JPS624365B2 - - Google Patents

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JPS624365B2
JPS624365B2 JP55106318A JP10631880A JPS624365B2 JP S624365 B2 JPS624365 B2 JP S624365B2 JP 55106318 A JP55106318 A JP 55106318A JP 10631880 A JP10631880 A JP 10631880A JP S624365 B2 JPS624365 B2 JP S624365B2
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JP
Japan
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mixture
nitro
methanol
bis
water
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Application number
JP55106318A
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English (en)
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JPS5639016A (en
Inventor
Shii Biado Koorin
Ei Edowaazu Jon
Eichi Furaido Jon
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Syntex USA LLC
Original Assignee
Syntex USA LLC
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Filing date
Publication date
Application filed by Syntex USA LLC filed Critical Syntex USA LLC
Publication of JPS5639016A publication Critical patent/JPS5639016A/ja
Publication of JPS624365B2 publication Critical patent/JPS624365B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C335/00Thioureas, i.e. compounds containing any of the groups, the nitrogen atoms not being part of nitro or nitroso groups
    • C07C335/30Isothioureas
    • C07C335/38Isothioureas containing any of the groups, X being a hetero atom, Y being any atom
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P33/00Antiparasitic agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D235/00Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, condensed with other rings
    • C07D235/02Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, condensed with other rings condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D235/04Benzimidazoles; Hydrogenated benzimidazoles
    • C07D235/24Benzimidazoles; Hydrogenated benzimidazoles with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached in position 2
    • C07D235/30Nitrogen atoms not forming part of a nitro radical
    • C07D235/32Benzimidazole-2-carbamic acids, unsubstituted or substituted; Esters thereof; Thio-analogues thereof

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Tropical Medicine & Parasitology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はベンゼン環が5(6)位で置換されている
駆虫効果のあるベンズイミダゾール−2−カルバ
メート誘導体を含む獣医用駆虫剤組成物に関す
る。 5(6)位で置換されていないすなわちここで記載
され、特許請求しているものとは異なる置換基で
置換されている駆動効果のあるベンズイミダゾー
ル−2−カルバメート誘導体は当業で既に知られ
ている(たとえば米国特許第3480642号、第
3573321号、第3574845号、第3578676号および第
3595870号各明細書)。 関連の抗真菌化合物はまた米国特許第2933504
号および第3010968号の各明細書に示されてい
る。 本発明のベンゼン環置換ベンズイミダゾール−
2−カルバメート誘導体は次式で表わすことがで
きる: 〔式中R1は−SOR2、−SR5あるいは
M′(CH2oMR7であり、ここで、MおよびM′は
独立してO、Sまたは
【式】であり、R7は置換 されていないかまたはハロゲン置換されているフ
エニルまたは1ないし4個の炭素原子を有する低
級アルキルであり、nは1ないし4であり、R2
は置換されていないかまたはハロゲンで置換され
ている1ないし6個の炭素原子を有する低級アル
キル、3ないし7個の炭素原子を有するシクロア
ルキル、3ないし4個の炭素原子を有する低級ア
ルケニルあるいは低級アルキニル、あるいはベン
ジル、または置換されていないナフチル、または
置換されていないかまたは1ないし4個の炭素原
子を有するアルキルまたはアルコキシで置換され
ているフエニルであり、R5は低級アルキニルあ
るいはベンジルであり、R1置換基は5(6)位置に
存在する〕。 本詳細な説明および特許請求の範囲において使
用されているように「低級アルキル」は全体で1
ないし4個の炭素原子あるいは1ないし6個の炭
素原子を有する直鎖および分枝鎖のアルキル基を
示し、したがつて一級、二級および三級アルキル
基を含む。典型的な低級アルキルはたとえばメチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−
ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−アミル、
n−ヘキシルおよび類似のものを含む。「シクロ
アルキル」はたとえばシクロプロピル、シクロペ
ンチル、シクロヘキシルおよび類似のもののよう
に3ないし7個の炭素原子を有する環状炭化水素
基を示す。「低級アルケニル」は3ないし6個の
炭素原子を有する不飽和炭化水素基および二重結
合がα−炭素原子でないならば一つの炭素一炭素
二重結合を示す。典型的なアルケニル基はたとえ
ば2−プロピニル、2−ブデニル、3−ブテニル
およびその類似のものを含む。「低級アルキニ
ル」は3ないし6個の炭素原子を有する不飽和の
炭化水素基およびまたは三重結合がα−炭素原子
でない場合は一つの炭素−炭素三重結合を示す。
典型的なアルキニル基はたとえば2−プロピニ
ル、2−ブチニル、3−ブチニルおよびその類似
のものを含む。R1基のアルキル、アルケニルあ
るいはアルキニル基は任意にたとえばチオシアナ
ート、メトキシのようなアルコキシ、フエニルの
ようなアリール、ベンゾイルのようなアロイル、
ヒドロキシ、シクロアルキル、ハロ、シアノ、あ
るいはニトロ基のような1ないしそれ以上の基で
置換することができる。「アルコキシ」は式RO−
(式中Rは上で定義した低級アルキルである)を
有する基を示す。典型的なアルコキシ基はたとえ
ばメトキシ、エトキシ、t−ブトキシ、およびそ
の類似のものを含む。「ハロ」はヨウ素、臭素、
塩素およびフツ素を示す。「アリール」はフエニ
ルのような芳香族、炭化水素基を示す。「アラル
キル」はたとえばベンジルあるいはフエネチルの
ようにアリールで置換されたアルキル基を示す。
「アロイル」は式
【式】〔式中R′はアリール基 である〕を有す基を示す。アリールあるいはアラ
ルキル基は任意に1つあるいはそれ以上の低級ア
ルキル、アルコキシ、ハロ、ニトロ、シアノ、チ
オシアナト、イソチオ−シアナト、トリフルオロ
メチル、アルキルチオ、アルキルスルフイニル、
アルキルスルフオニル、アシルあるいはアシルア
ミノ(式中アシル部分は1ないし6炭素原子を有
する)、−SO2NR3R4あるいは−N(R3)SO2R4
(式中R3およびR4は独立に水素あるいは1ないし
6個の炭素原子を有する低級アルキルである)で
置換することができる。「アルキルチオ」、「アル
キルスルフイニル」および「アルキルスルフオニ
ル」はそれぞれ式RS−、
【式】および
【式】 (Rは上で定義した1ないし6個の炭素原子を有
する低級アルキルである)を有する基を示す。
「アシル」はアセチル、プロピオニル、ブチリー
ル、ヴアレリール、イソヴアレリール、ヘキサノ
イルおよびその類似のもののように1ないし6個
の炭素原子を有すカルボン酸から誘導されたアシ
ル基を示す。 本発明化合物および製剤上可能な無機あるいは
有機酸で形成されたその無毒性酸の塩はたとえば
一般の毛様線虫(Trichostronglylus)、針金虫
(Haemonchus)、オステルタギア
(Ostertagia)、クーペリア(Cooperia)、円虫
(Nematodirus)、および糞線虫
(Strongyloides)によつて表わされる成虫および
未成虫を含むほ乳動物の寄生虫に対して、そして
特にたとえば回虫(Nematospiroides dubius)、
小条虫(Hymenolepis nana)、シフアキアオプ
ベラタ(Syphacia obvelata)およびあるいはア
スピキユラリステトラプテラ(Aspiculuris
tetraptera)に対して広範囲の活性を有す。特に
これらの化合物は経済的に重要な動物の腸管のい
ろいろな寄生虫症に対し高い活性を示し宿主の動
物に対しては低い組織毒性を示すということがわ
かつた。 本発明化合物はまた抗真菌剤としてもまた有用
で、特に経済的に重要な植物の真菌病を制御する
のに組織的抗真菌剤として有用である。 記載の駆虫および抗真菌性に加えて本発明のあ
る化合物は本発明の次の化合物の製造の中間体と
してもまた有用である。たとえば5(6)−スルフイ
ニル化合物を製造するとそれから対応する5(6)−
スルフオニル化合物の製造の出発物質として利用
される。 化合物が塩基を持つ場合、ここで使用される無
毒性塩は当業で一般に使用されている塩のように
塩基性化合物の抗真菌性あるいは駆虫性に逆の効
果を示さない本化合物の製剤学的に可能な塩を示
す。たとえばそのような無毒性塩には、たとえば
硫酸、スルホン酸、スルフアミン酸、硝酸、リン
酸、塩酸およびその類似のもののような無機酸塩
そしてたとえば酢酸、クエン酸、乳酸、パルミチ
ン酸、酒石酸、コハク酸、マレイン酸、安息香酸
およびその類似のもののような有機酸塩を含む。
化合物が酸基を持つ場合、無毒性塩はたとえばナ
トリウム、カリウム、アンモニウムおよびその類
似のものの塩のように陽イオン塩を含む。 本発明の化合物の投与量は使用される実際の化
合物および投与される動物の体重に依る。けれど
も一般に1日当りの投与量は通常投与する動物の
体重で5mg/Kgと100mg/Kgの間である。活性成
分は混合飼料として動物のえさと混合して動物に
投与するか、駆虫成分投与するのに無毒性の担体
と処方して投与する。担体はたとえばゼラチンカ
プセルのような経口で消化する活性成分の容器で
もよく、あるいはとうもろこしでんぷん、白土、
乳糖、蔗糖、リン酸カルシウム、ゼラチン、ステ
アリン酸、寒天、ペクチンあるいはその類似物を
含むこの性質の医薬品に通常使用されている種類
の賦形剤であつてもよい。適切な液担体の例とし
てピーナツ油、ごま油および水がある。 医薬品の場合は食物と混合しない場合に広範な
剤形が採用することができる。従つて固形担体を
使用する場合は化合物は錠かあるいはカプセルで
投与することができる。液体の担体を使用する場
合はその医薬品は軟ゼラチンカプセルあるいは懸
濁液の形で投与できる。 一般に本発明の化合物はベンゼン核の隣接位置
(すなわち1および2の位置)にニトロおよびア
ミノあるいはアシルアミノ(たとえばアセトアミ
ド)置換基およびベンゼン核の4あるいは5の位
置(それは製造するベンズイミダゾール化合物の
5あるいは6位置である)で望みのR1基(ある
いは反応して望みのR1基を得る)を持つベンゼ
ン出発物質から製造することができる。ニトロ基
をアミノ基に還元すると1および2の位置にアミ
ノ基を持つベンゼン誘導体を得る。それからジア
ミノ化合物を1・3−ビス(アルコキシ−カルボ
ニル)−s−アルキル−イソチオウレアと反応さ
せると対応する5(6)−置換ベンズイミダゾール−
2−カルバメート誘導体を得る。 ベンゼン出発物質の4あるいは5の位置の官能
基はたとえば残りのベンズイミダゾール2−カル
バメートの形成の間その位置で不変のままにして
おくことのできるチオシアナトであり得るかない
しは既知の反応でアルキルチオあるいはアリール
チオ基にそして順に既知の反応によりアルキルあ
るいはアリールスルフイニルあるいはアルキルあ
るいはアリールスルフオニル基に転換することが
できる。4あるいは5の位置の官能基はまた塩素
であることができ、それは置換あるいは非置換の
アリールメルカプタンと反応させて対応するアリ
ールチオ化合物を得、さらにそれは順番にたとえ
ばアリールスルフイニル化合物に転換することが
できる。この点に関してチオシアナト、塩素等出
発物質は以前に文献で報告した化合物である。 これらの段階を例示し特に5(6)−アルキルスル
フイニル、5(6)−アルキルスルフオニル、そして
5(6)−チオシアナト−ベンズイミダゾール−2−
カルバメートを生成するために採用される反応順
は次の通りである。 式中Zは採用した反応体およびあるいは反応条
件により、
【式】あるいは
【式】(式中 R2は上で定義したと同じで特に1−6個の炭素
原子を有する低級アルキル基である)を表わす。 置換あるいは非置換の5(6)−アリールチオ、ア
リールスルフイニルおよびアリールスルフオニル
−ベンズイミダゾール2−カルバメートを製造す
るのに特に有用な反応順序は次の通りである。 式中R2は上記で定義したように特にアリール
でありZは
【式】あるいは
【式】であり MはOかあるいはSである。 上記の最初の反応順序の適切な出発物質は1−
アセタミド−2−ニトロ−4−チオシアナートベ
ンゼン(すなわち化合物A)であり、それはF.
