JPS6241841B2 - - Google Patents

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JPS6241841B2
JPS6241841B2 JP54066620A JP6662079A JPS6241841B2 JP S6241841 B2 JPS6241841 B2 JP S6241841B2 JP 54066620 A JP54066620 A JP 54066620A JP 6662079 A JP6662079 A JP 6662079A JP S6241841 B2 JPS6241841 B2 JP S6241841B2
Authority
JP
Japan
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fibrous material
synthetic resin
impregnated
veneer
thin
Prior art date
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Expired
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JP54066620A
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English (en)
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JPS55158909A (en
Inventor
Sadatake Ishioka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TACHIBANA KOGEI KK
Original Assignee
TACHIBANA KOGEI KK
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Publication date
Application filed by TACHIBANA KOGEI KK filed Critical TACHIBANA KOGEI KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、立体模様を有する装飾パネルの製造
方法に関するものである。
従来、装飾パネルの表面に彫刻状の立体模様を
設ける場合は、通常手工芸的な手彫彫刻によりそ
れを刻設していたが、非常な熟練を必要とするば
かりでなく、同一模様の製品を得ることが不可能
であり、しかも量産ができないという欠点があつ
た。
また、量産を目的として、木目等を備えた板材
を合成樹脂によつて成型することは行われている
が、この場合、木理、文様、肌合い等天然木特有
の木味を出すことが不可能である。
本発明は上記に鑑み、手彫彫刻の場合と同様の
立体模様を備え、かつ天然木としての物質を備え
た装飾パネルを、金型を利用した熱プレスにより
簡単に製造することができる装飾パネルの製造方
法を提供するもので、台板を形成するための比較
的体積密度の低い未成形の繊維質素材に熱硬化性
合成樹脂を含浸させ、この繊維質素材上に、あら
かじめフロー性の小さい熱硬化性合成樹脂を含浸
させた繊維集合体シート及び天然木薄単板を順次
重合すると共に、皮膜形成能を有する離型性及び
耐熱性あるフイルムを重合し、その重合体の表面
に立体模様を備えた金型を当接させて熱プレスを
施こすことにより、上記熱硬化性合成樹脂の硬化
による繊維質素材の圧縮成形と、該繊維質素材と
シート及び天然木薄単板の接着とを行うと同時
に、天然木薄単板の表面に彫刻状の立体模様を形
成することを特徴とするものである。
而して、本発明の方法によれば、特に未成形の
繊維質素材を使用することにより、彫刻状の立体
模様をその形状や凹凸の深さにかかわらず細部ま
で忠実に装飾パネル表面に再現することができ、
その保形性が良好で表面の汚れや変色もなく、天
然木の木質を活かした品質のよい装飾パネルを得
ることができる。
本発明の方法を図面を参照しながら更に詳細に
説明すると、まず、台板を形成するための定寸に
加工された比較的体積密度の低い未形成の繊維質
素材1の上下両面に、熱硬化性合成樹脂を塗布含
浸させるが、上記繊維質素材としては、例えば、
木質フアイバーやチツプ(セルローズ)などの木
質繊維、木綿、ウール、麻、絹などの天然繊維、
ビスコースレーヨン、アセテート、蛋白質人造繊
維などの人造有機質繊維、ガラス繊維、石綿等の
無機質繊維、ポリアミド系(ナイロン)、ポリエ
ステル系、アクリロニトリル系、モダクリル系、
ポリ塩化ビニール系、ポリビニルアルコール系な
どの合成繊維などが使用され、また、熱硬化性合
成樹脂としては、フロー性及び寸法安定性が良好
で硬化の速いものが好ましく、例えばウレタン樹
脂等が使用される。
そして、この合成樹脂を繊維質素材1に含浸さ
