JPS6245558B2 - - Google Patents

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JPS6245558B2
JPS6245558B2 JP59237206A JP23720684A JPS6245558B2 JP S6245558 B2 JPS6245558 B2 JP S6245558B2 JP 59237206 A JP59237206 A JP 59237206A JP 23720684 A JP23720684 A JP 23720684A JP S6245558 B2 JPS6245558 B2 JP S6245558B2
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waveform
frequency
memory
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waveform data
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JP59237206A
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Koji Niimi
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Nippon Gakki Co Ltd
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Nippon Gakki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
この発明は、電子楽器等に用いるに好適な楽音
波形発生装置に関し、遅延手段及びデイジタルフ
イルタを閉ループ状に接続して波形データを循環
させるようにした楽音波圭発生装置において、遅
延手段における記憶要素としてRAM(ランダ
ム・アクセス・メモリ)のような読み書き可能な
メモリを用いたことにより波形データの語数変更
に容易に対処しうるようにしたものである。 従来、所望の楽音波形をアナログ的又はデイジ
タル的に記憶させた波形メモリを用い、この波形
メモリから発生しようとする楽音の周波数に比例
する速度で記憶内容を繰返し読出して楽音波形を
形成するようにした電子楽器が提案されている。
しかしながら、このような電子楽器では、発生す
る楽音波形は常に相似波形が繰返されるだけであ
り、変化に富んだ表情豊かな楽音を発生するため
には波形メモリから読出した楽音波形に対し更に
種々の波形処理を施す必要があつた。 このような欠点を除去をするため、本願出願人
が昭和50年12月16日出願した昭和50年特許願第
149148号(特開昭52−73721号)「電子楽器」(以
下先出願という)においては、波形メモリから読
出した楽音波形を所望の周波数特性をするフイル
タの入力端子に加え、該フイルタの出力端子に現
われる楽音波形を所定時間遅延して再び前記フイ
ルタの入力端子に加えるようにして楽音波形がフ
イルタを介して循環するようにし、フイルタを通
過するたびにフイルタの特性によつて順次変化し
てゆく楽音波形を取出すようにした。そして、こ
の場合、フイルタとしてはデイジタルフイルタを
用い、またその出力を所定時間遅延するための遅
延手段としてはシフトレジスタを用いた。 上記のような構成によると、簡単な構成で、経
時的に波形が変化する楽音を発生することがで
き、しかもフイルタの伝達特性を決定するパラメ
ータを変更制御すれば多様な音色変化を得ること
が可能であつた。 しかしながら、波形データの語数変更に対処す
るのが容易でないという問題があつた。すなわ
ち、波形データは、波形の各サンプル点毎にデイ
ジタル語(ワード)で振幅値を表わすものである
が、波形の一周期当りのサンプル点数、すなわち
語数は、変更されることがあり、このような場合
に遅延手段が通常のシフトレジスタで構成されて
いると、対処するのが容易でなかつた。例えば、
ある語数に対応する段数をするシフトレジスタを
用いた場合、設計変更等により語数が変更される
と、それに対応してシフトレジスタの段数を変更
する必要があり、特に段数を減少したいときは、
シフトレジスタの途中段から出力を導出するか、
シフトレジスタを少数段のものと交換するかしな
ければならず、実際上の困難は大きかつた。ま
た、例えば楽音周波数を決定するパラメータ等に
応じて語数を変更制御したい場合、シフトレジス