ChallengerおよびA.T.petersの方法により製造
することができる。(J.Chem.Soc.1364(1928))
他の反応順序の出発物質はたとえば1−アミノ−
2−ニトロ−4−チオシアナト−ベンゼン、2−
アミノ−4−クロロ−1−ニトロベンゼン、2−
アセタミド−4−クロロ−1−ニトロベンゼン、
1−アセタミド−4−ヒドロキシ−2−ニトロベ
ンゼンおよび1−アミノ−4−ヒドロキシ−2−
ニトロベンゼンを含む。 アシルアミノ基たとえばアセトアミド基をアミ
ノ基に転換するには上記段階1、6、および14に
例示したようにアシルアミノ基を含む化合物を水
性メタノール中で20℃から100℃で1/4時間から24
時間塩酸のような強酸あるいは水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸カリウムあるいは炭酸
ナトリウムのような強塩基で処理して行なうこと
ができる。強酸か強塩酸基かの選択はベンゼン核
の4あるいは5の位置の置換基に依存し、たとえ
ばチオシアナト置換基の存在ではその置換基をそ
のままにしておく場合は強酸を使用しなければな
らない。一般に他の表われた置換基には強塩基が
使用されるけれども、個々の置換基あるいは化合
物にとつて必要な物質は型にはまつた実験で決定
することができるか、含まれた個々の化合物の性
質および化学安定性から明らかであろう。 上記段階2、7、10および15で例示されている
ニトロ基のアミノ基への還元はたとえばニトロ基
をパラジウム/木炭触媒で水素を使用して触媒的
に還元するといういろいろな方法で行なうことが
できる。この反応はメタノールのような不活性溶
媒で0℃ないし35℃で一般には室温で1/2ないし
2時間行なう。他の適切な溶媒は酢酸エチル、酢
酸およびエタノールを含む。この方法はベンゼン
核の4あるいは5の位置にアリールスルフイニル
あるいはアリールスルフオニル置換基を含む化合
物には特に適している。 もう一つの適切な還元方法としてニトロ含有化
合物を鉄粉および硫酸第一鉄あるいは塩化第一鉄
のような鉄塩で水性メタノール中中性の条件で1
から6時間還流しながら処理する方法がある。他
の適切な反応溶媒に酢酸あるいは濃塩酸そして他
の亜鉛のような適切な金属を含む。鉄粉は別々に
分けて(1度に全体を加えるのに反して)加え反
応体と反応条件をたとえばスルフイニル化合物が
対応するチオ化合物に還元されていないことを確
めるために注意深く検査することが望ましい。こ
の方法はアリールチオあるいはアリールスルフオ
ニル置換基を含む物質に適している。 チオシアナトあるいはアリールチオ置換化合物
を使用するのに適した還元方法は、そういつた化
合物を−20℃から100℃の範囲の温度一般には室
温で1/2から6時間濃塩酸中で塩化第一スズで処
理する方法である。塩化第一スズ反応体は過量使
用すべきで一般には出発化合物の単位重量あたり
約5部(重量比)を使用する。 反応はまた塩基性水性メタノール中でジチオナ
イトナトリウム(亜硫酸水素ナトリウム)を使用
して10分から6時間還流して行なう。 上記化合物C、I、MおよびRで例示したよう
にジアミノ化合物はたとえばそれぞれ反応段階
3、8、11および16によりジアミノ化合物をたと
えば1・3−ビス(メトキシカルボニル)−S−
メチルイソチオウレアあるいは1・3−ビス(エ
トキシカルボニル)−S−メチルイソチオウレア
のような1・3−ビス(アルコキシカルボニル)
−S−アルキルイソチオウレアでたとえば水性メ
タノールあるいは水性エタノールのような水性ア
ルコール溶媒中で室温から反応溶媒の還流温度の
間で1/2から6時間反応させることによつて対応
するベンズイミダゾール2−カルバメート化合物
に転換される。望ましくは反応溶媒はPH4から6
の酸性、たとえば酢酸の充分量(1から2モル)
にしておく。約1から2モル一般には約1.1モル
のイソチオウレア反応体をジアミノ化合物1モル
に対して使用する。 1−アセトアミド2−ニトロ−4−チオシアナ
トベンゼン出発物質のチオシアナト基をアルキル
チオあるいはアリールチオ基への転換、同時にア
セトアミド基のアミノ基への転換は上記段階
(4′)に表わしているようにチオシアナト化合物
(化合物A)をシクロアルキルハライドあるいは
活性アリールハライドのようなアルキルハライド
でジメチルフオルムアミドあるいはメタノールあ
るいはエタノールのようなアルコール溶媒中で水
酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム
あるいは炭酸ナトリウムのような塩基の存在下で
反応させることによつて行なうことができる。反
応は主要反応体の実質的に1モル比を使用して10
℃から50℃の温度で一般には室温で1/4から12時
間行なう。ハライド反応体の炭化水素基がアルコ
ール反応溶媒の炭化水素基と同様でない場合は反
応は望ましくはイソプロパノールあるいはジメチ
ルフオルムアミド中で行なう。任意にチオシアナ
ト基は上記段階(4)で例示したようにアセトアミド
基に変えないで1−アセトアミド−2−ニトロ−
4−チオシアナトベンゼン出発物質を室温でジメ
チルフオルムアミド中でホウ水素化ナトリウムで
1/4から2時間処理し、引き続き前述ハライド反
応体の1つで上記でおいた条件下で処理すること
によつてアルキルチオあるいはアリールチオ基に
転換することができる。 アミノ基のたとえばアセトアミド基のようなア
シルアミノ基への転換は上記段階4″および12に例
示しているように不活性有機反応溶媒に処理する
化合物を溶解しあるいは溶解するように調整した
とえばアセチルクロライドのようなアシルハライ
ドあるいは無水酢酸で処理して便利に行なうこと
ができる。たとえば適切な有機反応溶媒にはピリ
ジンの存在下でのテトラヒドロフラン、水酸化カ
リウムあるいは炭酸カリウムのような塩基の存在
下でのアセトンあるいはピリジン単独などを含
む。無水酢酸はアシル化反応体として使用するこ
とができ、また反応溶媒としても利用できる。そ
のように利用する場合、無水酢酸は実質的に過
量、一般的には反応化合物を溶解するのに充分な
量存在する。既知のSchotten−Baumann反応は
また上記目的で利用することもできる。そういつ
た反応において反応化合物は水性塩基に溶解し、
過量の無水酢酸を加え、沈殿生成物をろ過して集
める。無水酢酸はこれらの反応で利用する場合、
硫酸あるいはパラトルエンスルフオン酸のような
酸性触媒と配合して利用することができる。これ
らの反応はアシル化剤をやや過量(約1.5−2モ
ル)使用して−30℃から室温の温度で1/4時間か
ら24時間典型的に行なう。 アルキルチオあるいはアリールチオ基の対応す
るスルフイニルあるいはスルフオニル基への転換
あるいはスルフイニルのスルフオニル基への転換
は上記段階5、13および13′に例示したように反
応化合物を不活性溶媒中で過酢酸、過安息香酸、
過メタクロル安息香酸あるいは過フタル酸のよう
な過酸で処理して便利に行なう。適切な溶媒物質
はたとえばメチレンクロライドあるいはクロロフ
オルムを含む。反応化合物が利用することを望ん
だ個々の反応溶媒に溶解しない場合は酢酸あるい
はメタノールのような共溶媒物質を反応化合物を
溶解するのに充分な量利用すべきである。典型的
に反応は−30℃から室温の温度で1/2から6時間
行なう。アルキルチオあるいはアリールチオを対
応するスルフイニル基に転換することを望む場
合、モル量を利用し、反応条件を反応が望んだよ
りさらに進まないことを確かめるために注意深く
検査する。アルキルチオあるいはアリールチオ基
を対応するスルフオニル基に転換するあるいはス
ルフイニル基を対応するスルフオニル基に転換す
ることを望む場合はたとえば反応化合物1モルあ
たり2モルの過酸というように過量の過酸を利用
し、反応条件は注意深く検査する必要はない。そ
のような転換はまた任意に水性メタノールあるい
は水性アセトニトリル中で−20から50℃の範囲の
温度で1/2から12時間過ヨウ素酸塩で処理して行
なうこともできる。 2−アミノ−4−クロロ−1−ニトロベンゼン
(化合物K)あるいは2−アセトアミド−4−ク
ロロ−1−ニトロベンゼンを出発物質として利用
する場合、上記反応9に示されているようにそれ
をフエニルメルカプタン、パラクロロフエニルメ
ルカプタンあるいはパラメトキシフエニルメルカ
プタンのような適当なアリールメルカプタンで、
ジメチルフオルムアミド、エタノールあるいはメ
タノールのような不活性溶媒中で水酸化カリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナト
リウムあるいはナトリウム水素化物のような適切
な無機塩基の存在で反応させて、対応する置換あ
るいは非置換の4−フエニルチオ化合物に転換す
ることができる。典型的にこの反応はメルカプタ
ン反応体のやや過量(1.5から2モル)を使用し
て、20℃から150℃の温度(溶媒物質の還流温
度)で約1/2から6時間行なう。上記反応段階17
は段階9の点から上に述べたように行なうことが
できるが、しかし望ましくはその反応は出発物質
として2−アセトアミド−4−クロロ−1−ニト
ロベンゼン(化合物T)を使用して、ジメチルフ
オルマイド中で行なう。2−アミノ−4−クロロ
−1−ニトロベンゼン出発物質はまた塩素をたと
えばベンゼンスルフイネートナトリウムのような
アリールスルフイネート金属塩で置きかえること
によつて対応する4−アリールスルフオニル化合
物に転換することができる。この置換は典型的に
ジメチルフオルムアミド、アセトンあるいはジメ
チルスルフオキシイドのような不活性の有極有機
溶媒中で室温から個々の採用した溶媒の還流温度
の間の温度で、出発物質の実質的に1モル比とス
ルフイネート金属塩を使用して約1/2から6時間
行なう。 5(6)の位置に−OR5あるいは−O(CH2oMR7
置換基を持つ化合物は1−アセトアミド−4−ヒ
ドロキシ−2−ニトロベンゼンを低級アルケニル
ハライド(1−ブロモ−プロプ−2−エンのよう
な)、低級アルキニルハライド(1−ブロモ−プ
ロプ−2−インのような)、アラルキルハライド
(ベンジルブロマイドのような)、ハロアルキルア
リールエーテル(2−ブロモエチルフエニルエー
テルのような)、ハロアルキルアルキルサルフア
イド(クロロメチルメチルサルフアイドのよう
な)あるいはハロアルキルアルキルエーテル(ク
ロロメチルメチルエーテルのような)等で反応さ
せることによつて製造することができ、それから
必要に応じ上述したように他の段階を経て望みの
化合物を得る。5(6)の位置に−S(CH2oMR7
換基を持つ化合物は1−アセトアミド−2−ニト
ロ−4−チオシアナト−ベンゼンを室温でジメチ
ルフオルムアミド中で約1/4から2時間反応さ
せ、ハロアルキルアルキルサルフアイド(クロロ
メチルメチルサルフアイドのように)、ハロアル
キルアルキルエーテル(クロロメチルメチルエー
テルのように)、ハロアルキルアリールサルフア
イド(クロロメチルp−クロロフエニルサルフア
イドのように)等で処理することによつて製造す
ることができ、さらに必要に応じ上述したように
他の段階を経て望みの化合物を得る。−
M′(CH2oMR7置換基のチオ橋は上述の段階によ
つて対応するスルフイニルおよびあるいはスルフ
オニル橋に転換することができる。 この以前および以降述べられている反応段階に
おいて別に示指されてないかぎり個々の中間生成
物は反応混合物から分離し、本方法の次の段階の
出発物質として使用する前に精製することが望ま
しい。その分離および精製は適当な方法で行なう
ことができる。たとえば典型的な分離方法はろ
過、抽出、蒸発を含み、典型的な精製は結晶化を
含み両方とも薄層クロマトグラフイーおよびカラ
ムクロマトグラフイーを含む。当業者には明らか
である日常の実験で与えられた段階に対して最適
の分離および単離の方法がとられる。 本発明の範囲に入る特定の化合物は、たとえば
上記に属するものから適当な出発物質を選択し、
そしてたとえば上記に述べたような特定の反応段
階を選ぶことによつて製造することができ、望み
の化合物を得ることができる。この表現からみて
本発明の範囲に入るが、本明細書に記載されてい
ない化合物を含む特定の化合物の製造は当業者に
明らかであろう。 次の実例の化合物は上記構造式で表われるよう
に本発明の化合物の例である。 5(6)−エチルスルフイニル−2−カルボメトキ
シアミノベンズイミダゾール、 5(6)−n−プロピルスルフイニル−2−カルボ
メトキシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−n−ブチルスルフイニル−2−カルボメ
トキシアミノベンズイミダゾール(融点253℃分
解)、 5(6)−フエニルスルフイニル−2−カルボメト
キシアミノベンズイミダゾール(融点273℃分
解) 5(6)−p−フルオロフエニルスルフイニル−2
−カルボメトキシアミノベンズイミダゾール(融
点>300℃)、 5(6)−ナフト−2′−イルスルフイニル−2−カ
ルボメトキシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−メチルチオメチルチオ−2−カルボメト
キシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−メトキシメチルチオ−2−カルボメトキ
シアミノベンズイミダゾール、 5(6)−メトキシメトキシ−2−カルボメトキシ
アミノベンズイミダゾール、 5(6)−メチルチオメトキシ−2−カルボメトキ
シアミノベンズイミダゾール、 5(6)−メトキシメチルスルフイニル−2−カル
ボメトキシアミノベンズイミダゾール(融点>
300℃)、 5(6)−メチルスルフイニルメトキシ−2−カル
ボメトキシアミノベンズイミダゾール(融点208
〜210℃)、 5(6)−トリフルオロメチルメチルスルフイニル
−2−カルボメトキシアミノベンズイミダゾール
(融点>300℃)、 5(6)−(プロプ−2−エン−1−イルチオ)−2
−カルボメトキシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−(プロプ−2−エン−1−イルスルフイ
