JPS6245251B2 - - Google Patents

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JPS6245251B2
JPS6245251B2 JP10496179A JP10496179A JPS6245251B2 JP S6245251 B2 JPS6245251 B2 JP S6245251B2 JP 10496179 A JP10496179 A JP 10496179A JP 10496179 A JP10496179 A JP 10496179A JP S6245251 B2 JPS6245251 B2 JP S6245251B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dicarboxylic acid
diphenyl
esterification reaction
mol
esterification
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP10496179A
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English (en)
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JPS5630428A (en
Inventor
Shunei Inoe
Hiroshi Iida
Masakata Yanagi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Priority to JP10496179A priority Critical patent/JPS5630428A/ja
Publication of JPS5630428A publication Critical patent/JPS5630428A/ja
Publication of JPS6245251B2 publication Critical patent/JPS6245251B2/ja
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  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はエチレンジフエニル−4・4′−ジカル
ボン酸を20〜80モル%含有する共重合ポリエステ
ルを効率的に製造する方法に関するものである。 ジフエニル−4・4′−ジカルボン酸を酸成分と
し、かつエチレングリコールをグリコール成分と
するポリエチレンジフエニル−4・4′−ジカルボ
キシレートは高度の結晶化度を有し、しかも高融
点(355℃)であるため、溶融成形に供すること
が困難であるという致命的な欠点を有している。
従来この種のポリエステルの欠点を改良するため
には、他成分を共重合することが知られており、
ポリエチレンジフエニル−4・4′−ジカルボキシ
レートについても例えば特公昭38−24746号公報
に示される如く酸成分またはグリコール成分に対
し種々の他成分を共重合する方法が提案されてい
る。 本発明者らはポリエチレンジフエニル−4・
4′−ジカルボキシレートの上記欠点を改良するた
めの共重合成分について検討したところ、全繰り
返し単位の20〜80モル%がエチレンジフエニル−
4・4′−ジカルボキシレート単位からなる共重合
ポリエステルが、融点、結晶化特性、溶融成形性
などの面で望ましい特性を具備することを知見し
たが、このような共重合ポリエステルを製造する
際にはその工程上次のような問題があり、効率的
にポリマを得ることはかなり困難である。すなわ
ちエチレンジフエニル−4・4′−ジカルボキシレ
ート単位を含有する共重合ポリエステルを製造す
る際には、重縮合反応の前段階においてエステル
化反応が進行し難く、またエステル交換反応は極
めてコスト高につくという問題があり、この点が
かかる共重合ポリエステルの効率的な製造の大き
な支障となつている。具体的にはジフエニル−
4・4′−ジカルボン酸とエチレングリコールを直
接エステル化しようとする場合は、反応の進行が
極めて遅く、しかも副反応による不純物の副生が
著しいため、能率的なエステル化反応の遂行が不
可能である。またエステル交換反応を行なう場合
には、反応時間が短縮され、副反応も減少する
が、原料として用いるジフエニル−4・4′−ジカ
ルボン酸のエステル化物(例えばジメチルエステ
ル)の製造が極めて困難であり、例えば特開昭49
−43950号公報に示される如く、ジフエニル−
4・4′−ジカルボン酸に対して10倍モル以上のア
ルコールを使用する必要があるため、かなりコス
トアツプとなり決して効率的な反応とはいえな
い。 そこで本発明者らはジフエニル−4・4′−ジカ
ルボン酸を直接使用することにより、エチレンジ
フエニル−4・4′−ジカルボキシレート単位を20
〜80モル%含有する共重合ポリエステルを効率的
に製造することを目的として鋭意検討した結果、
重縮合反応に先立つエステル化反応を、予め形成
したエステル化反応物および/またはエステル交
換反応物の存在下に行なうことにより、反応速度
が増大し、目的とする共重合ポリエステルが効率
的に得られることを見出し本発明に到達した。 すなわち本発明はエチレンジフエニル−4・
4′−ジカルボキシレート単位を20〜80モル%含有
する共重合ポリエステルを製造するに際し、ジフ
エニル−4・4′−ジカルボン酸を0〜80モル%含
有する芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形
成性誘導体とエチレングリコールからなるエステ
ル化反応物および/またはエステル交換反応物を
下記スラリー中の全ジカルボン酸成分に対し25重
量%以上の割合となる量で予め存在せしめた系
