JPS6241037A - 防眩性フイルム - Google Patents
防眩性フイルムInfo
- Publication number
- JPS6241037A JPS6241037A JP60181091A JP18109185A JPS6241037A JP S6241037 A JPS6241037 A JP S6241037A JP 60181091 A JP60181091 A JP 60181091A JP 18109185 A JP18109185 A JP 18109185A JP S6241037 A JPS6241037 A JP S6241037A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- glare
- coating
- resin
- thin film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は防眩性フィルムに関し、更に詳しくは改善され
た耐スクラッチ性を有する防眩性プラスチックフィルム
に関する。
た耐スクラッチ性を有する防眩性プラスチックフィルム
に関する。
従来技術
光沢表面を有するガラス製品、プラスチックフィルム等
が鏡面反射現象を起し、これらの裏面側にあるもの或は
裏面側からの像を見難くしたり、見る人に不快感を与え
たり、眼の疲れをおこさせることは良く知られている。
が鏡面反射現象を起し、これらの裏面側にあるもの或は
裏面側からの像を見難くしたり、見る人に不快感を与え
たり、眼の疲れをおこさせることは良く知られている。
例えばブラウン管の映像を見る場合、窓や蛍光燈の鏡面
反射像が映像と重なり、該映像が見にくくなる現像は日
常経験することであり、またガラスケースを透して画像
や目盛を見る場合にも同様の経験をする。かかる鏡面反
射現像は種々の分野特に陳列ケース、額ぶち9時計、計
測器1表示板等の如きカバーガラス。
反射像が映像と重なり、該映像が見にくくなる現像は日
常経験することであり、またガラスケースを透して画像
や目盛を見る場合にも同様の経験をする。かかる鏡面反
射現像は種々の分野特に陳列ケース、額ぶち9時計、計
測器1表示板等の如きカバーガラス。
ブラウン管、液晶ディスプレイ、発光ダイオードディス
プレイ等の光表示面あるいはその前面板において問題に
され、従来からこの防止方法が検討・提案されている。
プレイ等の光表示面あるいはその前面板において問題に
され、従来からこの防止方法が検討・提案されている。
鏡面反射現象の防止、換言すれば眩光防止は外界の光源
の反射像の明るさ、明瞭度等を減少させれば良く、例え
ば (1)光透過体表面に金属酸化物、フッ化物等の薄膜を
設けて光の干渉現象を利用し、反射像の明るさを減少さ
せる方法 (Z 光透過体中に特殊な染料、顔料を配合して光の吸
収現象を利用し、反射の明るさを減少させる方法 (3)光透過体表面に微細な凹凸を設けてもしくは微細
凹凸を有する薄膜を設けて光を散乱させ、反射像の明瞭
度を減少させる方法 などが知られている。
の反射像の明るさ、明瞭度等を減少させれば良く、例え
ば (1)光透過体表面に金属酸化物、フッ化物等の薄膜を
設けて光の干渉現象を利用し、反射像の明るさを減少さ
せる方法 (Z 光透過体中に特殊な染料、顔料を配合して光の吸
収現象を利用し、反射の明るさを減少させる方法 (3)光透過体表面に微細な凹凸を設けてもしくは微細
凹凸を有する薄膜を設けて光を散乱させ、反射像の明瞭
度を減少させる方法 などが知られている。
第1の方法は反射像の明瞭度を減少させるには有用な方
法であるが、可視光の全領域で反射率を零にするのは困
難であり、したがって現実的には反射像の一部が残る欠
点がある。
法であるが、可視光の全領域で反射率を零にするのは困
難であり、したがって現実的には反射像の一部が残る欠
点がある。
第2の方法は成る用途例えば発光表示デバイスの前面板
に使用する場合に有用な方法であるが、反射像をなくす
ほどに染料、顔料等を配合すると透過像の解像度が低下
しすぎる欠点がある。
に使用する場合に有用な方法であるが、反射像をなくす
ほどに染料、顔料等を配合すると透過像の解像度が低下
しすぎる欠点がある。
第3の方法は反射像の明瞭度を減少させる方法として有
効な方法である。そして、微細凹凸の形成手続として古
