JPS6246043A - エンジンのバランサ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、エンジンの振動を打ち消すために、シリン
ダブロックに組み込まれるバランサシャフトの組み立て
を容易にし、軸受部からのオイル漏れ等の不都合を解消
する、エンジンのバランサ装置に関する。

（従来技ＷＩ） 内燃機関は爆発圧力および回転慣性力による振動が発生
するもので、往復運動部分の不平衝慣性力が主たる起振
力となっている。たとえば４サイクル直列４シリンダの
場合、２次の慣性力により振動が生じ、この振動を除去
するためにクランク軸の２倍の回転数で回るバランスウ
ェイトを備えたバランサシャフトを複数本設けることが
一般に行われている。

また、２シリンダの場合には、１次の慣性力による振動
が生じ、このためクランク軸と同回転数で回るバランサ
シャフトを複数本設けることが行われている。

このバランサシャフトはシリンダブロックに設けた軸受
部に支持され、クランクシャフトの回転をチェーンまた
は歯車等により伝達して回転するものであるが、シリン
ダブロックの側壁に設けた軸受部は、外部へのオイルの
流出と塵埃の侵入を防ぐため有底状とするものであり、
組み立てに当ってこの有底状の軸受部にバランサシャフ
ト先端のジャーナル部を挿入する時、軸受内の空気を圧
する抵抗を受けて挿入しにくいといった問題があり、軸
受部とジャーナルとの微細な隙間から空気が抜けるのを
待ちながらゆっくり挿入する必要があり、組み立てに時
間がかかり過ぎるという問題があった。

また、一般にバランサシャフトの軸方向の動きを規制す
るスラストプレートが設けられており、運転中にバラン
サシャフトの端面と軸受部の奥端とで区画される空間に
潤滑のためのオイルが溜って圧力を増し、バランサシャ
フトの軸方向に推力を及ぼして、スラストプレートに荷
重が加ワリ、この部分が摩耗しやすいという問題や、軸
受部塞ぎ蓋の周囲からオイルかにじみ出る等の問題を生
じるおそれがあった。

（発明の目的） この発明は上記の問題点を解消して、組み立てを容易に
し、軸受部の奥部空間が加圧状態となることによる弊害
を無くすることを目的とするものである。

（発明の構成） 上記の目的を達するための本発明は、シリンダ側壁にエ
ンジンの振動を打ち消すためのバランスウェイトを備え
たバランサシャフトを支承する軸受部を設ける一方、上
記軸受部を有底状としたバランサ装置において、上記シ
リンダブロックおよびバランサシャフトの少くとも一方
に、バランサシャフトの端面とシリンダブロック軸受部
とで区画される空間と、シリンダブロック内の空間とを
連通ずる連通路を設けたエンジンのバランサ装置である
。

こうして上記の連通路を設けておけば、組立時にバラン
サシャフト先端のジャーナル部を軸受部に挿入するとき
に、軸受部内の空気は連通路からシリンダブロック内部
の広い空間に押し出されるから、空気を圧縮する抵抗を
受けることなく挿入できて迅速組立が可能となり、さら
にバランサシャフトの端面と、シリンダブロック軸受部
の奥端とで区画される空間は、連通路によってシリンダ
ブロック内部と通じて、上記空間に溜るオイルは連通路
からシリンダブロック内に排出されて圧力が高まること
がなくなり、従ってバランサシャフトに推力を及ぼした
り、軸受部塞ぎ蓋の周囲からオイルかにじみ出る等の弊
害は起らなくなるものである。

（実施例） 以下図面にもとづいて本発明の詳細な説明する。

第１実施例 ｉｔ図、第２図、第８図において、（１）はシリンダブ
ロック、（２）（２ｍ）はバランサシャフトで、このバ
ランサシャ７）　（２）（２ｍ）はバランスウェイト（
２’）（２，／）を備え、先端にジャーナル（２”）（
２ｍ’りを形成してシリンダブロック（１）に支承され
ている。

（３）（８ｍ）は軸受部で、シリンダブロック（１）の
側壁（１８）に設けられてバランサシャ７Ｎ２）（２纂
）の先端のジャーナル（２”）　（２１”）を回転自在
に支承している。

（４）　（４ｍ）は軸受部塞ぎ蓋で、軸受部（３）（Ｈ
ｍ）の外端を塞いで有底状とし、潤滑用オイルの流出や
塵埃の進入を防止するものである。

（５）　（５ｍ）は連通路で、バランサシャフト（２）
　（２Ｂ）のジャーナル（２”　）　（２Ｂ”　）を軸
方向に貫通したもので、バランサシャｙ　）　（２）（
２６）の端面と、軸受Ｓ塞ぎ蓋（４）　（４Ｂ）との間
の軸受部（３）　（８ａ）内部の空間（６）　（６ａ）
とシリンダブロック（１）の内部空間とを連通している
。