ニル)−2−カルボメトキシアミノベンズイミダ
ゾール(融点213℃分解)、 5(6)−(プロプ−2−イン−1−イルチオ)−2
−カルボメトキシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−(プロプ−2−イン−1−イルスルフイ
ニル)−2−カルボメトキシアミノベンズイミダ
ゾール(融点>300℃分解)、 これらの化合物は特に上記に属する寄生虫に対
して実質的活性を示したので現在好ましい。 本発明の範囲に入る他の例の化合物としては、
たとえば、 5(6)−n−ヘキシルスルフイニル−2−カルボ
メトキシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−メチルスルフオニル−2−カルボメトキ
シアミノベンズイミダゾール(融解せずに270℃
で分解)、 5(6)−エチルスルフオニル−2−カルボメトキ
シアミノベンズイミダゾール、 5(6)−n−プロピルスルフオニル−2−カルボ
メトキシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−i−プロピルスルフオニル−2−カルボ
メトキシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−n−ブチルスルフオニル−2−カルボメ
トキシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−n−ヘキシルスルフオニル−2−カルボ
メトキシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−フエニルスルフオニル−2−カルボメト
キシアミノベンズイミダゾール(融点>320℃)、 5(6)−p−クロロフエニルスルフイニル−2−
カルボメトキシアミノベンズイミダゾール(融点
292℃分解)、 5(6)−m−クロロフエニルスルフイニル−2−
カルボメトキシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−p−メチルフエニルスルフイニル−2−
カルボメトキシアミノベンズイミダゾール(融点
265〜267℃)、 5(6)−p−メトキシフエニルスルフイニル−2
−カルボメトキシアミノベンズイミダゾール(融
点275℃分解)、 5(6)−m−メトキシフエニルスルフイニル−2
−カルボメトキシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−シアノメチルスルフイニル−2−カルボ
メトキシアミノベンズイミダゾール(融点>325
℃)、 5(6)−フエネチルチオ−2−カルボメトキシア
ミノベンズイミダゾール、 5(6)−フエネチルスルフイニル−2−カルボメ
トキシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−トリクロロメチルメチルスルフイニル−
2−カルボメトキシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−トリブロモメチルメチルスルフイニル−
2−カルボメトキシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−トリフルオロメチルチオメチルチオ−2
−カルボメトキシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−トリクロロメチルチオメチルチオ−2−
カルボメトキシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−トリフルオロメチルチオメトキシ−2−
カルボメトキシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−メトキシエチルチオ−2−カルボメトキ
シアミノベンズイミダゾール(融点181℃分解)、 5(6)−メトキシエチルスルフイニル−2−カル
ボメトキシアミノベンズイミダゾール(融点197
〜200℃分解)、 5(6)−エトキシエチルチオ−2−カルボメトキ
シアミノベンズイミダゾール(融点185〜188℃分
解)、 5(6)−エトキシエチルスルフイニル−2−カル
ボメトキシアミノベンズイミダゾール(融点167
〜170℃分解)、 5(6)−メトキシエトキシ−2−カルボメトキシ
アミノベンズイミダゾール、 5(6)−エトキシエトキシ−2−カルボメトキシ
アミノベンズイミダゾール、 5(6)−エトキシメチルチオ−2−カルボメトキ
シアミノベンズイミダゾール、 5(6)−エトキシメチルスルフイニル−2−カル
ボメトキシアミノベンズイミダゾール(融点200
℃分解)、 5(6)−メチルチオエチルチオ−2−カルボメト
キシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−メチルスルフイニルエチルチオ−2−カ
ルボメトキシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−メチルチオエトキシ−2−カルボメトキ
シアミノベンズイミダゾール、 5(6)−メチルスルフイニルエトキシ−2−カル
ボメトキシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−メチルスルフイニルメチルチオ−2−カ
ルボメトキシアミノベンズイミダゾール(融点
189℃分解)、 5(6)−チオシアナトメチルスルフイニル−2−
カルボメトキシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−(2・2・3・3−テトラフルオロプロ
プ−1−イルスルフイニル)−2−カルボメトキ
シアミノベンズイミダゾール(融点>310℃)、 5(6)−(2・2・3・3・3−ペンタフルオロ
プロプ−1−イルスルフイニル)−2−カルボメ
トキシアミノベンズイミダゾール(融点>300
℃)、 5(6)−フエノキシエトキシ−2−カルボメトキ
シアミノベンズイミダゾール、 5(6)−フエノキシエチルチオ−2−カルボメト
キシアミノベンズイミダゾール(融点205℃分
解)、 5(6)−フエノキシエチルスルフイニル−2−カ
ルボメトキシアミノベンズイミダゾール(融点
227℃分解)、 5(6)−(p−クロロフエニルチオメチルチオ)−
2−カルボメトキシアミノベンズイミダゾール
(融点206〜207℃)、 5(6)−フエニルスルフイニルメチルチオ−2−
カルボメトキシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−(2・2−ジメトキシエチルチオ)−2−
カルボメトキシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−メチルチオメチルチオ−2−カルボメト
キシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−(β−ヒドロキシフエネチルチオ)−2−
カルボメトキシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−(β−ヒドロキシフエネチルスルフイニ
ル)−2−カルボメトキシアミノベンズイミダゾ
ール、 5(6)−シクロプロピルメチルスルフイニル−2
−カルボメトキシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−シクロペンチルスルフイニル−2−カル
ボメトキシアミノベンズイミダゾール(融点295
〜298℃分解)、 5(6)−シクロヘキシルフイニル−2−カルボメ
トキシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−ベンジルスルフイニル−2−カルボメト
キシアミノベンズイミダゾール(融点224.5〜226
℃)、 5(6)−p−ニトロフエニルスルフイニル−2−
カルボメトキシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−p−シアノフエニルスルフイニル−2−
カルボメトキシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−(2−シアノエチルスルフイニル)−2−
カルボメトキシアミノベンズイミダゾール(融点
227〜228℃分解)、 5(6)−p−アセトアミドフエニルスルフイニル
−2−カルボメトキシアミノベンズイミダゾー
ル、 5(6)−p−スルフアモイルフエニルスルフイニ
ル−2−カルボメトキシアミノベンズイミダゾー
ル、 5(6)−p−スルフオニルアミノフエニルスルフ
イニル−2−カルボメトキシアミノベンズイミダ
ゾール、 5(6)−p−メチルチオフエニルスルフイニル−
2−カルボメトキシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−p−トリフルオロメチルフエニルスルフ
イニル−2−カルボメトキシアミノベンズイミダ
ゾール、 5(6)−〔p−(n−プロピルスルフイニル)フエ
ニルスルフイニル〕−2−カルボメトキシアミノ
ベンズイミダゾール、 5(6)−〔p−(n−ブチルスルフオニル)フエニ
ルスルフイニル〕−2−カルボメトキシアミノベ
ンズイミダゾール、 5(6)−チオシアナト−2−フエニルスルフイニ
ル−2−カルボメトキシアミノベンズイミダゾー
ル、 および対応する2−カルベトキシアミノ、2−カ
ルボプロポキシアミノ−、および2−カルボブト
キシアミノ−化合物。 次に特別な説明は当業者に本発明をもつと明ら
かに理解し、実施させるために示してある。それ
は本発明の範囲を限定するものとして考えない
で、単にその例および代表的なものである。 製造 1 1の水中S−メチルイソチオウロニウム175
gを0℃に冷却し、メチルクロロフオルメート
162.5gを加え、引き続き、750mlの水中水酸化カ
リウム250gの溶液を0から5℃で加える。粗生
成物をベンゼンで抽出し、そのベンゼンを乾燥し
蒸発させ、残留物をメタノールから再結晶する。
かくて1・3−ビス(メトキシカルボニル)−S
−メチルイソチオウレアを得る。 用様な方法でメチルクロロフオルメートをエチ
ルクロロフオルメート、プロピルクロロフオルメ
ートあるいはブチルクロロフオルメートに換え
て、1・3−ビス(エトキシカルボニル)−S−
メチルイソチオウレア、1・3−ビス(プロポキ
シカルボニル)−S−メチルイソチオウレアおよ
び1・3−ビス(ブトキシカルボニル)−S−メ
チルイソチオウレアをそれぞれ製造する。 例 1−アミノ−2−ニトロ−4−チオシアナトベ
ンゼン2gを濃塩酸6mlと混合し、その混合物を
約−40℃に冷却する。濃塩酸6ml中の塩化第一ス
ズ12g溶液を滴下して加え、その混合物をゆつく
り室温にまで温める。15−20分後15−20℃で、そ
の生成物をろ過し、6規定塩酸12mlで洗う。飽和
炭酸水素カリウム溶液25mlで処理して、クロロフ
オルムで抽出すると遊離塩基を得る。ベンゼンか
ら再結晶すると1・2−ジアミノ−4−チオシア
ナトベンゼンを生成する。 エタノール20mlおよび水20ml中、1・2−ジア
ミノ−4−チオシアナトベンゼン1.3gおよび
1・3−ビス(メトキシカルボニル)−S−メチ
ルイソチオウレア1.7gの溶液を酢酸0.5mlで処理
する。混合物を11/2時間還流し、それから冷却
し、ろ過する。固形物をメタノール−クロロフオ
ルムから再結晶すると5(6)−チオシアナト−2−
カルボメトキシアミノベンズイミダゾールを生成
する。(250℃で分解) 同様な方法で 1・3−ビス(メトキシカルボニル)−S−メ
チルイソチオウレアを 1・3−ビス(エトキシカルボニル)−S−メ
チルイソチオウレア、 1・3−ビス(プロポキシカルボニル)−S−
メチルイソチオウレアおよび 1・3−ビス(ブトキシカルボニル)−S−メ
チルイソチオウレアに賛えると、それぞれ 5(6)−チオシアナト−2−カルベトキシアミノ
ベンズイミダゾール、 5(6)−チオシアナト−2−カルボプロポキシア
ミノベンズイミダゾールおよび 5(6)−チオシアナト−2−カルボブトキシアミ
ノベンズイミダゾールが製造される。 例 水酸化カリウム4.8gを含むn−プロピルアル
コール70ml中1−アセトアミド−2−ニトロ−4
−チオシアナトベンゼンの5gをn−プロピルブ
ロマイド2.6gで処理する。その混合物を15−20
℃で一晩中かきまぜ、それから水に注ぎ、クロロ
フオルムで抽出する。乾燥した抽出液を真空中で
蒸留し、残つた赤色油状物質を無水酢酸25mlに溶
解する。硫酸2、3滴を加え、その混合物を20−
25℃で1時間放置する。酢酸ナトリウムを加え、
その溶媒を真空中で除去する。残留物を水で処理
し、粗生成物をろ過する。メタノールから再結晶
すると1−アセトアミド−2−ニトロ−4−n−
プロピルチオベンゼンを得る。(この中間体はま
たホウ水素ナトリウムの存在でジメチルフオルム
アミド中n−プロピルブロマイドで1−アセトア
ミド−2−ニトロ−4−チオシアナトベンゼンの
アルキル化によつても直接得ることができる。 35mlクロロフオルム中の1−アセトアミド−2
−ニトロ−4−n−プロピルチオベンゼン3.81g
を−20から−15℃で3mlメタノール中40%過酢酸
3.0gの溶液で処理する。混合物20℃まで温めて
おき、15−25℃で4時間かきまぜそれから重亜硫
酸ナトリウム溶液および重炭酸ナトリウム溶液で
洗う。クロロフオルムを除去すると、ガム状の物
質が残り、それを蒸気浴で5規定水酸化ナトリウ
ム15mlで1時間処理する。混合物を冷却し、クロ
ロフオルムで抽出し、分離して溶媒を除去する。
粗残留物をベンゼンから再結晶すると1−アミノ
−2−ニトロ−4−n−プロピルスルフイニルベ
ンゼンを生成する。 1−アミノ−2−ニトロ−4−n−プロピルス
ルフイニルベンゼンの1.14gを、3%パラジウム
加炭素の存在で、1気圧で100mlメタノール中、
水素を理論的とりこみが起るまで水素添加する。
触媒をろ過して除去し、ろ液を蒸留する。残つた
ガム状物質をエタノール10mlと水10mlの沸とう混
合液中で1・3−ビス−メトキシカルボニル−S