に、ジフエニル−4・4′−ジカルボン酸を20〜
100モル%含有する芳香族ジカルボン酸およびこ
れと等モル以上のエチレングリコールを混合して
なるスラリーを連続的または間歇的に供給してエ
ステル化反応を行ない、次いでこのエステル化反
応物を重縮合することを特徴とする共重合ポリエ
ステルの製造方法を提供するものである。 上記本発明はジフエニル−4・4′−ジカルボン
酸を直接エステル化反応に供する際、このエステ
ル化反応系に予め形成したエステル化反応物およ
び/またはエステル交換反応物を存在せしめるこ
とを特徴とするが、このエステル化反応物およ
び/またはエステル交換反応物の芳香族ジカルボ
ン酸成分はジフエニル−4・4′−ジカルボン酸を
80モル%以下含有するか、または全く含有せずと
もよく、この面からも効率的な反応が遂行可能で
ある。しかも本発明によれば、本発明の方法によ
り予め形成したエステル化反応物をエステル化反
応系に再使用できる。 本発明で使用するジフエニル−4・4′−ジカル
ボン酸以外の芳香族ジカルボン酸としてはテレフ
タル酸、イソフタル酸、2・6−ナフタレンジカ
ルボン酸などが挙げられるが、最終的に得られる
共重合ポリエステルの特性面からはテレフタル酸
の使用が最も望ましい。 エステル化反応系に予め存在せしめるエステル
化反応物および/またはエステル交換反応物は常
法または本発明の方法にしたがつて形成したもの
でよく、これらの使用量は本発明の共重合ポリエ
ステルを構成する全ジカルボン酸成分に対し25重
量%以上、好ましくは40〜200重量%である。エ
ステル化反応物および/またはエステル交換反応
物の量が25重量%以下ではエステル化反応速度が
極めて遅くなり、効率的な反応の進行が不可能と
なるため好ましくない。 エステル化反応物および/またはエステル交換
反応物を予め存在せしめたエステル化反応系へ供
給するスラリーは、ジフエニル−4・4′−ジカル
ボン酸を20〜100モル%含有する芳香族ジカルボ
ン酸およびこれと等モル以上のエチレングリコー
ルの混合物から構成される。このスラリーにおけ
るエチレングリコール/芳香族ジカルボン酸のモ
ル比は1.05〜4.0、とくに好ましくは1.20〜2.0が
適当であり、スラリー性を改善するために水を添
加することもできる。なおスラリーにはアジピン
酸、セバシン酸、5−ナトリウムスルホイソフタ
ル酸などの他のジカルボン酸成分やテトラメチレ
ングリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオ
ペンチルグリコール、1・4−シクロヘキサンジ
メタノールなどの他のグリコール成分を少量含有
することができる。スラリーの供給量は予め存在
せしめたエステル化反応物および/またはエステ
ル交換反応物の量を勘案して、最終的に得られる
共重合ポリエステルのエチレンジフエニル−4・
4′−ジカルボン酸単位含有量が20〜80モル%の範
囲となるように選択すべきである。共重合ポリエ
ステルにおけるエチレンジフエニル−4・4′−ジ
カルボキシレート単位含有量を20〜80モル%、好
ましくは40〜70重量%にすることにより、融点、
結晶化特性および溶融成形性の面で望ましいポリ
マが得られる。 エステル化反応は常圧および加圧のいずれの方
法でも実施できるが、ゲージ圧1.0Kg/cm2以下、
好ましくは0.45Kg/cm2以下での実施が最適であ
る。一般に加圧反応にすることによりエステル化
反応時間が短縮できるが、本発明においてはゲー
ジ圧を1.0Kg/cm2より大きくすると、エステル化
反応時にジエチレングリコールの副生が促進され
ることがあるため好ましくない。 エステル化反応温度は200〜260℃、好ましくは
220〜250℃の範囲が適当であり、反応温度が200
℃以下ではエステル化反応時間が長くなり、260
℃以上ではジエチレングリコールの副生が増加
し、反応系が着色されることがあるため好ましく
ない。 なお、エステル化反応時には精留塔などからエ
チレングリコールを抜きだして、ジエチレングリ
コールの生成を抑制することができる。さらには
エステル化反応時にテトラブチルチタネート等の
チタン化合物およびモノブチルスズオキシド等の
スズ化合物などのエステル化触媒を使用すること
ができる。 このようにしてエステル化反応率が90%以上、
好ましくは95%以上となるまでエステル化反応を
行なうが、反応系に予め存在させたエステル化反
応物および/またはエステル交換反応物の作用に
より反応速度が促進され、しかもジエチレングリ
コール等の副生物の生成が抑制されて、安定かつ
効率的なエステル化反応が実施できる。 生成したエステル化反応物を適当なろ過装置に
かけて異物をろ別した後、これにアンチモン化合
物やチタン化合物などの重縮合触媒やリン化合物
などの耐熱剤を添加して直ちに重縮合せしめる
が、この際にエステル化反応率が90%未満である
とジフエニル−4・4′−ジカルボン酸がフイルタ
ーに捕促され易く、しかも重縮合反応性が低下す
るため好ましくない。 重縮合反応条件には特に制限がなく、通常のポ
リエステルの場合と同様の条件が適用できる。 かくして得られる本発明の共重合ポリエステル
はエチレン−4・4′−ジカルボキシレート単位を
20〜80モル%含有し、融点、結晶化特性および溶
融成形性などの面で望ましい特性を具備するもの
である。 以下に実施例により本発明をさらに詳述する。 なお実施例中の部数は重量部数を示すものであ
る。 実施例 1 テレフタル酸とエチレングリコールとからなる
エステル化反応率が97.3%、
【式】ユニツトモル比 1.20のエステル化反応物のそれぞれ第1表に示し
た量を常圧の反応器に240℃で貯留し、これにジ
フエニル−4・4′−ジカルボン酸363部およびエ
チレングリコール187部からなるスラリー(エチ
レングリコール/ジフエニル−4・4′−ジカルボ
ン酸モル比=2.0)をゲージ圧0.45Kg/cm2以下に
