JPS6243525B2 - - Google Patents

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JPS6243525B2
JPS6243525B2 JP16420881A JP16420881A JPS6243525B2 JP S6243525 B2 JPS6243525 B2 JP S6243525B2 JP 16420881 A JP16420881 A JP 16420881A JP 16420881 A JP16420881 A JP 16420881A JP S6243525 B2 JPS6243525 B2 JP S6243525B2
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JP
Japan
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heater
stabilizing material
superconducting conductor
superconducting
conductor
Prior art date
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JP16420881A
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English (en)
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JPS5866312A (ja
Inventor
Susumu Shimamoto
Kyoshi Yoshida
Hiroshi Tomeoku
Hiroshi Kimura
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6243525B2 publication Critical patent/JPS6243525B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F6/00Superconducting magnets; Superconducting coils
    • H01F6/06Coils, e.g. winding, insulating, terminating or casing arrangements therefor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
  • Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は超電導導体に係り、特に、超電導マグ
ネツト装置に用いるに最適な超電導導体に関す
る。
超電導マグネツト装置に用いる超電導導体の各
種の特性測定(臨界温度、最大電流等)や超電導
導体中に残存する永久電流を超電導導体の臨界温
度Tc以上に昇温して消滅させる目的で、数千A
以上の電流容量を持つ大型の超電導導体で捲線し
たコイルにヒータを取付けることは従来より行な
れていた。つまり、導体の温度が導体電流に逆比
例することを利用するもので、臨界温度点で電流
が零になることに着目して永久電流を消滅させる
ものである。
第1図および第2図に従来より行なわれている
超電導導体にヒータを取付ける方法を示す。
第1図は、超電導導体の捲線ターン間にリボン
状のヒータを挾み込む方式のものである。1は安
定化材で、無酸素銅やアルミニウム等でできてい
る。2は超電導素線で、Nb―Ti等の合金や
Nb3Sn等の化合物の細線を、モノリスやストラン
ド構造に構成したものである。安定化材1の中に
超電導素線2を半田等で組込み一体化したものが
超電導導体である。3は薄手絶縁板、4はヒータ
リボンで金属抵抗体ででできている。5は厚手絶
縁板、6はターン間絶縁板でターン間の電気絶
縁、電磁力サポートおよび超電導導体冷却のため
にクーリングチヤンネル7が設けてあり、チヤン
ネル7の中の液体Heによつて超電導体は冷却さ
れる。8は層間絶縁板で超電導導体層間の電気絶
縁を受持つている。ヒータリボン4は、超電導素
線の各々に設ける必要はなく、複数の素線に対し
1個を設ければよい。ヒータリボン4は層間に設
けられる一対のクーリングチヤンネルのうち片方
のチヤンネルを除去し、片側に薄手絶縁板3を設
けると共に反対側に厚手絶縁板5を設けて層間に
装置される。
第2図は超電導導体の安定化材の内部に電気絶
縁を施したヒータ線材を半田により埋込む方式の
ものである。第2図においては、第1図に示した
と同一部材であるものには同一符号を用いてい
る。10は抵抗線ヒータ、11は耐熱電気絶縁体
で10の抵抗線ヒータを覆つている。12は半田
で、安定化材1と超電導素線2を結合すると同時
に、ヒータを安定化材に掘つたミゾ9の中に固定
している。組込みに際しては、超電導素線2を安
定化材1へ半田12で埋込むときに前もつて安定
化材1に掘つたミゾ9の中に、耐熱電気絶縁11
を施した抵抗線ヒータ10を入れておく。その上
から超電導素線2を蓋をするように乗せ、最後に
全体を半田12の溶融温度約250℃まで昇温し、
フラツクスで各部の表面を清浄にしながら半田1
2を流し込んで固定する。
このような従来のヒータ取付構造には以下のよ
うな欠点がある。
第1図の構造の欠点は、第1に、ヒータを取付
けた超電導導体の冷却面積が少なくなることであ
る。超電導導体にはその使用している材料によつ