せるに当り留意すべきことは、その含浸層1aの
厚さであつて、これは繊維質素材1の表面から1
〜3mm程度が好適であるから、繊維質素材1の素
材等を考慮に入れてこの条件に見合うタイプの合
成樹脂を選定するのが望ましい。
このようにして合成樹脂が含浸せしめられる
と、繊維質素材1におけるフアイバー間の間隙が
埋められると共に、その繊維質素材自身の軟化が
生じ、それによつて熱プレス時に該繊維質素材1
が金型に対してなじみ易くなり、模様の丸味部分
だけでなく鋭角部分も忠実に表現され、さらに成
型後における台板の経時変化も防止される。
次に、繊維質素材1の上下両面に、あらかじめ
熱硬化性合成樹脂を含浸させた繊維集合体のシー
ト2を重合すると共に、その上から天然木薄単板
3を重合する。
上記シート2としては、レーヨン、テトロン、
ポリエステル、綿等を素材とする不織布や、和
紙、布、麻、合成紙などが適し、これを繊維質素
材1上に重合するに当つては、例えば20〜40g/
m2のシートに熱硬化性合成樹脂を70g/m2(含浸
率63%)程度含浸させ、樹脂が硬化しないように
保持した状態で重合する。
ここで使用する合成樹脂は、フロー性が小さ
く、クリープ特性が良好であるばかりでなく、そ
の硬化後には、熱、溶剤、薬品等に対する安定性
を示すものが好ましく、例えばブチラールフエノ
ール樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ジアリ
ルフタレート樹脂等が単独で、または併せて使用
される。
このシート2の重合により、クツシヨン性が付
与せしめられて、金型4に対するなじみが非常に
良好となり、それによつて模様の細かい部分まで
忠実に再現されるようになり、また、繊維質素材
1に含浸した樹脂の表面への滲出が防止されて薄
単板3の汚れや変色等がなくなり、従つて天然木
の木理、文様、肌合い等の雅美がそのまま保たれ
るようになり、さらに、薄単板3の補強にも有効
に作用するため、製品の切れや割れ、折れ等に対
する強度が高められる。
このように繊維集合体シート2に含浸させる合
成樹脂にはフロー性が小さいことが要求される
が、そのフロー性が大きい場合には、樹脂含浸シ
ートがブロツキングし易くなるばかりでなく、シ
ートの樹脂量が不足し易くなつて欠膠状態とな
り、接着不良や薄単板の汚れ等を生じ易くなる。
また、天然木薄単板3は、桜、チーク、松など
の広葉樹や針葉樹等の原材からスライス等により
切成したものが使用されるが、その際含水率は5
〜15%程度に調整される。
上述したシート2及び薄単板3は、単に繊維質
素材1上に重合するだけでよく、接着剤等による
接着を行う必要はない。
続いて、上述した繊維質素材1とシート2及び
薄単板3の重合体の上下両面には、その表面に形
設すべき模様に対応する凹凸模様を備えた金型4
を当接させるが、この際、薄単板3上にテレフタ
ル酸とエチレングリコールで作られた縮合ポリエ
ステルからなるフイルム5を重合し、このフイル
ム5を介して薄単板3が金型4に間接的に接する
ようにする。このフイルム5は、成型後における
製品の離型性を高めると共に、薄単板3の表面の
樹脂化による塗装効果及び耐候性を高めるために
用いるもので、12〜32μ程度の厚さの離型性及び
耐熱性あるものが使用され、その他にもこのフイ
ルム5は、クツシヨン性や滑り性、型へのなじみ
性等の増大や、金型及び薄単板表面の汚れ防止、
タンニンによる薄単板の変色防止などにも有効に
作用する。
このようにして重合体の両面に金型を当接さ
せ、それらを押圧子6,6に両側に押圧して熱プ
レスを行うと、合成樹脂の硬化によつて、繊維質
素材1の圧縮成形による台板の形成が行われると
共に、該台板とシート2及び薄単板3の接着が行
われ、それを同時に、金型4の模様に対応する立
体模様が薄単板3に形設される。この場合、繊維
質素材1の上下両面に層状に含浸せしめられた合
成樹脂は、繊維質素材1の圧縮によつてその内部
にまで浸透して均一に拡散し、繊維質素材の圧縮
成形による台板の形成に有効に作用する。
なお、この合成樹脂は、繊維質素材の内部全体
にあらかじめ均一に含浸させておくこともでき
る。
上記熱プレスの条件としては、熱硬化性合成樹
脂のタイプ、薄単板の厚さ、金型の形状等にもよ
るが、大体、温度が80〜120℃、時間が3〜5
分、圧力100〜350Kg/cm2(平均)が標準である。
而して、上記熱プレスの際、シート2は、その
クツシヨン性により重合体が金型4へなじむのを
助けると共に、含浸樹脂の表面への滲出を防止
し、さらに、薄単板の曲げや引つ張りに対する補
強及び高圧の熱プレスからくるクリープその他の
応力の緩衝等を行うべく作用し、従つて、薄単板
の破損や変色等を伴うことなく、金型上の模様が
細部まで忠実に装飾パネル表面に再現され、しか
も解圧直後の弾性回復力が阻止されて、模様の保
形性も非常に良好となる。
また、解圧後は、温度、湿度等の条件が変つて
も経日変化によるスプリングバツクは皆無に等し
く、その成形表面部は、耐煮沸性、耐水性、耐候