タの各段から出力を導出すると共に、これらの出
力を語数に応じて選択制御するようにしなければ
ならず、回路構成が複雑化する不都合もあつた。 この発明の目的は、上記のような問題点を解決
し、語数変更に容易に対応しうる新規な楽音波形
発生装置を提供することにある。 この発明による楽音波形発生装置は、ランダム
アクセス可能なメモリと、所望の周波数特性を有
するデイジタルフイルタと、データ循環手段とを
そなえている。 メモリは、楽音波形の少なくとも1周期分のデ
イジタル波形データの語数に対応する数のアドレ
スを有するものである。 データ循環手段は、発生すべき楽音の周波数を
決定するパラメータ情報に応じてメモリのアドレ
スのうち該周波数を得るに必要な語数に対応する
数のアドレスを順次に且つ一定周期で反復的に指
定してメモリの書込み及び読出しを制御すること
によりデイジタル波形データのうち必要語数の波
形データをメモリ及びデイジタルフイルタを介し
て循環させるもので、メモリでは上記少なくとも
1周期に相当する遅延時間を得るように構成され
ている。 メモリ及びデイジタルフイルタを介して循環さ
れた波形データは、楽音波形データとして取出さ
れる。 上記したこの発明の構成によれば、パラメータ
情報に応じてメモリのアドレス指定を制御して必
要語数の波形データをメモリ及びデイジタルフイ
ルタを介して循環させるようにしたので、パラメ
ータ情報を特定するだけで、所望の楽音周波数を
得るために必要な語数の楽音波形データを得るこ
とができ、しかもパラメータ情報を適宜変更する
ことで、種々の語数の楽音波形データを得ること
ができる。 以下、添付図面に示す実施例について、この発
明を詳細に説明する。 第1図はこの発明の一実施例を示すブロツク線
図であつて、同図において点線で囲んだブロツク
1は波形メモリ、2は信号のセレクタ、3はフア
ーストイン・フアーストアウト・メモリ(以下、
FIFOと略記する)、4はランダム・アクセス・
メモリ(以下、RAMと略記する)、点線で囲んだ
ブロツク5はデイジタルフイルタ、6はサウンド
システムである。波形メモリ1から発生された波
形データは、セレクタ2、デイジタルフイルタ5
及びRAM4を含むデータ循環路を介して反復的
に循環され、セレクタ2からは、経時的に変化す
る波形を表わす波形データが送出されてFIFO3
に書込まれるようになつている。 波形メモリ1は互いに異なつた楽音波形を記憶
する3種類の波形メモリ11,12,13と、乗
算回路14,15,16と、加算回路17とを有
し、波形メモリ11,12,13から読出された
波形データはそれぞれ係数(A1)140、(A2
150、(A3)160が乗ぜられてその重みが調整され
た上、加算回路17で加算されて出力される。し
たがつて、波形メモリ11,12,13を変更す
ることなく、係数(A1)140、(A2)150、(A3
160を変更することにより出力楽音波形を適宜変
化させることができる。説明のための数値例とし
て、波形メモリ(ROM)11,12,13には
それぞれ楽音波形の1周期を1024等分した各サン
プル点における振幅値を16ビツト(正負の符号を
含む)の2進符号で表わした1024語がサンプル点
の位相順に記憶されているものとする。このよう
に、ROM11〜13はいずれも1024語×16ビツ
トの容量を有するものであり、したがつてRAM
4も1024語×16ビツトの容量である。なお、
FIFO3は64語×16ビツトの容量を有する。 第1図において、デイジタルフイルタ5はシフ
トレジスタ(SR)と、乗算回路52及び54
と、加算回路53とから構成される回帰型1段の
デイジタルフイルタであり、乗算のパラメータ
(P)520及び(Q)540は第1図に示す回
路の外部から与えられる。選択信号(S)21は
波形メモリ1からの出力かまたはRAM4からの
出力かのうちいずれをFIFO3に入力するかを選
択するための信号であつて、第1図に示す回路の
外部から与えられる。この選択信号(S)21に
応じて、セレクタ2は、楽音発生開始時から波形
メモリ1が楽音波形の一周期分の波形データを発
生する間は波形メモリ1の出力データを選択送出
し、その後はRAM4からの循環波形データを選
択送出する。 この実施例では、セレクタ2から送出される波
形データは、波形一周期当りの語数が発生すべき
楽音のオクターブに対応しているもので、FIFO
3に書込まれる。そして、FIFO3からは、発生
すべき楽音の音名に対応したレートで波形データ
が読出され、この読出データがサウンドシステム
6に入力されてD/A変換、音響変換等を受ける