て決まる臨界温度Tcがあり、この温度を越える
と超電導から常電導への転移(クエンチ)が生じ
超電導マグネツトとして動作しなくなる。そのた
め超電導導体は十分に冷却しなくてはならないが
導体間に生じる強大な電磁力をサポートするため
に必要最低限の冷却チヤンネルしか設けることが
できない。第1図からも明らかなように、ヒータ
を取付けた超電導導体の冷却面積は他の導体の半
分程になつてしまい、冷却条件が悪くクエンチし
やすくなつてしまう。
第2に、ヒータを取付けた場所のターン間の間
隙が大きくなり、超電導導体を整列して巻けなく
なることである。すなわち、通常ヒータリボン4
は裸の抵抗リボン材を用いる。安定化材1とヒー
タリボン4の間の電気絶縁は通常数百Vから千V
位要求されるので、それに耐える薄手絶縁板3の
厚みは自ずから決まつてくる。またヒータリボン
4で発生させた熱は被加熱導体の方へ伝えなくて
はならないが、熱は絶縁板の厚さに反比例して伝
わるので厚手絶縁板5の厚みは薄手絶縁板3の数
倍の厚みが必要となる。そのためヒータを取付け
たターン間の間隙は、他のターン間より大きくな
りその部分の捲線作業がむずかしくなる。また、
超電導導体の層間での中心位置が狂い、層間に加
わる電磁力の処理がむずかしくなる。また捲線し
た導体の配置が不均一になるため、発生磁界の磁
界分布も乱されることになる。
第3に、ヒータと被加熱導体間の密着が悪いた
めヒータの熱効率が悪く断線しやすいことであ
る。
ヒータリボン4と薄手絶縁板3、厚手絶縁板5
は超電導導体のターン間で押し付けただけなので
どうしても隙間ができ冷媒液体Heが侵入してし
まう。そのような状態でヒータ電力を投入する
と、先ず隙間に入つた液体Heが蒸発し、それか
ら被加熱導体に熱が伝わるためヒータの電力損失
が大きく、またヒータ電力投入から導体が加熱さ
れるまでの時間遅れも大きくなる。またその時間
遅れもヒータの場所により隙間の大きさが違つて
いるため不揃いになり実験計測上不都合である。
さらにまた、液体Heが蒸発したあとはHeガス雰
囲気につつまれるためヒータの温度が局部的に上
昇し、ヒータが焼損断線してしまうことが多かつ
た。
第2図の構造のヒータの欠点は、ヒータの超電
導導体への組込みが困難で、超電導導体とヒータ
間の電気絶縁が不良になりやすく、またヒータと
安定化材との密着が悪くヒータが断線しやすいこ
と、またさらに耐熱絶縁体を用いているためにヒ
ータの断面積が大きくなりヒータ埋込みミゾを大
きくせねばならず、そのため安定化材の削り代が
増し超電導体の安定化に悪影響を与えてしまうこ
とである。また、ヒータの電気絶縁に耐熱性の絶
縁材を用いても、埋込作業中に生じたキズや昇温
による軟化、あるいはフラツクスの染め込み等に
より電気絶縁の劣化を招きやすかつた。また半田
付けのきかない電気絶縁体11を半田で押込むよ
うな構造のために、空隙(ボイド)ができやす
く、ヒータ通電時に局部的にヒータの温度が上昇
し、電気絶縁の劣化や焼損断線してしまうことも
多かつた。
本発明の目的は、熱効率が良好で工作の容易な
超電導導体を提供するにある。
本発明は、ヒータが導体近傍になくとも充分に
機能を発揮させられることを実験的に確認し、ヒ
ータを任意の位置の安定化材内に埋込み、その埋
込部をエポキシ樹脂等の合成樹脂で固めたもので
ある。
第3図は本発明の実施例を示す断面図である。
第3図においては第2図で示したと同一部材であ
るものには同一符号を付している。
安定化材1の表面部にミゾ13を設け、ヒータ
10を嵌入する。このミゾ13は線間に限らず層
間部であつてもよい。ヒータ10は絶縁体11に
よつて被覆されている。この被覆されたヒータ1
0を適量のエポキシ樹脂等の接着剤14を用い、
かつ上面から絶縁板15を当接しながらミゾ13
に接着する。接着剤はエポキシ樹脂に限らず熱に
強く接着性の良好なものなら、どのような種類の
ものでもよい。エポキシ樹脂系は室温から4.2K
の範囲で安定化材1との接着性も良い。絶縁板1
5はヒータ10で発生した熱を被加熱導体の方に
伝熱を図り、層間絶縁板8側に熱が逃げるのを防
止する熱絶縁体として機能する。ヒータ10の接
着に際し、接着後の絶縁板15の上部面が安定化
材1の表面より盛り上がるようにし、完全に接着
したのちに表面が安定化材1の表面(肩部16)
と同一になるように削ればよい。この絶縁板15
の材質としてはガラス繊維強化ガラスエポキシ板
などが最適である。
発明者らが実施した超電導導体の一例を示せ
ば、断面寸法は幅13mm、高さ30mmで、安定化材1
に設けたミゾ9の寸法は深さ1.5mm、幅2mmであ
る。ミゾ9の加工は安定化材1を引抜き加工する
ときに一体成形しても良いし、機械加工で切削し
ても良い。抵抗線ヒータ10の太さは0.5mm〓、
絶縁体13で全周を覆つてあり、仕上り外径は約
1mm〓である。絶縁体13としてカプトンを用
い、耐電圧は1000Vである。
このヒータ線を必要本数ミゾ9の中にエポキシ
樹脂等の接着材14で接着する。その上から絶縁
板15をミゾ内に納める。絶縁板の寸法は幅2
mm、厚さ0.5mmである。ミゾ9と絶縁体13と絶
縁板15との隙間には接着材14をしつかり充填
し、隙間に液体Heが浸入しないようにする。
次に、具体的に本発明の実施例による効果を列
挙する。
1 抵抗線ヒータ10と安定化材1の間に液体H
e等の冷媒が入る隙間あるいはボイドがないた
め著しく熱効率の向上することが認められた。
例えば、従来では導体体積1cm3を10度上昇させ
