JPS6243885Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は酪農家が牛の乳房を清浄するに好適な作
業車を提供しようとするものである。

従来、牛の乳房の清浄作業は一頭ごとに乳房清
浄用の温湯を交換しなければならない。このた
め、いちいち温湯を運ぶこととなり、これが大変
な重労働となつており、ひいては乳房清浄作業が
不完全なものになる原因となつていた。しかも、
これら作業に必要な作業台や薬品、フキン、バケ
ツを整理するものもなかつた。

本案はかかる問題を充分解決しようとするもの
で、以下図面を参照しながら、その１実施例の詳
細を説明する。

１は本案の作業車である。そして、その構成
は、下面四隅に小車輪２Ａ，２Ｂを有する基板２
のほぼ中央部に洗浄湯用のタンク３を所定高さを
保持して設置し、上記基板２におけるタンク３の
左方部分２C′の外縁には小さく体２C″を設けて
左方載置部２Ｃを形成すると共に、上記基板２に
おけるタンク３の右方部分２D′の外縁には小さ
く体２D″を設けて右方載置部２Ｄを形成すると
共に、上記左方載置部２Ｃの上方には左上方載置
部２Ｅを設け、上記左上方載置部２Ｅには水平板
２E′の外周にフキン掛用枠２E″を張設し、上記
タンク３の右方側壁上方には薬品載置棚２Ｆを取
付け、上記タンク３の上方開口部には開閉自在の
蓋３Ａを設けると共に、当該タンク３の正面部に
は蛇口３Ｂが設けられている。図中、３Ｃは把
手、３Ｄは上記蓋３Ａの上面に形成された乳牛個
体管理メモ用紙載置枠、３Ｅは蝶番、４はタオル
掛、５は手押し用ハンドルで、小車輪２Ａは旋回
可能な自在輪となつている。

本案のものは上述の如く構成されているから、
タンク３内には洗浄湯を入れ、上記左方載置部２
Ｃには乳房洗浄用バケツなど所望するものを置
き、上記左上方載置部２Ｅには折りたたんだフキ
ン、薬品、乳汁サンプルなど所望するものを置
き、フキン掛用枠２E″にはフキンやタオルなど
をかけ、上記右方載置部２Ｄには手指の消毒用バ
ケツとテイートカツプ消毒用バケツなどを置き、
薬品載置棚２Ｆには消毒液、デツピング液、その
他薬品を置き、ハンドル５を支持して所望する個
所に移動し、乳房清浄作業を行う。この場合、バ
ケツ６に洗浄湯を入れるには蛇口３Ｂにより給湯
するが、当該タンクがバケツの高さより高い位置
に支持されているから、確実な給湯を行うことが
できる。加えて、種々の異なる薬品、使用目的の
異なるバケツなどをタンクを中心として左右に分
けて載置できるから、これらを取りちがえる心配
がない。加えて、全体がコンパクトに収納される
ことになるから、邪魔にならず移動にも便利であ
る。

この結果、冒頭で指摘した従来作業での問題点
をことごとく解決しうる有用な考案と言うべきも
のである。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の１実施例を示すもので、第１図は
正面図、第２図は平面図、第３図は左側面図、第
４図は右側面図、第５図は第２図のＡ−Ａ線断面
図である。 １……作業車、２……基板、２Ｃ……左方載置
部、２Ｄ……右方載置部、２Ｅ……左上方載置
部、２Ｆ……薬品載置棚、３……タンク、３Ｂ…
…蛇口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下面四隅に小車輪２Ａ，２Ｂを有する基板２の
   ほぼ中央部に洗浄湯用のタンク３を所定高さを保
   持して設置し、上記基板２におけるタンク３の左
   方部分２C′の外縁には小さく体２C″を設けて左
   方載置部２Ｃを形成すると共に、上記基板２にお
   けるタンク３の右方部分２D′の外縁には小さく
   体２D″を設けて右方載置部２Ｄを形成すると共
   に、上記左方載置部２Ｃの上方には左上方載置部
   ２Ｅを設け、上記左上方載置部２Ｅには水平板２
   E′の外周にフキン掛用枠２E″を張設し、上記タ
   ンク３の右方側壁上方には薬品載置棚２Ｆを取付
   け、上記タンク３の上方開口部には開閉自在の蓋
   ３Ａを設けると共に、当該タンク３の正面部には
   蛇口３Ｂを設けたことを特徴とする作業車。