−メチルイソチオウレア1.2gおよび酢酸0.3mlで
処理する。3時間後混合物を冷却し、ろ過しそし
て5(6)−n−プロピル−スルフイニル−2−カル
ボメトキシアミノベンズイミダゾールをエタノー
ルから再結晶する。(融点197℃分解) 同様の方法でn−プロピルブロマイドをメチル
イオダイド、エチルイオダイド、i−プロピルブ
ロマイド、ブチルブロマイド、i−ブチルブロマ
イド、ペンチルブロマイド、ヘキシルブロマイ
ド、シクロプロピルブロマイド、シクロペンチル
ブロマイドおよびシクロヘキシルブロマイドに代
えると、5(6)−シクロペンチルスルフイニル−2
−カルボメトキシアミノベンズイミダゾール(融
点295〜296℃分解)、5(6)−メチルスルフイニル
−2−カルボメトキシアミノベンズイミダゾール
(融点237℃分解)、5(6)−エチルスルフイニル−
2−カルボメトキシアミノベンズイミダゾール
(融点285℃分解)、5(6)−i−プロピルスルフイ
ニル−2−カルボメトキシアミノベンズイミダゾ
ール(融点200℃分解)および5(6)−n−ブチル
スルフイニル−2−カルボメトキシアミノベンズ
イミダゾール(融点222℃分解)を含む対応する
1−アミノ−2−ニトロ−4−アルキルスルフイ
ニルベンゼン、1−アミノ−2−ニトロ−4−シ
クロアルキルスルフイニルベンゼン、5(6)−アル
キルスルフイニル−2−カルボメトキシアミノベ
ンズイミダゾールおよび5(6)−シクロアルキルス
ルフイニル−2−ベンズイミダゾール化合物が製
造される。 製造した1−アミノ−2−ニトロ−4−アルキ
ルスルフイニルベンゼンおよび1−アミノ−2−
ニトロ−4−シクロアルキルスルフイニルベンゼ
ン化合物を1・3−ビス(メトキシカルボニル)
−S−メチルイソチオウレア、1・3−ビス(エ
トキシカルボニル)−S−メチルイソチオウレ
ア、1・3−ビス(プロポキシカルボニル)−S
−メチルイソチオウレアあるいは1・3−ビス
(ブトキシカルボニル)−S−メチルイソチオウレ
アと反応させると、Rがメチル、エチル、プロピ
ルあるいはブチルである対応する、5(6)−アルキ
ルスルフイニル−2−カルブアルコキシアミノベ
ンズイミダゾールおよび5(6)−シクロアルキルス
ルフイニル−2−カルブアルコキシアミノベンズ
イミダゾール化合物が製造される。 例 1−アセトアミド−2−ニトロ−4−チオシア
ナトベンゼン5gおよびメチルイオダイド1.7ml
を、エタノール70ml中水酸化カリウム4.8gの溶
液に加える。その混合物を室温で一昼夜放置し、
それら水で希釈する。1−アミノ−2−ニトロ−
4−メチルチオベンゼンをろ過して集める。 濃硫酸を2、3滴、無水酢酸37ml中1−アミノ
−2−ニトロ−4−メチルチオベンゼン3.7gの
溶液に加える。混合物を室温で1−2時間放置
し、それからやや過量の酢酸ナトリウムで処理し
蒸発する。水を加えて1−アセトアミド−2−ニ
トロ−4−メチルチオベンゼンをろ過して集め
る。 1−アセトアミド−2−ニトロ−4−メチルチ
オベンゼンの4.0gをクロロフオルム40ml中で、
室温で40%過酢酸12mlで処理する。混合物を1時
間半放置しそれから生成物をろ過し、メタノール
で洗うと1−アセトアミド−4−メチルスルフオ
ニル−2−ニトロベンゼンを生成する。 1−アセトアミド−4−メチルスルフオニル−
2−ニトロベンゼンの4gを水蒸気浴で1時間濃
塩酸40mlで処理する。混合物を冷却し水で希釈す
る。1−アミノ−4−メチルスルフオニル−2−
ニトロベンゼンをろ過して集める。 1−アミノ−4−メチルスルフオニル−2−ニ
トロベンゼン2gをラネイニツケル触媒の存在で
4気圧で、200mlメタノール中水素で処理する。
触媒をろ過して除去し、ろ液を濃縮すると1・2
−ジアミノ−4−メチルスルフオニルベンゼンを
生成する。1・2−ジアミノ−4−メチルスルフ
オニルベンゼン0.5gおよび1・3−ビス−メト
キシカルボニルアミノ−S−メチルイソチオウレ
ア0.6gおよび酢酸0.2mlをエタノール10mlおよび
水10ml中で4時間還流しながら熱する。混合物を
冷却し、ろ過し、生成物をメタノール−クロロフ
オルムから再結晶すると5(6)−メチルスルフオニ
ル−2−カルボメトキシアミノベンズイミダゾー
ルを生成する。(融解せずに約270℃で分解) 同様の方法で、メチルイオダイドの代りにエチ
ルイオダイド、プロピルブロマイド、ブチルブロ
マイド、ペンチルブロマイド、ヘキシルブロマイ
ド、シクロペンチルブロマイドあるいはシクロヘ
キシルブロマイドを使用して、対応する1・2−
ジアミノ−4−アルキルチオベンゼン、1・2−
ジアミノ−シクロアルキルチオベンゼン、5(6)−
アルキルスルフオニル−2−カルボメトキシアミ
ノ−ベンズイミダゾールおよび5(6)−シクロアル
キルスルフオニル−2−カルボメトキシアミノベ
ンズイミダゾール化合物を製造する。 同様の方法で製造した1・2−ジアミノ化合物
を1・3−ビス−メトキシカルボニル−S−メチ
ルイソチオウレアのかわりに1・3−ビス−エト
キシカルボニル−S−メチルイソチオウレア、
1・3−ビス−プロポキシカルボニル−S−メチ
ルイソチオウレアあるいは1・3−ビス−ブトキ
シカルボニル−S−メチルイソチオウレアと反応
させて、対応する5(6)−アルキルスルフオニル−
2−カルバルコキシアミノベンズイミダゾールお
よび5(6)−シクロアルキルスルフオニル−2−カ
ルバルコキシアミノベンズイミダゾール化合物
(式中Rはエチル、プロピルあるいはブチル)を
製造する。 例 ジメチルフオルムアミド20ml中1−アミノ−2
−ニトロ−4−チオシアナトベンゼン5.85gを窒
素下30℃を越えない温度でホウ水素ナトリウム
1.14gで処理する。混合物を15−20℃で1時間か
きまぜ、それから20−25℃でプロパルギルブロマ
イド5mlで処理する。さらに3時間後水を加えて
粗生成物をクロロフオルムで抽出する。クロロフ
オルム溶液を乾燥しシルカゲルのカラムを通し
て、小さな有極性物質を除去する。溶離液から純
粋の1−アミノ−2−ニトロ−4−(プロプ−2
−イン−1−イルチオ)ベンゼンを得る。 濃塩酸14ml中の1−アミノ−2−ニトロ−4−
(プロプ−2−イン−1−イルチオ)ベンゼンの
4.8gを20−30℃で濃塩酸14ml中第一塩化スズ24
gの溶液で処理する。約30分後混合物を炭酸水素
カリウムの飽和溶液で中和し、クロロフオルムを
加える。混合物をろ過し、クロロフオルム層を分
離し、乾燥し蒸発すると1・2−ジアミノ−4−
(プロプ−2−イン−1−イルチオ)ベンゼンを
生成する(全収率75%)。 エタノール25mlおよび水25ml中の1・2−ジア
ミノ−4−(プロプ−2−イン−1−イルチオ)
ベンゼンの4.0gを1・3−ビス−メトキシカル
ボニル−S−メチルイソチオウレアの4.9gおよ
び酢酸1.5mlで、3時間還流しながら処理する。
混合物を冷却し、ろ過して5(6)−(プロプ−2−
イン−1−イルチオ)−2−カルボメトキシアミ
ノベンズイミダゾールを単離する。再結晶はメタ
ノール−クロロフオルムから行なうことができる
(融点212〜212.5℃、収率92%)。 5(6)−(プロプ−2−イン−1−イルチオ)−2
−カルボメトキシアミノベンズイミダゾール1.31
gを酢酸65mlおよびクロロフオルム65mlの混合液
に溶解する。クロロフオルム20ml中のm−クロロ
過安息香酸1.02g溶液を−20ないし−15℃で加え
る。混合物を20℃までゆつくり温めておき5時間
放置する。溶媒を真空下で除去し、残留物を炭酸
水素ナトリウム溶液で処理する。5(6)−(プロプ
−2−イン−1−イルスルフイニル)−2−カル
ボメトキシアミノベンズイミダゾールをろ過し、
メタノール−クロロフオルムから再結晶すること
ができる〔融点>300℃分解、質量スペクトル:
m/e=277(m+)、ベースピーク=216〕。 同様な方法で、プロパルジルブロマイドのかわ
りに2−プロペニルブロマイド、2−ブテニルブ
ロマイド、3−ブチニルブロマイド、2−ペンチ
ニルブロマイド、2−ヘキセニルブロマイド、2
−ブチニルブロマイド、3−ブチニルブロマイ
ド、2−ペンチニルブロマイド、あるいは2−ヘ
キシニルブロマイドを使用して、5(6)−(プロプ
−2−エン−1−イルチオ)−2−カルボメトキ
シアミノベンズイミダゾール(融点201〜201.5
℃)および5(6)−(プロプ−2−エン−1−イル
スルフイニル)−2−カルボメトキシアミノベン
ズイミダゾール(融点213℃分解)を含む対応す
る5(6)−アルケニルチオ−、5(6)−アルキニルチ
オ、5(6)−マルチニルスルフイニル−および5(6)
−アルキニルスルフイニル−2−カルボメトキシ
アミノベンズイミダゾール化合物を製造する。 同様の方法で、本例上記製造の1・2−ジアミ
ノ−4−アルケニル−チオベンゼンあるいは1・
2−ジアミノ−4−アルキニルチオベンゼン化合
物を使用して1・3−ビス−メトキシカルボニル
−S−メチルイソチオウレアを、1・3−ビス−
エトキシカルボニル−S−メチルイソチオウレ
ア、1・3−ビス−プロポキシカルボニル−S−
メチルイソチオウレアあるいは1・3−ビス−ブ
トキシカルボニル−S−メチルイソチオウレアに
替えると、対応する5(6)−アルケニルチオ−、5
(6)−アルキニルチオ−、5(6)−アルケニルスルフ
イニル−あるいは5(6)−アルキニルスルフイニル
−2−カルバルコキシアミノベンズイミダゾール
化合物〔式中Rはエチル、プロピルあるいはブチ
ルである〕を製造する。 例 例の5(6)−アルケニルチオ−2−カルバルコ
キシアミノベンズイミダゾールおよび5(6)−アル
キニルチオ−2−カルバルコキシアミノベンズイ
ミダゾールを例の第3節あるいは例の第4節
で(しかしさらに長い時間)示した方法により出
発物質1モル当り過酸(たとえばmクロロ過安息
香酸、あるいは過酢酸)2モルで処理すると、対
応する5(6)−アルケニルスルフオニル−2−カル
バルコキシアミノベンズイミダゾールおよび5(6)
−アルキニルスルフオニル−2−カルバルコキシ
アミノベンズイミダゾール化合物を得る。5(6)−
アルケニルスルフオニルあるいは5(6)−アルキニ
ルスルフオニル化合物はまた例の対応する5(6)
−アルケニルスルフイニルあるいは5(6)−アルキ
ニルスルフイニル化合物から同様な方法で製造す
ることもできる。 例 例で製造したように1−アセトアミド−2−
ニトロ−4−ベンジルチオベンゼンの1.0gを、
蒸気浴で15分間5規定水酸化ナトリウム2mlおよ
び、メタノール6mlで処理する。混合物を水で希
釈し、1−アミノ−2−ニトロ−4−ベンジルチ
オベンゼンをろ過する。 濃塩酸5ml中1−アミノ−2−ニトロ−4−ベ
ンジルチオベンゼンの0.9gを蒸気浴で非常に簡
単に、第一塩化スズで処理する。混合物を冷却
し、この液体がガス状物質からデカントし、それ
からそれを冷却した6規定塩酸5mlで洗う。ガム
状物質を炭酸水素ナトリウム溶液で処理すると
1・2−ジアミノ−4−ベンジルチオベンゼンを
生成し、それをクロロフオルム中に抽出で単離
し、シクロヘキサンから再結晶して精製する。例
の第3節の方法と同様な方法で5(6)−ベンジル
チオ−2−カルボメトキシアミノベンズイミダゾ
ール(融点196℃分解)を製造する。 同様な方法で、ベンジルブロマイドを(例に
利用したように)p−クロロベンジルブロマイ
ド、p−メチルベンジルブロマイドおよびp−メ
トキシベンジルブロマイドに替えて、対応する。
1・2−ジアミノ−4−(置換−ベンジルチオ)−
ベンゼンおよび5(6)−(置換−ベンジルチオ)−2
−カルボメトキシアミノ−ベンズイミダゾールを
製造する。そのように製造した1・2−ジアミノ
−(4−置換−ベンジルチオ)ベンゼン化合物を
1・3−ビス−メトキシカルボニル−S−メチル
イソチオウレアのかわりに、1・3−ビス−エト
キシカルボニル−S−メチルイソチオウレア、
1・3−ビス−プロポキシカルボニル−S−メチ
ルイソチオウレア、あるいは1・3−ビス−ブト
キシカルボニル−S−メチルイソチオウレアと反
応させて、対応する5(6)−(置換−ベンジルチ
オ)−2−カルバルコキシアミノベンズイミダゾ
ール化合物〔式中Rはエチル、プロピルあるいは
ブチルである〕を製造する。 例 ジメチルフオルムアミド10ml中1−アセトアミ
ド−2−ニトロ−4−チオシアナトベンゼン2.37
gを窒素下、20−25℃でホウ水素ナトリウム0.38
gで処理する。1時間後ベンジルブロマイド2.4
mlを加え、混合物を2時間放置し、それから水で
希釈し、ろ過し、シクロヘキサンで洗い、メタノ
ールから再結晶すると1−アセトアミド−2−ニ
トロ−4−ベンジルチオベンゼンを生成する。 クロロフオルム25ml中1−アセトアミド−2−
ニトロ−4−ベンジルチオベンゼン2.42gを−20
−−15℃でメタノール2ml中で40%過酸酢酸1.6
gで処理する。混合物をゆつくり室温まで温めさ
せておき、6時間放置し亜硫酸水素ナトリウムお
よび炭酸水素ナトリウム溶液で洗い、乾燥し蒸留
する。残留物をメタノールから再結晶すると1−
アセトアミド−2−ニトロ−4−ベンジルスルフ
イニルベンゼンを得る。 1−アセトアミド−2−ニトロ−4−ベンジル
スルフイニルベンゼン2.14gを蒸気浴で30分間、
5規定水酸化ナトリウム4mlとメタノール12mlで
処理し、水で希釈し、ろ過すると1−アミノ−2
−ニトロ−4−ベンジルスルフイニルベンゼンを
得る。 1−アミノ−2−ニトロ−4−ベンジルスルフ
イニルベンゼン1.8gをメタノール120mlおよび水
30ml中で、鉄粉1.8gおよび硫酸鉄0.9gと、4時
間還流下で処理し、ろ過し、ろ液を真空下で濃縮
する。残留物をクロロフオルム中に抽出し蒸発し
て単離する。残留物をメチレンクロライド−ベン
ゼンから再結晶すると1・2−ジアミノ−4−ベ
ンジルスルフイニルベンゼンを得る(全収率60〜
70%)。 エタノール20mlおよび水20ml中で1・2−ジア
ミノ−4−ベンジルスルフイニルベンゼン0.55g
および1・3−ビス−メトキシカルボニル−S−
メチルイソチオウレア0.44gおよび酢酸0.15mlを
4時間還流し、ろ過し、その粗生成物をエタノー
ルから再結晶すると、5(6)−ベンジルスルフイニ
ル−2−カルボメトキシアミノベンズイミダゾー