ことにより所望の楽音が発生される。 80はマスタクロツク発生器、81はアンドゲ
ート、、82は分周器、83はアドレスカウン
タ、86はリセツト―セツト(R―S)型フリツ
プフロツプ、501は読出しクロツクパルス発生
器、502,503はそれぞれパルスカウンタで
ある。 波形メモリ1およびデイジタルフイルタ5内で
の16ビツトの演算に16ビツト時を使うとして、マ
スタクロツク発生器80の出力パルスφを上述
の演算のクロツクパルスとすれば、φの周波数
の1/16の周波数で16ビツト(1語)の演算処理が
行なわれてセレクタ2から出力される。したがつ
て、φの周波数を分周器82で1/16に分周した
出力パルスP502をFIFO3の書込み用クロツクパ
ルスとして用いれば、波形の1語を算出するたび
にFIFO3に書込むことができる。また分周器8
2の出力をアドレスカウンタ83で計数し、そろ
並列出力をシフト回路85を介してROM11〜
13及びRAM4のアドレスとして出力する。 読出しクロツクパルス発生器501は発生すべ
き楽音の基本周波数に比例する周波数のパルス
P503を発生してFIFO3を読出す。波形1周期の
サンプル点の数(語数)が上述の数値例のように
1024である場合、読出し用クロツクパルスP503
周波数は1024となる。 読出しクロツクパルス発生器501はどのよう
なパルス発生器であつてもよいが、第1図に示す
設計例では可変分周器から構成され、その分周比
はノートコード(NTC)500によつて制御さ
れ、マスタクロツク発生器80の出力パルスを入
力して発生すべき楽音の基本周波数に比例した
周波数の読出し用クロツクパルスP503を出力す
る。ここで、ノートコード(NTC)500は、
1オクターブ内の12音名のいずれかを表わす信号
である。 オクターブコード(OCC)800は、発生す
べき楽音の属するオクターブを表わす信号であつ
て、シフト回路85を制御する。このシフト回路
85における制御動作については後述する。 第2図は、第1図に示すFIFO3の書込みおよ
び読出しのタイミングを示すタイムチヤートであ
る。FIFO3では読出しは書込み順に行なわれ
る。第2図の波形P503の番号「64」で示す読出し
用クロツクパルスによつて、最後に書込まれたデ
ータの読出しが終了すると、その終了タイミング
に同期してカウンタ503はパルスを出力してフ
リツプフロツプ86をセツトし、このフリツプフ
ロツプ86の出力Q86はアンドゲート81をオン
状態にする。すると、クロツクパルスφが波形
メモリ1、デイジタルフイルタ5及び分周器82
に供給されると共に、分周器82の出力に応じて
ROM11〜13及びRAM4の動作が制御され、
それによつて波形が演算されて書込み用クロツク
パルスP502に応じてFIFO3に書込まれる。クロ
ツクパルスP502の周波数はクロツクパルスP503
周波数より高いので、波形P502の番号「1」で示
すパルスは波形P503の番号「1」で示すパルスよ
り必ず早く現われる。したがつて、波形P503の番
号「64」のパルスで読出しを完了して次に波形
P503の番号「1」のパルスが来たときは、既に少
なくとも1語の書込みは終了しているので、
FIFO3の読出しは連続して行なわれる。その後
書込みと読出しが同時に行なわれ、波形P502の番
号「64」で示すパルスが来て最後の書込みが終る
と、カウンタ502からパルスを出してフリツプ
フロツプ86をリセツトし、アンドゲート81を
オフ状態にする。したがつて、FIFO3への書込
みは中断され、次に波形P503の番号「64」のパル
スが来るまでは読出しだけが行なわれる。 なお、書込み用クロツクパルスP502の番号
「64」による書込みが終了する前にフリツプフロ
ツプ86がリセツトされるのを防止するため、必
要に応じてカウンタ502の出力とフリツプフロ
ツプ86のリセツト端子との間に遅延回路を挿入
することがある。また、読出し用クロツクパルス
P503の周波数は、書込み用クロツクパルスP502
周波数を超過しない範囲内であればどのような周
波数であつてもよく、発生すべき楽音周波数に比
例して広い周波数範囲にわたる読出し用クロツク
パルスP503でFIFO3を読出して、広い周波数範
囲にわたつて、変化に富んだ波形の楽音を発生す
ることができる。 次に、発生すべき楽音のオクターブに対応した
語数の波形データを発生する回路について説明す
る。 シフト回路85は、アドレスカウンタ83の並
列出力によるアドレス指定をオクターブコード
(OCC)800に応じて適宜変更制御するために
設けられたもので、その出力はROM11〜13
