JPS6245071Y2 - - Google Patents

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JPS6245071Y2
JPS6245071Y2 JP1982137382U JP13738282U JPS6245071Y2 JP S6245071 Y2 JPS6245071 Y2 JP S6245071Y2 JP 1982137382 U JP1982137382 U JP 1982137382U JP 13738282 U JP13738282 U JP 13738282U JP S6245071 Y2 JPS6245071 Y2 JP S6245071Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、主として軽油を燃料として使用する
エンジンに適用されるフユーエルフイルタ装置に
関する。
例えば、デイーゼルエンジンのように軽油を燃
料とするエンジンにおいては、寒冷地での始動時
等に、上記燃料中に含まれているワツクス成分が
析出して、燃料系統に備えられたフイルタ装置の
目詰りを生じさせるという問題がある。そのため
燃料の供給が妨げられ、運転不能となる等の幣害
を来たす。
この問題に対しては、例えば実開昭47−7525号
公報において提案されたフイルタ保温装置が存在
する。この装置は、第1図に示すように材4を
有するフイルタケース1の外側に線状ヒータ5を
巻き付け、その線状ヒータ5の外側に保護カバー
6を配置した構成で、上記ヒータ5による加熱、
保温作用によつて燃料からのワツクスの析出が防
止される。
然るに上記の構成は、ヒータ5によつてケース
1のほぼ全体を加熱した上で該ケース1内の燃料
を加熱する構成であるから、ケース1の加熱のた
めに大きな熱エネルギーが消費されると共に、上
記ヒータ5による熱がカバー6を介して外気に放
熱される虞れがあつて、燃料に対する加熱効率が
極めて悪い。また、ケース1の外側に線状ヒータ
5を巻き付ける構成であるから、該ヒータ5を必
要に応じて着脱することが困難である。
本考案は、従来における上記のような問題に対
処するもので、ヒータ部材によつて燃料を加熱す
るように構成したフユーエルフイルタ装置におい
て、上記燃料を効率良く加熱することにより、小
さな消費電力で且つ確実に、燃料からのワツクス
成分の析出ないしフイルタ部材の目詰りを防止す
ることを目的とする。
また、本考案は、ヒータ部材を該フユーエルフ
イルタ装置を構成する複数の部材間に挾持する構
成として、通常の温緩地向け仕様のフイルタ装置
に該ヒータ部材を付設するだけで寒冷地向け仕様
に変更可能とし、両仕様の構成部材を共通化する
ことによつて、この種のヒータ部材を備えた寒冷
地向けのフイルタ装置として安価に提供される装
置を実現する。
即ち、本考案フユーエルフイルタ装置は、複数
の部材によつて構成され、且つ燃料流入口と流出
口を有すると共に該流入口から流出口に至る燃料
通路上にフイルタ部材が配設された構成におい
て、上記燃料通路におけるフイルタ部材の上流側
に位置するように上記構成部材間に電気ヒータ部
材を挾持させたものであつて、特にこの電気ヒー
タ部材を、複数の円板を相互間に燃料通路となる
中空部を確保して積層した構造とすると共に、一
部の円板に通電することにより発熱する熱線を配
設し、且つこの熱線が配設された円板の上記燃料
通路に開口する通孔に対して、他の円板の通孔を
遠隔配設する構成としたことを特徴とするもので
ある。これにより、燃料からのワツクス成分の析
出やこれに伴う上記フイルタ部材の目詰りが効果
的に防止され、また、通常の温暖地向け仕様の構
成部材を用い、これにヒータ部材を付設するだけ
で寒冷地向け仕様に変更されるフイルタ装置が実
現され、特に電気ヒータ部材の上記の如き構成に
より、熱線が配設された円板の表面に広い面積で
接触しながら燃料が通過することになつて、該電
気ヒータ部材を著しく厚くすることなく、しかも
上記熱線に与える小さな電気エネルギーで燃料が
効率良く加熱されることになる。
以下、本考案を図面に示す実施例に基いて説明
する。
第2図は、本考案の第1実施例におけるフユー
エルフイルタ装置10の全体構成を示すものであ
つて、該装置10は二つの構成部材、即ちカバー
部材11とフイルタ収納部材25とから構成され
ている。カバー部材11には、燃料流入口12及
び流出口13が形成され、流入口12はポンプ室
14を経て該カバー部材11の下面15に設けら
れた開口部16に通じ、また、流出口13は上記
下面15から下方に突設された軸部17内の通路
18に連通されている。更に、該カバー部材11
の上部には、上記ポンプ室14の上方に張設され
たベローズ19とこれを下方に撓ませる押圧部材
20及びその戻しバネ21、並びに上記ポンプ室
14への出入口に設けられた逆止弁22,23に
よつて構成されるプライミングポンプ装置24が
設けられている。
一方、上記フイルタ収納部材25内にはフイル
タ部材26が収納されている。また、該収納部材
25の上端面は、上記カバー部材11の下面15
における開口部16に対向させて複数の通孔27