性、耐衝撃性等に非常に勝れている。
さらに、台板は、それに含浸させた合成樹脂の
硬化により、ガスその他からくる復元性が阻止さ
れるため保形性が極めて良く、従つて短時間で台
板を永久ひずみが与えられた状態に成形すること
ができ、鋭角部分やシヤープな線もくずれること
なく再現されることになる。
装飾パネルの片面に立体模様を設ける場合に
は、上述した方法を片面のみに施こせばよいこと
はいいうまでもない。
次に、本発明の実施例を説明する。
実施例 1 未成形の繊維質素材(成形時の15mm厚相当量)
の上下両面に、ビスフエノールA型エポキシ樹脂
100重量部、アミン型硬化剤8重量部、メチルエ
チルケトン35重量部を混合したものを300g/m2
塗布含浸させ、23℃の室温にて30分〜1時間放置
し、溶剤分を飛散させた。
次に、この繊維質素材の両面に、それぞれ熱硬
化型アクリル樹脂を含浸せしめた定尺の不織布シ
ートを重合すると共に、0.25mm厚の桜薄単板を重
合し、さらに、特殊ポリエステルフイルムを重
ね、これに両側から凹金型を当接させて熱プレス
を行つた。このときの温度は100℃、時間は5
分、圧力は300Kg/cm2である。
かくして、表面に細部まで忠実に再現された彫
刻状の立体模様を有する装飾パネルを得ることが
できた。
実施例 2 未成形の繊維質素材(成形時の15mm厚相当量)
の上下両面にウレタン(ゴム)系接着剤100重量
部とアセトン(無水)30重量部とを混合したもの
を塗布含浸せしめ、30〜40分放置して溶剤分を飛
散させた。
続いて上記繊維質素材の両面にブチラール(ニ
トリル)フエノール系合成樹脂を含浸させた定尺
の不織布と、チーク薄単板とをそれぞれ重合し、
さらに特殊ポリエステルフイルムを重ねて、実施
例1の場合と同じ条件で熱プレスを行つた。
この実施例においても、前記実施例の場合と同
様の装飾パネルを得ることができた。
以上詳述したように、本発明の方法によれば、
未成形の繊維質素材を用いたので、プレス成形の
際の型に対するなじみが非常に良く、型の模様の
形状や凹凸の深さなどにかかわらずその模様を細
部まで忠実に装飾パネル表面に再現させることが
でき、その保形性も良好であり、また天然木の木
質をそのまま活かした装飾効果の大きい装飾パネ
ルを製造することができ、さらに、未成形の繊維
質素材を使用し、その台板としての成型、凹凸模
様の形成及び天然木薄単板の貼着を同時に行うよ
うにしたので、予め成形された台板を用いる場合
に比べ、繊維質素材を非常に安価に得ることがで
きると共に、そのプレスが容易であり、しかも既
成の台板を使用する場合に必要な前段階での弁板
形工程を省略でき、量産にも好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法を説明するための概略側
断面図である。 1……繊維質素材、2……シート、3……薄単
板、4……型、5……フイルム。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 台板を形成するための体積密度の低い未成形
    の繊維質素材に熱硬化性合成樹脂を含浸させ、こ
    の繊維質素材上に、あらかじめフロー性の小さい
    熱硬化性合成樹脂を含浸させた繊維集合体シート
    及び天然木薄単板を順次重合すると共に、皮膜形
    成能を有する離型性及び耐熱性あるフイルムを重
    合し、その重合体の表面に立体模様を備えた金型
    を当接させて熱プレスを施こすことにより、上記
    繊維質素材の圧縮による変形と熱硬化性合成樹脂
    の硬化とを生じさせて該繊維質素材を台板として
    成形すると同時に、繊維質素材とシート及び天然
    木薄単板の接着と、天然木薄単板の表面への彫刻
    状の立体模様の形設とを行うことを特徴とする立
    体模様を有する装飾パネルの製造方法。
JP6662079A 1979-05-29 1979-05-29 Preparation of ornamental panel with solid pattern Granted JPS55158909A (en)

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JPS55158909A JPS55158909A (en) 1980-12-10
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS504205A (ja) * 1973-05-10 1975-01-17
JPS50142705A (ja) * 1974-04-30 1975-11-17

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS504205A (ja) * 1973-05-10 1975-01-17
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