ル(融点224.5−6℃、収率85%)を得る。 同様な方法でベンジルブロマイドをp−クロロ
ベンジルブロマイド、p−メチルベンジルブロマ
イドおよびp−メトキシベンジルブロマイドに替
えて、対応する1・2−ジアミノ−4−(置換−
ベンジルスルフイニル)ベンゼンおよび5(6)−置
換ベンジルスルフイニル)−2−カルボメトキシ
アミノベンズイミダゾール化合物を製造する。製
造した1・2−ジアミノ−4−(置換−ベンジル
スルフイニル)ベンゼン化合物を1・3−ビス−
メトキシカルボニル−S−メチルイソチオウレア
のかわりに1・3−ビス−エトキシカルボニル−
S−メチルイソチオウレア、1−3−ビス−プロ
ポキシカルボニル−S−メチルイソチオウレアあ
るいは1・3−ビス−ブトキシカルボニル−S−
メチルイソチオウレアと反応させると、対応する
5(6)−(置換−ベンジル−スルフイニル)−2−カ
ルバルコキシアミノベンズイミダゾール化合物
〔式中Rはエチル、プロピルあるいはブチルであ
る〕を製造する。 例 1−アセトアミド−2−ニトロ−4−ベンジル
チオベンゼンあるいは例の1−アセトアミド−
2−ニトロ−4−(置換−ベンジルチオベンゼ
ン)を例の第2節で示した条件下でより長時間
過量の過酢酸で処理すると5(6)−ベンジルスルフ
オニル−2−カルバルコキシアミノベンズイミダ
ゾールあるいは対応する5(6)−(置換−ベンジル
スルフオニル)−2−カルバルコキシアミノベン
ズイミダゾールを得る。これらの化合物はまた同
様な方法で5(6)−ベンジルスルフイニル−2−カ
ルバルコキシアミノベンズイミダゾールあるいは
例により製造した対応する5(6)−(置換−ベン
ジルスルフイニル)−2−カルバルコキシアミノ
ベンズイミダゾールから製造することができる。 例 2−アミノ−4−クロロ−1−ニトロベンゼン
の5gを、窒素下でジメチルフオルムアマイドの
20ml中57%水素化ナトリウム2.53gおよびチオフ
エノール6.2mlから製造したフエニルメルカプト
ナトリウム溶液にジメチルフオルムアマイド10ml
リンスとともに加える。混合物を窒素下で20−30
℃で3時間かきまぜそれから水で希釈する。粗生
成物を水とヘキサンで洗いそれからメタノールか
ら再結晶すると2−アミノ−4−フエニルチオ−
1−ニトロベンゼンを生成する。 2−アミノ−4−フエニルチオ−1−ニトロベ
ンゼンの6.0gの無水酢酸80mlに溶解し、硫酸の
2、3滴で処理する。混合物を20−30℃で2時間
放置しておきそれから、少量の酢酸ナトリウムを
加え、溶媒を真空下で除去する。残留物を水で処
理し、ろ過しメタノールから再結晶すると2−ア
セトアミド−4−フエニルチオ−1−ニトロベン
ゼンを生成する。この物質はまた2−アセトアミ
ド−4−クロロ−1−ニトロベンゼンを実質的に
上述したように遊離アミンに対してフエニルメル
カプトナトリウムで反応させても得ることができ
る。 2−アセトアミド−4−フエニルチオ−1−ニ
トロベンゼンの7.0gをクロロフオルム70mlに溶
解し、−20から−15℃で、メタノール10ml中40%
過酢酸5.0gの溶液で処理する。混合物をゆつく
り20℃まで温めておき4時間かきまぜる。反応混
合物を亜硫酸水素ナトリウム溶液で、それから炭
酸水素ナトリウム溶液で抽出し、乾燥し蒸発す
る。残つたガム状の2−アセトアミド−4−フエ
ニルスルフイニル−1−ニトロベンゼンを5規定
水酸化ナトリウム20mlおよびメタノール40mlで20
−25℃で1時間処理する。それから水を加え、実
質的に純粋な2−アミノ−4−フエニルスルフイ
ニル−1−ニトロベンゼンをろ過する。再結晶は
ベンゼンから行なうことができる。 2−アミノ−4−フエニルスルフイニル−1−
ニトロベンゼン5.4gを5%パラジウム加炭素の
存在下500mlメタノール中1気圧で、理論的に水
素のとりこみが起るまで水素添加する。触媒をろ
過して除きろ液を真空下で蒸留する。残留物をメ
タノール−ベンゼンから再結晶すると1・2−ジ
アミノ−4−フエニルスルフイニルベンゼンを生
成する。 エタノール100mlおよび水100ml中1・2−ジア
ミノ−4−フエニルスルフイニル−ベンゼンの
5.5g、1・3−ビス−メトキシカルボニル−S
−メチルイソチオウレアの4.3gおよび酢酸1.2ml
の混合物を4時間還流する。混合物を冷却し、実
質的に純粋な5(6)−フエニルスルフイニル−2−
カルボメトキシアミノベンズイミダゾールをろ過
し、メタノールで洗う。再結晶はメタノール−ク
ロロフオルムから行なうことができる。(融点253
℃分解、収率95%、全収率80〜85%) 同様の方法で1・3−ビス−メトキシカルボニ
ル−S−メチルイソチオウレアを1・3−ビス−
エトキシカルボニル−S−メチルイソチオウレ
ア、1・3−ビス−プロポキシカルボニル−S−
メチルイソチオウレアあるいは1・3−ビス−ブ
トキシカルボニル−S−メチルイソチオウレアに
替えて対応する2−カルバルコキシアミノ−5(6)
−フエニルスルフイニルベンズイミダゾール化合
物〔式中Rはエチル、プロピルあるいはブチルで
ある〕を製造する(ブチル化合物の融点127.5〜
132.5℃)。 同様な方法で、フエニルメルカプタイドナトリ
ウムをナフト−2−イル−メルカプタイドに替え
て5(6)−ナフト−2−イルスルフイニル−2−カ
ルボメトキシアミノベンズイミダゾール〔融点>
300℃、質量スペクトル:m/e=365(m+)、ベ
ースピーク=317〕を製造する。 例 ジメチルフオルムアマイド20ml中2−アミノ−
4−クロロ−1−ニトロベンゼン2.5g、p−チ
オクレゾール3.6g、炭酸カリウム4.2gの混合物
を室温で一夜かきまぜ、それから水の中に注ぐ。
その粗生成物をメタノールから再結晶して2−ア
ミノ−4−(p−メチルフエニルチオ)−1−ニト
ロベンゼンを得る。 濃塩酸16mlおよび酢酸16ml中の2−アミノ−4
−(p−メチルフエニルチオ)−1−ニトロベンゼ
ン3.35gを蒸気浴で1時間塩化第一スズ16gで処
理する。混合物を冷却し過量の炭酸水素カリウム
で処理してクロロフオルムで抽出する。クロロフ
オルムを蒸発すると1・2−ジアミノ−4−(p
−メチルフエニルチオ)ベンゼンが残る(全収率
50%)。 水50mlおよびエタノール50ml中の1・2−ジア
ミノ−4−(p−メチルフエニルチオ)ベンゼン
2.5gおよび1・3−ビス−メトキシカルボニル
−S−メチルイソチオウレア2.35gおよび酢酸
0.75mlを3時間還流する。混合物をろ過し、生成
物をメタノール−クロロフオルムから再結晶する
と、2−(カルボメトキシアミノ)−5(6)−(p−
メチルフエニルチオ)−ベンズイミダゾールを生
成する(融点226℃分解、収率90%)。 5(6)−p−メチルフエニルチオ−2−カルボメ
トキシアミノベンズイミダゾール1.88gを酢酸
150mlおよびクロロフオルム150mlの混合液に溶解
する。クロロフオルム20ml中メタクロル過安息香
酸1.22gの溶液を−15から−10℃で加え、それか
らその混合物をゆつくり20から25℃まで温めてお
く。6時間後20−30℃で真空下溶媒を除去し、残
留物を炭酸水素ナトリウム溶液で処理する。生成
物をろ過し、メタノール−クロロフオルムから再
結晶すると5(6)−p−メチル−フエニルスルフイ
ニル−2−カルボメトキシアミノベンズイミダゾ
ールを得る。(融点265−7℃分解、収率90%) 同様の方法で、p−チオクレゾールのかわりに
p−クロロフエニルメルカプタイド、p−メトキ
シフエニルメルカプタイドおよびp−フルオロフ
エニルメルカプタイドを使用して、5(6)−p−ク
ロロフエニルスルフイニル−2−カルボメトキシ
アミノベンズイミダゾール(融点292℃分解)、5
(6)−p−メトキシフエニルスルフイニル−2−カ
ルボメトキシアミノベンズイミダゾール(融点
275℃分解)および5(6)−p−フルオロフエニル
スルフイニル−2−カルボメトキシアミノベンズ
イミダゾール(融点273℃分解)をそれぞれ製造
する。 また同様な方法で本例上記製造の1・2−ジア
ミノ化合物のいずれかを使用し、1・3−ビス−
メトキシカルボニル−S−メチルイソチオウレア
を1・3−ビス−エトキシカルボニル−S−メチ
ルイソチオウレア、1・3−ビス−プロポキシ−
S−メチルイソチオウレアあるいは1・3−ビス
−ブトキシカルボニル−S−メチルイソチオウレ
アに替えて、対応する5(6)−p−メチルフエニル
−スルフイニル−、5(6)−p−クロロフエニルス
ルフイニル−、5(6)−p−メトキシフエニルスル
フイニル−および5(6)−p−フルオロフエニルス
ルフイニル−2−カルバルコキシアミノベンズイ
ミダゾール化合物〔式中Rはエチル、プロピルあ
るいはブチルである〕を製造する。 例 XI ジメチルフオルムアマイド20ml中2−アミノ−
4−クロロ−1−ニトロベンゼン2.0gおよびベ
ンゼン−スルフイネートナトリウム5.0gを3時
間還流しながら熱する。その混合物を冷却し水で
希釈し、生成物をろ過すると2−アミノ−1−ニ
トロ−4−フエニルスルフオニルベンゼンを得
る。 2−アミノ−1−ニトロ−4−フエニルスルフ
オニルベンゼンの1.9gをメタノール中でラネイ
ニツケル触媒の存在で4気圧で2時間水素で処理
する。触媒をろ過し、ろ液を真空下で蒸発させ
る。残留物を再結晶すると1・2−ジアミノ−4
−フエニルスルフオニルベンゼンを得る。 エタノール10mlおよび水10ml中で1・2−ジア
ミノ−4−フエニルスルフオニルベンゼン0.75g
および1・3−ビスメトキシカルボニル−S−メ
チルイソチオウレア0.68gおよび酢酸0.2mlを4
時間還流する。生成物をろ過する。メタノール−
クロロフオルムから再結晶すると5(6)−フエニル
スルフオニル−2−カルボメトキシアミノベンズ
イミダゾール〔融点>320℃、質量スペクトル:
m/e=331(m+)、ベースピーク=143〕を生成
する。 同様な方法で1・3−ビス−メトキシカルボニ
ル−S−メチルイソチオウレアを1・3−ビス−
エトキシカルボニル−S−メチルイソチオウレ
ア、1・3−ビス−プロポキシカルボニル−S−
メチルイソチオウレアあるいは1・3−ビス−ブ
トキシカルボニル−S−メチルイソチオウレアに
替えて対応する5(6)−フエニルスルフオニル−2
−カルバルコキシアミノベンズイミダゾール化合
物〔式中Rはエチル、プロピルあるいはブチルで
ある〕を製造する。 例 XII 例の5(6)−(p−置換フエニルチオ)−2−カ
ルバルコキシアミノベンズイミダゾールを例で
示したような条件のもとで、しかしさらに長時間
過量のm−クロロ過安息香酸で処理すると対応す
る5(6)−(p−置換フエニルスルフオニル)−2−
カルバルコキシアミノベンズイミダゾールを得
る。これらの化合物はまた例により製造した5
(6)−(p−置換−フエニルスルフイニル)−2−カ
ルバルコキシアミノベンズイミダゾールから同様
な方法で製造することができる。 例 1−アセトアミド−4−ヒドロキシ−2−ニト
ロベンゼン2.94g、ベンジルブロマイド5.13gお
よび無水炭酸カリウム4.2gをアセトン中でかき
まぜながら、一夜還流し、蒸発乾固し、過量のベ
ンジルブロマイドを真空下で除去し、水を加え、
生成物をジクロルメタンで抽出すると1−アセト
アミド−4−ベンジルオキシ−2−ニトロベンゼ
ンを得る。 製造した1−アセトアミド−4−ベンジルオキ
シ−2−ニトロベンゼンをメタノール中で水酸化
ナトリウムで処理し、蒸気浴で反応が完了するま
で約15分間簡単に暖め、水で希釈しジクロルメタ
ンで抽出すると1−アミノ−4−ベンジルオキシ
−2−ニトロベンゼンを得る。 1−アミノ−4−ベンジルオキシ−2−ニトロ
ベンゼン2.44gをメタノール100mlおよび20%塩
酸100ml中で室温で鉄粉1.0gとともにかきまぜ
る。2時間後混合物を過量の水酸化アンモニウム
溶液に注ぎ、残留物をクロロフオルムで抽出し、
窒素下でろ過し、硫酸マグネシウムで乾燥し、も
う一度ろ過し、蒸発乾固すると1・2−ジアミノ
−4−ベンジルオキシベンゼンを得る。 1・2−ジアミノ−4−ベンジルオキシベンゼ
ン5g、1・3−ビス−メトキシカルボニル−S
−メチルチオウレア5gおよび酢酸1.8gをエタ
ノール50mlおよび水50mlに溶解し、その溶液を3
時間還流する。混合物を冷却し、5(6)−ベンジル
オキシ−2−カルボメトキシアミノベンズイミダ
ゾールをろ過しメタノールで洗う(融点230℃分
解、収率70%)。 同様な方法でベンジルブロマイドをp−クロロ
ベンジルブロマイド、p−メチルベンジルブロマ
イドおよびp−メトキシベンジルブロマイドに替
えて、対応する1・2−ジアミノ−4−置換ベン
ジルオキシベンゼンおよび2−カルボメトキシア
ミノ−5(6)−置換ベンジルオキシ−ベンズイミダ
ゾール化合物を製造する。製造した1・2−ジア
ミノ−4−置換−ベンジルオキシベンゼン化合物
を1・3−ビス−メトキシカルボニル−S−メチ
ルイソチオウレアのかわりに1・3−ビス−エト
キシカルボニル−S−メチルイソチオウレア、
1・3−ビス−プロポキシカルボニル−S−メチ
ルイソチオウレアあるいは1・3−ビス−ブトキ
シカルボニル−S−メチルイソチオウレアと反応
させて、対応する2−カルバルコキシアミノ5(6)
−置換ベンジルオキシ−ベンズイミダゾール化合
物〔Rはエチル、プロピルあるいはブチルであ
る〕を製造する。 例 1−アセトアミド−4−ヒドロキシ−2−ニト
ロベンゼンを例で示した条件下で(あるいは
同様なあるいは類似の条件)例のアルケニルあ
るいはアルキニルハライドで処理すると5(6)−
(プロプ−2−エン−1−イルオキシ)−2−カル
ボメトキシアミノベンズイミダゾール(融点217
℃分解)を含む対応する5(6)−アルケニルオキシ
−2−カルバルコキシベンズイミダゾールあるい
は対応する5(6)−アルキニルオキシ−2−カルバ
ルコキシベンズイミダゾールを得る。 例 ジメチルフオルムアマイド10ml中1−アセトア
ミド−2−ニトロ−4−チオシアナトベンゼン
2.37gを窒素下20−25℃でホウ水素ナトリウム
0.38gで処理する。1時間後クロロメチルメチル
エーテル1.6mlを加えその化合物をさらに3時間
20−30℃に保つておく。水をそれから加え生成物