くから酸化硅素粒子を配合した塗料を塗布することが行
われている。しかし、均一なかつ防眩性にすぐれた微細
凹凸を形成することは難しく、例えば上記塗料では酸化
硅素の二次凝集体を利用しているが、これらの分散方法
が難しく品質が安定しなかったり、形状が不安定であっ
て薄膜の表面凹凸の変化が激しく、透過像の解像度まで
低下させる傾向がある。
効な方法である。そして、微細凹凸の形成手続として古
くから酸化硅素粒子を配合した塗料を塗布することが行
われている。しかし、均一なかつ防眩性にすぐれた微細
凹凸を形成することは難しく、例えば上記塗料では酸化
硅素の二次凝集体を利用しているが、これらの分散方法
が難しく品質が安定しなかったり、形状が不安定であっ
て薄膜の表面凹凸の変化が激しく、透過像の解像度まで
低下させる傾向がある。
そこで、これらの改善が望まれている。更にプラスチッ
クフィルムに防眩性を付与した場合、用途によっては耐
擦傷性、帯電防止性、耐湿度曇り性等が要求され、また
破損を防止したり、湾曲部での取付けが可能なフレキシ
ブル性が要求される。
クフィルムに防眩性を付与した場合、用途によっては耐
擦傷性、帯電防止性、耐湿度曇り性等が要求され、また
破損を防止したり、湾曲部での取付けが可能なフレキシ
ブル性が要求される。
発明の目的
本発明の目的は、上述の要求性能を満足する防眩性プラ
スチックフィルムを提供することにある。
スチックフィルムを提供することにある。
発明の構成
本発明の目的は、本発明によれば、透明なプラスチック
フィルム上に防眩性簿膜を設けた防眩−性フイルムであ
って、該薄膜が板状の体積顔料を含有する熱硬化樹脂よ
りなり、表面粗さ0.1〜0.5μmの微細凹凸を有し
、かつ薄膜による光線透過率の変化がプラスチックフィ
ルムの光線透過率の10%以内にあり、更に防眩性フィ
ルムの曇度がプラスチックフィルムの曇度に対し40倍
以内にあることを特徴とする防眩性フィルムによって達
成される。
フィルム上に防眩性簿膜を設けた防眩−性フイルムであ
って、該薄膜が板状の体積顔料を含有する熱硬化樹脂よ
りなり、表面粗さ0.1〜0.5μmの微細凹凸を有し
、かつ薄膜による光線透過率の変化がプラスチックフィ
ルムの光線透過率の10%以内にあり、更に防眩性フィ
ルムの曇度がプラスチックフィルムの曇度に対し40倍
以内にあることを特徴とする防眩性フィルムによって達
成される。
本発明におけるプラスチックフィルムとしては、透明性
にすぐれたポリスチレン、ポリアクリル酸メチル、ポリ
カーボネート、ポリアセテート、ポリスルホン、ポリエ
ステル等のフィルムを挙げることができる。これらのフ
ィルムのうちポリエステルフィルム、特に配向ポリエス
テルフィルムが特に好ましい。このポリエステルとして
はテレフタル酸、イソフタルM、 2.6−ナフタレ
ンジカルボンM、 4.4’ −ジフェニルジカルボ
ン酸等の如き芳香族二塩基酸またはそのエステル形成性
誘導体とエチレングリコール、プロピレングリコール。
にすぐれたポリスチレン、ポリアクリル酸メチル、ポリ
カーボネート、ポリアセテート、ポリスルホン、ポリエ
ステル等のフィルムを挙げることができる。これらのフ
ィルムのうちポリエステルフィルム、特に配向ポリエス
テルフィルムが特に好ましい。このポリエステルとして
はテレフタル酸、イソフタルM、 2.6−ナフタレ
ンジカルボンM、 4.4’ −ジフェニルジカルボ
ン酸等の如き芳香族二塩基酸またはそのエステル形成性
誘導体とエチレングリコール、プロピレングリコール。
1.3−プロパンジオール、1.4−ブタンジオール。
ネオペンデル−グリコール、1.5−ベンタンジオール
、1.6−ヘキサンジオール、1.4−シクロヘキサン
ジメタツール等の如きジオールまたはそのエステル形成
性誘導体とを用いて合成された高融点。
、1.6−ヘキサンジオール、1.4−シクロヘキサン
ジメタツール等の如きジオールまたはそのエステル形成
性誘導体とを用いて合成された高融点。
高結晶性の線状ポリエステルが好ましい。
このようなポリエステルの具体例としては、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンイソフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフ
タレート、ポリ(1,4−シクロヘキシレンジメチレン
)テレフタレート等を挙げることができる。更に、これ
らの共重合体またはブレンド物などであってもよい。こ
れらのうちポリエチレンテレフタレートが特に好ましい
。ポリエステルフィルムは、例えば製膜段階で添加され
る無機粒子を適当に選ぶことにより、光線透過率が高く
、曇度の低い透明性のすぐれたフイルムを作ることがで
きることは良く知られている。また、ポリエステルフィ
ルムはその表面に有機溶剤系の塗料をコーテングする場
合、溶剤に対づ゛る劣化、膨潤なども小さく、又機械的
性質にもすぐれているという利点を有する。プラスチッ
クフィルムの光線透過率は80%以上、更には85%以
上にあることが好ましい。
ンテレフタレート、ポリエチレンイソフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフ
タレート、ポリ(1,4−シクロヘキシレンジメチレン
)テレフタレート等を挙げることができる。更に、これ
らの共重合体またはブレンド物などであってもよい。こ
れらのうちポリエチレンテレフタレートが特に好ましい
。ポリエステルフィルムは、例えば製膜段階で添加され
る無機粒子を適当に選ぶことにより、光線透過率が高く
、曇度の低い透明性のすぐれたフイルムを作ることがで
きることは良く知られている。また、ポリエステルフィ
ルムはその表面に有機溶剤系の塗料をコーテングする場
合、溶剤に対づ゛る劣化、膨潤なども小さく、又機械的
性質にもすぐれているという利点を有する。プラスチッ
クフィルムの光線透過率は80%以上、更には85%以
上にあることが好ましい。
防眩性1JUlは透明プラスチックフィルム上に、基本
的には表面硬化性バインダー、板状の体積顔料及び溶剤
からなる塗料を塗布し、該バインダーを熱硬化させるこ
とによって得ることができる。
的には表面硬化性バインダー、板状の体積顔料及び溶剤
からなる塗料を塗布し、該バインダーを熱硬化させるこ
とによって得ることができる。
その際、板状の体積顔料の分散性を向上させるために、
界面活性剤等の分散剤を配合することもでき、更にまた
、沈降防止剤、湿潤剤、レベリング剤等を少聞添加する
こともできる。
界面活性剤等の分散剤を配合することもでき、更にまた
、沈降防止剤、湿潤剤、レベリング剤等を少聞添加する
こともできる。
前記表面硬化性バインダーは熱硬化性樹脂であって、例
えばフェノール樹脂、アミノ樹脂、エポキシ樹脂、熱硬
化性アクリル樹脂、シリコーン樹脂、メラミン樹脂等が
あげられ、更に上記熱硬化性樹脂と反応硬化するポリウ
レタン樹脂、アルキッド樹脂、ポリエステル樹脂等を加
えた化合物。
えばフェノール樹脂、アミノ樹脂、エポキシ樹脂、熱硬
化性アクリル樹脂、シリコーン樹脂、メラミン樹脂等が
あげられ、更に上記熱硬化性樹脂と反応硬化するポリウ
レタン樹脂、アルキッド樹脂、ポリエステル樹脂等を加
えた化合物。
混合物などであっても良い。
前記板状の体積顔料としては、例えば六角板状のカオリ
ン、板状のタルク、a片状のマイカ、等を挙げること−
ができる。この平均粒子径は1〜15μmの均一にそろ
っているものが好ましい。平均粒子径が1μmより小さ
すぎると、形成する薄膜表面形状がフラットすぎ、この
結果鏡面反射となって、防眩作用を示さなくなり、また
15μmより大きすぎると薄膜の表面凹凸が大きすぎた
り、均一塗工がむずかしく塗布斑が発生しやすくなるの
で、好ましくない。
ン、板状のタルク、a片状のマイカ、等を挙げること−
ができる。この平均粒子径は1〜15μmの均一にそろ
っているものが好ましい。平均粒子径が1μmより小さ
すぎると、形成する薄膜表面形状がフラットすぎ、この
結果鏡面反射となって、防眩作用を示さなくなり、また
15μmより大きすぎると薄膜の表面凹凸が大きすぎた
り、均一塗工がむずかしく塗布斑が発生しやすくなるの
で、好ましくない。
前記板状の体積顔料はil膜に滑らかな凹凸を形成し反
射光を散乱させる作用を奏する。しかしながら、光の散
乱は一般に、表面凹凸による散乱ばかりでなく、薄膜内
部の顔料表面でも起り、この内部散乱はフィラーの形状
、屈折率(バインダーと顔料の屈折率の差)等により影
響を受ける。そしてこの内部散乱は透過像の乱れをもた
らし、該像の明瞭度を低下させるので、該散乱を出来る
だけ避けることが望ましい。かかる点から、体積顔料の