及びRAM4にアドレス信号ADとして供給され
る。また、RAM4には、分周器82の出力P502
が読出/書込モード制御信号R/Wとして供給さ
れる。この制御信号R/Wは、各周期T毎にその
前半で読出モードを指定し、その後半で書込モー
ドを指定する。 アドレスカウンタ83の並列出力は、一計数サ
イクル毎に1024のアドレスを指定可能であり、シ
フト回路85は、特定のオクターブコードが与え
られたときにアドレスカウンタ83の並列出力を
そのままアドレス信号ADとして送出する。そこ
で、一例として、アドレス信号ADが1024のアド
レスを順次に指定するものとすると、波形メモリ
1では、ROM11〜13の一周期分(1024語)
の波形データがアドレス信号ADに応じて順次に
読出される。前述したように、セレクタ2は、楽
音発生開始時から波形一周期に相当する期間中波
形メモリ1の出力を選択するので、セレクタ2か
らは、波形メモリ1からの一周期分の波形データ
が順次に送出され、一方でFIFO3に供給され、
他方でデイジタルフイルタ5を介してRAM4に
供給される。 RAM4では、アドレス信号ADによる1024アド
レスの順次指定に応じて(ROM11〜13から
の順次の読出しに同期して)、デイジタルフイル
タ5からの最初の一周期分の波形データが順次に
書込まれる。この場合、アドレス信号ADによる
1アドレス指定期間は制御信号R/Wの一周期T
に対応しており、各周期毎に前半で読出し、後半
で書込む。なお、読出データはセレクタ2が
RAM4の出力を選択していないので、セレクタ
2から送出されない。 RAM4に対する最初の一周期分の波形データ
の書込みが終り、第2周期の開始時点になると、
セレクタ2がRAM4の出力を選択する状態にな
る。また、RAM4からは、先に書込んだ波形デ
ータが書込み順に順次に読出される。すなわち、
RAM4では、最初の一周期分の波形データに対
して波形一周期分の遅延が与えられ、セレクタ2
からは、最初の一周期分の波形データの末尾につ
づいて循環遅延波形データ(デイジタルフイルタ
5を1回通過したデータ)が送出される。 ところで、第2周期の開始時点にRAM4から
読出されたデータはデイジタルフイルタ5を介し
て再びRAM4の最初のアドレスに書込まれる。
そして、2番目以降の各アドレスについても同様
にして、読出されたデータがデイジタルフイルタ
5を介して同一アドレスに書込まれる。このよう
にして、RAM4では読出しに並行して書込みが
行なわれ、第2周期の終了時点には、デイジタル
フイルタ5を2回通過した一周期分の波形データ
がRAM4に書込み完了となる。この後、第3周
期以降も上記したと同様の読出/書込動作により
波形データの循環が繰り返される。したがつて、
セレクタ2からは、波形メモリ1から最初に発生
された波形データにつづいて、この波形データを
デイジタルフイルタ5を介して1回、2回、3回
…と循環させたものが次々に送出される。 このような動作において、係数(A1)140、
(A2)150、(A3)160は初期波形を定めるのに有
用なものであり、乗算パラメータ(P)520、
(Q)540は循環波形を定めるのに有用なもの
である。これらの係数及びパラメータを適宜選定
することにより、自然楽器に近似した経時的に変
化する楽音波形を得ることができる。 上記したのは、ROM11〜13及びRAM4で
扱うべき語数が1024の場合の動作であるが、シフ
ト回路85において、オクターブコード
(OCC)800に応じてアドレス指定を変更制御
すると、ROM11〜13及びRAM4では、扱う
べき語数が変更制御され、それによつて、セレク
タ2から送出される波形データの語数が発生すべ
き楽音のオクターブに対応して変更制御される。 オクターブコード(OCC)800の内容と、
これに対応するシフト回路85内のシフト動作の
一例を第3図に示す。第3図において、c9,c8
c1,c0はMSBからLSBへの順に示すアドレスカウ
ンタ83の並列出力であり、a9,a8,…a1,a0
ROM11〜13及びRAM4のアドレス入力10ビ
ツトをMSBからLSBへの順に示す。たとえば
OCCが論理「000」にあるときはアドレスカウン
タ83の並列出力10ビツトc9……c0全部がシフト
回路85から出力され、それぞれアドレス入力a9
……a0となる。その結果、ROM11〜13及び
RAM4は0,1,2,…と順次1023番地までア
ドレスされ、この場合に読出される楽音波形1周
期の語数は10224となる。また、OCCが論理
「001」にあるときは、アドレスカウンタ83の並
