JPS6241498Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、テレビジヨン受像機等に用いること
が出来る遠隔制御用送信器の収納装置に関するも
のである。

従来例の構成とその問題点 キヤビネツトの一部に凹部を設け、遠隔制御用
送信器を着脱出来る収納装置として、従来、第１
図、第２図に示す収納装置が用いられていた。

第１図に示したものはキヤビネツト１の前面に
遠隔制御用送信器を収納出来る凹部を設け、遠隔
制御用送信器２を収納する筐体と一体に形成され
た蓋３をキヤビネツト底部で開閉出来るように支
持し、遠隔制御用送信器は蓋と一体に形成された
筐体底部のバネにより上方に押し上げられるよう
に付勢し、ロツクを解除すると筐体から遠隔制御
用送信器が突出し取り出せるよう構成しているも
のである。しかし、このものでは、蓋内部に収納
されたユーザースイツチを操作する場合蓋に遠隔
制御用送信器を収納する筐体が１体に形成されて
いるため操作しにくい欠点があつた。

又、第２図に示したものは、キヤビネツト４の
前面に遠隔制御用送信器５を収納する凹部を設
け、上記凹部を覆う蓋体６をキヤビネツト底部で
開閉出来るように支持し、蓋体の両端部の蓋体と
１体に形成した挾持片７，７′で遠隔制御用送信
器を挾持し、ロツクを解除して遠隔制御用送信器
を取り出せるよう構成したものである。この場合
も、遠隔制御用送信器が蓋体の両端部で支持され
ているので、取外しとユーザースイツチを操作す
るための障害はないが、遠隔制御用送信器を取外
すとユーザースイツチ類を遮蔽するものがなく、
外観上好ましくないという欠点があつた。

考案の目的 本考案はこのような従来の欠点を除去するもの
であり、簡単な構成で、遠隔制御用送信器を装着
した状態でも取外した状態でも外観をそこなうこ
とがなく、ユーザースイツチ類の操作性をそこな
うことのない遠隔制御用送信器の収納装置を提供
するものである。

考案の構成 本考案においては、キヤビネツトの一部に遠隔
制御用送信器を収納する凹部を設けるとともに、
凹部奥壁にユーザースイツチを設け、凹部を覆う
蓋体の両端部の一方をバネで前方に押し出し、キ
ヤビネツト前面と同一平面をなす位置に係止する
ようにし、他方をプツシユロツク機構の一端と嵌
合して軸支し、軸を支点として開閉出来るように
接続して押し込み、押し出し出来るようにし、収
納凹部に遠隔制御用送信器を収納した時は遠隔制
御用送信器の操作面がキヤビネツト前面と同一平
面になり、遠隔制御用送信器を収納部より取外し
た時は蓋体の表面がキヤビネツト前面と同一平面
をなすようにし、ユーザースイツチを操作する時
は蓋体を係止するロツクを解除することにより蓋
体を開閉、取外し出来るように構成する。遠隔制
御用送信器をキヤビネツトから取外しすると同時
に蓋体が前方に移動して、収納凹部を遮蔽し良好
な外観を得ることができるものである。

実施例の説明 以下に本考案の一実施例を図面を参照して説明
する。第３図ａ，ｂに示すように、キヤビネツト
１１の１部に遠隔制御用送信器１２を収納する凹
部１３を設け、この凹部１３を蓋体１４で覆う。
また、第４図〜第６図に示すように蓋体１４の一
方の端部にロツク用孔１５を備えた突起１６を設
け、先端部を板状にした押出し桿１７と当接さ
せ、バネ１８でキヤビネツト前面方向に付勢す
る。他方の端部にはプツシユロツク機構１９と嵌
合する孔２０の中央に断面楕円状の軸２１を設
け、プツシユロツク機構１９と第６図に示すよう
に嵌合させる。これにより、押し込むとロツク
し、再度押し込むとバネによりキヤビネツト前面
と同一平面をなす位置で係止するようにする。