をろ過する。シクロヘキサンから再結晶すると1
−アセトアミド−2−ニトロ−4−メトキシメチ
ルチオベンゼンを得る。 1−アセトアミド−2−ニトロ−4−メトキシ
メチルチオベンゼン1.4gを蒸気浴で15分間5規
定水酸化ナトリウム3mlとメタノール6mlで処理
する。混合物を真空下で蒸発し、残留物をクロロ
フオルムで抽出する。ろ液を乾燥し蒸発すると赤
色結晶体として1−アミノ−2−ニトロ−4−メ
トキシメチルチオベンゼンを得る。 1−アミノ−2−ニトロ−4−メトキシメチル
チオベンゼンの1.3gをメタノール80mlおよび水
20ml中で硫酸鉄0.7gおよび鉄2.8g(2分して加
える)とともに窒素下で4時間還流して処理す
る。混合物をろ過し、真空下で蒸発し、残留物を
シクロヘキサンから再結晶する。かくて1・2−
ジアミノ−4−メトキシメチルチオベンゼンを得
る。 エタノール25mlおよび水25ml中で、1・2−ジ
アミノ−4−メトキシメチルチオベンゼン0.85g
および1・3−ビス−メトキシカルボニル−S−
メチルイソチオウレア1.0gを酢酸0.7mlで還流下
処理する。4時間後混合物を冷却し、ろ過すると
5(6)−メトキシメチルチオ−2−カルボメトキシ
アミノ−ベンズイミダゾールを生成し、それはメ
タノール−クロロフオルムから再結晶することが
できる。(融点200−201.5℃、最終工程の収率約
95%、全収率75%)。 同様な方法でクロロエチルエーテルのかわりに
クロロエチルメチルエーテル、クロロプロピルメ
チルエーテル、クロロブチルメチルエーテル、ク
ロロメチルエチルエーテル、クロロメチルプロピ
ルエーテル、あるいはクロロメチルブチルエーテ
ルに替えて、対応する1・2−ジアミノ−4−ア
ルコキシアルキル−チオベンゼンおよび5(6)−メ
トキシプロピルチオ−2−カルボメトキシアミノ
ベンズイミダゾール(融点171.5〜174℃)を含む
5(6)−アルコキシアルキルチオ−2−カルボメト
キシアミノベンズイミダゾール化合物を製造す
る。また同様な方法で1・3−ビス−メトキシカ
ルボニル−S−メチルイソチオウレアを1・3−
ビス−エトキシカルボニル−S−メチルイソチオ
ウレア、1・3−ビス−プロポキシカルボニル−
S−メチルイソチオウレアあるいは1・3−ビス
−ブトキシカルボニル−S−メチルイソチオウレ
アに替えて、対応する5(6)−アルコキシアルキル
チオ−2−カルバルコキシアミノベンズイミダゾ
ール化合物〔式中Rはエチル、プロピルあるいは
ブチルである」を製造する。 例 1−アミノ−2−ニトロ−4−チオシアナトベ
ンゼン5.85gをジメチルフオルムアマイド20ml中
で窒素下20−25℃でホウ水素ナトリウム1.14gで
処理する。1時間後メチルチオメチルクロライド
10mlを加え混合物を一夜かきまぜ、水で希釈し、
クロロフオルムで抽出する。乾燥したクロロフオ
ルム溶液をシリカゲルカラムを通し、それから蒸
発乾固すると、赤色固形物として1−アミノ−2
−ニトロ−4−メチルチオメチルチオベンゼンが
残る。 メタノール160mlおよび水40ml中1−アミノ−
2−ニトロ−4−メチルチオメチルチオベンゼン
2.5gを硫酸鉄1.25gおよび鉄粉(後者を2分し
て加える)で5時間還流下処理する。混合物をろ
過、蒸発し、残つた油状の1・2−ジアミノ−4
−メチルチオメチルチオベンゼンをクロロフオル
ムに抽出し、洗浄し乾燥して溶媒の蒸発によつて
単離する。 エタノール20mlおよび水20ml中で1・2−ジア
ミノ−4−メチルチオメチルチオベンゼン1.8g
および1・3−ビス−メトキシカルボニル−S−
メチルイソチオウレア1.9gおよび酢酸0.8mlを5
時間還流して冷却しろ過する。生成物5(6)−メチ
ルチオメチルチオ−2−カルボメトキシアミノベ
ンズイミダゾールをメタノール−クロロフオルム
から再結晶して精製する。(融点208−210.5℃、
全収率20%) 同様にして、メチルチオメチルクロライドのか
わりにエチルチオメチルクロライド、プロピルチ
オメチルクロライド、ブチルチオメチルクロライ
ド、メチルチオエチルクロライド、メチルチオプ
ロピルクロライド、メチルチオブチルクロライ
ド、エチルチオエチルクロライドあるいはエチル
チオプロピルクロライドを使用して、対応する
1・2−ジアミノ−4−アルキルチオアルキルチ
オベンゼンおよび5(6)−メチルチオエチルチオ−
2−カルボメトキシアミノベンズイミダゾール
(融点209℃分解)および5(6)−エチルチオエチル
チオ−2−カルボメトキシアミノベンズイミダゾ
ール(融点197℃分解)を含む5(6)−アルキルチ
オアルキルチオ−2−カルボメトキシアミノベン
ズイミダゾール化合物を製造する。製造した1・
2−ジアミノ−4−アルキルチオアルキルチオベ
ンゼンを1・3−ビス−メトキシカルボニル−S
−メチルイソチオウレアのかわりに1・3−ビス
−エトキシカルボニル−S−メチルイソチオウレ
ア、1・2−ビス−プロポキシカルボニル−S−
メチルイソチオウレアあるいは1・3−ビス−ブ
トキシカルボニル−S−メチルイソチオウレアと
反応させて対応する5(6)−アルキルチオアルキル
チオ−2−カルバルコキシアミノベンズイミダゾ
ール化合物〔式中Rはエチル、プロピルあるいは
ブチルである〕を製造する。 例 1−アセトアミド−4−ヒドロキシ−2−ニト
ロベンゼン6gを炭酸カリウム25gおよびクロロ
メチルメチルスルフイド6mlを含むアセトン200
mlに加える。混合物を4時間還流しながら熱し、
ろ過する。アセトンを蒸発してガム状の1−アセ
トアミド−4−メチルチオ−メトキシ−2−ニト
ロベンゼンが残る。これはカラムクロマトグラフ
イーで製精される。 1−アセトアミド−4−メチルチオメトキシ−
2−ニトロベンゼン5.7gを5規定水酸化ナトリ
ウム12mlとメタノール60mlの混合液に加え、その
混合物を蒸気浴で15分間熱する。その混合物を水
500mlに注ぎメチレンクロライドで抽出する。メ
チレンクロライド層を分離し、硫酸ナトリウムで
乾燥し、蒸発すると、1−アミノ−4−メチルチ
オメトキシ−2−ニトロベンゼンがガム状で残
る。このガム状のものを酢酸5mlとメタノール95
mlの混合液に溶解する。鉄粉8gを加え、混合物
を2時間還流しながら熱する。メタノールと酢酸
を蒸発し、残留物を熱いテトラヒドロフラン200
mlで抽出する。この溶液をろ過し、テトラヒドロ
フランを蒸発するとガム状の1・2−ジアミノ−
4−メチルチオメトキシベンゼンを生成する。こ
れはカラムクロマトグラフイーで精製する。 1・2−ジアミノ−4−メチルチオメトキシベ
ンゼン4.1g、1・3−ビスメトキシカルボニル
−S−メチルイソチオウレア5gおよび酢酸1g
をエタノール50mlおよび水50mlに溶解し、その溶
液を3時間還流する。混合物を冷却し、5(6)−メ
チルチオメトキシ−2−カルボメトキシアミノベ
ンズイミダゾールをろ過し、メタノールで洗う。
再結晶はメタノールクロロフオルムから行なうこ
とができる(融点215〜217℃分解)。 同様な方法で、クロロメチルメチルサルフアイ
ドをクロロエチルメチルサルフアイド、クロロプ
ロピルメチルサルフアイド、クロロブチルメチル
サルフアイド、クロロメチルエチルサルフアイ
ド、クロロメチルプロピルサルフアイドあるいは
クロロメチルブチルサルフアイドに替えて、対応
する1・2−ジアミノ−4−アルキルチオ−アル
コキシベンゼンおよび5(6)−メチルチオエトキシ
−2−カルボメトキシアミノベンズイミダゾール
(融点214〜217℃分解)を含む5(6)−アルキルチ
オアルコキシ−2−カルボメトキシアミノベンズ
イミダゾール化合物を製造する。製造した1・2
−ジアミノ−4−アルキルチオアルコキシベンゼ
ン化合物を1・3−ビス−メトキシカルボニル−
S−メチルイソチオウレアのかわりに1・3−ビ
ス−エトキシカルボニル−S−メチルイソチオウ
レア、1・3−ビス−プロポキシカルボニル−S
−メチルイソチオウレアあるいは1・3−ビス−
ブトキシカルボニル−S−メチルイソチオウレア
と反応させると対応する5(6)−アルキルチオアル
コキシ−2−カルバルコキシアミノベンズイミダ
ゾール化合物〔式中Rはエチル、プロピルあるい
はブチル〕を製造する。 例 1−アセトアミド−4−ヒドロキシ−2−ニト
ロベンゼンを例で示した条件(あるいは同様
なあるいは類似の条件)のもとでそれぞれクロロ
メチルメチルエーテル、クロロエチルメチルエー
テル、クロロプロピルメチルエーテル、クロロブ
チルメチルエーテル、クロロメチルエチルエーテ
ルクロロメチルプロピルエーテル、クロロメチル
ブチルエーテル、クロロエチルエチルエーテル、
およびクロロエチルプロピルエーテルで処理する
と5(6)−メトキシメトキシ−2−カルバルコキシ
アミノベンズイミダゾールおよび5(6)−(2−エ
トキシエトキシ)−2−カルボメトキシアミノベ
ンズイミダゾール(融点206〜208℃分解)を含む
対応する5(6)−アルコキシアルコキシ−2−カル
バルコキシアミノベンズイミダゾールを得る。 例 100%水素化ナトリウムの2.4gを2−メトキシ
エタノール120mlに溶解し、2−ニトロ−5−ク
ロロアニリン12gを加える。混合物を4時間還流
し、冷却し水に注ぐ。2−ニトロ−5−(2−メ
トキシエトキシ)アニリンをろ過して集める。 2−ニトロ−5−(2−メトキシエトキシ)ア
ニリン11g、メタノール220ml、水460ml、炭酸ナ
トリウム40gおよび亜硫酸水素ナトリウム60gの
混合物を15分間還流する。溶液を濃縮し水で希釈
し、クロロフオルムで抽出する。クロロフオルム
を蒸発すると次の段階に進むのに充分純粋な油状
の1・2−ジアミノ−4−(2−メトキシエトキ
シ)ベンゼンが残る。 エタノール20mlおよび水20ml中1・2−ジアミ
ノ−4−(2−メトキシエトキシ)ベンゼンの1.8
g、1・3−ビス(メトキシカルボニル)−S−
メチルイソチオウレアの2.2g、酢酸0.8mlの混合
物を4時間還流する。冷却した混合物をろ過する
と5(6)−(2−メトキシエトキシ)−2−カルボメ
トキシアミノベンズイミダゾールを生成し、それ
はメタノール−クロロフオルムから再結晶するこ
とができる(融点213〜215℃)。 例 エタノール25mlおよび水25ml中2−ニトロ−5
−クロロアニリン5gおよび亜硫酸ナトリウム1
水和物7.5の混合物を1時間還流し、水で総量約
150mlに希釈し、ろ過して少量の不溶性の不純物
を除く。ろ液を酢酸2.5mlで処理して2−ニトロ
−5−メルカプトアニリンをろ過する。 ジメチルフオルムアミド20ml中2−ニトロ−5
−メルカプトアニリン3.4g溶液を100%水素化ナ
トリウム0.5gで処理し、その溶液にクロロメチ
ル−エチルエーテル2.2gを加える。30分後20−
25℃で溶液を水で希釈しクロロフオルムで抽出す
る。クロロフオルムを除去すると油状の2−ニト
ロ−5−(エトキシメチルチオ)アニリンが残
る。 上記油状物質をメタノール50ml、水50ml、炭酸
ナトリウム12g、および亜硫酸水素ナトリウム12
gの煮沸している混合物中で15分間処理する。混
合物を濃縮し水で希釈し、クロロフオルムで完全
に抽出する。クロロフオルムを蒸発すると油状の
1・2−ジアミノ−4−エトキシメチルチオベン
ゼンが残る。 上記油状物質の2.6g、1・3−ビス(メトキ
シカルボニル)−S−メチル−イソチオウレアお
よび酢酸1mlの混合物を還流50%水性エタノール
40mlで4時間処理する。冷却した混合物をろ過す
ると5(6)−エトキシメチルチオ−2−カルボメト
キシアミノベンズイミダゾールを生成し、それは
メタノール−クロロフオルムから再結晶すること
ができる(融点199〜201℃)。 5(6)−エトキシメチルチオ−2−カルボメトキ
シアミノベンズイミダゾール0.84gをクロロフオ
ルム50mlおよび酢酸10mlの混合液に溶解する。そ
の溶液を−30から−20℃で、m−クロロ過安息香
酸0.62gのクロロフオルム15ml溶液で処理し、そ
れからゆつくり室温まで温めさせておく。15時間
後真空下で溶媒を除去し、残留物を希炭酸水素カ
リウム溶液で処理する。粗5(6)−エトキシメチル
スルフイニル−2−カルボメトキシアミノベンズ
イミダゾールをろ過し、メタノール−クロロフオ
ルムから再結晶する(融点200℃分解)。 例 XI ジメチルフオルムアミド10ml中1−アセトアミ
ド−2−ニトロ−4−チオシアナトベンゼン2.37
gの溶液を窒素下でホウ水素化ナトリウム0.38g
で20−30℃で処理する。1時間後クロロメチル−
メチルエーテル1.6mlを20−30℃で加え、それか
らさらに3時間後混合物を水で希釈してろ過す
る。粗1−アセトアミド−2−ニトロ−4−メト
キシメチルチオベンゼンをシクロヘキサンから再
結晶する。 1−アセトアミド−2−ニトロ−4−メトキシ
メチルチオベンゼン1.4gをメタノール6ml中
で、5規定水酸化ナトリウム水溶液3mlで処理
し、15分間還流する。溶媒を真空下で除去し、残
留物を水で希釈してクロロフオルムで抽出する。
クロロフオルムを蒸発すると赤色結晶として2−
ニトロ−4−メトキシメチルチオアニリンを生成
する。 上記アニリン化合物の1.4gをメタノール0ml
および水20mlの還流混合物中で鉄粉1.48および硫
酸鉄0.7gで処理する。2時間後さらに鉄1.4gを
加える。さらに約1ないし2時間後、混合物をろ
過し、ろ液を真空下で濃縮する。残つた1・2−
ジアミノ−4−メトキシメチルチオベンゼンをシ
クロヘキサンから再結晶する。 1・2−ジアミノ−4−メトキシメチルチオベ
ンゼン1.7gを還流50%水性エタノール50ml中
で、1・3−ビス(メトキシカルボニル)−S−
メチルイソチオウレア2.0gおよび酢酸0.7ml4時
間処理する。混合物を冷却し5(6)−メトキシメチ
ルチオ−2−カルボメトキシアミノベンズイミダ
ゾールをろ過する。再結晶はメタノール−クロロ
フオルムから行なうことができる(融点200〜
201.5℃分解)。 上記ベンズイミダゾール0.53gをクロロフオル
ム50mlおよび酢酸50mlの混合物に−15℃で溶解す
る。クロロフオルム10ml中m−クロロ過安息香酸
0.41gの溶液を−15から−10℃で加えそれからそ
の混合物を放置して20−25℃まで温める。10時間