屈折率は熱硬化樹脂の屈折率に近いほど好ましく、また
体積顔料を平面状に並べて透過光の散乱をできるだけ小
さくすることが好ましい・そして、平面直径が1〜10
μm、厚みが0.2μm以下で、更に屈折率が1.4〜
1.6の体積顔料を平面状に並べるならば、透過光の散
乱をほとんど無視できる程度に小さくすることができ、
しかも薄膜表面の凹凸は滑らかとなり、優れた防眩性を
奏する。
射光を散乱させる作用を奏する。しかしながら、光の散
乱は一般に、表面凹凸による散乱ばかりでなく、薄膜内
部の顔料表面でも起り、この内部散乱はフィラーの形状
、屈折率(バインダーと顔料の屈折率の差)等により影
響を受ける。そしてこの内部散乱は透過像の乱れをもた
らし、該像の明瞭度を低下させるので、該散乱を出来る
だけ避けることが望ましい。かかる点から、体積顔料の
屈折率は熱硬化樹脂の屈折率に近いほど好ましく、また
体積顔料を平面状に並べて透過光の散乱をできるだけ小
さくすることが好ましい・そして、平面直径が1〜10
μm、厚みが0.2μm以下で、更に屈折率が1.4〜
1.6の体積顔料を平面状に並べるならば、透過光の散
乱をほとんど無視できる程度に小さくすることができ、
しかも薄膜表面の凹凸は滑らかとなり、優れた防眩性を
奏する。
根状の体積顔料をフィルム面と平行に平面状に並べる方
法としては、塗工時に塗液にシェアをかける方法が好ま
しく、特に塗工時に乾燥前の塗液(wet塗液)の厚み
を顔料の平面直径より薄く調整すると、上記シェアで塗
液中の顔料がフィルム面に平行に並ぶ傾向がより一層強
くなるので好ましい。
法としては、塗工時に塗液にシェアをかける方法が好ま
しく、特に塗工時に乾燥前の塗液(wet塗液)の厚み
を顔料の平面直径より薄く調整すると、上記シェアで塗
液中の顔料がフィルム面に平行に並ぶ傾向がより一層強
くなるので好ましい。
板状の体積顔料の添加量はバインダー当たり5〜30重
示%であることが望ましい。添加量が少なすぎると光線
透過率は高いが、鏡面反射光も強くなり、防眩性が低下
する。一方添加量が多すぎると板状の体積顔料間で凝集
体が生じたり、重なりが発生し、塗膜表面の凹凸が激し
くなり光の透過が低下し、曇度(ヘーズ)も著しく高く
なる。
示%であることが望ましい。添加量が少なすぎると光線
透過率は高いが、鏡面反射光も強くなり、防眩性が低下
する。一方添加量が多すぎると板状の体積顔料間で凝集
体が生じたり、重なりが発生し、塗膜表面の凹凸が激し
くなり光の透過が低下し、曇度(ヘーズ)も著しく高く
なる。
プラスチックフィルムの上に前記塗料のコーテングによ
り塗膜を形成するに当たり、コーテングの方法としては
バーコード法、ドクターブレード法、リバースコート法
、グラビヤコート法、コンマコート法等の従来から知ら
れている方法が利用できる。塗布厚みは、塗膜の耐スク
ラッチ性及び体積顔料の密着性の点から、乾燥後厚みで
1〜10μmの範囲が良い。塗膜が厚くなりすぎると、
熱硬化処理の収縮により著しくフィルムがカールしてく
る。塗膜の熱硬化は、コーテング層の乾燥と同時に行っ
てもよく、また別々に行っても良い。
り塗膜を形成するに当たり、コーテングの方法としては
バーコード法、ドクターブレード法、リバースコート法
、グラビヤコート法、コンマコート法等の従来から知ら
れている方法が利用できる。塗布厚みは、塗膜の耐スク
ラッチ性及び体積顔料の密着性の点から、乾燥後厚みで
1〜10μmの範囲が良い。塗膜が厚くなりすぎると、
熱硬化処理の収縮により著しくフィルムがカールしてく
る。塗膜の熱硬化は、コーテング層の乾燥と同時に行っ
てもよく、また別々に行っても良い。
同時に行うときは、プラスチックフィルムの耐熱性(熱
時寸法安定性)にもよるが、130℃以上の温度で行う
ことが好ましい。別々に行うときは、上記温度より低い
温度で乾燥し、次いで上記温度で硬化させるとよい。熱
硬化時間は、樹脂の硬化速度によって若干変るが、通常
130℃では5〜10分程度、150℃では1〜3分程
度で十分である。
時寸法安定性)にもよるが、130℃以上の温度で行う
ことが好ましい。別々に行うときは、上記温度より低い
温度で乾燥し、次いで上記温度で硬化させるとよい。熱
硬化時間は、樹脂の硬化速度によって若干変るが、通常
130℃では5〜10分程度、150℃では1〜3分程
度で十分である。