aが形成され、且つ中央に上記カバー部材11に
おける軸部17が螺合されるネジ穴部27bが形
成された蓋板27で閉鎖され、且つ該蓋板27の
上面にはシール部材28が装着されている。更
に、該フイルタ収納部材25の下部はセジメンタ
部29とされ、燃料中に含まれた水が一定量以上
溜つた際にこれを検知するフロートスイツチ30
と、該水を排出するためのドレン部材31が具備
されている。
然して、上記カバー部材11の下面15と、こ
れに対向するフイルタ収納部材25における蓋板
27との間には円板状の電気ヒータ部材32が挾
持されている。該ヒータ部材32は、第3図に示
すセラミツク又はプラスチツクで形成された三枚
の円板33,34,35を上下に重ね合せて溶着
一体化することにより形成され、且つ中央の円板
34には通電することによつて発熱する熱線36
が貼設又は埋設されている。また、各円板33,
34,35の中央部には上記カバー部材11にお
ける軸部17が挿通される円孔33a,34a,
35aが夫々形成されていると共に、上方の円板
33の下面と下方の円板35の上面には凹部33
b,35bが夫々形成され、第4図に示すように
一体化した状態で、中央の円板34の上下に中空
部A,Bが形成されるようになされている。そし
て、上方の円板33の内周部には、その上方に位
置するカバー部材11の下面15における開口部
16と上記中空部Aとを連通させる複数の通孔3
3cが、中央の円板34の外周部には上下の中空
部A,Bを連通させる複数の通孔34bが、また
下方の円板35の内周部には、下方の中空部Bと
上記フイルタ収納部材25内とを蓋板27に形成
された通孔27aを介して連通させる複数の通孔
35cが夫々形成されている。尚、上方の円板3
3の上面外周部にはカバー部材11の下面15に
密接するオーリング37の装着溝33dが形成さ
れている。
上記の構成によれば、第2図に示すようにカバ
ー部材11とフイルタ収納部材25との間に電気
ヒータ部材32を挾持した状態においては、上記
カバー部材11における流入口12から流入され
る燃料は、第4図に矢印で示すようにカバー部材
下面15における開口部16からヒータ部材32
の中空部A,Bを通過した上で、蓋板27におけ
る通孔27aからフイルタ収納部材25に流入す
る。そして、該部材25に収納されたフイルタ部
材26を通過することによつて夾雑物が除去さ
れ、然る後セジメンタ部29からカバー部材11
における軸部17内の通路18を経て流出口13
に至る。
然して上記ヒータ部材32においては、中空部
A,Bを仕切る中央の円板34が熱線36によつ
て高温とされていると共に、上方の中空部Aへの
入口となる通孔33cが内周部に、該中空部Aか
ら下方の中空部Bへの通孔34bが外周部に、ま
た該中空部Bの出口となる通孔35cが再び内周
部に形成されていることにより、燃料は該ヒータ
部材32を通過する際に、両中空部A,Bにおい
て高温とされた上記円板34の上下両面に広い面
積で接触しながら通過することになる。これによ
り、該燃料が極めて効率良く加熱されることにな
る。しかも、該ヒータ部材32はフイルタ収納部
材25への入口となる通孔27aの上方、即ち燃
料通路におけるフイルタ部材26の直上流に位置
するから、燃料は加熱された直後にフイルタ部材
26を通過することになり、従つて、該燃料に対
する加熱温度は、ワツクス成分の折出を防止し或
は上流側において析出したワツクス成分を融解さ
せるために必要最低限の温度で足りることにな
る。このようにして、上記ヒータ部材32におけ
る熱線36に与える最小の電気エネルギーによつ
て、燃料から析出するワツクス成分によるフイル
タ部材26の目詰りが効果的に防止される。
一方、上記ヒータ部材32は、カバー部材11
とフイルタ収納部材25との間に挾持されている
だけであるから、カバー部材11の軸部17とフ
イルタ収納部材25における蓋板27のネジ穴部
27bとの螺合部を弛めることによつて両部材1
1,25を分離すれば、該ヒータ部材32は容易
に取り外すことができる。そして、第5図に示す
ようにヒータ部材32を取り除いた状態で、カバ
ー部材11とフイルタ収納部材25とを、上記軸
部17とネジ穴部27bとを螺合することによつ
て再び結合すれば、ヒータ部材を有しないフユー
エルフイルタ装置10′が構成される。これを換
言すれば、第2図に示すヒータ部材32が具備さ
れた寒冷地向け仕様のフイルタ装置10と、第5
図に示すヒータ部材を有しない温暖地向け仕様の
フイルタ装置10′とが同じ部材11,25によ
つて構成されることになる。
尚、第6図は本考案の第2実施例を示すもの
で、該実施例におけるフユーエルフイルタ装置1
0″においては、フイルタ収納部材25″からセジ
メンタ部材29″が分離されて、全体がカバー部
材11″を含めた三つの部材11″,25″,2
9″から構成されていると共に、該フイルタ収納
部材25″とセジメンタ部材29″との間にヒータ
部材32″が挾持されている。そして、燃料がカ
バー部材11″における流入口12″からフイルタ
収納部材25″の中央を貫通する中空軸部17″内
を通過して、先づセジメンタ部材29″に流入す
