JPS6242547Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案はラジオ受信機、テープレコーダ等の電気
機器に使用するプリント基板に関するものであ
り、その目的とするところは簡単な構成で配線の
誤まりを未然に防止することのできる優れたプリ
ント基板を提供することにある。

一般に電気機器に使用する電源回路では第１図
に示すように交流電源が接続されるコネクタ１を
電源トランス２の１次側に設け、その電源トラン
ス２の２次側に負荷回路３を設ける場合と、第２
図に示すように負荷回路３の保護のために電源ト
ランス２の２次側にヒユーズ４を挿入する場合と
がある。そして、上述した電源回路のいずれの場
合にも適合するようにプリント基板は第３図に示
すように構成される。第３図において、５は基板
本体、６は上記基板本体５上に設けられ上記電源
トランス２の２次側の一方の端子2Aに接続され
る導体路、７は上記基板本体５上に設けられ上記
電源トランス２の２次側の他方の端子２Ｂに接続
される導体路、８は上記基板本体５上に設けられ
上記ヒユーズ４を取付けるための導体路であり、
上記導体路６，７，８のそれぞれの端部に電源ト
ランス２の２次側リード線を取付けるための取付
孔９，１０，１１を設け、上記導体路７，８に上
記ヒユーズ４のためのヒユーズホルダの取付け用
の孔１２Ａ，１２Ｂ，１３Ａ，１３Ｂを設けてい
る。このような構成のプリント基板において、第
１図に示す電源回路を構成する場合には上記取付
孔９，１０のそれぞれに電源トランス２の２次側
リード線を接続して負荷回路に電源供給すればよ
く、第２図に示す電源回路を構成する場合には第
４図に示すように上記取付け用の孔１２Ａ，１２
Ｂおよび１３Ａ，１３Ｂにヒユーズボルダ１４，
１５を取付けてそれらホルダ間にヒユーズ４を接
続し、上記取付孔９，１１に電源トランス２の２
次側リード線１６，１７を接続して負荷回路を電
源供給すればよい。しかしながら、上述のプリン
ト基板では第２図に示す電源回路を構成するため
に第４図に示すように上記取付け用の孔１２Ａ，
１２Ｂおよび１３Ａ，１３Ｂにヒユーズホルダ１
４，１５を取付けた場合、上記取付孔１０が露出
して電源トランスの２次側リード線を取付けるこ
とができる状態にあるため、本来上記取付孔１１
に取付ねばならない２次側リード線１７を上記取
付孔１０に取付けてしまうという問題があつた。
そして、上述したように２次側リード線１７を取
付孔１０に取付けた場合にはヒユーズホルダ１
４，１５間に設けたヒユーズ４が何ら負荷回路の
保護のために機能せず、負荷回路に電源トランス
の２次側電圧が供給されてしまうため、負荷回路
は何ら支障なく動作するものの異常時に対する何
らの備えがない。よつて負荷回路は異常の起つた
時に破損してしまうということになり、また、リ
ード線の配線誤まりは負荷回路に異常が起らない
限り発見しにくいものであつた。

そこで、取付孔１０の位置を取付孔９から引き
離して誤配線を少なくすることが考えられるが、
このように単に取付孔９に対する取付孔１０位置
を引き離しただけでは、ヒユーズホルダ１４，１
５の装着時において取付孔は９，１０，１１の３
つの孔が露出するので、誤配線を完全になくすこ
とはできないものであつた。

本案はこのような従来の欠点を解消するもので
あり、以下、本案について実施例の図面と共に説
明する。

第５図は本案の一実施例を示しており、第３図
と同一符号を同一の構成要素を示している。第５
図において、第３図のものと異なるところはリー
ド線取付孔１０をヒユーズホルダ取付け用の孔１
２Ａ，１２Ｂ間に設けたことである。このような
プリント基板では第２図に示す電源回路を構成す
るために第６図に示すように上記取付け用の孔１
２Ａ，１２Ｂおよび１３Ａ，１３Ｂにそれぞれヒ
ユーズホルダ１４，１５を取付けた場合、上記取
付孔１０が上記ヒユーズホルダ１４にて覆いかく
されるために電源トランスの２次側リード線１
６，１７の取付け箇所は上記取付孔９，１１しか
なくなり、リード線１６，１７の配線の誤まりを
未然に防止することができる。そして、第１図に
示す電源回路を構成する場合には取付孔９，１０
にリード線を取付けたときのみ負荷回路が正常に
動作し、その他取付孔９，１１，１０，１１等の
組合せでリード線を取付けたときには負荷回路が
動作しないために簡単にリード線の配線誤まりで
あることを発見することができる。

尚、上記の実施例ではホルダ取付孔１２Ａ，１
２Ｂ間にリード線の取付孔１０を設けたが、この
取付孔１０はホルダ１４にて覆いかくされる面積
内における上記導体路１０内に設けられていれば
よいものであることは云うまでもない。また、本
例は電源回路を兼用するプリント基板について説
明したが、これ以外にも回路兼用のためのプリン
ト板に応用することができることは明白である。

以上のように本考案によれば、回路変更のため
に部品が取付けられる導体路に設けるべきリード
線取付孔を、上記導体路に設けた部品にて覆いか
くされる部分内に設けたので、回路変更において
プリント基板を兼用することができ、また回路変
更のために部品を設けた場合におけるリード線の
配線誤まりを未然に防止することができる。もつ
て、回路変更なし時における誤配線は電気導通が
得られないことで即座に判別でき、また回路変更
のために部品を装着した時には必要なリード線取
付孔のみしか露出しないことにより誤配線は完全
になくすることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は電源回路の回路結線図、第３
図は従来のプリント基板の構成図、第４図は同プ
リント基板への実体配線図、第５図は本案のプリ
ント基板の一実施例を示す構成図、第６図は同プ
リント基板への実体配線図である。 ５……基板本体、６，７，８……導体路、９，
１０，１１……リード線取付孔、１２Ａ，１２
Ｂ，１３Ａ，１３Ｂ……ヒユーズホルダ取付孔、
１４，１５……ヒユーズホルダ、１６，１７……
リード線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 第１の電気部品の第１リード線が挿入される第
   １リード線取付孔が設けられた第１の導体路と、
   この第１の導体路に接近して配設され、上記第１
   の電気部品の第２リード線が挿入される第２リー
   ド線取付孔および第２の電気部品の第１端子が挿
   入される第１部品取付孔が設けられた第２の導体
   路と、上記第１の導体路から遠い側において上記
   第２の導体路に並設され、上記第１の電気部品の
   第２リード線が挿入可能な第３リード線取付孔お
   よび上記第２電気部品の第２端子が挿入される第
   ２部品取付孔が設けられた第３の導体路を備えて
   なり、上記第２の電気部品の装着時に上記第１の
   電気部品の第１，第２のリード線の挿入孔のみが
   露出するように上記第２の導体路に設けられる第
   ２リード線取付孔は上記第２，第３の導体路に取
   付けられる第２の電気部品にて覆われる部位に設
   けたことを特徴とするプリント基板。