列出力10ビツトのうち下位9ビツト、すなわち
c8,c7……c0が出力され、それぞれアドレス入力
a9,a8,……a1となり、アドレス入力a0は論理
「0」となる。したがつて、ROM11〜13及び
RAM4は0,2,4,……と順次1022番地まで
偶数番地だけがアドレスされ、読出される楽音波
形1周期の語数は512となる。同様にして、
OCCが論理「010」にあるときは、アドレスカウ
ンタ83の並列出力10ビツトのうち下位8ビツ
ト、すなわちc7,c6,……c0だけが出力され、そ
れぞれアドレス入力a9,a8,……a2となり、アド
レス入力a1,a0はいずれも論理「0」となる。し
たがつて、ROM11〜13及びRAM4は0,
4,8,……番地と順次1020番地まで4番地間隔
でアドレスされ、読出される楽音波形1周期の語
数は256となる。 このようにして、シフト回路85によりアドレ
スカウンタ83の出力を第3図に示すようにシフ
ト制御することによつてROM11〜13及び
RAM4で扱うべき語数をたとえば第1表に示す
ように変更制御することができる。
【表】 以上のようにして、たとえば第1表に示すよう
に楽音のオクターブに従つて語数を変更して
FIFO3へ入力しておけば、読出し用クロツクパ
ルスP503の周波数は第2表に示す12音の周波数だ
けですべての楽音を発生することができる。
【表】 たとえば440〔Hz〕の基本周波数の楽音を発生
する場合、OCCは「100」、NTCは「0000」と
し、語数64を周波数28,160〔Hz〕で読み出す
ことにより28,160〔Hz〕÷64=440〔Hz〕が得ら
れる。また、NTCをそのままにし、OCCを
「101」に変更すれば、語数32を周波数28,160
〔Hz〕で読み出して28,160〔Hz〕÷32=880〔Hz〕
の周波数が得られる。さらに、OCCを「111」、
NTCを「0011」とすれば、語数8を周波数33488
〔Hz〕で読出して33488〔Hz〕÷8=4186〔Hz〕の
周波数が得られる。 この場合、FIFO3に対する書込み用クロツク
パルスP502の周波数は第2表に示す読出し用クロ
ツクパルスP502の周波数より高い周波数であれば
よく、たとえば60〔KHz〕であればよい。したが
つて、マスタクロツクφの周波数は60〔KHz〕
×16=960〔KHz〕となる。これに対し、語数変
更手段を備えず1024語の波形データに基づいて
4186〔Hz〕の周波数を有する楽音を発生するため
には4186〔Hz〕×1024≒4.29〔MHz〕の周波数の
読出し用クロツクパルスP503を必要とする。した
がつて、書込み用クロツクパルスP502として4.3
〔MHz〕の周波数を用いるとすれば、マスタクロ
ツクφの周波数は4.3〔MHz〕×16=68.8〔M
Hz〕となり、このような高速クロツクで波形メモ
リ1及びデイジタルフイルタ5における演算を実
行することは回路構成上不利益が大きい。 この数値例から見ても明らかなように、語数変
更手段を設けることは、FIFO3の読出し用クロ
ツクパルスP503の種類を1オクターブ内の12音に
制限できる効果があるばかりでなく、マスタクロ
ツクφの周波数を低下して演算回路の設計を容
易にする効果をも有することが理解できるであろ
う。 第1図に示す回路に外部から入力される信号は
ノートコード(NTC)500、オクターブコー
ド(OCC)800、係数(A1)140、(A2)150、
(A3)160、乗算パラメータ(P)520、(Q)
540、選択信号(S)21である。第4図はこ
れらの信号を出力する回路の一例を示すブロツク
線図であつて、上述の信号はすべて第1図と同一
符号で示す。 第4図の回路において、演奏者が操作するの
は、キースイツチ10(l),…10(k),…10
(n)を駆動するための鍵盤部100の各キー
と、音色セレクタ400とである。 第4図の実施例では、キースイツチ10(l),
…10(k),…10(n)が優先接続されており、
同時にオン状態となる複数のキースイツチのうち
最優先の接続順位を有するキースイツチからの出
力線に電圧V+が出力され、したがつてこれに対
するキーコード、すなわちノートコード
(NTC)500とオクターブコード(OCC)80
0とがROM(読出し専用メモリ)120から読
出される。 また、どのキースイツチがオン状態となつても
オアゲート110からキースイツチのオン状態を
表わす信号が出力され、その立上り点が微分回路
170で微分されてキーオンの時点を表わすキー
オンパルスKONとなり、その立下り点が微分回路
180で微分されてキーオフの時点を表わすキー