上述した条件を選択することによって、プラスチックフ
ィルム上に表面粗さ0.1〜0.5μmの微細凹凸を有
する薄膜を形成する。この薄膜は、プラスチックフィル
ムの光線透過率に対し10%以内の変化しか与えない光
線透過率を有し、かつ処理後フィルムの曇度がプラスチ
ックフィルムの曇度の値の40倍以内にある、すぐれた
光散乱性能を有する。
ィルム上に表面粗さ0.1〜0.5μmの微細凹凸を有
する薄膜を形成する。この薄膜は、プラスチックフィル
ムの光線透過率に対し10%以内の変化しか与えない光
線透過率を有し、かつ処理後フィルムの曇度がプラスチ
ックフィルムの曇度の値の40倍以内にある、すぐれた
光散乱性能を有する。
一方、薄膜表面での光の散乱は、板状の体積顔料で形成
された滑らかな表面凹凸により、後述する測定法による
防眩度が100%以下(黒色標準板100%の基準に対
し)にある。
された滑らかな表面凹凸により、後述する測定法による
防眩度が100%以下(黒色標準板100%の基準に対
し)にある。
なお、本発明の防眩性フィルムには、塗布表面、又は裏
面に紫外線反射、静電遮蔽等の目的のため、金属蒸着、
Si 02薄膜、フッ素化合物のIII処理を行ったり
することができる。
面に紫外線反射、静電遮蔽等の目的のため、金属蒸着、
Si 02薄膜、フッ素化合物のIII処理を行ったり
することができる。
発明の効果
本発明の防眩性透明フィルムは、防眩性、耐スクラッチ
性等にすぐれかつ可撓性(フレキシブル性)を有するの
で、例えばブラウン管、計器1表示板、液晶ディスプレ
イ、発光ダイオードディスプレイ等の如き鏡面反射現象
を特に問題とする製品の防眩カバーフィルムとして有利
に用いることができ、また発光表示デバイス、液晶ディ
スプレイ、計器1表示板等の前面板(前面フィルム)と
して用いることができる。
性等にすぐれかつ可撓性(フレキシブル性)を有するの
で、例えばブラウン管、計器1表示板、液晶ディスプレ
イ、発光ダイオードディスプレイ等の如き鏡面反射現象
を特に問題とする製品の防眩カバーフィルムとして有利
に用いることができ、また発光表示デバイス、液晶ディ
スプレイ、計器1表示板等の前面板(前面フィルム)と
して用いることができる。
実施例
以下に実施例を掲げて本発明を説明する。なお、塗布フ
ィルムの各種特性の測定は以下の方法に従って行なった
。
ィルムの各種特性の測定は以下の方法に従って行なった
。
(1)表面粗さRa値:
東京精密社■製触針式表面粗さ計(Surcon8B)
を用い、半径2μの針を荷重0.1gの条件で塗布され
たフィルム表面上を走らせて、基準長方向に50倍、表
面に対し縦方向に2000倍に拡大したチャートを書か
せた。凹凸チャートの中心線方向に測定長さL(L=2
#*)の部分を扱取り、この ”部分での中心線をX
軸、縦方向をY軸とし、粗さ曲線をY=f (X)と
して次の式で与えられた値をμ単位で表わし、Ra値と
した。
を用い、半径2μの針を荷重0.1gの条件で塗布され
たフィルム表面上を走らせて、基準長方向に50倍、表
面に対し縦方向に2000倍に拡大したチャートを書か
せた。凹凸チャートの中心線方向に測定長さL(L=2
#*)の部分を扱取り、この ”部分での中心線をX
軸、縦方向をY軸とし、粗さ曲線をY=f (X)と
して次の式で与えられた値をμ単位で表わし、Ra値と
した。
(2) 光線透過率と曇度(ヘーズ):JIS K
−7105(1981)に従い、積分球式光線透過装@
(日本電色工業■“ヘーズ・メータ”NDH−2D型)
を用いて、フィルムの光線透過率及び曇度(ヘーズ)を
測定した。
−7105(1981)に従い、積分球式光線透過装@
(日本電色工業■“ヘーズ・メータ”NDH−2D型)
を用いて、フィルムの光線透過率及び曇度(ヘーズ)を
測定した。
(3)防眩度:
JIS K−7105(1981)に従い、入射角2
0@の時の反射強度ζSより防眩度を求めた。
0@の時の反射強度ζSより防眩度を求めた。
なお、反射強度は光沢度測定装置(村上色彩研究所■の
グロスメーターGM−3M)にて測定した。
グロスメーターGM−3M)にて測定した。
防眩度GS(20)=ζS/ζoxlo。
ζ0:標準板(黒色板)の反射強度
ζ0:試料の反射強度
(4)耐擦傷性ニ
スチールウール# 0000を用い、手動で3〜4回フ