後20−25℃で溶媒を真空下で除去し、残留物を希
炭酸水素ナトリウム溶液(PHは約7)で注意深く
処理する。粗生成物をろ過し、メタノール−クロ
ロフオルムから再結晶すると5(6)−メトキシメチ
ルスルフイニル−2−カルボメトキシアミノベン
ズイミダゾール〔融点>300℃、質量スペクト
ル:m/e=283(m+)、ベースピーク=45〕を
生成する。 例 XII アセトン50ml中4−ヒドロキシ−6−ニトロア
セトアニリド、4g、炭酸カリウム17gおよびク
ロロメチルメチルエーテル4gの混合物を窒素下
で4時間還流する。熱い混合物を熱いアセトン
200mlで希釈し、それからろ過する。溶媒を蒸発
し、赤色油状の2−ニトロ−4−メトキシメトキ
シアセトアニリドを得る。 2−ニトロ−4−メトキシメトキシアセトアニ
リドの4.5gを、5規定水酸化ナトリウム溶液10
mlおよびメタノール60mlとともに1時間半熱す
る。それからその溶液を冷却し水で希釈して2−
ニトロ−4−メトキシメトキシアニリンをろ過す
る。 2−ニトロ−4−メトキシメトキシアニリン
3.5g、5%パラジウム加木炭1gおよびメタノ
ール120mlの混合物を包囲した条件で水素添加す
る。水素のとりこみが完了した後混合物をろ過
し、溶媒を蒸発して1・2−ジアミノ−4−メト
キシメトキシベンゼンを得る。 エタノール15ml、水15mlおよび酢酸0.5ml中
1・2−ジアミノ−4−メトキシメトキシベンゼ
ン3.0gを還流しながら4時間1・3−ビス(メ
トキシカルボニル)−S−メチルイソチオウレア
3.0gで処理する。混合物を冷却し、ろ過しそし
てその生成物をメタノール−クロロフオルムから
再結晶すると5(6)−メトキシメトキシ−2−カル
ボメトキシアミノベンズイミダゾール(融点216
〜218℃分解)を生成する。 例 アセトン200ml中4−ヒドロキシ−6−ニトロ
アセトアニリド6g、炭酸カリウム25g、クロロ
ジメチルサルフアイド5gの混合物の窒素下で4
時間還流する。熱い混合物を熱いアセトン300ml
で希釈し、ろ過する。溶媒を蒸発し、得た油状物
質を溶離液としてクロロフオルムを使用しシリカ
ゲルでクロマトグラフにかける。溶離液から純粋
の2−ニトロ−4−メチルチオメトキシアセトア
ニリドを得る。 2−ニトロ−4−メチルチオメトキシアセトア
ニリド5.7gを5規定水酸化ナトリウム溶液12ml
およびメタノール60mlで処理し、溶液を1時間半
熱する。溶液を冷却し水で希釈しクロロフオルム
から抽出する。クロロフオルム溶液を硫酸ナトリ
ウムで乾燥し蒸発すると2−ニトロ−4−メチル
チオメトキシアニリンを得る。 2−ニトロ−4−メチルチオメトキシアニリン
4.5gのメタノール98mlおよび酢酸5ml溶液を鉄
粉8gで処理し、その混合物を4時間還流する。
熱い溶液をろ過し、溶媒を蒸発する。残留物を熱
いテトラヒドロフランで処理する。混合物をろ過
し溶媒を蒸発すると1・2−ジアミノ−4−メチ
ルチオメトキシベンゼンを得る。 1・2−ジアミノ−4−メチルチオメトキシベ
ンゼン3.9gのエタノール25ml、水25mlおよび酢
酸0.6ml溶液を1・3−ビス(メトキシカルボニ
ル)−S−メチルイソチオウレア5.0gで還流しな
がら4時間処理する。混合物を冷却し、ろ過し、
生成物をテトラシドロフランから再結晶すると5
(6)−メチルチオメトキシ−2−カルボメトキシア
ミノベンズイミダゾール(融点215〜217℃分解)
を生成する。 例 ジメチルフオルムアミド25ml中4−ヒドロキシ
−6−ニトロアセトアニリド2.5g、2−ブロモ
エチルエチルエーテル2.1gおよび炭酸カリウム
3.6の混合物を窒素下16時間110℃に熱する。混合
物を冷却し、水で希釈しろ過して4−(2−エト
キシエトキシ)−2−ニトロアセトアニリドを単
離する。 4−(2−エトキシエトキシ)−2−ニトロアセ
トアニリド2.3gを1時間半5規定水酸化ナトリ
ウム溶液5mlとメタノール30mlとともに熱する。
混合物を冷却し水で希釈し、ろ過して4−(2−
エトキシエトキシ)−2−ニトロアニリンを単離
する。 メタノール200ml中4−(2−エトキシエトキ
シ)−2−ニトロアニリン1.8gおよび5%パラジ
ウムで加木炭触媒0.3gの混合物を大気条件下で
水素添加する。水素のとりこみが完了した後、混
合物をろ過し、ろ液を蒸発して1・2−ジアミノ
−4(2−エトキシエトキシ)ベンゼンを単離す
る。 エタノール12ml、水12mlおよび酢酸0.3ml中
1・2−ジアミノ−4−(2−エトキシエトキ
シ)ベンゼン1.6gを1・3−ビス(メトキシカ
ルボニル)−S−メチルイソチオウレアの2gで
還流しながら4時間処理する。その混合物を冷却
し、ろ過し、その生成物をメタノールクロロフオ
ルムから再結晶すると5(6)−(2−エトキシエト
キシ)−2−カルボメトキシアミノベンズイミダ
ゾールを生成する(融点206〜208℃分解、収率〜
65%)。 同様な方法で2−ブロモエチルフエニルエーテ
ルを使用して、5(6)−(2−フエノキシエトキ
シ)−2−カルボメトキシアミノベンズイミダゾ
ールを製造する(融点221〜223℃分解、収率50
%)。 例 ジメチルフオルムアミド20ml中1−アミノ−2
−ニトロ−4−チオシアナトベンゼン0.6gを窒
素下30℃以下でジメチルフオルムアミド10ml中の
ホウ水素化ナトリウム1.17gで処理する。混合物
を15゜ないし20℃で1時間かきまぜ、それから20
−25℃で2−ブロモエチルエチルエーテル5gで
処理する。混合物を2時間100℃に熱し、それか
ら冷却し水で希釈する。生成物をクロロフオルム
で押出し、クロロフオルム溶液を硫酸ナトリウム
で乾燥後、溶液を蒸発させて、1−アミノ−2−
ニトロ−4−(2−エトキシエチルチオ)ベンゼ
ンを得る。 1−アミノ−2−ニトロ−4−(2−エトキシ
エチルチオ)ベンゼン6.4gのメタノール100mlお
よび水50ml溶液を窒素下還流しながらジチオナイ
トナトリウム16mlおよび炭酸ナトリウム14gで処
理する。1時間半熱し続け、それからその混合物
からメタノールを蒸発させる。その混合物を水
100mlで希釈し、クロロフオルムで抽出する。ク
ロロフオルム溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶
液を蒸発して1・2−ジアミノ−4−(2−エト
キシエチルチオ)ベンゼンを得る。 エタノール25ml、水25mlおよび酢酸1ml中1・
2−ジアミノ−4−(2−エトキシエチルチオ)
ベンゼン4.8gを還流しながら4時間1・3−ビ
ス(メトキシカルボニル)−S−メチルイソチオ
ウレア7.5gで処理する。混合物を冷却し、ろ過
し、生成物をメタノール−クロロフオルムから再
結晶すると5(6)−(2−エトキシエチルチオ)−2
−カルボメトキシアミノベンズイミダゾール(融
点185〜188℃分解)を得る。 同様に2−ブロモエチルメチルエーテルを使用
して対応する5(6)−(2−メトキシエチルチオ)−
2−カルボメトキシアミノベンズイミダゾール
(融点181℃分解)を製造する。 例 ジメチルフオルムアミド10ml中1−アミノ−2
−ニトロ−4−チオシアナトベンゼン4.4gを窒
素下30℃以下でジメチルフオルムアミド10ml中ホ
ウ水素化ナトリウム0.85gで処理する。混合物を
15゜から20℃で1時間かきまぜそれから20から25
℃で1・1・1−トリフルオロ−2−ブロモエタ
ン5gで処理する。混合物を3時間100℃に熱
し、冷却し水で希釈する。混合物をクロロフオル
ムで抽出し、クロロフオルム溶液を硫酸ナトリウ
ムで乾燥する。溶液を蒸発して2−ニトロ−4−
(2・2・2−トルフルオロエチルチオ)アニリ
ンを得る。 メタノール60mlおよび水12ml中2−ニトロ−4
−(2・2・2−トリフルオロエチルチオ)アニ
リン4.1gを還流しながら硫酸鉄1.25gおよび鉄
粉3.3gで処理する。2時間後硫酸鉄1.25gと鉄
粉3.3gを加えて4時間熱し続ける。混合物を熱
いテトラヒドロフラン600ml中に注ぎろ過する。
ろ液を蒸発して1・2−ジアミノ−4−(2・
2・2−トルフルオロエチルチオ)ベンゼンを得
る。 エタノール17ml、水17mlおよび酢酸1ml中1・
2−ジアミノ−4−(2・2・2−トリフルオロ
エチルチオ)ベンゼン3.4gを還流しながら4時
間1・3−ビス(メトキシカルボニル)−S−メ
チルイソチオウレア3.5gで処理する。混合物を
冷却し、ろ過し生成物をメタノール−クロロフオ
ルムから再結晶すると5(6)−(2・2・2−トリ
フルオロエチルチオ)−2−カルボメトキシアミ
ノベンズイミダゾールを得る。 クロロフオルム480ml、メタノール120mlおよび
酢酸2ml中5(6)−(2・2・2−トリフルオロエ
チルチオ)−2−カルボメトキシアミノベンズイ
ミダゾール1.2gを0℃で85%m−クロロ過安息
香酸0.75gで処理する。溶液を1時間かきまぜ、
そこから飽和炭酸水素ナトリウム溶液および水で
抽出する。クロロフオルム溶液を硫酸ナトリウム
で乾燥し蒸発する。メタノールから再結晶すると
5(6)−(2・2・2−トリフルオロエチルスルフ
イニル)−2−カルボメトキシアミノベンズイミ
ダゾール〔融点>300℃、質量スペクトル:m/
e=321(m+)、ベースピーク=206〕を得る。同
様の方法で例の5(6)−メチルチオメトキシ
−2−カルボメトキシアミノベンズイミダゾール
を使用して、5(6)−メチルスルフイニルメトキシ
−2−カルボメトキシアミノベンズイミダゾール
(融点208〜210℃分解)を製造する。 例 クロロフオルム200mlおよび酢酸1ml中例
の5(6)−2−(2−エトキシエチルチオ)−2−
カルボメトキシアミノベンズイミダゾール1.8g
を15℃で酢酸溶液中30℃過酢酸1.55gで処理す
る。溶液を1時間かきまぜそれから蒸発する。残
留物をジエチルエーテルで粉砕し、固形物をろ過
により集める。メタノール−クロロフオルムから
再結晶して5(6)−(2−エトキシエチルスルフイ
ニル)−2−カルボメトキシアミノベンズイミダ
ゾール(融点167〜170℃分解、収率〜60%)を得
る。 同様な方法で例の5(6)−(2−メトキシエ
チルチオ)−2−カルボメトキシアミノベンズイ
ミダゾールを使用して、5(6)−(2−メトキシエ
チルスルフイニル)−2−カルボメトキシアミノ
ベンズイミダゾール(融点197〜200℃分解、収率
〜70%)を製造する。 例 ジメチルフオルムアミド20ml中1−アミノ−2
−ニトロ−4−チオシアナトベンゼン5gを窒素
下30℃以下でジメチルフオルムアミド20ml中ホウ
水素化ナトリウム0.97gで処理する。混合物を15
から20℃で1時間かきまぜ、それから1−イオド
−2・2・3・3−テトラフルオロプロパン6g
で処理する。混合物を4時間100℃に熱し、それ
から冷却し水で希釈する。混合物をクロロフオル
ムで抽出しクロロフオルムを蒸発すると赤色油状
物質を生成する。シリカゲルでクロマトグラフイ
にかけると2−ニトロ−4−(2・2・3・3−
テトラフルオロプロピルチオ)アニリンを得る。 2−ニトロ−4−(2・2・3・3−テトラフ
ルオロプロピルチオ)アニリン4gを濃塩酸25ml
中塩化第一スズ24gで処理する。混合物を1時間
半かきまぜ、水酸化アンモニウムで塩基性にしク
ロロフオルムで抽出する。クロロフオルム溶液を
ろ過し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発すると
1・2−ジアミノ−4−(2・2・3・3−テト
ラフルオロプロピルチオ)ベンゼンを得る。 エタノール20ml、水20mlおよび酢酸0.8ml中
1・2−ジアミノ−4−(2・2・3・3−テト
ラフルオロプロピルチオ)ベンゼン3.5gを、還
流しながら4時間1・3−ビス(メトキシカルボ
ニル)−S−メチルイソチオウレア4.5gで処理す
る。混合物を冷却し、ろ過し、その生成物をメタ
ノールから再結晶すると5(6)−(2・2・3・3
−テトラフルオロプロヒルチオ)−2−カルボメ
トキシアミノベンズイミダゾールを得る。 5(6)−(2・2・3・3−テトラフルオロプロ
ピルチオ)−2−カルボキメトキシアミノベンズ
イミダゾール10gを酢酸10mlに溶解し、20℃で酢
酸溶液中30%過酢酸0.8で処理する。その溶液
を1時間半かきまぜ水150mlで希釈する。混合物
をろ過し固形物をメタノールから再結晶すると5
(6)−(2・2・3・3−テトラフルオロプロピル
スルフイニル)−2−カルボメトキシアミノベン
ズイミダゾール〔融点>310℃、質量スペクト
ル:m/e=276(m+)、ベースピーク=276〕を
得る。 例 例の方法と同様な方法で(a)1−イオド−
2・2・3・3・3−ペンタフルオロプロパン、
(b)例の還元段階の鉄粉(メタノール100
ml、酢酸10mlおよび鉄粉10g)、そして(c)ベンズ
イミダゾール形成段階において、1・2−ジアミ
ノ−4−(2・2・3・3・3−ペンタフルオロ
プロピルチオ)ベンゼン4.1g、1・3−ビス
(メトキシカルボニル)−S−メチルイソチオウレ
ア5g、エタノール30ml、水30および酢酸1mlを
使用して、5(6)−(2・2・3・3・3−ペンタ
フルオロプロピルチオ)−2−カルボメトキシア
ミノベンズイミダゾールおよび5(6)−(2・2・
3・3・3−ペンタフルオロプロピルスルフイニ
ル)−2−カルボメトキシアミノベンズイミダゾ
ール〔融点>300℃、質量スペクトル:m/e=
371(m+)、ベースピーク=69〕を製造する。 例 ジメチルフオルムアミド25中1−アミノ−2
−ニトロ−4−クロロベンゼン6.0Kg、炭酸カリ
ウム7.2Kgの混合物を窒素下でチオフエノール4.0
Kgで処理する。混合物を2時間かきまぜ、冷却し
氷水140で希釈する。混合物を1時間かきまぜ
ろ過して1−アミノ−2−ニトロ−5−フエニチ
オベンゼンを単離する。 メタノール60および水30中1−アミノ−2
−ニトロ−5−フエニルチオベンゼン4.5Kgを窒
素下還流しながらジチオナイトナトリウム8.0Kg
および炭酸ナトリウム2.0Kgで処理する。混合物
を2時間熱し、メタノールを蒸留して除去する。
混合物を冷却してジクロロメタン抽出する。ジク
ロロメタン溶液をろ過し、硫酸ナトリウムで乾燥