オフパルスKOFFとなり、共にタイマ87に入力
される。 ラツチ回路130は、キーオンパルスKONに応
じてROM120の出力をラツチし、次のキーオ
ンパルスKONが来るまでそのラツチしたノートコ
ード(NTC)500とオクターブコード
(OCC)800とを送出しつづける。 タイマ87のクロツクパルスとしては、FIFO
3の読出し用クロツクパルスP503をオクターブコ
ード(OCC)800によつて制御される分周比
を有する分周器88で分周したパルスを用いる。
たとえばOCCが「111」のときの分周比を1と
し、OCCが「000」のときの分周比を128とすれ
ば、タイマ87に入力されるクロツクパルスの周
波数は発生される楽音周波数にほぼ比例する。タ
イマ87は、このクロツクパルスを用い且つキー
オンパルスKONの発生時点又はキーオフパルスK
OFFの発生時点を基準にして時間を測定する。こ
のような時間測定であらかじめ定められた時点が
来ると切換回路420へ切換信号を送り、また選
択信号(S)21を変更してセレクタ2の切換え
を制御する。 ROM410には、A1、A2、A3、P、Qの値が
複数種類記憶されていて、音色セレクタ400か
ら入力されるアドレスに応じて異なつた値の
A1、A2、A3の組合せおよびP、Qの組合せが出
力される。そして、P、Qの組合せは複数の組合
せが同時に出力されて切換回路420に入力され
る。P、Qのこの複数の組合せのうちいずれか一
つの組合せがタイマ87の出力によつて選択され
る。 以上のように、この発明によれば、発生すべき
楽音の周波数を決定するパラメータ情報を適宜変
更するだけで、種々の語数の楽音波形データを得
ることができるので、必要語数毎に楽音波形発生
装置を設計、製作するのに比べて、労力、設置ス
ペース、製造コスト等を大幅に低減できる効果が
ある。 また、メモリとしては、ランダムアクセス(等
速呼出し)可能なものを用いたので、シフトレジ
スタ等のサイクリツクアクセス(循環呼出し)式
のものを用いた場合に比べて、語数変更に対処し
て所要の遅延時間を得るための回路構成を大幅に
簡略化できる利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例を示すブロツク
線図、第2図は、第1図におけるFIFOの書込・
読出動作を説明するためのタイムチヤート、第3
図は、第1図におけるシフト回路のシフト動作を
説明するための図表、第4図は、第1図の装置に
入力すべき各信号を発生する回路の一例を示すブ
ロツク線図である。 1…波形メモリ、2…セレクタ、3…FIFO、
4…RAM、5…デイジタルフイルタ、6…サウ
ンドシステム、80…マスタクロツク発生器、8
1…アンドゲート、82…分周器、83…アドレ
スカウンタ、85…シフト回路、86…フリツプ
フロツプ、501…読出しクロツク発生器、50
2,503…カウンタ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a) 楽音波形の少なくとも1周期分のデイジ
    タル波形データの語数に対応する数のアドレス
    を有するランダムアクセス可能なメモリと、 (b) 所望の周波数特性を有するデイジタルフイル
    タと、 (c) 発生すべき楽音の周波数を決定するパラメー
    タ情報に応じて前記メモリのアドレスのうち該
    周波数を得るに必要な語数に対応する数のアド
    レスを順次に且つ一定周期で反復的に指定して
    該メモリの書込み及び読出しを制御することに
    より前記デイジタル波形データのうち該必要語
    数の波形データを該メモリ及び前記デイジタル
    フイルタを介して循環させるデータ循環手段で
    あつて、該メモリでは前記少なくとも1周期に
    相当する遅延時間を得るように構成されたもの
    とをそなえ、 前記メモリ及び前記デイジタルフイルタを介
    して循環された波形データを楽音波形データと
    して取出すようにしたことを特徴とする楽音波
    形発生装置。
JP59237206A 1984-11-10 1984-11-10 楽音波形発生装置 Granted JPS60121498A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5858679A (ja) * 1981-10-05 1983-04-07 Hitachi Ltd 自動取引装置

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