ィルム表面をこすり、スクラッチの発生状況を肉眼で判
定した。
ィルム表面をこすり、スクラッチの発生状況を肉眼で判
定した。
実施例1〜4及び比較例1〜3
熱硬化性樹脂として、シリコーン樹脂(大へ化学■商品
名“5i−2コート”)100重量部をイソプロピルア
ルコール233重量部に溶解した。
名“5i−2コート”)100重量部をイソプロピルア
ルコール233重量部に溶解した。
この溶液に、板状のマイカ(クラレ■白マイカ。
平均粒径12μm、屈折率1.55 )を表−1に示す
量添加し、サンドグライダ−にて分散した。
量添加し、サンドグライダ−にて分散した。
こうして調合した塗料を市販のポリエステルフィルム(
帝人■、商品名“テトロンパフイルムO−100)に、
乾燥後の厚みが3〜5μmになるように、バーコーター
にて均一コートし、150℃3分間の乾燥及び熱硬化を
行った。
帝人■、商品名“テトロンパフイルムO−100)に、
乾燥後の厚みが3〜5μmになるように、バーコーター
にて均一コートし、150℃3分間の乾燥及び熱硬化を
行った。
得られた塗膜の性能評価試験結果は表−1に示す。
表−1の結果から、実施例1〜4のフィルムは防眩性に
すぐれ、高い光線透過率を有し、かつ耐擦傷性にすぐれ
た防眩性フィルムであることがわかる。
すぐれ、高い光線透過率を有し、かつ耐擦傷性にすぐれ
た防眩性フィルムであることがわかる。
表−1
実施例5〜8及び比較例4〜6
熱硬化性樹脂としてメラミン(三相ケミカル■。
商品名゛ニカラック” MS−11) 70重M部とポ
リエステル樹脂(日立化成■、商商品名工ニスベル51
0” ) 3011部をメチルエチルケトンとトルエン
(1:1>の混合溶剤233重量部に溶解した。
リエステル樹脂(日立化成■、商商品名工ニスベル51
0” ) 3011部をメチルエチルケトンとトルエン
(1:1>の混合溶剤233重量部に溶解した。
この溶液にカオリン(林化成■商品名、ASP平均粒径
5μm、屈折率1.56 )を表−2に示す量添加し、
サンドグライダ−にて分散し、その後リン酸エステル触
媒を10重量部加えた。
5μm、屈折率1.56 )を表−2に示す量添加し、
サンドグライダ−にて分散し、その後リン酸エステル触
媒を10重量部加えた。
こうして調合した塗料を実施例1で用いたのと同じポリ
エステルフィルムに乾燥後の厚み3〜5μmになるよう
にバーコーターにて均一コートし、150℃1分間の乾
燥及び熱硬化を行った。得られた塗膜の性能評価結果は
表−2に示す。
エステルフィルムに乾燥後の厚み3〜5μmになるよう
にバーコーターにて均一コートし、150℃1分間の乾
燥及び熱硬化を行った。得られた塗膜の性能評価結果は
表−2に示す。
表−2
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、透明なプラスチックフィルム上に防眩性薄膜を設け
た防眩性フィルムであって、該薄膜が板状の体積顔料を
含有する熱硬化樹脂よりなり、表面粗さ0.1〜0.5
μmの微細凹凸を有しかつ薄膜による光線透過率の変化
がプラスチックフィルムの光線透過率の10%以内にあ
り、更に防眩性フィルムの曇度がプラスチックフィルム
の曇度の40倍以内にあることを特徴とする防眩性フィ
ルム。 2、板状の体積顔料が平均粒径1〜15μm、屈折率1
.4〜1.6を有し、この含有量が熱硬化樹脂当り5〜
30重量%であることを特徴とする特許請求の範囲第1
項記載の防眩性フィルム。 3、熱硬化樹脂がシリコーン樹脂またはメラミン樹脂の
熱硬化物であることを特徴とする特許請求の範囲第1項
または第2項記載の防眩性フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60181091A JPS6241037A (ja) | 1985-08-20 | 1985-08-20 | 防眩性フイルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60181091A JPS6241037A (ja) | 1985-08-20 | 1985-08-20 | 防眩性フイルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6241037A true JPS6241037A (ja) | 1987-02-23 |