て、一定速度で連続的に4時間かけて供給した。
スラリー供給中は反応系を230〜245℃に、またス
ラリー供給終了後は所定のエステル化反応率とな
るまで反応系を240〜250℃に保ち、かつ精留塔か
らモル比が1.2となるようにエチレングリコール
を抜き出しつつエステル化反応を行つた。 次いで各エステル化反応物の1/2量を200メツシ
ユの金網フイルターを通過させた後、重合缶に移
し、これに三酸化アンチモン0.03重量%および酢
酸コバルト0.01重量%を添加し、さらに5分後に
85%リン酸を0.01重量%添加した。 そして直ちに重縮合系を減圧、加熱し(60分で
真空度1mmHg以下にすると同時に288℃まで昇
温)、約4時間30分かけて、固有粘度0.71のポリ
マが得られるまで重縮合反応を行つた。 得られた各ポリマのエチレンジフエニル−4・
4′−ジカルボキシレート単位(モル%)および融
点を測定した結果を第1表に併せて示す。 なおNo.2〜4のポリマからは強勒なフイルム、
成形品を得ることができた。一方エステル化反応
物を全く存在させない系にジフエニル−4・4′−
ジカルボン酸363部、テレフタル酸166部およびエ
チレングリコール310部〔エチレングリコール/
(ジフエニル−4・4′−ジカルボン酸+テレフタ
ル酸)モル比=2.0〕を供給して、ゲージ圧4
Kg/cm2、上記と同じ反応温度でエステル化反応を
行つたが、6時間経過後でもエステル化反応率を
73%にしか達しせしめることができなかつた。 上記および第1表から明らかなように、エステ
ル化反応系に予め存在するエステル化反応物の量
が供給するジカルボン酸成分に対し25重量%以下
ではエステル化反応速度が極めて遅くなる。これ
に対し本発明の方法(No.2−4)によれば極めて
効率的なエステル化反応が達成できる。
【表】 実施例 2 実施例1のNo.2でエステル化反応せしめたエチ
レンジフエニル−4・4′−ジカルボキシレート単
位60モル%、エチレンテレフタレート単位40モル
%からなるエステル化反応物314部(添加するジ
カルボン酸に対して118重量%)にテレフタル酸
83部、ジフエニル−4・4′−ジカルボン酸182
部、エチレングリコール156部〔エチレングリコ
ール対(ジフエニル−4・4′−ジカルボン酸+テ
レフタル酸)モル比=2.0、ジフエニル−4・
4′−ジカルボン酸対テレフタル酸モル比=6対
4〕のスラリを一定速度で連続的に5時間で供給
し精留塔からモル比が1.20となるようにエチレン
グリコールを抜き出して、実施例1No.2と同一の
エステル化条件でエステル化反応率97.3%まで反
応せしめた。このエステル化反応物の1/2量を重
合缶に移して実施例1と同様に重縮合したとこ
ろ、実施例1のNo.2と同様の物性を有するポリマ
が得られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 エチレンジフエニル−4・4′−ジカルボキシ
    レート単位を20〜80モル%含有する共重合ポリエ
    ステルを製造するに際し、ジフエニル−4・4′−
    ジカルボン酸を0〜80モル%含有する芳香族ジカ
    ルボン酸またはそのエステル形成性誘導体とエチ
    レングリコールからなるエステル化反応物およ
    び/またはエステル交換反応物を、下記スラリー
    中の全ジカルボン酸成分に対し25重量%以上の割
    合となる量で予め存在せしめた系に、ジフエニル
    −4・4′−ジカルボン酸を20〜100モル%含有す
    る芳香族ジカルボン酸およびこれと等モル以上の
    エチレングリコールを混合してなるスラリーを連
    続的または間歇的に供給してエステル化反応を行
    ない、次いでこのエステル化反応物を重縮合する
    ことを特徴とする共重合ポリエステルの製造方
    法。
JP10496179A 1979-08-20 1979-08-20 Preparation of copolymerized polyester Granted JPS5630428A (en)

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JP10496179A JPS5630428A (en) 1979-08-20 1979-08-20 Preparation of copolymerized polyester

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JPS5630428A JPS5630428A (en) 1981-03-27
JPS6245251B2 true JPS6245251B2 (ja) 1987-09-25

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ID=14394688

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JP (1) JPS5630428A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0589253U (ja) * 1992-05-25 1993-12-07 株式会社柴崎製作所 隠し表示付き合成樹脂製キャップ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0589253U (ja) * 1992-05-25 1993-12-07 株式会社柴崎製作所 隠し表示付き合成樹脂製キャップ

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JPS5630428A (en) 1981-03-27

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