（７）　（７ａ）はスプ四ケットで、バランサシャフト
（２）（２＆）の一端に取り付けられて、クランクシャ
フト（８）からの回転をチェーンを介して伝達されて、
クランクシャフト（８）の２倍の回転数でバランサシャ
７　）　（２）（２ｍ）を回転させる。

こうしてバランサシャ７）　（２）（２ｍ）はバランス
ウェイト（２’）（２ｍ’）によりアンバランス回転し
て、ピストン（９）の不平衝慣性力を打ち消すものであ
る。

なお、第２図中０１）は軸受部（３）（８ｍ）にオイル
を供給するためのオイル通路、Ｑ３はバランサシャ７Ｆ
（２）（２８）の動きを規制するスラストプレートであ
る。

このバランサシャフト（２）　（２ａ）をシリンダブロ
ック（１）に組み立てる際に、ジャーナル（２”）（２
８”）を軸受部（３）（８ｍ）内に挿入するとき、軸受
部（３）（８８）内の空気が連通路（５）　（５ｍ）を
通ってシリンダブロック（１）内の広い空間に矢印の如
く押し出されるので、空気の圧縮抵抗によって挿入しに
くいといった事は解消される。

また−空間（６）　（６ａ）には、軸受部（３）　（８
ｍ）を潤滑したオイルが溜るが、連通路（５）（５ｍ）
からシリンダブロック（１）内の空間に排出されるので
空間（６）　（６ｍ）内が圧力上昇することもなく、従
ってバランサシャ７　）　（２）（２ｍ）のＩＮ＋方向
に推力を及ぼし、スラストプレートに荷重を加えること
も、軸受部塞ぎ蓋（４）（４ｍ）の周囲からオイルかに
じみ出ることもなくなるものである。

第２実施例 第４図は上記した第１実施例において、連通路（５）　
（５＆）をバランサシャフト（２）（２Ｂ）のジャーナ
ル（２／／）　（２＆／／）に設けたものに代って、シ
リンダブロック（１）に連通路（６ｂ）を設けたもので
、この連通路（５ｂ）は前記連通路（５）　（５ａ）と
同一の作用効果を果すものである。

尚、本発明の要旨とは直接関係ないが、第２図において
一方のバランサシャフトの一端に連接して駆動するオイ
ルポンプ（１０をシリンダブロック（１）ニ外付は状態
で装着して、オイルポンプカバー（１０ａ）を外側端に
外付けしたものを示しており、このオイルポンプＱＯは
従来クランクナース内に組み込まれていたもので、ポン
プ容量等のオイルポンプ特性を変更しようとする時、オ
イルポンプを本体共一式変更していたものであるが、図
示の如くオイルポンプをシリンダブロック（１）に取り
付けして、オイルポンプカバー（１０ｍ）を外付けする
ことにより、ポンプ容量等を変更したい時オイルポンプ
本体の構造形状を変更せず、オイルポンプルータ−（１
０ｂ）とオイルポンプカバー（１０ｍ）を変更するのみ
で可能となり、経済的メリットがあるとともに、オイル
ポンプ００がシリンダブロック（１）の外部に設けたこ
とにより走行風による冷却効果を期待できるものである
。

（発明の効果） 以上説明した本発明によれば、バランサシャフトの組み
立てを容易にして作業能率を向上し得るとともに、軸受
部奥端の空間に軸受部を潤滑したオイルが溜って圧力が
高まることがないため、バランサシャフトに推力を及ぼ
したり、軸受部塞ぎ蓋の周囲からオイルかにじみ出る等
の弊害を解消した、エンジンのバランサ装置を提供し得
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明バランサシャフトを装着したエンジンの
実施例を示す要部縦断面図、第２図は第１図Ａ−Ａ断面
図、第８図は第２図Ｂ矢の方向に見たバランサシャフト
の端面図、第４図は第２図Ｃ部の異った実施例を示す局
部断面図である。 （１）・・シリンダブロック　Ｑ　ｍ）・・側壁　（２
）。 （２１）・・バランサシャフト　（２’）、（２１’）
・・バランスウェイト　（２”）ｌ（２８／す・・ジャ
ーナル　（３）。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. シリンダブロック側壁に、バランスウエイトを備えたバ
   ランサシャフトを支承する軸受部を設ける一方、上記軸
   受部を有底状としたバランサ装置において、上記シリン
   ダブロックおよびバランサシャフトの少くとも一方に、
   バランサシャフト端面とシリンダブロック軸受部とで区
   画される空間と、シリンダブロック内の空間とを連通す
   る連通路を設けたことを特徴とする、エンジンのバラン
   サ装置。