Family
ID=16094666
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60181091A Pending JPS6241037A (ja) | 1985-08-20 | 1985-08-20 | 防眩性フイルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6241037A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01307297A (ja) * | 1988-06-04 | 1989-12-12 | Nitto Denko Corp | 静電気、電磁波シールド材 |
-
1985
- 1985-08-20 JP JP60181091A patent/JPS6241037A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01307297A (ja) * | 1988-06-04 | 1989-12-12 | Nitto Denko Corp | 静電気、電磁波シールド材 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN101815958B (zh) | 光学膜及其制造方法、防眩膜、具有光学层的偏光片以及显示装置 | |
US7008066B2 (en) | Antiglare film process for producing the same, and display device using antiglare film | |
US7170684B2 (en) | Plastic film and image display unit | |
US7601427B2 (en) | Curable composition, cured film, antireflection film, polarizing plate and liquid crystal display | |
GB2064987A (en) | Process for producing transparent shaped article having enhanced anti-reflective effect | |
KR20080008346A (ko) | 편광판 | |
KR100314949B1 (ko) | 전기표시장치용 부착필름 | |
CN105315879A (zh) | 一种高清晰紫外光固化防眩硬涂膜 | |
TWI603123B (zh) | 高亮度偏光板及包含其之液晶顯示裝置 | |
TWI718535B (zh) | 抗反射膜、偏光板、及顯示設備 | |
CN102162863A (zh) | 防眩性硬涂膜以及使用该硬涂膜的偏振片 | |
JP5415742B2 (ja) | 防眩性ハードコートフィルム | |
JP2002131507A (ja) | 防眩性反射防止フィルムおよび偏光板 | |
JP2008156648A (ja) | 透明ハードコート層、透明ハードコート材、およびディスプレイ装置 | |
JPS61209154A (ja) | 防眩性フイルム | |
TW200525197A (en) | Polarizing plate and liquid crystal display | |
JPS61209152A (ja) | 防眩性フイルム | |
JP2004115599A (ja) | 塗料組成物及び防眩フィルム | |
JPS6241037A (ja) | 防眩性フイルム | |
JP4003849B2 (ja) | 液晶表示装置の製造方法 | |
JP2003183586A (ja) | 透明ハードコート層、透明ハードコート材、およびディスプレイ装置 | |
EP0402473B1 (en) | Antireflection articles, process for their production and coating composition | |
WO2021200770A1 (ja) | バックライトユニットおよび画像表示装置 | |
JP4883387B2 (ja) | 光学積層体 | |
JPH07104441B2 (ja) | 制電性反射防止板 |