ると共に、ヒータ部材32″を通過した上でフイ
ルタ収納部材25″に流入し、フイルタ部材2
6″を通過して上記カバー部材11″における流出
口13″に至る構成とされている。従つて、該実
施例においても、ヒータ部材32″が、燃料通路
におけるフイルタ部材26″の上流側に位置する
ように構成部材25″,29″間に挾持されてい
る。
以上のように本考案は、複数の部材によつて構
成されるフユーエルフイルタ装置において、電気
ヒータ部材を燃料通路におけるフイルタ部材の上
流側に位置するように上記構成部材間に挾持し、
特にこの電気ヒータ部材を、相互間に燃料通路と
なる中空部を確保して積層された複数の円板で構
成すると共に、一部の円板に熱線を配設し、且つ
該円板に形成されて上記燃料通路に開口する通孔
に対して、他の円板の通孔を遠隔配設する構成と
したから、燃料が上記熱線が配設された円板の表
面に広い面積で接触しながら通過することにな
り、従つて当該ヒータ部材を薄くしてフイルタ装
置全体の全高を低く抑制しながら燃料を効率良く
加熱することが可能となり、該燃料からのワツク
ス成分の析出によるフイルタ部材の目詰りが小さ
な消費電力によつて効果的に防止される。これに
より、寒冷地向けエンジン用として適したフユー
エルフイルタ装置が実現される。また、本考案に
よれば、温暖地向け仕様のフイルタ装置と共通の
構成部材によつて、ヒータ部材が具備された寒冷
地向け仕様のフイルタ装置が製造され、従つて該
フイルタ装置が安価に提供される利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例を示すフイルタ保温装置の縦断
正面図、第2図は本考案の第1実施例を示すフイ
ルタ装置の縦断正面図、第3図は該実施例に用い
られるヒータ部材の分解斜視図、第4図は第2図
の要部拡大縦断正面図、第5図は該実施例の他の
使用例を示す要部縦断正面図、第6図は本考案の
第2実施例を示す縦断正面図である。 10,10″……フイルタ装置、11,11″…
…構成部材(カバー部材)、12,12″……流入
口、13,13″……流出口、25,25″……構
成部材(フイルタ収納部材)、26,26″……フ
イルタ部材、29″……構成部材(セジメンタ部
材)、32,32″……ヒータ部材、33,34,
35……円板、33c,34b,35c……通
孔、36……熱線、A,B……中空部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 複数の部材から構成され、且つ燃料流入口と
    流出口とを有すると共に該流入口から流出口に
    至る燃料通路上にフイルタ部材が配設されてな
    るフユーエルフイルタ装置であつて、上記燃料
    通路におけるフイルタ部材の上流側に位置する
    ように、上記構成部材間に、積層された複数の
    円板間に燃料通路となる中空部が確保され且つ
    一部の円板に通電することにより発熱する熱線
    が配設されていると共に、この熱線が配設され
    た円板の上記燃料通路に開口する通孔に対し、
    他の円板の通孔が遠隔配設されてなる電気ヒー
    タ部材が挾持されていることを特徴とするエン
    ジンのフユーエルフイルタ装置。 (2) 電気ヒータ部材を挾持する構成部材が、燃料
    流入口と流出口とを有するカバー部材と、フイ
    ルタ部材を収納するフイルタ収納部材である実
    用新案登録請求の範囲第1項記載のエンジンの
    フユーエルフイルタ装置。
JP13738282U 1982-09-09 1982-09-09 エンジンのフユ−エルフイルタ装置 Granted JPS5941667U (ja)

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JPS5941667U JPS5941667U (ja) 1984-03-17
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20080105626A1 (en) * 2006-11-02 2008-05-08 David Charles Jones Fuel filter
JP6452382B2 (ja) * 2014-10-24 2019-01-16 株式会社デンソー 流体加熱ヒータ
JP6698491B2 (ja) 2016-09-29 2020-05-27 株式会社クボタ 作業機

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5862351A (ja) * 1981-10-08 1983-04-13 Tokyo Roki Kk エンジンの燃料加熱装置

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JPS5862351A (ja) * 1981-10-08 1983-04-13 Tokyo Roki Kk エンジンの燃料加熱装置

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