し、蒸発して1・2−ジアミノ−4−フエニルチ
オベンゼンを単離する。 エタノール45、水45および酢酸2中1・
2−ジアミノ−4−フエニルチオベンゼン3.25Kg
を還流しながら4時間1・3−ビス(メトキシカ
ルボニル)−S−メチルイソチオウレア4.3Kgで処
理する。混合物を冷却し、ろ過して5(6)−フエニ
ルチオ−2−カルボメトキシアミノベンズイミダ
ゾールを単離する。 酢酸30中5(6)−フエニルチオ−2−カルボメ
トキシアミノベンズイミダゾール3.26Kgを酢酸溶
液中30%過酢酸2.70Kgで処理する。その溶液を1
時間かきまぜ水300で希釈する。ろ過して5(6)
−フエニルスルフイニル−2−カルボメトキシア
ミノベンズイミダゾール(融点253℃分解)を単
離する。 例 XI 次の組成を有する浸潤粉末を製造する。 5(6)−フエニルスルフイニル−2−カルボメトキ
シアミノベンズイミダゾール 30% カーボワツクス6000 40% Myrj52〔ポリオキシル(40)ステアレート;ア
トラス化学社の製品〕 30% 液体浸潤物をこの粉末1オンスと水1クオート
を混合して作り、その適当な大きさで割りきれる
量(別の言い方では動物の大きさおよび投与回数
による)を治療する動物に投与する。 例 XII ジメチルフオルムアミド15ml中1−アミノ−2
−ニトロ−4−チオシアナトベンゼン5gを窒素
下30℃以下でジメチルフオルムアミド10ml中ホウ
水素ナトリウム0.97gで処理する。混合物を15゜
から20℃で1時間かきまぜ、それから20℃から25
℃で3−プロピオニトリル4.5gで処理する。混
合物を3時間100℃に熱し、冷却し水で希釈す
る。混合物をクロロフオルムで抽出し、クロロフ
オルム溶液を硫酸ナトリウムで乾燥する。その溶
液を蒸発して1−アミノ−2−ニトロ−4−(2
−シアノエチルチオ)ベンゼンを得る。 メタノール30mlおよび水6ml中1−アミノ−2
−ニトロ−4−(2−シアノエチルチオ)ベンゼ
ン2.3gを還流しながら硫酸鉄2.5gおよび鉄粉3.3
gで処理する。2時間後硫酸鉄1.25gおよび鉄粉
3.3gを加え4時間熱し続ける。混合物を熱いテ
トラヒドロフラン600mlに注ぎろ過する。ろ液を
蒸発して1・2−ジアミノ−4−(2−シアノエ
チルチオ)ベンゼンを得る。 エタノール10ml、水10mlおよび酢酸1ml中上記
ジアミノ化合物1.9gを還流しながら4時間1・
3−ビス(メトキシカルボニル)−S−メチルイ
ソチオウレア2.1gで処理する。混合物を冷却し
ろ過して、その生成物をメタノール−クロロフオ
ルムから再結晶すると5(6)−(2−シアノエチル
チオ)−2−カルボメトキシアミノベンズイミダ
ゾールを得る。 クロロフオルム400ml、メタノール100mlおよび
酢酸2ml中5(6)−(2−シアノエチルチオ)−2−
カルボメトキシアミノベンズイミダゾール1.2g
を、0℃で85%m−クロロ過安息香酸0.85gで処
理する。その溶液を1時間かきまぜ、それから飽
和炭酸水素ナトリウム溶液および水で抽出する。
クロロフオルム溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し蒸
発する。メタノールから再結晶すると5(6)−(2
−シアノエチルスルフイニル)−2−カルボメト
キシアミノベンズイミダゾール(融点227〜228℃
分解)を得る。 例 ジメチルフオルムアミド10ml中1−アミノ−2
−ニトロ−4−チオシアナトベンゼン4.4gを30
℃以下でジメチルフオルムアミド10ml中ホウ水素
化ナトリウム0.85gで窒素雰囲気下に処理する。
混合物を15゜ないし20℃で1時間かきまぜ、それ
から20℃ないし25℃でクロロアセトニトリル5g
で処理する。混合物を室温で一夜処理し、水に注
ぐ。ろ過し、メタノールから再結晶すると1−ア
ミノ−2−ニトロ−4−シアノメチルチオベンゼ
ンを得る。 メタノール60mlおよび水12ml中1−アミノ−2
−ニトロ−4−シアノメチルチオベンゼン4.1g
を還流しながら硫酸鉄1.25gおよび鉄粉3.3gで
処理する。2時間後硫酸鉄1.25gおよび鉄粉3.3
gを加え4時間熱し続ける。混合物を熱いテトラ
ヒドロフラン600mlに注ぎろ過する。ろ液を蒸発
して1・2−ジアミノ−4−シアノメチルチオベ
ンゼンを得る。 エタノール17ml、水17mlおよび酢酸1ml中1・
2−ジアミノ−4−シアノメチルチオベンゼン
3.4gを還流しながら4時間1・3−ビス(メト
キシカルボニル)−S−メチルイソチオウレア3.5
gで処理する。混合物を冷却し、ろ過して、生成
物をメタノール−クロロフオルムから再結晶する
と5(6)−シアノメチルチオ−2−カルボメトキシ
アミノベンズイミダゾールを得る。 クロロフオルム480ml、メタノール120mlおよび
酢酸2ml中5(6)−シアノメチルチオ−2−カルボ
メトキシアミノベンズイミダゾール1.2gを0℃
で85%m−クロロ過安息香酸0.75gで処理する。
溶液を1時間かきまぜ、それから飽和炭酸水素ナ
トリウム溶液と水で抽出する。クロロフオルム溶
液を硫酸ナトリウムで乾燥し蒸発する。メタノー
ルから再結晶すると5(6)−シアノメチルスルフイ
ニル−2−カルボメトキシアミノベンズイミダゾ
ール〔融点>325℃、質量スペクトル:m/e=
278(m+)、ベースピーク=206〕を得る。 例 エタノール25mlおよび水25ml中2−ニトロ−5
−クロロアニリン5gおよび硫化ナトリウム1水
和物7.5gの混合物を1時間還流し、水で総量約
150mlに希釈しろ過して少量の不溶性の不純物を
除く。ろ液を酢酸2.5mlで処理して2−ニトロ−
5−メルカプトアニリンをろ過する。 ジメチルフオルムアミド20ml中2−ニトロ−5
−メルカプトアニリン3.4gの溶液を100%水素化
ナトリウム0.5gで処理し、その溶液にクロロメ
チルチオシアネート2.2gを加える。30分後20−
25℃でその溶液を水で希釈し、クロロフオルムで
抽出する。クロロフオルムを除去すると1−アミ
ノ−2−ニトロ−5−(チオシアナトメチルチ
オ)ベンゼンが残る。 メタノール50ml、水50ml、炭酸ナトリウム12g
および亜流酸水素ナトリウム12gの沸とう混合物
中で上記化合物を15分間処理する。混合物を濃縮
し水で希釈しクロロフオルムで完全に抽出する。
クロロフオルムを蒸発すると1・2−ジアミノ−
4−(チオシアナトメチルチオ)ベンゼンが残
る。 上記ジアミノ化合物2.6g、1・3−ビス(メ
トキシカルボニル)−S−メチル−イソチオウレ
アの2.6gおよび酢酸1mlの混合物を還流50%水
性エタノール40mlで4時間処理する。冷却した混
合物をろ過すると5(6)−チオシアナトメチルチオ
−2−カルボメトキシアミノベンズイミダゾール
を生成し、それはメタノール−クロロフオルムか
ら再結晶することができる。 5(6)−チオシアナトチルチオ−2−カルボメト
キシアミノベンズイミダゾール0.84gをクロロフ
オルム50mlおよび酢酸10mlの混合物に溶解する。
その溶液をクロロフオルム15ml中m−クロロ過安
息香酸0.62gの溶液で−30℃から−20℃で処理
し、それからゆつくり室温まで温めておく。15分
後溶媒を真空下で除去し、残留物を希炭酸水素カ
リウム溶液で処理する。粗5(6)−チオシアナトメ
チルスルフイニル−2−カルボメトキシアミノベ
ンズイミダゾールをろ過しメタノール−クロロフ
オルムから再結晶する。 例 本明の目的化合物の駆虫活性試験結果を次に示
す。 1群4匹の若いSwiss−Webster種の雄マウス
(16〜20g)にNematospiroides dubius種(蛔
虫)およびHymenolepis nana種(真田虫)の
200幼虫を人工的に感染させ、そしてSyphacia
obvelataおよびAspiculuris tetraptera(蟯虫
類)の15〜40幼虫を自然注入させた(naturally
injected)。薬剤は第1日から第18日まで下表に
表示の投与量で市販のラツト/マウス用食餌中に
加えて投与し、前記の感染は第0日に行つた。試
験動物を18日目に犠牲にし、全小腸、盲腸および
大腸中に残つている寄生虫を区別して数えた。各
投与群中に残つた各寄生虫の平均数を対照の中に
残つた平均数と比較した。この比較を対照群中の
寄生虫に対する減少%で表わした。本発明の代表
的化合物のデータを下表に示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 例 本発明の目的化合物の急性毒性をマウスを使つ
たLD50で下表に示す。
【表】 上記例中のある例では特定の反応過程を他の類
似の関連化合物を製造するのに一般的な意味で拡
大して用いた。けれども特定の反応過程を拡大使
用することにより、製造された化合物について、
そのような拡大使用を行う特定の反応過程におい
て与えられている以外の溶媒、反応媒体、再結晶
化媒体、反応時間あるいは温度等を利用すること
が必要であるしまたは望ましいということは理解
すべきである。さらに、ある化合物を製造する特
定の反応過程あるいは方法は、必要な出発物質が
入手し易いか否か、あるいは所望の出発物質が製
造し易いか否か、および出発物質の反応性に特に
左右される。これらの変化は当業者の熟練技術の
範囲内に入ると考えられ、製造に利用する特定の
反応体および/あるいは製造したいと思う特定の
化合物を考慮すれば明らかである。 本発明はその特定の具体化に関して述べられた
が当業者には、本発明の真の精神および目的から
離れることなく、様々な変化がなされ、同等のも
のが置き換えることができることを理解すべきで
あろう。さらに、特別の情況、物質の原料あるい
は組成、方法、一工程か数工程かあるいは諸目的
を、その本質的に教示するところから離れること
なく本発明の精神に適応するように多くの修正を
行うこともできる。 本発明は特許請求の範囲に記載のとおり獣医用
駆虫剤組成物であるが、次の実施態様をまた包含
する。 (1) 有効成分化合物として、Rがメチルであり、
R1が−SOR2、−SO2R2、−SCNまたは−M1
(CH2oMR7であり、R2が1ないし6個の炭素
原子を有するアアルキル、フエニル、P−メチ
ルフエニルまたはベンジルであり、Mが−O
−、−S−または−SO−であり、M1が−O
−、−S−または−SO−であり、R7が1ないし
4個の炭素原子を有するアルキルであり、そし
てnは1または2である式の化合物またはそ
の生理学的に許容しうる塩を用いる特許請求の
範囲に記載の組成物。 (2) 有効成分化合物として、 5(6)−エチルスルフイニル−2−カルボメト
キシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−n−プロピルスルフイニル−2−カル
ボメトキシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−n−ブチルスルフイニル−2−カルボ
メトキシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−フエニルスルフイニル−2−カルボメ
トキシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−p−フルオロフエニルスルフイニル−
2−カルボメトキシアミノベンズイミダゾー
ル、 5(6)−(プロプ−2−エン−1−イルチオ)−
2−カルボメトキシアミノベンズイミダゾー
ル、 5(6)−(プロプ−2−エン−1−イルスルフ
イニル)−2−カルボメトキシアミノベンズイ
ミダゾール、 5(6)−(プロプ−2−イン−1−イルチオ)−
2−カルボメトキシアミノベンズイミダゾー
ル、 5(6)−(プロプ−2−イン−1−イルスルフ
イニル)−2−カルボメトキシアミノベンズイ
ミダゾール、 5(6)−メトキシメトキシ−2−カルボメトキ
シアミノベンズイミダゾール、 5(6)−メトキシメチルチオ−2−カルボメト
キシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−メトキシメチルスルフイニル−2−カ
ルボメトキシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−メチルチオメトキシ−2−カルボメト
キシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−メチルスルフイニルメトキシ−2−カ
ルボメトキシアミノベンズイミダゾール、 5(6)−トリフルオロメチルスルフイニル−2
−カルボメトキシアミノベンズイミダゾール、 あるいは 5(6)−ナフト−2′−イルスルフイニル−2−
カルボメトキシアミノベンズイミダゾール またはその生理学的に許容しうる塩を用いる
特許請求の範囲に記載の組成物。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 生理学上許容しうる無毒性賦形剤および式 〔式中R1は−SOR2、−SR5あるいは
    M′(CH2oMR7であり、ここで、MおよびM′は
    独立してO、Sまたは【式】であり、R7は置換 されていないかまたはハロゲンで置換されている
    フエニルまたは1ないし4個の炭素原子を有する
    低級アルキルであり、nは1ないし4であり、
    R2は置換されていないかまたはハロゲンで置換
    されている1ないし6個の炭素原子を有する低級
    アルキル、3ないし7個の炭素原子を有するシク
    ロアルキル、3ないし4個の炭素原子を有する低
    級アルケニルあるいは低級アルキニル、あるいは
    ベンジル、または置換されていないナフチル、ま
    たは置換されていないかまたは1ないし4個の炭
    素原子を有するアルキルまたはアルコキシで置換
    されているフエニルであり、R5は低級アルキニ
    ルあるいはベンジルであり、R1置換基は5(6)位
    置に存在する〕で示される化合物あるいはその生
    理学的に許容されうる塩の駆虫有効量を含むこと
    を特徴とする獣医用駆虫剤組成物。
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