群と、前記振動素子群から超音波の
送受信に係わる前記超音波振動素子を複数個順次選択し
て操作する選択手段と、選択された前記超音波振動素子
からの受波信号の波形情報を各々の前記超音波振動素子
に対応させて格納する波形記憶手段と、前記超音波振動
素子からの受波信号を整相合成して、所定の空間位置に
焦点を結ばせるために、前記複数の超音波振動素子から
の受波信号にそれぞれ与えるべき遅延時間に対応する前
記波形記憶手段についての読み出しアドレス集合である
波面軌跡を格納する波面軌跡格納手段と、前記振動素子
群の走査方向についての重み付け係数を複数種類格納す
る重み付け係数格納手段と、前記重み付け係数格納手段
の重み付け係数を選択する重み付け係数選択手段と、前
記波形記憶手段から前記波面軌跡に基づいて読み出され
た波形情報を、前記重み付け係数選択手段で選択された
重み付け係数に基づいて重み付けする重み付け手段と、
前記重み付け手段の出力信号を合成して超音波断層信号
を生成する合成処理手段とを備えたことを特徴とする超
音波診断装置。
【0045】(付記項2)前記波面軌跡格納手段は、前
記焦点を結ばせる位置を前記振動素子群に対して順次近
距離から遠距離に移動させる、または順次遠距離から近
距離に移動させるように、順次前記波面軌跡を出力し、
前記重み付け係数選択手段は、前記波面軌跡により結ば
れる前記焦点の位置に対応して重み付け係数を選択する
ことを特徴とする付記項1に記載の超音波診断装置。
【0046】(付記項3)前記選択手段により選択され
た前記複数の超音波振動素子の送波信号を走査方向につ
いて重み付けをする送波重み付け手段を備え、前記送波
重み付け手段は、前記重み付け係数選択手段の出力によ
り制御されることを特徴とする付記項1または2に記載
の超音波診断装置。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明の超音波診断
装置によれば、重み付け手段が波形記憶手段から波面軌
跡に基づいて読み出された波形情報を、重み付け係数選
択手段で選択された重み付け係数に基づいて重み付けす
るので、サイドローブにより現れる反射体回りの虚像を
回避すると共に、ダイナミックレンジの小さな対象物で
は、メインローブをシャープにし分解能を向上させ、測
定対象のダイナミックレシジに対応した良好な画像を得
ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る超音波診断装置の構
成を示すブロック図
【図2】本発明の第2実施例に係る超音波診断装置の要
部の構成を示すブロック図
【図3】図2のメモリ部に格納されている第1ないし第
5重み付け係数データを説明する説明図
【図4】本発明の第3実施例に係る超音波診断装置の構
成を示すブロック図
【図5】超音波振動子の感度特性を説明する説明図
【図6】超音波振動子の指向特性を説明する説明図
【図7】超音波振動子の指向角度を説明する説明図
【符号の説明】
1…超音波パルス 2…リニア型探触子 3、9…マルチプレクサ 4…送信アンプ 5…受信増幅回路 6…送信パルス発生回路 7…STCコントローラ 8…A/D変換器 10…メモリ部 10−1〜10−n…波面メモリ 11…アドレス制御LUT 12…重み付け回路 13…重み付け係数記憶部 13a,13b…重み付け係数メモリ 14…スイッチ 15…切り換え制御回路 16…操作装置 17…加算回路 18…DSC 19…表示装置 20…タイミングコントロール回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アレイ状に配列された複数の超音波振動
    素子からなる振動素子群と、 前記振動素子群から超音波の送受信に係わる前記超音波
    振動素子を複数個順次選択して操作する選択手段と、 選択された前記超音波振動素子からの受波信号の波形情
    報を各々の前記超音波振動素子に対応させて格納する波
    形記憶手段と、 前記超音波振動素子からの受波信号を整相合成して、所
    定の空間位置に焦点を結ばせるために、前記複数の超音
    波振動素子からの受波信号にそれぞれ与えるべき遅延時
    間に対応する前記波形記憶手段についての読み出しアド
    レス集合である波面軌跡を格納する波面軌跡格納手段
    と、 前記振動素子群の走査方向についての重み付け係数を複
    数種類格納する重み付け係数格納手段と、 前記重み付け係数格納手段の重み付け係数を選択する重
    み付け係数選択手段と、 前記波形記憶手段から前記波面軌跡に基づいて読み出さ
    れた波形情報を、前記重み付け係数選択手段で選択され
    た重み付け係数に基づいて重み付けする重み付け手段
    と、 前記重み付け手段の出力信号を合成して超音波断層信号
    を生成する合成処理手段とを備えたことを特徴とする超
    音波診断装置。
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