遠隔制御用送信器１２の着脱の状態を第４図ａ
〜ｃについて説明する。第４図ｂに示すように、
遠隔制御用送信器１２は、収納凹部１３の一端に
設けられた突部２２と、遠隔制御用送信器１２の
一端に設けられた段部２３で係止し、一方の端部
は蓋体１４に取付けられた磁石２４と遠隔制御用
送信器１２の底部に取付けられた鉄片２５を接着
する。遠隔制御用送信器１２を押込むと、プツシ
ユロツク機構１９がロツクされ、第４図ａのよう
な状態で収納される。

取出す時は、遠隔制御用送信器１２の一端を押
込むと、プツシユロツク機構１９のロツクが解除
され、バネで付勢された蓋体１４は遠隔制御用送
信器１２はキヤビネツト前面より突出する。遠隔
制御用送信器１２を取外すと、蓋体１４はキヤビ
ネツト前面と同一平面をなす位置までバネ１８に
より付勢されて押し出され、突起１６に設けたロ
ツク用孔１５の後端部がロツクピン２６に当り係
止し、第４図ｃの状態となる。

ユーザースイツチ類２７は収納凹部１３の奥壁
に複数個設置されているが、実施例の図面では１
個のみ例示し、他は省略している。ユーザースイ
ツチ２７を操作する時は、ロツク解除ボタン２８
を押込むと、第５図のように、ロツクピン２６が
支軸２９を中心に弧を画き、ロツク用孔１５から
外れて蓋体１４を手前に引き出すことが出来るよ
うにしている。

蓋体１４はプツシユロツク機構１９の一端と第
６図に示すように断面楕円形の軸２１と嵌合し、
プツシユロツクスイツチ１９の嵌合開口部を中心
よりズラせている為、蓋体１４を斜めに開くと容
易に取り外すことが出来るように構成している。

考案の効果 以上のように本考案によれば、キヤビネツトに
設けた収納凹部に遠隔制御用送信器を着脱自在に
収納することができて、収納時には機器の操作装
置として機能し、取外せば遠隔制御用送信器とし
て機能し、取外したあと収納凹部の前面開口を蓋
体で自動的に遮蔽してすぐれた外観を提供するこ
とができ、またユーザースイツチを操作するとき
は蓋体を取外すことができるためその操作性をそ
こなうことがないものであり、その実用的価値は
極めて大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来例における遠隔制御用送
信器収納装置を示す部分斜視図、第３図ａ，ｂは
本考案の一実施例における遠隔制御用送信器収納
装置の遠隔制御用送信器を収納した状態と遠隔制
御用送信器を取外した状態を示した部分斜視図、
第４図ａ，ｂ，ｃは同装置における遠隔制御用送
信器の着脱の状態を示す平面図、第５図は同装置
の蓋体の開閉状態を示す平断面図、第６図ａ，ｂ
は同装置の蓋体と支軸の嵌合状態を示す断平面図
である。 １２……遠隔制御用送信器、１３……収納凹
部、１４……蓋体、１５……蓋体ロツク用孔、１
７……蓋体押出し桿、１９……プツシユロツク機
構、２６……蓋体ロツクピン、２７……ユーザー
スイツチ、２８……蓋体ロツク解除ボタン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. キヤビネツトの一部に遠隔制御用送信器を着脱
   できるように収納する凹部を設けるとともに、上
   記凹部の奥壁にユーザースイツチを設け、上記凹
   部を覆う蓋体の両端部の一方をバネで前方に押し
   出してキヤビネツト前面と同一平面をなす位置に
   係止するようにし、上記蓋体の他方をプツシユロ
   ツク−プツシユオフするプツシユロツク機構の一
   端と嵌合して軸支し押し込み押し出しできるよう
   に構成するとともにこの軸支部分を支点として開
   閉かつ着脱できるようにし、上記収納凹部に遠隔
   制御用送信器を収納した状態では遠隔制御用送信
   器の操作面がキヤビネツト前面と同一平面をな
   し、遠隔制御用送信器を収納凹部より取外した状
   態では上記蓋体の表面がキヤビネツトと同一平面
   をなすようにし、上記ユーザースイツチを操作す
   る際は、上記蓋体を係止する上記プツシユロツク
   機構のロツクを解除することにより上記蓋体を開
   閉、取外しできるように構成した遠隔制御用送信
   器収納装置。