るために2ジユールの電力が、また第2図の方
式では1ジユール以上が必要だつたものが0.5
ジユール以下ですむよになつた。このことは、
高価な液体Heの無駄な消費が減り経済的にな
つたことを意味する。また従来構造では定格の
1.5倍程度の電力量で焼損してしまつたが本発
明では定格の4倍でも焼損断線することはなく
なつた。このことは、より細いヒータ線材を用
いても良いことを意味し、安定化材1の削り代
も少なくてすむ。
2 ヒータ取付部を層間にしたので、第1図の従
来構造でヒータの取付けられていた面は本来の
冷却面として利用でき、超電導導体の冷却が他
のターンと同一条件になり超電導導体の安定性
が向上した。また、ターン間の機械的な強度や
寸法も他のターン間と同一になり、設計や捲線
加工が容易になつた。更に寸法精度が良くなつ
たため発生磁界の均一度も良くなつた。
3 本発明によるヒータ取付けのための安定化材
の削除は、全断面積の0.8%程度なので安定化
にはほとんど影響しないが、削除したぶん安定
化材を大きくしても導体寸法の増加は極くわず
かである。第2図の従来例では絶縁体の断面を
大きくしなくてはならないので、1.5〜5%削
除せねばならず安定化への影響は無視できな
い。
4 ヒータ挿入加工後、安定化材1の肩部16と
の平面性を出すために機械加工を加えても、絶
縁板15があるためにヒータをキズ付けること
がない。また肩部16と面一にすることによ
り、層間に加わる電磁力はほとんど安定化材の
肩部16で受けるため、ヒータに無理な力が加
わらない。
5 第2図と比較し、本発明では、接着剤14と
して常温硬化型のエポキシ樹脂を用いれば、ヒ
ータの絶縁体13の温度を上げる必要がないの
で昇温による電気絶縁の劣化がなく、また導体
の温度を上げる必要がないので大巾な工数の低
減ができる。
6 ヒータを超電導マグネツトの曲率の大きな部
分の超電導体に取付ける場合、従来の第2図の
ヒータ挿入構造では曲げのため絶縁体11が割
れ電気絶縁の劣化や短絡を生じることが多かつ
たが本発明では、超電導導体の曲げ加工を施し
たのちヒータを取付けることができるために、
絶縁体13や接着材14に無理な力が加わらず
割れるようなことがない。
以上、一実施例で説明したように、本発明を適
用することにより、超電導導体の冷却条件を劣化
することなく、熱効率の良い、機械的強度も大き
い、過負荷に対しても強いヒータ付き超電導導体
を得ることができる。
以上より明らかなように本発明によれば、熱効
率を向上しかつ工作の容易な超電導導体が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の超電導導体を示す断面図、第2
図は従来の他の超電導導体を示す断面図、第3図
は本発明の実施例を示す断面図である。 1…安定化材、2…超電導素線、6…ターン間
絶縁板、7…クーリングチヤンネル、8…層間絶
縁板、10…抵抗線ヒータ、11…絶縁体、14
…接着剤、15…絶縁板、16…肩部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 少なくとも一部を安定化材によつて覆うと共
    に、その安定化材の表面の一部に絶縁被覆したヒ
    ータ線材を装着してなる超電導導体において、前
    記ヒータを嵌装すべく前記安定化材の表面に設け
    られた溝と、該溝内に収容された前記ヒータ線材
    の周囲の空隙に充填される接着剤と、該接着剤お
    よび前記ヒータ線材に当接する如く該ヒータ線材
    の上部に配置される熱絶縁特性を有する熱絶縁板
    とを具備する超電導導体。
JP16420881A 1981-10-16 1981-10-16 超電導導体 Granted JPS5866312A (ja)

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JP16420881A JPS5866312A (ja) 1981-10-16 1981-10-16 超電導導体

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JP16420881A JPS5866312A (ja) 1981-10-16 1981-10-16 超電導導体

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JPS5866312A JPS5866312A (ja) 1983-04-20
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JPS6293927U (ja) * 1985-12-04 1987-06-16

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07235412A (ja) * 1994-02-24 1995-09-05 Mitsubishi Electric Corp 超電導マグネット装置

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JPS6293927U (ja) * 1985-12-04 1987-06-16

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JPS5866312A (ja) 1983-04-20

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